JP2538168Y2 - 躯体の防水構造 - Google Patents

躯体の防水構造

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JP2538168Y2
JP2538168Y2 JP10844390U JP10844390U JP2538168Y2 JP 2538168 Y2 JP2538168 Y2 JP 2538168Y2 JP 10844390 U JP10844390 U JP 10844390U JP 10844390 U JP10844390 U JP 10844390U JP 2538168 Y2 JP2538168 Y2 JP 2538168Y2
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成太郎 海老
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、建造物の屋上等に形成される躯体部分の
防水構造に関するものである。
<従来の技術> 建造物の屋上等に形成される躯体部分は、その表面に
防水層が敷設されてあり、防水層の端部と躯体との接触
面にコーキング材を充填したり、ゴム製のパッキング材
を密着させて、防水層の端部からの雨水の浸入を防止し
ていた。
しかしながら、コーキング材やゴム製のパッキング材
は、長期間の使用により劣化し易く、それに伴ってシー
ル性が低下し、防水層の端部と躯体との間から浸入した
雨水が室内に滲み出ることがある。従って、防水層の端
部と躯体との間をコーキング材やゴム製のパッキング材
で単にシールするだけでは、充分な防水効果が得られな
かった。
この点に鑑みて、例えば実開昭62−118820号公報の考
案の如きが提案されている。
この考案は、防水層の端部に吸水性のパッキング材を
沿わせ、押え金具でパッキング材を防水層の端部に密着
させるようにした構成で、吸水性のパッキング材が雨水
を吸収膨張して防水を達成しており、或る程度の効果が
得られるものになっている。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、上記した従来例の考案は、パッキング
材が表面に露出してしまうので、どうしても雨水の影響
を受け易く、雨量が多かったり風が強かったりすると完
全な防水が期待できない問題があった。
従って、パッキング材が風雨に直接晒されない構造と
すれば、上記した問題が解決できる。
<問題を解決するための手段> 本考案は、上記した問題点を解決するために考案され
たもので、屋上スラブの端部から立ち上がったパラペッ
トの上端に、あご部を屋上側に突出させて構成された躯
体にあって、該躯体の前記屋上スラブからパラペットの
表面上部にかけて防水層を形成して、該防水層の上端と
パラペットとの間をアスファルトコーティングし、該ア
スファルトコーティング上方のパラペット部分に固定し
た長尺な押え材の上部に、長さ方向に沿って屋上側上方
に突出し且つ基端部に水抜き孔を開設したアーム部を設
けると共に、押え材の下部に、長さ方向に沿って屋上側
下方に突出し且つ前記アスファルトコーティングを覆う
カバー部を設け、前記アーム部の上端に、あご部の下面
に弾性密接する長尺な二条の弾性体を長さ方向に沿って
装着し、且つ屋上側の一方の弾性体に、径方向に沿って
切込みを多数設けると共に、下方に開口する通孔を開設
した構成の躯体の防水構造である。
<作用> 本考案は上記した構成であるので、防水層の上端は、
パラペット上部でアスファルトコーティングにより確実
に防水される。
そして、このアスファルトコーティング部分は、アス
ファルトコーティング上方のパラペット部分に固定した
長尺な押え材のカバー部により覆われているので、直接
雨水に吹き付けられる虞れはなく、完全な防水が達成で
きる。
また、押え材のアーム部の上端に装着された二条の弾
性体は、あご部の下面に弾性密接し、且つ屋上側の一方
の弾性体は、径方向に沿って切込みを多数設け、しかも
下方に開口する通孔を開設した構成であるので、あご部
の下面が粗面状態でも、切込みによって粗面の凹凸に追
従対応して密接することができ、アーム部とパラペット
部分との間に形成される空間への雨水の浸入を極力抑え
ることが可能である。そして、この屋上側の一方の弾性
体から雨水が浸入しても、パラペット側の他方の弾性体
との間に溜り、且つ、屋上側の一方の弾性体に開設した
下方に開口する通孔から外部に排出することができる。
更には、アーム部の基端部に水抜き孔が開設されてい
るので、仮に両弾性体を通過して上記したアーム部とパ
ラペット部分との間に形成される空間に雨水が浸入して
も、この水抜き孔から外部に排出することができ、従っ
て、雨水がアスファルトコーティング部分にまで及ぶこ
とはない。
<実施例> 以下本案を実施例の図面にもとづいて説明する。
鉄筋コンクリート構造の建造物の屋上にあって、躯体
1は、屋上スラブ2の端部から立ち上がったパラペット
3の上端に、あご部4を屋上側に突出させた構成であ
り、この躯体1の屋上スラブ2の上面に積層構造の防水
シート5を敷設し、この防水シート5の縁部分をパラペ
ット3の内側面に沿ってパラペット3の上部まで立ち上
げて、躯体1の表面に防水シート5による防水層を形成
する。尚、パラペット3の上部の防水シート5上端とあ
ご部4の下面との間には若干の間隙があってパラペット
3が露出しており、また、あご部4の先端下面に水切り
溝6を形成する。
そして、防水層を形成する防水シート5の上端と、パ
ラペット3との間を、アスファルトコーティング7する
のである。このアスファルトコーティング7は、上述し
たように防水シート5上端とあご部4の下面との間に若
干の間隙があるため、作業し易く、極めて効率良く達成
される。
次に、この防水シート5上端とあご部4下面との間の
間隙であるパラペット3部分に、長尺な押え材8を、ア
ンカーボルト9を介して固定する。
この押え材8は、アルミニウム、硬質合成樹脂等で押
出し成形したもので、アンカーボルト9による固定によ
ってパラペット3に密接するが、パラペット3との対向
面に、長さ方向に沿って複数の突条10を設ける。
この突条10は、、押え材8の固定作業時に、パラペッ
ト3の表面の凹凸に追従し、押え材8のすわりを良くす
るためである。
次に、押え材8の屋上側面上部に、斜め上方に突出し
た状態でアーム部11を長さ方向に沿って設け、この基端
部に適宜間隔をおいて水抜き孔12を開設し、先端部であ
る上端を長さ方向に沿ってチャック部13とする。
そして、このチャック部13の上端に、あご部4の下面
に弾性密接する長尺な二条の弾性体14を、長さ方向に沿
って装着するのである。
弾性体14は、例えばゴム状であって、一方の弾性体14
aは屋上側に突出し、他方の弾性体14bはパラペット3側
に突出する。
屋上側の一方の弾性体14aに、径方向に沿って上面か
ら切込み15を適宜間隔で多数設けると共に、弾性体14の
下端にチャック部13に開口する通孔16を開設する。通孔
16をこのような位置に設けることにより、外部から風雨
が逆流浸入することを防いでいる。
コンクリート仕上げによるあご部4の下面は、完全な
平坦面ではなく、多少の凹凸のある粗面である。従っ
て、弾性体14が単に直線的にあご部4の下面に弾接する
だけであると、この凹凸粗面によって多少の間隙が生じ
てしまうのは避けられず、この間隙から雨水が浸入する
虞れがある。
そこで、上述したように、一方の弾性体14aに径方向
に沿って上面から切込み15を適宜間隔で多数設け、部分
的に上記凹凸粗面に追従対応できるようにし、間隙の発
生を防止するのである。
尚、図示実施例では、上記したアーム部11は断面略V
字形状とし、谷部分の下端をパラペット3方向に下方に
延出させた舌片部17として全体的に断面略y字形状を形
成しており、前記した水抜き孔12は、この舌片部17より
もパラペット3寄りのアーム部11に設けられ、舌片部17
が防風の機能を果して水抜き孔12の外部から風雨が逆流
浸入しないようになっている。
また、押え材8の上端とあご部4下面の基端との間
に、水分の吸収により膨張するスポンジ状のパッキン18
を配する。このパッキン18は、両弾性体14部分から雨水
が浸入したとしても、それ以上パラペット3側に浸入し
ないようにするためである。
更に、押え材8の屋上側面下部に、斜め下方に突出し
た状態でカバー部19を長さ方向に沿って設け、防水シー
ト5の上端のアスファルトコーティング7を覆うように
し、しかもカバー部19の下部より吹き上がってくる雨水
に晒されない適宜な立上り寸法となっている。
本考案の躯体の防水構造を上述したような構成にした
結果、防水層を構成する防水シート5は、パラペット3
上部で上端がアスファルトコーティング7され、雨水か
らの直接の影響を避けなければならないアスファルトコ
ーティング7部分は、防水シート5の上方に固定された
押え材8のカバー部19により覆われ保護される。
また、あご部4の下面に吹き付けられ伝わる雨水が押
え材8の内面に浸入すると、アスファルトコーティング
7部分にまで影響を及ぼす虞れがある。そこで、アーム
部11に上端に設けた弾性体14によって、その浸入を阻止
するのである。
仮に屋上側の一方の弾性体14aから雨水が浸入した場
合、他方の弾性体14bとの間で溜めるだけでなく、通孔1
6から外部に排出させることができる。
更には、雨水が両弾性体14部分を通過する可能性も若
干ではあるがない訳ではない。その場合であっても、ア
ーム部11の水抜き孔12から外部に排出させることができ
るのであり、しかも押え材8の上端とあご部4下面の基
端との間に、パッキン18を配したことにより、言わば三
重のシール材を設けた形態を探り、防水の完全性を確保
する。
以上本考案を図面の実施例について説明したが、本考
案は上記した実施例に限定されるものではなく、実用新
案登録請求の範囲に記載した構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。
<考案の効果> 以上要するに本考案によれば、防水層の上端はアスフ
ァルトコーティングにより確実に防水され、更にアスフ
ァルトコーティング部分は、押え材のカバー部により覆
われているので、雨水が直接吹き付けられる虞れはな
く、完全な防水が達成できることになる。
そして、弾性体は、あご部下面の粗面状態となった凹
凸に追従対応して弾性密接し、二条構造となっているの
でアーム部とパラペット部分との間に形成される空間へ
の雨水の浸入を極力抑えることが可能であり、仮にこの
空間に雨水が浸入しても、アーム部の水抜き孔から外部
に排出することができ、従って雨水が押え材の内面から
アスファルトコーティング部分にまで及ぶことはない。
従って、本考案は、完全な防水が達成できる極めて実
用に富んだ優れたものであるる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は断面図、
第2図は正面図である。 1は躯体、3はパラペット、4はあご部、5は防水シー
ト、7はアスファルトコーティング、8は押え材、11は
アーム部、12は水抜き孔、14は弾性体、15は切込み、19
はカバー部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋上スラブの端部から立ち上がったパラペ
    ットの上端に、あご部を屋上側に突出させて構成された
    躯体にあって、該躯体の前記屋上スラブからパラペット
    の表面上部にかけて防水層を形成して、該防水層の上端
    とパラペットとの間をアスファルトコーティングし、該
    アスファルトコーティング上方のパラペット部分に固定
    した長尺な押え材の上部に、軸方向に沿って屋上側上方
    に突出し且つ基端部に水抜き孔を開設したアーム部を設
    けると共に、押え材の下部に、長さ方向に沿って屋上側
    下方に突出し且つ前記アスファルトコーティングを覆う
    カバー部を設け、前記アーム部の上端に、あご部の下面
    に弾性密接する長尺な二条の弾性体を長さ方向に沿って
    装着し、且つ屋上側の一方の弾性体に、径方向に沿って
    切込みを多数設けると共に、下方に開口する通孔を開設
    して成る躯体の防水構造。
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