JP2572630B2 - 熱電対保護管ならびにその製造法 - Google Patents

熱電対保護管ならびにその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は溶融金属などの湯温を計測することのできる
熱電対保護管とその製法に関するものである。
[従来の技術] 従来では溶融金属の湯温を計測するために消耗型の投
込み熱電対が主体であったが、最近では定常的に計測で
きる溶融金属に対する耐食性の高いサイアロン、BN,Al2
O3−C,ZrO2−Mo,ZrB2などの熱電対保護管が溶銑、溶鋼
や溶融金属で使用されている。
[発明の解決しようとする課題] しかしながら、従来の熱電対保護管の多くは非酸化物
系セラミックスを主成分とする焼結体で構成されてお
り、溶鋼、溶銑などの溶融金属に投入する際の予熱や測
温中に著しい酸化を起こす。サイアロンは耐食性の低い
SiO2質酸化膜をBNはB2O3,N2として揮散し消耗する。ま
た、Al2O3−CではCarbonが500℃より酸化し組織がポー
ラス化し耐食性が低下する。また、ZrO2−MoではMoが酸
化し組織が脆弱化し耐食性が低下する。
本発明は、溶融金属湯中に投入する際の予熱や測温中
に起こる非酸化物系セラミックスの酸化を抑制し、その
酸化によって起こる耐食性の低下組織の脆弱化を防止す
ることを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたもので
あり、Zrの硼化などの非酸化物系を主成分とする焼結体
保護管の外表面にガラス質層を形成したことを特徴とし
た保護管を提供するものである。
以下図面を参照して説明する。
第1図は本発明の基本的構成を説明する断面図であ
り、本発明保護管1はZrの硼化物などを主成分とする保
護管本体1aの外表面に好ましくは耐火粉末およびガラス
化物の泥漿をコートしたものを500℃以上で熱処理した
ガラス質層皮膜1bを形成させたものである。この保護管
1の中には熱電対2及びAl2O3絶縁管3及びAl2O3保護管
4が組み込まれて使用される。即ち、これでこの保護管
1を溶湯の中に装入して連続的に溶湯の温度変化を計測
できる装置となる。
以下本体1a及び1bからなる保護管1についてさらに説
明する。本発明において、本体1aは、非酸化物系のセラ
ミックス焼結体からなるもので溶湯に対する高温耐食性
の点からZrB2(2硼化ジルコニウム)を主成分とするも
のが最適である。
適切な焼結体は次のようなものである。
組成 Zrの硼化物を主成分とし、副成分として、SiCやBNな
どを含むもの例えば重量%で、ZrB295〜70%、SiC1〜15
%、BN4〜29%などのもの ・物 性 嵩比率 3.0〜6.0 抗折強度 10Kg/mm2以上 熱膨張率 0.6%以下(1000℃) 比抵抗 10-1Ωcm以上(1500℃) 耐熱衝撃性(△T)250〜1000℃ なお、耐熱衝撃性とは電気炉中で各温度に5分間急熱
し水中に急冷した試料の曲げ強度を測定し、強度が急激
に低下した試料の処理温度を示すもので(△T℃)を表
わす。
比抵抗は、4端子法で高温で測定した値を示す。(15
00℃)Ωcm 本発明における非酸化物系セラミックス焼結体として
は、このZrB2系のほか、TiB2系、サイアロン系なども使
用可能であるが、ZrB2系に比べ、高温でのスラグや金属
溶湯に対する耐食性が低く、またTiB2系では耐酸化性が
悪くなるなどの点で劣るものであることは否めない。以
下ZrB2質本体を中心に説明する。
このようなZrの硼化物を主成分とする保護管は溶湯に
投入する場合、熱衝撃性が低いため十分に予熱して溶湯
へ投入される。しかし、ZrB2質保護管はある程度の耐酸
化性を持っているが、長時間の予熱では徐々に酸化し、
ZrO2とB2O3,SiO2の酸化物となり酸化組織はポーラス化
する。B2O3は飛散するがこのポーラス化した組織の保護
管でも外表面を溶湯の中へ投入すれば容易に浸食され、
保護管の肉厚は減少し耐用は短くなる。この予熱中にお
けるZrB2質保護など外表面層の酸化を防止することので
きるものとして、本発明ではガラス質層を形成したもの
としておくのである。
本発明でこのガラス質層1bについて具体的に次に説明
する。このガラス質層は本質的には空気を通さないもの
であればどのようなものであっても良いのであるが、熱
処理で、易ガラス化しうると同時に耐火性も備えている
ことが望ましいため次のようなものが適切である。
・ガラス質層の性能 1000℃、3時間処理したときのZrB2質本体の酸化消耗
率は1%以下、酸化される厚み100μ以下、軟化点2000
℃以上 ・ガラス質層の厚み、 500〜2000μ 軟化点1200℃以上 ・ガラス質をもたらす組成 耐火粉末とガラス化物を主成分とした被覆材を結合材
で泥漿状にしたもの 例えば両者の割合は、耐火粉末50〜85重量%,ガラス
化物50〜15重量%からなるもの 耐火粉末はAl2O3粉末、粘土粉末など ガラス化物は並板ガラス粉末、無水硼砂など 本発明保護管はこのような耐火粉末及びガラス化物を
泥漿状にして保護管本体外表面にコートしてこれを電気
炉中で500℃以上、好ましくは800〜1200℃程度の温度で
熱処理しガラス化皮膜を形成することで得られる。この
ガラス化皮膜は溶湯中に投入されるまえの予熱ではガラ
ス皮膜を形成しているため空気を通さないのでZrB2質保
護管は酸化されず、溶湯に投入した場合でもガラス化皮
膜は溶けるが酸化されないので緻密なZrB2質の組成と特
質をそのまま発揮できることになる。また、このガラス
化皮膜はZrB2質保護管が急熱急冷された場合の熱衝撃性
の緩和の役目も果たしている。更にZrB2質保護管は溶湯
に濡れくい性能を有しているがこのガラス化皮膜の形成
により溶湯浸漬中にスラグや地金が適度につき引き上げ
時の急冷による熱衝撃性の緩和も計れることが認められ
ている。即ち、このガラス皮膜を形成することにより酸
化を防止するとともに熱衝撃性の緩和を計った割れにく
く耐用の高い熱電対保護管を提供するものである。
[実施例] ZrB2粉末(1μ以下純度99%以上)にBN粉末(1μ以
下純度99%以上)10%添加し、SiCボールでポットミル
を用いエタノール溶媒を用い3日間粉砕して取出し後ス
プレイドライヤーにて有機バインダーを添加したものを
造粒した。この粉末を用いてラバープレスにより2000kg
/cm2で成形し、Ar雰囲気下で2100℃×3hr焼成し、内径1
5φ、外径25φ、長さ850の保護管を製作した。(焼結
体の分析値ZrB285%,BN10%,SiC5%重量%) 又、ZrB2粉末(1μ以下純度99%以上)をSiCボール
を用いてポットミルでエタノール溶媒を用い3日間粉砕
し、同様にスプレイドライヤーに造粒粉末を作成し、ラ
バープレス後常圧焼成して内径15φ、外径25φ、長さ85
0の保護管を製作した。(焼結体の分析値ZrB295%,Si
C 5重量%) 酸化防止材は、Al2O3粉末60(150メッシュパス)並板
ガラス粉末20%に結合材としての粘土15%、無水硼砂5
%の調合に3%濃度PVA溶液でポットミルで3hr混合し泥
漿を得た。この泥漿を保護管本体外表面にスプレイまた
ははけ塗りあるいはディップにて1mm厚さ強度のコーテ
ィングを施した。この保護管を空気中で乾燥後電気炉中
で1000℃×2hr熱処理し保護管外表面に強固に密着した
ガラス質被覆を形成した。
この保護管を40tonのタンディッシュ鍋で十分に1000
℃程度まで予熱し、溶鋼中に浸漬し連続的に温度測定を
行なった。その結果70charge(1ch,60分)安定して測定
ができ、ZrB2保護管の外面の浸食量は1.5〜2mm程度の軽
微であった。同様に酸化防止材を塗布しなかった保護管
を溶鋼に浸漬して使用したがその耐用は40chと短く、浸
食量は3mm程度でこの浸食部分より折れやすくなってい
た。
[発明の効果] 本発明は、各種溶融金属に対して高い耐食性、耐熱衝
撃性を有するZr硼化物等の非酸化物系セラミックスを主
成分とする熱電対保護管等であり、測温中の予熱や輻射
によって保護管等が酸化されるのを防止したものであ
り、より高い耐食性を保持し又浸漬、取出し時に起る耐
熱衝撃性を緩和した、安定に連続的に湯温を測温できる
ものであり、これを使用することによって省力化、測温
調製、成分調製等の製品の品質向上に役立ちその工業的
価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の典型例を説明する一部を削除した縦
断面説明図である。 1は保護管、1aは本体、1bはガラス質層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−97778(JP,A) 特開 昭56−11329(JP,A) 特開 昭58−52533(JP,A) 特開 昭59−86274(JP,A) 特開 昭62−292685(JP,A) 実開 昭62−189629(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外表面にガラス質層を形成せしめてなる非
    酸化物系セラミックス製熱電対保護層。
  2. 【請求項2】耐火粉末およびガラス化物を主成分とする
    被覆層を外表面に形成してなる非酸化物系熱電対保護
    管。
  3. 【請求項3】非酸化物系セラミックスがZrの硼化物を主
    成分とするものである請求項1又は2記載の保護管。
  4. 【請求項4】非酸化物系セラミックス保護管の外表面に
    耐火粉末とガラス化物を主成分とする被覆を施し、500
    ℃以上で熱処理することにより外表面にガラス質層を形
    成せしめることを特徴とする非酸化物セラミックス製保
    護管の製造方法。
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JPH07104213B2 (ja) * 1990-07-27 1995-11-13 日本碍子株式会社 加熱装置
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