JP2503627Y2 - 絵文字付き貴金属複合板 - Google Patents

絵文字付き貴金属複合板

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JP2503627Y2 JP1989067557U JP6755789U JP2503627Y2 JP 2503627 Y2 JP2503627 Y2 JP 2503627Y2 JP 1989067557 U JP1989067557 U JP 1989067557U JP 6755789 U JP6755789 U JP 6755789U JP 2503627 Y2 JP2503627 Y2 JP 2503627Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、記念品等に好適であり、しかも資産的価
値を有するような金、銀、プラチナ等の貴金属を主体と
する絵文字付き貴金属複合板に関する。
「従来の技術」 従来、市販されている純金のインゴットにあっては、
100g以上の重量の大きいものの場合、鋳造された鋳造塊
に刻印により量目や保証マーク等を施して製造され、一
方、5〜10g程度のものの場合、圧延板を金型プレスし
て成形製造されている。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、上記のようなインゴットにおいては、資産
的価値は有するものの、装飾的な価値に乏しかった。一
方、近年、金の大衆化に伴い、金を身近に感じる世相と
なり、上記のようなインゴットに代わる資産的および装
飾的な価値を有する新しい形状のものが要望されるよう
になってきた。
「考案の目的」 この考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、
資産的かつ装飾的に価値を有する貴金属を主体とする絵
文字付き貴金属複合板を提供することを目的としてい
る。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するための本願考案は、重量が10g以
上で、厚さが0.1mm以上でかつ表面粗度が0.2〜0.8Sであ
る貴金属または貴金属の合金からなる薄板に、部分的に
不透明な絵文字を施した透明装飾板を重ね合わせ、両者
を透明な保護膜で被覆したことを特徴とする絵文字付き
貴金属複合板である。
「作用」 この考案の絵文字付き貴金属複合板にあっては、貴金
属製の薄板と部分的に不透明な絵文字を施した透明装飾
板を重ね合わせることにより、絵文字が貴金属の色を背
景にして浮き上がって見え、しかも薄板の重量が10g以
上でかつ厚さが0.1mm以上であるので、従来の金のイン
ゴットと同様に、資産的価値を有することは勿論のこ
と、装飾的な価値を有する。
また、貴金属製の薄板の表面が0.2〜0.8Sの梨地肌に
仕上げられているので、薄板の表面で乱反射が起こり、
貴金属の反射率の高さに起因する絵文字の見辛さが生じ
ることもく、さらに、薄板の表面が上記のような梨地肌
であるので、透明装飾板との密着性がよく、ラミネート
被覆の際に、薄板と透明装飾板とが相対移動することが
なく、破損やシワの発生もない。
さらに、全体が保護膜によりラミネート被覆されてい
るので、両者が相対移動することなく、破損やシワの発
生も防止され、取り扱いや保管も容易となる。
「実施例」 以下、第1図ないし第3図を参照してこの考案の絵文
字付き貴金属複合板の一実施例を説明する。
第1図は金の薄板1を示すもので、これは市販の99.9
9%の金のインゴットを再電解により99.999%に純度を
高め、さらに、0.3ppmLa、0.3ppmBeを添加して、真空誘
導炉により溶解、鋳造し、100mm×150mm×10tのインゴ
ットを製造し、これを冷間圧延により0.4tに仕上げ、こ
の板材を140mm×95mm×0.4t(重量100.2g)の大きさに
切断、分取したものである。ここで、上記のように、L
a、Beを添加したのは、金の純度を高めると、硬度が低
下して後述する貴金属複合板の製造時等において、表面
に傷が付き易くなるので、La、Be等の固溶体強化元素を
0.1〜10ppm添加することにより、圧延時の加工硬化特性
を高めるためである。固溶体強化元素の濃度を0.1〜10p
pmにしたのは、10ppmを越えると、金の純度を99.999%
以上に保持することができなくなり、また0.1ppm未満で
は加工硬化特性を充分に高められないからである。
そして、上記のようにして得られた薄板1をブラスト
研摩により、その表面を0.5Sの梨地肌に仕上げ、さら
に、表面の汚れを除去するために、硝酸(80℃)で煮沸
し、純粋とフロン洗浄にて乾燥仕上げた。
さらに、このような薄板1の表面に必要に応じて保証
マーク等のマーキング2を施す。このマーキングの手段
としては、従来のような金型による打刻またはプレス機
による刻印では、刻印の影響が裏面に及び、美観上好ま
しくないので、裏面に影響を及ぼさず、ごく表面だけで
マーキングが行えるレーザ(YAGレーザ)、電動ペン、
ケガキ、ダイヤカット、電界エッチング等が好ましい。
第2図は、例えばアクリル、ポリエステル等の樹脂、
ガラス等の素材からなる透明装飾板3であり、その表面
には不透明な部分からなる絵文字4が施されている。こ
の素材は必ずしも剛性の高いものである必要はなく、あ
る程度柔軟性のあるものであってよい。また、上記の不
透明部分は塗料の塗布、レリーフ彫刻、エッチングなど
の適宜の方法およびこれらを組み合わせた方法を用いて
もよい。さらに、不透明な部分を絵文字の部分として
も、絵文字の背景の部分としてもよい。絵文字の部分を
繰り抜いてその部分に貴金属を検出させてもよい。この
透明装飾板3に表示する絵文字4の内容は、やはり特に
限定されるものではないが、金を保証する保証マーク
や、創立記念などの日付や絵文字のように受注したロッ
トごとに異なる表示がされることが多いが、樹脂板など
に表示するものであるから多品種少量生産を比較的容易
に行うことができる。
上記薄板1の両面にそれぞれ透明装飾板3,3を、第3
図に示すように、それぞれ外側面に保証マークや絵文字
4が現れるように重ね合わせ、さらにこれらを透明なポ
リエステルからなる樹脂膜(保護膜)5によってラミネ
ート被覆することにより、この考案に係わる絵文字付き
貴金属複合板が製造される。ここで、上記ラミネート被
覆は、熱間ロールラミネートにより行なわれるが、薄板
1の厚さが0.1mm以上であるので、この薄板1に熱収縮
歪によるシワが発生するのを防止することができる。
さらに、薄板1が純金で形成されており、反射率が大
きいために、薄板1の表面を鏡面に研摩仕上げすると、
透明装飾板3の絵文字4が見辛くなるが、この考案に係
わる薄板1の表面は0.5Sの梨地肌に仕上げられているの
で、薄板1の表面で乱反射が起こり、絵文字4が身辛く
なることもない。
加えて、薄板1の表面が上記のような梨地肌であるの
で、透明装飾板3との密着性がよく、ラミネート被覆の
際に、薄板1と透明装飾板3とが相対移動することがな
く、破損やシワの発生を防止することができる。
なお、上記薄板1の形状は長方形に限るものではな
く、その材料は金以外に、銀、プラチナ等適宜なものま
たはこれらの合金が採用されてよい。
このような構成の絵文字付き貴金属複合板は、重量が
10g以上でかつ厚さが0.1mm以上の貴金属または貴金属の
合金からなる薄板1に、透明装飾板3,3を重ね合わせ、
両者を透明な樹脂膜5で被覆したものであるから、従来
の金のインゴットと同様に、資産的価値を有することは
勿論のこと、装飾的な価値を有するものであるから、創
立記念等の記念品に好適であるとともに、近年、金の大
衆化に伴って要望されている金を主体とする新たな形状
の資産物としても好適なものである。
また、全体が樹脂膜5によりラミネート被覆されてい
るので、両者が相対移動することなく、破損やシワの発
生も防止される。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案の絵文字付き貴金属複
合板は、重量が10g以上でかつ厚さが0.1mm以上の貴金属
または貴金属の合金からなる薄板に、透明装飾板を重ね
合わせ、両者を透明な樹脂膜で被覆したものであるか
ら、従来の金のインゴットと同様に、資産的価値を有す
ることは勿論のこと、装飾的な価値を有するものである
から、創立記念等の記念品に好適であるとともに、近
年、金の大衆化に伴って要望されている金を主体とする
新たな形状の資産物としても好適なものである。
また、全体が保護膜によりラミネート被覆されている
ので、両者が相対移動することなく、破損やシワの発生
も防止される。
さらに、貴金属製の薄板の表面が0.2〜0.8Sの梨地肌
に仕上げられているので、薄板の表面で乱反射が起こ
り、貴金属の反射率の高さに起因する絵文字の見辛さが
生じることもなく、また、薄板の表面が上記のような梨
地肌であるので、透明装飾板との密着性がよく、ラミネ
ート被覆の際に、薄板と透明装飾板とが相対移動するこ
とがなく、破損やシワの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、この考案の絵文字付き貴金属複
合板の一実施例を示すものであり、第1図は薄板の平面
図、第2図は透明装飾板の平面図、第3図は絵文字付き
貴金属複合板の分解斜視図である。 1……薄板、3……透明装飾板、4……絵文字、5……
保護膜。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量が10g以上で、厚さが0.1mm以上でかつ
    表面粗度が0.2〜0.8Sである貴金属または貴金属の合金
    からなる薄板に、部分的に不透明な絵文字を施した透明
    装飾板を重ね合わせ、両者を透明な保護膜で被覆したこ
    とを特徴とする絵文字付き貴金属複合板。
JP1989067557U 1989-06-09 1989-06-09 絵文字付き貴金属複合板 Expired - Fee Related JP2503627Y2 (ja)

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JPH036998U JPH036998U (ja) 1991-01-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2743323B2 (ja) * 1989-05-19 1998-04-22 田中貴金属工業株式会社 装飾品カード

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