JP2511691B2 - エポキシ樹脂硬化剤組成物並びにエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂硬化剤組成物並びにエポキシ樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、酸無水物系エポキシ樹脂硬化剤組成物並び
に当該硬化剤組成物を配合したエポキシ樹脂組成物に関
する。
[従来の技術] 従来、エポキシ樹脂硬化物は電気的、機械的性質が良
好なことから、電気製品の注型物、含浸物、塗装物、積
層板、接着剤等の分野で広く使用されている。
近年、電子・電気機器及び輸送機等に関する技術の高
度化に伴い、耐熱性に対する要求が高まっており、それ
に沿った樹脂並びに硬化剤の研究が盛んに行なわれてい
る。
これまでに、耐熱性に優れた硬化物を調製し得る酸無
水物系のエポキシ樹脂硬化剤として、無水ピロメリット
酸、無水シクロペンタンテトラカルボン酸、無水ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸、3,4−ジカルボキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸二無水
物、無水エチレングリコール−ビストリメリテート、更
にはジフェニルスルホン−3,3′,4,4′−テトラカルボ
ン酸二無水物(以下「DSDA」と略称する。)等の四塩基
酸無水物が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、硬化剤成分としてのDSDAの特性につい
て種々検討を進める中で、DSDAとエポキシ樹脂とから得
られる硬化物は耐熱性の尺度であるガラス転位温度(T
g)が高く、成型物の吸湿率が少ない等優れた性能を有
する反面、DSDAの融点は287.5〜288.5℃と高く、エポキ
シ樹脂との混合時に相溶しにくいため作業性に劣る傾向
にある。
本発明者らは、DSDAを使用するに際しての作業性を改
善すべく鋭意検討を進めた結果、当該DSDAと二塩基酸無
水物との共融混合物は融点が低く、エポキシ樹脂との混
合作業が容易となり、かつその成型物は160℃以上にお
いても優れた電気特性を示し、耐湿性にも優れたもので
あることを見い出した。
本発明は、斯かる知見に基づいてなされたものであっ
て、特定の酸無水物を併用することにより耐熱性及び耐
湿性に優れ、かつ作業性の良好なエポキシ樹脂硬化剤組
成物並びに斯かる硬化剤組成物を配合してなる新規なエ
ポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るエポキシ樹脂硬化剤組成物は、DSDAと二
塩基酸無水物とを必須の硬化剤成分として含有してなる
ことを特徴とする。
DSDAと併用される二塩基酸無水物としては無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸(以下「THPA」と略称す
る。)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸(以下「Me−
THPA」と略称する。)、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルヘキサヒドロ無水フタル酸、ドデセニル無水コハク
酸、無水コハク酸、クロレンド酸無水物等が例示され
る。
又、本発明の目的を損わない限りにおいて、先に記載
した従来公知の四塩基酸無水物やトリメリット酸無水物
を併用することは一向に差支えない。
DSDAと二塩基酸無水物との混合割合は、特に限定される
ものではないが、硬化物の耐熱性、耐湿性や組成物の融
点等の関連からDSDAと二塩基酸無水物との混合比率を約
90:10〜25:75(重量比)、好ましくは約80:20〜50:50と
するのが適当である。DSDAが約90重量%を越えて使用さ
れるときは硬化物の耐熱性、耐湿性は優れるものの融点
の高い硬化剤組成物しか得られず、逆に二塩基酸無水物
を約75重量%を越えて用いるときは、硬化物のTgが低下
する傾向にある。
本発明組成物を調製するに際してのDSDAと二塩基酸無
水物との混合方法としては、まず溶融混合による方法が
挙げられるが、ドライブレンド等の方法によってもよい
ことは勿論である。
本発明において用いられるエポキシ樹脂は、従来公知
の1分子当り1個より多いエポキシ基を有するものであ
って、具体的にはビスフェノールAとエピハロヒドリン
とから合成されるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂を
はじめ、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、イクロペ
ンタジエンやシクロヘキサジエン等の脂環式ジエンをエ
ポキシ化して得られる脂環式エポキシ樹脂、ジアミノジ
フェニルメタンやジアミノメチルベンゼンとエピハロヒ
ドリンとから合成されるグリシジルアミン型エポキシ樹
脂等が例示される。
本発明におけるエポキシ樹脂と酸無水物系硬化剤の混
合比率は、好ましくはエポキシ基1個に対し酸無水物基
が0.5〜1.5個となるような範囲であり、この使用比率が
少なすぎる場合や多すぎる場合は、いずれも硬化物のTg
が低下する傾向にある。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物を硬化するに際して
は、常法に従って処理すれば良く、例えば50〜200℃、
好ましくは100〜200℃程度に加熱することにより所望の
硬化物が得られる。
この場合、エポキシ樹脂100重量部に対し、約0.01〜
5重量部の硬化促進剤の存在下に硬化してもよい。
この硬化促進剤は、エポキシ樹脂硬化剤組成物性分と
して配合しておくこともできる。
斯かる適当な硬化促進剤としては、ラウリルジメチル
アミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルベンジルア
ミン、ジメチルアミノメチルフェノール、2,4,6−トリ
ス(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、1.8−ジ
アザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等の第三級アミ
ン、フェノール類、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチ
ルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−フ
ェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−
4−メチルイミダゾール等のイミダゾール等、又、これ
らのアミン系化合物の、ルイス酸塩、有機酸塩及びアダ
クト化等による変性物も適当な化合物である。更にトリ
フェニルホスフィン等の有機ホスフィン化合物、金属エ
ステル等が例示できる。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、その使用目的、
用途により反応性希釈剤、可塑剤、シリカ、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク等の無機充填剤や三酸化アンチ
モン、ヘキサブロモベンゼン、デカブロモジフェニルオ
キサイド、テトラブロモビスフェノールA、臭素化クレ
ゾールモノグリシジルエーテル等のハロゲン化合物、赤
リン等のリン系化合物に例示される難燃剤、カルナバワ
ックスの如き成形潤滑剤や金属石鹸、脂肪酸アミド類、
エステル類、パラフィン類等の離型剤、、消泡剤、沈降
防止剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、染料、顔
料、着色剤等を必要に応じて配合することができる。
当該エポキシ樹脂組成物は、所定量のエポキシ樹脂及
び硬化剤組成物並びに必要に応じて各種副資材を常温下
又は加温下にヘンシェルミキサー、バンバリーミキサ
ー、エクストルーダー、熱ロール、ニーダー等の混合機
により混合処理して調製する。
硬化剤組成物並びに樹脂組成物とも成分の配合順序は
問わない。更に必要に応じて常温下若しくは加温下にお
いて系を減圧して脱気処理してもよい。
本発明に明るエポキシ樹脂組成物は、電送モーター、
コンデンサー、抵抗器、ハイブリッドIC等の各種電子・
電気機器用の塗料として、更には耐熱性、耐湿性が要求
される各種分野において有用である。
[実施例] 以下に実施例を掲げて本発明を詳細に説明する。
実施例1〜5 DSDA100重量部と二塩酸無水物として4−Me−THPA又はT
HPAを第1表に記載した混合比率でコンデンサー及び撹
拌機のついているフラスコに仕込み、150〜180℃で30分
撹拌し、均一に溶解した酸無水物混合物を得た。このも
のを冷却して粉砕し、白色の結晶を得た。次いで、当該
酸無水物混合物とビスフェノールA型エポキシ樹脂(エ
ピコート828:油化シエル社製、エポキシ当量=185)と
を酸無水物当量/エポキシ当量=0.9の割合で混合し、
硬化促進剤としてトリフェニルホスフィンをエポキシ樹
脂100重量部に対し0.2重量部添加し、斯かる樹脂組成物
を150℃で3時間、更に200℃で7時間硬化した。得られ
た硬化物のTg(℃)(DSC法による。)、誘電率(160
℃、1MHz:JIS K−6911に準拠する。)及び誘電正接
(%)(tanδ;160℃、1MHz:JIS K−6911に準拠す
る。)並びにプレッシャークッカー試験(121℃、2.2at
mの水蒸気下に放置し、6時間後における硬化物の吸水
率を被験物の重量増加から測定;以下「PCT」と略称す
る。)による耐湿試験を行った。得られた結果を第1表
に示す。
比較例1〜3 DSDA、THPA又はMe−THPAのそれぞれを単独でエポキシ
樹脂硬化剤成分として適用した以外は実施例に準じて得
られた硬化物のTg、160℃における誘電率及び誘電正接
並びに耐湿性を評価した。得られた結果を第1表に示
す。
[発明の効果] 本発明に係る酸無水物混合物は、低融点でエポキシ樹
脂との混合作業が容易となる上に、当該硬果剤組成物を
用いたエポキシ樹脂組成物は、得られる硬化物の電気特
性が160℃という高温においても優れており、更に耐湿
性に優れたエポキシ樹脂硬化物を得ることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジフェニルスルホン−3,3′,4,4′−テト
    ラカルボン酸二無水物と二塩基酸無水物とを含有してな
    ることを特徴とするエポキシ樹脂硬化剤組成物。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のエポキシ樹
    脂硬化剤組成物を配合してなることを特徴とするエポキ
    シ樹脂組成物。
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