JP2546054B2 - 低反射膜付陰極線管 - Google Patents

低反射膜付陰極線管

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JP2546054B2 JP2288239A JP28823990A JP2546054B2 JP 2546054 B2 JP2546054 B2 JP 2546054B2 JP 2288239 A JP2288239 A JP 2288239A JP 28823990 A JP28823990 A JP 28823990A JP 2546054 B2 JP2546054 B2 JP 2546054B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はフェース・プレート部に低反射膜を形成し
た低反射膜付陰極線管に関する。
〔従来の技術〕
最近カラーテレビジョン受像機の画質に対する要求が
非常に強まって来ており、この為陰極線管のコントラス
ト性能についても大巾な改善が望まれている。このコン
トラスト性能について第3図により説明する。第3図は
陰極線管の螢光面部分の拡大概略断面図で、フェース・
プレート(2)の内面には、螢光面の外光反射率を低下
させてコントラスト性能を向上させる為の黒色光吸収膜
(6)、BGR3色螢光体層(4)およびメタルバック膜
(5)がこの順に形成されている。
いま螢光面の発光輝度をFO、フェース・プレート
(2)を透過して出て来る光の出力輝度をF1、フェース
・プレートの光透過率をTP、BGR3色螢光体層(4)、黒
色光吸収膜(6)およびメタルバック膜(5)の全てが
総括された螢光膜反射率をRP、黒色光吸収膜(6)の開
口率をTB、螢光面に入って来る入射外光の強さをEO、フ
ェース・プレート(2)の外表面で反射された表面反射
外光の強さをE1、フェース・プレート(2)の内表面と
螢光体層(4)の表面で反射されてフェース・プレート
(2)の外部へ出て来る螢光面反射外光の強さをE2とす
ると、コントラスト指標Cは次式で表わすことができ
る。
但しF1=FO・TB・TP …… E1=0.04EO …… E2=(0.96)2EO・TP 2{0.04+(0.96)2RP} …… である。ここではフェース・プレート(2)の材質はガ
ラスである為、空気および真空との界面での表面反射を
4%と見積った。式から明らかなことは、式からE1
は一定である故、コントラスト性能、すなわちコントラ
スト指標Cを向上させる為には、F1すなわち出力輝度を
大きくするか、E2すなわち螢光面反射外光の強さを小さ
くすれば良い。このE2を小さくする為には、式からフ
ェース・プレート(2)の光透過率TPを低くすることが
有効であることがわかる。この為、陰極線管のコントラ
スト性能を向上させる方法としてフェース・プレートの
光透過率TPを下げることが良く行われる。この場合ディ
メリットとして陽極線管の出力輝度F1も同時に低下する
ことが式より明らかである。
第4図はフェース・プレートおよび螢光面の光学特性
を説明する為の図で、図中、B,G,RはBGR3色螢光体層
(4)からの発光の相対発光強度分布特性曲線、II,II
I,IV,Vはフェース・プレート(2)のガラス肉厚が13mm
の時のフェース・プレート(2)の分光透過率分布特性
曲線で、特性IIは可視光領域の分光透過率が約85%のク
リアー・タイプ、特性IIIは約69%のグレー・タイプ、
特性IVは約50%のティント・タイプ、Vは約38%のダー
ク・ティント・タイプの分光透過率分布を示す。
フェース・プレート(2)の分光透過率は、低いほど
陰極線管の螢光面の輝度性能としては不利になることは
G,B,Rの螢光面の相対発光強度のスペクトル分布との関
係より明らかであるが、陰極線管の螢光面に入射する外
光が有効に除去できるのでコントラスト性能上は有利と
なり、最近のカラーテレビジョン受像機の画質重視の傾
向とともに、輝度性能重視の従来のクリアー・タイプお
よびグレー・タイプよりもコントラスト性能重視のティ
ント・タイプおよびダーク・ティント・タイプのフェー
ス・プレート(2)が多く使用されるようになって来
た。
また、最近の陰極線管の大型化および輝度性能やフォ
ーカス性能の改善にともない、陰極線管の螢光面に印加
する電圧、すなわち電子ビームの加速電圧が高くなって
きており、カラーテレビジョン受像機のフェース部分の
チャージアップの問題が大きくなって来ている。
この様なカラーテレビジョン受像機のフェース部の帯
電防止と、映像のコントラスト性能の更なる向上を目的
として第5図に示すように陰極線管のフェース・プレー
ト(2)の外表面に帯電防止光選択吸収膜(3)を設け
た帯電防止光選択吸収膜付陰極線管(1)が使用される
ようになって来た。
この帯電防止光選択吸収膜(3)は、シリカ(SiO2
系の膜で構成されており、帯電防止機能と光選択吸収機
能との両方の機能を有している。
このような帯電防止光選択吸収膜(3)を形成する為
には、一般に官能基として−OH基や−OR基を有するシリ
コン(Si)アルコキシドのアルコール溶液をベース塗料
とし、このベース塗料に導電性フィラとして酸化スズ
(SnO2)や酸化インジウム(In2O3)の微粒子を分散混
合するとともに、有機系または無機系の染料または顔料
を分散混合した塗液を陰極線管のフェース・プレート
(2)の外表面に塗布・成膜することにより行われる。
このような塗液の塗布は、一般にスピンコート法によ
って行われ、成膜後強い膜強度を得る為に100℃〜200℃
の温度で膜のキュアリングを行う。
第6図はフェース・プレート(2)表面に形成された
帯電防止光選択吸収膜(3)の拡大断面図であり、多孔
質シリカ膜(7)の中に、有機系または無機系の染料ま
たは顔料粒子(8)と、導電性フィラー粒子(9)とが
分散した構造となっている。
第7図は陰極線管のフェース・プレート部の表面電位
の変化を示すグラフで、同図中の特性曲線Lは帯電防止
機能を有していない陰極線管の電源ON時の表面電位の変
化特性を、L1は電源OFF時の表面電位の変化特性を示し
ており、破線の特性曲線Mは帯電防止機能を有している
陰極線管の電源ON時の表面電位の変化特性を、M1は電源
OFF時の表面電位の変化特性を示している。
帯電防止機能を有している陰極線管は、そのフェース
・プレート(2)の外表面に導電性の膜が形成されてお
りこの導電性の膜がアースと接合されているので表面チ
ャージが定常的にアースの方へ逃げるので、大幅にチャ
ーシアップが小さくなっていることがわかる。
次に、帯電防止光選択吸収膜(3)によるコントラス
ト性能向上の原理を第8図の陰極線管の螢光面部分の拡
大断面図により説明する。
帯電防止光選択吸収膜(3)がフェース・プレート
(2)の外表面に付加されている以外は、第3図の断面
図と同じである。
また、フェース・プレート(2)のガラス材料と、帯
電防止光選択吸収膜(3)の光学的な屈折率はほぼ同じ
に選んでいるので、これらの界面での光反射はほぼ無視
できる。
この場合のコントラスト指標C′は式と同様に次式
で表わすことができる。
但しF′=FO・TB・TP・TC …… E1=0.04EO …… E′=(0.96)2EO・TP 2TC 2{0.04 +(0.96)2RP} …… である。
上式においてE1は一定であり、TPも一定の場合はコン
トラスト指標C′を更に向上させる為には式および
式から帯電防止光選択吸収膜(3)の光透過率TCを小さ
くすることが有効である。
帯電防止光選択吸収膜(3)の場合、この膜の可視光
領域での分光透過率分布と、BGR3色螢光体層(4)から
の発光の相対発光強度分布との最適化を行うと、式に
示す出力輝度F′の低下を極力おさえてコントラスト
指標C′を向上させることができる。
第4図中の特性曲線Iはこの様な目的で陰極線管のフ
ェース・プレート(2)の外面に設けられた帯電防止光
選択吸収膜(3)の分光透過率分布特性の一例を示して
おり、G,Rの相対発光強度のスペクトル分布の主スペク
トル波長の間、5350Åないし6250Åの内、この主スペク
トル波長に近い部分にこの帯電防止光選択吸収膜(3)
の吸収ピークAがあると、陰極線管の螢光面の輝度性能
上不利となる為、この吸収帯の半値幅等も考慮して、通
常5700Åないし6100Åの範囲に吸収帯の吸収ピークAが
置かれる。この範囲内の波長の光は、人間の目の視感度
の比較的高い領域と一致するので、外光(通常は白色
光)成分の内、この領域の光が吸収、除去されるとコン
トラスト性能上好ましい。すなわち、帯電防止光選択吸
収膜付陰極線管(1)の帯電防止光選択吸収膜(3)の
光学特性としては、人間の目の視感度が高く、また、螢
光面からの発光に出来るだけ影響の少ない5700Åないし
6100Åの範囲内に吸収帯の吸収ピークAを置いて螢光面
の輝度性能を維持しつつ、外光を有効に吸収してコント
ラスト性能の向上をはかるようにしたものである。
このような光学特性を持った有機系または無機系の染
料または顔料の選定が非常に重要であり、特性曲線I
は、5800Åに吸収帯の吸収ピークAを持たせた例を示
す。この様な帯電防止光選択吸収膜付陰極線管(1)で
はベース塗料に混合する有機系や無機系の染料や顔料の
光学的な光吸収特性が比較的ブロードである為、螢光面
の発光の内、例えば緑色発光の主スペクトル波長の長波
長側のテール部および赤色発光の主スペクトル波長の短
波長側のサブピーク部がこの光選択吸収膜(3)により
吸収され、発光色調の改善も同時に行うことができる。
第9図に示した図表は、色々な種類の陰極線管a〜
f′のフェース・プレート(2)の外表面に、強さ100
の外光EOが入射した場合のフェース・プレート(2)の
外表面で反射される表面反射外光の強さE1と、フェース
・プレート(2)の内表面および螢光膜で反射されてフ
ェース・プレート(2)の外部へ出て来る螢光面反射外
光の強さE2と、全反射外光中にしめる表面反射外光の割
合い(E1/(E1))×100とを示したもので、表面反
射外光の強さE1は、a〜dは全てガラス材料から成るフ
ェース・プレート(2)の外表面での反射であり、eお
よびfはガラス材料と光学的な屈折率がほぼ同じである
帯電防止光選択吸収膜(3)の外表面での反射である
為、その強さは全て約4.0となる。また、螢光面反射外
光の強さE2は、フェース・プレート(2)およびその外
表面に形成された帯電防止光選択吸収膜(3)の光透過
率に依存し、これらの光透過率が低くなると急激に小さ
くなる。
これらの特性の測定および評価を行う際の外光は、第
10図に示すような相対発光強度分布を有する白熱灯を使
用した。
第9図の図表中の各フェース・プレートa〜fの各数
値から明らかなことはフェース・プレートaおよびbの
ように光透過率が比較的高い場合は、E1に比べてE2が非
常に高く(すなわち の値が小さい)、E1の影響は無視できるが、フェース・
プレートcおよびdのように光透過率が小さくなって来
ると、E1とE2が非常い近付いて来てE1の影響が無視でき
なくなり、もともと光透過率が低いフェース・プレート
eおよびfのように外表面上に光吸収膜を形成した場合
は、この傾向が顕著となる。これは現像的には陰極線管
のコントラスト性能を向上させる為にフェース・プレー
ト(2)の光透過率を下げれば下げるほど、また、更に
このフェース・プレート(2)の外表面上に光吸収膜を
設けて光透過率を下げれば下げるほどフェース・プレー
ト(2)の表面外光反射が目立ちはじめ、例えば陰極線
管のフェース・プレートに映り込む観視者の顔などがく
っきりと見えて、観視者にとって非常に目ざわりとな
り、長時間映像を見続けると、目の疲労の原因にもな
る。
この表面外光反射が目立つ問題は、フェース・プレー
ト(2)の光透過率が50%以下になると非常に顕著とな
り、このようなフェース・プレート(2)の外表面に帯
電防止光選択吸収膜(3)等の光吸収膜を形成すると問
題は一層深刻になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、陰極線管のコントラスト性能を向上させる
為にフェース・プレートの光透過率を下げたり更にその
外表面に光吸収膜を設けても外光による映り込み等の少
ない低反射膜付陰極線管を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る陰極線管は、50%以下の光透過率を有
するフェース・プレートの外表面に形成された1000Å以
下の平均粒径の超微粒子弗化マグネシウム(MgF2)が分
散混合されているシリカ(SiO2)系の一定膜厚の光学薄
膜を備えた点を特徴とするものである。
〔作用〕
この発明によるシリカ(SiO2)系の一定膜厚の光学薄
膜には、1000Å以下の平均粒径の弗化マグネシウムが分
散されているので、フェース・プレートの外表面での外
光反射が低減され、外光による映り込み等の影響が少な
くなる。
〔実施例〕
以下この発明の一実施例を図について説明する。第1
図はこの実施例の低反射膜付陰極線管のフェース・プレ
ート部の一部拡大断面図で、フェース・プレート(2)
の外表面に帯電防止光選択吸収型低反射膜(10)が形成
されている。この帯電防止光選択吸収型低反射膜(10)
は、多孔質シリカ膜(7)の中に、有機系または無機系
の染料または顔料粒子(8)および導電性フィラー粒子
(9)のほか、この膜(10)の屈折率を低下させる為の
超微粒子弗化マグネシウム(11)が分散されている点が
従来の帯電防止光選択吸収膜(3)と異なる。
この超微粒子弗化マグネシウム(11)の平均粒径は10
00Å以下、好ましくは300Å以下にするのが、屈折率を
効果的に下げる点および膜の均一性の点より好ましい。
従来の帯電防止光選択吸収膜(3)の場合は、多孔質
シリカ膜(7)の中に有機系または無機系の染料または
顔料粒子(8)と導電性フィラー粒子(9)を分散混合
するわけであるが、これらの混合材料の種類にもよる
が、形成された膜の屈折率は1.5〜1.54で、ほぼ下地の
フェース・プレート(2)のガラス材料の屈折率と同じ
であった。
しかし、この実施例では、弗化マグネシウム(MgF2
自体は非常に屈折率が低い(n≒1.38)材料なので、こ
の材料から成る超微粒子弗化マグネシウム(11)を一定
量加えることにより、屈折率を約1.4に迄下げることが
可能であり、低屈折率の光学薄膜を得ることができる。
ガラスの表面にこのガラスよりも低屈折率の一定膜厚
の薄膜を設けると、ガラスの表面での反射を低減できる
ことはよく知られている。すなわち、ガラスの表面に設
ける薄膜の屈折率をn、その厚さをd、入射光の波長を
λとすると、 ただし、mは1以上の正の整数 の式を満足する様に薄膜の厚さ(d)を選ぶと、表面反
射を最低におさえることができ、その時の表面反射Rは R=(n2−nOnG2/(n2+nOnG となる。但し、nOは空気の屈折率、nGはガラスの屈折率
である。
この実施例の帯電防止光選択吸収型低反射膜(10)は
屈折率が1.5〜1.54のガラスからなるフェース・プレー
ト(2)の外表面に設けられ、その屈折率は低屈折材料
である超微粒子弗化マグネシウム(11)を分散混合する
ことにより約1.4程度にまで低屈折率化できるので、そ
の膜厚dを一定にコントロールすることにより、フェー
ス・プレート(2)表面での外光の表面反射を低減する
ことができるが、この膜厚dは、外光(白色光)の内、
比較的人間の目の視感度の高い4800Åないし6200Åの光
を有効に低減するのが望ましいので、 4800Å≦4nd/(2m−1)≦6200Å ただし、mは1以上の整数 の関係式を満足する様に選ぶことが好ましい。
また、このように塗膜の膜厚を一定にコントロールす
るには、塗液の塗布はスピンコート法により、スピンコ
ート時の回転数、張り切り時間、塗液の粘度、固型分お
よび温度、フェース・プレート(2)の表面温度、塗布
・乾燥ブースの温度および湿度等について厳密なコント
ロールを行うことが必要である。
第2図は陰極線管のフェース・プレート(2)の外表
面に設けられた従来の帯電防止光選択吸収膜(3)の表
面分光反射率(イ)とこの実施例による帯電防止光選択
吸収型低反射膜(10)の表面分光反射率(ロ)との比較
を示す図で、従来のものでは可視光領域で約4%の表面
反射を有していたが、この実施例のものでは約1.5%に
まで低減している。
第9図に示した図表中のフェース・プレートc′〜
f′は陰極線管のフェース・プレート(2)の外表面に
この実施例による低反射膜(10)を設けた場合の反射光
の強さE1,E2および表面反射外光の割合い を示しており、同条件の従来例のフェース・プレートc
〜fと比較して表面反射外光の割合いは約1/2になって
おり大幅な改善がなされていることがわかる。
なお、上記実施例では帯電防止光選択吸収型低反射膜
(10)を主体として述べたが、この発明はこれに限られ
るものではなくフェース・プレートc′,d′のように50
%以下の光透過率を有するフェース・プレート(2)外
表面に単に帯電防止機能のみしかもたない膜、更には低
反射機能または光選択機能だけしか持たない膜を形成す
る場合にも同様に適用できる。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば、コントラスト性能を
向上するために50%以下の光透過率としたフェース・プ
レートの外表面に1000Å以下の平均粒径を有する超微粒
子弗化マグネシウム(MgF2)を分散混合して低屈折率化
したシリカ(SiO2)系の一定膜厚の光学薄膜を設けたこ
とを特徴とするもので、均一な一定膜厚の低反射膜の形
成を可能とし、さらにコントラスト性能を向上させるた
めにフェース・プレートの光透過率を50%以下に下げた
陰極線管においても、視感度の高い波長域の外光のフェ
ース・プレート外表面での反射が有効に低減され、外光
による映り込み等の影響が少ない陰極線管を提供できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の低反射膜付陰極線管のフ
ェース・プレート部一部拡大断面図、第2図はこの実施
例のフェース・プレート外表面の表面分光反射率を示す
図、第3図は陰極線管の螢光面を含むフェース・プレー
トの一部拡大断面図、第4図は螢光面とフェース・プレ
ート面の光学特性を示す図、第5図は帯電防止光選択吸
収膜付陰極線管の一部破断側面図、第6図は第5図に示
した陰極線管のフェース・プレート部の一部拡大断面
図、第7図は陰極線管のフェース・プレート部の表面電
位の変化を示す特性図、第8図は帯電防止光選択吸収膜
を備えた陰極線管の螢光面を含むフェース・プレートの
一部拡大断面図、第9図は従来例およびこの発明の実施
例の反射特性を示す図表、第10図は第9図に示した図表
の反射特性を測定するのに用いた白熱灯の相対発光強度
分布を示す図である。 (2)……フェース・プレート、(7)……多孔質シリ
カ膜、(8)……有機系または無機系の染料または顔料
粒子、(9)……導電性フィラー粒子、(10)……帯電
防止光選択吸収型低反射膜、(11)……超微粒子弗化マ
グネシウム。 なお、各図中、同一符号は同一、または相当部分を示
す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】官能基として−OH基、−OR基を有するシリ
    コン(Si)アルコキシドのアルコール溶液をベース塗料
    とし、このベース塗料に平均粒径が1000Å以下の超微粒
    子弗化マグネシウム(MgF2)を分散混合した塗液を50%
    以下の光透過率を有する陰極線管のフェース・プレート
    面に塗布・成膜してなる低反射膜を備え、 この低反射膜の膜厚d(Å)およびその屈折率nが次式 4800Å≦4nd/(2m−1)≦6200Å (但し、mは1以上の正の整数) の条件を満たすように構成してなることを特徴とする低
    反射膜付陰極線管。
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JPH04162332A (ja) 1992-06-05

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