JP2528949Y2 - プラスチック薄板基材を用いた化粧品用加飾成形品 - Google Patents

プラスチック薄板基材を用いた化粧品用加飾成形品

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JP2528949Y2 JP1992056417U JP5641792U JP2528949Y2 JP 2528949 Y2 JP2528949 Y2 JP 2528949Y2 JP 1992056417 U JP1992056417 U JP 1992056417U JP 5641792 U JP5641792 U JP 5641792U JP 2528949 Y2 JP2528949 Y2 JP 2528949Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はプラスチック薄板基材を
用いた化粧品用加飾成形品に関する。さらに詳しくはグ
ラビア印刷等の多色模様、並びに重厚感、深み光沢性等
視認され、かつ周縁湾曲部或いは三次曲面が成形され
薄肉厚プラスチック基材からなる化粧品用加飾成形品
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック容器の他、特に化粧
用コンパクトや口紅ケ−ス等では、個人の趣向の多様化
等によりいわゆる高級品指向も根深く、プラスチック成
形品或いは金属基材の表面に各種の印刷手法により文
字、図形、模様等の多彩な加飾が施されれており、また
印刷面が平面のみならず成形された後に成形品に直接に
印刷をすることも多く行われ、特に湾曲した面等を有す
る物体への印刷では、直刷法、オフセット法の他、転写
紙や転写フィルムのような別工程で印刷させるいわゆる
間接法等が多く採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】これら従来の成形品の
加飾加工では、一般に樹脂成形機で樹脂成形が施される
が、たとえばプラスチック成形品では比較的肉厚さがあ
り、また単価の低いような製品では印刷又は成形の作業
性や加飾加工のコストからも適合性があるとはいえず、
さらに湾曲部分や三次曲面等が存在するような場合には
直接印刷は難しいといった難点があった。たとえば成形
段階での加飾では、特殊な機械設備によるものと、イン
サ−ト(挿入)成形加工によるものが知られており、絵
柄を印刷したフィルムによるインモ−ルド加飾の他、二
重成形或いは封入成形等があるが、これら成形技法では
成形材料や成形品を薄く、かつ低廉なコストで仕上げる
加飾成形として適しているとはいえない。また、金属基
材を使用する場合には片面側だけからの印刷に限定され
る欠点がある。このように、従来方法においては、文
字、図形、模様等の表示を透明または半透明のプラスチ
ック基材の裏面側に形成する場合、直接印刷、或いは転
写蒸着フィルムを使用する方法等を採用した場合、高度
な多色刷等が得られても反面、印刷ロット等の影響を受
け、的確、簡便な加飾成形加工を期待できず、また個人
の趣向の多様化に伴って需要者はいわゆる高級品を希求
する一方、メ−カ−からみれば資材、人件費等の値上等
に対応しできるだけコスト低減を図ることが望まれてお
り、加飾成形の経済性に関心が寄せられている。たとえ
ば加飾成形での経済性からみても、プラスチック成形で
は一般的に樹脂粘度を高めに設定し膜厚を多くすること
により深みのある光沢を保持することも行れているが製
造コスト高につながり、プラスチック基材の肉厚さを薄
くする点でも問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】たとえば化粧品コンパク
トや口紅ケ−ス等でのプラスチック成形品の加飾におい
て、文字、図形、模様等の加飾の表面加飾の技法、すな
わち着色やシボ加工といった成形と同時に行なう一次加
工と、印刷、塗装、ホットスタンプ等のような成形後に
行なわれる二次加工があっても、こうしたプラスチック
成形品への加飾はもともと成形と同時に行われる一次加
飾に特徴があったといえる。そして、商品の差別化や需
要者の趣向の変遷、多様化、他素材への対応等によっ
て、より斬新な表面加飾が要求されるようになり、これ
に伴って種々の二次加飾技術が開発され、その利用が化
粧品用具のほか、家庭日用品、文具、家電製品などと広
がってきている。そこで、本考案者はこれらプラスチッ
ク加飾成形品において、表面加飾の斬新さといわゆる高
級品感の訴求効果と併せて、成形技法との組合わせによ
り製造コストの低減を図り得る加飾成形の経済性が求め
られている点からみれば不満足であるという点に着目し
検討の結果、本考案に到達した。
【0005】本考案は、透明又は半透明で、かつ厚さ3
mm以下のプラスチックフィルム又はシートからなる薄
板基材の表面に、グラビア印刷等により文字、図形、模
様等の加飾印刷層を形成し、さらに該加飾印刷層の上に
白色インキを用いた被覆層が層着されており、次いで、
前記薄板基材に真空成形により周縁湾曲部或いは三次曲
面に成形加工が施されかつ前記加飾印刷部並びに被覆
層を該薄板基材の裏面側に配設せしめたことを特徴とす
るプラスチック薄板基材を用いた化粧品用加飾成形品を
提供することを目的としている。また、本考案の第二の
目的は、プラスチックフィルム又はシートの薄板基材を
用い、グラビア印刷等の技法と真空成形技術を組み合わ
せたプラスチック加飾成形品を工業的有利に得ることに
ある。本考案において、プラスチックフィルム又はシー
ト基材は、たとえばPET,ポリ塩化ビニル,ポリカー
ボネート等のいずれであってもよく、またそれらを2種
以上複合して用いてもよく、透明又は半透明であること
が適当であり、かつ厚さは3mm以下であって、好まし
くは0.3〜0.8mmである。また、印刷方法は、表
面加飾と印刷作業性から、たとえばグラビア印刷、スク
リーン印刷、オフセット印刷等の公知の印刷手段によっ
て行なえばよく、特に限定されるものではないが、グラ
ビア印刷が適当である。次に、成形方法は、真空成形、
或いはプレス成形などを用いることができ、表面加飾が
施されたプラスチックフィルムまたはシートのような薄
板基材の成形加工が容易で、かつ多数個取りの妨げにな
らない公知の成形技法によって行なうことができるが、
そのうち真空成形が適当である。
【0006】図1は、本考案に係るプラスチック薄板基
材を用いた加飾成形品の1実施例を示す断面図である。
1はプラスチックシ−ト基材、2は加飾印刷層であり、
前記プラスチックシ−ト基材1が透明又は半透明であっ
て、さらに加飾印刷層2の図形、模様等が該シ−ト基材
1を透過して外側から視認されるが、その図形、模様等
以外の部分が透けて見えるため、適宜加飾印刷層2の内
側にたとえば白色インキを用いたいわゆる白オサエの被
覆層3を形成した構成となっている。また必要により該
被覆層3の上に両面接着テ−プを貼付することもでき
る。図2は、頂部近辺に文字図形加飾部を外側表面加飾
した構成を示す1実施例である。図1ではプラスチック
シ−ト基材1の内側に加飾印刷層2を形成し、該シ−ト
基材1が透明又は半透明のため外側より加飾印刷層2が
視認されるとき、透明又は半透明の透過光の屈折により
美麗な図柄、模様が顕現されるが、文字又は図形等を別
途加飾加工する場合には、図2に示すように、所望の表
示箇所では予め前記加飾印刷層2が形成されない無加飾
印刷層5を設け、外側表面加飾を施す文字図形印刷部4
に所望の文字又は図形等を適宜公知の印刷技法で形成し
た構成となっている。また、本考案に係る加飾成形品で
は、薄板基材からなるプラスチックシ−ト又はフィルム
に、グラビア印刷などで表面加飾を施し、次に真空成形
或いはプレス成形を施すが、これら成形において限界絞
り率を上まわらずに行なうとさらに表面状態を良く製造
することができ、該成形品の周縁湾曲部、或いは三次曲
面を形成する加工が容易である。なお、通常真空成形に
おいては、従来該成形技法の特徴として多数加工がなさ
れ、その際打ち抜き工程では以後の作業性に関連し、い
わゆる耳部と呼ばれる余分の突起部分を残置せしめた構
成が一般的であるが、本考案の構成においては、その打
ち抜き後の作業性とのつながりもないばかりか、作業性
はもとより工程簡略化や製造コスト低減からも、かかる
耳部を必要とせずコスト低減の一つとすることができ
る。また、本考案は、プラスチック基材のみならず金属
素材を用いたシ−ト基材にも同様に適用できるが、該素
材は透視性を欠きその場合には表面加飾は外側の片面に
限られる。
【0007】
【作用】上記のように構成された本考案にかかるプラス
チック薄板基材を用いた加飾成形品は、成形段階前での
オフセット印刷等による加飾加工と併せ、真空成形加工
を組み合わせた加飾成形である為、印刷適性或いは印刷
作業性からみても多彩な美麗さをプラスチックフィルム
又はシ−トの薄板基材を通して顕現せしめると共に、そ
の裏面にたとえば白オサエのような被覆層を施すような
場合、表面の光沢状態のみならず加飾印刷層の図形、模
様等が天面から周縁湾曲部にわたり連続して施されてい
ても、これらは裏面側から加飾印刷されたものであり、
深みのある光沢や美麗さを与え、違和感を与えることの
ないように働く。
【0008】
【0009】
【考案の効果】本考案によれば、たとえば化粧用具等の
プラスチック成形品での成形加飾加工において、製造が
簡易で、かつ生産管理上有利であり、従来公知の常法の
組み合わせ、或いは既存設備の一部改修で充当でき、
かも加飾印刷層の上に白オサエ被覆層を層着し該薄板基
材の裏面側にこれらを位置せしめた構成とし、従来この
種プラスチック成形品が肉厚による重厚感や深み光沢性
を有したのを薄板基材に切り替えることができる。ま
たグラビア印刷等による多彩な美麗さを顕現せしめると
共に、真空成形技法により周縁湾曲部或いは三次曲面に
成形することができ、これらの組み合わせにより製造コ
ストの低減を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す断面図である。
【図2】本考案で頂部近辺に文字図形を表面加飾した構
成を示す1実施例である。
【符号の説明】
1 プラスチックシ−ト基材 2 加飾印刷層 3 被覆層 4 文字図形印刷部 5 無加飾印刷層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明で、かつ厚さ3mm以下
    のプラスチックフィルム又はシートからなる薄板基材の
    表面に、グラビア印刷等により文字、図形、模様等の加
    飾印刷層を形成し、さらに該加飾印刷層の上に白色イン
    キを用いた被覆層が層着されており、次いで、前記薄板
    基材に真空成形により周縁湾曲部或いは三次曲面に成形
    加工が施されかつ前記加飾印刷部並びに被覆層を該薄
    板基材の裏面側に配設せしめたことを特徴とするプラス
    チック薄板基材を用いた化粧品用加飾成形品。
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