JP2557017Y2 - 軒先端部の被覆部材 - Google Patents

軒先端部の被覆部材

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JP2557017Y2
JP2557017Y2 JP7238992U JP7238992U JP2557017Y2 JP 2557017 Y2 JP2557017 Y2 JP 2557017Y2 JP 7238992 U JP7238992 U JP 7238992U JP 7238992 U JP7238992 U JP 7238992U JP 2557017 Y2 JP2557017 Y2 JP 2557017Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軒先端部の被覆部材に
係り、特に、屋根の妻を壁に直角状に衝合した屋根と壁
との取合部における軒先端部の被覆部材に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根面を壁に直角状に衝合する建物の例
として、図6に示すように、一つの棟1の妻側壁部2
に、他の棟3を連設したものがある。この他の棟3の屋
根4と壁部2との取合部20には、雨水等が侵入し易い
ので防水のために、たとえば、図7に示すように、野地
板6にこれから壁板7に亘るシート8を敷設し、壁面に
沿って受桟10を打ち付け、この受桟10に野地板6及
び壁板7に亘る捨板30を被せると共に、受桟10の高
さに合わせて屋根板12を葺き上げ、更に、上記捨板3
0及び屋根板12に跨がって笠木13を打ち付け、この
笠木13上に上記壁板7及び屋根板12に亘る雨押え板
31を被せる方法が用いられている。
【0003】そして、このような取合部20の壁部2に
接合する軒先端部15には、例えば実開昭61−113
826号に示された軒先端部の被覆部材Hが設けられて
いる。この被覆部材Hは、図7に示すように、屋根面に
沿う座板21と、壁面に沿い上記座板21から連接され
た立上り板22と、この立上り板22から軒先に沿うよ
うに略垂直に連接された軒先板23と、上記座板21と
軒先板23との中間に形成された樋部24とを有してい
る。上記樋部24は上記座板21、軒先板23及び上記
立上り板22とも連接して形成され、外側に下って傾斜
している。また、上記座板21には取付板25が溶接等
により取付けられている。この取付板25の一部は座板
21から突出した取付部26を有しており、この取付部
26には取付孔27が開設されている。
【0004】また、取合部20は捨板30、雨押え板3
1及び軒先水切33等から構成されている。この捨板3
0の軒先側端部30aは軒先の長手方向に沿って切断さ
れ、また、雨押え板31の軒先側端部には受桟10、屋
根板12、笠木13、上記捨板30の夫々の端部を覆う
覆板32が形成されている。この覆板32は、雨押え板
31の端部の両角を切断し、残った部分を下方に折曲し
たものである。そしてまた、軒先水切33の壁側端部は
上記被覆部材Hの樋部24の傾斜に沿ってその下側が切
断されている。
【0005】従って、上記取合部20を施工するときに
は、先ず、図7に示すように、野地板6に被覆部材Hを
取付ける。この被覆部材Hの取付に当っては、立上り板
22が壁板7に接し、樋部24の内側壁が野地板6の軒
先縁に当接するように上記座板21を野地板6に当て、
取付板25の取付孔27に釘等を打ち込んで取付ける。
この後、野地板6の軒先縁に軒先水切33を取付け、被
覆部材Hの座板21及び立上り板22を覆うように野地
板6から壁板7に亘ってシート8を敷設する。
【0006】次に、上記座板21上に亘るように壁面に
沿って受桟10を取付けて捨板30を被せる。このと
き、捨板30の垂直板30bの軒先側端部30dは、こ
のままでは被覆部材Hの軒先板23の上部に当接するの
で点線Aで切除して取付ける。そして、屋根板12を葺
き上げ、更に笠木13を打ち付ける。この後、雨押え板
31を取付けるが、このときも上記と同様、雨押え板3
1の垂直板31bの軒先側端部31dが軒先板23の上
部に当接しないように点線Bで切除して取付ける。この
ようにして上記雨押え板31を取付けると、雨押え板3
1の端部に形成された上記覆板32によって、受桟1
0、屋根板12、笠木13、捨板30の端部が覆い隠さ
れる。
【0007】このように施工された取合部20に雨水等
が及んだ時は、この雨水等は軒先端部の壁部と屋根との
衝合部に回り込もうとするが、壁部には被覆部材Hの立
上り板22が存在するので、これに遮断されて上記衝合
部に侵入することはなく、防水性が確保される。また、
この軒先端部に及んだ雨水等は樋部24を伝って軒下の
樋等に排出される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
被覆部材Hにあっては、この被覆部材Hを野地板6に取
付ける際、取付板25への釘打時に本被覆部材Hが浮き
上がったりしていた。また、取付け後には被覆部材Hの
下から野地板6の木口が見えていた。一方、捨板30及
び雨押え板31を取り付ける際には、各軒先側の垂直板
の軒先側端部30d,31dが被覆部材Hの軒先板23
の上部に当接しないようにこれを削除する必要があっ
た。さらに、雨押え板31に覆板32を形成するために
折り曲げ加工が必要であること等、施工時に余計な作業
が生じるため施工性に欠けるといった問題があった。
【0009】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、取合部の軒先端部の施工を容易かつ迅速に行う
ことができ施工性の優れた被覆部材を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するための本考案の手段は、図1に示すように、屋根面
に沿う座板21と、この屋根の妻が衝合する垂直壁面に
沿うように上記座板21から連接された立上り板22
と、上記屋根の軒先に近接した略垂直面を形成するよう
に上記立上り板22から連接された軒先板23と、上記
立上り板22の下部から延設されると共に上記座板21
及び軒先板23を連接する溝が形成される樋部24とか
らなる軒先端部の被覆部材において、上記立上り板22
から突設されると共に、上記屋根面の傾斜方向に配設さ
れる受桟10の上面を覆う捨板片38を設け、上記受桟
10の上に被せられる被板30c及びこの被板30cか
ら略垂直に連接された垂直板30bからなる捨板30の
軒先側端部を、当該捨板片38に被せたことである。
【0011】また、別の手段では上記被覆部材における
上記座板21の下面部に、上記屋根の軒先を形成し上記
座板21を載置する野地板6の軒先側端部を嵌め込む嵌
込片40を設けたことである。
【0012】さらに別の手段では、上記被覆部材に、上
記軒先板23から上記屋根面の傾斜方向に向けて突設さ
れ、上記屋根面に重ねて配設される受桟10、捨板30
及び笠木13を覆う雨押え板31の軒先側端部と重合さ
せる雨押板片39を設けたことである。
【0013】
【実施例】以下、本考案に係る軒先端部の被覆部材につ
いての実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、こ
の実施例の説明にあたって前記従来例で説明したものと
同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0014】図1又は図6に示すように本実施例に係る
軒先端部15の構造は、前記従来例でも示したように、
野地板6にこれから壁板7に亘るシート8を敷設し、壁
面に沿って受桟10を打ち付け、この受桟10に野地板
6及び壁板7に亘る捨板30を被せると共に、受桟10
の高さに合わせて屋根板12を葺き上げ、更に、上記捨
板30及び屋根板12に跨がって笠木13を打ち付け、
この笠木13上に上記壁板7及び屋根板12に亘る雨押
え板31を被せている。
【0015】図1又は図2は上記軒先端部15に設けら
れる被覆部材Hを示したものである。この被覆部材Hは
屋根面に沿う座板21と、壁面に沿い上記座板21から
連接された立上り板22と、この立上り板22から軒先
に沿うように略垂直に連接された軒先板23と、上記立
上り板22の下部から延設されると共に上記座板21と
軒先板23とを連接する断面凹状の溝が形成された樋部
24とを有している。そしてこの樋部24は外側に下っ
て傾斜している。
【0016】更に本実施例では、図1又は図2に示すよ
うに上記被覆部材Hに、上記立上り板22から、上記受
桟10の上面を覆うように突設される捨板片38と、上
記座板21の下面部に、上記野地板6の軒先側端部を嵌
め込む嵌込片40と、上記軒先板23から上記屋根面の
傾斜方向に向けて突設されると共に、上記雨押え板31
の軒先側端部31aと重合させる雨押板片39とが設け
られている。また、上記座板21の裏面には取付板28
が溶接等により取付けられている。この取付板28の一
部は座板21から突出した取付部29を有しており、こ
の取付部29には取付孔27が開設されている。
【0017】ここで、上記被覆部材Hを用いて、取合部
20を施工する手順を説明する。先ず、図1及び図3に
示すように、野地板6に被覆部材Hを取付ける。この被
覆部材Hの取付けに当っては、立上り板22が壁板7に
接し、野地板6の軒先縁に座板21の下面に設けられた
嵌込片40を嵌め込んで上記座板21を野地板6上に配
置し、取付板28の取付孔27に釘35等を打ち込んで
被覆部材Hを野地板6に固定する。
【0018】この後、野地板6の軒先縁に軒先水切33
を取付ける。この場合軒先水切33の端部は樋部24の
傾斜に沿って切断されているので、この軒先水切33は
上記座板21と樋部24の内側壁24aとの接合部位を
覆うように取付けられる。そして、被覆部材Hの座板2
1及び立上り板22を覆うように野地板6から壁板7に
亘ってシート8を敷設する。この際、シート8の捨板片
38に当たる部位を削除して取り付ける。
【0019】次に、図4に示すように、上記座板21上
に亘るように壁面に沿って受桟10を取付ける。この
際、この受桟10の先端部を上記捨板片38と座板21
との間に差し込み、この先端部が捨板片38に覆われる
ようにして取付ける。この後、受桟10及び捨板片38
の上から捨板30を被せて取付ける。このとき、捨板3
0の軒先側は上記捨板片38の上下方向の略半分程度ま
で覆うようにしておけば十分であり、この捨板30の垂
直板端部30dはそのままの状態で取り付けられる。
【0020】更に、図5に示すように捨板30の下段の
面及びこれに連なる捨板片38の面を含めて屋根板12
を葺き上げる。この後、笠木13を打ち付けるが、この
際笠木13の軒先側端部は、上記雨押板片39の下部に
嵌め込まれる。最後に、上記笠木13及び屋根板12の
一部を覆うように雨押え板31を取付け、このとき、雨
押え板31の軒先側端部を上記雨押板片39の下部に潜
り込ませるか、或いは、雨押板片39の上に載せるよう
にして配設する。
【0021】このように施工された取合部20に雨水等
が及んだ時は、この雨水等は軒先端部の壁部と屋根との
衝合部に回り込もうとするが、壁部には被覆部材Hの立
上り板22が存在するので、これに遮断されて上記衝合
部に侵入することはなく、防水性が確保される。また、
この軒先端部に及んだ雨水、即ちシート8,捨板30,
雨押え板31,軒先水切33に関わる雨水を全て被覆部
材Hに飲み込むことができ、これらの雨水は樋部24を
伝って軒下の樋37等に排出される。
【0022】従って、上記実施例によれば、被覆部材H
に嵌込片40を設けて野地板6の軒先端部15を嵌め込
むようにしたから、取付板28への釘打時に本被覆部材
Hが浮き上がったりすることがなくなり、また、被覆部
材Hの下から野地板6の木口が見えなくなり美観が向上
した。
【0023】また、被覆部材Hに捨板片38を設けたか
ら、捨板30を取り付ける際にはこの捨板30を軒先端
部まで延ばす必要がなく、このため捨板30の垂直板端
部30dが被覆部材Hの軒先板23の上部に当たること
がなくなり、施工の際にこの垂直板端部30bを削除す
る手間が省けて施工性が向上した。
【0024】さらに、被覆部材Hに雨押板片39を設け
たから、雨押え板31の配設の際には、この雨押え板3
1の軒先側端部を雨押板片39に少し重ねて配設するの
みでよく、このため雨押え板31の垂直板端部31dが
被覆部材Hの軒先板23の上部に当たることがなくな
り、施工の際にこの垂直板端部31bを削除する必要が
なくなった。また、雨押板片39により、受桟10、屋
根板12、笠木13及び捨板30の端部が覆い隠される
ので、従来例で示した雨押え板31の軒先側端部に覆板
32を形成する手間が省け施工が容易になった。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案に係る
軒先端部の被覆部材によれば、この被覆部材に、立上り
板22から突設されると共に、上記屋根面の傾斜方向に
配設される受桟10の上面を覆う捨板片38を設け、上
記受桟10の上に被せられる被板30c及びこの被板3
0cから略垂直に連接された垂直板30bからなる捨板
30の軒先側端部を、当該捨板片38に被せた構成とし
たから、捨板30を取り付ける際にはこの捨板30を軒
先の端部まで延ばす必要がなく、このため軒先側の垂直
板端部が軒先板23の上部に当たることがなくなり、施
工の際にこの垂直板端部を削除する手間が省けて施工性
が向上した。
【0026】また、上記被覆部材における上記座板21
の下面部に、上記屋根の軒先を形成し上記座板21を載
置する野地板6の軒先側端部を嵌め込む嵌込片40を設
けた構成としたから、釘等を用いて被覆部材を野地板6
に打ちつける際に、被覆部材Hが浮き上がったりするこ
とがなくなり、また、被覆部材の下から野地板6の木口
が見えなくなり美観が向上した。
【0027】さらに上記被覆部材に、上記軒先板23か
ら上記屋根面の傾斜方向に向けて突設され、上記屋根面
に重ねて配設される受桟10、捨板30及び笠木13を
覆う雨押え板31の軒先側端部と重合させる雨押板片3
9を設けたから、この雨押板片39により、受桟10、
捨板30及び笠木13の端部が覆い隠されるので、雨押
え板31の軒先側端部に覆板等を形成する必要がなくな
り施工が容易に行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る被覆部材の構造を取合部
の他の構成部材と共に示す解斜視図である。
【図2】被覆部材の分解斜視図である。
【図3】被覆部材及び取合部の他の構成部材の取付状態
をその取付順序と共に示す第1の斜視図である。
【図4】被覆部材及び取合部の他の構成部材の取付状態
をその取付順序と共に示す第2の斜視図である。
【図5】被覆部材及び取合部の他の構成部材の取付状態
をその取付順序と共に示す第3の斜視図である。
【図6】本考案が適用される建物の一例を示す斜視図で
ある。
【図7】従来例に係る被覆部材の構造を取合部の他の構
成部材と共に示す解斜視図である。
【符号の説明】
6 野地板 10 受桟 13 笠木 21 座板 22 立上り板 23 軒先板 24 樋部 30 捨板 31 雨押え板 38 捨板片 39 雨押板片 40 嵌込片

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根面に沿う座板(21)と、この屋根
    の妻が衝合する垂直壁面に沿うように上記座板(21)
    から連接された立上り板(22)と、上記屋根の軒先に
    近接した略垂直面を形成するように上記立上り板(2
    2)から連接された軒先板(23)と、上記立上り板
    (22)の下部から延設されると共に上記座板(21)
    及び軒先板(23)を連接する溝が形成される樋部(2
    4)とからなる軒先端部の被覆部材において、 上記立上り板(22)から突設されると共に、上記屋根
    面の傾斜方向に配設される受桟(10)の上面を覆う捨
    板片(38)を設け、上記受桟(10)の上に被せられ
    る被板(30c)及びこの被板(30c)から略垂直に
    連接された垂直板(30b)からなる捨板(30)の軒
    先側端部を、当該捨板片(38)に被せたことを特徴と
    する軒先端部の被覆部材。
  2. 【請求項2】 屋根面に沿う座板(21)と、この屋根
    の妻が衝合する垂直壁面に沿うように上記座板(21)
    から連接された立上り板(22)と、上記屋根の軒先に
    近接した略垂直面を形成するように上記立上り板(2
    2)から連接された軒先板(23)と、上記立上り板
    (22)の下部から延設されると共に上記座板(21)
    及び軒先板(23)を連接する溝が形成される樋部(2
    4)とからなる軒先端部の被覆部材において、 上記座板(21)の下面部に、上記屋根の軒先を形成し
    上記座板(21)を載置する野地板(6)の軒先側端部
    を嵌め込む嵌込片(40)を設けたことを特徴とする軒
    先端部の被覆部材。
  3. 【請求項3】 屋根面に沿う座板(21)と、この屋根
    の妻が衝合する垂直壁面に沿うように上記座板(21)
    から連接された立上り板(22)と、上記屋根の軒先に
    近接した略垂直面を形成するように上記立上り板(2
    2)から連接された軒先板(23)と、上記立上り板
    (22)の下部から延設されると共に上記座板(21)
    及び軒先板(23)を連接する溝が形成される樋部(2
    4)とからなる軒先端部の被覆部材において、 上記軒先板(23)から上記屋根面の傾斜方向に向けて
    突設され、上記記屋根面に重ねて配設される受桟(1
    0)、捨板(30)及び笠木(13)を覆う雨押え板
    (31)の軒先側端部と重合させる雨押板片(39)を
    設けたことを特徴とする軒先端部の被覆部材。
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