JP2563023Y2 - カムシャフト加工機のワークブレーキ装置 - Google Patents
カムシャフト加工機のワークブレーキ装置Info
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- JP2563023Y2 JP2563023Y2 JP1991065065U JP6506591U JP2563023Y2 JP 2563023 Y2 JP2563023 Y2 JP 2563023Y2 JP 1991065065 U JP1991065065 U JP 1991065065U JP 6506591 U JP6506591 U JP 6506591U JP 2563023 Y2 JP2563023 Y2 JP 2563023Y2
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- JP
- Japan
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- work
- brake
- processing machine
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- pin
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- Expired - Lifetime
Links
- 238000010586 diagrams Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solids Substances 0.000 description 1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はカムシャフトを加工す
るカムシャフト加工機のワークブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来エンジンなどに使用されるカムシャ
フトは、カムシャフト加工機により加工しているが、加
工に当ってカムシャフトの位相割出す作業を行ってい
る。この位相割出しは、カムシャフト加工機にカムシャ
フト(ワーク)を装着後、ワークを中心に位相ピンを回
転させて、ワークの位置決め孔に位相ピンを挿入するこ
とにより行っている。またこのときワークが回転すると
ワークの位相割出しができなくなることから、従来では
図5に示すようなワークブレーキ装置によりワークの回
転を拘束している。上記従来のワークブレーキ装置は、
レストパッドaにより支持されたワークのジャーナル部
bに、上方よりブレーキパッドcを圧着することによ
り、ジャーナル部bとブレーキパッドcの摩擦力によっ
てワークの回転を拘束するように構成されており、位相
割出し後は位相ピンによりワークを回転させて位相ピン
が折損していないかの検出も行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし従来のワークブ
レーキ装置のように、ジャーナル部bとブレーキパッド
cの摩擦でワークの回転を拘束するようにしたもので
は、ワークに外力が作用するとワークが簡単に回転する
ため、位相ピンとワークが共回りしてなかなか位相割出
しができないなどの不具合があった。またこれを防止す
るためワークにブレーキパッドcをさらに強く圧着させ
ると、ワークの長手方向の移動が拘束されるため、位相
ピンと位置決め孔が一致しても、位相ピンを位置決め孔
に挿入できないなどの不具合があった。この考案は上記
不具合を改善する目的でなされたもので、ワークの回転
が確実に拘束できるようにしたカムシャフト加工機のワ
ークブレーキ装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、加工すべきワークのジャーナル部を支持
するレスト装置に、上記ワークの位相割出し時、先端に
設けたブレーキパッドをカム面に当接させることによ
り、ワークの回転を拘束するブレーキアームを回動自在
に取付けたものである。
【0005】
【作 用】上記構成によりブレーキパッドを偏心した
カム面に当接するだけで、ワークの回転が拘束できるた
め、ワークの位相割出しが短時間で確実に行えるように
なる。
【0006】
【実 施 例】この考案の一実施例を図1ないし図4に
示す図面を参照して詳述する。図1は図示しないカムシ
ャフト加工機に設けられたレスト装置で、加工すべきワ
ーク2のジャーナル部2aを下方と、加工方向の反対側
より支持するレストパッド3が設けられている。上記ワ
ーク2は両端の中心が図2に示すようにカムシャフト加
工機のセンタ4により支持されていて、一方の端面には
位相ピン5の嵌入する位置決め孔2bが穿設されてい
る。
【0007】また6はワークブレーキ装置で、レスト装
置1の上部にピン7により一端側が回動自在に枢支され
たブレーキレバー8を有しており、このブレーキレバー
8の端部にはブレーキシリンダ9のピストン杆9a先端
がピン10により枢着されている。上記ブレーキシリン
ダ9はレスト装置1より斜め上方に突設されたシリンダ
ブラケット12にボトム側の端部がピン13により枢着
されていて、このブレーキシリンダ9によりブレーキレ
バー8がピン10を中心に回動自在となっていると共
に、ブレーキレバー8の他端には、図3に示すように、
ワーク2の中心より距離L離れたカム面2cに上方より
当接するブレーキパッド8aが取付けられている。
【0008】次に作用を説明すると、カムシャフト加工
機によりワーク2を加工するに当って、まず各センタ4
の間にワーク2両端の中心部を支持させ、この状態でブ
レーキシリンダ9によりブレーキレバー8を図1に示す
実線位置から仮想線位置へ回動させて、ブレーキパッド
8aの先端をワーク2のカム面2cへ上方より押付け力
Fで当接する。この状態でワーク2を中心に位相ピン5
を図4に示すように回転させて、ワーク2の位相割出し
を行うが、このときブレーキパッド8aは偏心したカム
面2cに当接されているため、ワーク2に位相ピン5に
よる回転外力が作用してもワーク2が回転することがな
く、ワーク2の位相割出しが短時間で行えるようにな
る。
【0009】また位相ピン5が位置決め孔2bに挿入さ
れて位相割出しが完了したら、ブレーキレバー8をカム
面に当接したままで、位相ピン5によりワーク2を回転
させる。このときワーク2がブレーキレバー8を押上げ
回転できれば、位相ピン5は折損されていず、またワー
ク2が回転できない場合は位相ピン5が折損しているの
で、位相ピン5の折損検出も行えるようになる。
【0010】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、ワーク
の位相割出し時ワークのカム面にブレーキパッドを当接
してワークの回転を拘束するようにしたことから、ワー
クに外力が作用してもワークが回転することがない。こ
れによってワークの割出し作業が短時間で完了するた
め、作業能率の向上が図れると共に、ワークの長手方向
の移動が拘束されることがないため、位相ピンをワーク
の位置決め孔へ確実に挿入することもできる。
【図1】この考案の一実施例になるワークブレーキ装置
の側面図である。
【図2】ワークをカムシャフト加工機に装着した状態の
正面図である。
【図3】ワークをブレーキしている状態の拡大側面図で
ある。
【図4】図2のB方向からの矢視図である。
【図5】従来のブレーキ装置の説明図である。
1 レスト装置、2 ワーク、2a ジャーナル部、2
c カム面、8 ブレーキアーム、8a ブレーキパッ
ド。
Claims (1)
- 【請求項1】 加工すべきワーク2のジャーナル部2a
を支持するレスト装置1に、上記ワークの位相割出し
時、先端に設けたブレーキパッドをカム面に当接させる
ことにより、ワークの回転を拘束するブレーキアーム8
を回転自在に取付けてなるカムシャフト加工機のワーク
ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991065065U JP2563023Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | カムシャフト加工機のワークブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991065065U JP2563023Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | カムシャフト加工機のワークブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512024U JPH0512024U (ja) | 1993-02-19 |
JP2563023Y2 true JP2563023Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=13276185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991065065U Expired - Lifetime JP2563023Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | カムシャフト加工機のワークブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563023Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2658970C3 (ja) * | 1976-12-24 | 1979-09-20 | Gebr. Heller Maschinenfabrik Gmbh, 7440 Nuertingen | |
JPS5823531Y2 (ja) * | 1978-03-14 | 1983-05-20 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP1991065065U patent/JP2563023Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512024U (ja) | 1993-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |