JP2584798Y2 - 目地構造 - Google Patents

目地構造

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JP2584798Y2
JP2584798Y2 JP1991003084U JP308491U JP2584798Y2 JP 2584798 Y2 JP2584798 Y2 JP 2584798Y2 JP 1991003084 U JP1991003084 U JP 1991003084U JP 308491 U JP308491 U JP 308491U JP 2584798 Y2 JP2584798 Y2 JP 2584798Y2
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joint
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正 堀田
児玉一秀
大田道広
高田裕章
玉蟲直哉
市原卓也
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カーテンウォール材、
特に、前面に石材を配設して石積み表現の化粧面を有す
るカーテンウォール材における目地構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の目地の処理においては、
以下の様な方法があった。図7に示すように、カーテン
ウォール材1は、プレキャストコンクリート製の基板2
とこの基板2の前面に所定のパターン(石積みパター
ン)で配設された複数枚の石材3とから構成されてい
る。そして石材間には、すなわち目地4にはシーリング
材aが充填されている。また図8に示すように石材3の
下端3aをL型加工する方法もある。さらに図9に示す
ように、目地4に角柱状の金物bとシーリング材aとを
並設する方法や、図10に示すように、モルタルやコン
クリートcを充填する方法もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の目地処理ではそれぞれつぎのような問題点があ
った。まずシーリング材を充填するもの(図7)では、
目地幅が大きいとこのシーリング材が剥落する虞があ
る。石材の下端をL型加工したもの(図8)は、加工に
よるコスト高を生じるとともに、目地底の石材の部分が
基本的には石材の地の色であり、他の色に見せることが
できない。図9に示す金物を併用するものでは、金物と
石材との間や金物ジョイント部より雨水が侵入し、基板
のクラックなどから室内側に漏水する可能性がある。ま
た剥落の可能性もある。図10に示すものでは、水の出
入りによってエフロレッセンスの流出の可能性があり、
石材の背面に水が廻り易いものであった。
【0004】そこで、本考案は上記の事情を鑑み、目地
材の剥落を生じさせないようにするとともに、雨水など
の侵入を防止することを目的とし、目地処理にすぐれた
カーテンウォール材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した課題
を考慮してなされたもので、プレキャストコンクリート
製の基板と前記基板の前面に配設された複数枚の石材と
からなるカーテンウォール材における、前記石材間の目
地において、一体押出成型により断面が係止形状に設け
られた頭部及び目地幅より大きいフランジ状部を備える
取付部と弾性当接片を備えて目地幅以上に設けられたシ
ール部と目地幅の表面化粧部とを一体に有した目地材
が、予めカーテンウォール材の目地配設パターンで設け
られていて、前記目地材の取付部における頭部が前記基
板に埋設され、かつ、前記取付部におけるフランジ状部
が石材と基板との間に位置し、シール部と表面化粧部と
が前記石材間に位置していることにより、剥落や雨水の
侵入を防止させる。
【0006】
【作用】本考案において、目地材は合成樹脂材によりな
るものであって、取付部とシール部と表面化粧部との一
体押出成型品である。そして目地材は取付部が目地に対
応する部分の基板中に埋設されることによって固定され
ている。目地内ではシール部が石材側面に密接して雨水
等の侵入を防止する。さらには表面化粧部により目地に
対して所望の色付け及び表面加工が行われる。
【0007】
【実施例】つぎに、本考案を図1から図5に示す一実施
例に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、目地
4に位置する目地材5は一体押出成型によりなるもので
あって、断面円状にした係止形状の頭部6aを有する取
付部6と、複数の弾性当接片7aを備えているシール部
7と、表面化粧部8とからなる。そして前記取付部6に
は目地幅より大きいフランジ状部6bを備えているとと
もに、シール部7ではその幅が目地幅より大きく設けら
れ、表面化粧部8では目地幅に設定されている。成型素
材において、上記表面化粧部8は色合わせできる、例え
ばクロロスルホン化ポリエチレンが選択され、取付部6
およびシール部7は耐久性にて実績のある、例えばクロ
ロプレンが選択される。
【0008】上記目地材5は、その取付部6が図1に示
すように基板2中に埋設されているとともに、フランジ
状部6bが基板2の面上に位置して石材3の背面にあ
り、目地材の抜け落ちを防止する。またシール部7は、
弾性当接片7aが石材3の側面に沿って弾接する状態で
目地4内に位置することになり、外方からの雨水などの
侵入を防ぐ。表面化粧部8は設定された色によって目地
を飾るとともに、背部に位置する前記シール部7を隠蔽
する。
【0009】図2に示すように、上記目地材5は、予
め、一つのカーテンウォール材に対応した大きさの目地
配設パターンで製造されているものであって、カーテン
ウォール材1の前面におけるT字部Aそれぞれでは、横
方向に亘る目地材5と縦方向に亘る目地材5が溶着され
ている。
【0010】前面に石材3を石積み状で配置したこのカ
ーテンウォール材1を得るには、つぎの通りに行われ
る。図3に示すようにまず目地配設パターンに対応した
突出部9aを有するベッド面9に石材3および目地材5
(この目地材は上述したように予め目地配設パターンで
一体となっているものである。)を配置する。こののち
所定の配筋を行い、コンクリートを打設してプレキャス
トコンクリートからなる基板2を得る。これによって、
石材3と目地材5を有した、しかも目地材5の取付部6
を埋設した状態でカーテンウォール材1が得られる。
【0011】上記の方法により得られたカーテンウォー
ル材1を並設することにより生じる目地10(カーテン
ウォール材1の周囲の目地)には、図4に示すように、
例えばクロロプレンからなるガスケット11を嵌入し、
これを覆うようにして表面化粧部8と同じ素材からなる
化粧材12を嵌入して、目地材5の表面化粧部8と面合
わせする。もちろん前記ガスケット11と化粧材12と
を一体押出成型品により一体化しても良い。目地4と目
地10とのT字部Bそれぞれに対しては、図4に示すよ
うにフサギスポンジ13が充填されている。
【0012】上記目地材5において、万が一不都合が生
じた場合には、カットライン14から表面化粧部8を切
除し、新たにシーリング材を充填することにより補修が
行え、また図5と図6に示すように、カットライン15
から表面化粧部8とシール部7をともに切除して、新た
な表面化粧部8とシール部7とからなる目地材16を嵌
入するようにしても良い。なお、上記目地材それぞれは
目地幅の大小に応じて各種のサイズのものが用意され
る。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によると、
プレキャストコンクリート製の基板と前記基板の前面に
配設された複数枚の石材とからなるカーテンウォール材
における、前記石材間の目地において、一体押出成型に
より断面が係止形状に設けられた頭部及び目地幅より大
きいフランジ状部を備える取付部と弾性当接片を備えて
目地幅以上に設けられたシール部と目地幅の表面化粧部
とを一体に有した目地材が、予めカーテンウォール材の
目地配設パターンで設けられていて、前記目地材の取付
における頭部が前記基板に埋設され、かつ、前記取付
部におけるフランジ状部が石材と基板との間に位置し、
シール部と表面化粧部とが前記石材間に位置しているの
で、目地材の固定が強固なものとなって目地幅を大きく
しても目地材が脱落することが無く、また止水性が良好
であるとともに、従来の金物ジョイント部分のような個
所が無くなって雨水の侵入を確実に防止することができ
る。
【0014】さらには目地幅が大きなものであっても、
上記目地材のサイズを大きなものとすることによって対
応でき、従来のシーリング材で発生していたような剥落
の恐れを解消できる。そして目地材の取付部を埋設する
ようにプレキャストコンクリートを打設してカーテンウ
ォール材を得る手法を取ることにより、従来の現場での
シーリング材充填作業が無くなって、施工性の向上を図
ることができるようになるなど、実用性に優れた効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の目地構造の一実施例を断面で示す説明
図である。
【図2】本考案の目地構造を実施するカーテンウォール
材を示す説明図である。
【図3】カーテンウォール材の製作を示す説明図であ
る。
【図4】カーテンウォール材間のT字部の目地を示す説
明図である。
【図5】表面化粧部とシール部を切除した状態を示す説
明図である。
【図6】新たに表面化粧部とシール部を取り付けた状態
を示す説明図である。
【図7】従来例におけるシーリング材を充填した目地を
示す説明図である。
【図8】従来例における石材の下端を加工した目地を示
す説明図である。
【図9】従来例におけるシーリング材と金物を併用した
目地を示す説明図である。
【図10】従来例におけるモルタルやコンクリートを充
填した目地を示す説明図である。
【符号の説明】
1……カーテンウォール材 2……基板 3……石材 4……目地 5……目地材 6……取付部 7……シール部 8……表面化粧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高田裕章 東京都中央区京橋二丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)考案者 玉蟲直哉 東京都中央区京橋二丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)考案者 市原卓也 東京都中央区京橋二丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−100953(JP,A) 実開 昭62−47613(JP,U) 実開 平2−89106(JP,U) 実開 平2−49404(JP,U) 実公 昭57−27850(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/94 E04B 1/684 E04F 13/08 - 13/08 102 E04F 13/14 101

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャストコンクリート製の基板と前
    記基板の前面に配設された複数枚の石材とからなるカー
    テンウォール材における、前記石材間の目地において、 一体押出成型により断面が係止形状に設けられた頭部及
    び目地幅より大きいフランジ状部を備える取付部と弾性
    当接片を備えて目地幅以上に設けられたシール部と目地
    幅の表面化粧部とを一体に有した目地材が、予めカーテ
    ンウォール材の目地配設パターンで設けられていて、前
    記目地材の取付部における頭部が前記基板に埋設され、
    かつ、前記取付部におけるフランジ状部が石材と基板と
    の間に位置し、シール部と表面化粧部とが前記石材間に
    位置していることを特徴とする目地構造。
  2. 【請求項2】 目地のT字部において、横方向に亘る目
    地材と縦方向に亘る目地材とが予め溶着により連結され
    ている請求項1に記載の目地構造。
JP1991003084U 1991-01-08 1991-01-08 目地構造 Expired - Fee Related JP2584798Y2 (ja)

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JPH0494005U JPH0494005U (ja) 1992-08-14
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JPS5727850U (ja) * 1980-07-21 1982-02-13
JPH0422645Y2 (ja) * 1985-09-12 1992-05-25
JPH0734081Y2 (ja) * 1988-09-30 1995-08-02 三和シヤッター工業株式会社 パネル目地部の水密構造
JPH0622008Y2 (ja) * 1988-12-27 1994-06-08 西川ゴム工業株式会社 水密目地材

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