JP2586525Y2 - 写真焼付装置のシャッター駆動機構 - Google Patents

写真焼付装置のシャッター駆動機構

Info

Publication number
JP2586525Y2
JP2586525Y2 JP1991054886U JP5488691U JP2586525Y2 JP 2586525 Y2 JP2586525 Y2 JP 2586525Y2 JP 1991054886 U JP1991054886 U JP 1991054886U JP 5488691 U JP5488691 U JP 5488691U JP 2586525 Y2 JP2586525 Y2 JP 2586525Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
exposure
opening
blades
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991054886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH052144U (ja
Inventor
信二 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP1991054886U priority Critical patent/JP2586525Y2/ja
Publication of JPH052144U publication Critical patent/JPH052144U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2586525Y2 publication Critical patent/JP2586525Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は写真焼付装置における
印画紙への焼付露光をシャッター羽根板の回転開閉で時
間的に制御するシャッター駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真焼付装置における焼付露光のシャッ
ター駆動装置は、露光通路上に設けた切穴に対応して、
シャッター羽根板を水平回転して開閉するよう装備し、
シャッター羽根板の回転開閉をソレノイド機構をもって
駆動させていた。しかし、現状のソレノイド機構による
シャッター羽根板の回転開閉は、開閉作動をすべて磁力
で、また片作動(閉鎖)だけはバネで回転駆動させるも
のであるため、開閉の一作動における過程で、発熱、復
帰バネなどの影響で加速し、開閉スピードにバラツキが
起き、その傾向は、単一羽根板によるスイングタイプの
シャッター機構において特に顕著である。またシャッタ
ー羽根板の開放および閉鎖の各作動に伴う停止は、停止
位置に設けたストッパーで直接羽根板の回転駆動を受け
止めて行うため、各停止の際の衝撃およびその衝撃音は
非常に大きくなり、これが装置そのものの耐久性に悪い
影響を与えるばかりでなく、この衝動が振動となって光
学部にまで伝わりプリント効果にも良くない影響を与え
ていた。
【0003】この改善策として、シャッター羽根板の回
転駆動源としてパルスモーターを用い、回転作動中の開
放時および閉鎖時において起きるシャッター羽根板のス
トッパーへの衝受停止のショックを和らげるよう、互い
のストッパーへの衝受寸前のトルクよりも小さいトルク
で働らく付勢手段を設けることで、その衝撃を吸収させ
ている(特開平1−185540号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 このように従来のこ
の種シャッター駆動装置は、シャッター羽根板の回転駆
動源としてパルスモーターを用い、付勢手段を付設する
ことで、羽根板の駆動停止の際の衝撃を緩和させること
に多少の成果は得られている。しかし、これまでのパル
スモーターは電流を多く用いて駆動するため発熱量が多
くなり、慣性力の大きい羽根板を回転させることなど
が、付勢手段と結びついて初動から停止までの全域で開
閉スードにムラが起ることになる。ことにこのパルス
モーターは回転角度の情報を制御操作部に返送して伝
え、その回転角度を加減する働らき(フィードバック)
ができないため、ストッパーが不可欠となり、付勢手段
で停止の際の衝撃は多少緩和されるものの、シャッター
羽根板のストッパーとの当りによる衝受停止機構は依然
として残存しているなど、精度上および耐久性の上から
信頼度の低いものであった。また、二枚の羽根板による
開閉機構として、羽根板自体で開口(切穴)部を開閉す
るもの、或いは同形の抜き孔を設けた二枚の合わせ状に
配した羽根板を互いに摺動させ、抜き孔の重なり具合に
より開口(切穴)部を開閉するもの等があるが、いずれ
も二枚の羽根板による場合は開口(切穴)部に対する羽
根板または抜き孔は総じて円形状に形成されていて、回
転移動時において開放スタートする一方羽根板の縁部と
閉鎖スタートする他方羽根板の縁部との相反する円弧状
縁部の対向により歪形の開放口径を形成して移動し、ま
た開放口径が大きく歪形に変化しながら移動するため、
均等した開放口径が得られず、これにより露光ムラを起
こしプリント精度を低下させていた。この考案は、この
ストッパーによる停止機構を根本から改め、駆動部自体
の駆動力のみによって始動し停止させることで、ストッ
パーを不要とし、シャッター羽根板のストッパーとの
衝受停止による衝撃発生を完全になくし、さらに二枚の
羽根板による開閉移動時における開口(切穴)部に対す
る開放口径を均等に保つことにより、これによる弊害
を除去することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この考案は上記目的を
達成するため、焼付装置の露光軸上の露光用切穴を、シ
ャッター羽根板の水平回転で開閉する駆動源としてステ
ッピングモーターを装備した駆動機構において、水平状
に左右相対して配した二枚の羽根板の互いに隣接する中
央側の側端辺部を全辺に亘り直状に形成し、該羽根板の
基端部を軸にそれぞれ揺動回転すべく設けて、駆動源と
して設けたクローズドループ用ステッピングモーターに
連動させ、互いの羽根板を時間差を以て側端辺部間に平
行する間隔を保ちながら開閉移動すべく成ることを特徴
とする写真焼付装置のシャッター駆動機構を提案し、
れによって二枚の羽根板の開閉移動時における切穴に対
する開放口径を均等に保って露光精度を上げると共に、
クローズドループ用ステッピングモーターのフィードバ
ック機能を利用して羽根板の開閉作動に伴う停止動作を
モーターの駆動停止によって停止制御すべくすることに
より、シャッター羽根板の停止動作に必要としていたス
トッパーをなくして、これまでの問題を解決し、併せて
シャッター駆動機構をシンプルにして作動中のトラブル
発生を少なくすることに成功した。
【0006】
【作用】 羽根板の互いに隣接相対する直状側端辺部
を、切穴上で大小適宜間隔をおいて平行させた状態で時
間差を以て揺動回転させ開閉することにより、切穴に対
し先膜羽根板の開放辺としての直状側端辺部と後膜羽根
板の閉鎖辺としての直状側端辺部が平行するスリット状
開放部(開口)を保ちながら揺動させることができるた
め、全面に亘り過不足のない均等した開放口径が得られ
る。指令した所定の停止位置と相違する位置で停止すれ
ば、その相違値を測定し、その信号を操作部に伝え、所
定位置に戻るよう加減駆動して停止するクローズドルー
プ用ステッピングモーターのもつフィードバック機能に
より、シャッター羽根板の回転はモーターの駆動力によ
ってのみ始動し停止するよう制御して、所定位置に戻り
停止する。
【0007】羽根板の開閉に伴う停止動作は、クローズ
ドループ用ステッピングモーターの駆動作動のみによっ
て行うことと相俟って、羽根板の開閉スピードを自由に
制御する。
【0008】
【0009】 次に、この考案に係るシャッター駆動機
構を実施例を図面を用いて説明する。1〜3は、この
考案のシャッター駆動機構を実施したシャッター部の図
で、シャッター部(1)のシャッターベース(1a)と
シャッターカバー(1b)の露光軸上に穿設した露光用
の切穴(2)に対し、互いの相対する側端辺部を全辺に
亘り直状に形成した団扇形の薄板から成る二枚のシャッ
ター羽根板(3)(4)を上下のシャッターベース
(1a)とシャッターカバー(1b)間の切穴(2)の
両側に当る左右位置に各々開閉すべく水平に配し、その
各基部(3a)(4a)をシャッターベース(1a)上
に装備した二個のクローズドループ用ステッピングモー
ター(5)(5)の駆動軸(5a)(5a)に各自それ
ぞれ取付けて、各モーター(5)の駆動により左右各々
のシャッター羽根板(3)(4)が中央側の互いの側端
辺部で所定の平行した設定せる間隔を保ちながら、切穴
(2)に添って交互に水平に揺動して開閉するよう装置
する。
【0010】 この実施例では、左右各別のシャッター
羽根板(3)(4)を切穴(2)に左右から交互に進退
させて開閉する機構から、図5に示すように切穴(2)
を閉じていた先膜の羽根板(3)がモーター(5)の駆
動で左方向に揺動して切穴(2)を開放するにつれて、
一定の時間経過後に右側の後膜の羽根板(4)がモータ
ー(5)の駆動により切穴(2)を閉じるべくスタート
して、その中央側の側端辺部と先膜の羽根板(3)の相
対する側端辺部との間に平行する間隔を保って揺動進出
し、切穴(2)上を右から左へ移動する両羽根板(3)
(4)間の間隔を通して露光線で印画紙を露光し、後膜
の羽根板(4)が切穴(2)上で停止して閉じ露光工程
が終わる。次に、切穴(2)を閉じている後膜の羽根板
(4)が右に揺動後退して開放するに従い、一定時間遅
れて左側に後退していた先膜の羽根板(3)が切穴
(2)に向かってスタートし、羽根板(4)(3)の互
いの相対する側端辺部同士で平行する間隔を保ちながら
後を追うように進出して、切穴(2)上を左から右へ移
動する平行する間隔を通して印画紙を露光し、先膜の羽
根板(3)が切穴(2)上で停止して閉じ次の露光工程
が終了し、この左右への揺動を順次連続して繰返し露光
工程を行う。
【0011】 このように先膜の羽根板(3)と後膜の
羽根板(4)との互いに相対する中央側の直状側端辺部
により、大小各異の平行する間隔を保って左右にスピー
ドムラなく移動させることを可能にし、切穴(2)上で
左右に移動する間隔を通して左右への行き帰りの往復で
各別の露光を行い、間断なく連続して繰返し露光するこ
とができるため、これまでのステッピングモーターを用
いた駆動機構では、切穴を閉じている先膜羽根板を後退
させ、一定時間経過後に後膜羽根板を切穴に進出させ閉
じて印画紙への露光は終わるが、次の露光動作に入るま
でに、一旦後退している先膜羽根板を再び切穴を閉じる
べく進出させて、前回の露光作動で切穴を閉じたままに
なっている後膜羽根板に重なる状態にした後、後膜羽根
板を切穴から後退させて、先膜羽根板で切穴を閉じた元
のスタート状態に戻すことで初めて一露光工程が終了す
るような、無駄な動きと時間とを一挙に除去して、焼付
処理での露光能率を更に上げることができる。
【0012】 しかも、一定時間を極端に短く設定して
先膜の羽根板(3)と後膜の羽根板(4)の互いに相対
する直状側端辺部による平行する間隔を小さく隙間状に
ちながら揺動回転させることで、スリット露光に近い
ムラのない露光が得られる。これによってモーター
(5)のパワーを小さくして省力化することも可能とな
って、羽根板(3)(4)にかかる慣性力を極めて小さ
くすることができるので、羽根板(3)(4)の停止の
際の衝動の発生を非常に少なくすることができると共
に、羽根板(3)(4)およびその周辺部品の疲労破損
を極力防ぐことができる等種々の点で効果がある。
【0013】
【考案の効果】 この考案のシャッター駆動機構は、上
説明したように焼付装置の露光用切穴上を左右の羽
根板が互いの中央側の直状側端辺部で平行する間隔を形
成しながら移動させることにより、開放辺としての先後
羽根板の直状側端辺部と閉鎖辺としての後発羽根板の直
状側端辺部において、過不足のない平行する開放部を保
ちながら移動開口することができるため、切穴全域に亘
りムラのない均等した露光が得られると共に、二枚の羽
根板の時間差による同一方向への移動開口で露光作業が
終了し、その復路を利用しての移動開口により次の露光
作業を行うことができるため、効率よく駆動力を利用し
焼付処理における露光作業を簡潔にしたことに特徴があ
る。 また、回転角度をコントロールすることができるク
ローズドループ用ステッピングモーターのフィードバッ
ク機能を利用して、シャッター羽根板の回転作動に伴う
始動は勿論、停止動作をモーターの駆動のみで行うた
め、初動から停止までの全域に亘りムラのない開閉スピ
ードが得られると共に、従来のストッパーのような他の
部材での衝受による停止とは異なり、シャッター羽根板
の回転停止の際衝撃が起きないことをも特徴とする。
【0014】 従って、焼付処理作業のスピードアップ
化を実現すると同時に、画面全域に亘り精度の高い写真
焼付が得られ、写真焼付における量的および質的向上に
かけるコストを簡易に削減することができると共に、
根板の停止の際の衝撃がなくなり、羽根板が他部材との
衝受によるショツクを受けることがないので、永い使用
に耐えることができ、さらに羽根板周辺の支持部品など
の耐久性向上に大いに貢献すると共に、静かに停止する
ため、騒音による環境問題も改善する。
【0015】 さらに、これまでストッパーによる衝受
で起きていた羽根板の余振、衝動が焼付装置のレンズ部
にまで伝わりプリントに悪い影響を及ぼしていた等の弊
害を除去して焼付効果にも役立つと共に、羽根板の開閉
スピードを遅速自由に設定作動させることが可能なこと
から、プリント精度と露光操作のスピードアップとの両
面から焼付処理の効率を向上させることができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案を実施せる写真焼付装置のシャッタ
ー部の平面図である。
【図2】 図1のシャッター部要部の縦断面図である。
【図3】 図1のシャッター部におけるシャッター羽根
板開閉作動を順次示す平面図である。
【符号の説明】
1 シャッター部 2 切穴 3,4 シャッター羽根板 5 クローズドループ用ステッピングモーター 5a 駆動軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼付装置の露光軸上の切穴を、ステッピ
    ングモーターの駆動によりシャッター羽根板が回転して
    開閉する駆動機構において、水平状に左右相対して配し
    た二枚の羽根板の互いに隣接する中央側の側端辺部を直
    状に形成し、該羽根板の基端部を軸にそれぞれ揺動回転
    すべく設けて、駆動源として設けたクローズドループ用
    ステッピングモーターに連動させ、互いの羽根板を時間
    差を以て側端辺部間に平行する間隔を保ちながら開閉移
    動すべく成る写真焼付装置のシャッター駆動機構。
JP1991054886U 1991-06-18 1991-06-18 写真焼付装置のシャッター駆動機構 Expired - Lifetime JP2586525Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991054886U JP2586525Y2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 写真焼付装置のシャッター駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991054886U JP2586525Y2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 写真焼付装置のシャッター駆動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH052144U JPH052144U (ja) 1993-01-14
JP2586525Y2 true JP2586525Y2 (ja) 1998-12-09

Family

ID=12983074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991054886U Expired - Lifetime JP2586525Y2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 写真焼付装置のシャッター駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2586525Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61169828A (ja) * 1985-01-22 1986-07-31 Fuji Photo Film Co Ltd 写真焼付用シヤツタ装置
JPH065357B2 (ja) * 1987-05-11 1994-01-19 富士写真フイルム株式会社 カラ−写真焼付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH052144U (ja) 1993-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3976836B2 (ja) シャッター装置
JPH07234437A (ja) 絞り機構
JP2586525Y2 (ja) 写真焼付装置のシャッター駆動機構
US4702577A (en) Film transport device
JP3129581B2 (ja) カメラのシャッタ装置
US4209239A (en) Plotting apparatus having an adjustable plotting head
US5040017A (en) Shutter apparatus having two blade members pivoted about one point
US3434640A (en) Film moving mechanism of motion-picture apparatus
DE69010547T2 (de) Elektrische Antriebsvorrichtung für eine Kamera.
US4737808A (en) Blade type shutter
JPS5763521A (en) Distance adjusting and shutter controlling mechanism of camera
JPS5950045B2 (ja) フオ−カルプレンシヤツタ
US3810223A (en) Operating device for focal plane shutter blades for camera
JP3988091B2 (ja) 露光制御装置
US3256795A (en) Focal plane shutter for cameras
JP3983347B2 (ja) フォーカルプレーンシャッター装置およびこれを備えたカメラ
US5164766A (en) Shutter device
US3953871A (en) Precision light exposure timing and shutter mechanism for a wide range of exposure durations
US3491672A (en) Inertial delay means for exposure control apparatus
JPH0843883A (ja) シャッター装置
JPS5922215B2 (ja) フオ−カルプレ−ンシヤツタにおける高速秒時制御装置
JP3990781B2 (ja) カメラ用シャッタ
JPH07104347A (ja) シャッター
JPS5839447Y2 (ja) フイルムの間歇送り装置
JPH0750288B2 (ja) 電磁駆動シヤツタ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980901