JP2517689B2 - 塗装用鋼板およびその評価方法 - Google Patents

塗装用鋼板およびその評価方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、塗膜鮮映性(塗装後の、鋼板表面における
鮮映性)とプレス成形性(プレス加工時に型カジリを生
じ難いこと)に優れた塗装用鋼板および各種塗装用鋼板
の塗膜鮮映性とプレス成形性は同時に評価する塗装用鋼
板の評価方法に関し、特に、被ダル加工法が異なる各種
塗装用鋼板(例えば、レーザダル鋼板、ショットダル鋼
板、放電ダル鋼板)であっても優れた塗膜鮮映性とプレ
ス成形性を同時に有する塗装用鋼板および塗膜鮮映性と
プレス成形性を同時にまとめて正確に評価することがで
きる塗装用鋼板の評価方法に関する。
<従来の技術> 従来、自動車ボディや家庭用電気製品に用いられる塗
装用鋼板の代表例としての冷延鋼板は、冷間圧延後脱脂
清浄を行い、さらに焼鈍した後調質圧延を施して製造さ
れるのが通常である。ここで、調質圧延の目的の一つ
は、表面をダル仕上げしたワークロールを用いて軽度の
圧延を行うことによって鋼板表面に適度の表面粗さを与
え、プレス成形時における鋼板の耐焼付き性を向上させ
ることである。
ところで、このワークロールの表面をダル仕上げする
方法としては、従来から、ロール表面にショットを投射
してダル加工を行うショットプラストによる方法と、加
工液中で放電させロール表面を溶融飛散させて所定のダ
ル表面を得る放電加工による方法とが実用化されてい
る。これらの方法によるワークロールのダル仕上げの場
合、ロール表面にはそれぞれのダル加工法固有の不規則
な粗度プロフィルが形成されるため、圧延後の鋼板表面
が不規則な山と谷で構成される。このような鋼板につい
てプレス加工を施せば、谷部に潤滑油を貯留させてプレ
ス金型と鋼板との摩擦力を低減させ、プレス作業を容易
にすると同時に、金型との摩擦力により剥離した金属粉
を谷部にトラップして焼付きを防止することができる等
プレス成形性を向上できる。
近年、乗用車は勿論、軽自動車、ワゴン車、トラック
に至るまで、塗装後の総合的な品質の高さを顧客に対し
て直接的に視覚によって訴えることができるため、塗装
面の良否が極めて重要な品質管理項目となっている。と
ころで、塗装面の評価項目としては種々のものがある。
そのうちでも特に塗装面の乱反射が少なく光沢性に優
れていること、および写像の歪みが少ないこと、すなわ
ち写像性が優れていることが重要であり、これらの光沢
性と写像性とを合わせて一般に「塗膜鮮映性」と称して
いる。
上記塗装面の鮮映性の評価方法として、従来から、例
えば、特開昭63−117206号、特開昭61−217708号、特開
昭62−103544号、特開昭62−233712号が提案されてい
る。
しかしながら、塗装面の鮮映性に対しては、塗料の種
類や塗装方法も影響を与えるが、塗装下地としての鋼板
表面の形態の影響も強く受ける。特に、塗膜厚が薄い場
合、具体的には塗装回数が1ないし2回で合計膜厚が80
μm未満の場合には、塗装下地としての鋼板表面の形態
の影響は大きい。すなわち、鋼板表面の平坦な部分の占
める割合が少なく、波長と振幅の大きい凹凸成分が多く
なれば、塗装面でも凹凸が大きくなり、その結果、光の
乱反射を生じて光沢性を損なうとともに、写像の歪みを
招き前述の塗膜鮮映性を悪化させることとなる。
そこで、塗装前の鋼板表面の微視的形態から塗膜鮮映
性を評価することが必要であるが、従来は、JISB−0601
(1982)に記載された方法により評価していた。この方
法では、鋼板表面の微視的形態のうち、塗膜鮮映性の評
価の指標として、JISB−0601に規定された「ろ波中心線
うねり(SWCA)」を用いている。
ここで「ろ波中心線うねり(SWCA)」は、前記JISB−
0601に規定されているように、第2図の模式図に示す如
く、触針式表面粗さ測定器を試料表面上に形成された波
長λの凹凸上を速度Vで移動させることにより得られた
被測定面の断面曲線から、概略0.8mm未満の波長の短い
表面粗さの成分を所定の高域のカットオフ値を持つ低域
フィルターで除去して、更には真直度などの形状狂いに
相当する波長の長い成分に相当する大きい波長(概略、
8.0mm〜)の成分を所定の低域カットオフ値を持つ高域
フィルターで除去して得られる、凹凸の中心線に対する
平均高さをμmで表示したものである。
ところで、一般に、鋼板表面に形成された長波長(概
略、0.8〜8.0mm)の凹凸の成分すなわち、「表面うねり
成分」の存在量が多くなれば、塗膜鮮映性が低下し、短
波長(概略、0〜0.8mm)の凹凸成分すなわち、「表面
粗さ成分」の存在量が多いほどプレス加工性が良好即ち
プレス時に型カジリなどを生じ難いといわれている。こ
のうねり成分は、鋼板を塗装しても埋めることができ
ず、塗膜鮮映性を阻害するので、鋼板表面に前記うねり
成分がどの程度あるかによって塗装用鋼板の塗膜鮮映性
の評価を行っている。
このため、JISB−0601に規定の方法では、この表面う
ねり成分を前記ろ波中心線うねりによって評価し、この
ろ波中心線うねりの値が小さいほど、塗膜鮮映性が良好
であると判定されていた。
このように、表面うねりをろ波中心線うねり表示で0.
7μm以下に限定して高い鮮映性を持ち、さらに表面粗
さを2次元中心線平均粗さRa表示で0.6〜3.0μmの範囲
に限定して良好なプレス性を持つ、放電ダル加工ワーク
ロールによる圧延により得られた高鮮映性鋼板が特開昭
63−255320号公報に開示されている。
一方、ショットブラストにより加工されたワークロー
ルにより圧延された鋼板(以下、ショットダル鋼板とい
う)、放電加工されたワークロールにより圧延された鋼
板(以下、放電ダル鋼板という)の塗膜鮮映性を改善す
るために、近年レーザ等の高密度ビームエネルギーによ
りダル加工した、すなわち、回転するワークロールに垂
直に近い短いピッチの断続したレーザビームをワークロ
ールの回転軸と平行に移動させながら照射し、ワークロ
ールの表面を溶融させてダル加工を行うレーザメダル加
工方法による規則的な粗度プロフィルが形成されたロー
ル表面を有するワークロールにより塗装用鋼板を圧延す
ることが行われている。このようにして得られたレーザ
ダル鋼板は従来の放電ダル鋼板、ショットダル鋼板に比
較して、塗膜鮮映性を悪化させる鋼板表面の凹凸成分す
なわちうねり成分が少ないにもかかわらず「表面粗さ成
分」が多いため、プレス成形性は良好なレベルとなって
いる。
上記レーザダル鋼板のように、塗膜鮮映性およびプレ
ス成形性が共に良好な鋼板を、本出願人は特開昭63−33
591号および同63−33592号公報に提案している。この鋼
板は、鋼板表面粗度の規則性を表すパラメータSが一定
の値(0.25)以下であり、すなわち規則性が高く、かつ
鋼板表面平均粗度Raが一定値(2.0μm)より大きい、
あるいはレーザパルスによりロール表面に形成されたマ
イクロレータの転写模様であるリング状溝の鋼板表面粗
度中心面における平均山半径と平均谷半径との比が一定
値(2.5)より大きい塗膜鮮映性およびプレス成形性が
共に良好な鋼板である。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記JISB−0601に規定された従来の評
価方法によれば、ろ波中心線うねりの値を求める際のフ
ィルターにおけるカットオフ値は、第2図に示すように
減衰率が−12dB/octの電気フィルターを用いて、その利
得が75%になる周波数に対応する波長である。
したがって、上記従来の評価方法で得られたろ波中心
線うねりの値は高域側及び低域側の波長を100%カット
オフして評価したものではないため、第3図に示すよう
に、次の課題がある (1)測定条件「カットオフ値(mm)、測定範囲(mm×
mm)」の如何によっては前記「ろ波中心線うねり」の値
が大幅に変動し、即ち、長波長側の形状狂いに相当する
誤差成分の影響及び短波長側の成分の影響が、上記「ろ
波中心線うねり」の値に含まれる。
(2)低波長成分(プレス成形性を向上する)が100%
カットオフされず、この低波長成分が「ろ波中心線うね
り」の値として入り込むために、ショットダル鋼板およ
び放電ダル鋼板に比べてレーザダル鋼板の「ろ波中心線
うねり」の値が高くなるという評価結果が生ずる場合が
あり、製造法の異なる各種鋼板の表面性状を正確に評価
できない。
第2図に示すように、低域カットオフ値が0.4〜0.8mm
と低い従来の評価方法では、レーザダル鋼板はプレス成
形性を向上する短波長側に鋭いピークを複数有するた
め、プレス成形性を向上する短波長成分がろ波中心線う
ねりの値に入り込み、実際に塗膜鮮映性のよいレーザダ
ル鋼板の方が、ショットダル鋼板や放電ダル鋼板よりも
かえってろ波中心線うねり値が大きいという結果とな
り、塗膜鮮映性が悪いという評価となってしまい、真の
うねり成分を評価できていなかった。
このように、上記従来の評価方法では、ダル加工方法
の異なる被ダル加工冷延薄鋼板の塗膜鮮映性を正確に比
較評価することが出来ないという課題があった。
また、このように、上記評価方法は所定の波長域間の
真のうねり成分を100%評価できないことから、この方
法によって塗装用鋼板の塗膜鮮映性とプレス成形性とが
共に良好と評価されても、実際の塗膜鮮映性および/ま
たはプレス成形性が必ずしも十分とは言えないという課
題があった。
従って、塗装用鋼板の塗膜鮮映性プレス成形性とを同
時に評価する正確な評価方法が確立されていないという
ことから、この評価方法を塗装用鋼板の製造の分野にフ
ィードバックして、塗装用鋼板の塗膜鮮映性とプレス成
形性とを同時に向上させることができず、従来の塗装用
鋼板の塗膜鮮映性とプレス成形性との同時向上が未だ十
分とは言えないという課題があった。
本発明は、上記従来からの未解決の課題を解決するた
めに、正確に評価された塗膜鮮映性とプレス成形性との
両方に十分優れた塗装用鋼板を提供することを第1の目
的とし、また、塗膜厚が薄い場合、実用的には合計膜厚
80μm未満であっても十分な塗装面の鮮映性を得ること
ができる塗膜鮮映性とプレス成形性との両方に十分優れ
た塗装用鋼板を提供することを第2の目的とする。
また、本発明は、上記従来からの課題を解決するため
に、各種ダル仕上げ冷延薄鋼板すなわち塗装用鋼板の塗
膜鮮映性とプレス成形性とを同時、かつ正確に評価する
ことができる塗装用鋼板の評価方法を提供することを第
3の目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、上記目的を解決するために塗装用鋼板
の塗膜鮮映性とプレス成形性とを同時に評価する方法に
関して種々の検討を行った所、塗膜鮮映性とプレス成形
性とを同時かつ、正確に評価することができる方法を得
るに至り、さらに、この評価方法を用いて塗装用鋼板の
塗膜鮮映性について検討した所、ダル仕上加工において
特定の条件を具備することにより塗膜鮮映性とプレス成
形性とが共に良好な塗装用鋼板を得ることができること
を知見し、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明の第1の態様は、塗装回数3回以上
または合計塗膜厚80μm以上に供される塗装用鋼板であ
って、鋼板表面の断面曲線をフーリエ変換して得られる
周波数解析曲線(鋼板表面の凹凸の波長とパワースペク
トルの関係を表わした曲線)において、波長1.0〜6.0mm
の範囲内に設定された塗膜鮮映性阻害波長域のパワース
ペクトル和をPAとし、波長0〜1.0mmの範囲内に設定さ
れたプレス成形性向上波長域のパワースペクトル和をPB
とするとき、これらのパワースペクトル和の比として下
記式 KS=(PA+PB)/PA によって定義される塗装用鋼板係数KSが6.0以上であ
り、かつ前記鋼板表面の2次元中心線平均粗さRaまたは
3次元中心線平均粗さSRaが0.5μmを越え、1.5μm未
満であることを特徴とする塗装用鋼板を提供するもので
ある。
また、本発明の第2の態様は、合計塗膜厚80μm未満
に供される塗装用鋼板であって、鋼板表面の断面曲線を
フーリエ変換して得られる周波数解析曲線において、波
長1.0〜6.0mmの範囲内に設定された塗膜鮮映性阻害波長
域のパワースペクトル和をPAとし、波長0〜1.0mmの範
囲内に設定されたプレス成形性向上波長域のパワースペ
クトル和をPBとするとき、これらのパワースペクトル和
の比として下記式 KS=(PA+PB)/PA によって定義される塗装用鋼板係数KSが6.0以上であ
り、かつ前記鋼板表面の2次元中心線平均粗さRaまたは
3次元中心線平均粗さSRaが0.5μmを越え、15μm未満
であり、かつ、前記プレス成形性向上波長域のパワース
ペクトル和PBが3.0μm2未満であることを特徴とする塗
装用鋼板を提供するものである。
また、本発明の第3の態様は、塗装用鋼板の表面の断
面曲線を検出し、該断面曲線をフーリエ変換して周波数
解析曲線を得ると伴に、当該周波数解析曲線からプレス
成形によっても形状が矯正されずかつ塗膜鮮映性を低下
させる塗膜鮮映性阻害波長域のパワースペクトル和PA
と、プレス成形性を向上するプレス成形性向上波長域の
パワースペクトル和PBとを求め、下記式 KS=(PA+PB)/PA に基づいて決定される塗装用鋼板係数KSを用いて、塗装
用鋼板の塗膜鮮映性とプレス成形性とを同時に評価する
ことを特徴とする塗装用鋼板の評価方法を提供するもの
である。
<作用> 上記本発明にかかる塗装用鋼板およびその評価方法に
よれば、塗装用鋼板の表面形状の不規則なランダム波
形、即ち時間軸に対してランダムな変動を示す入力信号
をフーリエ変換して各周波数ごとの振幅レベルに分解し
て、表示して得られる周波数解析曲線を作成する。次い
で、塗装後の鋼板の塗膜鮮映性を阻害する塗膜鮮映性阻
害波長域を、周波数解析曲線における波長1.0〜6.0mmの
範囲内にし、プレス成形性向上波長域を周波数解析曲線
における波長0〜1.0mmの範囲内に設定する。そして、
塗膜鮮映性阻害波長域とプレス成形性向上波長域とのパ
ワースペクトル和PA,PBを求める。
ここで、パワースペクトル和とは、所定波長域にある
パワースペクトルを積分したものである。
これらのパワースペクトル和を用いて、上記式に基づ
いて塗装用鋼板係数KSを演算する。
本発明の第3の態様によれば塗装用鋼板係数KSは、塗
膜鮮映性阻害波長域のパワースペクトル和PAが小さく、
プレス成形性向上波長域のパワースペクトル和PBが大き
いほど大きい値となるために、この値を比較することに
より、各種塗装用鋼板の塗膜鮮映性およびプレス成形性
の良否を同時かつ正確に比較評価することが可能とな
る。
上記式に基づいて演算された塗装用鋼板係数KSは、上
記各所定波長域間にあるパワースペクトルのみを100%
取り込み、かつ、それ以外の波長にあるパワースペクト
ルをそれぞれ全て取り除いてあるため、塗膜鮮映性を阻
害する上記波長域にある成分と、短波長側にあるプレス
成形性を向上する上記波長域にある成分とが互いに上記
各パワースペクトル和に加算されることがない。従っ
て、各種塗装鋼板の塗膜鮮映性およびプレス成形性を同
時に真に正確に評価することができる。
従って、本発明の第1の態様によれば、塗装回数3回
以上または合計塗膜厚80μm以上に供される塗装用鋼板
における塗装用鋼板係数KSを6.0以上に限定することに
より、塗膜鮮映性阻害波長域のパワースペクトル和PAが
小さく、プレス成形性向上波長域のパワースペクトル和
PBが大きいことになるので、塗装用鋼板の塗膜鮮映性お
よびプレス成形性とが共に優れたものになる。
さらに本発明の第1の態様によれば、鋼板表面の2次
元中心線平均粗さRaまたは3次元中心線平均粗さSRaを
0.5μmを越え1.5μm未満に限定することにより、Raま
たはSRaが0.5μm以下であることによるプレス成形の際
のプレス金型との焼付き(型かじり)を防止している。
また、RaまたはSRaが1.5μm以上であると、塗装によっ
て表面の凹凸を平坦化することが困難であるが、上記Ra
またはSRaを1.5μm未満であると限定しているので、塗
装によって鋼板表面の凹凸を平坦化して塗装用鋼板の塗
膜鮮映性の向上を達成している。
また、本発明の第2の態様によれば、上記塗装用鋼板
係数KSおよび鋼板表面の中心線平均粗さRaまたはSRaを
上記のように限定するのに加え、さらにプレス成形性向
上波長域のパワースペクトル和PBを3.0μm2未満に限定
することにより、塗膜が薄い場合にも、プレス成形性向
上波長域内にあって塗膜鮮映性をある程度阻害する成分
を実用上支障無い程度に制限することができる。
<実施例> まず、本発明の第3の態様に係る塗装用鋼板の評価方
法の一実施例について説明する。
第1図は、この評価方法を実施するための塗装用鋼板
評価装置の構成を示す図である。
第1図において、鋼板試料固定台1上には塗装用鋼板
試料40が載置されている。触針10は鋼板試料40と接触し
て、試料表面に形成されたダル加工溝を走査することに
より、鋼板試料40表面の凹凸の粗さ程度に応じたランダ
ム波形を出力する。
このランダム波形は3次元表面形状測定装置2に入力
され、電圧信号に変換される。この電圧信号は、周波数
解析装置4で高速フーリエ変換されて周波数解析曲線が
作成される。
この周波数解析曲線はマイクロコンピュータ5によっ
て目的に応じた波長域間のパワースペクトル和(積分
値)に分解、定量化して表示装置7においてその結果が
表示される。
上記触針10は試料固定台1に対して移動可能に構成さ
れており、試料表面のX軸方向に触針10を移動させた
後、所定ピッチでY軸方向に触針10を移動させて、これ
を繰り返すことにより、試料表面に形成された被ダル加
工溝を走査する。
上記周波数解析装置4は、上記3次元表面形状測定装
置2で得られた表面形状の不規則な波形即ち時間軸に対
してランダムな変動を示す入力信号を高速フーリエ変換
して各周波数ごとの振幅レベルに分解、表示して得られ
る周波数解析曲線を作成する。
この周波数解析曲線は時間軸信号を数学的に周波数軸
に変換したものであり、縦軸はランダム波形から周波数
軸に対して振幅をレベル表示したパワースペクトラムで
ある。従って、この周波数曲線は目的とする波長域間の
振幅レベルを100%評価することができる。
上記コンピュータ5の記憶装置の所定の記憶領域に
は、塗膜鮮映性を阻害する、塗膜鮮映性阻害波長域が設
定されている。次いで、コンピュータ5は、この設定波
長域にある周波数解析曲線の上記パワースペクトル和を
演算して出力する。
このパワースペクトル和には、プレス成形によって矯
正可能な、長波長側の形状狂いに相当する成分や、プレ
ス成形性を向上させるのみで塗装鮮映性に全く影響の無
い短波長側のプレス成形性向上成分は含まれない。従っ
て、各種塗装用鋼板の塗膜鮮映性を正確に比較評価する
ことが可能となる。
第4図は、ショットダル加工されたワークロールによ
り調質圧延された鋼板の断面線を示す。第4図におい
て、横軸は試料表面のX軸(またはY軸)方向の変位量
を示し、縦軸は試料の深さ方向(Z軸方向)を示す。こ
こで、具体的にはx軸測定長さ40.96mmの断面曲線をy
軸に50μmピッチで60本採取している。
第5図は、上記周波数解析装置4において、第4図の
出力曲線を高速フーリエ変換して得られた、2次元平均
パワースペクトル分布(3次元パワースペクトル分布を
リニア加算して2次元平均化した、周波数解析曲線)を
示したものである。すなわち、x軸データピッチは1断
面曲線当り4096点として断面曲線は最小自乗法で傾き補
正をかけ、リニア加算にて60本の二次元平均パワー(振
幅)スペクトル分布を求めている。このパワースペクト
ル分布において特定波長域における各波長に対するパワ
ースペクトルの2乗和を求めてこれをパワースペクトル
和(μm2)としている。第5図において、横軸は試料表
面に形成された凹凸の波長(μm)を示し、縦軸はパワ
ースペクトル(μm)を示す。ここで、各周波数成分は
実数部と虚数部からなるので各成分のパワーを求めるた
めにはそれらの2乗和を作る必要がある。k番目の周波
数成分Xkの実数部をRe(Xk)、虚数部をIn(Xk)と表わ
すと、k番目のパワースペクトルPkは Pk=|Xk|2={Re(Xk)}+{In(Xk)} で表わすことができる。また、λ〜λは、塗膜鮮映
性阻害波長域を示し、0〜λは、プレス成形性向上波
長域を示す。また、λとλの間の黒塗り部(面積)
は、塗膜鮮映性阻害波長域におけるパワースペクトル和
(積分値)PAを示し、λ以下の黒塗り部(面積)は、
プレス成形性向上波長域のパワースペクトル和(積分
値)を示す。
次に、上記コンピュータ5は、第5図の上記周波数解
析曲線に基づいて、次の下記(1)式に示される塗装用
鋼板係数KSを演算する。
KS=(PA+PB)/PA ……(1) 尚、上記λおよびλ、すなわち塗膜鮮映性阻害波
長域は、インターフェイス回路を通して、予めコンピュ
ータ5に設定可能である。塗膜鮮映性阻害波長域とは、
鋼板表面の凹凸が塗装によっても埋めることができず、
プレス加工によっても、矯正することのできない、鋼板
表面に形成された凹凸の波長範囲を意味する。
本発明の評価方法においては、この塗膜鮮映性阻害波
長域を従来のJISB−0601に記載された方法の「表面うね
り成分」に相当する波長域である0.8〜8mmに設定しても
従来法より正確な評価を行うことができるが、より高度
な塗膜鮮映性とプレス成形性を同時かつ正確に評価する
必要がある場合には、1.0〜6.0mmの範囲内に設定するの
がより好ましい。ここで、0.8mm未満に上記波長域の低
波長側を設定すると、塗装によって埋めることができる
短波長の成分が塗膜鮮映性阻害波長として演算されてし
まって、また、8.0mmを越える長波長側に上記波長域の
上限を設定すると、プレス成形によって矯正可能で塗膜
鮮映性に影響がないと考えられる形状狂いに相当する成
分が塗膜鮮映性阻害波長として演算されてしまい、いず
れも、塗装用鋼板の塗膜鮮映性を正確に評価することが
できないためである。
尚、波長λ、例えば0.8mm好ましくは1mm未満の波長
の凹凸はプレス成形性を向上する一方で、塗装によって
埋められて消失するので塗装後の鮮映性を阻害する塗膜
鮮映性阻害波長域から除外することができる。従って、
0〜λ、例えば0〜0.8mm、好ましくは0〜1mmの波長
範囲すなわち、プレス成形性向上波長域における周波数
解析曲線のパワースペクトル和PBを演算することにより
プレス加工性を評価することが可能となる。
その結果、プレス成形性向上波長域、例えば0〜0.8m
mの波長域のパワースペクトル和PBが大きくなることに
より、プレス加工性が良好であり、塗膜鮮映性阻害波長
域、例えば0.8〜8mmのパワースペクトル和PAが小さくな
ることにより、塗膜鮮映性が良好であるとの評価結果が
得られる。
従って、上記の2つのスペクトル和PAおよびPBとの比
として上記式(1)によって定義される塗装用鋼板係数
KSの値を比較することにより、各種塗装用鋼板の塗膜鮮
映性とプレス成形性とを同時、かつ正確に比較評価する
ことが可能となる。
本発明の評価方法では、各種塗装用鋼板の塗装用鋼板
係数KSを比較して、この値が大きい鋼板ほど、塗膜鮮映
性およびプレス加工性が良好であると判定する。従っ
て、レーザダル鋼板のように塗装用鋼板の塗膜鮮映性を
阻害する波長域の凹凸が少なく、かつ、プレス成形性を
向上する低波長側に凹凸を有するような塗膜鮮映性およ
びプレス成形性に優れた鋼板ほど上記塗装用鋼板係数KS
が大きい値となり、従来のショットダル鋼板や放電ダル
鋼板のようにプレス成形性は良好であっても塗膜鮮映性
が必ずしも十分に高いとは言えない鋼板は塗装用鋼板係
数KSは小さい値となるので、この塗装用鋼板係数KSによ
り塗膜鮮映性とプレス成形性を同時かつ正確に評価する
ことができる。
上記(1)式に基づいて演算された塗装用鋼板係数KS
は、所定波長域間を100%取り込み、かつ、それ以外の
波長をすべて取り除いた状態で塗装用鋼板の塗膜鮮映性
およびプレス成形性を評価している。
一方、前記従来のJISB−0601で示された評価方法で
は、0〜0.8mmにあるプレス成形性を向上する低波長成
分がろ波中心線うねりとして入り込む。これに対し、本
発明方法では、この低波長成分、すなわちプレス成形性
向上波長成分のパワースペクトルが塗膜鮮映性を阻害す
る波長域のパワースペクトル和に入ることがないため、
前述のJISB−0601記載の従来の評価方法と比較して、正
確に塗装用鋼板の塗装後の塗膜鮮映性およびプレス成形
性を評価することができる。
ここで、本発明の塗装用鋼板の評価方法をダル加工法
の異なるワークロールにより得られた塗装用鋼板の表面
断面曲線のパワースペクトル分布を用いて説明する。
第6図はショットダル鋼板のパワースペクトル分布の
一例を示す。そして、第7図はレーザダル鋼板のパワー
スペクトル分布の一例を示す。第6図および第7図にお
いて、パワースペクトル和が大きい程、その波長の凹凸
が鋼板に多く存在していることを示す。第6図と第7図
の比較を行うと、レーザダル鋼板の方がショットダル鋼
板に比べて塗膜鮮映性阻害波長域(λ〜λ、例えば
λ=1.0mm、λ=6.0mm)におけるパワースペクトル
和PAが小さく、一方、λより小さい波長域では、鋭い
ピークを有しており、プレス加工性向上波長域における
パワースペクトル和PBが大きいことがわかる。従って、
レーザダル鋼板は、第7図に示すように塗膜鮮映性阻害
波長域のパワースペクトル和PAが小さい反面、プレス成
形性向上波長域には鋭いピークを有するので、そのパワ
ースペクトル和PBは大きくなることから、塗装用鋼板係
数KSは、第6図に示すようなショットダル鋼板に比べて
大きくなる。その結果、本発明の如く塗装用鋼板係数KS
を用いて評価する方法は、レーザダル鋼板が、他のダル
鋼板に比べて最も塗膜鮮映性およびプレス成形性が良い
という実績にもとずく評価結果と一致することになる。
次に、本発明の塗装用鋼板の評価方法を具体的な実施
例に基づいて具体的に説明する。
(実施例1) 第8図に種々の測定条件による各種塗装用鋼板の塗膜
鮮映性評価を行った結果を示す。本評価の実施例におい
ては、測定範囲を変えるとともに、前述の従来法と同様
に塗装後の鋼板の塗膜鮮映性を低下させる波長域(第6
図および第7図のλ〜λ)を低波長端側(λ)が
0.8mmで、長波長端側(λ)が8.0mmである0.8mm〜8.0
mmに設定して、この波長域のパワースペクトル和(PS
和)PAを求めた結果を示す。
第8図の評価結果によれば、レーザダル鋼板の方が他
の鋼板に比較して、塗膜鮮映性阻害波長域に於けるパワ
ースペクトル和PAが小さいことが示されている。このこ
とは、レーザダル鋼板は、ショットダル鋼板、放電ダル
鋼板と比較して塗膜鮮映性阻害波長域の凹凸成分が少な
いという実際の結果と一致している。ここで、レーザダ
ル鋼板について述べると、レーザダル鋼板は、短波長側
にプレス成形性を向上する凹凸を他の鋼板と比較して多
く有しているが、この凹凸は塗膜鮮映性を阻害させるこ
とが無いため、レーザダル鋼板は他の鋼板に比べて塗膜
鮮映性及びプレス成形性とも良好である。
従って、第8図に示す鋼板の塗装用鋼板係数KSを求め
たところ、ショットダル鋼板では、3.0〜5.0であり、放
電ダル鋼板では、3.5〜5.5であり、そして、レーザダル
鋼板では9.0〜11.0であって、レーザダル鋼板の方が他
のダル鋼板に比べて塗装用鋼板係数が大きく、この塗装
用鋼板係数KSによって塗膜鮮映性が正しく評価されるこ
とがわかる。
これに対し、第3図に示す従来のフィルタを用いる表
面評価方法によれば、レーザダル鋼板の方が他の種類の
鋼板に比較して前記ろ波中心線うねりが大きい場合があ
る。このことは、低波長域にあるプレス成形性向上成分
の凹凸がフィルタによりカットされずに、ろ波中心線う
ねりの値に取り込まれるためである。従って、第3図の
評価方法では、レーザダル鋼板の塗膜鮮映性が他の種類
の鋼板より悪いことになり、実際の結果と反対となるこ
とがある。
また、第3図に示す如くろ波中心線うねりの値は、測
定範囲の相違によって大幅に変動しているが、第8図に
示す評価方法によれば、第3図で示す評価方法に比べ
て、測定範囲が変化してもパワースペクトル和の変動が
少なく、製造方法が異なるばかりでなく、測定範囲が異
なる各種塗装用鋼板に対して、塗膜鮮映性良否の正しい
評価ができることを示している。
(実施例2) 前記塗装用鋼板係数KSは、塗装用鋼板の塗膜鮮映性お
よびプレス成形性(耐型カジリ性)を同時に評価するも
のであるが、塗装用鋼板のプレス成形性のみを独立して
評価する粗さのパラメータとして、プレス成形性向上波
長域における平均粗さ(2次元表示でRa、3次元表示を
SRaと表記する)がある。このRa、SRaは中心線に対して
の平均高さを意味したものであり、次の(2)式によっ
て定義され、次の値の範囲内にあることが望ましいと一
般に言われている。
0.5μm<Ra,SRa<1.5μm 上記(2)式において、Lは試料表面の粗さ測定間隔
を示す。
第9図に各種塗装用鋼板素地の塗装用鋼板係数KSと上
記プレス成形性向上波長域における平均粗さ(SRa)と
の関係を示す。本実施例においてはダル加工法の異なる
各種鋼板試料(レーザダル鋼板、ショットダル鋼板、放
電ダル鋼板)を用意し、それぞれ測定範囲8mm×8mmにて
この鋼板のパワースペクトル和をそれぞれ上記第1図で
説明した装置を用いて測定した。
塗装用鋼板係数を算出するにあたっての塗膜鮮映性阻
害波長域を、0.8mm〜8.0mmに設定し、また、プレス成形
性向上波長域を0〜0.8mmに設定した。
第9図からわかるように、レーザダル鋼板は他種類の
鋼板と比較して塗装用鋼板係数KSおよびプレス成形性向
上波長域における平均粗さ(SRa)が共に高いことがわ
かる。この第9図の評価結果は、レーザダル鋼板はショ
ットダル鋼板および放電ダル鋼板と比較して塗装用鋼板
の塗膜鮮映性を阻害する波長域の凹凸が少ない一方で、
プレス成形性を向上する波長域の凹凸が多いという事実
と一致していることを意味するものである。
次に、第10図に、各種塗装用鋼板素地の塗装用鋼板係
数KSとこの鋼板素地を塗装し、塗装後(3回塗装垂直塗
装)の塗膜鮮映性と相関するDOIとの関係を示す。
本実施例においては、第9図を求める際に用意した各
種鋼板を測定した後、次いで、この各種鋼板に3回塗
装、膜厚80μm〜95μmの塗装を施し、この塗装後の鋼
板について、塗膜鮮映性の良否と相関するDOI値を測定
した。
上記DOI(Distinctness of Image)は塗膜鮮映性評価
の一般的なものであり、米国のハンター・アソシェイツ
・ラボラトリー(Hunter Associates Laboratory)社製
のドリゴン(Dorigon)メータによる測定値である。
このDIO値は、試料の表面に対して入射角30度で光を
入射し、その正反射光強度RSと正半射角に対し、±0.3
度での散乱光強度R0.3の値を用いて、次式で表され
る。
DOI値(%) =100×(RS−R0.3)/RS そして、このDOI値が高い程塗膜鮮映性が良好である
ことを示す。
この第10図の結果からわかるように、レーザダル鋼板
は他の鋼板と比較して塗装用鋼板係数KSおよびDOI値が
共に高いことがわかる。
従って、鋼板素地の塗装用鋼板係数KSを比較すること
によって、製法が異なり表面の微視的形態の異なる各種
塗装用鋼板についても塗装後に行なわれる塗膜鮮映性の
官能評価を素地の段階で的確に行うことができることを
示している。
以上説明した具体的実施例では、塗装後の塗膜鮮映性
を阻害する波長域を、従来評価方法、例えば、JISB−06
01に記載された評価方法との比較を容易にするため、0.
8〜8.0mmに設定したが、本発明の評価方法では、塗膜鮮
映性阻害波長域を1.0〜6.0mmに設定するのが好ましい。
しかし、本発明は、これらに限定されるわけではなく、
塗装後の塗膜鮮映性を阻害する波長域を他の値に設定す
ることも可能である。
次に、本発明の第1および第2の態様に係わる塗装用
鋼板を詳細に説明する。
本発明の第1の態様の塗装用鋼板において、3次元表
面形状測定装置によって得られた鋼板表面の3次元断面
曲線をフーリエ変換して得られる周波数解析曲線(パワ
ースペクトルラム)における、塗膜鮮映性阻害波長域の
パワースペクトル和PAとプレス成形性向上波長域のパワ
ースペクトル和PBの比として前記式(1)によって定義
される塗装用鋼板係数KSを6以上に限定する。
この理由は、塗装用鋼板係数KSが6未満では、 KS=(PA+PB)/PA=1+PB/PA であることから、PB/PAが5未満であるため、プレス成
形性向上波長域のパワースペクトル和PBが小さく、塗膜
鮮映性阻害波長域のパワースペクトル和PAが大きく、す
なわち、プレス成形性を向上させる凹凸が少なく、塗膜
鮮映性を阻害する凹凸が多いため、プレス成形性と塗膜
鮮映性とを同時に優れたものとすることができないから
である。
本発明の塗装用鋼板においては、塗膜鮮映性阻害波長
域を、上記の1.0〜6.0mmに設定し、プレス成形性を向上
する波長域は1.0mm未満に設定することが必要である。
ここで、塗膜鮮映性阻害波長域とは、前述したように
プレス成形によっても形状を矯正することができず、塗
装後においても凹凸が塗装面に残り塗膜鮮映性を害す
る、凹凸の波長範囲を意味するもので、この波長域の短
波長側端を1.0mm未満に設定すると、型かじりを防止
し、塗膜鮮映性を低下させることのない凹凸成分が塗膜
鮮映性阻害波長域に入ってしまい、また、この波長域を
長波長側端を6.0mmを越えて設定すると、プレス成形に
よって矯正可能で塗膜鮮映性に影響が少ないと考えられ
る形状狂いに相当する凹凸成分が塗膜鮮映性阻害波長に
入ってしまい塗装用鋼板の塗膜鮮映性を正確に評価する
ことができず、この塗膜鮮映性阻害波長域とプレス成形
性向上波長域の各パワースペクトル和の比として定義さ
れる鋼板用塗装係数KSによって、塗膜鮮映性とプレス成
形性とを同時に正確に評価できないので、塗膜鮮映性と
プレス成形性との両方に高度に優れた塗装用鋼板とする
ことができないからである。
また、本発明の塗装用鋼板においては、塗装用鋼板の
表面の中心線平均粗さRa、SRaを 0.5μm<Ra,SRa<1.5μm に限定する。
この理由は、中心線表面粗さRaまたはSRaが0.5μm以
下では、プレス金型との滑らかな移動が行われないので
型カジリを生じるおそれがあり、1.5μm以上では、塗
装によっても完全に平坦化されない凹凸を含むようにな
るため塗膜鮮映性が劣化するからである。
本発明において、塗装用鋼板表面の中心線平均粗さを
2次元中心線平均粗さRaと3次元中心線平均粗さSRaで
限定するのは、ショットダル鋼板や放電ダル鋼板のよう
に鋼板表面の粗度プロフィルが不規則である場合には、
粗度パターンが方向性を有していないため、第11図
(1)および(2)から明らかなように、鋼板表面のど
の方向でも平均化すれば同様であるため2次元中心線平
均粗さRaも3次元中心線平均粗さSRaも同じになるが、
レーザダル鋼板のように、例えば第11図(3)に示すよ
うに、鋼板表面の粗度プロフィルが規則的である場合に
は、マイクロレータの規則的配列がある部分とその中間
では、Raの値が全く異なるため、レーザダル鋼板の中心
線平均粗さは3次元中心線平均粗さSRaでなければ正確
に評価できない。
次に、本発明の第1の態様に係る塗装用鋼板を具体的
実施例に基づいて説明する。
(実施例3) 供試鋼として、低炭素アルミキルド鋼の冷延鋼板を用
いた。これを、ショットブラストによるダル加工、放電
加工によるダル加工、レーザビームによるダル加工をそ
れぞれ施したスキンパスロールを用いて、0.8%の圧下
率で調質圧延を行い、各々の鋼板について試験片を採取
した。
そして、各試験片の3次元表面形状測定装置(明神工
機製SAS−2001)により各試験片の3次元鋼板表面断面
曲線を得た。この時、各ダル加工方法の条件を種々変え
ることにより、ロール表面の粗度パターンを変化させス
キンパス圧延後の被ダル加工鋼板表面の粗度パターンを
変化させた。
第11図に、このようにして作成された試験片表面の3
次元表面断面曲線図形を示す。
第11図において、(1)はショットダル加工が施され
たワークロールにより調質圧延されたショットダル鋼板
の試験片の3次元表面断面曲線図形であり、(2)は放
電ダル加工が施されたワークロールにより調質圧延され
た放電ダル鋼板の試験片の3次元表面断面曲線図形であ
り、(3)はレーザダル加工されたワークロールにより
調質圧延されたレーザダル鋼板の試験片の3次元表面断
面曲線図形である。
その後、前述したように上記各試験片について、周波
数解析装置を用いて、上記3次元表面形状測定装置で得
られた表面形状の不規則なランダム波形、即ち時間軸に
対してランダムな変動を示す入力信号を高速フーリエ変
換して、凹凸の各周波数毎の振幅レベルに分解し、表示
して得られる周波数解析曲線を第6図および第7図に示
すように作成した。
次いで、これらの曲線の塗膜鮮映性阻害波長域のパワ
ースペクトル和PAおよびプレス成形性向上波長域のパワ
ースペクトル和PBを求めた。この際、塗膜鮮映性阻害波
長領域λ〜λを1.0〜6.0mmに設定し、プレス成形性
向上波長域を0〜1.0mmに設定した。
各供試鋼板のパワースペクトル和PAおよびPBを用いて
前記式(1)に基づいて塗装用鋼板係数KSを演算した。
第11図(1)で示される試験片の塗装用鋼板係数KS
は、5.06であり、(2)で示される試験片の塗装用鋼板
係数KSは、4.62であった。これに対しレーザダル鋼板で
ある第11図(3)に示される試験片の塗装用鋼板係数KS
は、21.3であった。
第11図(1)および第1図(2)の試験片のように、
ショットブラスト法、放電加工法によってダル加工が成
されたワークロールで塗装用鋼板のダル目付けを行う
と、プレス成形性の向上に必要な粗さ成分を多くしよう
とすると、必然的に塗膜鮮映性を阻害するねり成分が多
くなるため、例えば、第6図に示すショットダル目付け
された鋼板のように、プレス成形性向上波長域のパワー
スペクトル和ばかりでなく塗膜鮮映性阻害波長域のパワ
ースペクトル和も大きい値となっていることから上記塗
装用鋼板係数KSが6未満の値となる。
第11図(3)の試験片を得るためのレーザダル加工さ
れたロールは、プレス加工性を向上するマイクロレータ
を表面に多数有するがその他の部分は平坦性に富むもの
であり、このロールによりダル目付けが行われたレーザ
ダル鋼板は、第7図に示されるようにプレス加工性向上
波長域のパパースペクトル和は大きい反面、塗膜鮮映性
阻害波長域のパワースペクトル和が小さい。従って、レ
ーザダル加工がされたロールを用いて圧延された塗装用
鋼板は、塗装用鋼板係数KSが6以上の塗膜鮮映性および
プレス成形性の両方を同時に満足する塗装用鋼板である
ことを示すものである。
次に、調質圧延後の各種試験片の塗装用鋼板係数KSの
値が種々異なるものについて次のような条件で化成処理
を行い、次いで3コート塗装を施した。
化成処理 処理剤:ディップ処理用細粒型リン酸塩系薬剤 ディップ条件:43℃×120秒 被膜重量:2.2±0.2g/cm2 前処理:脱脂、水洗、表面調整 後処理:水洗い、純水洗、乾燥 塗装 塗装姿勢:垂直姿勢 合計膜厚80〜90μm 下塗:カチオンED塗料18〜20μm厚 中塗:シーラー30〜35μm厚 上塗:トップコート30〜35μm厚 尚、各工程ともサンディングは行わなかった。塗装後
の各鋼板の塗膜表面について、下記DOI値測定した。第1
2図に塗装前の塗装用鋼板係数KSとDOI値との関係を示
す。
ここでDOI値が高い程(90以上)塗膜鮮映性が良好で
あることを示す。
第12図に示すように、塗装用鋼板係数KSが6以上で
は、上記DOIが90以上となり、塗膜鮮映性が良好である
ことを表していることがわかる。
次に、塗膜鮮映性係数が6以上の本法により製造され
た塗装用鋼板の表面粗さ(3次元中心線平均粗さ)SRa
と鋼板の耐型かじり性との関係についての試験を行っ
た。この表面粗さSRaは、鋼板表面の凹凸の中心線に対
しての平均高さを意味するものである。一方、耐型かじ
り性は、丸ビート付ハット型絞り試験を行い、試験後の
鋼板表面を目視法により、1(良)〜5(劣)の判定を
した。
評価1、2は、実用上問題ない耐型かじり性を示す。
尚、絞り条件は、絞り速度1mm/s、潤滑油は防錆油(オ
イルタイプ)を用い、同量の潤滑油を塗布して行った。
第13図にこの結果を示す。第13図によれば、上記SRa
が0.5μmを越えると耐型かじり性が良好であることが
分かる。
次に、塗装用鋼板について表面粗さSRaと3コート、
垂直塗装後の鋼板の上記DOIとの関係についての試験を
行った。前記と同じ条件で3回塗装し合計膜厚は85〜95
μmであった。
第14図にこの試験結果を示す。第14図によれば、表面
粗さSRaが1.5μm以上ではDOIが低下し、塗膜鮮映性が
劣化することが分かる。これは、SRaが1.5μm以上の粗
さ成分がダル目付けされた鋼板の表面に存在すると、塗
装後にもこの粗さが塗装面に残るためであり、このこと
から、中心線平均粗さSRaは、1.5μm未満である必要が
あることがわかる。
次に、本発明の第2の態様に係る塗装用鋼板について
詳細に説明する。
本発明の第2の態様に係る塗装用鋼板は、第1の態様
に係る塗装用鋼板における塗装用鋼板係数KSおよび中心
線平均粗さSRaの限定に加えて、さらにプレス成形性向
上波長域のパワースペクトル和PBを3.0μm2未満に限定
するものである。
レーザダル鋼板、すなわち、レーザダルロールの表面
のマイクロレータによって鋼板に形成されるダル目の断
面形状においては、リング溝の谷底と、リングの内側に
盛り上った台地の頂きとの高度差によって中心線平均粗
さSRaが決まり、従ってプレス成形性向上波長域のパワ
ースペクトル和PBも決まる。塗装面が薄塗膜厚、例え
ば、80μm未満の場合、この高度差がある値以上あると
塗膜上にこのリングパターンが全面的に残り、塗膜鮮映
性を省化させることになる。
そこで、本発明者らは、本発明の第1の態様の塗装用
鋼板であるレーザダル鋼板において、種々のプレス成形
性向上波長域(0〜1.0mm)のパワースペクトル和PBの
鋼板について、合計塗装膜厚とDOIとの関係を調べた。
このレーザダル鋼板の塗装用鋼板係数KSは15〜25であ
り、中心線平均粗さSRaは0.8〜1.2μmであり、その線
を第15図に示す。
第15図から明らかなように、80μm未満の薄塗膜厚で
ある場合に、上記PBが3.0μm2を越えると、DOIが90から
劣化し、上述したような塗膜鮮映性の劣化の影響が現わ
れてくることがわかった。
以上の結果から明らかなように、塗装用鋼板係数KSが
KS≧6.0かつ中心線平均粗さSRa(3次元測定効果)が0.
5μm<SRa<1.5μmである場合にプレス成形性向上波
長域のパワースペクトル和PBが3.0μm2未満である塗装
用鋼板は、例えば、膜厚80μm未満であっても塗装後の
塗膜鮮映性が3回塗装の場合と同等あるいはそれ以上で
ある塗膜鮮映性およびプレス成形性に優れた塗装用鋼板
であることがわかる。
第1および第2の態様に係る塗装用鋼板は、基本的に
以上のように構成されるが、ダル加工を施すワークロー
ルの表面の微視的形態を管理するとともに冷間圧延条件
を制御して所定のリング形状のレーザダル模様を鋼板表
面に与えることにより、上記各態様の塗装用鋼板を製造
することができる。
特に、レーザダル鋼板の場合には、ワークロールにレ
ーザダル加工を行う際に、レーザビーム強度、レーザパ
ルス時間、パルス間隔、レーザビーム源の送りピッチ等
を制御して、ワークロール表面に形成されるマイクロレ
ータの形状、寸法を所定値に制御することができるの
で、本発明の各態様の鋼板を各性能に合わせて得ること
ができる。ショットダル鋼板や放電ダル鋼板に比べて均
質の性能を有する塗装用鋼板とすることができる。
更には、冷間圧延時に圧下率、塗油等の条件を管理す
ることにより、塗装用鋼板係数KSが6以上であり、中心
線平均粗さRa,SRaが0.5μm<Ra,SRa<1.5μmであり、
さらには、プレス成形性向上波長域のパワースペクトル
和PBが3.0μm2未満である塗装用鋼板を得ることができ
る。
<発明の効果> 以上詳述したように本発明の第1の態様に係る塗装用
鋼板によれば、鋼板表面の断面曲線をフーリエ変換して
得られる周波数解析曲線における波長1.0〜6.0mmの範囲
内に設定された塗膜鮮映性阻害波長域のパワースペクト
ル和PAと、波長1.0mm未満の範囲内のプレス成形性向上
波長域のパワースペクトル和PBから比として求められる
塗装用鋼板係数KSを6.0以上とし、かつ、鋼板表面の中
心線平均粗さRa,SRaを0.5μm<Ra,SRa<1.5μmと限定
したため、塗膜鮮映性およびプレス成形性が共に優れた
塗装用鋼板を提供することができる。
本発明の第2の態様に係る塗装用鋼板によれば、上記
第1の態様に係る塗装用鋼板における塗装用鋼板係数KS
および中心線平均粗さSRaの限定に加えて、さらにプレ
ス成形性向上波長域のパワースペクトル和PBを3.0μm2
未満に限定しているので、例えば、2回塗装のように塗
膜厚80μm未満でも十分な塗装後塗膜鮮映性を得ること
のできる。さらに高度の塗膜鮮映性およびプレス成形性
に優れた塗装用鋼板を提供することができる。
以上詳述したように、本発明の第3の態様にかかる塗
装用鋼板の評価方法によれば、塗装用鋼板の表面の微視
的形状を表わす断面曲線をフーリエ変換して周波数解析
曲線を作成し、この周波数解析曲線のパワースペクトル
和PAおよびPBを用いて、前記塗装用鋼板係数を求めるこ
とにより、塗装用鋼板の塗装後の塗膜鮮映性およびプレ
ス成形性を評価しているために、被ダル加工冷延薄鋼板
のプレス成形性と塗装後の塗膜鮮映性とを同時、かつ的
確に評価することができる。
従って、本発明にかかる評価方法を用いることによ
り、塗膜鮮映性の向上の目的に応じた塗装用鋼板の製造
および評価が実用的に可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る評価方法の一例を実施する装置
の構成図である。 第2図は、従来の塗装用鋼板の評価方法の内容を説明す
る模式図である。 第3図は、第2図の評価方法により求めたショットダル
鋼板とレーザダル鋼板の表面うねりの値を示す特性図で
ある。 第4図は、レーザダル鋼板表面を形状測定した3次元表
面形状測定装置により得られた出力曲線を示した図であ
る。 第5図は、第4図の出力曲線を高速フーリエ変換して得
られた2次元平均パワースペクトル分布を示した図であ
る。 第6図は、ショットダル鋼板のパワースペクトル分布を
示す図である。 第7図は、レーザダル鋼板のパワースペクトル分布を示
す図である。 第8図は、種々の測定条件による各種塗装用鋼板の塗膜
鮮映性評価の結果を示す特性図である。 第9図は、各種塗装用鋼板素地の塗装用鋼板係数KSと表
面うねり(SRa)との関係を示すグラフである。 第10図は、各種塗装用鋼板素地の塗装用鋼板係数KSとこ
の鋼板素地を塗装し、塗装後(3コート垂直塗装)の鮮
映性と相関するDOIとの関係を示すグラフである。 第11図(1)、(2)、(3)は、種々のダル加工が施
されたロールにより調質圧延さらた試験片の3次元表面
断面曲線図形である。 第12図は、塗装用鋼板係数とDOIとの関係を示す特性図
である。 第13図は、中心線平均粗さと耐かじり性の評価結果との
関係を示す特性図である。 第14図は、中心線平均粗さとDOIとの関係を示す特性図
である。 第15図は、プレス成形性向上波長域のパワースペクトル
和PBをパラメータとして中心線平均粗さとDOIとの関係
を示す特性図である。 符号の説明 2……3次元表面形状測定装置、 4……周波数解析装置、 5……マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−33591(JP,A) 特開 昭63−132702(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装回数3回以上または合計塗膜厚80μm
    以上に供される塗装用鋼板であって、鋼板表面の断面曲
    線をフーリエ変換して得られる周波数解析曲線におい
    て、波長1.0〜6.0mmの範囲内に設定された塗膜鮮映性阻
    害波長域のパワースペクトル和をPAとし、波長0〜1.0m
    mの範囲内に設定されたプレス成形性向上波長域のパワ
    ースペクトル和をPBとするとき、これらのパワースペク
    トル和の比として下記式 KS=(PA+PB)/PA によって定義される塗装用鋼板係数KSが6.0以上であ
    り、かつ前記鋼板表面の2次元中心線平均粗さRaまたは
    3次元中心線平均粗さSRaが0.5μmを越え、1.5μm未
    満であることを特徴とする塗装用鋼板。
  2. 【請求項2】合計塗膜厚80μm未満に供される塗装用鋼
    板であって、鋼板表面の断面曲線をフーリエ変換して得
    られる周波数解析曲線において、波長1.0〜6.0mmの範囲
    内に設定された塗膜鮮映性阻害波長域のパワースペクト
    ル和をPAとし、波長0〜1.0mmの範囲内に設定されたプ
    レス成形性向上波長域のパワースペクトル和をPBとする
    とき、これらのパワースペクトル和の比として下記式 KS=(PA+PB)/PA によって定義される塗装用鋼板係数KSが6.0以上であ
    り、かつ前記鋼板表面の2次元中心線平均粗さRaまたは
    3次元中心線平均粗さSRaが0.5μmを越え、1.5μm未
    満であり、かつ、前記プレス成形性向上波長域のパワー
    スペクトル和PBが3.0μm2未満であることを特徴とする
    塗装用鋼板。
  3. 【請求項3】塗装用鋼板の表面の断面曲線を検出し、該
    断面曲線をフーリエ変換して周波数解析曲線を得ると伴
    に、当該周波数解析曲線からプレス成形によっても形状
    が矯正されずかつ塗膜鮮映性を低下させる塗膜鮮映性阻
    害波長域のパワースペクトル和PAと、プレス成形性を向
    上するプレス成形性向上波長域のパワースペクトル和PB
    とを求め、下記式 KS=(PA+PB)/PA に基づいて決定される塗装用鋼板係数KSを用いて、塗装
    用鋼板の塗膜鮮映性とプレス成形性とを評価することを
    特徴とする塗装用鋼板の評価方法。
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