JP2526779Y2 - 筆記具のキャップ - Google Patents
筆記具のキャップInfo
- Publication number
- JP2526779Y2 JP2526779Y2 JP1992058368U JP5836892U JP2526779Y2 JP 2526779 Y2 JP2526779 Y2 JP 2526779Y2 JP 1992058368 U JP1992058368 U JP 1992058368U JP 5836892 U JP5836892 U JP 5836892U JP 2526779 Y2 JP2526779 Y2 JP 2526779Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- elastic body
- inner hole
- diameter portion
- writing instrument
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
- Clips For Writing Implements (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】内孔に非連通多孔性の弾性体を圧
入状態で装着してなる筆記具のキャップに関する。
入状態で装着してなる筆記具のキャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、内孔に弾性体を装着した筆記具の
キャップとして、筆記具挿着状態で、弾性的に筆記具の
ペン先を当接させるものが知られている。弾性体にボー
ルペンなどの筆記具のペン先を当接させることにより、
このペン先のインキ流出孔を封してペン先からのインキ
の蒸発を抑制し、また、ペン先を保護するものである。
また、筆記具のキャップとして透明性の高い合成樹脂に
より成形したものは、キャップ挿着状態でペン先などの
内部を視認することができ、都合のよいものであった。
また、上述の弾性体をインキと同様の色とすることによ
りインキ色表示部材とすることも知られている。
キャップとして、筆記具挿着状態で、弾性的に筆記具の
ペン先を当接させるものが知られている。弾性体にボー
ルペンなどの筆記具のペン先を当接させることにより、
このペン先のインキ流出孔を封してペン先からのインキ
の蒸発を抑制し、また、ペン先を保護するものである。
また、筆記具のキャップとして透明性の高い合成樹脂に
より成形したものは、キャップ挿着状態でペン先などの
内部を視認することができ、都合のよいものであった。
また、上述の弾性体をインキと同様の色とすることによ
りインキ色表示部材とすることも知られている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】前記弾性体を筆記具の
キャップに挿着固定する方法としては、簡便な方法とし
て弾性体の弾性力を利用した圧入固定が一般的である。
しかし、弾性体をキャップ内孔に圧入する際、キャップ
の弾性体より底側の空気は逃げ場がなく、圧縮されるこ
とになる。この空気の圧縮状態が高まれば高まるほど弾
性体を圧入しにくく、キャップの組み立て作業上問題が
あった。また、仮りに目的位置に設置できたとしても弾
性体より底側に残った空気が温度変化などで体積変化
し、弾性体を押し上げ設置位置をずらしてしまうことが
あった。筆記具のペン先を封したり保護したりする目的
で設置される当該弾性体は、その決められた設置位置に
設置されなくてはペン先との当接状態を良好になすこと
ができず当初の目的をなし得なくなってしまい、製品の
信頼性が低下するという問題があった。更に、キャップ
として透明な合成樹脂により成形したものでは、キャッ
プ内部の視認性のためキャップの内外構造を複雑にする
と光が屈折してしまう位置が多くなり、極力内外形状を
透過する光の屈折が極力起こらないような形状としなく
てはならないものであった。
キャップに挿着固定する方法としては、簡便な方法とし
て弾性体の弾性力を利用した圧入固定が一般的である。
しかし、弾性体をキャップ内孔に圧入する際、キャップ
の弾性体より底側の空気は逃げ場がなく、圧縮されるこ
とになる。この空気の圧縮状態が高まれば高まるほど弾
性体を圧入しにくく、キャップの組み立て作業上問題が
あった。また、仮りに目的位置に設置できたとしても弾
性体より底側に残った空気が温度変化などで体積変化
し、弾性体を押し上げ設置位置をずらしてしまうことが
あった。筆記具のペン先を封したり保護したりする目的
で設置される当該弾性体は、その決められた設置位置に
設置されなくてはペン先との当接状態を良好になすこと
ができず当初の目的をなし得なくなってしまい、製品の
信頼性が低下するという問題があった。更に、キャップ
として透明な合成樹脂により成形したものでは、キャッ
プ内部の視認性のためキャップの内外構造を複雑にする
と光が屈折してしまう位置が多くなり、極力内外形状を
透過する光の屈折が極力起こらないような形状としなく
てはならないものであった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案は、透明な
合成樹脂により成形され、外部に一体に形成されるク リ
ップを有し、内孔に弾性体を配してなる筆記具のキャッ
プにおいて、前記内孔を開口部側の大径部と底部側の小
径部とからなるものとし、小径部に盤状の弾性体を前記
キャップの内孔の底部に空間を存する位置に圧入状態で
装着すると共に、前記クリップの下に相当する位置に、
前記内孔の弾性体圧入壁の前記弾性体より径の大きい前
記内孔の側壁まで延在する溝状のスリットを形成したこ
とを特徴とする筆記具のキャップを要旨とするものであ
る。
合成樹脂により成形され、外部に一体に形成されるク リ
ップを有し、内孔に弾性体を配してなる筆記具のキャッ
プにおいて、前記内孔を開口部側の大径部と底部側の小
径部とからなるものとし、小径部に盤状の弾性体を前記
キャップの内孔の底部に空間を存する位置に圧入状態で
装着すると共に、前記クリップの下に相当する位置に、
前記内孔の弾性体圧入壁の前記弾性体より径の大きい前
記内孔の側壁まで延在する溝状のスリットを形成したこ
とを特徴とする筆記具のキャップを要旨とするものであ
る。
【０００５】
【実施例】図１は、本考案の一実施例を示す縦断面図で
ある。参照符号Ａは、ポリエステルなどの合成樹脂射出
成形品であるキャップで、側部１にクリップ２を一体に
形成してある。このキャップＡの内孔３は、後述する弾
性体９よりも径の小さい小径部４と径の大きい大径部５
とを有していて、内孔３の開口端側が大径部５となって
いる。この大径部５には筆記具本体Ｂと嵌合する嵌合部
としての複数の突起６を有している。また、小径部４に
は大径部５にまで延在するスリット７が形成されてい
る。更に、キャップＡは実質的に透明であるため、スリ
ット７がキャップＡの外から目立たないように、即ち、
異形部分であるスリット７が透過する光を屈折させるこ
とによるキャップ内部の視認性を低下させないため、ク
リップ２の下に相当する位置に形成している。
ある。参照符号Ａは、ポリエステルなどの合成樹脂射出
成形品であるキャップで、側部１にクリップ２を一体に
形成してある。このキャップＡの内孔３は、後述する弾
性体９よりも径の小さい小径部４と径の大きい大径部５
とを有していて、内孔３の開口端側が大径部５となって
いる。この大径部５には筆記具本体Ｂと嵌合する嵌合部
としての複数の突起６を有している。また、小径部４に
は大径部５にまで延在するスリット７が形成されてい
る。更に、キャップＡは実質的に透明であるため、スリ
ット７がキャップＡの外から目立たないように、即ち、
異形部分であるスリット７が透過する光を屈折させるこ
とによるキャップ内部の視認性を低下させないため、ク
リップ２の下に相当する位置に形成している。
【０００６】内孔３の小径部４の一部である底部８にシ
リコンゴム、ニトリルブタジエンゴム、フッ素ゴム、ブ
チルゴムなどの合成樹脂からなる弾性体９が装着されて
いる。弾性体９は、筆記具のペン先１６と当接し、ペン
先を封したり保護したりなすものである。図２に弾性体
９の拡大断面図を示す。弾性体９は基部１０とペン先当
接部１１とからなっている。弾性体９の径はキャップＡ
の内孔３の小径部４の径よりも大きいため、弾性体９は
内孔３の底部８にて圧入状態で装着されている。基部１
０の側部１２には、キャップＡに装着するための周状の
支承部１３が形成されている。この支承部１３は側部１
４が頂部１５に向かってテーパー状の断面台形形状を有
していて、キャップＡの内孔３に弾性体９を圧入状態で
装着する際、抵抗が少なくなるようになしてある。
リコンゴム、ニトリルブタジエンゴム、フッ素ゴム、ブ
チルゴムなどの合成樹脂からなる弾性体９が装着されて
いる。弾性体９は、筆記具のペン先１６と当接し、ペン
先を封したり保護したりなすものである。図２に弾性体
９の拡大断面図を示す。弾性体９は基部１０とペン先当
接部１１とからなっている。弾性体９の径はキャップＡ
の内孔３の小径部４の径よりも大きいため、弾性体９は
内孔３の底部８にて圧入状態で装着されている。基部１
０の側部１２には、キャップＡに装着するための周状の
支承部１３が形成されている。この支承部１３は側部１
４が頂部１５に向かってテーパー状の断面台形形状を有
していて、キャップＡの内孔３に弾性体９を圧入状態で
装着する際、抵抗が少なくなるようになしてある。
【０００７】弾性体９をキャップＡの内孔３に圧入状態
で装着する際、内孔３の小径部４にて弾性体９が圧入状
態となり弾性体９が底部８側に移動するにともなって弾
性体９よりも底部８側にある空気は小径部４に形成され
たスリット７を通り、大径部５側へ移動する。また、弾
性体装着後、温度変化などの理由で弾性体９よりも底側
に存在する空気が膨張しても膨張分の空気は小径部４に
形成されたスリット７を通り、大径部５側へ移動でき
る。
で装着する際、内孔３の小径部４にて弾性体９が圧入状
態となり弾性体９が底部８側に移動するにともなって弾
性体９よりも底部８側にある空気は小径部４に形成され
たスリット７を通り、大径部５側へ移動する。また、弾
性体装着後、温度変化などの理由で弾性体９よりも底側
に存在する空気が膨張しても膨張分の空気は小径部４に
形成されたスリット７を通り、大径部５側へ移動でき
る。
【０００８】図３に示すようにキャップＡと筆記具本体
Ｂとを嵌合させた状態で、筆記具本体Ｂの有するペン先
１６は、弾性体９のペン先当接部１１に当接し、ペン先
１６のインキ吐出孔（図示せず）を弾性的に封してい
る。
Ｂとを嵌合させた状態で、筆記具本体Ｂの有するペン先
１６は、弾性体９のペン先当接部１１に当接し、ペン先
１６のインキ吐出孔（図示せず）を弾性的に封してい
る。
【０００９】以上の他にも本考案の要旨を逸脱しない範
囲で種々なせる。キャップＡは透明な材質のものを意識
したが、不透明であっても良い。上記実施例のようにキ
ャップＡを透明な合成樹脂にて成形した場合、弾性体９
を筆記具本体Ｂの有するインキ色に着色しても良い。ま
た、キャップＢの小径部４に形成したスリット７は大径
部５にも連設して延在するものであっても良いし、図面
に示したような直線上の他に曲線上であっても良い。
囲で種々なせる。キャップＡは透明な材質のものを意識
したが、不透明であっても良い。上記実施例のようにキ
ャップＡを透明な合成樹脂にて成形した場合、弾性体９
を筆記具本体Ｂの有するインキ色に着色しても良い。ま
た、キャップＢの小径部４に形成したスリット７は大径
部５にも連設して延在するものであっても良いし、図面
に示したような直線上の他に曲線上であっても良い。
【００１０】本考案は、透明な合成樹脂により成形さ
れ、外部に一体に形成されるクリップを有し、内孔に弾
性体を配してなる筆記具のキャップにおいて、前記内孔
を開口部側の大径部と底部側の小径部とからなるものと
し、小径部に盤状の弾性体を前記キャップの内孔の底部
に空間を存する位置に圧入状態で装着すると共に、前記
クリップの下に相当する位置に、前記内孔の弾性体圧入
壁の前記弾性体より径の大きい前記内孔の側壁まで延在
する溝状のスリットを形成したので、弾性体をキャップ
内孔に圧入する際、キャップの弾性体より底側の空気を
圧縮することはなく、キャップの組み立て作業を簡便な
ものとすることができる。また、目的部分に設置した弾
性体より底側に残った空気が温度変化などで体積変化
し、弾性体を押し上げ設置位置をずらしてしまうことは
なくなり、筆記具のペン先を封したり保護したりする弾
性体の設置目的を確実に達成し、製品の信頼性を維持す
るものである。更に、透明なキャップとして、キャップ
装着状態のペン先の視認性を損なうこともない。
れ、外部に一体に形成されるクリップを有し、内孔に弾
性体を配してなる筆記具のキャップにおいて、前記内孔
を開口部側の大径部と底部側の小径部とからなるものと
し、小径部に盤状の弾性体を前記キャップの内孔の底部
に空間を存する位置に圧入状態で装着すると共に、前記
クリップの下に相当する位置に、前記内孔の弾性体圧入
壁の前記弾性体より径の大きい前記内孔の側壁まで延在
する溝状のスリットを形成したので、弾性体をキャップ
内孔に圧入する際、キャップの弾性体より底側の空気を
圧縮することはなく、キャップの組み立て作業を簡便な
ものとすることができる。また、目的部分に設置した弾
性体より底側に残った空気が温度変化などで体積変化
し、弾性体を押し上げ設置位置をずらしてしまうことは
なくなり、筆記具のペン先を封したり保護したりする弾
性体の設置目的を確実に達成し、製品の信頼性を維持す
るものである。更に、透明なキャップとして、キャップ
装着状態のペン先の視認性を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例を示す縦断面図。
【図２】部材を示す拡大断面図。
【図３】実施例を示す要部断面図。
Ａ キャップ Ｂ 筆記具本体 １ 側部 ２ クリップ ３ 内孔 ４ 小径部 ５ 大径部 ６ 突起 ７ スリット ８ 底部 ９ 弾性体 １０ 基部 １１ ペン先当接部 １２ 側部 １３ 支承部 １４ 側部 １５ 頂部 １６ ペン先
Claims (1)
- 【請求項１】 透明な合成樹脂により成形され、外部に
一体に形成されるクリップを有し、内孔に弾性体を配し
てなる筆記具のキャップにおいて、前記内孔を開口部側
の大径部と底部側の小径部とからなるものとし、小径部
に盤状の弾性体を前記キャップの内孔の底部に空間を存
する位置に圧入状態で装着すると共に、前記クリップの
下に相当する位置に、前記内孔の弾性体圧入壁の前記弾
性体より径の大きい前記内孔の側壁まで延在する溝状の
スリットを形成したことを特徴とする筆記具のキャッ
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992058368U JP2526779Y2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 筆記具のキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992058368U JP2526779Y2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 筆記具のキャップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0621979U JPH0621979U (ja) | 1994-03-22 |
| JP2526779Y2 true JP2526779Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=13082390
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992058368U Expired - Lifetime JP2526779Y2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 筆記具のキャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2526779Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59170931A (ja) * | 1983-03-18 | 1984-09-27 | Mitsubishi Electric Corp | ライトペン位置検出方式 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP1992058368U patent/JP2526779Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0621979U (ja) | 1994-03-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |