JP2534378B2 - 伸縮性不織布 - Google Patents

伸縮性不織布

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JP2534378B2 JP2108174A JP10817490A JP2534378B2 JP 2534378 B2 JP2534378 B2 JP 2534378B2 JP 2108174 A JP2108174 A JP 2108174A JP 10817490 A JP10817490 A JP 10817490A JP 2534378 B2 JP2534378 B2 JP 2534378B2
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弘正 岡田
正司 浅野
正雄 石井
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱可塑性エラストマー不織布に関する。より
詳しくは低モジユラス、高伸縮性、耐候性に優れ、特に
湿布基布などで伸縮性を要求される用途に好適な熱可塑
性エラストマーからなる不織布に関するものである。
[従来の技術] 従来から伸縮性不織布に対する要望は不織布業界にお
いて盛んでありいろいろなものが出されている。例えば
湿布基布として繊維の捲縮を利用した伸縮性不織布など
があるが伸びや弾性回復性などは不充分である。又ポリ
マーとしてポリアミド、ポリオレフイン、ポリエステル
系のエラストマーがあるが充分な伸長性は得られない。
なんかずくポリウレタンによる不織布は伸縮性の点で良
好である(特開昭59−22334号外)。しかし湿布基布な
どに使用するには目が荒く湿布薬を塗布しにくい、又モ
ジユラスがやや高いためこの用途に適さないとか耐候性
不良、黄変発生などの欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は低モジユラスで高伸縮性、耐候性に優
れたエラストマー不織布を得ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は10〜50重量%の芳香族ビニル化合物を主体と
する重合体ブロツクAと下記[I]式および0〜20モル
%の範囲の[II]式で表わされる繰返し単位を主体とす
る重合体ブロツクBとよりなるブロツク共重合体の繊維
からなる伸縮性不織布である。
(但しR1〜R4の内任意の1〜2個がメチル基であり、
残りは水素原子である。) このようなブロツク共重合体は芳香族ビニル化合物を
主体とする重合体ブロツクAと、共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロツクB′よりなるブロツク共重合体
を水素添加し、共役ジエンに基づく脂肪族二重結合の80
%以上を水素添加することによつて得られる。
本発明で言うところの芳香族ビニル化合物としてはス
チレンがコスト面も含め最も好ましい。また、共役ジエ
ンとしては1,3−ブタジエン、イソプレン、ペンタジエ
ン、ヘキサジエン等があるが本発明の目的にはイソプレ
ンが適している。
本発明で用いられる水素添加ブロツク共重合体(以下
SEPSと略記する)のスチレン含有量は、10〜50重量%の
範囲である。スチレンの含有量が10%以下では成形性、
耐熱性が劣る。スチレンの含有量が50重量%以上になる
と伸縮性、柔軟性が低下し本発明の目的を達し得なくな
る。
本発明で用いるSEPSは共役二重結合に基づくイソプレ
ン二重結合の80%以上、好ましくは90%以上を水素添加
されていることが必要である。これ以下では溶融成形時
に熱劣化を生じ易く、また得られた不織布の耐候性も劣
り問題である。
ブロツク共重合体の重合形体としてはいろいろあるが
線状のブロツク体特にA−B−A型のトリブロツクが好
ましい。これらのSEPSは炭化水素溶媒中、有機リチウム
化合物あるいは金属ナトリウム等を開始剤としたアニオ
ン重合により得られる。水素添加反応は、白金、パラジ
ウム等の貴金属系、有機ニツケル化合物、有機コバルト
化合物あるいはこれらの化合物と他の有機金属化合物と
の複合触媒により行うことが出来る。水素添加率は、ヨ
ー素価測定法により算出することができる。
本発明で用いられる熱可塑性エラストマーは、上述し
たようなSEPSと必須成分としてなるものであるが、更に
必要に応じてパラフイン系オイルなどの水添物を添加し
流動加工性を向上させることもできる。また、ポリマー
の耐熱、耐候、難燃などの機能を更に向上させるため各
種添加剤を加えることも可能である。
本発明の伸縮性不織布は上記組成物を用いて通常メル
トブローンと称せられる直接成形法すなわち、熱可塑性
樹脂を溶融紡糸し、これを高速の気体によつて繊維流と
した後、シート状に捕集して不織布を製造する方法で特
開昭49−10258号公報、特開昭49−48921号公報、特開昭
50−121570号公報等で種々提案される方法によつて作る
ことが出来る。
この場合、本発明に用いるポリマーは耐熱性、流動性
などの加工性に優れ通常の熱可塑性ポリマーであるポリ
プロピレンなどと同様な容易さで成形することが可能で
あり、溶融粘度、ポリマー吐出量、噴射流体の量をいろ
いろ変更することによつて任意の不織布を得ることが可
能である。
[実施例] 本発明をより具体的かつ詳細に説明するために以下に
本発明の実施例を示すが、本発明の内容はこれらの実施
例に限定されるものではない。
実施例1 撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン3,000重
量部、充分に脱水したスチレン55重量部及びn−ブチル
リチウム0.7重量部を加え、60℃で60分間重合し、つい
でイソプレン300重量部を加えて60分間、次いでスチレ
ン55重量部を加えて60分間重合し、スチレン−イソプレ
ン−スチレン型ブロツク共重合体を合成した。得られた
ポリマーのスチレン含有量は27重量%であつた。
このポリマー溶液のポリマー濃度を10%とするように
シクロヘキサンを加え、減圧脱気後水素置換し、更に0.
5重量%/ポリマーのパラジウム触媒を加え10kg/cm2
水素雰囲気下で水添反応を行ない、水素添加率98%の水
添ブロツク共重合体を得た。
このポリマーを押出機で溶融後、270℃のダイに送り
込んだ。0.3mmφのオリフイスが1mmピツチに配列し、両
側に加熱気体の噴射用スリツトを有するメルトブローン
紡糸装置を用いて、1ホール当り0.2gの割合でポリマー
を吐出し、265℃に加熱した空気をポリマー重量の40倍
量噴射して細化した。これをノズル下方15cmに設置され
た金網ベルト上で捕集し後方の捲取機で引取つた。
実施例1で得られた不織布の物性値を以下に示す。
目 付 70g/m2 強 度 3.6×3.5g/cm/g/m2 30%モジユラス 0.73×0.63g/cm/g/m2 100%伸長回復率 94% フイラメント直径 5μ 耐候性(フエードテスター)5級以上(変退色)この
不織布は、地合密度も高く、低応力での伸縮性に優れた
もので湿布基布などに最適であつた。
実施例2 実施例1のポリマーを用いて温度、吐出量、エヤー
量、巻取速度なとを変更した不織布を採取した。第1表
に条件及び物性値を示す。
比較例1 実施例1に準じた重合方法でスチレン含有量が10%及
び60%で水添率95%のポリマーを作製しそれぞれ繊維化
を行つた。しかし10%のものは細化は出来るものの金網
への膠着が起り不織布化出来なかつた。また、60%にな
ると流動性が悪く細化しにくいと同時に繊維同志の接合
力に乏しくかつ伸縮性に劣つたものしか得られず本発明
の目的を達成出来るものではなかつた。
比較例2 実施例1に準じた重合方法でスチレン含有量が30%で
水添率が80%のポリマーを得た。このポリマーをメルト
ブローンしてみたが熱分解が起り非常に弱い繊維しか得
られず不織布化に値しないものであつた。
[発明の効果] 本発明のポリマーは不織布成形性が容易で任意の構造
の不織布を作ることが可能である。得られた不織布は加
硫加工なしで高伸縮、高弾性でしかも低モジユラスであ
るため湿布基布などに特徴が発揮出来る。また、ウレタ
ン弾性繊維などに較べ耐候性にも優れているため使用時
の変退色、黄変が起りにくいので高温使用以外のあらゆ
る用途に使用出来る。また低温特性にも優れたものであ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】10〜50重量%の芳香族ビニル化合物を主体
    とする重合体ブロツクAと下記[I]式および0〜20モ
    ル%の範囲の[II]式で表わされる繰返し単位を主体と
    する重合体ブロツクBとよりなるブロツク共重合体の繊
    維からなる伸縮性不織布。 (但し、[I]、[II]式においてR1〜R4の内任意の1
    〜2個がメチル基であり、残りは水素原子である。)
  2. 【請求項2】ブロツク共重合体の基本型がトリブロツク
    (A−B−A)である第1項記載の伸縮性不織布。
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