JP2530967B2 - モ―タ結束紐およびその製造方法 - Google Patents
モ―タ結束紐およびその製造方法Info
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- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
代替えフロンを使用する冷蔵庫やエアコンのコンプレッ
サーのモータの銅線を結束するモータ結束紐およびその
製造方法に関する。
冷媒としてフロン11、12、114、115などを用
いていた際は、これらの機械のコンプレッサーのモータ
の銅線を結束するモータ結束紐は、市販されているポリ
エステル繊維などの合成繊維を、そのまま撚糸するか組
糸の状態にして使用しても、製品の性能上なんらの問題
点は存在しなかった。
ン層を破壊するおそれがあることから、法律や業界の自
主規制などにより、その使用が今後規制されて行くこと
になった。これ等の代替フロンとしては、フロン134
a(オゾン破壊係数0)や22(オゾン破壊係数0.0
5)などが検討されている。
の代替フロンを冷媒とするものに、従来と同じ結束紐を
使用すると、冷媒中にも電流が流れ、異常電流が発生し
ヒューズを飛ばす問題を引きおこしている。これらは、
代替フロンの方が従来のフロンに比べ極性が高いため、
モータ結束紐の何らかの成分を溶出して電気絶縁性を低
下させているためと推測される。このような事情から、
代替フロンに変更しても従来と同様の性能を発揮するモ
ータ結束紐の開発が、多くの電器メーカーなどから強く
望まれていた。
に変更しても、電気絶縁性を低下させないモータ結束紐
を提供することを第1の課題としている。他の目的は、
代替フロン化の推進に協力し、地球のオゾン層破壊から
救うことの一端を担うことも挙げられる。
め、本発明のモータ結束紐は、冷媒である弗素系溶剤と
接触する部分に用いる合成繊維製モータ結束紐であっ
て、前記弗素系溶剤は、メタンまたはエタン系の炭素に
ハロゲン原子と水素原子が含まれる代替フロンであり、
かつ前記合成繊維は、平滑剤、アニオン系乳化剤、及び
アニオン系帯電防止剤を主成分とする油剤が付着してい
ることを特徴とする。
メタンまたはエタン系の炭素にハロゲン原子と水素原子
が含まれる代替フロン冷媒である弗素系溶剤と接触する
部分に用いる合成繊維製モータ結束紐の製造方法であっ
て、平滑剤、アニオン系乳化剤、及びアニオン系帯電防
止剤を主成分とする油剤を処理した合成繊維製原糸を用
いるか、またはアニオン系洗浄剤もしくは洗浄剤なしで
原糸油剤を洗浄除去した後で、平滑剤、アニオン系乳化
剤、及びアニオン系帯電防止剤を主成分とする油剤を付
着処理することを特徴とする。
成する合成繊維に鉱物油、アニオン系乳化剤、及びアニ
オン系帯電防止剤を主成分とする油剤を付着させたの
で、メタンまたはエタン系の炭素にハロゲン原子の他に
水素原子が含まれるフロン134a、123、141
b、22、142b、152aなどの代替フロンを冷媒
とするモータなどに使用しても、電気絶縁性を低下させ
ないモータ結束紐とすることができる。ここでいう電気
絶縁性とは、冷媒中のリーク電流が0.4ミリアンペア
以下であることを意味する。
ば、合成繊維の製造工程または組み紐製造工程におい
て、鉱物油、アニオン系乳化剤、及びアニオン系帯電防
止剤を主成分とする油剤を付着処理することによりフロ
ン134aなどの冷媒を用いたモータに使用しても、電
気絶縁性を低下させないモータ結束紐を実現でき、効率
良く合理的に製造することができる。
説明する。本発明者らは、従来技術の問題を解決するた
めにモータ結束紐に含まれる種々成分の種々冷媒中にお
ける電気伝導度を系統的に調べた。一般に、合成繊維フ
ィラメントは、引取り、下撚、延伸などの際、糸の取扱
いを容易にするため適当な油剤が付与されている。油剤
には各種の性能が要求されることから単一の化合物であ
ることはほとんどなく、平滑剤、乳化剤、帯電防止剤、
調湿剤、収束剤などを組み合わせたものが使われる。平
滑剤としては、精製容易で熱安定性のよい透明鉱物油例
えばパラフィン油、ワセリン、白油(流動パラフィ
ン)、白スピンドル油などが主に使用されている。これ
らは、濡れ性も加味され乳化されて使用される。乳化剤
としては、セッケン、アニオン系活性剤(硫酸化物)、
ノニオン系活性剤などの乳化剤が使用される。帯電防止
の目的には、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活
性剤、ノニオン系界面活性剤、ベタイン型やイミダゾリ
ン型両性系界面活性剤からなるものの他に種々の高分子
樹脂系のものも使用される。収束剤としては、種々のビ
ニルポリマーのような糊を使用する場合もある。
は、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノ
ニオン系界面活性剤、ベタイン型やイミダゾリン型両性
系界面活性剤からなるものの他に種々の化合物、還元剤
や酵素なども使用されている。
おける界面活性剤の電気伝導度に及ぼす影響をモデル実
験で調べた。これらの結果を下に示す表1にまとめた。
方法は、各界面活性剤または無機塩0.1gを溶媒10
0mlに添加し、常温で10分間攪拌後、京都電子工業
株式会社製の電気伝導度計CM−07を用いて測定し
た。表1から明らかな通り、水および比較的極性の高い
溶媒であるメタノールでの結果は、予想通りイオン解離
性の強いアニオン系界面活性剤であるラウリルサルフェ
ートソーダやノニオン系界面活性剤であるラウリルトリ
メチルアンモニウムクロライドは電気伝導度を高める効
果が大きい。
原子と1個の水素原子が結合してなるクロロホルム(C
HCl3 )では、全く予想に反し、アニオン系界面活性
剤であるラウリルサルフェートソーダは電気伝導度を高
める効果は全く認められず、逆にカチオン系界面活性剤
であるラウリルトリメチルアンモニウムクロライドやノ
ニオン系界面活性剤であるポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルは電気伝導度を高めることが見いだされ
た。
溶解度が寄与しているためと推定され、無機性の高いラ
ウリルサルフェートソーダや無水芒硝は溶解し得ず、そ
の結果電気伝導度も高めることが出来ないものと推定さ
れる。一方、他の2つの界面活性剤は、比較的有機性が
高く僅かではあるが一部溶解し、電気伝導度を高めたも
のと推測される。
が得られた。これにもとづき種々のアニオン系界面活性
剤の乳化剤、帯電防止剤、精練剤、洗浄剤を中心に検討
し、代替フロン中でも電気絶縁性を低下させないモータ
結束紐の発明に成功した。
はエタン系の炭素にハロゲン原子の他に水素原子が含ま
れるフロン134a、123、141b、22、142
b、152aなどである。
剤、洗浄剤とは、そのほとんどは陰イオン界面活性剤か
らなり、水溶液中でイオン解離してアニオン部分が界面
活性を示す物質である。
剤、洗浄剤とは、そのほとんどは陰イオン界面活性剤か
らなり、水溶液中でイオン解離してアニオン部分が界面
活性を示す物質である。
アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、ア
シル化ペプチドなどのカルボン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、アルキルベンゼンおよびアルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、N−アシルスルホン酸塩、などのスルホン酸塩、硫
酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルアミド硫酸塩、などの硫酸エステル塩、アルキル
リン酸塩、アルキルエーテル酸塩、アルキルアリルエー
テルリン酸塩などのリン酸エステル塩などがある。
0.01〜5重量%程度であり、より好ましくは0.5
〜3重量%の範囲である。本発明に使用されるモータ結
束紐は、従来から使用されていたと同じ材料、合成繊維
から作製される。これら材料は限定されることが無い
が、耐熱性が良好なポリエステル繊維、アラミド(芳香
族系ポリアミド)繊維、ポリフェニレンサルファイド繊
維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリアミド繊維
などから作られることが望ましい。これら繊維は、フィ
ラメント(長繊維糸)でもステープル(短繊維)を用い
た紡績糸からなるものでも構わない。
撚られるか、4組、8組、16組、32組などの組紐の
状態で使用される。もちろん染色、ヒートセットなどの
高次加工処理が施されていても良い。
により、代替フロンに変更しても優れた電気絶縁性が得
られ長時間使用しても、冷蔵庫やエアコンが途中で機能
を停止するような問題の発生を防止することができた。
レンスルホン酸ソーダで乳化し、帯電防止剤として0.
1重量%のアルキルスルホン酸ソーダに、水を加えたエ
マルジョンを調整し、原糸油剤とした。この原糸油剤を
用いてポリエチレンテレフタレートフィラメント繊維
(250デニール、48フィラメント)を紡糸し、延伸
し、巻き取った。前記油剤は紡糸および/または延伸工
程で付着し、付着量は乾燥重量で0.8重量%であっ
た。この様にして得られたポリエステル繊維、250デ
ニール、48フィラメントを16本を用い、組み紐装置
を用いて丸打ち組織に組み上げた。
ールを10重量%含むフロン134a中に浸漬し、リー
ク電流を測定した結果、浸漬前後は変わりなく共に0.
4ミリアンペア以下であり絶縁特性は優れていた。ま
た、浸漬1時間後もほとんどこの数値に変化無かった。
さらに、このモータ結束紐を使用したモータを内臓した
コンプレッサーを搭載した冷蔵庫を数か月継続使用した
がなんら問題点は発生しなかった。
トのポリエチレンテレフタレートフィラメント繊維を8
打ちに組み上げてあるモータ結束紐を、実施例1と同じ
評価をおこなったところ、リーク電流はモータ結束紐を
浸漬後60分で1.4ミリアンベアに上昇した。
ホン酸ソーダを2重量%水溶液で69℃で20分処理
し、原糸油剤を洗浄・除去した。その後実施例1と同じ
油剤で処理した。油剤付着量は乾燥重量で1.7重量%
であった。
グマシンで結束した。毛羽立ち、強力低下などの問題な
く結束できた。また、ポリアルキレングリコールを10
重量%含むフロン134a中に、この紐を浸漬しリーク
電流を測定した結果、浸漬前後は変わりなく共に0.4
ミリアンペア以下であった。浸漬1時間後もほとんどこ
の数値に変化無かった。さらに、このモータ結束紐を使
用したモータを内臓したコンプレッサーを搭載した冷蔵
庫を数か月継続使用したがなんら問題点は発生しなかっ
た。
成繊維の製造工程または組み紐製造工程において、鉱物
油、アニオン系乳化剤、及びアニオン系帯電防止剤を主
成分とする油剤を付着処理することによりフロン134
aなどの冷媒を用いたモータに使用しても、電気絶縁性
を低下させないモータ結束紐を実現できる。
媒である弗素系溶剤と接触する部分に用いる合成繊維製
モータ結束紐であって、前記弗素系溶剤は、メタンまた
はエタン系の炭素にハロゲン原子と水素原子が含まれる
代替フロンであり、かつ前記合成繊維は、平滑剤、アニ
オン系乳化剤、及びアニオン系帯電防止剤を主成分とす
る油剤を付着させたので、メタンまたはエタン系の炭素
にハロゲン原子の他に水素原子が含まれるフロン134
a、123、141b、22、142b、152aなど
の代替フロンを冷媒とするモータなどに使用しても、電
気絶縁性を低下させないモータ結束紐とすることができ
る。また前記本発明の製造方法の構成によれば、前記モ
ータ結束紐を効率良く合理的に製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 冷媒である弗素系溶剤と接触する部分に
用いる合成繊維製モータ結束紐であって、前記弗素系溶
剤は、メタンまたはエタン系の炭素にハロゲン原子と水
素原子が含まれる代替フロンであり、かつ前記合成繊維
は、平滑剤、アニオン系乳化剤、及びアニオン系帯電防
止剤を主成分とする油剤が付着していることを特徴とす
るモータ結束紐。 - 【請求項2】 メタンまたはエタン系の炭素にハロゲン
原子と水素原子が含まれる代替フロン冷媒である弗素系
溶剤と接触する部分に用いる合成繊維製モータ結束紐の
製造方法であって、平滑剤、アニオン系乳化剤、及びア
ニオン系帯電防止剤を主成分とする油剤を処理した合成
繊維製原糸を用いるか、またはアニオン系洗浄剤もしく
は洗浄剤なしで原糸油剤を洗浄除去した後で、平滑剤、
アニオン系乳化剤、及びアニオン系帯電防止剤を主成分
とする油剤を付着処理することを特徴とするモータ結束
紐の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4058698A JP2530967B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | モ―タ結束紐およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4058698A JP2530967B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | モ―タ結束紐およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0624461A JPH0624461A (ja) | 1994-02-01 |
| JP2530967B2 true JP2530967B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=13091752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4058698A Expired - Fee Related JP2530967B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | モ―タ結束紐およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2530967B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5026341B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2012-09-12 | 株式会社ゴーセン | 電気自動車用モーター用結束紐 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53140200A (en) * | 1977-05-09 | 1978-12-06 | Sumio Tomita | Meter sealing device for electricity gas and like |
| JPS54147294A (en) * | 1978-05-12 | 1979-11-17 | Asahi Chemical Ind | Method for improving qualty of polyamide synthetic fiber |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP4058698A patent/JP2530967B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0624461A (ja) | 1994-02-01 |
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