JP2552177Y2 - 緩衝材 - Google Patents

緩衝材

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JP2552177Y2
JP2552177Y2 JP1994002447U JP244794U JP2552177Y2 JP 2552177 Y2 JP2552177 Y2 JP 2552177Y2 JP 1994002447 U JP1994002447 U JP 1994002447U JP 244794 U JP244794 U JP 244794U JP 2552177 Y2 JP2552177 Y2 JP 2552177Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種の物品の輸送、保
管の際に用いる主として厚紙等軟質材料の緩衝材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の金属管を輸送する際には、木製の
枠体を準備してこの枠体の中に複数の金属管を収納した
り、金属管を束状にまとめて結束具で結束したりしてい
たが、このような形態では、荷役や輸送に振動や衝撃を
受け金属管同士が接触して金属管表面を傷つけたり、そ
の傷の部分に錆が発生したりする等の問題があった。
【0003】このような問題を解決するために、従来、 (a)金属管と金属管との間の形状に合わせて形成された
木製の詰め物、 (b)実願昭63-102668 号公報に示されているように、金
属管より軟質の短管を所定の間隔で外周に被覆するか、
その短管の長手方向に切れ目を入れ、その断面をC型と
してその切れ目を拡開して金属管に嵌合させるようにし
た緩衝材および (c)比較的軽量な物品に対しては、複数枚の板紙や段ボ
ール紙を積層し、これを被緩衝体の形状に合わせて成形
し、これを所定の長さに切断したもの(図5参照)等が
提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記(a)の木
製の詰め物は、被緩衝体の形状に合わせて詰め物を切削
しなければならないため材料の非有効利用であり、かつ
加工費用が高くなるという問題がある。また、前記(b)
の短管は、金属管が長い場合には外周への取り付け、取
り外しが極めて手間取るものとなる。C型の短管は外径
の大きい金属管の場合には短管を拡開する際これを破損
する可能性が高い。特にこの種の緩衝体を図6(a)のよ
うにボール紙のような厚紙15で構成した場合には、拡
開する際に腰が折れて図6(b)のように 接着部の剥が
れや、厚紙の層間剥離16がヒンジとなる箇所に発生す
る。そして基本形状への復元が困難になって被緩衝体へ
の固定が困難になり、緩衝効果が低下すると言う問題が
ある。
【0005】更に、前記(c)の緩衝材1は、鋭利なカッ
ターで切断され、縁部1aが鋭利であるため被緩衝体を
損傷したり、怪我が発生したりすることがある他、縁部
1aがはがれて層間剥離し易く、層間剥離するとその部
分より吸湿しやすくなり緩衝材としての機能が低下する
という問題がある。
【0006】
【話題を解決するための手段】本考案は前記課題を解決
するために得られたものであって、断面丸形もしくは角
形の物品の外形に合わせて成形した物品の表面を損傷か
ら保護するための厚紙等の軟質材料からなる緩衝であ
って、横断面円弧状もしくはL字状の偏平化した積層板
の形状をし、該横断面の両端部にU字状の曲折部に形成
し、該両端部の間に凹部と凸部を平行的に形成し、該凹
部と凸部の間に連続した略同一細幅の緩衝用の隙間
成し、物品の外周面を前記凹部の外面で横方向に当接支
持する緩衝材を提供するものである。
【0007】
【作 用】本考案に係る緩衝材は、前記のような構成を
採用したので、耐水性や耐吸湿性に優れており、物品
(被緩衝体)が損傷を受けることはなく、被緩衝体の輸
送中や保管中に被緩衝体を確実に支持することができ
る。また、クッション性、弾力性に優れ、被緩衝体に加
わる衝撃を柔らかく受け止め被緩衝体を保護することが
できる 。
【0008】
【実施例】次に、図1及び図2(a),(b)を参照し
て本考案の第1実施例を説明する。図1は、図2(a)
に示した紙箇(複数層の厚紙等の軟質材料を巻いて形成
した筒体)2をローラープレス加工して円弧状に成形し
た緩衝材3aの断面図である。この緩衝材3aは全体と
して偏平化した積層板の形状をなし、その両縁部(両端
部)2bに断面略U字状の曲折部を形成して、この両縁
部2bの間に凹部と凸部を平行的に形成し、該凹部と凸
の間に連続した略同一幅で細幅の隙間(緩衝空間)4
を形成して、積層の2つの内面2aを僅かに隔離してい
る。
【0009】図2(a),(b)は前記緩衝材3a を形成する
工程を示しており、図2(a)は複数の厚紙、厚紙と表面
紙、内層ないし中間層にクッション性の大きい紙ないし
シート、または外層に不浸透層をスパイラル状に巻いて
形成された円筒状の紙筒2であり、図2(c),(d),(e)
はその紙筒2の一部断面図である。図2(c)は、厚紙層
20に表面層21を巻き付けて形成されたものである。
また図2(d)は紙層22をその内、外面に不浸透層23
でサンドイッチ状に挟み込んだものである。また、図2
(e)は紙層22の間にクッション層24をサンドイッチ
状に挟み込んだものである。更に、紙筒2の層の厚さ
は、被緩衝体の重量に応じて、自由に調整できる。
【0010】このように形成された紙箇2を、図2
(b)のように、図示しないロール式プレス機等で、筒
壁の約半分を残りの筒壁に接近するように(矢印Aの方
向に)箇体の外周を長手方向に沿って押圧すると紙筒2
は押圧部から変形し始め、更に押圧すると一方の筒壁
と他方の筒壁は相似形に変形し凹部と凸部が平行的に形
成され、図1に示す断面円弧状の緩衝材3aが簡単に成
形される。この成形工程において、紙筒2を加熱する
か、成形用金型を加熱することによって成形工程を容易
にすることができる。
【0011】このように形成された緩衝材3aを金属管
(棒状体)6に使用する際は、図3に示すように、複数
の緩衝材3aを、その凹部の外面で金属管(棒状体)6
の外周面に横方向に当接し、金属管(棒状体)6の長手
方向に所定の間隔で挟持状態で装着した上、固定具7
(例えば接着テープ等)によって固定する。次に図4を
参照して本考案の第2実施例を説明する。本実施例の緩
衝材3bは、前記第1実施例と同様な方法、つまり複数
の厚紙、厚紙と表面紙、内層ないし中間層にクッション
性の大きな紙ないしシート、または外層に不浸透層をス
パイラル状に巻いて形成された図示しないロール式プレ
ス機等で、筒壁の約半分を残りの筒壁に接近するように
(矢印Aの方向に)筒体の外周を長手方向に沿って押圧
すると紙筒2は押圧部から変形し始め、更に押圧すると
一方の筒壁と他方の筒壁は相似形に変形し凹部と凸部が
平行的に形成され、断面L字状の緩衝材3aが簡単に成
形される。そして、その両縁部(両端部)2bに断面略
U字状の曲折部を形成して、この両縁部2bの間の両筒
壁の対面する部分に連続した同一幅で細幅の隙間(緩衝
空間)4を形成している。この緩衝材3bは、例えば箱
体11を輸送する際に、箱体11の角部11aにあてが
って、固定具12で固定するものである。
【0012】前記第1、2実施例で示したように、緩衝
材3a 、3b は紙筒2を押圧して被緩衝体である金属管
(棒状体)6や箱体11の外形に合わせて断面円弧状や
L字状に成形されているから、これら被緩衝体の緩衝面
に良く密着して確実に被緩衝体に固定することができ、
その上取り付け,取り外しも極めて容易に行うことがで
きる。
【0013】しかも、緩衝材3a 、3b は偏平な積層板
状の構造で、被緩衝体の緩衝面に良く密着して固定され
るから、被緩衝体の加重によって変形することが殆どな
く被緩衝体を確実に支持するから、積層された被緩衝体
が輸送中や保管中に緩衝材3a 、3b の変形のため荷崩
れを起こすようなことはない。その上、緩衝材3a 、3
b は偏平な積層板状の構造でありながら、その両縁部2
b に断面略U字状の曲折部が形成されて丸みを帯びてお
り、かつ両縁部間に隙間が形成されてるため、弾力性、
クッション作用があって高い緩衝機能が得られ、輸送や
荷役等による衝撃、振動から被緩衝体を保護するから、
被緩衝体の損壊を防止できる。特に高い弾力性、クッシ
ョン作用を必要とする被緩衝体の場合は、前記したよう
に一部クッション層24を用いた紙筒2で緩衝材3a 、
3b を形成すればよい。
【0014】また、緩衝材3a 、3b の両縁部2b は厚
紙等が連続した曲折部で形成され、該部分に切断面が露
出していないため、該部分から積層された部材が剥離等
の現象を生ずることはなく、耐水性にも優れている。従
って、両縁部2b から積層された部材が剥離するような
ことはなく、吸水や吸湿が発生しにくいので、これらを
原因とする緩衝材の部材の変形や弱体化が起こりにく
い。更に、両縁部2b は丸みを帯びた曲折部で形成され
るから、それによって作業者が怪我をしたり、被緩衝体
の表面に傷付いたりすることもなく安全である。なお、
特に高い耐水性、耐吸湿性を必要とする場合は、前記し
たように一部不浸透層23を用いた紙筒2で緩衝材を形
成すればよい。
【0015】更に、緩衝材の形状は上記の円弧状やL字
状に限らないのであって、ロール式プレス機等を用いて
紙筒2を押圧し自在、かつ簡単に各種の被緩衝体の外形
に合わせて「コ」字状その他必要な種々の形状に成形で
きるので、各種の被緩衝体に広く使用可能である。か
つ、緩衝材の長さも必要に応じて自由に調整できる。
【0016】
【考案の効果】本考案の緩衝材は、上記した構成を採用
したので、次の効果を奏する。 本考案は、断面丸形もしくは角形の物品の外形に合
わせて成形した緩衝材であり、横断面円弧状もしくはL
字状の偏平化した積層板の形状をなし、横断面の曲折部
の間に凹部と凸部を平行的に形成し、物品の外周面を前
記凹部の外面で横方向に当接支持する緩衝材だから、凹
部が物品に緩衝材の横方向に面的に接触して、物品にか
かる応力を凹部全面で平均的に分散して吸収することが
でき、緩衝材に殆ど横方向への変形が起こらない。従っ
て、物品を安定的に支持、固定することができる。ま
た、緩衝材で支持した物品を上下左右に積み重ねても、
物品の加重による緩衝材の横方向への変形が起りにくい
ので荷崩れが発生しない。
【0017】 横断面の両端部に丸みのあるU字状の
曲折部に形成し、該両端部の間に凹部と凸部を平行的に
形成し、凹部と凸部の間に連続した略同一細幅の緩衝
の隙間を持つ積層構造であるから、偏平化した薄い緩衝
材であっても、緩衝材全体に一様に十分な横方向の弾力
性、クッション作用を有し、物品に加わる衝撃、振動を
横方向に柔らかく受け止め物品を保護することができ
る。 細幅の緩衝空間を持つ偏平化した積層板の形状の緩
衝材であるから、これで横方向に支持した物品を上下左
右に積み重ねても、緩衝材が薄く嵩張らないので、物品
の保管や輸送の効率がよい。
【0018】 横断面の両端部には丸みのある曲折部
が形成され切断されていないので、積層された部材に剥
離が生じにくく、耐水性や耐吸湿性に優れており、その
ため緩衝材は変形や弱体化せず長期間にわたって使用で
きる。かつ、横断面の両 部によって作業者が怪我をし
たり、物品が損傷を受けるようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の緩衝材の断面図である。
【図2】(a)は、図1の緩衝材の形成工程の説明図であ
る。(b)は、(a)に続く図1の緩衝材の形成工程の説明図
である。(c)は、図1の緩衝材の形成に用いられる紙筒
の一部断面図である。(d)は、(c)と異なる材料による図
1の緩衝材の形成に用いられる紙筒の一部断面図であ
る。(e)は、(c)、(d)と異なる材料による図1の緩衝材
の形成に用いられる紙筒の一部断面図である。
【図3】図1の緩衝体を金属管に装着した状態を示す説
明図である。
【図4】本考案の第2実施例の緩衝材を箱体に装着した
状態を示す説明図である。
【図5】従来の緩衝材の一例を示す斜視図である。
【図6】(a)は、従来の緩衝材の図5以外の例を示す断
面図である。(b)は、(a)の緩衝材を拡開した状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
2…紙筒(軟質材料からなる筒体)、2b…両縁部(両
端部)、3a、3b…暖衝材、4…隙間(緩衝空間)
6…金属管(物品)、11…箱体(物品)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面丸形もしくは角形の物品の外形に合わ
    せて成形した物品の表面を損傷から保護するための厚紙
    等の軟質材料からなる緩衝であって、横断面円弧状も
    しくはL字状の偏平化した積層板の形状をし、該横断面
    の両端部にU字状の曲折部に形成し、該両端部の間に
    部と凸部を平行的に形成し、該凹部と凸部の間に連続し
    略同一細幅の緩衝用の隙間形成し、物品の外周面を
    前記凹部の外面で横方向に当接支持する緩衝材。
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