JP2541233Y2 - 無調整バルブ機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ．考案の目的 （産業上の利用分野） 本考案は無調整バルブ機構の改良に関する。

（従来の技術） 従来の無調整バルブ機構の場合、燃料の充填はバルブ
機構を本体容器に装備する前に行なうか若しくは、装備
した後に本体容器の別の充填孔から行なっていた。

また、気化ガス放出時のようにバルブ機構を開放させ
た状態でノズルから充填しようとすると、フィルター部
材を損傷する原因となった。

（考案が解決しようとする課題） 前述のように従来の無調整バルブ機構では燃料をノズ
ルから充填することが不可能である。

ロ．考案の構成 （課題を解決するための手段） 叙上の課題に鑑み、本考案は弁座部材の側面に燃料の
充填通路を設け、パッキン部材を筒形状として弁座部材
の外周に冠着し、通常、該筒形状部の内周で前記充填通
路を閉塞しておくように構成する。

（作用） 以上の構成とすることで本考案の無調整バルブ機構
は、燃料をノズルから充填すればノズルの気化ガス放出
路を逆流し、弁座部材の側面に設けた充填通路に達し、
ここで燃料がパッキン部材を押圧して開放し本体容器内
へ流入する。

ノズルからの充填を停止すればパッキン部材は再び弁
座部材の充填通路を閉塞し、本体容器内の気密を保つ。

（実施例） 図面に示す通り本体容器１に、フィルター９を固着し
たフィルター固定子10を挿入し、更に固定部材２、Ｏリ
ング３、戻しスプリング４、ノズル５、シール部材６、
弁座部材７、及びパッキン部材８を備えて成るバルブ機
構を装着する。

前記弁座部材７の側面には充填通路7aの役目を果たす
スリットを設けてある。

また、パッキン部材８の上部外周は他より肉厚として
本体容器１と固定部材２の間のガスもれを防止し、一方
下部の筒形状部は通常その内周で前記充填通路を閉塞し
ている。

充填の際、燃料は矢印の方向に流れ、本体容器１内へ
達する。

尚、本実施例では充填通路をスリット形状としてが、
弁座部材の外周にローレットを設けたり、横孔を備えた
りして同じ役目を果たすように構成しても良い。

ハ．考案の効果 以上の構成とすることで、気化ガス放出用のノズルか
ら燃料が充填可能で且つ、フィルター部材を損傷させる
ことのない無調整バルブ機構が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本考案の実施例を示す断面図である。 尚、図中１は本体容器、２は固定部材、３はＯリング、
４は戻しスプリング、５はノズル、６はシール部材、７
は弁座部材、８はパッキン部材、９はフィルター、10は
フィルター固定子で、矢印は充填時の燃料の流れ方向を
示す。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】気化ガスの放出方向に貫通孔を有する固定
   部材に、気化ガスの放出路を有するノズルを挿入し、該
   ノズルの下端にバルブ機構のシール部材を具備し、該シ
   ール部材に当接し且つ気化ガスの通路を有する弁座部材
   を装設し、また、固定部材と本体容器との間のガスもれ
   を防止するパッキン部材を装着し、更に前記弁座部材の
   シール部材と反対側に当接して気化ガスの放出量を制限
   するフィルター部材を備えた無調整バルブ機構におい
   て、前記弁座部材の側面に燃料の充填通路を設け、また
   前記パッキン部材を筒形状として弁座部材の外周に冠着
   し、通常、該筒形状部の内周で前記充填通路を閉塞して
   おくように構成したことを特徴とする無調整バルブ機
   構。