JP2581417Y2 - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

シリンダヘッドガスケット

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JP2581417Y2
JP2581417Y2 JP1991017982U JP1798291U JP2581417Y2 JP 2581417 Y2 JP2581417 Y2 JP 2581417Y2 JP 1991017982 U JP1991017982 U JP 1991017982U JP 1798291 U JP1798291 U JP 1798291U JP 2581417 Y2 JP2581417 Y2 JP 2581417Y2
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Japan
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cylinder head
gasket
cylinder
liquid
ring
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雅二 加藤
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シリンダヘッドガスケ
ットに関し、更に詳細には、油穴や水穴などの液体穴を
効果的にシールすることのできるシリンダヘッドガスケ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダヘッドガスケットと
して、金属薄板を積層したガスケットが使用されている
ことは周知である。従来の金属積層形のシリンダヘッド
ガスケット1の液体穴2のシール部の一例を、図2によ
って説明する。即ち、ビード板4に液体穴2の周囲を囲
むビード6を設け、該ビード板4を中板8の両側に積層
し、その外側に、表面板10を積層し、液体穴2の周囲に
グロメット12を嵌合した構造をしている。そして、前記
液体穴2を、図2に示すように、シリンダヘッド14とシ
リンダボディ16との油又は水などの液体通路18に配置
し、シリンダヘッド14とシリンダボディ16との間で、図
示しないヘッドボルトで締め付けてビード4を圧縮し、
その反力で液体穴2から油又は水が洩れることを防止し
ている。
【0003】また、別な従来のシリンダヘッドガスケッ
トとして、実開平1−78250号公報には、シリンダ
ヘッドとシリンダボディとの間の寸法を、ガスケットの
厚さにより調節可能にしたシリンダヘッドガスケットが
開示されている。即ち、この公報に開示されたガスケッ
トは、ピストンの出代のばらつきに対応するために、種
々の厚さのガスケットを揃えることは実際的でないの
で、基準厚さのガスケットを用意し、これに厚さ調整用
の補助ガスケットを積層して調整するようにしたもので
ある。そして、前記厚さ調整で、油、水などの液体穴の
シール性能が低下しないように、液体穴をゴムリングに
よって形成し、厚さが変動してもシール性能が低下しな
いようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、シリンダヘ
ッドガスケットの油穴や水穴は、シリンダ穴と異なり、
ヘッドボルトの配置に対してバランスのよい位置に配置
することがむずかしく、シール面圧が不均一になった
り、ボルト軸力が低くなったり、振動などによりシール
面圧が低下するなどの不都合が起こり、シール性能が低
下するという問題がある。これは、グロメットなど、シ
リンダヘッドなどの接合面に接する部材の材質を、ステ
ンレス鋼、高級ラバーなどとすることによって、ある程
度改善することができるが、その改善は十分ではなく、
更に、シリンダヘッドガスケットの液体穴のシール性能
を向上させることが求められている。
【0005】本考案は、以上の問題に着目して成された
ものであり、油穴、水穴などの液体穴のシール性能を向
上させ、ヘッドボルト軸力が均等に掛かった場合や、振
動などにより液体洩れの生じないシリンダヘッドガスケ
ットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記従来技術の
問題点を解決するためになされたものであって、接合面
に液体通路を開口するシリンダヘッドとシリンダボディ
との間に挿入され、前記液体通路に連通する開口を有す
る積層板でガスケット本体を形成し、前記積層板の表面
板の外側にリング状シール部材を有する金属製の短管を
固定し、二枚の前記表面板の間を金属製の中間パイプで
連結し、前記短管を前記液体通路にそれぞれ嵌入して、
前記リング状シール部材で前記液体通路との間をそれぞ
れシールすると共に、前記中間パイプが該シリンダガス
ケットの押圧と共に撓んで前記開口と該ガスケット本体
との間をシールするものである。
【0007】前記短管は、必要に応じ、特定の液体通路
にだけ設けてもよく、また、全部の液体通路に設けても
よい。また、前記短管を設けたシール穴の周囲に、必要
に応じ、ビードを設けてもよい。また、前記リング状シ
ール部材は、例えば、O−リングなど、既成のシール部
材を用いることができる。
【0008】
【実施例】以下、添付の図を対照して、一実施例により
本考案のシリンダヘッドガスケットを説明する。図1に
おいて、ガスケット本体20は、油穴又は水穴などの液体
穴2に整合する開口21の回りにビード6を設けたビード
板4を、中板8の両側に図のように配置し、その両側
に、表面板10を配置して積層体を形成し、上下2枚の表
面板10の液体穴2に整合する開口21に、中間パイプ22
(本考案の短管の一部を成している)を溶接又はろう付
けして密封し、外側に、液体通路18に嵌入する2本の短
管24を、それぞれ反対方向を向けて溶接又はろう付けし
たものである。そして、短管24の外周には、短管24と一
体成型により周方向のリング溝26を形成し、該リング溝
26に、リング状シール部材としてO−リング28を嵌装
し、本実施例のシリンダヘッドガスケット1を形成し
た。したがって、シリンダヘッド14、及び、シリンダボ
ディ16のそれぞれの液体通路18は、前記短管24によって
互いに連通される。
【0009】前記溶接又はろう付けによる肉盛部30は、
液体通路18と干渉しないように、できるだけ小さくする
ことが望ましく、また、液体通路18側に、必要最小限の
面取り32を行った。短管24は、液体通路18に遊嵌(すき
ま嵌め)し、O−リング28に必要な圧縮代を持たせるよ
うに、短管24の外径D1 、液体通路18の内径D、及び、
O−リング28の仕様を適宜選定した。また、本考案は、
短管24の内径dが、液体通路18の穴径Dより小さくな
り、潤滑油量又は冷却水流量などの液体の流通量を低下
させるおそれがある場合には、その分、穴径Dを大きく
したり、短管24の肉厚を調整したりする。なお、本実施
例では、本考案に関わる短管を、2本の短管24及び中間
パイプ22によって形成したが、これは、中間パイプ22及
び短管24と表面板10とを溶接又はろう付けする際の作業
性を考慮したものである。
【0010】本実施例のシリンダヘッドガスケット1
は、短管24を液体通路18に差込んでシリンダヘッド14と
シリンダボディ16との間に介装し、ヘッドボルト(図示
せず)で締め付けて取付ける。中間パイプ22は、シリン
ダヘッド14とシリンダボディ16との間でビード6が圧縮
されると、撓むように予め形成しておく。その際、中間
パイプ22が撓むことにより内径d1 が減少するが、その
値は、リング溝26の内径D2 より小さくならないように
することが、流動抵抗を増大させないために好ましい。
【0011】シリンダヘッドガスケット1が、図示しな
いヘッドボルトによって締め付けられると、中間パイプ
22の部分が前記締め付けで撓み、ビード6が圧縮され、
ビードによるシール圧が発生する。しかしながら、本実
施例では、液体通路18とシリンダヘッドガスケット1と
の間は、O−リング28によってシールされ、このシール
は、ヘッドボルトの軸力の掛かり方や、振動などによっ
て左右されずにシール性能を発揮することができる。
【0012】本実施例は、以上説明したように、液体穴
の周囲にビード6を設けたが、前記したように、このビ
ード6を省略することができる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、シリンダヘッドと
シリンダボディとの接合面で連通して開口する油や水な
どの液体通路を、ガスケット本体を構成する積層板の表
面板に取り付けた外側の2つの短管と表面板間の中間パ
イプとの3個の金属管でシールする構成としたので、シ
リンダヘッドの流体通路とシリンダボディの流体通路に
外側の短管をそれぞれ挿入して、短管に設けたO−リン
グによってシールでき、更に、液体通路に連通する積層
板の開口部を、シリンダヘッドガスケットの押圧と共に
撓むことができる中間パイプでシールすることができる
ので、ヘッドボルトの軸力不足や、振動などによる面圧
力の低下で生じるシール性能の低下を防止でき、液体通
路及び液体穴の周囲を十分シールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による本考案のシリンダヘッドガスケ
ットをシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に取付
けた状態を示す要部断面図である。
【図2】従来のシリンダヘッドガスケットをシリンダヘ
ッドとシリンダブロックとの間に取付けた状態を示す要
部断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッドガスケット 2 液体穴 14 シリンダヘッド 16 シリンダボデ
ィ 18 液体通路 20 ガスケット本
体 21 開口 22 中間パイプ 24 短管 28 O−リング
(リング状シール部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合面に液体通路を開口するシリンダヘ
    ッドとシリンダボディとの間に挿入され、前記液体通路
    に連通する開口を有する積層板でガスケット本体を形成
    し、前記積層板の表面板の外側にリング状シール部材を
    有する金属製の短管を固定し、二枚の前記表面板の間を
    金属製の中間パイプで連結し、前記短管を前記液体通路
    にそれぞれ嵌入して、前記リング状シール部材で前記液
    体通路との間をそれぞれシールすると共に、前記中間パ
    イプが該シリンダガスケットの押圧と共に撓んで前記開
    口と該ガスケット本体との間をシールするシリンダヘッ
    ドガスケット。
JP1991017982U 1991-03-25 1991-03-25 シリンダヘッドガスケット Expired - Lifetime JP2581417Y2 (ja)

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