JP2567769Y2 - 感熱記録型透明ラベル - Google Patents

感熱記録型透明ラベル

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JP2567769Y2
JP2567769Y2 JP4760692U JP4760692U JP2567769Y2 JP 2567769 Y2 JP2567769 Y2 JP 2567769Y2 JP 4760692 U JP4760692 U JP 4760692U JP 4760692 U JP4760692 U JP 4760692U JP 2567769 Y2 JP2567769 Y2 JP 2567769Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は感熱記録型透明ラベルに
関し、より詳細にはラベル貼付部分から内容物が確認で
きるとともに、光学スキャナーで読みとるための感熱記
録部分の判読性が良好な感熱記録型透明ラベルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発色剤と該発色剤と加熱時発色さ
せる顕色剤との発色反応を利用した感熱記録体は良く知
られており、かかる感熱記録体は比較的安価であり、ま
た記録装置がコンパクトでありその保守も容易であるた
め、ファクシミリや各種計測機のアウトプットとして広
く使用されている。また、各種商品に貼付し価格や内容
等の情報を記載するラベル分野でも、感熱記録方式が採
用されており、例えば実開昭50−146500号、実
開昭53−89334号や実開昭56−125354号
に開示されているように、感熱記録型のラベル用紙とし
て広く実用されている。近年このラベル分野において
も、その使用用途に応じて、デザインや形態を変えて差
別化を図ることが行われており、その一例として、ラベ
ルを透明化して貼付された内容物を確認できることの要
求がなされている。しかしながら、従来の感熱記録型ラ
ベルでは、紙や合成紙を支持体として用いることが多
く、ラベル自体が不透明であった。また、透明な支持体
を用いて、実質的に透明な感熱記録層を設けた場合で
も、貼付される内容物が着色している場合では、地肌部
分と記録部分のコントラストがはっきりせず、特にバー
コード記録を行い光学スキャナーで読みとる場合では、
ほとんど読みとり不可能となる問題点を抱えていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の如き事
情に鑑み、実質的に透明である感熱記録型ラベルにおい
て、感熱記録部のコントラストが良好で、バーコード等
を印字した場合、光学スキャナーで読みとり可能である
感熱記録型透明ラベルの提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、透明樹脂フィ
ルムからなる支持体の表面に、感熱記録層および保護層
を順次積層して設け、該支持体の裏面に粘着剤層を介し
て剥離紙を貼り合わせた構成よりなる感熱記録型透明ラ
ベルであって、前記支持体の少なくとも片面または粘着
剤層の表面に、不透明印刷パターンが部分的に施されて
いることを特徴とする感熱記録型透明ラベルである。
【0005】以下、本考案を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本考案の感熱記録型透明ラベルの層構成の一
例を示す図であり、図2は同じく別の層構成を示す図で
ある。図1は、透明樹脂フィルムからなる支持体1の表
面に感熱記録層2、保護層3が順次積層されており、透
明樹脂フィルムからなる支持体の裏面には不透明印刷パ
ターン5が部分的に形成され、さらに粘着剤層4を介し
て表面が剥離処理された剥離紙6が仮着積層されてい
る。そして、剥離紙6の裏面側にはタイミングマーク7
が設けられているものである。上記の如き構成を有する
本考案の感熱記録型透明ラベルは、透明樹脂フィルム
(裏面に部分的に不透明印刷パターンを有する)1の表
面に感熱記録層2および保護層3、裏面に粘着剤層4が
設けられた構成よりなる透明ラベル8に、タイミングマ
ークにより位置ずれなく不透明印刷パターン上の感熱記
録層にバーコード等の情報が記録された後に、透明ラベ
ル8が剥離紙より剥離・分離されて貼着ラベルとして使
用される。また、図2は図1における不透明印刷パター
ン5が透明樹脂フィルム1の裏面ではなく、粘着剤層4
上に形成されている層構成を有する本考案の感熱記録型
透明ラベルを示すものである。
【0006】図3は、上記の図1および図2に示した層
構成を有する本考案の感熱記録型透明ラベルの斜視図で
あり、表側(イ)と裏側(ロ)とから見た図を示すもの
である。図3(イ)において剥離紙6上に透明ラベル8
を有し、破線部aは光学スキャナーで読みとるための感
熱記録が施される位置に対応する部分に形成されている
不透明印刷パターン5に相当するものである。また、図
3(ロ)における黒色部bはタイミングマーク7が設け
られているものである。なお、図1および図2の層構成
は図3におけるX−Y部分の断面図に相当するものであ
る。
【0007】本考案の感熱記録型透明ラベルは、上記の
如き各層からなる構成を有し、かつ光学スキャナーで読
みとるための感熱記録が施される位置に対応した部分で
ある感熱記録層と剥離紙の間の部分に、具体的には透明
樹脂フィルム表面(感熱記録層との接着性向上のために
表面処理されている場合の処理表面も含む)、透明樹脂
フィルム裏面、粘着剤層表面等の少なくともいずれかの
部分に、不透明印刷パターンが形成されているものであ
る。なお、製造工程上の効率から透明樹脂フィルム裏面
または粘着剤層の剥離紙側表面に印刷パターンが形成さ
れていることが好ましい。ここで言う不透明印刷パター
ンとは、本考案のラベルを貼着した時に印刷パターン上
の感熱記録層に記録された例えばバーコードの如き情報
を光学スキャナーで正確に読みとることができる程度の
コントラストが得られるためのもので、貼着物や内容物
をある程度隠ぺいして読みとる情報と印刷パターンのコ
ントラストが十分得られる程度、即ち、実質的に不透明
であれば完全に不透明である必要はない。かかるコント
ラストを得るには、本考案の感熱記録型透明ラベルにお
ける不透明印刷パターン形成部は、剥離紙を除去した時
の不透明度(JISP−8138)が70%以上となる
ように印刷パターンが形成されることが好ましく、一
方、印刷パターンが形成されない部分は不透明度30%
以下とすることが好ましい。更に、不透明印刷パターン
は上記の如く光学スキャナーでの読みとりに十分なコン
トラストが得られれば良いことから、その色調は白色で
も着色していてもよく、また、無地でも地模様があって
もよく、特に限定されるものではないが、バーコード情
報の読みとりには白色系の印刷パターンが好ましい。な
お、印刷パターンの形成方法は特に限定されるものでは
なく、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印
刷、フレキソ印刷等により適宜行うことができるもので
あり、印刷パターンの材料は白色顔料と結着樹脂、着色
剤と結着樹脂等、特に限定されるものではない。
【0008】また、本考案の感熱記録型透明ラベルにお
いては、剥離紙裏面にラベルカット周期に対応したタイ
ミングマークを施すと、光透過型のラベル位置センサー
でラベルの位置を検出可能となり、ラベル毎の感熱記録
の位置ずれをなくすことができる。従って、不透明印刷
パターンの面積を必要最小限にする、即ち、ラベル貼着
部分の内容物を隠ぺいすることが少ないため、ラベル貼
着物や内容物を容易に確認できるものである。なお、タ
イミングマークの形成方法は、例えばオフセット印刷、
スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等を適宜
用いることができ、特に限定されるものではなく、形成
されるマークも位置センサーの読みとりに適応できるも
のであれば、その材料、形態、色調等特に限定されるも
のではない。
【0009】本考案に用いられる支持体としての透明樹
脂フィルムは、実質的に透明であればその組成は限定さ
れるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セルロ
ーストリアセテート等の各種透明樹脂フィルムが挙げら
れる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートや
ポリエチレンナフタレートフィルムが感熱記録を行う場
合の熱的な安定性や寸法安定性、透明性の点で好まし
い。なお、本考案においては不透明度(JIS P−8
138)30%以下、好ましくは20%以下の透明樹脂
フィルムが好適に用いられる。透明樹脂フィルムの厚さ
は、20〜80μmの範囲で選択することが好ましく、
薄すぎるとラベルとしてこしがなくなり、剥離紙から剥
離する際の剥離性が悪くなり、また感熱記録時の熱的安
定性に難点が発生する。逆に厚すぎるとラベルとしての
こしが強くなり、ラベルを巻きとり形状とした場合、剥
離紙から剥がれてしまう欠点を発生する。上記支持体と
しては、感熱記録層との接着性向上のため、コロナ処理
や易接着処理されたものを用いることが好ましい。
【0010】本考案における感熱記録層としては、種々
のものが使用でき、例えば次のような熱発色系が採用で
きるが実質的に透明であることが好ましい。 (1)ステアリン酸第2鉄、ミリスチン酸第2鉄のよう
な長鎖脂肪酸鉄塩と、タンニン酸、没食子酸、サリチル
酸アンモニウムのようなフェノール類との組み合せ、 (2)銀、鉛、水銀、トリウムのような重金属シュウ酸
塩とNa−テトラチオネート、チオ硫酸ナトリウム、チ
オ尿素のような硫黄化合物の組み合せ、 (3)ベヘン酸銀、ステアリン酸銀のような有機酸貴金
属塩とプロトカテキュ酸、スピロインダン、ハイドロキ
ノンのような芳香族有機還元剤とからなる組み合せ、 (4)ベラルゴン酸鉛、カプロン酸鉛、ベヘン酸鉛のよ
うな有機酸鉛塩とエチレンチオ尿素、N−ドデシルチオ
尿素のようなチオ尿素誘導体との組み合せ、 (5)ジアゾニウム塩とカップラー化合物の組み合せ、 (6)クリスタルバイオレットラクトンのような無色な
いし淡色のロイコ染料とビスフェノールAのような顕色
剤との組み合せ。
【0011】上記のような各種発色系が採用できるが、
鮮明な発色画像を与える点で(6)の発色系が好ましく
用いられる。具体的には、無色ないし淡色のロイコ染料
としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(CVL)、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、4−ヒドロキシ−4′−ジメチ
ルアミノトリフェニルメタンラクトン、4,4′−ビス
ジヒドロキシ−3,3′−ビスジアミノトリフェニルメ
タンラクトン等のトリフェニルメタン系、例えば3−ジ
メチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3,6−ビス
−β−メトキシエトキシフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3,7−ビス
ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
メトキシフルオラン等のフルオラン系、スピロピラン
系、オーラミン系、フェノチアジン系等の各種ロイコ染
料を使用することができる。また、顕色剤としてはシュ
ウ酸、マレイン酸、クエン酸、ステアリン酸、安息香
酸、没食子酸等の有機酸や、カチコール、レゾルシン、
ヒドロキノン、α−ナフトール、β−ナフトール、3,
5−キシレノール、チモール、ピロガロール、フロログ
ルシン、フロログルシンカルボン酸、4−ターシャリー
ブチルフェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒド
ロキシジフェノキシド、4−ヒドロキシアセトフェノ
ン、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ターシ
ャリーオクチルカテコール、4,4′−セカンダリーブ
チリデンジフェノール、2,2′−ジヒドロキシジフェ
ノール、4,4′−イソプロピリデンジフェノール(ビ
スフェノールA)、2,2′−メチレンビス(4−メチ
ル−6−ターシャリーブチルフェノール)、4,4′−
シクロヘキシリデンフェノール、4,4′−イソプロピ
リデンビス(2−クロロフェノール)。そのほか、フェ
ノールホルムアルデヒド樹脂、ノボラック型フェノール
樹脂、ハロゲン化ノボラック型フェノール樹脂等のフェ
ノール性化合物が挙げられる。
【0012】また、感熱記録層中には、充填剤としての
無機及び有機顔料、例えば、重質及び軽質炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸
バリウム、タルク、クレー、サチンホワイト、カオリナ
イト、ポリオレフィン粒子、ポリスチレン粒子、尿素−
ホルマリン樹脂粒子等を添加し発色画像の鮮明性を向上
させることができる。また、記録感度を向上させるため
に、必要に応じ、更に種々の熱可融性物質を感熱記録層
中に添加できる。熱可融性物質としては、適当な融点を
持つ有機化合物が挙げられ、例えば、ステアリン酸アミ
ド等の高級脂肪酸アミド、密ロウ、シェラックロウなど
の動物性ワックス、カルナバロウなどの植物性ワック
ス、モンタンワックスなどの鉱物性ワックス、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワック
ス類、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、ジメチルテレ
フタレート、ジフェニルフタレート等の芳香族カルボン
酸エステル類、アルキルナフタレン誘導体、アルキルジ
フェニル誘導体、アルキルターフェニル誘導体等が用い
られる。
【0013】本考案における感熱記録層を形成するに
は、一般に水を分散媒として、ボールミル、アトライタ
ー、サンドミル等の分散機で、ロイコ染料と顕色剤を別
々に粉砕して分散液を調製し、結着剤と混合して支持体
上に塗布、乾燥することにより形成される。かかる結着
剤としては、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルア
ルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、でんぷんおよびそ
の誘導体、カゼイン、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、変性ポリア
クリルアミド、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体
樹脂アルカリ水溶液、ジイソブチレン−無水マレイン酸
共重合体樹脂アルカリ水溶液、スチレン−無水マレイン
酸共重合体樹脂アルカリ水溶液等の水溶性樹脂、水性ポ
リエステル、水性ポリウレタン、スチレン−ブタジエン
共重合体エマルジョン、(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が用いら
れる。感熱記録層に用いられるロイコ染料と顕色剤の使
用比率は、使用するロイコ染料と顕色剤の種類により適
宜選択されるものであり、特に限定されるものではない
が、一般にロイコ染料100重量部に対して顕色剤が1
00〜500重量部、好ましくは150〜400重量部
程度である。感熱記録層の塗布量としては、一般に1〜
15g/m2 程度、好ましくは2〜10g/m2 の範囲
である。
【0014】本考案の保護層とは、造膜性良好な高分子
化合物を主体に感熱記録層上に設けられるものであり、
実質的に透明であることが好ましい。この保護層は、ラ
ベル用途に使用される場合での、様々な薬品の付着によ
る発色画像の劣化を防止するためのバリヤー効果を発揮
する目的、さらには耐擦傷性を向上する目的で設けられ
る。具体的には、ポリビニルアルコール、変性ポリビニ
ルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセ
ルロース、でんぷんおよびその誘導体、ポリアクリルア
ミド、変性ポリアクリルアミド等の水溶性樹脂、水性ポ
リエステル、水性ポリウレタン、(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン及
びこれらの誘導体等の水分散性樹脂、ポリメチルメタク
リレート、ポリスチレン等の有機溶剤可溶性樹脂が使用
できる。さらに感熱記録ヘッドとのマッチング性を向上
する目的で、各種の滑剤、例えばステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム等も透明性の低下しない範囲で使
用できる。保護層の塗布量としては、1〜15g/m2
程度であるが、塗布量が多すぎると感熱記録層への熱伝
達が悪くなり記録感度が低下することとなり、逆に少な
いと薬品バリヤー効果が低下するとともに、耐擦傷性や
折り目特性が悪くなるため、好ましくは2〜6g/m2
程度である。
【0015】本考案における感熱記録層及び保護層の形
成方法については、特に限定されるものではないが、慣
用の塗工方式、例えばエアーナイフコーティング、ロー
ルコーティング、バーコーティング、ブレードコーティ
ング等の公知の塗工方式を用いることができる。さら
に、上記のようにして感熱記録層及び保護層を形成した
後、感熱ヘッドとの密着性を向上し記録感度を良好とす
るために、金属ロールと弾性ロールからなるキャレンダ
ー装置で、表面平滑度としてベック平滑度で50秒以
上、好ましくは300秒以上に表面を平滑化処理するこ
とが望ましい。
【0016】本考案において透明樹脂フィルムの裏面に
粘着剤層および剥離紙を積層する方法は、例えばシリコ
ーンで剥離処理された剥離紙上に粘着剤を塗布し、感熱
記録層が塗工されている支持体の裏面とラミネーション
するか、または前記支持体の裏面に粘着剤を塗工して、
剥離処理された剥離紙とラミネーションすることにより
行われる。粘着剤としては、(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体系のエマルジョン型粘着剤やゴム系のホット
メルト型粘着剤等が使用できる。粘着剤の塗布量として
は5〜50g/m2 、好ましくは10〜30g/m2
度であり、目的や用途に応じて選択できる。なお、粘着
剤層は実質的に透明であることが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本考案の詳細な説明を行
う。なお、実施例中の部数は全て重量部を表わす。 実施例1 感熱記録層用塗料を製造するために、下記組成[A]液
及び[B]液をサンドグラインダーを用いてロイコ染料
および顕色剤の平均粒径が1.5μmとなるように粉
砕、分散液を調製した。 [A]液 ・4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル 30部 ・軽質炭酸カルシウム(白石工業社製、ブリリアント15) 20部 ・ポリビニルアルコール10%水溶液(クラレ社製、PVA203) 50部 ・水 50部 [B]液 ・3−N−エチル−N−イソアミルアミノ−6−メチル−7− アニリノフルオラン 15部 ・ポリビニルアルコール10%水溶液(クラレ社製、PVA203) 15部 ・水 20部 上記のようにして得られた[A]液150部と[B]液
50部に、10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ
社製、PVA−117)を100部添加し撹拌して感熱
記録層用塗料とし、支持体としての透明ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(帝人社製、テトロンフィルム、
厚さ50μm)上に乾燥後の塗布量が4g/m2 となる
ように塗布・乾燥して感熱記録層を形成した。次に、保
護層用塗料として以下の配合よりなる塗料を調製し、感
熱発色層上に乾燥重量4g/m2 となるように塗工し
た。その後スーパーカレンダーで表面の平滑化処理を行
った。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール10%水溶液 (日本合成化学社製、ゴセノールT−330) 100部 ・40%カオリンクレー水分散液 20部 ・ステアリン酸亜鉛の30%水分散液 5部 ・ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂20%水溶液 (昭和高分子社製、ポリフィックス203) 20部 ・水 15部
【0018】上記の感熱記録層及び保護層が積層された
支持体の裏面にフレキソ印刷により酸化チタン顔料を含
有する白色インクを用いて不透明印刷パターンを形成し
た。次に、シリコーン剥離処理加工した坪量64g/m
2 の剥離紙にアクリル酸エステル系粘着剤(カネボウN
SC社製、デュロタック)が塗布量20g/m2 塗布し
て粘着剤層を設け、該粘着剤層面と前記不透明印刷パタ
ーンが施された支持体裏面とを貼り合わせを行い、ラベ
ル打ち抜き加工後、オフセット印刷により黒色のタイミ
ングマークを剥離紙裏面に施して図1の層構成を有する
図3の如き形態の本考案の感熱記録型透明ラベルを作製
した。なお、不透明印刷パターンが形成されている部分
の剥離紙を剥離した際の不透明度(JIS P−813
8)は82%であった。
【0019】実施例2 実施例1において支持体裏面に不透明印刷パターンを形
成せずに、支持体裏面に粘着剤層を設け、該粘着剤層表
面に不透明印刷パターンを形成した後、剥離紙を貼り合
わせて図2の層構成とした以外は全て実施例1と同様に
して本考案の感熱記録型透明ラベルを作製した。また、
不透明度を実施例1と同様にして測定したところ78%
であった。 比較例 実施例1において支持体裏面に不透明印刷パターンを形
成しない以外は、全て実施例1と同様にして比較用の感
熱記録型透明ラベルを作製した。なお、不透明度は20
%であった。
【0020】上記で作製した実施例1〜2および比較例
の感熱記録型透明ラベルに、寺岡精工社製の感熱バーコ
ードプリンターにてバーコードを記録し、透明ラベル部
を剥離紙から剥離して新聞紙上に貼着した。上記の透明
ラベルにおけるバーコード記録を光学スキャナーで読み
とったところ、実施例1〜2の透明ラベルにおいては不
透明印刷パターン上に記録されているため良好な読みと
り特性が得られたが、比較例の透明ラベルは粘着部の新
聞記事の文字の影響で正確な読みとりができなかった。
なお、実施例の透明ラベルにおいてはタイミングマーク
が施されていたことから、バーコード記録は不透明印刷
パターンの中央部に記録されており、全く位置ずれを生
じていなかった。
【0021】
【考案の効果】本考案の感熱記録型透明ラベルは、上記
の如く構成することにより、内容物の確認ができるのみ
ならず、感熱記録部分のコントラストが良好で、バーコ
ード等を印字した場合、光学スキャナーで読みとり可能
である。さらに、剥離台紙裏面に印刷されたタイミング
マークを設けると、カットラベル毎の感熱記録の位置ず
れがなくなり、不透明印刷パターンを小面積化可能とな
り、内容物の確認を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の感熱記録型透明ラベルの層構成を例示
する断面図である。
【図2】本考案の感熱記録型透明ラベルの層構成を例示
する断面図である。
【図3】図1および図2に示した層構成を有する本考案
の感熱記録型透明ラベルの斜視図である。
【符号の説明】
1 透明樹脂フィルム 2 感熱記録層 3 保護層 4 粘着剤層 5 不透明印刷パターン 6 剥離紙 7 タイミングマーク

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂フィルムからなる支持体の表面
    に、感熱記録層および保護層を順次積層して設け、該支
    持体の裏面に粘着剤層を介して剥離紙を貼り合わせた構
    成よりなる感熱記録型透明ラベルであって、前記支持体
    の少なくとも片面または粘着剤層の表面に、不透明印刷
    パターンが部分的に施されていることを特徴とする感熱
    記録型透明ラベル。
  2. 【請求項2】 印刷パターンが施されている部分は、剥
    離紙を除去した時の不透明度(JIS P−8138)
    が70%以上であることを特徴とする請求項1記載の感
    熱記録型透明ラベル。
  3. 【請求項3】 剥離紙裏面にラベルカット周期に対応し
    たタイミングマークが施されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の感熱記録型透明ラベル。
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