JP2551264Y2 - 内視鏡処置具 - Google Patents

内視鏡処置具

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JP2551264Y2
JP2551264Y2 JP5782492U JP5782492U JP2551264Y2 JP 2551264 Y2 JP2551264 Y2 JP 2551264Y2 JP 5782492 U JP5782492 U JP 5782492U JP 5782492 U JP5782492 U JP 5782492U JP 2551264 Y2 JP2551264 Y2 JP 2551264Y2
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JP
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forceps
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endoscope treatment
porosity
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JPH0613807U (ja
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潤 稲橋
克巳 関根
満喜男 山田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内視鏡処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の医療機器の高機能化に伴い、内視
鏡分野においても機能の向上が行われており、生検鉗子
などの処置具の形状も複雑化している。このような鉗子
の製造は特開平2−59240号公報に記載されるよう
に、マシニングセンターなどの自動加工機を使用して、
中実の丸棒を機械切削することにより行っている。
【0003】図10は上述した機械切削により加工され
た鉗子を有した従来の内視鏡処置具を示す。鉗子1は先
端部分に噛切部1aを有したカップ形状に成形されてお
り、一対が開閉自在に組み立てられている。各鉗子1は
基端部分に連結片2がそれぞれ延設されており、この連
結片2が相互に接触するように突き合わされて、第1の
枢支ピン3により回動自在に連結されている。また、各
連結片2の延設側の端部には、皿リベット形状の第2の
枢支ピン4を介して、リンク5が枢着されている。この
リンク5はワイヤ継手金具6の先端部に第3の枢支ピン
7を介して連結されており、ワイヤ継手金具6を介して
各リンク5は操作ワイヤ8に連結されている。9はリン
ク5および鉗子1の連結片2が装着されるすり割開口カ
バー、10は操作ワイヤ8が挿通する可撓性管である。
このような構造の内視鏡処置具は操作ワイヤ8を可撓性
管10内で進退動させることにより、一対の鉗子1が第
1の枢支ピン3を支点として開閉し、病変等の切取りが
行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら機械切削
により加工された鉗子1は、その開閉時に連結片2が相
互に摺動し、この摺動によって発生した振動がほとんど
減衰することなく、鉗子1の先端部分まで伝播する。一
般に鉗子は全長が数mm程度と小型であるため、単品で
の加工精度および組立て精度上、カップ形状の半周程度
が接触して噛切部を構成するものではなく、先端の一部
分のみが接触して噛切部1aを構成している。従って、
噛切部1aは数mmの10分の1程度の寸法となってお
り、このような小さな寸法の噛切部1aは上述した振動
に基づいたずれを生じると、簡単に消失する。このた
め、従来の内視鏡処置具は鉗子1の開閉作動により噛切
部1aが消失し、病変等の切取りが困難となる問題を有
していた。
【0005】本考案は上記事情を考慮してなされたもの
であり、鉗子の開閉に起因した噛切部の消失を有効に防
止することが可能な内視鏡処置具を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため本考案は、鉗子を気孔率0.1〜20%の金
属粉またはセラミックス粉の焼結体により構成してい
る。このような構成の鉗子は、その開閉動作に伴った振
動を空孔が吸収する。すなわち、開閉時の振動エネルギ
ーは空孔を変形させることにより消耗するため、鉗子の
先端部分にまで伝播することがなく、先端部分にずれを
生じさせることがなくなり、ずれに起因した先端部分の
消失を防止できる。
【0007】この場合、気孔率が0.1%未満では、振
動エネルギーの吸収がほとんどなくなる一方、気孔率が
20%以上では、鉗子の強度が低下して、曲がり、折れ
を生じ易くなるため、気孔率は0.1〜20%の範囲が
良好である。
【0008】
【実施例1】図1および図2は本考案の実施例1の鉗子
11を示す。この鉗子11はカップ形状の本体部12
と、本体部12から延設された連結片13とが一体的に
形成されている。かかる鉗子11は一対が開閉自在に組
み立てられることにより、病変の切削等を行うものであ
り、連結片13には図10に示す第1の枢支ピン3が挿
入される第1のピン孔14が形成されると共に、リンク
5と連結するための皿リベット形状の第2の枢支ピン4
が挿入される第2のピン孔15が形成されている。図2
において、符号16で示す部分は第1の枢支ピン3によ
り連結されることにその開閉時に鉗子11が相互に摺動
する突き合わせ部であり、この突き合わせ部16の摺動
により振動が発生する。17はカップ形状の本体部12
の先端部分に形成された噛切部である。
【0009】このような鉗子11は金属粉の焼結体によ
り全体が成形されるものである。すなわち、SUS30
4Lのステンレス鋼粉末98wt%と、ステアリン酸亜
鉛2wt%とを混合攪拌器内で混合した後、ダイプレス
鉗子の圧粉体を形成し、この圧粉体をガス炉内で焼結し
て鉗子11が成形されている。このように成形された鉗
子11は気孔率が16%となっている。
【0010】このような気孔率の焼結体からなる鉗子1
1は図10に示すように組み立てられることにより、内
視鏡処置具が構成される。そして、鉗子11を開閉する
と、突合わせ部16が摺動して振動を発生するが、この
振動は焼結時に生じた残留空孔に吸収される。すなわ
ち、振動エネルギーは残留空孔を変形させることによ
り、消耗するため、先端部分の噛切部17まで伝播する
ことがなく、振動に起因した噛切部17のずれが生じる
ことがない。このため、噛切部17が消失することがな
く、良好な病変の切取りを行うことができる。
【0011】
【実施例2】図3は本考案の実施例2の鉗子21を示
し、図4ないし図9はこの鉗子21の製造工程を示す。
本実施例の鉗子21は以下のように製造される。まず、
SUS316Lのステンレス鋼粉末89wt%に対し、
ポリスチレン、パラフィンおよびステアリン酸からなる
バインダー11wt%を加圧ニーダ30に投入する。図
4ないし図7はこの加圧ニーダ30を示し、混合室31
内にブレード32が回転可能に設けられている。この加
圧ニーダ30をあらかじめ145℃に加熱しておき、図
5に示すように混合室31内に上記材料を投入する。そ
して、ラム33を降下させて材料を押し込み、図6に示
す密閉状態でブレード32を回転させる。ブレード32
は50rmpの回転速度で30分回転し、これにより材
料が混練され、この混練の後、図7に示すように、ラム
33を上昇させて、加圧ニーダ30を傾倒させ、混練物
35を取り出す。
【0012】この混練物35を図8および図9に示す粉
末射出成形に供する。粉末射出成形装置は一対の金型4
1,42が型締めされることによりキャビティ43が形
成され、この型締め状態のキャビティ43内に上記混練
物を射出する。射出後の固化が終了した時点で、型開き
して脱脂前の成形体44(グリーン体44)を取り出
す。次にこのグリーン体44を大気脱脂炉に入れ、10
℃/Hの昇温速度で320℃まで加熱して脱脂する。そ
して、この脱脂体を10-4Torrの真空下で1320
℃まで加熱して焼結し、気孔率5%の鉗子21を成形す
る。
【0013】この鉗子21は図3に示すように、カップ
形状の本体部22と、本体部22から延設した連結片2
3とを備え、本体部22の先端部分には噛切部27が形
成されている。また連結片23には第1の枢支ピン3
(図10参照)が挿入される第1のピン孔24が形成さ
れると共に、ピン突起25が第1のピン孔24の先方に
形成されている。このピン突起25は図10に示すよう
にリンク5に挿入されて、リンク5と鉗子21とを回動
可能に連結するものである。
【0014】このような本実施例の鉗子21を図10に
示すように組み立てることにより内視鏡処置具が組み立
てられるが、鉗子21が気孔率5%の焼結体からなるた
め、その開閉時の振動が噛切部27まで伝播することが
なく、噛切部27の消失を防止することができる。ま
た、本実施例では、リンク5と連結するピン突起25を
備えているため、リンク5と鉗子との連結を行う第2の
枢支ピン4(図10参照)が不要となり、部品点数が削
減されて、組み立てが簡単となるメリットがある。
【0015】なお、上記各実施例では、ステンレス鋼粉
末の焼結体で鉗子を形成したが、他の金属粉末でも良
く、セラミックス粉末で焼結しても良い。
【0016】
【考案の効果】以上の通り本考案は、空孔を有した焼結
体により鉗子を形成したため、鉗子開閉時の振動を吸収
できて噛切部のずれがなくなり、ずれに起因した噛切部
の消失を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1の鉗子の平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】実施例2の鉗子の側面図。
【図4】混練工程の断面図。
【図5】混練工程の断面図。
【図6】混練工程の断面図。
【図7】混練工程の断面図。
【図8】射出工程の断面図。
【図9】射出工程の断面図。
【図10】内視鏡処置具の断面図。
【符号の説明】
11 鉗子 12 本体部 13 連結片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−4847(JP,A) 特開 平1−155839(JP,A) 特開 昭62−201148(JP,A) 特開 昭59−90553(JP,A) 実開 昭64−26018(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気孔率0.1〜20%の金属粉またはセ
    ラミックス粉の焼結体からなる鉗子を有することを特徴
    とする内視鏡処置具。
JP5782492U 1992-07-24 1992-07-24 内視鏡処置具 Expired - Lifetime JP2551264Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5782492U JP2551264Y2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 内視鏡処置具

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JPH0613807U JPH0613807U (ja) 1994-02-22
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JPS5516379U (ja) * 1978-07-19 1980-02-01

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