JP2502786Y2 - レ―ル装置 - Google Patents

レ―ル装置

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JP2502786Y2
JP2502786Y2 JP1992050612U JP5061292U JP2502786Y2 JP 2502786 Y2 JP2502786 Y2 JP 2502786Y2 JP 1992050612 U JP1992050612 U JP 1992050612U JP 5061292 U JP5061292 U JP 5061292U JP 2502786 Y2 JP2502786 Y2 JP 2502786Y2
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rail
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pinch
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安紘 松澤
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Kobayashi Engineering Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はキャビネット、机等の家
具類のサスペンションとして使用される所謂三段引きの
レール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図6,7に示すように、アウタ、
中間、インナ各レール1,2,3がスライド自在に相嵌
合されて構成される三段引きのレール装置において、引
出し、押し込み操作時に、インナレール3と中間レール
2が順番に移動する所謂2段モーションとなると、動き
がスムーズでなく、操作感覚の点でも悪いものとなる。
【0003】そこで、この2段モーションを防止する手
段として、中間レール2の中間部にピンチローラ4と押
えローラ5とを設けて、これら両ローラ4,5間にイン
ナレール3を挾み込み、この挾み込み部分の摩擦抵抗に
より、インナレール3の移動時にピンチローラ4を回転
させて中間レール2を同時に同方向に移動させる構成が
公知となっている。図中、6は中間レール2の前端部に
設けられた前部ガイドローラ、7は同レール2の後端部
に設けられた後部ガイドローラである。
【0004】この構成をとる場合、所期の目的を達成す
るための前提として、ピンチローラ4と押えローラ5と
によるインナレール3の挾み込み作用が確実に果される
ことが必要となるため、その対策として、ピンチローラ
4を上下遊動自在に取付け、この上下遊動作用によりピ
ンチローラ4をインナレール3に確実に接触させる手段
がとられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】一方、レール装置にお
いては、2段モーションの防止とは別に、たとえば抽斗
を閉めた際のはね返りや、抽斗を閉めた状態での振動等
による自然の開きを防止したいという要求がある。
【0006】このような要求に対処する手段として、従
来、二段引きレール装置において、アウタレールの中間
部に下向きに湾曲する凹部を設け、インナレールの押し
込み終点で、同レールに設けたローラをこの凹部に滑り
込ませてインナレール全体を沈み込ませ、押し込み位置
に安定させる構成をとっており、これをそのまま図の三
段引きレール装置に適用することが考えられる(図中、
8はこの場合にアウタレール1の中間部に設けた凹部で
ある)。
【0007】この場合、部品点数および組立工数の節減
等の観点からピンチローラ4を落し込みローラとして兼
用するのが最も合理的となる。
【0008】ところが、押し込み時にピンチローラ4が
凹部8に落ち込むと、ピンチローラ4の上下遊動範囲で
中間レール3の上下方向のガタが大きくなることによっ
て、同ローラ4と押えローラ5とによるインナレール3
の挾み込み力が緩むため、次にインナレール3が引出さ
れたときに、インナレール3とピンチローラ4との間に
滑りが生じ、中間レール2が押し込み位置に停止したま
まインナレール3のみが前限位置まで引出され、その後
に中間レール2が移動するという2段モーションが起こ
ることとなる。
【0009】そこで本考案は、三段引き構造において、
上記した落し込み構造をとりながら2段モーションを確
実に防止することができるレール装置を提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、アウタレール
に中間レール、この中間レールにインナレールがそれぞ
れスライド自在に嵌合され、上記中間レールの中間部に
おいて、上記アウタレールに沿って転動しながら上記イ
ンナレールを下側から支える第1および第2両ピンチロ
ーラが前後に間隔を置いてそれぞれ上下遊動自在に設け
られるとともに、インナレールを上記ピンチローラ側に
押え込む押えローラが設けられ、かつ、上記アウタレー
ルの中間部に、中間レールがアウタレール内に押し込ま
れた状態で上記第1ピンチローラが落ち込む凹部が設け
られてなるものである。
【0011】
【作用】上記構成によると、第1ピンチローラがアウタ
レールの凹部に落ち込んでも、第2ピンチローラがイン
ナレールに下側から接してインナレールの挾み込み作用
がこの第2ピンチローラと押えローラとによって確保さ
れる。このため、次にインナレールが引出されたとき
に、この挾み込み部分の摩擦抵抗により第2ピンチロー
ラが回転して中間レールがインナレールと同時に移動開
始する。
【0012】そして、その直後に、第1ピンチローラが
凹部から脱出してインナレールに接触し、本来の挾み込
み作用が行われる。
【0013】こうして、落し込み構造を採用しながら、
2段モーションを確実に防止することができる。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図1〜5図によって説明す
る。
【0015】11はアウタレール、12は中間レール、
13はインナレールで、このレール装置がたとえば机に
使用される場合には図5に示すようにアウタレール11
が机本体14に、インナレール13が抽斗15にそれぞ
れ取付けられる。
【0016】アウタレール11には、上下両端部が断面
L字形に折曲げられて突縁部16,17が形成されてい
る。
【0017】上側突縁部16には、曲げ加工により、レ
ール長さ方向中間部に中間レール12用の引出しストッ
パ18、前端部に中間レール12の浮き上がり防止用の
凸部19、後端部に中間レール12用の押し込みストッ
パ20がそれぞれ下向きに形成されている。
【0018】一方、下側突縁部17には、中間部が下向
きに湾曲形成されてローラ落ち込み用の凹部21が設け
られている。
【0019】中間レール12には、後端上部に引出しお
よび押し込みストッパ部材を兼ねる後部ガイドローラ2
2、前端下部にインナレール13用の押し込みストッパ
を兼ねる前部ガイドローラ23が、それぞれ水平軸まわ
りに回転自在に設けられている。
【0020】また、中間レール12の中間部において、
下部に第1および第2両ピンチローラ24,25が前後
に所定の間隔を置いて水平軸まわりに回転自在に取付け
られるとともに、第1ピンチローラ24のやや後斜め上
部に押えローラ26が水平軸まわりに回転自在に設けら
れている。
【0021】第1、第2両ピンチローラ24,25は、
それぞれの中心穴24a,25aが、回転中心となる水
平軸27,28よりも大径に形成されることによって一
定範囲内で上下遊動自在に支持されている(図4,5参
照)。
【0022】インナレール13は、上端部に断面逆L字
形のガイド縁部29、下端部に抽斗15に対する取付部
30をそれぞれ有し、ガイド縁部29が、両ピンチロー
ラ24,25と前部ガイドローラ23で支持され、か
つ、押えローラ26によって下方に押え込まれる。
【0023】また、このガイド縁部29には、後端部が
斜め上向きに折曲げられて引出しストッパ31が形成さ
れるとともに、前端部に下向きに突出する押し込みスト
ッパ32が形成されている。
【0024】なお、レール装置全体の厚みをできるだけ
小さくするために、中間レール12の高さ方向中央部分
に全長に亘って凹陥部33が設けられ、図5に示すよう
にインナレール13におけるガイド縁部29の先端部が
この凹部33内に嵌まり込むようになっている。
【0025】図5中、34,34はアウタレール11と
中間レール12との間の滑りを良くするために中間レー
ル12に取付けられたプラスチック製の滑り子で、この
滑り子34は図示しないがアウタレール11側にも設け
られている。
【0026】また、両ピンチローラ24,25の取付部
分に、プラスチック製の皿ワッシャ35が設けられ、こ
の皿ワッシャ35の適度の弾力により両ピンチローラ2
4,25のがたつきが防止されて転動騒音が抑制され
る。
【0027】次に、このレール装置の作用を説明する。
【0028】A.引出し状態 図1,2に全引出し状態を示している。この状態で、イ
ンナレール13(抽斗15)は、中間部が中間レール1
2の前部ガイドローラ23に支持され、後端部が第1ピ
ンチローラ24と押えローラ26との間に挾み込まれて
支持される。
【0029】この場合、第1ピンチローラ24は、下面
がアウタレール11の下側突縁部7に支持され、自重に
よって下降しようとする中間レール12に対して相対的
に押し上げられてインナレール13のガイド縁部29に
密接した状態となる。このため、ガイド縁部29がこの
第1ピンチローラ24と押えローラ26との間に確実に
挾み込まれる。
【0030】また、このときインナレール13は、引出
しストッパ31が押えローラ26に後方から当接して前
方への移動を阻止される。
【0031】一方、中間レール12は、後部ガイドロー
ラ22と両ピンチローラ24,25を介してアウタレー
ル11に支持され、かつ、これらとアウタレール11の
突縁部16,17とによってアウタレール11内に保持
(脱落防止)される。
【0032】そして、このとき後部ガイドローラ22が
アウタレール11の引出しストッパ18に当接すること
によって前方移動を阻止される。
【0033】B.押し込み操作 上記全引出し状態からインナレール13が押し込まれる
と、第1ピンチローラ24が同レール13のガイド縁部
29との摩擦によって回転し、これにより中間レール1
2がインナレール13と同時に後方移動する。
【0034】この場合、中間およびインナ両レール1
2,13の自重と抽斗重量とによって両レール12,1
3に前下がり方向の荷重が作用し、この荷重により、中
間レール12の後部ガイドローラ22がアウタレール1
1の上側突縁部16に、また第1ピンチローラ24が下
側突縁部17にそれぞれ密接した状態となる。
【0035】これにより、中間レール12の上方移動が
止められる一方で、第1ピンチローラ24が強く押し上
げられるため、上記インナレール13の挾み込み力が押
し込み途中で低下するおそれがない。
【0036】なお、この押し込みストロークの中間でガ
イド縁部29が第2ピンチローラ25に乗り上げ、以
後、インナレール13の挾み込み作用が両ピンチローラ
24,25と押えローラ26とによって行われる。
【0037】C.押し込み状態 こうして、インナレール13および中間レール12が押
し込まれて図3〜図5の状態となる。
【0038】このとき、中間レール12は、後部ガイド
ローラ22がアウタレール11の押し込みストッパ20
に当接することにより、またインナレール13はその押
し込みストッパ32が中間レール12の前部ガイドロー
ラ23に当接することにより、それぞれ押し込み位置よ
り後方への移動を阻止される。
【0039】この全押し込み時に、図示のように第1ピ
ンチローラ24が凹部21に落ち込んで中間、インナ両
レール12,13全体が沈み込み、はね返りや押し込み
後の振動等による前方移動を阻止される。
【0040】一方、このように第1ピンチローラ24が
凹部21に落ち込むことにより、同ローラ24と押えロ
ーラ26とによるインナレール13の挾み込み力が低下
する。
【0041】しかし、このとき、インナレール13の挾
み込み作用は第2ピンチローラ25と押えローラ26と
によって保持されるため、次に引出し操作が行われる
と、この挾み込み部分の摩擦抵抗により第2ピンチロー
ラ25が回転して中間レール12が同時に前方移動を開
始する。
【0042】そして、その直後に図4仮想線で示すよう
に第1ピンチローラ24が凹部21から脱出して再びガ
イド縁部29に密接し、挾み込み作用を再開する。な
お、第2ピンチローラ25は、この引出しストロークの
途中でガイド縁部29から外れ、以後、第1ピンチロー
ラ24のみが挾み込み作用を続行する。
【0043】このようなピンチローラ24,25と押え
ローラ26とによるインナレール挾み込み作用により、
インナレール13と中間レール12が、2段モーション
での移動でなく、インナレール13と中間レール12が
常に同時に移動および移動停止するというスムーズで操
作感覚の良い動きが得られる。
【0044】ところで、両ピンチローラ24,25を含
油プラスチックのような摩擦係数の小さい材料によって
成形した場合、あるいはアウタ、インナ両レール11,
13に粉体塗装のような滑りの良い塗装を施した場合に
は、両ピンチローラ24,25の外周面に梨地加工や網
目加工を施し、あるいは全周に亘って歯車状の歯を形成
する等、凹凸面を設けるのが望ましい。こうすれば、ピ
ンチローラ24,25と両レール11,13との間のス
リップが防止され、2段モーション防止効果がより一層
高いものとなる。
【0045】
【考案の効果】上記のように本考案によるときは、落し
込み構造を備えた三段引きレール装置において、引出
し、押し込み時の2段モーションを防止する手段とし
て、中間レールに第1および第2両ピンチローラと押え
ローラとを設け、引出しおよび押し込みのストローク
中、少なくとも一方のピンチローラと押えローラとによ
ってインナレールの挾み込み作用が確保されるように構
成したから、落し込み構造をとりながら、インナ、中間
両レールを常に同時に移動させ、2段モーションでの引
出し、押し込み移動を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるレール装置の引出し状
態の斜視図である。
【図2】同状態の一部断面側面図である。
【図3】同装置の押し込み状態の一部断面側面図であ
る。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】従来のレール装置の引出し状態の側面図であ
る。
【図7】同装置の押し込み状態の一部断面側面図であ
る。
【符号の説明】
11 アウタレール 12 中間レール 13 インナレール 21 凹部 24 第1ピンチローラ 25 第2ピンチローラ 26 押えローラ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−131650(JP,U) 実開 昭62−73745(JP,U) 実開 昭63−15837(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタレールに中間レール、この中間レ
    ールにインナレールがそれぞれスライド自在に嵌合さ
    れ、上記中間レールの中間部において、上記アウタレー
    ルに沿って転動しながら上記インナレールを下側から支
    える第1および第2両ピンチローラが前後に間隔を置い
    てそれぞれ上下遊動自在に設けられるとともに、インナ
    レールを上記ピンチローラ側に押え込む押えローラが設
    けられ、かつ、上記アウタレールの中間部に、中間レー
    ルがアウタレール内に押し込まれた状態で上記第1ピン
    チローラが落ち込む凹部が設けられてなることを特徴と
    するレール装置。
JP1992050612U 1992-07-20 1992-07-20 レ―ル装置 Expired - Fee Related JP2502786Y2 (ja)

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JPH0624549U JPH0624549U (ja) 1994-04-05
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JPH0127710Y2 (ja) * 1985-10-25 1989-08-22
JPH044591Y2 (ja) * 1987-02-20 1992-02-10

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