JP2578226B2 - 双ドラム式連続鋳造装置のサイド堰 - Google Patents

双ドラム式連続鋳造装置のサイド堰

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JP2578226B2
JP2578226B2 JP1310558A JP31055889A JP2578226B2 JP 2578226 B2 JP2578226 B2 JP 2578226B2 JP 1310558 A JP1310558 A JP 1310558A JP 31055889 A JP31055889 A JP 31055889A JP 2578226 B2 JP2578226 B2 JP 2578226B2
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heat
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公昭 大田和
靖博 山上
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Nippon Steel Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、双ドラム式金属帯板連続鋳造装置の湯溜り
部サイド堰に関する。
〔従来の技術〕
第3図は従来の装置の一例としての双ドラム式帯鋼連
続鋳造装置の要部の概略を示す斜視図、第4図はそのサ
イド堰の縦断面図、第5図は第4図のV−V断面図であ
る。
第3図ないし第5図において、100は1対サイド堰で
あり、金属製の台座101と、同台座101へ収容された耐火
断熱材103、後記する湯溜り部に面して同耐火断熱材103
に取付けられ水平に並んで配置され溶融金属に接する浮
数の耐火材104と最下の耐火材104の下に配置され溶融金
属に接する耐火材105、及び前記耐火材104の各々を水平
に横方向に貫通する加熱器106から構成されている。
このサイド堰100は、第3図中矢印に示すように回転
する1対の水冷ドラム110の両端面に押圧装置120によっ
て摺動可能に密接され、湯溜り部111が形成されてい
る。
次に本装置の作用を、溶融金属として鋼を鋳造する場
合を例として説明すると、先ず、帯鋼Sと同厚のダミー
バー(図示せず)を双方の水冷ドラム110で挟持し、耐
火材104を加熱器106によって例えば1250℃のような、溶
鋼Rの温度に近くなる迄予熱する。次いで、図示しない
タンディッシュ及び浸漬ノズルから湯溜り部111に溶鋼
Rを連続して供給し、双方の水冷ドラム110によって凝
固させ、下方から引出して帯鋼Rを連続鋳造する。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記従来のサイド堰100では、耐火材104,1
05と台座101とは耐火断熱材103によって断熱されている
が、台座101は、溶鋼Rとの接触面の伝熱の不均一及び
台座101自体の形状の複雑さから来る放熱の不均一に起
因する部分的な温度差により熱変形を生じる。このた
め、サイド堰100の耐火材104,105にも変形が発生し、水
冷ドラム110の端面との間に隙間を生じるので湯洩れの
原因になる。
本発明は上記課題を解決するために提案されたもの
で、金属帯板の連続鋳造中におけるサイド堰の台座の部
分的な温度差を極小化することによって変形を防止し、
水冷ドラム端面との密着性を良好にすることが可能なサ
イド堰を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の双ドラム式連続鋳造装置のサイド堰は、回転
する1対の冷却ドラムと溶融金属に接する耐火材を取付
けた1対のサイド堰とで形成した湯溜り部に溶融金属を
供給して凝固させて、金属帯板を連続鋳造する双ドラム
式連続鋳造装置において、前記サイド堰の台座内の耐火
材の裏側の全面にわたって熱媒を封入した熱媒室を形成
した。
〔作用〕
サイド堰の台座内の耐火材の裏側の全面にわたって形
成された熱媒室に、蒸発を伴う気相液相型の熱媒または
蒸発を伴わない液相型の熱媒を封入し、金属帯板の連続
鋳造中はこれらの熱媒によって熱媒室内の熱移動を行な
って、台座全体を確実に均熱化し、台座の部分的温度差
を極小化して台座の熱変形と耐火材の変形が防止され、
これによって、冷却ドラムの側面とサイド堰との密着性
が向上する。
気相液相型の熱媒を用いる場合には、台座の熱によっ
て熱媒室の中で熱媒が溶融しその蒸気が熱媒室内に充満
する。このとき、台座の一部に温度が相対的に低い部位
があると、ヒートパイプと同様にその蒸気が凝結し、凝
結潜熱を放出して液相に転化する。この凝結液は、熱媒
室の壁面を流下して液相部に溜る。こうして低温部位に
対して熱が供給され、自動的に熱媒室の温度が一定に維
持される。反対に台座の一部に温度が相対的に高い部位
が存在すると、それが気相部位であれば蒸気が加熱さ
れ、対流によってその熱が取り除かれる。また、この高
温部が液相部位であればその液相熱媒の蒸発によって熱
が取り去られる。
また、液相型の熱媒を用いる場合には、熱媒室内に部
分的に温度差が発生すると熱媒に対流が発生し、高温部
位から低温部位に熱を供給して熱媒体室内を均熱する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図によって
詳細に説明するが、前記第3図ないし第5図に示す従来
の装置と同一の部材及び部位には同一の符号を付し、重
複する説明を省略する。
第1図及び第2図において、1は、第3図ないし第5
図に示される従来の装置におけると同様に、1対の水冷
ドラム110と共に湯溜り部111を形成する金属製の台座で
あり、同台座1内の湯溜り部111から離れた耐火材104,1
05の裏側の全面にわたって熱媒室9が形成され、保温材
4及びカバー5によって被覆されている。熱媒室9の上
部には、保温材4及びカバー5を貫通して熱媒封入管2
が装着され、さらにその上端にはキャップ3が螺着され
ている。また、台座1の湯溜り部111の反対側の背面に
は押圧座6が保温材4及びカバー5を貫通して固着さ
れ、押圧装置120によって押圧される。
以上説明した部材と、第3図ないし第5図に示される
従来の装置と同一の耐火断熱材103、耐火材104,105及び
加熱器106とによってサイド堰10が構成されている。
次に本実施例の作用を説明する。
熱媒は蒸発を伴なって熱移動を行うものと、蒸発を行
なわずして熱媒の対流によって熱移動を行うものとが存
在するが、以下蒸発を伴なう熱媒としてカリウムを使用
し、これを熱媒室9内へ封入した場合について説明す
る。
まず、熱媒封入管2から真空装置(図示せず)によっ
て、熱媒室9内を脱気し、カリウムを熱媒封入装置(図
示せず)によって所定量封入する。カリウムは融点63.6
℃、沸点762.2℃であるから、台座1の通常の温度レベ
ルである400℃〜500℃では、熱媒室1の中では溶融して
液相熱媒Kとなり、その蒸気である気相熱媒K1が熱媒室
9に充満している。
この状態下で台座1の一部に、例えば第2図に示すよ
うに、熱媒の気相部位に温度が相対的に低い部位1aがあ
ると、ヒートパイプと同様に気相熱媒K1が凝結して凝結
潜熱を放出し、液相に転化する。この凝結した液相熱媒
Kは第2図に矢印で示すように、熱媒室9の壁を流下
し、下方の液相部に溜る。こうして台座1の低温部位1a
に対して熱が供給され、自動的に熱媒室9の温度が一定
に維持される。
反対に、台座1の一部に、温度が相対的に高い部位が
存在すると、例えば第2図に示すように、それが気相部
位の高温部位1bであれば、気相熱媒K1が加熱され、その
対流によって熱が取り除かれる。また液相部位に相対的
に高温の部位1cがあれば液相熱媒Kの蒸発及び対流によ
って熱が取り去られる。
また、熱媒室9背面の保温材4は台座1の部分的な放
熱を防止し、その均熱下を助けている。
以上のような気相熱媒K1及び液相熱媒Kによる均熱作
用によって熱媒室9及び台座1は常に均熱化され、サイ
ド堰10の熱変形と耐火材104,105の変形を極小化するこ
とが可能であり、水冷ドラム110の側面と耐火材104,105
との密着性を向上させる。
なお、本実施例において、台座1の温度によっては、
ナトリウム(融点97.9℃、沸点877.5℃)、或いはナフ
トール(融点96℃、沸点280℃)等を気相液相型の熱媒
として代替することもできる。
また、対流のみによって熱移動を行なう液相型の熱媒
である、例えば、硝酸塩のような溶融塩を熱媒として使
用することができる。この場合、溶融塩を熱媒室に充満
させるので、その熱膨張を逃げさせる空隙部を熱媒室と
熱媒封入管との間に設ける必要がある。
また、熱媒としての液相型の溶融塩等の熱媒を使用す
るときには、熱媒室に熱媒を封入する際に熱媒室を脱気
しなくてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明では、サイド堰の
台座内の耐火材の裏側の全面にわたって熱媒室を設け、
この熱媒室に液相気相型または液相型の熱媒を封入して
熱移動させることにより、台座の部分的温度差を極小に
することが可能になり、サイド堰の熱変形と耐火材の変
形を防止することができる。
したがって、サイド堰と冷却ドラム端面との接合面の
密着性が向上するので、その湯洩れを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の縦断面図、第2図は第1図
のII−II断面図、第3図は従来の双ドラム式帯鋼連続鋳
造装置の要部の概略を示す斜視図、第4図はそのサイド
堰の縦断面図、第5図は第4図のV−V断面図である。 1……台座、2……熱媒封入管、 4……保温材、5……カバー、 9……熱媒室、10……サイド堰、 103……耐火断熱材、104,105……耐火材、 110……水冷ドラム、111……湯溜り部、 K……液相熱媒、K1……気相熱媒、 R……溶鋼、S……帯鋼。
フロントページの続き (72)発明者 尾松 保彦 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式會社設備技術本部内 (56)参考文献 実開 平1−177051(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する1対の冷却ドラムと溶融金属に接
    する耐火材を取付けた台座を備えた1対のサイド堰とで
    形成した湯溜り部に溶融金属を供給して凝固させ、金属
    帯板を連続鋳造する双ドラム式連続鋳造装置において、
    前記サイド堰の台座内の耐火材の裏側の全面にわたって
    熱媒を封入した熱媒室を形成したことを特徴とする双ド
    ラム式連続鋳造装置のサイド堰。
JP1310558A 1989-12-01 1989-12-01 双ドラム式連続鋳造装置のサイド堰 Expired - Lifetime JP2578226B2 (ja)

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