JP2570371Y2 - 車両用熱交換器 - Google Patents

車両用熱交換器

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JP2570371Y2
JP2570371Y2 JP5302792U JP5302792U JP2570371Y2 JP 2570371 Y2 JP2570371 Y2 JP 2570371Y2 JP 5302792 U JP5302792 U JP 5302792U JP 5302792 U JP5302792 U JP 5302792U JP 2570371 Y2 JP2570371 Y2 JP 2570371Y2
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JP
Japan
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heat exchanger
upper tank
tank
flange portion
caulked
Prior art date
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JP5302792U
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JPH0614780U (ja
Inventor
和茂 奈良
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂タンクを備えた車
両用熱交換器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の冷却に使用される車両用熱交
換器は、一般に、図4に示すように多数配列したチュー
ブ1間にフィン3を介在させてなる熱交換器コア5と、
この熱交換器コア5の上下に夫々気密性を以って組み付
けた樹脂製のアッパタンク7及びロアタンク9とから構
成されている。
【0003】而して、従来、このような熱交換器に於
て、アッパタンク7やロアタンク9を熱交換器コア5に
組み付けるには、図5に示すように熱交換器コア5と一
体ろう付けされた座板11の周縁部の嵌合溝13内に、
シール部材15を介してアッパタンク7やロアタンク9
の開口周縁部に設けたフランジ部17を嵌合し、そし
て、嵌合溝13の外壁に一定間隔をおいて形成した複数
の爪片19を図6の如くフランジ部17にカシメること
によって、アッパタンク7やロアタンク9を座板11に
組み付けている(特開昭60−23791号公報等参
照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】而して、近年、スパイ
クタイヤの使用禁止に伴い、降雪地帯では道路に積もっ
た雪を溶かすと共に溶けた雪の凍結を防止するために、
凍結防止剤として塩化カルシュウムを主成分とする薬剤
が多量に散布されている。
【0005】然し、車両によっては、車両走行に伴い塩
化カルシュウムを含んだ水がエンジンルーム内に巻き上
げられてアッパタンク側面に付着し、図7に示すように
水Wがアッパタンク7のフランジ部17の水平な上面1
7aに溜まってしまうことがあり、これが繰り返される
に従い、塩化カルシュウムの濃度が次第に濃くなること
が考えられる。
【0006】又、従来、樹脂タンクは66ナイロンで成
形されているが、長期に亘る使用によって、樹脂タンク
の表面はエンジンルーム内に巻き上げられた水や空気中
の水分を吸水し、そして、エンジンルーム内が高温にな
ることにより乾燥する。
【0007】このようにしてタンク表面は吸水と乾燥を
繰り返すが、この場合、塩化カルシュウムが介在する
と、タンクに微小亀裂が発生する虞がある。そして、こ
の微小亀裂が発生したときに内圧等によりタンクの表面
に所定値以上の応力がある場合には、微小亀裂部が応力
に耐えられなくなり亀裂が進行する虞がある。
【0008】従って、図4以下に示すような従来の樹脂
性のアッパタンク7では、その形状からタンク本体7a
とフランジ17のコーナ部17bに塩化カルシュウムが
溜まると共に大きな応力が発生し、亀裂が進行する虞が
あった。
【0009】又、亀裂の発生を防止するには、アッパタ
ンク7の板厚を厚くし発生応力を小さくすればよいが、
その反面、ラジエータが重くなりコストが高くなる問題
がある。
【0010】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、たとえタンク表面の発生応力が大きくても、塩化カ
ルシュウムからなる凍結防止剤による樹脂タンクの亀裂
の発生を防止した車両用熱交換器を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本考案は、樹脂製のアッパタンクとロアタンクの各
開口周縁部に設けたフランジ部を、熱交換器コアの上下
に取り付く座板の周縁部に設けた各嵌合溝内にシール部
材を介して嵌合すると共に、各嵌合溝の外壁に一定間隔
を以って形成した複数の爪片を各フランジ部へカシメ
て、両タンクを座板に組み付けてなる車両用熱交換器に
於て、上記アッパタンクのフランジ部の上面に、アッパ
タンクの周縁部に沿って凹凸部を波状に設け、各凸部を
上記爪片でカシメたものである。
【0012】
【作用】本考案によれば、アッパタンクを座板に組み付
けるに当たり、爪片でカシメる部分が凸部となりカシメ
のされない部分が凹部となるので、車両走行時に塩化カ
ルシュウムを含んだ水がエンジンルームに巻き上げられ
てアッパタンクのフランジ部にかかっても、水は凸部か
ら凹部に流れて、カシメによる応力の高い凸部に水が溜
まることがない。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。尚、考案部分を除く構成については図4以下
に示す従来例と同様の構成とされているため、ここでは
それらについての説明は省略し、専ら考案部分について
説明する。そして、上記従来例と同一のものは同一符号
を以って表示する。
【0014】図1は本考案の一実施例に係る車両用熱交
換器を示し、図中、21は樹脂で成形されたアッパタン
クで、その開口周縁部には座板11の周縁部に設けた嵌
合溝13に嵌合するフランジ部23が形成されており、
従来と同様、嵌合溝13内にシール部材15を介して当
該フランジ部23を嵌合した後、図2及び図3に示すよ
うに嵌合溝13の外壁に形成した複数の爪片19を夫々
フランジ部23へカシメることによって、アッパタンク
21が座板11に気密性を以って組み付けられている。
【0015】そして、図1に示すように上記フランジ部
23の上面25には、アッパタンク21の周縁部に沿っ
て凸部27と凹部29とが交互に波状に連続して設けら
れており、各凸部27の頂部27aを上記各爪片19で
夫々カシメた構造となっている。
【0016】このように、本実施例に係る熱交換器は、
アッパタンク21を座板11に組み付けるに当たり、爪
片19でカシメる部分が凸部27となりカシメのされな
い部分が凹部29となるので、車両走行時に塩化カルシ
ュウムを含んだ水がエンジンルームに巻き上げられてア
ッパタンク21のフランジ部23にかかっても、水は凸
部27から凹部29に流れ、カシメによる応力の高い凸
部27に水が溜まることがない。
【0017】従って、本実施例に係る熱交換器によれ
ば、アッパタンク21を66ナイロンで成形した場合で
も、応力の最も高い爪片19によるフランジ部23の凸
部27に塩化カルシュウムを含んだ水が溜まって当該凸
部27に亀裂が発生することがなくなり、その結果、長
期に亘る使用によっても、応力の最も高い爪片19によ
るフランジ部23のカシメ部分に亀裂が発生してしまう
虞がなく、従来に比しアッパタンク9の耐久性が向上す
ることとなった。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、車
両走行に伴い塩化カルシュウムを含んだ水がエンジンル
ームに巻き上げられても、フランジ部の応力の最も高い
爪片によるカシメ部分に水が溜まることがなくなるの
で、カシメ部分に亀裂が発生する虞がなくなり、その結
果、従来に比しアッパタンクの耐久性が向上することと
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る車両用熱交換器の要部
拡大正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII − III線断面図である。
【図4】従来の車両用熱交換器の正面図である。
【図5】従来のアッパタンクの組付け構造の分解斜視図
である。
【図6】従来のアッパタンクの組付け構造の斜視図であ
る。
【図7】従来のアッパタンクの組付け構造の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 チューブ 3 フィン 5 熱交換器コア 11 座板 13 嵌合溝 15 シール部材 19 爪片 21 アッパタンク 23 フランジ部 25 上面 27 凸部 27a 頂部 29 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のアッパタンク(21)とロアタ
    ンク(9)の各開口周縁部に設けたフランジ部(23,
    17)を、熱交換器コア(5)の上下に取り付く座板
    (11)の周縁部に設けた各嵌合溝(13)内にシール
    部材(15)を介して嵌合すると共に、各嵌合溝(1
    3)の外壁に一定間隔を以って形成した複数の爪片(1
    9)を各フランジ部(23,17)へカシメて、両タン
    ク(21,9)を座板(11)に組み付けてなる車両用
    熱交換器に於て、上記アッパタンク(21)のフランジ
    部(23)の上面(25)に、アッパタンク(21)の
    周縁部に沿って凹凸部(27,29)を波状に設け、各
    凸部(27)を上記爪片(19)でカシメたことを特徴
    とする車両用熱交換器。
JP5302792U 1992-07-28 1992-07-28 車両用熱交換器 Expired - Lifetime JP2570371Y2 (ja)

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JPH0614780U JPH0614780U (ja) 1994-02-25
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