JP2502985Y2 - 感熱型記録及び再生装置 - Google Patents

感熱型記録及び再生装置

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JP2502985Y2
JP2502985Y2 JP12214089U JP12214089U JP2502985Y2 JP 2502985 Y2 JP2502985 Y2 JP 2502985Y2 JP 12214089 U JP12214089 U JP 12214089U JP 12214089 U JP12214089 U JP 12214089U JP 2502985 Y2 JP2502985 Y2 JP 2502985Y2
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勝弘 青木
良博 堺
純一 寺井
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、搬送される記録シートに対して発熱体を発
熱させて前記記録シートに画像を記録する感熱型記録及
び再生装置に関する。
従来の技術 記録シートにサーマルヘッドを接触させて画像情報に
基づき記録シート上に画像を形成する感熱記録装置は周
知であるが、従来の装置では、記録シートに記録された
画像情報を消去したり再生させたりすることはできなか
った。このため感熱記録装置に秘密保持機能を持たせる
ことができなかった。
考案が解決しようとする課題 本考案は従来技術に於ける上記問題を解決し、簡易で
且つ繰り返し使用可能な秘密保持用記録及びその再生の
できる感熱型記録及び再生装置を提供することを課題と
する。
課題を解決するための手段 本考案は、上記課題を解決するために、搬送される記
録シートに対して発熱させて前記記録シートに画像を記
録する感熱型記録及び再生装置において、前記記録シー
トは、第1範囲の温度に加熱された後に常温に戻される
と透明になり且つ第2範囲の温度に加熱された後に常温
に戻されると不透明になる第1層と第3層との間に、断
熱効果を有する透明な第2層を備え、3つの操作モード
において前記記録シートの熱量を制御する制御手段を有
し、該制御手段により、第1の操作モードにおいては前
記記録シートの前記第1層乃至第3層の画像記録部分を
前記第2範囲の温度にし、第2の操作モードにおいては
前記記録シートの前記第1層を全面的に前記第2範囲の
温度にし、第3の操作モードにおいては前記第1層を全
面的に前記第1範囲の温度にする、ことを特徴とする。
作用 本考案によれば上記の如き構成にするので、第1の操
作モードでは第1層乃至第3層の画像記録部分を第2範
囲の温度になるように搬送速度又は発熱体の発熱量を制
御するので、常温になったときに画像記録部分が不透明
になり画像が記録され、第2の操作モードでは第1層の
みが全面的に不透明になるので、第3層に形成された画
像を外部から見えないようにすることができ、第3の操
作モードを実行すると、第1層のいが全面的に透明にな
るので、透明な第2層を介して第3層に形成された画像
を外部から見えるように再生することができる。
実施例 第1図は実施例の感熱型記録及び再生装置の説明図で
ある。
無端の搬送ベルト1は搬送ベルト支持ローラ2a、2bに
巻き付けられ、図示しない駆動装置により往復動及び上
下動されるようになっている。
給紙カセット3から供給される記録シート4は、コロ
ナ電極又はグリップ5により搬送ベルト1に保持され
る。
搬送ベルト1の上部には、記録シート4の全幅をカバ
ーする発熱体としてのサーマルヘッド6が配設され、搬
送ベルト支持ローラ2aに設けられたコロ7の作動により
搬送ベルト1が上下されることにより、サーマルヘッド
6がこの上の記録シート4に接触又は離間する。又、サ
ーマルヘッド6に変えてペン型サーマルヘッド8を用い
ることもできる。
符号9は制御手段としてのコントローラであり、サー
マルヘッド6の温度又は搬送ベルト1の搬送速度を制御
して記録シート4の温度を制御する。
第2図は記録シート4の構成を示す。
本考案に使用される記録シートは、加熱される温度に
より透明又は不透明に白濁する感熱記録材からなる第1
層4aと第3層4cとの間に、ポリエステルフィルム等の断
熱効果を有する透明な第2層4bを配し、その下に白色の
紙等の基板を設けて構成している。
第1層4a及び第3層4cの感熱記録材は、加熱温度の違
いにより常温としての室温において不透明な白濁状態と
透明状態とを選択的に実現しうる材料であり、サーモク
ロミック材として知られていて、熱可塑性樹脂などから
なるマトリック材とこのマトリック材中に分散された有
機低分子物質とから成る。
このような感熱記録材は、室温より高い温度におい
て、第1範囲の温度であるt1〜t2及び第2範囲の温度で
あるt3以上の温度を特性温度として、第3図に示すよう
な温度特性を持つ。
第3図は、感熱記録材をそれぞれの温度に加熱中の光
透過率を実線で示し、それぞれの加熱温度から室温に冷
却後の光透過率を破線で示している。
当初室温において白濁状態にある感熱記録材を加熱し
てt0と経てより高い温度t1〜t2にした後室温まで冷却す
ると極めて高い透明状態になる。又、感熱記録材をt3
り高い温度まで加熱した後室温まで冷却すると、不透明
な白濁した状態になる。
加熱温度がt0〜t1又はt2〜t3の範囲のときには、冷却
後には加熱温度に応じて白濁度が透明から最大白濁度ま
で連続的に変化する。又、室温から温度t0までは透明度
が変化しない領域である。
以上においては、感熱記録材を当初不透明な白濁状態
から加熱した場合について説明したが、当初透明な状態
にある感熱記録材についても同様の特性が示され、温度
t0までは当初の透明な状態が変化せず、それより高い温
度に加熱されると第3図に示す特性になる。
このような感熱記録材の素材となるマトリック材とし
ては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリレート、
ポリメタクリレート、ポリスチレン、シリコン樹脂、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、
塩化ビニルデン−アクリロニトリル共重合体等の熱可塑
性樹脂から選択された、一種又はそれ以上の重合体が用
いられる。
又、マトリック材中に分散される有機低分子物質とし
ては、飽和もしくは不飽和モノ及びジカルボン酸、又は
これらのエステル、アミド及びアンモニウム塩、飽和も
しくは不飽和ハロゲン化脂肪酸、又はこれらのエステ
ル、アミド及びアンモニウム塩、あるいはアリールカル
ボル酸又はこれらのエステル、アミド及びアンモニウム
塩で、炭素数が10〜30の有機化合物から選択された一種
又はそれ以上の物質が用いられる。特に好ましい物質と
しては、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ペ
ヘン酸等の直鎖飽和高級脂肪酸、又はこれらのエステ
ル、アミド及びアンモニウム塩が挙げられる。
次に実施例の感熱型記録及び再生装置の動作について
説明する。
本装置に使用方法としては、ペン型サーマルヘッド8
で手書きした後に画像をシールドするシステムと、プリ
ンタとして画像の書込みからシールド、再生までを全自
動で行わうシステムとがあるが、プリンタとしての画像
の書き込み、シールド、再生の各工程について説明す
る。
第1操作モードである画像書込みモードの動作は次の
ように行われる。
記録シート4は給紙カセット3から供給され、グリッ
パ5に押さえられて搬送ベルト1に保持される。搬送ベ
ルト1は図示のF方向に移動し、サーマルヘッド6が記
録シート4と接した時に書込み信号が入力される。この
信号により、コントローラ9は、第4図(a)に示す如
く記録シート4の第1層から第3層までのサーマルヘッ
ド6による画像記録部分の温度tが第2範囲の温度であ
る第2特性温度t3以上になるように、搬送ベルト1の搬
送速度及びサーマルヘッド6の発熱量を制御する。この
結果、記録シート4が加熱された後常温に戻ると、第1
層4a及び第3層4cの感熱記録材の画像記録部分が不透明
に白濁し、画像が記録されることになる。
記録が終了すると搬送ベルト支持ローラ2aに配設され
たコロ7が作動して搬送ベルト1を下降させ、サーマル
ヘッド6は搬送ベルト1から離間される。そして搬送ベ
ルト1が図示のR方向に移動され、記録シート4はサー
マルヘッド6の位置よりも図において左側の位置に戻さ
れる。
次に第2操作モードであるシールド工程に移る。記録
工程において記録シート4の第1層4aにも画像が記録さ
れているので、これを認識できないようにシールド状態
にするために、第1層4aを全面的に白濁化させる。
コロ7を再度作動させ、搬送ベルト1を上昇させて記
録シート4を搬送させる。記録シート4がサーマルヘッ
ド6の位置に来ると、コントローラ9により搬送速度及
びサーマルヘッド6の発熱量を制御し、第4図(b)に
示すように第1層4aのみの温度を全面的に第2特性温度
t3以上にした後排紙トレイ10に排出する。この結果、記
録シート4が常温に戻ると、第1層4aは全面的に白濁
し、第3層4cに記録された画像はシールド状態にされ
る。
第3操作モードである再生工程においては、給紙カセ
ット3又は図示しない手差しユニットからシールド状態
にされた記録シート4を挿入し、コントローラ9により
搬送速度及びサーマルヘッド6の発熱量を制御し、第4
図(c)の如く第1層4aの温度を全面的に第1範囲の温
度である第1特性温度t1乃至t2の温度にする。この結
果、記録シート4が常温に戻ると第1層4aが透明にな
り、透明な第2層4bを通して第3層4cの画像が認識でき
るように再生される。
以上においてサーマルヘッド6の出力は、画像書込み
時においては、適当な搬送速度の下に記録シート4の第
1層から第3層までの画像書込み部の温度をt3以上の温
度にするために、最大出力になるように調整される。
一方シールド又は再生工程においては、サーマルヘッ
ド6の出力を最大出力以下にし、必要に応じて搬送速度
を適当に調整する。この場合、第1層の温度を全面的に
t3以上又はt2〜t3にするが、第3層の画像を消去しない
ために、第3層の温度はt2以上にならないようにする必
要がある。このため記録シート4の第2層に断熱効果を
有する透明な材料を設け、第2層の温度を容易に制御で
きるようにしている。
第2層4bに断熱効果を持たせるために、本実施例では
第2層4bに第1層4a及び第3層4cの感熱記録材より比熱
の高い材料を用いている。このようにすることにより、
記録時に記録シート4の画像記録部分に大きな熱量が加
えられるとこれが第1層から第3層まで熱が伝達され第
3層までのその部分が温度上昇するが、小熱量が加えら
れたときには、第3層には余り熱が伝えられないことに
なる。
第5図(a)はサーマルヘッド6により記録シート4
が加熱されたときの熱の拡散状態を模式的に表わした図
であり、第5図(b)は第1層乃至第3層の材料の比熱
を示す。第2層は比熱が大きいので吸熱量が大きく、少
量の熱が加えられたときには温度上昇が小さく第3層の
温度を上昇させない。即ち第2層は断熱効果を有するこ
とになる。
記録シート4をこのように構成することにより、サー
マルヘッド6を第1層4aの表面に接触させこの部分を加
熱するのみで温度制御が可能になり、第1層乃至第3層
までを第2範囲の温度にしたり第1層のみを第1又は第
2範囲の温度に設定することができ、画像の記録、シー
ルド及び再生が可能になる。
効果 以上の如く本考案によれば、制御手段により発熱体の
発熱量又は記録シートの搬送速度を制御するだけの簡単
な手段により画像の記録、シールド及び再生が可能にな
り、感熱型記録及び再生装置において記録シートに秘密
保持機能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の感熱型記録及び再生装置の説
明図、第2図は記録シートの断面図、第3図は感熱記録
材の特性曲線図、第4図(a)乃至(c)は各層の加熱
状況を示す説明図、第5図(a)は熱の拡散状態を示す
模式図、第5図(b)は各層の比熱を示す図である。 1……搬送ベルト 4……記録シート 4a、4b、4c……第1層、第2層、第3層 6……サーマルヘッド(発熱体) 8……ペン型サーマルヘッド(発熱体) 9……コントローラ(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−145080(JP,A) 特開 昭63−194980(JP,A) 実開 昭63−160568(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送される記録シートに対して発熱させて
    前記記録シートに画像を記録する感熱型記録及び再生装
    置において、 前記記録シートは、第1範囲の温度に加熱された後に常
    温に戻されると透明になり且つ第2範囲の温度に加熱さ
    れた後に常温に戻されると不透明になる第1層と第3層
    との間に、断熱効果を有する透明な第2層を備え、 3つの操作モードにおいて前記記録シートの熱量を制御
    する制御手段を有し、 該制御手段により、第1の操作モードにおいては前記記
    録シートの前記第1層乃至第3層の画像記録部分を前記
    第2範囲の温度にし、第2の操作モードにおいては前記
    記録シートの前記第1層を全面的に前記第2範囲の温度
    にし、第3の操作モードにおいては前記第1層を全面的
    に前記第1範囲の温度にする、 ことを特徴とする感熱型記録及び再生装置。
JP12214089U 1989-10-20 1989-10-20 感熱型記録及び再生装置 Expired - Lifetime JP2502985Y2 (ja)

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