JP2536897Y2 - 静電塗油装置 - Google Patents

静電塗油装置

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JP2536897Y2
JP2536897Y2 JP1784992U JP1784992U JP2536897Y2 JP 2536897 Y2 JP2536897 Y2 JP 2536897Y2 JP 1784992 U JP1784992 U JP 1784992U JP 1784992 U JP1784992 U JP 1784992U JP 2536897 Y2 JP2536897 Y2 JP 2536897Y2
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oil
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direct heating
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誠明 安部
文明 浦田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、静電作用によりワーク
表面に塗油する静電塗油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の静電塗油装置の概略構成を
示す図、図6は従来の静電塗油装置に使用されるスリッ
トブレード型噴出ヘッドを示す図である。
【0003】従来より、鉄板,非鉄金属板等の帯状物品
(以下、ワークと称する。)の防錆,印刷適用性向上,
傷発生防止等のために、ワーク表面に静電作用を利用し
て比較的薄い油膜を形成させる静電塗油装置が広く普及
している。
【0004】この種静電塗油装置は、給送されるワーク
Wと対向するように配設された噴出ヘッド10,10
と、この噴出ヘッド10,10へ塗油材を供給する油供
給ユニット20と、給電装置(図示省略)とを含み,ワ
ークWと噴出ヘッド10,10との間に給電して静電塗
油処理を行う構成とされているのが一般的である。
【0005】より具体的には、噴出ヘッド10は、図6
に示す如く、スリットブレード型とされており、塗油材
が所定の液圧で供給される塗油供給室11と、この供給
室11内の塗油材をワークWの幅方向に沿って均一に噴
出させるスリット状の噴出口12とを有する構成とされ
ている。
【0006】また、油供給ユニット20は、塗油材を貯
溜するタンク21と、塗油材を適温に加熱するためのヒ
ータ22と、加熱された塗油材を噴出ヘッド10,10
へ給送するためのポンプ23とを含み構成されている。
しかして、ヒータ22で加熱され適温とされた塗油材は
ポンプ23で送り出され金属製の配管29内を搬送され
て噴出ヘッド10,10に供給される。ここで、配管2
9は、一般に長大で、しかも相当量の塗油材を搬送しな
ければならないことより比較的大径とされている。
【0007】また、給電装置は、各噴出ヘッド10の噴
出口12より噴霧された塗油材(霧化油)をマイナス帯
電させ、ワークWをプラス電位すなわち接地電位とする
構成とされている。これにより、マイナス帯電された霧
化油がワークWに静電吸着されて当該ワークWに薄い油
膜が形成される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の静電塗油装置において、霧化油の温度が変動すると
比抵抗や粘度が変化し油膜形成に悪影響を及ぼすことが
ある。
【0009】そこで、霧化油の温度が一定となるように
油供給ユニット20のヒータ22を温度制御している。
しかし、油供給ユニット20で加熱され適温とされた塗
油材も長大かつ大径の金属製配管29内を搬送中に放熱
される。そのため、熱量損失が大となり効率よく霧化油
の温度管理を行えない欠点を有している。また、噴出ヘ
ッド10へ供給する塗油材全量を加熱するので噴出ヘッ
ド10から噴霧される塗油材の温度管理を高精度に行う
のは困難であるといえる。
【0010】本考案の目的は、上記事情に鑑み、噴出ヘ
ッドよりワークへ向けて噴霧される塗油材を効率よくし
かも高精度に一定温度に維持することができる静電塗油
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係る静電塗油装
置は、給送されるワークと対向するように配設されたス
リットブレード型噴出ヘッドと、この噴出ヘッドへ塗油
材を供給する油供給ユニットとを含み、ワークと噴出ヘ
ッドとの間に給電して静電塗油処理を行う静電塗油装置
において、前記噴出ヘッドに流通往路と流通復路とから
なる直接加熱路を形成し、かつこの直接加熱路に加熱媒
体を循環供給する加熱媒体供給ユニットを設け、噴出ヘ
ッドから噴出される直前の塗油材を所定温度に加熱する
ように構成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成による本考案では、高電圧が印加され
るスリットブレード型噴出ヘッドに供給された塗油材
は、直接加熱路に循環供給される加熱媒体によって当該
ヘッドから噴出される直前に所定温度となるように加熱
される。
【0013】このように、高電圧が印加される噴出ヘッ
ドに供給された塗油材を直接加熱するので熱量損失は従
来に比し大幅に減少する。また、塗油材全体ではなく噴
出ヘッドに供給された塗油材部分のみを加熱媒体によっ
て加熱するので、当該塗油材部分に供給する熱量を容易
に微調整することができ、当該ヘッドから噴霧される塗
油材を高精度に一定温度に維持することができる。
【0014】したがって、高電圧が印加されるスリット
ブレード型噴出ヘッドから噴霧される塗油材を効率よく
しかも高精度に一定温度に維持することができる。
【0015】
【実施例】図1は本考案の一実施例の全体構成を説明す
るための図、図2はスリットブレード型噴出ヘッドに形
成された直接加熱路を説明するための図、図3はワーク
を静電塗油処理する様子を示す図、図4は噴出ヘッドの
支持構造を説明するための図である。
【0016】本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。本実施例に係る静電塗油装置は、高電圧が印加され
るスリットブレード型噴出ヘッド10,10,油供給ユ
ニット20,給電装置(図示省略),本装置の特徴部で
ある直接加熱路40および加熱媒体供給ユニット50を
含み構成されている。なお、図5および図6に示した構
成要素と同一のものについては同一の符号を付し、その
説明を省略もしくは簡略化する。
【0017】ここで、スリットブレード型噴出ヘッド1
0,10は、図3および図4に示す如く、支持装置15
を介して対向配設される構成とされている。支持装置1
5は、静電塗油装置本体1に型鋼等を用いて固定された
支持部材16と、この支持部材16に噴出ヘッド10を
電気絶縁した状態で装着するための複数個の碍子17と
を含み構成されている。
【0018】また、噴出ヘッド10には、流通往路41
と流通復路42とからなる直接加熱路40が形成されて
いる。本実施例においては、加工容易性およびメンテナ
ンス容易性等を考慮して、直接加熱路40は、噴出ヘッ
ド10の両側面に接触され流通往路形成部分41′と流
通復路形成部分42′とを有する直接加熱路形成管4
0′より形成されている。なお、直接加熱路40は、噴
出ヘッド10と電気絶縁されている。
【0019】より具体的には、直接加熱路形成管40′
は、その流通往路形成部分41′が噴出ヘッド10の一
側面に接触され、かつ流通復路形成部分42′が噴出ヘ
ッド10の他側面に接触されるように保持具45,45
を用いて当該ヘッド10に着脱自在に取り付けられてい
る。また、直接加熱路形成管40′は、耐熱性を有する
合成樹脂管とされており比較的小径とされている。な
お、直接加熱路形成管40′の流通往路形成部分41′
内には流通往路41が形成され、かつ流通復路形成部分
42′内には流通復路42が形成されている。
【0020】また、加熱媒体供給ユニット50は、直接
加熱路40に加熱媒体を循環供給する手段である。本実
施例においては、加熱媒体供給ユニット50は、オイル
タンク51,ヒータ52,循環ポンプ53を含み構成さ
れている。より具体的には、本ユニット50は、オイル
タンク51に蓄えられた加熱媒体(本実施例では塗油
材)をヒータ52によって所定温度に加熱し、該加熱さ
れた加熱媒体を、所定流量、循環ポンプ53によって直
接加熱路形成管40′の流通往路形成部分41′(4
1)に送り込み,当該管40′の流通復路形成部分4
2′(42)から送られてきた加熱媒体をオイルタンク
51に回収する構成とされている。
【0021】次に作用について説明する。本静電塗油装
置においては、油供給ユニット20から噴出ヘッド1
0,10に供給された塗油材は直接加熱路形成管40′
の流通往路形成部分41′(41)と流通復路形成部分
42′(42)を循環される加熱媒体からの熱伝導によ
り各ヘッド10から噴出される直前に所定温度となるよ
うに加熱される。
【0022】このように、噴出ヘッド10に供給された
塗油材を加熱媒体を用いて直接加熱するので熱量損失は
従来に比し大幅に減少する。また、塗油材量全体ではな
く、噴出ヘッド10に供給された塗油材部分のみを加熱
媒体によって加熱するので、当該塗油材部分に供給する
熱量を容易に微調整することができ当該ヘッド10から
噴霧される塗油材を高精度に一定温度に維持することが
できる。塗油材噴霧量の変更に対しても容易に追従する
ことができ、当該塗油材温度を一定に維持することがで
きる。
【0023】しかして、この実施例によれば、噴出ヘッ
ド10に流通往路41と流通復路42とからなる直接加
熱路40を形成し、かつこの直接加熱路40に加熱媒体
を循環供給する加熱媒体供給ユニット50を設け、噴出
ヘッド10から噴出される直前の塗油材を所定温度に加
熱するように構成したので、高電圧が印加される噴出ヘ
ッド10から噴霧される塗油材を効率よくしかも高精度
に一定温度に維持することができる。
【0024】また、噴出ヘッド10より噴霧される塗油
材の温度管理は加熱媒体供給ユニット50によって行う
ので、油供給ユニット20の温度制御部品(例えばヒー
ター22)を小型化ないしは削減することができる。ま
た、加熱媒体の循環流量は少なくて済むので加熱媒体供
給ユニット50も容易に小型化を図ることができ、経済
性を損なわない。
【0025】また、直接加熱路40を、噴出ヘッド10
に着脱可能に取り付けられた直接加熱路形成管40′よ
り形成したので、加工およびメンテナンスが容易とな
る。
【0026】なお、上記実施例では、加熱媒体として塗
油材を使用したが、これに限定されない。
【0027】
【考案の効果】本考案によれば、噴出ヘッドに流通往路
と流通復路とからなる直接加熱路を形成し、かつこの直
接加熱路に加熱媒体を循環供給する加熱媒体供給ユニッ
トを設け、噴出ヘッドから噴出される直前の塗油材を所
定温度に加熱するように構成したので、噴出ヘッドより
ワークへ向けて噴霧される塗油材を効率よくしかも高精
度に一定温度に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体構成を説明するための
図である。
【図2】一実施例のスリットブレード型噴出ヘッドに形
成された直接加熱路を説明するための図である。
【図3】一実施例においてワークを静電塗油処理する様
子を示す図である。
【図4】一実施例の噴出ヘッドの取付構造を説明するた
めの図である。
【図5】従来の静電塗油装置の概略構成を示す図であ
る。
【図6】従来の静電塗油装置に使用されるスリットブレ
ード型噴出ヘッドを示す図である。
【符号の説明】
10 スリットブレード型噴出ヘッド 20 油供給ユニット 40 直接加熱路 41 流通往路 42 流通復路 50 加熱媒体供給ユニット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給送されるワークと対向するように配設
    されたスリットブレード型噴出ヘッドと、この噴出ヘッ
    ドへ塗油材を供給する油供給ユニットとを含み、ワーク
    と噴出ヘッドとの間に給電して静電塗油処理を行う静電
    塗油装置において、 前記噴出ヘッドに流通往路と流通復路とからなる直接加
    熱路を形成し、かつこの直接加熱路に加熱媒体を循環供
    給する加熱媒体供給ユニットを設け、噴出ヘッドから噴
    出される直前の塗油材を所定温度に加熱するように構成
    したことを特徴とする静電塗油装置。
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