JP2586557Y2 - ゲート用スポイラ装置 - Google Patents

ゲート用スポイラ装置

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JP2586557Y2
JP2586557Y2 JP1992093487U JP9348792U JP2586557Y2 JP 2586557 Y2 JP2586557 Y2 JP 2586557Y2 JP 1992093487 U JP1992093487 U JP 1992093487U JP 9348792 U JP9348792 U JP 9348792U JP 2586557 Y2 JP2586557 Y2 JP 2586557Y2
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JP
Japan
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spoiler
door
gate
cylinder
water
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JP1992093487U
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JPH0656131U (ja
Inventor
謙太郎 相良
修治 岡田
龍典 高橋
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゲート用スポイラ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、河川には、上流側の水位を所望
のレベルに保持するためにゲートが設置されるが、この
種のゲートとしては、例えば、図3に示されるように、
河川1の底部に、該河川1の幅方向に延びる板状の扉体
2をヒンジ3を介して傾動自在に設けると共に、該扉体
2の背面側に、扉体2を起伏させるためのシリンダ4を
取り付けてなる、いわゆるフラップゲートや、図5に示
されるように、河川1の幅方向に延びる筒状の扉体2
を、ウインチ5によるワイヤ6の巻上げ下げにより昇降
可能に設置してなる、いわゆるシェルゲート等があり、
いずれの形式のゲートにおいても、扉体2上部には、複
数のスポイラ7を扉体2幅方向に所要ピッチで突設して
ある。
【0003】前記フラップゲートの場合、通常時には、
扉体2を所望の傾斜角度に保持して水をせき止め、上流
側の水位の上昇に対応して扉体2の上端から水をオーバ
フローさせるようになっており、このときオーバフロー
する水の脈動による扉体2の振動がスポイラ7によって
防止され、又、大雨による洪水時等には、扉体2を倒伏
させてゲートを開き水をせき止めずに流下させるように
なっている。
【0004】前記シェルゲートの場合、通常時には、扉
体2下端を河川1の底部に接地させて水をせき止め、上
流側の水位の上昇に対応して扉体2の上端から水をオー
バフローさせるようになっており、このときオーバフロ
ーする水の脈動による扉体2の振動がスポイラ7によっ
て防止され、又、大雨による洪水時等には、扉体2を上
昇させてゲートを開き水をせき止めずに流下させるよう
になっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如きゲートにおいては、図4並びに図6に示される如
く、上流側から流れてきた流木やごみ等がスポイラ7に
引掛かって下流側へ流れなくなることがあり、景観を損
うという問題を有していた。
【0006】本考案は、斯かる実情に鑑み、上流側から
流れてきた流木やごみ等がスポイラに引掛かっても下流
側へ流下させることができ、景観を損うことを防止し得
るゲート用スポイラ装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、河川に設置さ
れるゲートの扉体上部に、複数のスポイラを扉体幅方向
に所要ピッチで突設してなるゲート用スポイラ装置にお
いて、扉体の背面側に、上下方向へ延びる複数のシリン
ダを扉体幅方向に所要ピッチで取り付けると共に、該各
シリンダのロッド先端にスポイラを取り付け、各スポイ
ラを各シリンダの伸縮動作により夫々個別に扉体上から
突出した状態と突出しない状態とに切換可能に配設した
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】従って、通常時には、シリンダを伸長させて
ポイラを扉体上に突出させた状態に保持することによ
り、オーバフローする水の脈動による扉体の振動が防止
され、前記スポイラに上流側から流れてきた流木やごみ
等が引掛かった場合には、シリンダを収縮させてスポイ
ラを扉体上から突出しない状態とすると、前記流木やご
み等は下流側へ流れていき、景観が損われることがなく
なる。尚、前記各シリンダは夫々個別に伸縮させること
ができるようにしてあるため、流木やごみ等が引掛かっ
たスポイラのシリンダのみを収縮させることができ、オ
ーバフローする水の脈動による扉体の振動は、突出して
いる残りのスポイラによって防止される。又、オーバフ
ローする水の流れ方向に対して略直交する方向へスポイ
ラを移動させる形となるため、流水に逆らうこともな
く、抵抗も小さくなり、シリンダの駆動力も小さくて済
む。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0010】図1は本考案の第一実施例であり、フラッ
プゲートの扉体2の背面側にシリンダ8を取り付けると
共に、該シリンダ8のロッド9先端にスポイラ7を取り
付け、スポイラ7を扉体2上に突出可能且つ引込み可能
に配設する。前記各シリンダ8は夫々個別に伸縮させる
ことができるようにしてある。
【0011】尚、図中、10はロッド9を支持するロッ
ド軸受である。
【0012】前述の如く構成したので、通常時には、図
1(a)に示す如く、シリンダ8を伸長させてスポイラ
7を扉体2上に突出させた状態で、扉体2が所望の傾斜
角度に保持されて水がせき止められ、上流側の水位の上
昇に対応して扉体2の上端から水がオーバフローし、上
流側の水位が所望のレベルに保持され、このときオーバ
フローする水の脈動による扉体2の振動がスポイラ7に
よって防止される。
【0013】前記スポイラ7に上流側から流れてきた流
木やごみ等が引掛かった場合には、図1(b)に示す如
く、シリンダ8を収縮させてスポイラ7を扉体2上から
引込めると、前記流木やごみ等は下流側へ流れていき、
景観が損われることがなくなる。尚、前記各シリンダ8
は夫々個別に伸縮させることができるようにしてあるた
め、流木やごみ等が引掛かったスポイラ7のシリンダ8
のみを収縮させることができ、オーバフローする水の脈
動による扉体2の振動は、突出している残りのスポイラ
7によって防止される。又、オーバフローする水の流れ
方向に対して略直交する方向へスポイラ7を移動させる
形となるため、流水に逆らうこともなく、抵抗も小さく
なり、シリンダ8の駆動力も小さくて済む。
【0014】こうして、上流側から流れてきた流木やご
み等がスポイラ7に引掛かっても、そのスポイラ7のみ
を扉体2上から引込めることにより、前記流木やゴミ等
下流側へ流下させることができ、景観を損うことを防
止でき、且つオーバフローする水の脈動による扉体2の
振動を、突出している残りのスポイラ7によって防止す
ることができ、又、スポイラ7を移動させるシリンダ8
の駆動力も小さくできる
【0015】尚、ロッド9をロッド軸受10で支持する
代わりに、扉体2の背面側に、スポイラ7自体を移動自
在に案内し且つ支持するガイド部材を取り付けるように
してもよい。
【0016】図2は本考案の第二実施例であって、シェ
ルゲートの扉体2の背面側にシリンダ8を取り付けると
共に、該シリンダ8のロッド9先端にスポイラ7を取り
付け、スポイラ7を扉体2上に突出可能且つ引込み可能
に配設したものであり、前記各シリンダ8は夫々個別に
伸縮させることができるようにしてある。
【0017】上記第二実施例においては、通常時には、
図2(a)に示す如く、シリンダ8を伸長させてスポイ
ラ7を扉体2上に突出させた状態で、扉体2下端が河川
1の底部に接地されて水がせき止められ、上流側の水位
の上昇に対応して扉体2の上端から水がオーバフロー
し、上流側の水位が所望のレベルに保持され、このとき
オーバフローする水の脈動による扉体2の振動がスポイ
ラ7によって防止され、前記スポイラ7に上流側から流
れてきた流木やごみ等が引掛かった場合には、図2
(b)に示す如く、シリンダ8を収縮させてスポイラ7
を扉体2上から引込めると、前記流木やごみ等は下流側
へ流れていき、景観が損われることがなくなる。尚、前
記各シリンダ8は夫々個別に伸縮させることができるよ
うにしてあるため、流木やごみ等が引掛かったスポイラ
7のシリンダ8のみを収縮させることができ、オーバフ
ローする水の脈動による扉体2の振動は、突出している
残りのスポイラ7によって防止される。又、オーバフロ
ーする水の流れ方向に対して略直交する方向へスポイラ
7を移動させる形となるため、流水に逆らうこともな
く、抵抗も小さくなり、シリンダ8の駆動力も小さくて
済む。
【0018】こうして、第一実施例の場合と同様、上流
側から流れてきた流木やごみ等がスポイラ7に引掛かっ
ても、そのスポイラ7のみを扉体2上から引込めること
により、前記流木やゴミ等を下流側へ流下させることが
でき、景観を損うことを防止でき、且つオーバフローす
る水の脈動による扉体2の振動を、突出している残りの
スポイラ7によって防止することができ、又、スポイラ
7を移動させるシリンダ8の駆動力も小さくできる
【0019】尚、図2に示す第二実施例の場合、図1に
示す第一実施例の場合と同様に、ロッド9をロッド軸受
10で支持したり、或いは、スポイラ7自体をガイド部
材によって案内し且つ支持するようにしてもよいことは
勿論である。
【0020】尚、本考案のゲート用スポイラ装置は、上
述の実施例にのみ限定されるものではなく、シェルゲー
トの上にフラップゲートを起伏可能に取り付けたような
タイプのゲートにも適用可能なこと等、その他、本考案
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のゲート用
スポイラ装置によれば、上流側から流れてきた流木やご
み等がスポイラに引掛かっても、そのスポイラのみを扉
体上から引込めることにより、前記流木やゴミ等を下流
側へ流下させることができ、景観を損うことを防止し
、且つオーバフローする水の脈動による扉体の振動
を、突出している残りのスポイラによって防止し得、
又、スポイラを移動させるシリンダの駆動力も小さくで
きるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例の概略側断面図である。
【図2】本考案の第二実施例の概略側断面図である。
【図3】 従来のゲートの一例を表わす斜視図である。
【図4】 図3に示すゲートのスポイラに流木等が引掛か
った状態を表わす概略側断面図である。
【図5】 従来のゲートの他の例を表わす側断面図であ
る。
【図6】 図5に示すゲートのスポイラに流木等が引掛か
った状態を表わす概略側断面図である。
【符号の説明】
1 河川 2 扉体 7 スポイラ シリンダ ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−126436(JP,U) 実開 平6−34035(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 7/52 E02B 7/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川に設置されるゲートの扉体上部に、
    複数のスポイラを扉体幅方向に所要ピッチで突設してな
    るゲート用スポイラ装置において、扉体の背面側に、上
    下方向へ延びる複数のシリンダを扉体幅方向に所要ピッ
    チで取り付けると共に、該各シリンダのロッド先端にス
    ポイラを取り付け、各スポイラを各シリンダの伸縮動作
    により夫々個別に扉体上から突出した状態と突出しない
    状態とに切換可能に配設したことを特徴とするゲート用
    スポイラ装置。
JP1992093487U 1992-12-28 1992-12-28 ゲート用スポイラ装置 Expired - Lifetime JP2586557Y2 (ja)

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JPH0656131U JPH0656131U (ja) 1994-08-05
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JPS63126436U (ja) * 1987-02-10 1988-08-18
JPH0634035U (ja) * 1992-09-28 1994-05-06 株式会社丸島アクアシステム ゲート用スポイラーの駆動装置

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