JP2572415B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JP2572415B2 JP63052562A JP5256288A JP2572415B2 JP 2572415 B2 JP2572415 B2 JP 2572415B2 JP 63052562 A JP63052562 A JP 63052562A JP 5256288 A JP5256288 A JP 5256288A JP 2572415 B2 JP2572415 B2 JP 2572415B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガス絶縁開閉装置に係り、特に1対の主母線
に3台の遮断器を接続して成る1 1/2遮断器方式のガス
絶縁開閉装置に関する。
〔従来の技術〕
一般にガス絶縁開閉装置は、SF6ガス等の絶縁性ガス
を充填して大地電位に成した密閉容器内に課電部導体を
収納して課電部の露出を無くしたものであり、また密閉
容器の立体的な配置によつて付設面積を大幅に縮小する
ことができる。しかし、その構成機器のうち、特に遮断
器は電流遮断を行なう故に保守点検が必要であるから、
保守点検が容易な位置に構成する必要がある。
ところで変電所における重要系統においては、第8図
に示すような1 1/2遮断器方式が採用されている。つま
り主母線1,2間に、両端にそれぞれ断路器DSを有する3
台の遮断器CB1,CB2,CB3が直列に接続され、断路器DS12,
DS21間から必要に応じて設けられる切離し用の断路器DS
1およびケーブルヘツド等から成る導出部を導出してお
り、また断路器DS22,DS31間からは切離し用断路器DS2
介して導出部を導出し、こうして接続回線が構成されて
いる。
この回路図に基づくガス絶縁開閉装置は、例えば特開
昭57−193911号公報に記載されており、これを第9図乃
至第12図に示している。
第9図は平面図で、主母線1,2はほぼ平行に据付面に
付設され、その一側方に直列接続される3台の遮断器CB
1,CB2,CB3が配置されている。それぞれ1台の遮断器を
中心にして構成される開閉ユニツトは第10図乃至第12図
の如くであり、主母線1,2に直交する垂直な平面を中心
としてそれぞれ構成されている。
第10図は遮断器CB1の開閉ユニツトの正面図で、縦形
の遮断器CB1の上方端子には変流器20を介して上方電路4
aが接続され、また下方端子には変流器20を介して下方
電路3aが接続されている。上方電路4aは断路器DS12と、
遮断器CB1の一端を接地する接地開閉器21とから成り、
下方電路3aは断路器DS11を有して上方電路4aと同一構成
となつている。また下方電路3aは主母線1に接続され、
上方電路4aは接続用母線5、切離し用断路器DS1および
ケーブルヘツド24を介してケーブル25に接続されてい
る。
第11図は直列接続された3台の遮断器のうち中間に位
置する遮断器CB2を有する開閉ユニツトの正面図であ
る。縦形の遮断器CB2はその上下端子に上方電路4bおよ
び下方電路3bが接続され、上方電路4bは主母線1の真上
に平行に配置した接続用母線10を介して第10図の上方電
路4aに接続されている。また下方電路3bはL字形の接続
用母線6を介して上方に立ち上げられている。接続用母
線10,11の上方部にはそれぞれ計器用変圧器22a,22bが接
続されている。
第12図は遮断器CB3を有する開閉ユニツトの正面図
で、縦形の遮断器CB3の上下端子にはそれぞれ上方電路4
cおよび下方電路3cが接続されている。上方電路4cは接
続用母線7に接続され、この接続用母線7は接続用母線
11を介して第11図の接続用母線6に接続されると共に切
離し用断路器DS2,ケーブルヘツド24を介してケーブル25
に接続されている。一方、下方電路3cは主母線2に接続
されている。
このようにして3台の遮断器CB1,CB2,CB3が電気的直
列に接続され、その接続部からケーブル25によつて2つ
の接続回線が導出されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の1 1/2遮断器方式のガス絶縁開閉装置は上述の
如き構成であつたが、接続回線の二重化に対しては配慮
が払われていなかつた。つまり接続回線がケーブル25に
より導出され、その長さが増大すると、ケーブル25の静
電容量を補償するため並列にリアクトルを接続したり、
あるいは大電流化に伴つてケーブル25を二重化したりす
る要求が生ずるが、この点に対する配慮が払われていな
かつた。
本発明の目的とするところは、小さな付設面積で接続
回線を二重化したガス絶縁開閉装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、主母線と直交す
る3つの垂直な平面にそれぞれ遮断器を有する開閉ユニ
ツトを構成し、これら開閉ユニツト間の接続部から導出
される2組の二重化されたケーブル導出部は、両側に位
置する垂直平面に位置すると共に上記主母線に対し上記
遮断器の反対側にそれぞれ設けた2つのケーブル導出部
と、このケーブル導出部間に設けた少なくとも1つのケ
ーブル導出部とから構成したことを特徴とする。
〔作用〕
上述の如き構成のガス絶縁開閉装置によれば、従来の
構成における中間の垂直平面で、活用されていなかつた
主母線の反遮断器側のスペースを二重化したケーブル導
出部のために活用でき、このスペースに残りの2つのケ
ーブル導出部を構成するなら従来と同一の付設面積で済
む。また近傍に主母線用計器用変圧器が主母線に設けら
れている場合は、その背面側のスペースと上記スペース
とにそれぞれケーブル導出部を構成するなら、ガス絶縁
開閉装置としての実質的付設面積を増大させることなく
構成することができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面によつて説明する。
第2図は本発明を適用するガス絶縁開閉装置の回路図
で、3台の遮断器CB1,CB2およびCB3はそれぞれ両側に断
路器DSを有して電気的直列に接続され、その両端は主母
線1,2に接続されている。遮断器間、詳細には断路器DS
12,DS21間、および断路器DS22,DS31間からは二重化され
た接続回線がそれぞれ導出されている。この接続回線は
それぞれ切離し用断路器DS1,DS′1,DS2,DS′を介して
ケーブルで導出されている。
この回路図に基づくガス絶縁開閉装置の平面図を第1
図に示している。
付設面に並置した主母線1,2の一側には3台の遮断器C
B1,CB2,CB3が並置され、主母線1,2の他側には2組の二
重化されたケーブル導出部24a,24a′,24c,24c′が設け
られている。側方に位置する遮断器CB1は詳細を第3図
によつて説明するように、その上方電路4aに接続したケ
ーブル導出部24aを有し、このケーブル導出部24aの二重
化されたケーブル導出部24a′は、接続用母線15から分
岐された接続用母線16を介して接続され、中間の遮断器
CB2と反対側に位置している。これは、主母線1,2の端末
部に母線用の計器用変圧器31,32が設けられており、こ
の母線用の計器用変圧器31,32の右方である反遮断器側
のスペースは何等活用されていない付設面となつている
ので、このスペースを有効に活用するためである、他の
側方に位置した遮断器CB3は、詳細を第5図に説明する
ように、その上方電路4cに接続したケーブル導出部24c
を有し、このケーブル導出部24cの二重化されたケーブ
ル導出部24c′は、接続用母線17から分岐された接続用
母線18を介して接続され、中間の遮断器CB2の裏側に配
置されている。これは中間の遮断器CB2の主母線1,2より
も裏側は従来例を示す第9図の如く活用されないスペー
スとなつているので積極的に活用するためである。従つ
て、この種のガス絶縁開閉装置における付設面積は、遮
断器とケーブル導出部までの幅と、主母線1,2の軸長で
決まるので、実質的な付設面積を増大することなく、接
続回線の二重化が可能となる。各テーブル導出部以降は
ケーブルとなり、変圧器や静電容量補償用のリアクトル
等に接続されている。
遮断器CB1を含む開閉ユニツトは第3図に示すように
主母線1,2に直交する垂直平面に構成されている。縦形
の遮断器CB1の上下端子は、それぞれ変流器20を介して
上方電路4aと下方電路3aとに接続されている。下方電路
3aは、その内部の断路器DS11を介して主母線2に接続さ
れている。一方、上方電路4aには、ほぼ同一軸線上に配
置した接続用母線5,15および変流器23が順次接続され、
この変流器23にケーブルヘツド等で成るケーブル導出部
24aが接続され、最終的にケーブル25aによつて絶縁導出
されている。接続用母線5には隣りの遮断器CB2側への
分岐部があり、この分岐部には接続用母線10の一端が接
続され、接続用母線10の他端は第4図に示す遮断器CB2
の上方電路4bに接続されている。また接続用母線5に
は、主母線2の上方に位置する所にガス絶縁開閉装置用
の計器用変圧器22aが接続されている。また接続用母線1
5の遮断器CB2と反対側には第1図に示す接続用母線16が
接続されており、接続用母線16以降の構成は第3図と同
一である。つまり接続用母線15,16内には切離し用断路
器DS1,DS1′がそれぞれ内蔵され、変流器23を介してケ
ーブル導出部24a,24a′にそれぞれ接続されている。
第4図は中間の遮断器CB2を含む開閉ユニツトで、縦
形の遮断器CB2の上方端子にはそれぞれ変流器を介して
上方電路4bと下方電路3bとが接続されている。上方電路
4bには前述の接続用母線10の他端が接続され、下方電路
3bにはL字状に立上げられた接続用母線6を介して計器
用変圧器22bが接続され、この接続用母線6における上
方電路4bと同じ高さの所には、隣りの遮断器CB3の上方
電路4cに一端を接続した接続用母線11の他端が接続され
ている。このようにして遮断器CB2を含む開閉ユニツト
も、主母線1,2に直交する垂直な平面に構成されてい
る。
第5図は遮断器CB3を含む開閉ユニツトを示し、縦形
の遮断器CB3の下方端子に接続した下方電路3cは主母線
1に接続され、上方電路4cは接続用母線7,切離し用断路
器DS2を内蔵した接続用母線17,変流器23を介してケーブ
ル導出部24cに接続され、最終的にはケーブル25cで絶縁
導出されている。接続用母線17における第3図の接続用
母線15との対向部には、接続用母線18の一端が接続され
ている。接続用母線18内には第1図の如く切離し用断路
器DS2′が構成され、変流器23を介してケーブル導出部2
4c′が接続されている。従つて、この開閉ユニツトもケ
ーブル導出部24c′を除いて主母線1,2に直交する垂直な
平面に構成されている。
第6図は全体の斜視図であり、主母線1,2の側方には
これと平行に3台の遮断器CB1,CB2,CB3が並置されてい
る。従つて、各遮断器の点検は、反主母線側の点検通路
から容易に行なうことができる。一方、主母線1,2の反
遮断器側には二重化された2組のケーブル導出部24a′,
24a,24c′,24cが並置されており、主母線1,2の軸方向に
同一機器が並置された結果、それらの保守点検が容易で
ある。また本実施例によれば、両側に位置する遮断器CB
1,CB3を含む両開閉ユニツトは、ほぼ同一構成であるか
ら、製作も容易になる。尚、本実施例では、切離し用断
路器DS1′,DS1,DS2′,DS2とケーブル導出部24a′,24a,2
4c′,24c間に変流器23を追加することによつて、変流器
20との共働によつて事故箇所がガス絶縁開閉装置側かケ
ーブル25a,25a′,25c,25c′側かを区別して検出でき
る。この追加により遮断器からケーブル導出部までの幅
が従来例よりも大きくなるが、この変流器23のない従来
例と同一構成のものにおいては、ケーブル導出部に切離
し用断路器を構成することによつて上記幅を従来と同一
にして二重化が可能となる。
第7図は第2図の回路図に基づく他の実施例によるガ
ス絶縁開閉装置の平面図である。
この実施例における先の実施例との相違は、ケーブル
導出部24a′,24c′の配置である。つまり、両側に位置
する遮断器CB1,CB3の開閉ユニツトは、上方電路4a,4cに
接続した接続用母線15,17の対向側に、それぞれ断路器D
S1′,DS2′を内蔵した接続用母線16,18を接続し、遮断
器CB2を有する開閉ユニツトの主母線1,2における反遮断
器側に、二重化のためのケーブル導出部24a′,24c′を
構成している。先の実施例との同等物には同一符号を付
けて詳細な説明を省略している。
この構成によれば、両側の遮断器CB1,CB3を有する両
開閉ユニツトの接続用母線15,17およびケーブル接続部2
4a,24cの対向部に存在する今まで活用されていなかつた
スペースを利用して、ケーブル導出部の二重化が可能と
なり、付設面積を全く増大することがない。しかも、主
母線1,2の母線用の計器用変圧器がない場合、この構成
によつて主母線1,2の軸方向に付設面積を増大すること
がない。
この実施例においても主母線1,2の軸方向に、遮断
器,断路器,切離し用断路器およびケーブル導出部が並
置されるので、それらの保守点検やケーブル付設用ピツ
トの形成も容易である。
尚、両実施例において、二重化のため追加したケーブ
ル導出部24a′,24c′は、接続用母線15,17から分岐して
接続したが、第2図の電気回路図に対応するなら他の部
分に接続しても良い。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、二重化のために追加し
たケーブル導出部24a′,24c′を、主母線用の計器用変
圧器の反遮断器側と、中間の遮断器をもつ開閉ユニツト
の反遮断器側とに配置したため、付設面積を増大するこ
となく接続回線を二重化することができる。
また本発明は、両側に位置する開閉ユニツトの主母線
に対する反遮断器側の対向部に、二重化のために追加し
たケーブル導出部を配置したため、遮断器とケーブル導
出部間の幅、および主母線の軸方向長を小型化し、付設
面積を小さくして接続回路を二重化したガス絶縁開閉装
置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるガス絶縁開閉装置の平
面図、第2図は本発明を適用する変電所の一例を示す回
路図、第3図は第1図の遮断器CB1をもつ開閉ユニツト
の正面図、第4図は第1図の遮断器CB2をもつ開閉ユニ
ツトの正面図、第5図は第1図の遮断器CB3をもつ開閉
ユニツトの正面図、第6図は第1図の斜視図、第7図は
本発明の他の実施例によるガス絶縁開閉装置の平面図、
第8図は従来の変電所の一例を示す回路図、第9図は第
8図に基づく従来のガス絶縁開閉装置の平面図、第10図
は第9図の遮断器CB1をもつ開閉ユニツトの正面図、第1
1図は第9図の遮断器CB2をもつ開閉ユニツトの正面図、
第12図は第9図の遮断器CB3をもつ開閉ユニツトの正面
図である。 CB1,CB2,CB3……遮断器、1,2……主母線、3a,3b,3c……
下方電路、4a,4b,4c……上方電路、24a,24a′,24c,24
c′……ケーブル導出部、31,32……計器用変圧器。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】付設面へ並置した1対の主母線と、この主
    母線と直交する垂直な3つの平面にそれぞれ構成した開
    閉ユニツトと、上記両主母線間に上記開閉ユニツトを電
    気的直列に接続する接続用母線とから成り、上記各開閉
    ユニツトは、上記両主母線の一側方に上記両主母線の軸
    方向とほぼ平行な線上に配置した縦形の遮断器をそれぞ
    れ有し、また両側に位置する2つの上記平面に構成した
    開閉ユニツトは、電気的に上記開閉ユニツト間接続部と
    なる位置から導出して上記両主母線の他側方に配置した
    ケーブル導出部を有するガス絶縁開閉装置において、上
    記両側の平面に構成した開閉ユニツトに、上記ケーブル
    導出部と電気的に並列な第二のケーブル導出部をそれぞ
    れ接続し、この第二のケーブル導出部は上記両側の平面
    の上記ケーブル導出部間の対向部に配置したことを特徴
    とするガス絶縁開閉装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、上記各ケー
    ブル導出部は、上記主母線とほぼ平行な線上にそれぞれ
    配置したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  3. 【請求項3】付設面へ並置した1対の主母線と、この主
    母線と直交する垂直な3つの平面にそれぞれ構成した開
    閉ユニツトと、上記両主母線間に上記開閉ユニツトを電
    気的直列に接続する接続用母線と、3つの上記開閉ユニ
    ツトの一側方に位置した上記主母線にそれぞれ接続した
    計器用変圧器とから成り、上記各開閉ユニツトは、上記
    両主母線の一側方に上記両主母線の軸方向とほぼ平行な
    線上に配置した縦形の遮断器をそれぞれ有し、また両側
    に位置する2つの上記平面に構成した開閉ユニツトは、
    電気的に上記開閉ユニツト間接続部となる位置から導出
    して上記両主母線の他側方に配置したケーブル導出部を
    有するガス絶縁開閉装置において、上記計器用変圧器に
    最も近い上記平面に構成した開閉ユニツトの上記ケーブ
    ル導出部と電気的並列に第二のケーブル導出部を接続
    し、この第二のケーブル導出部は、上記主母線に対して
    上記遮断器と反対側で、かつ上記計器用変圧器を含んで
    上記平面とほぼ平行な垂直平面に配置し、上記計器用変
    圧器から最も遠い上記平面に構成した開閉ユニツトの上
    記ケーブル導出部と電気的並列に第二のケーブル導出部
    を接続し、この第二のケーブル導出部は上記主母線に対
    して上記遮断器と反対側で、中間に位置する上記平面に
    設けたことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のものにおいて、上記各ケー
    ブル導出部は、上記主母線とほぼ平行な線上にそれぞれ
    配置したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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