JP2533818Y2 - ディスクマガジン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は複数のディスクを選択
演奏する光ディスクチェンッジャーのディスクマガジン
に関する。

【０００２】

【従来技術】従来、自動車用光ディスクチェンジャーは
図５及び図６に示す様に、ディスクマガジンの開口面を
正面Ａから挿入するタイプと、ディスクマガジンの他の
側面を側面Ｂから挿入するタイプとが提供されていた。

【０００３】図において、11はディスクマガジンであ
り、コンパクトディスク（以下ＣＤという）複数枚を各
段に１枚ずつ収納でき、ＣＤを出し入れする開口面11a
を有し、底部の下面には直線状の第１のガイド溝12a と
Ｌ字状の第２のガイド溝12b とが開口面11a に向って設
けられている。

【０００４】13は光ディスクチェンジャーであり、ディ
スクマガジン11を挿入する挿入部13a 及び挿入口13b ま
たは挿入口13c が設けられている。14はメカデッキ部で
ＣＤ15を駆動し再生する。

【０００５】16はディスクマガジンであり、開口面11a
と隣り合う一方の側面11b を挿入面とし、底部にはこの
側面11b に向けて第１及び第２のガイド溝12a ，12b ，
が設けられている。その他はディスクマガジン11と同じ
構造になっている。

【０００６】上記構成において、図５に示すディスクマ
ガジン11は、正面Ａに挿入口13b を設けた光ディスクチ
ェンジャー13専用となっていて、挿入面は開口面11a の
みとなっていた。ディスクマガジン11の開口面11a を挿
入口13b に向けて挿入すると、ディスクマガジン11の底
部に設けた第１及び第２のガイド溝12a ，12b と、光デ
ィスクチェンジャー13の挿入部13a の底部上面に設けた
２つの凸状部（図示せず）とが夫々嵌合する。これによ
りディスクマガジン11は、挿入部13a の所定位置に装着
される。

【０００７】図６に示すディスクマガジン16は、側面Ｂ
に挿入口13c を設けた光ディスクチェンジャー13専用と
なっていて、挿入面は側面11b のみとなっていた。ディ
スクマガジン16の側面11b を挿入口13c に向けて挿入す
ると、ディスクマガジン16の底部に設けた第１及び第２
のガイド溝12a ，12b と、光ディスクチェンジャー13の
挿入部13a の底部に設けた２つの凸状部（図示せず）と
が夫々嵌合する。これによりディスクマガジン16は、挿
入部13a の所定位置に装着される。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のディスクマガジンは、主に開口面を挿入面とするタイ
プと、開口面と隣り合う一方の側面を挿入面とするタイ
プになっていて、夫々使用できる光ディスクチェンジャ
ーのタイプが１つに限定されていた。

【０００９】また、例えば、開口部を挿入面とするディ
スクマガジンで、底部の第１，第２のガイド溝が同じで
あれば、他の種類のディスクマガジンでも挿入出来、光
ディスクチェンジャーの故障の原因となっていた。

【００１０】この考案は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは従来例の欠点を解消
し、開口面及び開口面と隣り合う側面の双方を挿入面と
し、且つ、誤挿入を防止したディスクマガジンを提供す
るところにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この考案のディスクマガ
ジンは、複数のディスクを重ねて収納し、底部に光ディ
スクチェンジャーへの挿入面に向けて直線状の第１のガ
イド溝とＬ字状の第２のガイド溝とを有したディスクマ
ガジンと、この第１，第２の溝と嵌合するように光ディ
スクチェンジャーのディスクマガジン挿入部の底部に夫
々ガイドピンを設けた光ディスクチェンジャーにおい
て、ディスクを出し入れする開口面を挿入面とするディ
スクマガジンの底部に、開口面と隣り合う一方の側面を
挿入面とする第１及び第２のガイド溝を併設し、開口面
及びこの開口面と隣り合う一方の側面の双方が挿入面と
なるように構成したものである。

【００１２】また、第１及び第２のガイド溝２組と夫々
平行で同じ向きに直線状の第３のガイド溝を設けて、こ
の第３のガイド溝と光ディスクチェンジャーの挿入部に
設けたピンとの嵌合の可否によりディスクマガジンの誤
挿入を防止するようにしたものである。

【００１３】

【作用】この考案によれば、ディスクマガジンがディス
クを出し入れする開口面を挿入面とするように、底部に
第１及び第２のガイド溝を設け、更に開口面と隣り合う
一方の側面を挿入面とするように底部に第１及び第２の
ガイド溝を設けて、開口面及び開口面と隣り合う一方の
側面のうち、いずれかを挿入面とし、光ディスクチャン
ジャーのタイプに合わせることができるようになってい
る。

【００１４】また、前記開口面を挿入面とするディスク
マガジンのため、底部に設けた第１及び第２のガイド溝
と平行に第３のガイド溝を設けて、開口面を挿入面とす
る他種のディスクマガジンの誤挿入を防止している。

【００１５】更に、前記開口面と隣り合う一方の側面を
挿入面とするため、底部に設けた第１及び第２のガイド
溝と平行に第３のガイド溝を設けて、この側面を挿入面
とする他種のディスクマガジンの誤挿入を防止してい
る。

【００１６】

【実施例】この考案に係るディスクマガジンの実施例を
図１乃至図４に基づき説明する。

【００１７】なお、従来例と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。

【００１８】図において、１はディスクマガジンであ
り、例えばＣＤ複数枚を各段に一枚ずつ収納出来、ＣＤ
を出し入れする開口面1aを有し、底部の下面には直線状
の第１のガイド溝12a と、Ｌ字状の第２のガイド溝12b
、そして、直線状の第３のガイド溝２が、開口面1aに
向って設けられている。更に開口面1aと隣り合う一方の
側面1bを挿入面とするため底部に前記の第１、第２及び
第３のガイド溝12a ，12b，２が前記のガイド溝とは直
交する方向に設けられている。

【００１９】３はガイドピンであり、挿入部13a に立設
され、開口部1aを挿入面とするディスクマガジン１の第
３のガイド溝２と嵌合する。

【００２０】上記構成において、本考案の第１の実施例
では、図１及び図２に示すように、正面Ａに挿入口13b
を設けた光ディスクチェンジャーに対して、従来のディ
スクマガジン11と全く同様に、ディスクマガジン１の開
口面1aから挿入できるよう底部に、開口面1aに向けて第
１及び第２のガイド溝12a ，12b が設けられている。従
って図５に示す従来例と同様に、ディスクマガジン１は
開口面1aを挿入面として光ディスクチェンジャー13に挿
入され、挿入部13a の所定位置に装着される。

【００２１】また、ディスクマガジン１は側面Ｂに挿入
口13c を設けた光ディスクチェンジャー13に対して、従
来のディスクマガジン16と全く同様に、ディスクマガジ
ン１の側面1bからも挿入出来るよう底部に、側面1bへ向
けて第１及び第２のガイド溝12a ，12b が設けられてい
る。従って、図６に示す従来例と同様に、ディスクマガ
ジン１は側面1bを挿入面として光ディスクチェンジャー
13に挿入され、挿入部13a の所定位置に装着される。

【００２２】第２の実施例では、図３及び図４に示すよ
うに、ディスクマガジン１の底部に設けた第３のガイド
溝２と、この第３のガイド溝２と嵌合するようにピン３
が光ディスクチェンジャー13に設けられている。従っ
て、正面Ａに挿入口13b を設けた光ディスクチェンジャ
ー13に、ディスクマガジン１の開口部1aを挿入面として
挿入すると、開口面1aの方向を向いた第３のガイド溝２
とピン３が嵌合し、ディスクマガジン１は光ディスクチ
ェンジャー13の所定位置に装着される。

【００２３】しかし、第３のガイド溝２が無いディスク
マガジン11や、この溝を有したディスクマガジン１でも
側面1bを挿入面として、上記挿入口13b から挿入する
と、ピン３に当接しそれ以上押し込むことは出来ない。

【００２４】側面Ｂに挿入口13c を設けた光ディスクチ
ェンジャー13に、ディスクマガジン１の側部1bを挿入面
として挿入すると、側面1bの方向を向いた第３のガイド
溝２と、この第３のガイド溝２と嵌合するように光ディ
スクチェンジャー13に立設した図示していないピンとが
嵌合し、ディスクマガジン１は光ディスクチェンジャー
13の所定位置に装着される。

【００２５】しかし、第３のガイド溝２が無いディスク
マガジン16や、この溝を有したディスクマガジン１でも
開口面1aを挿入面として、上記挿入口13c から挿入する
と、ピンに当接しそれ以上押し込むことは出来ない。

【００２６】

【考案の効果】この考案に係るディスクマガジンによれ
ば、上述の用に構成したので、同一ディスクマガジンで
挿入方向の異なる２タイプの光ディスクチェンジャーに
対応出来る。

【００２７】また、第３のガイド溝を有しないディスク
マガジンの誤挿入を防止し、ディスクマガジンの挿入面
を誤って挿入することも防止出来る。しかも、構造が簡
単であって、また、安価に構成することが出来るため実
施も容易であるなどの優れた特長を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示すディスクマガジン
の下面図である。

【図２】同例のディスクマガジンと光ディスクチェンジ
ャーとの挿入方向の関係を示す平面図である。

【図３】同第２の実施例を示すディスクマガジンの平面
図である。

【図４】同例のディスクマガジンと光ディスクチェンジ
ャーとの挿入方向の関係を示す平面図である。

【図５】従来例のディスクマガジンと光ディスクチェン
ジャーとの挿入方向の関係を示す平面図である。

【図６】同他の例のディスックマガジンと光ディスクチ
ェンジャーとの挿入方向の関係を示す平面図である。

【符号の説明】

１ ディスクマガジン 1a 開口面 1b 側面 ２ 第３のガイド溝 11，16 ディスクマガジン 11a 開口面 11b 側面 12a 第１のガイド溝 12b 第２のガイド溝 13 光ディスクチェンジャー 13a 挿入部 13b ，13c 挿入口 14 メカデッキ部 15 コンパクトディスク（ＣＤ）

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のディスクを重ねて収納し、底部に
   光ディスクチェンジャーへの挿入面に向けて直線上の第
   １のガイド溝とＬ字状の第２のガイド溝とを有したディ
   スクマガジンと、この第１，第２の溝と嵌合する様に光
   ディスクチェンジャーのディスクマガジン挿入部の底部
   に夫々ガイドピンを設けた光ディスクチェンジャーにお
   いて、ディスクを出し入れする開口面を挿入面とするデ
   ィスクマガジンの底部に、開口面と隣り合う一方の側面
   を挿入面とする第１及び第２のガイド溝を併設し、開口
   面及びこの開口面と隣り合う一方の側面の双方が挿入面
   となる様に構成したことを特徴とするディスクマガジ
   ン。
2. 【請求項２】 第１及び第２のガイド溝２組と夫々平行
   で同じ向きに直線状の第３のガイド溝を設けて、この第
   ３のガイド溝と光ディスクチェンジャーの挿入部に設け
   たピンとの嵌合の可否によりディスクマガジンの誤挿入
   を防止する様にしたことを特徴とする請求項１記載のデ
   ィスクマガジン。