JP2537081Y2 - 引出しのレール補強構造 - Google Patents

引出しのレール補強構造

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JP2537081Y2
JP2537081Y2 JP2247392U JP2247392U JP2537081Y2 JP 2537081 Y2 JP2537081 Y2 JP 2537081Y2 JP 2247392 U JP2247392 U JP 2247392U JP 2247392 U JP2247392 U JP 2247392U JP 2537081 Y2 JP2537081 Y2 JP 2537081Y2
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rail
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富由 石原
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、両側板に後板から後方
へ突出した状態でレールを設けてなる引出しにおけるレ
ール補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スチール製の引出しにおいて、側
板に後板より後方へ突出した状態で該側板の板厚より厚
い材料で形成したレールを固着してなる引出しは極めて
一般的であり、後板から後方へ突出した断面略コ字形の
レールの突出部を補強するために、該突出部の開放端縁
に沿って互いに離間する外方へ一対の補強片を一体形成
したもの、又は互いに接近する内方へ一対の補強片を一
体形成したものも公知である。また、レールを側板に一
体形成した引出しも各種提供され、例えば、実公昭46
−16591号公報にて開示される如く、側板の前端か
ら後端にかけて断面コ字形のレールを一体形成し、該レ
ールの凹溝内に引出しの後板から後方へ突出する補強レ
ールの前部を挿入し固着した構造の引出しが提供されて
いる。
【0003】近年、引出しの軽量化及び材料コスト低減
化のため、前者の構造の引出しにおいては、側板と別体
に形成したレール材料の板厚を薄くすることが検討され
ているが、レールの後方突出部の強度が従来構造では不
足するといった問題があり、材料の薄肉化が十分に達成
されていない。また、後者の側板と一体型のレールにあ
っては、側板とレールの板厚は同じであるが、レールを
そのまま後方へ延長した場合には後方突出部の強度低下
が著しいため、後板より後方へは側板より板厚が十分に
厚い補強レールを取付けているのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、両側板に後板から後
方へ突出した状態でレールを設けてなる引出しにおい
て、薄い板厚の材料でレールを形成しても、レールの後
方突出部の強度を十分に確保してなる引出しのレール補
強構造を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、両側板に後板から後方へ突出した状態でレ
ールを設けてなる引出しにおいて、少なくとも後板から
後方へ突出したレールの突出部を断面略コ字形となすと
ともに、該突出部の開放端側に補強板を固着して筒状と
してなる引出しのレール補強構造を構成した。
【0006】
【作用】以上の如き内容からなる本考案の引出しのレー
ル補強構造は、後板より後方へ突出したレールの突出部
を断面略コ字形となし、該突出部の開放端側に補強板を
固着してその断面形状を筒状となして、レールを側板と
同程度の薄い板厚の材料で形成しても、該突出部の曲げ
強度及び捩じれ強度を十分に確保し、従来構造のものと
同程度かそれよりも強度の高いものとするのである。
【0007】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
考案の詳細を説明する。図1は本考案に係る側板とレー
ルを一体化した引出しの代表的実施例を示し、図2は要
部の分解斜視図を示し、図中1は側板、2は側板1に一
体形成したレール、3はレール2によって形成される凹
溝を閉塞するカバー部材を兼ねた補強板をそれぞれ示し
ている。
【0008】本考案に係る引出しは、スチール板をプレ
ス折曲加工して形成した胴板4を合成樹脂製の前板5に
嵌合且つビス止めするとともに、両側板1,1の前端部
間に前板裏カバー6を装着したものである。ここで、前
記胴板4は、底板7の両側縁に側板1,1を折曲形成し
て立起させるとともに、後縁に後板8を折曲形成して両
側板1,1の後端間に立起させて、側板1の後縁に内向
き折曲形成した固定片9に固着したものである。また、
胴板4の内部であって両側板1,1の前端部間に前板裏
カバー6を固着している。この前板裏カバー6の上縁を
前板5の上部に係止するとともに、下端部を底板7とと
もに前板5の下部にビス止めして、胴板4と前板5を連
結している。
【0009】前記レール2は、側板1の上下中間部を外
側方へ断面略コ字形に膨出させるとともに、後板8から
後方へ略同一断面形状となして延長して一体形成したも
のである。当然、該レール2の板厚は側板1と同じ薄い
板厚である。該レール2の側板1に対応する部分を基部
10とし、後板8より後方へ延長した部分を突出部11
とし、該突出部11の開放端縁に沿って互いに離間する
外方、即ち上下には側板1から延設した補強片12,1
2が一体形成されている。上下の補強片12,12は同
一平面上に形成されている。
【0010】前記補強板3は、図3〜図5に示すように
前記後板8より後方へ延設したレール2の突出部11の
長さと略同一の長さを有し且つ上下補強片12,12の
上下縁間の幅と略同一の上下幅を有するものである。本
実施例では該補強板3の一側には前記側板1の前後長さ
と略同一の長さを有し且つ前記レール2によって形成さ
れる凹溝13の上下幅と同一若しくは若干狭い上下幅を
有するカバー板14を一体形成している。前記カバー板
14の上下縁には一側面側へ鋭角に折曲形成した補強縁
15,15を設けて、該カバー板14の湾曲及び捩じれ
を防止している。
【0011】そして、図2及び図6に示す如くカバー板
14と一体化した前記補強板3をそのカバー板14側か
らレール2の後端より凹溝13内に挿入し、先端を側板
1と前板裏カバー6との間に嵌挿して引出し内部に位置
する凹溝13をカバー板14で閉塞し且つ側板1の内面
とカバー板14の内面が略面一となした状態で、図7に
示す如く補強板3を前記補強片12,12の内面側に接
合状態でスポット溶接等により固着する。この際、カバ
ー板14の補強縁15,15は、図6に示す如く凹溝1
3内に位置し、断面略コ字形のレール2と側板1との連
設部に形成した外側方への膨出部16の内側面に当接
し、正確に位置決めされている。前記膨出部16は、図
示しないキャビネット等の内側面等からなる引出し支持
部に突設したローラ上にレール2を載置し、引出しを前
後に移動する際の該引出しの横振れを防止するためと、
レール2の補強を兼ねて設けられたものであり、その断
面形状は図示したような湾曲形状や直線状に傾斜した形
状等が適宜採用される。
【0012】前述の補強板3の取付状態にあっては、レ
ール2の突出部11の上下補強片12,12に補強板3
が固着されて、内部に凹溝13からなる中空部を有する
筒状となる。この筒状構造をとることによって、レール
2の突出部11の強度が著しく向上するのである。ここ
で、図示しないが、前記補強片12,12は互いに接近
する内向きに折曲形成することも可能である。また、カ
バー板14を一体化した補強板3の取付状態にあって
は、レール2の先端が側板1と前板裏カバー6との間の
凹溝11内に嵌合するとともに、補強板3が補強片1
2,12に固着しているので、引出し内側へ外れること
がなく、また補強縁15,15が凹溝13内であって膨
出部16,16の内面に当接しているので、外側へ移動
することがないのである。
【0013】また、他の実施例として図8に示したもの
は、側板1とは別体で形成したレール20を、その後部
を後板8より後方へ突出状態で該側板1の外側面に固着
した構造の引出しを示している。ここで、前記レール2
0は、断面略コ字形のレール部21の開放端縁に沿った
全長上下であって、互いに離間する方向に補強片22,
22を一体形成し、該補強片22,22を側板1に固着
することで、レール20を側板1に突設している。そし
て、レール20の後板8より後方へ突出した突出部23
には、該突出部23の長さと略同一の長さを有し且つ上
下補強片22,22の上下縁間の幅と略同一の上下幅を
有する補強板24を固着し、前記同様に筒状となしてい
る。ここで、前記レール20及び補強板24の板厚は、
側板1の板厚と同程度となしても十分な強度を有するの
である。
【0014】更に、図9は、図8に示した実施例の変形
例を示し、前記補強板24の前端に取付板25を直角に
折曲形成したものであり、補強板24を前記突出部23
の補強片22,22に固着すると同時に、当該取付板2
5を後板8に固着し、突出部23の強度を更に向上させ
たものである。
【0015】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の引出しのレール
補強構造によれば、両側板に後板から後方へ突出した状
態でレールを設けてなる引出しにおいて、少なくとも後
板から後方へ突出したレールの突出部を断面略コ字形と
なすとともに、該突出部の開放端側に補強板を固着して
筒状としてなるので、レール及び補強板を側板と同程度
の薄い板厚の材料で形成しても、該突出部の曲げ強度及
び捩じれ強度を十分に確保し、従来構造のものと同程度
かそれよりも強度の高いものとすることができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る引出しの全体斜視図である。
【図2】要部の分解斜視図である。
【図3】カバー板を一体化した補強板の一部省略側面図
である。
【図4】同じく一部省略平面図である。
【図5】図3のX−X線断面図である。
【図6】引出しの部分縦断背面図である。
【図7】引出しの部分背面図である。
【図8】他の実施例を示す要部斜視図である。
【図9】図8の変形例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 側板 2 レール 3 補強板 4 胴板 5 前板 6 前板裏カバー 7 底板 8 後板 9 固定片 10 基部 11 突出部 12 補強片 13 凹溝 14 カバー板 15 補強縁 16 膨出部 20 レール 21 レール部 22 補強片 23 突出部 24 補強板 25 取付板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側板に後板から後方へ突出した状態で
    レールを設けてなる引出しにおいて、少なくとも後板か
    ら後方へ突出したレールの突出部を断面略コ字形となす
    とともに、該突出部の開放端側に補強板を固着して筒状
    としてなることを特徴とする引出しのレール補強構造。
JP2247392U 1992-03-12 1992-03-12 引出しのレール補強構造 Expired - Lifetime JP2537081Y2 (ja)

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JPH0572242U JPH0572242U (ja) 1993-10-05
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AT509412A1 (de) * 2010-02-05 2011-08-15 Blum Gmbh Julius Möbelauszug

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