JP2567886Y2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2567886Y2
JP2567886Y2 JP1991022607U JP2260791U JP2567886Y2 JP 2567886 Y2 JP2567886 Y2 JP 2567886Y2 JP 1991022607 U JP1991022607 U JP 1991022607U JP 2260791 U JP2260791 U JP 2260791U JP 2567886 Y2 JP2567886 Y2 JP 2567886Y2
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健治 大倉
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ハウジング内におい
て端子を係止するようにしたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタとして、実開昭58−
44776号公報および特開昭61−263075号公
報に開示されたものがある。
【0003】実開昭58−44776号公報に開示され
るコネクタは、ハウジング内に端子挿入通路に隣接する
リテーナ挿入領域を設け、端子挿入通路に端子を挿入し
た後、前記リテーナ挿入領域に平板状のリテーナを挿入
するものである。そして、リテーナをハウジングに係止
することにより、このリテーナによって前記端子をハウ
ジングに押し付けて固定するようにしている。
【0004】一方、特開昭61−263075号公報に
開示されるコネクタは、ハウジングの端子挿入通路を形
成する外壁の一部を、端子収納前には外側へ膨出し、端
子挿入後に外側から押圧して膨出状態を解消させること
ができる係止部としたものである。係止部は、膨出状態
を解消することによって同時に端子に係合するもので、
外壁の他の部分とヒンジポイントを介して連続してい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭58−44776号公報に開示されるものは、ハウ
ジングとは別部材であるリテーナを端子挿入通路と隣接
するリテーナ収納領域に収納するものであるため、ハウ
ジング内に大きな空間を必要とするという問題があっ
た。前記平板状のリテーナはハウジング内で端子を押え
ることができる形状を必要とするため、ある程度大きな
厚みを必要とし、したがって、前記リテーナ挿入領域は
それほど小さなものとするわけにはいかない。
【0006】一方、特開昭61−263075号公報に
開示されるものは、端子挿入前に係止部材が外側へ膨出
しているものであるため、この膨出部がコネクタ組み立
ての自動化を図るのに大きな妨げとなるという問題があ
った。また、このコネクタの係止部を押圧して端子を係
止する工程は、係止部両端間の間隔を一定に保ったまま
膨出部を平坦にするものであるため、膨出部に対し直線
的な力をかけるのではなく円弧に沿う力をかけるように
する必要があり、この点が製造の自動化を困難としまた
手動で行う場合にも作業性を低下させるという問題があ
った。
【0007】この考案は上記のような事情に鑑みなされ
たものであって、ハウジング内に形成された挿入通路を
介してこのハウジング内に挿入された端子を係止するた
めの構造を備えるコネクタの小形化を容易にし、且つこ
のコネクタを製造の自動化にも適した構造とすることを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する考案
によるコネクタは、互いに連結される一対のコネクタの
うちの一方のコネクタであり、そのハウジングの先端側
の部分が、筒状の連結部およびその連結部に挿入されて
連結される挿入部のうちのいずれか一方とされるととも
に、前記ハウジング内部にその後端側から前記先端側に
連通する端子の挿入通路が設けられ、その挿入通路を介
して前記後端側から前記ハウジング内の所定位置に挿入
された端子を係止するための構造を備えるコネクタであ
って、前記ハウジングの概ね後半部に形成され、このハ
ウジングの外周面の一部を構成する弾性片と、この弾性
片に形成され、弾性片が前記ハウジング内に向け弾性変
形することによって前記挿入通路内に突出する第1の係
合部と、前記端子に形成され、前記端子が前記所定位置
に挿入された状態で前記挿入通路内に突出した前記第1
の係合部と係合する第2の係合部と、筒状形状を有し、
前記ハウジングの概ね後半部にその後端側より外嵌さ
れ、前記弾性片を押圧していない第1摺動位置からその
前方の第2摺動位置に摺動され、この第2摺動位置で
前記弾性片を前記ハウジング内に向け押圧して弾性変形
させるリテーナと、前記リテーナおよび前記ハウジング
に設けられ、前記ハウジングに外嵌された前記リテーナ
が前記第1摺動位置にある状態で互いに係合することに
より、前記リテーナを前記ハウジングに仮係止するとと
もに抜止めする仮係止部および被仮係止部と、前記リテ
ーナおよび前記ハウジングに設けられ、前記ハウジング
に外嵌された前記リテーナが前記第2摺動位置にある状
態で互いに係合することにより、前記リテーナを前記ハ
ウジングに本係止するとともに抜止めする本係止部およ
び被本係止部と、を備えることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記のようにしてなるコネクタは、ハウジング
に形成した弾性片がこのハウジングに装着したリテーナ
によって弾性変形しており、これによって前記挿入通路
に突出した弾性片の第1の係合部が、ハウジングに完全
に挿入された端子の第2の係合部に係合している。
【0010】
【実施例】図1および図2に示す雌コネクタは、ハウジ
ング1、雌端子2およびリテーナ3よりなる。ハウジン
グ1内には4本の端子2が組み込まれる構成となってい
るが、簡略のために、図1では上側2本の雌端子2のみ
を図示し、図2では上下2本の雌端子2のみを図示して
いる。
【0011】図2に示すように、ハウジング1の内部に
は、このハウジング1の後端面に開口しそれぞれが一個
の端子2に対応する端子挿入通路101が形成されてい
る。このハウジング1の前端側の部分は、この雌コネク
タに接続される後述する雄コネクタの連結部に挿入され
る挿入部1a(図1参照)となっており、この挿入部1
の前端面にはこの挿入通路101に対応して貫通孔1
01aが穿設されている。この貫通孔101aは、この
雌コネクタに接続される雄コネクタの雄端子の挿入部
挿入される挿入孔となるものである。端子挿入通路10
1は略正方形の断面形状を有している。左右の端子挿入
通路101はその全長にわたって仕切壁102(図3
(a)参照)を介して隣接している。一方、図2に示す
ように、上下の挿入通路101は所定幅のスペース10
3を介して隣接している。このスペース103の上下方
向中央部にはハウジング1の後端から前記挿入通路10
1に沿って前方へ延びる、スペース103の幅よりも厚
みの薄い仕切壁104が一体形成されている。この仕切
壁104の前部にはスペース103内において上下に突
出する突起105が形成されている。各突起105の前
端面は、仕切壁104に対して直角に立ち上がる前記雌
端子2との一次係合部106を構成している。各突起1
05の背面は仕切壁104から前方へ傾斜して立ち上が
るガイド面107を構成している。ハウジング1の後半
部は前半部よりも径小で且つ肉薄に形成されており、こ
の後半部の上下外壁にはこの外壁を切り欠くことによっ
て、それぞれ前記挿入通路11に対応する弾性片108
が形成されている。各弾性片108は、その後端におい
てハウジング1に連続し且つ前端が自由端となってい
る。弾性片108の前端には、ハウジング1の外方へ突
出する突起109が一体形成されている。この突起10
9の背面は傾斜面に形成されている。弾性片108は、
突起109がハウジング1の外周面から突出しなくなる
まで弾性変形することが可能であり、この弾性変形によ
りこの弾性片108の先端部は前記挿入通路101内に
突出する。このようにして挿入通路101に突出する弾
性片108の先端すなわち内周面近傍の先端部が二次係
合部110を構成する。また、図1に示すように、ハウ
ジング1の外周面には、隣接する左右の弾性片108の
間に凹部111が形成されており、左右の弾性片108
の基端部を接続するこの凹部111の後端面がリテーナ
3との仮係止面111aを構成している。さらに、図1
に示すように、このハウジング1の両側壁には、ハウジ
ング1の後端から前端に至るガイド溝112が形成され
ている。このガイド溝112の前後方向中間部には、ハ
ウジング1の外周面と面一の堰113が形成されてお
り、この堰113の前面がリテーナ3との本係止面11
4を構成している。
【0012】雌端子2は、対応する雄端子を挿入するた
めの挿入孔201を前端面に開口するとともに、後端部
に接続電線4を圧着固定している。この雌端子2には、
その前端部付近から後方且つ外方へ延びる弾性変形可能
な係合片202が一体的に形成されており、この係合片
202の先端が前記ハウジング1との仮係合部203を
構成している。また、雌端子2には、前記仮係合部20
3の後方に、この仮係合部203と所定の間隔をあけて
対向する係止片204が突設されている。仮係合部20
3と係止片204の間隔は、前記ハウジング1の突起1
05の前後方向の寸法よりもやや大きく設定されてい
る。また、仮係合部203と係止片204の外方への突
出量は、前記突起105の仕切壁104からの突出量よ
りも小さい。この雌端子2の前端部は、前記ハウジング
1の挿入通路101に、前後方向に移動可能な状態で内
嵌する略正方形状に形成されている。雌端子2におい
て、前記係合片202と係止片204のみがこの雌端子
2の前記端部の外周面よりも外側に突出している。この
雌端子2にはまた、前記係止片204形成部の裏側から
後方へ延びる凹部205が形成されている。この凹部2
05の前端立ち下がり面がハウジング1との二次係合部
206を構成している。
【0013】リテーナ3は、前記ハウジング1の径小で
ある後半部に外嵌する角筒状である。このリテーナ3の
側壁内周面には、その前端に、ハウジング1に形成した
ガイド溝112に嵌入するガイド突起301が形成され
ている。このガイド突起301は、リテーナ3の側壁内
周面に対し、前面が傾斜し且つ後面が直角な台形状に形
成されている。このガイド突起301の後面とリテーナ
3の前端面間の距離は、前記ハウジング1の径大の前半
部と径小の後半部の境界段部115と堰113の本係止
面114との距離にほぼ等しく設定されている。また、
このリテーナ3の上下壁の内周面には、前端よりやや後
退した位置に、前面が傾斜し且つ後面が直角な台形状係
止部302が突設されている。この係止部302はハウ
ジング1に形成した仮係止面111aと係合する。係止
部302が仮係止面111aと係合した状態において、
リテーナ3の前端はハウジング1の弾性片108に形成
された突起109の後方に位置し、したがってリテーナ
3は弾性片108に作用していない。このリテーナ3の
上壁外周面には、上方へ突出する、前面が傾斜し且つ後
面が直角な台形状の突起303が形成されている。
【0014】以上のような、ハウジング1、雌端子2お
よびリテーナ3でなる雌コネクタは、以下のようにして
組み立てられる。
【0015】まず、リテーナ3をハウジング1の後半部
に被せる。リテーナ3は、ガイド突起301がハウジン
グ1のガイド溝112に嵌合した状態でハウジング1に
被せられる。リテーナ3の係止部302がハウジング1
に当接してからさらにリテーナ3を押し込むと、この係
止部302はリテーナ3を全体に変形させることによっ
てハウジング1の上下の外周面に乗り上げる。図3
(b)に示すように、係止部302はハウジング1に形
成された凹部111に達するとこの凹部111に没入す
る。その結果、係止部302と仮係止面111aによる
仮係合でリテーナ3がハウジング1に仮装着される。前
述したように、この時、リテーナ3はハウジング1の弾
性片108には何等の力も作用させていない。
【0016】次に、この状態で雌端子2をハウジング1
の挿入通路101に挿入する。雌端子2に一体形成され
た係合片202は、雌端子2が挿入通路101内を移動
するのに伴ってスペース103内を通過するが、仕切壁
104に形成された突起105に当接すると、挿入通路
101内へ弾性変形してこの突起105を乗り越える。
そして、突起105を乗り越えると、前記係合片202
は弾性復帰し、その結果、この係合片202の先端に構
成された一次係合部203が、突起105の前端面に構
成された一次係合部106と対向する。このようにし
て、雌端子2はハウジング1に一次係止される。
【0017】この状態からさらにリテーナ3を押し込む
と、リテーナ3の内壁によって突起109を押圧された
弾性片108が弾性変形し、図4に示すように、この弾
性片108の先端に構成された二次係合部110が挿入
通路101内に突出する。すなわち、二次係合部110
は挿入通路101内に位置している雌端子2の凹部20
5に侵入し、二次係合部206と対向する。ハウジング
1と雌端子2は、このような二次係合部110と二次係
合部206の係合によって二次係止される。
【0018】リテーナ3をさらに押し込むと、このリテ
ーナ3に形成されたガイド突起301がガイド溝112
の途中に形成された堰113を乗り越え、この堰113
より前方のガイド溝112に嵌入する。これによって、
ガイド突起301の後面が堰113前面の本係止面11
4に係合するとともにリテーナ3の前端面がハウジング
1の前半部と後半部の境界面に当接もしくは近接し、ハ
ウジング1とリテーナ3の結合が完了する。
【0019】以上のように、図1〜図4に示す実施例の
コネクタにおいては、ハウジング1と端子2が、一次係
合部106と一次係合部203によりなる一次係止部
と、二次係合部110と二次係合部206によりなる二
次係止部とにより二重係止されている。しかも、二次係
合部110は、雌端子2が所定の連結位置に挿入されて
いなければ凹部205に侵入できず、また、二次係合部
110が凹部205内に侵入できなければ、リテーナ3
はハウジング1に完全な状態で装着することができな
い。したがって、上記のコネクタでは、雌端子2が半挿
入のまま完成品となる虞は全くない。また、上記コネク
タの二次係止部は、リテーナ3によりハウジング1に形
成した弾性片108を弾性変形させることによって構成
されるものであるが、リテーナ3はハウジング1に外嵌
される角筒状であるため、比較的薄肉としても弾性片1
08を弾性変形させることができる。しかも、リテーナ
3はハウジング1に重合する構成であるから、この部分
のハウジング1の強度を補強することができ、したがっ
てこの部分のハウジング1の肉厚を薄くすることができ
る。以上のような理由により、上記コネクタは、ハウジ
ング1とは別体のリテーナ3を備えるにも拘らず、それ
によって全体の大きさをコンパクトにすることができ
る。また、雌端子2のハウジング1への挿入後に、リテ
ーナ3が、リテーナ3の前端面がハウジング1の前半部
と後半部の境界面に当接もしくは近接するまで押し込ま
れて摺動する際、このリテーナ3により弾性片108が
ハウジング1内に向けて弾性変形され、二次係合部11
0が挿入通路101内に突出して雌端子2の二次係合部
206と係合するようになっており、雌端子2がハウジ
ング1の挿入通路101内に挿入される際には、二次係
合部110は挿入通路101内に突出していないので、
挿入通路101内に雌端子2をスムーズに挿入すること
ができる。さらに、リテーナ3およびハウジング1に
は、リテーナ3の仮装着用の係止部302および仮係止
面111a(被仮係止部)が設けられているので、コネ
クタの組立てを行う前に、予めリテーナ3をハウジング
1に仮装着しておくことができ、これによって、リテー
ナ3をハウジング1に本装着する際に、リテーナ3およ
びハウジング1の位置決めを行う必要がないので、リテ
ーナ3を押し込むだけで容易に組立てることができ、組
立ての自動化を容易に行うことができる。また、リテー
ナ3の仮装着の際、係止部302を仮係止面111aに
係合させて抜止めするようになっているので、仮装着し
たリテーナ3がハウジング1から脱落するのを防止する
ことができる。さらに、リテーナ3がハウジング1のハ
ウジング1の概ね後半部の外周部にその後端側より外嵌
されるようになっているので、このコネクタと連結され
る後述する相手方コネクタ(雄コネクタ)の角筒状の連
結部に挿入される先端側の挿入部1aの構成と、リテー
ナ3および弾性片108を備えた端子2を係止するため
の後端側の構成とを基本的に分離させて形成することが
でき、これによってコネクタの構成の簡単化および小型
化を図ることができる。また、リテーナ3がハウジング
1のハウジング1の概ね後半部の外周部にその後端側よ
り外嵌されるようになっているので、このコネクタの挿
入部1aを相手方コネクタの連結部に挿入して連結する
際、挿入部1aの外周面が連結部の内周面と直接摺接し
て端子同士の位置決めが行われるようになっており、こ
れによって、コネクタの連結時における端子同士の位置
決めを正確に行うことができ、端子の嵌合接続をスムー
ズにかつ確実に行うことができる。
【0020】図5および図6は考案による他の雌コネク
タを示している。ここに示す雌コネクタは、ハウジング
1Aが先の実施例の弾性片108に対応する弾性片10
8Aを備えるが、この弾性片108Aは外側へ突出する
突起を備えていない。その代わり、この雌コネクタのリ
テーナ3Aには、その内周面の弾性片108Aに対応す
る位置に突起304Aが形成されている。したがって、
このコネクタでは、リテーナ3Aをハウジング1Aに装
着すると、図6に示すように、突起304Aにより弾性
片108Aが押圧されることでこの弾性片108Aが弾
性変形し、この弾性変形によって、弾性片108Aの先
端に形成された二次係合部110Aがハウジング1Aの
挿入通路101Aに突出する。この雌コネクタの他の構
成は、既述の実施例の場合に略準ずるものであるので、
ここでは図1〜図4に示す部位と対応する部位に符号の
末尾にAを付記した符号を付し、詳細な説明は省略す
る。このような図5および図6に示す雌コネクタも図1
〜図4に示す雌コネクタと全く同様の効果を得ることが
できる。
【0021】この考案は図7に示すような雄コネクタに
対しても適用することができる。この図7に示す雄コネ
クタの構成は、略図1〜図4に示す雌コネクタと同様の
構成であり、対応する部位には図1に付した符号の末尾
にBを付記した符号を付している。但し、この雄コネク
タは、端子2Bの先端に雌コネクタの端子内に挿入され
る挿入部207Bを備えており、この挿入部207Bは
ハウジング1Bの先端前端面からこのハウジング1B外
に突出する。またハウジング1Bには、ハウジング1B
から突出した前記挿入部207Bの周囲を覆う角筒状の
連結部4Bが一体形成されている。この連結部4Bは、
例えば図1に示す雌コネクタのハウジング1が挿入され
るものである。連結部4Bの周壁には、この雄コネクタ
と対応する雌コネクタが完全に連結されたとき、雌コネ
クタのリテーナ3に形成された突起303が嵌合する係
合孔401Bが穿設されている。図示しないが、この雄
コネクタのハウジング1Bと端子2Bの間にも、図1〜
図4の雌コネクタの場合と全く同様の一次係止部と二次
係止部が構成され、したがって、雄コネクタは図1〜図
4の雌コネクタと同様の効果を奏することができる。
【0022】
【0023】
【考案の効果】以上のように、この考案のコネクタによ
れば、端子が完全にハウジング内に挿入されていなけれ
ば、第1の係合部と第2の係合部が係合することができ
ないから、ハウジングと端子が確実に係止され、端子保
持の信頼性が高いという効果を奏する。また、リテーナ
はハウジングに外嵌される筒状であるため、比較的薄肉
としても弾性片を弾性変形させることができるととも
に、リテーナはハウジングに重合する構成であるから、
この部分のハウジングの強度を補強することができ、し
たがってこの部分のハウジングの肉厚を薄くすることが
でき、これによって、コネクタ全体の大きさをコンパク
トにすることができる。また、端子がハウジングの挿入
通路内に挿入される際には、第1の係合部は挿入通路内
に突出していないので、挿入通路内に端子をスムーズに
挿入することができる。さらに、リテーナおよびハウジ
ングには、リテーナの仮装着用の仮係止部および被仮係
止部が設けられているので、コネクタの組立てを行う前
に、予めリテーナをハウジングに仮装着しておくことが
でき、これによって、リテーナをハウジングに本装着す
る際に、リテーナおよびハウジングの位置決めを行う必
要がないので、リテーナを押し込むだけで容易に組立て
ることができ、組立ての自動化を容易に行うことができ
る。また、リテーナの仮装着の際、仮係止部を被仮係止
部に係合させて抜止めするようになっているので、仮装
着したリテーナがハウジングから脱落するのを防止する
ことができる。さらに、リテーナがハウジングのハウジ
ングの概ね後半部の外周部にその後端側より外嵌される
ようになっているので、筒状の連結部または挿入部が設
けられる相手方コネクタとの連結のためのコネクタの先
端側の構成と、リテーナおよび弾性片を備えた端子を係
止するためのコネクタの後端側の構成とを基本的に分離
させて形成することができ、これによってコネクタの構
成の簡単化およで小型化を図ることができる。また、リ
テーナがハウジングの後端側からハウジングの概ね後半
部の外周部に その後端側より外嵌されるようになってい
るので、本発明をハウジングの先端側の部分が相手方コ
ネクタの筒状の連結部に挿入される挿入部となっている
コネクタに適用した場合、そのコネクタの挿入部を相手
方コネクタの連結部に挿入して連結する際、挿入部の外
周面が連結部の内周面と直接摺接して端子同士の位置決
めが行われるようになっており、これによって、コネク
タの連結時における端子同士の位置決めを正確に行うこ
とができ、端子の嵌合接続をスムーズにかつ確実に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】考案による雌コネクタの分解斜視図である。
【図2】図1の一部を断面で示した説明図である。
【図3】リテーナをハウジングに仮係止した状態を示す
断面図である。
【図4】図1のコネクタの組み立て後の断面図である。
【図5】考案による他の雌コネクタのリテーナをハウジ
ングに仮係止した状態を示す断面図である。
【図6】図5のコネクタの組み立て後の断面図である。
【図7】考案による雄コネクタの分解斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B ハウジング 2,2A 雌端子 2B 雄端子 3,3A,3B リテーナ 101,101A 挿入通路 108,108A,108B 弾性片 110,110A 本係合部(第1の係合部) 206,206A 本係合部(第2の係合部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結される一対のコネクタのうち
    の一方のコネクタであり、そのハウジングの先端側の部
    分が、筒状の連結部およびその連結部に挿入されて連結
    される挿入部のうちのいずれか一方とされるとともに、
    前記ハウジング内部にその後端側から前記先端側に連通
    する端子の挿入通路が設けられ、その挿入通路を介して
    前記後端側から前記ハウジング内の所定位置に挿入され
    た端子を係止するための構造を備えるコネクタであっ
    て、 前記ハウジングの概ね後半部に形成され、このハウジン
    グの外周面の一部を構成する弾性片と、 この弾性片に形成され、弾性片が前記ハウジング内に向
    け弾性変形することによって前記挿入通路内に突出する
    第1の係合部と、 前記端子に形成され、前記端子が前記所定位置に挿入さ
    れた状態で前記挿入通路内に突出した前記第1の係合部
    と係合する第2の係合部と、筒状形状を有し、前記ハウジングの概ね後半部にその後
    端側より 外嵌され、前記弾性片を押圧していない第1摺
    動位置からその前方の第2摺動位置に摺動され、この
    第2摺動位置で前記弾性片を前記ハウジング内に向け押
    圧して弾性変形させるリテーナと、 前記リテーナおよび前記ハウジングに設けられ、前記ハ
    ウジングに外嵌された前記リテーナが前記第1摺動位置
    にある状態で互いに係合することにより、前記リテーナ
    を前記ハウジングに仮係止するとともに抜止めする仮係
    止部および被仮係止部と、前記リテーナおよび前記ハウジングに設けられ、前記ハ
    ウジングに外嵌された前記リテーナが前記第2摺動位置
    にある状態で互いに係合することにより、前記リテーナ
    を前記ハウジングに本係止するとともに抜止めする本係
    止部および被本係止部と、 を備えることを特徴とするコ
    ネクタ。
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JPS58198879A (ja) * 1982-05-14 1983-11-18 日産自動車株式会社 コネクタ
JPS60249272A (ja) * 1984-05-23 1985-12-09 日産自動車株式会社 接続端子の取付構造

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