JP2525584Y2 - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2525584Y2
JP2525584Y2 JP1991028217U JP2821791U JP2525584Y2 JP 2525584 Y2 JP2525584 Y2 JP 2525584Y2 JP 1991028217 U JP1991028217 U JP 1991028217U JP 2821791 U JP2821791 U JP 2821791U JP 2525584 Y2 JP2525584 Y2 JP 2525584Y2
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treated
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哲夫 西田
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哲夫 西田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は処理装置に関し、特に湖
沼、海、河川等の広域水系の水又はヘドロを処理して、
有機物、浮遊物、プランクトン、藻屑、油分等を集積除
去し、水質や底質を向上させる処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湖沼、海、河川等の広域水系の水
質汚染が著しく進行し、自然破壊が進行している。例え
ば、湖沼や河川の場合には生活排水や産業廃水の流入に
よって富栄養状態になり、藻、微生物等の増殖によって
回復不能な程度に汚染が進んでいる。又、海水も同様に
各種排水の流入や原油の流出等によって水質汚染が進行
している。これらの水質を改善する方法としては、排水
流入等の汚染源の遮断が最も重要であるが現実には困難
であり、従来のネットやスクリーンによる浮遊物の除去
方法では、ある程度大きな浮遊物の除去は可能である
が、水中に乳濁している様な微細な有機物や油分等につ
いては全く除去ができない。又、吸着剤等によれば原理
的には微細な乳濁物等を除去することが可能であるが、
この方法は広域水系の如き大量の水の処理には経済的な
面で実行不能である。
【0003】
【考案が解決しようとしている問題点】従って本考案の
目的は、湖沼、海、河川等の広域水系の水やヘドロを処
理して、有機物、浮遊物、プランクトン、藻屑、油分等
を有効に除去し、水質環境を向上させる処理装置を提供
することである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記目的は以下の本考
案によって達成される。即ち、本考案は、側壁に沿って
処理対象水が流入するような接線方向の流入口を有する
略円筒又はインボリュート形状の処理槽と、そのほぼ中
央に設けられた垂直軸を有し且つ処理対象水の流入方向
と同一方向に回転可能な回転円筒と、該回転円筒を駆動
させる駆動源と、集積された浮遊物を集める浮遊物溜め
を有する処理装置であって、上記流入口が進行方向に向
く様にして推進力のある船に取り付けられていることを
特徴とする処理装置である。
【0005】
【作用】本考案の処理装置を進行させると、流入口から
流入する処理対象水は、円筒又はインボリュート形状の
処理槽内へ接線方向より流入し、円周方向にゆっくりと
渦巻き状に流れる。この流れのほぼ中中心に設けられて
いる円筒を回転させると、該円筒と水との摩擦力によっ
て水流は竜巻状となり、浮遊物は処理槽の中心部に集ま
り、又、水中のヘドロ等の微細な浮遊物は人工竜巻の作
用により水面に浮上し且つ処理槽の中心部に集積する。
集積された汚染物質はポンプ等の手段によって浮遊物溜
めに集められる。
【0006】
【実施例】次に図面に示す好ましい実施例を参照して本
考案を更に詳しく説明する。本考案の処理装置は、図1
及びそのA−A断面図である図2に示す様に、側壁に沿
って処理対象水が流入するような接線方向の流入口を有
する処理槽1と、回転円筒2と、該回転円筒2を駆動さ
せる駆動源(モーター)3と、集積された浮遊物を集め
る浮遊物溜め4とからなる処理装置を、上記流入口が進
行方向になる様に推進力のある船5に取り付けられてい
ることを特徴としている。
【0007】本発明の処理装置を構成する処理槽1は、
図示の様に流入口6を有する略円筒形状(又はインボリ
ュート形状)であり、その直径は対象処理水の存在する
場所の条件、即ち、水量、流速、深さ等によって異なる
が、一般的には、数10cm〜十数mの直径を有する。
又、円筒の長さも対象処理水の条件によって異なるが、
通常は上記した直径の0.5〜3倍程度のものを用い
る。この処理槽1の一部には、側壁に沿って処理対象水
が流入するような接線方向の流入口6が設けられている
が、この流入口6は処理槽1の長さ全体に渡っていても
よいし処理槽1の上部の一部でもよい。流入口6には誘
導板7が設けられていて、処理対象水は円筒形状の処理
槽1の接線方向から導入される。船5の進行速度に従っ
て、処理対象水は流入口6で流速を増し、処理槽1の壁
面に沿って流入し、軽い渦巻き状態(矢印)を呈する。
この処理槽1には、底板8を設けてもよいし設けなくて
もよい。底板8を設けておけば、図2に示した様に、そ
の凹部には水よりも比重の大なる微細な浮遊土砂9が集
積するので、これを適当なポンプ(不図示)等で除去す
ることが出来る。
【0008】流入口6から導入された処理対象水は処理
槽1の側壁に設けられた排出口10から処理水として流
出されるが、この排出口10を設けない場合には、処理
水は処理槽1の上部又は底(底板は設けられていない)
から排出される。この様な処理槽1はステンレススチー
ル等の金属、硬質塩化ビニル樹脂等のプラスチック、木
材等、任意の材質で形成され、且つ適当な船5に任意の
方法で、好ましくは交換可能に固定されている。
【0009】回転円筒2は、船5に固定された支持体1
1に取り付けられたモーター等の駆動源3によって、好
ましくはユニバーサルジョイントの如き可撓性継手12
で連結された回転軸13に固定され、回転軸13の下端
は処理槽1から伸びている腕14によって振れ止めされ
るか、12と円筒上部の長さを長くして円筒のすぐ上に
上記と同様な腕(不図示)を設けて振れが防止されてい
る。この回転円筒2は前記処理槽1の直径の10〜60
%、好ましくは20〜40%程度の直径を有しており、
又、その長さは、先に説明した処理槽1の長さより幾分
短いが、長さは要求される処理能力と動力費との関係で
任意に変更することが出来る。この回転円筒2は処理槽
1と同様の材質から形成されるが、強度、防腐性等を考
慮するとステンンレススチールや防腐処理を施した金属
製であることが好ましい。又、回転円筒2の壁面は平滑
であるのが普通であるが、壁面に多数の孔や凹凸(不図
示)を設けて処理対象水との摩擦力を向上させることも
出来る。回転円筒2が駆動源3によって処理槽1内の水
流と同一方向に回転させられると、回転円筒2と処理対
象水との摩擦力によって水流は加速され、円筒2の壁面
に近いほど流速は大になって、処理槽1の壁面に近付く
程処理対象水の流速は低下する。この強制一次流によっ
て、処理水の水面に存在していた浮遊物15は回転円筒
2の近くに引き寄せられ、回転円筒2の上部に設けられ
ている堰16を越えて、堰16内に集積される。一方、
水中に懸濁或いは乳化されている微細な藻屑、プランク
トン、油滴等は、回転円筒2による強制二次流によって
水面に浮遊物と共に浮上し回転円筒2に引き寄せられ、
且つ堰16を越えて堰16内に集積される。このとき、
回転円筒内へ浮遊物をより効率よく導入する為に誘導板
を設けると効果的である。
【0010】上記回転円筒2を駆動させる駆動源3とし
てはモーターが一般的であるが、水力や風力、その他の
動力源でもよい。浮遊物溜め4には、例えば、金網製等
の篭17が収納されていて、前記回転円筒2の堰16内
又は円筒の上部近傍に集積された浮遊物は、例えば、適
当なポンプP等によって浮遊物溜め4に送られ、浮遊物
溜め4の篭17内に集積された浮遊物15は水切り後陸
地において処理される。又、篭ではかからない油分、プ
ランクトン等は、溜め槽4から改めて母船や陸地の別途
の処理施設へポンプ等で送り処理される。船5(艇)
は、図示した例では双胴船の形状を有しているがこれに
限定されず、通常の単胴船でもよく、その前方、後方、
側面、中心部等に前記処理装置を固定してもよい。
【0011】図3及びその一部の平面図を示す図4の引
用例は、他の実施例を図解的に説明したものであり、こ
の例では、回転円筒2の上部に堰が設けられていない
が、、この例では、処理槽1の水面に接する位置に浮遊
物の誘導板18が設けられ、浮遊物15は、この誘導板
18によって処理槽1の壁面に集められ、壁面に形成さ
れた排出口から流路を経由して浮遊物溜め4に設けられ
た篭17に入れ、水切りされた後陸上で処理される。
【0012】図5及びそのA−A断面である図6に本発
明の別の実施例を示す。この実施例では前記した図1及
び図2の実施例の処理装置の流入口にスクリーン19を
設け、水面或いはその近傍に浮遊している比較的粗大な
浮遊物20を予めスクリーン19ですくい集める。この
スクリーンは、適当な目のバースクリーンやネット等で
よく、又、その一部が水面に出ているものでも全体が水
没しているものでもよい。船5の進行に従ってスクリー
ン19に集まった浮遊物20は適当な方法で船上にかき
上げられ、比較的大きな浮遊物20は適当な流路を経て
篭22の如き適当な浮遊物溜めに集められ、前記と同様
に処理される。船上にすくい上げられた浮遊物20に混
入している微細な浮遊物は、適当なメッシュ等21を通
過して流入口6に入り、前記と同様に処理される。
【0013】更に、図7のa及びbに本発明の処理装置
に用いる他の回転円筒の例を示した。尚、これらの回転
円筒の代わりに図7のc〜fに示した様な円盤を用いて
も、効率は劣るが、かなりの浮遊物を除去することが可
能であった。又、本発明においては、回転円筒として、
図8に示した様な回転円筒と円盤とを組み合わせたもの
を使用してもよい。又、本考案においては、夫々必要に
応じて処理槽や浮遊物溜めに各種の付属設備、例えば、
活性汚泥の培養装置、触媒、吸着剤、散気装置等を設け
ることも出来る。
【0014】
【考案の効果】以上の如き本考案によれば、従来の方法
では困難であった湖沼、河川、海等の広域水系の水やヘ
ドロの浄化を低コストで行うことが可能となり、特に、
従来では殆ど不可能であった広域水系中の微細な水中懸
濁物や乳濁液の集積除去が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の処理装置の平面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】他の実施例を説明する図
【図4】他の実施例を説明する図
【図5】他の実施例を説明する図
【図6】他の実施例を説明する図
【図7】回転円筒を説明する図
【図8】回転円筒を説明する図
【符号の説明】
1:処理槽 2:回転円筒 3:駆動源 4:浮遊物溜め 5:船

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に沿って処理対象水が流入するよう
    な接線方向の流入口を有する略円筒又はインボリュート
    形状の処理槽と、そのほぼ中央に設けられた垂直軸を有
    し且つ処理対象水の流入方向と同一方向に回転可能な回
    転円筒と、該回転円筒を駆動させる駆動源と、集積され
    た浮遊物を集める浮遊物溜めを有する処理装置であっ
    て、上記流入口が進行方向に向く様にして推進力のある
    船に取り付けられていることを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 流入口の入口に粗大浮遊物をすくいとる
    スクリーンが設けられている請求項1に記載の処理装
    置。
  3. 【請求項3】 処理槽内に活性汚泥の培養装置、接触
    材、触媒、吸着剤、散気装置を設けた請求項1に記載の
    処理装置。
JP1991028217U 1991-04-01 1991-04-01 処理装置 Expired - Lifetime JP2525584Y2 (ja)

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JP1991028217U JP2525584Y2 (ja) 1991-04-01 1991-04-01 処理装置

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JPH04118190U JPH04118190U (ja) 1992-10-22
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CN110667795A (zh) * 2019-12-02 2020-01-10 嵊州市云瑞环保科技有限公司 一种螺旋捕获升降打捞式水面垃圾清理船

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JPS49128549A (ja) * 1973-04-11 1974-12-09
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