JP2559233B2 - ベルトコンベヤのスクレ−パ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、ベルトコンベヤのためのスクレーパ装置に
関する。

（従来技術） ベルトコンベヤで運搬される搬送物の種類によっては
その一部がコンベヤベルトに付着することがあり、これ
を取り除くためにベルトコンベヤにスクレーパ装置を装
置することがある。

従来、スクレーパ装置は、往路および復路を規定する
前記コンベヤベルトが巡る一対のプーリを回転可能に支
承する支持フレームに枢着された一端部を有する一対の
ロッドを備える。該ロッドは、その他端部で、前記コン
ベヤベルトを横切るように伸びかつ前記復路に対向する
スクレーパを保持する。前記支持フレームおよび各ロッ
ドにはばね部材が連結されており、該ばね部材は前記ロ
ッドに対して一方の揺動方向へばね偏倚力を及ぼす。両
ロッドに支持されたスクレーパはこのばね偏倚力により
前記コンベヤベルトの復路の表面に当接しこれに剪断力
を及ぼす。このことから、前記スクレーパに対して移動
する前記付着物は該スクレーパに当って前記復路の表面
から掻き取られる。

ところで、使用中のコンベヤベルトは、その往路に及
ぼされる前記搬送物の載置荷重、前記スクレーパを介し
てその復路に及ぼされる前記ばね偏倚力等に起因する引
張力を受ける。この引張力の作用によって前記コンベヤ
ベルトに伸びが生じると、前記コンベヤベルトの復路が
前記スクレーパとの当接個所において前記往路に向けて
湾曲すなわち変形する。

ところが、前記コンベヤベルトの変形は、前記ばね部
材の偏倚量を減少させる。このために、前記ばね偏倚力
が減少し、前記スクレーパの前記剪断力が減少し、その
結果、スクレーパの前記付着物に対する掻き落とし性能
が低下するという問題がある。

（発明の目的） したがって、本発明の目的は、コンベヤベルトの伸び
に伴なうスクレーパの掻き落とし性能の低下を最小限に
抑えることにある。

（発明の構成） 本発明に係るスクレーパ装置は、支持フレームと、該
支持フレームに回転可能に支承された一対のプーリと、
該プーリを巡りかつ往路および復路を規定するコンベヤ
ベルトとを備えるベルトコンベヤに適用され、スクレー
パと、該スクレーパを前記コンベヤベルトの復路の表面
に当接可能に支持するための支持手段と、前記コンベヤ
ベルトの復路の長手方向に関して前記スクレーパから間
隔をおいて配置されたローラと、該ローラを回転可能に
かつ前記復路の裏面に当接可能に支承するための支承手
段と、一対のばね部材とを備える。

本発明にあっては、前記スクレーパの支持手段と前記
ローラの支承手段とが、前記ベルトコンベヤの両側方に
おいて前記支持フレームに固定された一対のブラケット
と、各ブラケットを共通の固定リンクとする一対の平行
クランク機構であって前記スクレーパを支持しかつ前記
固定リンクに対向する連結リンクを有する一方の平行ク
ランク機構および前記ローラを支承しかつ前記固定リン
クに対向する連結リンクを有する他方の平行クランク機
構とからなり、また、各ばね部材が前記一方の平行クラ
ンク機構の固定リンク以外のリンクの一つと前記支持フ
レームとに連結されかつ引張り状態におかれている。

また、本発明にあっては、前記スクレーパの支持手段
が前記ベルトコンベヤの両側方において前記支持フレー
ムに固定された一対のブラケットと、各ブラケットを固
定リンクとする平行クランク機構であって前記スクレー
パを支持しかつ前記固定リンクに対向する連結リンクを
有する平行クランク機構とから成り、前記ローラの支承
手段が前記支持フレームに枢着された一端部と、各平行
クランク機構の他の一対の平行リンクのいずれか一方の
前記固定リンクとの枢着点を経て伸びる延長部に枢着さ
れた他端部とを有するロッドであって前記ローラを支承
するロッドから成り、また、各ばね部材が前記支持フレ
ームと前記平行クランク機構の固定リンク以外のリンク
の一つとに連結されかつ引張り状態におかれている。

さらに、本発明は、前記スクレーパの支持手段が前記
ベルトコンベヤの両側方において前記支持フレームに固
定された一対のブラケットと、各ブラケットを固定リン
クとする平行クランク機構であって前記スクレーパを支
持しかつ前記固定リンクに対向する連結リンクを有する
平行クランク機構とから成り、前記ローラの支承手段が
前記支持フレームに枢着された一端部と前記ローラを支
承する他端部とを有するロッドから成り、また、各ばね
部材が前記平行クランク機構の固定リンク以外のリンク
の一つと前記ロッドとに連結されかつ引張り状態におか
れている。

（発明の作用および効果） 本発明によれば、スクレーパ支持手段およびローラ支
承手段が各ブラケットを固定リンクとする一対の平行ク
ランク機構からなり、スクレーパおよびローラがそれぞ
れ両平行クランク機構の連結リンクに支持および支承さ
れ、各ばね部材が一方の平行クランク機構の固定リンク
以外のリンクの一つと前記支持フレームとに連結され引
張り状態にあることから、前記一方の平行クランク機構
に及ぼされる前記ばね部材のばね偏倚力により、前記ス
クレーパと前記ローラとが、前記コンベヤベルトの復路
の長手方向における異なる位置において、前記コンベヤ
ベルトの復路の表面および裏面に対して互いに逆向きで
同じ大きさの押圧力を及ぼす。

また、前記ローラ支承手段がロッドからなりその両端
部が前記スクレーパの支持手段をなす平行クランク機構
の互いに相対する両リンクの一方の延長部と、前記支持
フレームとに枢着され、各ばね部材が前記支持フレーム
と、前記スクレーパ支持手段をなす平行クランク機構の
固定リンク以外のリンクの一つとに連結され引張り状態
にあることから、前記平行クランク機構に及ぼされる各
ばね部材のばね偏倚力により、前記スクレーパが前記コ
ンベヤベルトの復路の表面に押し付けられ、同時に、前
記リンクの一つの揺動に伴って前記ロッドが揺動し、該
ロッドに支承されたローラが前記コンベヤベルトの復路
の裏面に対して前記スクレーパにおけると同じ大きさの
力で押し付けられる。

さらに、本発明によれば、前記ローラ支持手段がロッ
ドからなりその一端部に前記ローラが支承されその他端
部が前記支持フレームに枢着され、各ばね部材が前記ス
クレーパ支持手段をなす平行クランク機構の固定リンク
以外のリンクの一つと前記ロッドとに連結され引張り状
態にあることから、前記平行クランク機構に及ぼされる
各ばね部材のばね偏倚力により、前記スクレーパと前記
ローラとが前記コンベヤベルトの復路の表面および裏面
とに同じ大きさの力で押し付けられる。

前記スクレーパおよび前記ローラが前記コンベヤベル
トの復路の長手方向における異なる位置において、前記
コンベヤベルトの復路の表面および裏面に対して互いに
逆向きで同じ大きさの押圧力を及ぼすことから、前記コ
ンベヤベルトに伸びが生じるとき、前記スクレーパとの
当接個所における前記復路の変形の度合すなわち湾曲の
度合を小さくすることができる。このため、前記スクレ
ーパの変位量したがって前記ばね部材の偏倚量は少な
く、したがって、前記スクレーパの前記コンベヤベルト
に及ぼす剪断力の低下すなわち前記スクレーパの掻き落
とし性能の低下が最少限に抑えられる。

（実施例） 本発明が特徴とするところは、図示の実施例について
の以下の説明により、さらに明らかとなろう。

第１図および第２図と、第３図および第４図と、第５
図とを参照すると、本発明に係るスクレーパ装置10が、
ばら物と称される石炭、土砂、砂、砂利、砕石、生コン
クリートのような搬送物の運搬に供されるベルトコンベ
ヤ12に装置されている。

ベルトコンベヤ12は、支持フレーム14と、該支持フレ
ームの両端部に回転可能に支承された一対のプーリ16
（但し、一方のみを示す。）と、該プーリを巡りかつ往
路18aおよび復路18bを規定する無端のコンベヤベルト18
とを備える。

図示の支持フレーム14は、コンベヤベルト18の幅方向
に互いに間隔をおいて配置されかつ互いに連結された一
対の平行な側板14aを有する。各プーリ16の両端から伸
びる軸部が両側板14aを貫通して伸びており、これによ
り、各プーリ16が支持フレーム14に支承されている コンベヤベルト18は、モータのような駆動手段（図示
せず）の回転動力を受けて回転される一方のプーリ16に
より、矢印で示す方向へ駆動される。上方に位置する往
路18aに載置される前記搬送物は、該往路とともに図上
を右方に移動し、その後、往路18aの右端から落下す
る。

前記搬送物が特に高粘性を有する土砂や生コンクリー
トである場合には、その全てが落下せずにその一部が往
路18aに付着して残る。本発明のスクレーパ装置10は、
往路18aの下方において図上を左方に移動する復路18bか
ら前記付着物を取り除く。

スクレーパ装置10は、スクレーパ20と、該スクレーパ
の支持手段22とを含む。

スクレーパ20はセラミック材料や鋼材料等から成る硬
質の細長い板部材から成り、該板部材はコンベヤベルト
の復路18bの下方を横切るように伸びかつその長手方向
一側部が復路18bの表面すなわち下面に対向している。

スクレーパの支持手段22と支持フレーム14とに一対の
ばね部材34が連結され引張り状態におかれている。両ば
ね部材34から支持手段22に及ぼされる上方へ向けてのば
ね偏倚力により、スクレーパ20はコンベヤベルトの復路
18bの表面に接し、該復路に剪断力を及ぼす。したがっ
て、例えば、コンベヤベルト18が第１図に示す矢印の方
向に回転移動するとき、復路18bの表面に付着している
前記搬送物の付着物はスクレーパ20に当り、復路18bか
ら掻き落とされる。

コンベヤベルト18は、使用の間、前記搬送物の載置荷
重やスクレーパ20を介しての前記ばね偏倚力を受けて伸
びる。コンベヤベルト18に伸びが生じると、スクレーパ
20はコンベヤベルトの復路18bを垂直上方へ押し上げ、
復路18bは湾曲する。その結果、コンベヤベルト18のた
るみは防止されるが、前記ばね偏倚力は減少することと
なるため、スクレーパ20の掻き取り性能が低下する。

この掻き取り性能の低下を抑制するため、本発明のス
クレーパ装置10は、コンベヤベルト18を横切って伸びか
つ復路18bの裏面に接するローラ36と、該ローラを回転
可能に支承する支承手段38とを備える。ローラ36はコン
ベヤベルト18の幅寸法より大きい長さ寸法を有し、ま
た、コンベヤベルトの復路18bの長手方向に関してスク
レーパ20との間に間隔をおいて配置されている。

第１図および第２図を参照すると、スクレーパ支持手
段22およびローラ支承手段38は、ベルトコンベヤの両側
方において支持フレームの両側板14aにボルト止めによ
り固定され上下方向に伸びる板状の相対する一対のブラ
ケット41と、各ブラケット41を共通の固定リンクとして
プーリ16の回転軸線と平行な軸線の回りに回転可能のリ
ンクを有する一対の平行クランク機構42,43とから成
る。

両平行クランク機構42,43は、板部材から成る長寸法
の一対の平行リンク44a,44bおよび短寸法の一対の平行
リンク（連結リンク）46a,46bを有する。一対の平行リ
ンク44a,44bのそれぞれはコンベヤベルトの復路18bの高
さレベルの上方および下方において各ブラケット41に枢
着されており、これにより、両平行クランク機構42,43
は各ブラケット41を介して支持フレーム14に支持されて
いる。

前記スクレーパ20は、これが部分的に埋め込まれた細
長い板状のホルダ48を介して、一方の平行クランク機構
42における前記固定リンクに対向する連結リンクすなわ
ち図４で見て右方のリンク46aに固定されている。ま
た、ローラ36は、支持フレームの側板14aと間隔をおい
てその下方を経て伸びる両軸部で他方の平行クランク機
構43における前記固定リンクに対向する連結リンクすな
わち図上左方のリンク46bに支承されている。

図示の例では、引張コイルばねから成る一対のばね部
材34のそれぞれの両端部が、各平行クランク機構42のリ
ンク44a、より詳細にはブラケット41との枢着点および
リンク46aとの枢着点の間の部分と、各側板14aとに連結
されており、ばね部材34はリンク44aしたがってスクレ
ーパ20に引張のばね偏倚力を及ぼしている。このため、
スクレーパ20はコンベヤベルトの復路18bの表面に剪断
力を及ぼす。言うまでもなく、ばね部材34は、これをリ
ンク44aに連結することに代えて他のリンクに連結する
ことができる。

この例によれば、ローラ36も前記ばね偏倚力を受け、
スクレーパ20およびローラ36は、復路18bに対して、同
一の大きさでかつ逆方向の押圧力を及ぼす。したがっ
て、コンベヤベルト18の伸びに対してスクレーパ20が上
方へ移動するとき、ローラ36は下方へ移動し、コンベヤ
ベルトの復路18bの変形の程度は小さい。すなわち、ス
クレーパ20の上方向への移動量は少ない。したがって、
スクレーパ20に及ぼされる前記ばね偏倚力すなわちスク
レーパ20の復路18bに対する剪断力に依存する前記掻き
取り性能の低下が最少限に抑えられる。この抑制効果
は、スクレーパ20とローラ36とが近接しているほど、ま
た、スクレーパ20がプーリ16に近接しているほど大き
い。

第３図および４図と、第５図とに示す例においても、
また、スクレーパ支持手段22が一対のブラケットと、一
対の平行クランク機構とで構成されている。

第３図および４図の例では、各平行クランク機構50の
長さ寸法の大きい一対の平行リンク52a,52bの一端部が
各ブラケット54に枢着され、該ブラケット54は長さ寸法
の小さい一対のリンクの一方である固定リンクを構成す
る。該固定リンクに対向しかつ一対の平行リンク52a,52
bの他端部が枢着された連結リンク56aに、ホルダ48に保
持されたスクレーパ20が支持されている。また、平行リ
ンク52a,52bの各端部のブラケット54に対する枢着点
は、コンベヤベルトの復路18bのレベルの下方に位置す
る。平行リンクの一方52aは、該リンクと各側板14aとに
連結された両端部を有するばね部材34により引張のばね
偏倚力を受け、これにより、スクレーパ20が復路18bに
対して押圧力（剪断力）を及ぼす。

この例におけるローラ支持手段38は板状の一対のロッ
ド58から成る。各ロッド58は、その両端部において、各
支持フレームの側板14aと、平行リンクの一方52aのブラ
ケット54との前記枢着点を経て伸びる部分すなわち延長
部52a₁とに枢着されている。ローラ36はその両軸部にお
いて両ロッド58に回転可能に支承されている。ローラ36
は、前記した理由により、スクレーパ20と復路18bとの
当接位置よりもプーリ16に遠い位置で復路18bの裏面に
当接している。前記延長部を平行リンクの他方52bに設
け、これに前記ロッド58を枢着することも可能である。

この例によれば、スクレーパ20と復路18bとの当接レ
ベルがコンベヤベルト18の伸びに応じて上昇するとき、
これと連動して、ローラ36と復路18bとの当接レベルが
下方に移動する。

第５図を参照すると、この例では、一対のブラケット
60が支持フレーム14の一方の端部近傍において両側板14
aの下端からこれと平行に下方へ伸びる。各ブラケット6
0には各平行クランク機構61の一対の長寸法の平行リン
ク62a,62bが枢着されており、各ブラケット60は、前記
した例と同様、短寸法の一対の平行リンクの一方である
固定リンクを成す。ホルダ48に保持されたスクレーパ20
は、前記固定リンクに対向する各連結リンク64aに支持
されている。

また、ローラ支承手段38は、支持フレーム14の前記一
方の端部近傍において両側板14aに枢着された一端部を
有する一対の板状のロッド66から成り、ローラ36はその
両軸部においてロッド66の他端部に回転可能に支承され
ている。この例においても、スクレーパ20のコンベヤベ
ルト18に対する当接位置は、ローラ36のコンベヤベルト
18に対する当接位置よりもプーリ16の側にある。

さらに、この例では、ばね部材34の両端部が、各平行
クランク機構の平行リンクの一方62aと、ロッド66とに
連結され、ばね部材34はリンク62aおよびロッド66の双
方に引張のばね偏倚力を及ぼす。このため、前記した例
と同様、スクレーパ20およびローラ36はコンベヤベルト
の復路18bに対し、大きさが等しくかつ逆向きの押圧力
を及ぼし、これにより、伸びが生じるときのコンベヤベ
ルト18の変形が抑制されている。

なお、前記ブラケット41,54,60はこれを別部材とする
例に代えて各側板14aと一体に形成することが可能であ
る。また、固定リンクを有する平行クランク機構におい
て、前記ばね部材34はその端部を前記リンク52a,62aに
連結することに代えて固定リンクを除く他のリンクに連
結することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係るスクレーパ装置の部
分立面図および部分平面図、第３図および第４図は他の
スクレーパ装置の部分立面図および部分平面図、第５図
はさらに他のスクレーパ装置の部分立面図である。 10:スクレーパ装置、12:ベルトコンベヤ、 14:支持フレーム、16:プーリ、 18:コンベヤベルト、 18a,18b:コンベヤベルトの往路および復路、 20:スクレーパ、22:スクレーパ支持手段、 34:ばね部材、36:ローラ、 38:ローラ支承手段、41,54,60:ブラケット、 42,50,61:平行クランク機構。 58,66:ロッド。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−112220（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−77017（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−26417（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−71887（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−116422（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−153922（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭47−8037（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭57−51218（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】支持フレームと、該支持フレームに回転可
   能に支承された一対のプーリと、該プーリを巡りかつ往
   路および復路を規定するコンベヤベルトとを備えるベル
   トコンベヤのためのスクレーパ装置であって、スクレー
   パと、該スクレーパを前記コンベヤベルトの復路の表面
   に当接可能に支持するための支持手段と、前記コンベヤ
   ベルトの復路の長手方向に関して前記スクレーパから間
   隔をおいて配置されたローラと、該ローラを回転可能に
   かつ前記復路の裏面に当接可能に支承するための支承手
   段と、一対のばね部材とを含み、前記スクレーパの支持
   手段と前記ローラの支承手段とが、前記ベルトコンベヤ
   の両側方において前記支持フレームに固定された一対の
   ブラケットと、各ブラケットを共通の固定リンクとする
   一対の平行クランク機構であって前記スクレーパを支持
   しかつ前記固定リンクに対向する連結リンクを有する一
   方の平行クランク機構および前記ローラを支承しかつ前
   記固定リンクに対向する連結リンクを有する他方の平行
   クランク機構とからなり、また、各ばね部材が前記一方
   の平行クランク機構の固定リンク以外のリンクの一つと
   前記支持フレームとに連結されかつ引張り状態におかれ
   ている、スクレーパ装置。
2. 【請求項２】支持フレームと、該支持フレームに回転可
   能に支承された一対のプーリと、該プーリを巡りかつ往
   路および復路を規定するコンベヤベルトとを備えるベル
   トコンベヤのためのスクレーパ装置であって、スクレー
   パと、該スクレーパを前記コンベヤベルトの復路の表面
   に当接可能に支持するための支持手段と、前記コンベヤ
   ベルトの復路の長手方向に関して前記スクレーパから間
   隔をおいて配置されたローラと、該ローラを回転可能に
   かつ前記復路の裏面に当接可能に支承するための支承手
   段と、一対のばね部材とを含み、前記スクレーパの支持
   手段が前記ベルトコンベヤの両側方において前記支持フ
   レームに固定された一対のブラケットと、各ブラケット
   を固定リンクとする平行クランク機構であって前記スク
   レーパを支持しかつ前記固定リンクに対向する連結リン
   クを有する平行クランク機構とから成り、前記ローラの
   支承手段が前記支持フレームに枢着された一端部と、各
   平行クランク機構の他の一対の平行リンクのいずれか一
   方の前記固定リンクとの枢着点を経て伸びる延長部に枢
   着された他端部とを有するロッドであって前記ローラを
   支承するロッドから成り、また、各ばね部材が前記支持
   フレームと前記平行クランク機構の固定リンク以外のリ
   ンクの一つとに連結されかつ引張り状態におかれてい
   る、スクレーパ装置。
3. 【請求項３】支持フレームと、該支持フレームに回転可
   能に支承された一対のプーリと、該プーリを巡りかつ往
   路および復路を規定するコンベヤベルトとを備えるベル
   トコンベヤのためのスクレーパ装置であって、スクレー
   パと、該スクレーパを前記コンベヤベルトの復路の表面
   に当接可能に支持するための支持手段と、前記コンベヤ
   ベルトの復路の長手方向に関して前記スクレーパから間
   隔をおいて配置されたローラと、該ローラを回転可能に
   かつ前記復路の裏面に当接可能に支承するための支承手
   段と、一対のばね部材とを含み、前記スクレーパの支持
   手段が前記ベルトコンベヤの両側方において前記支持フ
   レームに固定された一対のブラケットと、各ブラケット
   を固定リンクとする平行クランク機構であって前記スク
   レーパを支持しかつ前記固定リンクに対向する連結リン
   クを有する平行クランク機構とから成り、前記ローラの
   支承手段が前記支持フレームに枢着された一端部と前記
   ローラを支承する他端部とを有するロッドから成り、ま
   た、各ばね部材が前記平行クランク機構の固定リンク以
   外のリンクの一つと前記ロッドとに連結されかつ引張り
   状態におかれている、スクレーパ装置。