JP2026003816A - 柱梁架構の構築方法 - Google Patents

柱梁架構の構築方法

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JP2026003816A JP2024101873A JP2024101873A JP2026003816A JP 2026003816 A JP2026003816 A JP 2026003816A JP 2024101873 A JP2024101873 A JP 2024101873A JP 2024101873 A JP2024101873 A JP 2024101873A JP 2026003816 A JP2026003816 A JP 2026003816A
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瑞希 飯沼
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Abstract

【課題】狭い敷地においても、柱や、仕口、梁を地組することができる柱梁架構の構築方法を提供する。
【解決手段】鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを有する柱梁架構を複数の工区ごとに構築する建て逃げ工法により構築する方法は、仕口部材と、前記仕口部材に接続される梁又は柱とを地組する地組ステップと、地組した仕口部材及び梁又は柱を建て込む建込ステップと、を含み、地組ステップは、構築の対象となる工区とは別の工区における施工が完了した床スラブ上で行われる。
【選択図】図7

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年9月13日~令和6年5月10日 愛知県名古屋市港区品川町2-1-6における建設工事による公開
本発明は、柱梁架構の構築方法に関する。
従来より、柱が鉄筋コンクリート造であり、梁が鉄骨造である柱梁架構の構築方法として、柱、仕口、梁などを一体に地組しておき、地組した部材を建て込むことにより柱梁架構の架構を構築する方法が知られている。このような方法として、例えば、特許文献1には、柱と仕口とを一体に地組して施工する方法が開示されている。
特許第4996370号
ここで、柱や、仕口、梁を地組する場合には、地上で地組する必要があるため、敷地の狭い施工現場では地組することができない。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、狭い敷地においても、柱や、仕口、梁を地組することができる柱梁架構の構築方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを有する柱梁架構を複数の工区ごとに構築する建て逃げ工法により構築する方法であって、仕口部材と、仕口部材に接続される梁又は柱とを地組する地組ステップと、地組した仕口部材及び梁又は柱を建て込む建込ステップと、を含み、地組ステップは、構築の対象となる工区とは別の工区における施工が完了した床スラブ上で行われる、柱梁架構の構築方法、が提供される。
上記の態様によれば、地組を別の工区の床スラブ上で行うため、狭い敷地であっても、地組ステップを容易に行うことができる。
本発明の一態様によれば、地組ステップでは、少なくとも仕口部材と梁とを地組し、すでに施工が完了した柱上に仕口部材を配置して地組を行う。
上記の態様によれば、地組ステップでは仕口から地面に荷重が作用するが柱上で行うことにより、荷重を確実に支持することができる。
本発明の一態様によれば、地組ステップでは、すでに施工が完了した柱上に架台を設置し、架台上に仕口部材を配置して地組を行う。
上記の態様によれば、架台上に仕口部材を載置することにより、梁の下面の作業を容易に行うことができる。
本発明の一態様によれば、地組ステップでは、柱梁架構の少なくとも一部の平面区画の大梁、小梁及び仕口を一体に地組する全体地組ステップと、地組した平面区画の大梁、小梁及び仕口を複数のユニットに分割する分割ステップと、を行い、建込ステップでは、ユニットを建て込む。
上記の態様によれば、全体地組ステップで、一部の平面区画全域を一体に地組するため、全域の梁の通り、製作精度を確認しながらゆがみを修正することができ、揚重して建て込む際にも効率よく位置合わせを行うことができる。
本発明によれば、狭い敷地においても、柱や、仕口、梁を地組することができる柱梁架構の構築方法を提供することができる。
本発明の一実施形態による柱梁架構の構築方法により構築される柱梁架構を示す斜視図である。 図1に示す柱梁架構の梁及び仕口部材の構成を示す平面図である。 柱部材を示す断面図である。 仕口部材を示す斜視図である。 建築物の地上スラブを含む基礎構造体を構築した状態の地上を示す平面図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。 梁及び仕口部材を地組する様子を示す概略平面図である。 仕口部材を載置していない状態の架台を示す斜視図である。 仕口部材を載置した状態の架台を示す斜視図である。 ユニットに分割した状態を示す平面図である。 基準ユニットを揚重する様子を示す斜視図である。
以下、本発明の柱梁架構の構築方法の一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による柱梁架構の構築方法により構築される柱梁架構を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す柱梁架構の梁及び仕口の構成を示す平面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の柱梁架構1は、基礎躯体上に構築された3階建て建物の柱梁架構であり、柱100と大梁200X、200Yが立体格子状に柱100の仕口300において接続されて構成されている。本実施形態の柱梁架構は、柱100が鉄筋コンクリート造であり、大梁200X、200Yが鉄骨造である3階建ての建物の柱梁架構である。図示しないが、基礎躯体が構築されており、図1に示す地上部分が基礎躯体上に構築されている。なお、本実施形態では、1~3階までの部分の柱梁架構を構築する方法を説明するが、3階以上の部分や下階を通常の鉄骨造、鉄筋コンクリート造で構築してもよく、少なくとも一部の階の柱梁架構を以下説明する方法で構築すれば本発明に含まれる。また、本実施形態では1~3階までの部分の柱梁架構を構築する方法を説明するが、当然のことながら階数は限定されず、また、柱梁架構の形状も本実施形態には限定されない。また、本実施形態の柱梁架構は全体が格子状であるが、少なくとも一部が格子状であれば本発明を適用できる。
図2に示すように、各階の大梁200X、200Yは、幅方向(X方向)に5スパンにわたって、奥行方向(Y方向)に6スパンにわたって格子状に設けられている。また、幅方向(X方向)に6本の柱がそれぞれ等間隔に設けられており、奥行方向(Y方向)に7本の柱(仕口300)がそれぞれ等間隔に設けられている。各階の柱は、基礎躯体から最上階まで延びている。なお、以下の説明では、例えば、X1通りかつY1通りの交点をX1Y1と表記し、X1通りとX2通りの間のスパンをX1X2と表記する。
また、本実施形態の柱梁架構1は、梁として、両端が柱の仕口300に接続され、X方向及びY方向に延びる大梁200X、200Yと、両端がY方向に延びる大梁200X、200Yの間に接続されるX方向に延びる小梁210と、一端がX方向に延びる大梁200Xに接続され、他端が小梁210に接続される孫梁220とを含む。
本実施形態の柱梁架構1は、プレキャストコンクリート製の柱部材100と、仕口部材300と、梁(大梁200X、200Y、小梁210、孫梁220)とを連結することにより構築される。
図3は、柱部材を示す断面図である。図3に示すように、柱部材100は、プレキャストコンクリートからなる直方体状の柱本体110と、柱本体110内を上下方向に延びる柱主筋120と、柱主筋120の下端に接続された機械式継手130と、フープ筋(図示せず)とを有する。本実施形態では、柱主筋120は平面視において柱部材100の四隅に当たる部分に設けられている。
図4は仕口部材を示す斜視図である。図4に示すように、仕口部材300は、仕口にあたる部分を囲むように設けられた囲み板310と、囲み板310内で交差するように設けられた鉄骨梁320とを備える。鉄骨梁320は、柱梁架構の梁の端部を構成し、大梁が接続される。鉄骨梁320は囲み板310内で交差している。囲み板310は平面視正方形状の筒状の部材からなり、上下の縁にバンドプレート330が取り付けられている。本実施形態では、鉄骨梁と囲み板とが一体となった状態で仕口部材300を構成している。仕口部材300は柱部材100に連結されることにより柱の大梁200X、200Yとの接続部を構成する。なお、仕口部材の構造は図4に示す構成に限定されず、例えば、囲み板やバンドプレートが一体化されていない構成や、プレキャストコンクリートを用いた構成なども採用できる。
梁(大梁200X、200Y、小梁210、孫梁220)はH型鋼からなる。
以下、本実施形態の柱梁架構の構築方法について説明する。本実施形態の柱梁架構の構築方法は、建て逃げ工法であり、建築物(柱梁架構)を複数の工区に分けて構築する。具体的には、第1工区において先行して地上階から最上階まで柱梁架構を構築した後、第2工区を地上階から最上階まで柱梁架構を構築する。このように、ある工区の構築が完了した後に、別の工区の構築を繰り返すことにより建築物全体の柱梁架構を構築する。
本実施形態では、柱梁架構1を奥行方向(Y方向)に3つの工区に分け、図1に示す奥行方向奥側の2スパン分(Y1通りからY3通り)の第1工区、奥行方向中央の2スパン分(Y3通りからY5通り)の第2工区、奥行方向手前側の2スパン分(Y5通りからY7通り)の第3工区の順序で構築する。
まず、建築物の第1~第3工区の地上スラブを含む基礎躯体を構築する。この工程は、周知の方法により行えばよい。図5は、建築物の地上スラブを含む基礎躯体構築した状態の地上を示す平面図である。図5に示すように、地上スラブの構築後、地上スラブ上には基礎躯体を構成する柱の仕口の上面が露出しており、柱100の仕口300の上面から柱主筋120が突出している。なお、図5では、説明のため、柱主筋の一部のみを図示している。なお、地下構造としては基礎躯体とせずに、地下階を構築してもよい。
次に、第1工区の柱梁架構の構築作業を行う。図6A~図6Hは、第1工区の柱梁架構の構築方法を説明するための斜視図である。
まず、図6Aに示すように、第1工区の1階の柱部材100の建て込みを行う(柱部材建込ステップ)。柱部材100を第1工区の地上スラブに露出する柱100の仕口上に建て込み、下階の柱主筋120と建て込んだ柱部材100の柱主筋120とを機械式継手130により接続し、下階の仕口部と柱部材100との間にグラウト注入を行う。このようにして第1工区の1階の柱部材100を全て建て込む。
次に、第1工区(X1~X6、Y1~Y3)の1階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300をユニット500、510に地組する(地組ステップ)。なお、この地組ステップは上記の柱部材の建て込みと並行して行ってもよい。図7は、梁及び仕口部材を地組する様子を示す概略平面図である。図7に示すように、梁200及び仕口部材300の地組は、既に構築が完了している第3工区の地上スラブ上で行う。本実施形態では、第1工区の全ての仕口部材300、大梁200X、200Y、小梁210、及び孫梁220の地組を行う(全体地組ステップ)。この際、仕口部材300は、既に構築が完了した第3工区の柱100の仕口300上に架台400を設置し、架台400上に仕口部材300を配置して行う。なお、本実施形態では、第1工区の全域を平面区画として、この平面区画の全ての仕口部材、大梁、小梁及び孫梁の地組を行うこととしているが、第1工区を複数の平面区画に分割して、平面区画ごとに地組してもよい。
図8及び図9は架台を示し、図8は仕口部材を載置していない状態を示す斜視図であり、図9は仕口部材を載置した状態を示す斜視図である。図8に示すように、架台400は、H型鋼を平面視において十字に接続してなる台であり、中心から前方に延びる前方延出部410と、中心から後方に延びる後方延出部420と、中心から左方に延びる左方延出部430と、中心から右方に延びる右方延出部440と、を有する。前方延出部410、後方延出部420、左方延出部430、及び右方延出部440を構成するH型鋼には適宜フランジの間に補強プレートが取り付けられている。
前方延出部410、後方延出部420、左方延出部430、及び右方延出部440の先端部には、上面から突出する突出部460が形成されている。突出部460は、各延出部410、420、430、440の先端面に板材が取り付けられて構成されている。本実施形態では、前方延出部410、後方延出部420、左方延出部430、及び右方延出部440の突出部460の高さは同一である。しかしながら、例えば、右方延出部440及び後方延出部420の突出部460の突出高さを、前方延出部410及び左方延出部430の高さよりも低くしてもよい。これにより、地組の後、仕口部材300を揚重する際に、仕口部材300を架台400から容易に取り外すことができる。さらに、一方のみ又は三方の突出部の突出高さを低くしてもよい。前方延出部410及び後方延出部420の突出部460の間隔、及び左方延出部430、及び右方延出部440の突出部460の間隔は、1階天井部の仕口部材300の囲み板310の幅に合わせておくとよい。
また、架台400は、前方延出部410、後方延出部420、左方延出部430、及び右方延出部440の上面に載置され、突出部460の中心側に取り付けられた位置合わせ部材470を有する。位置合わせ部材470は、例えば、ボルト及びナットにより突出部460に取り付けられており、着脱可能である。位置合わせ部材470の高さは、突出部460の高さと同じ高さにするのが好ましい。位置合わせ部材470の幅は、上階の仕口部材300の囲み板310の幅と、下階の仕口部材300の囲み板310の幅との差に合わせて形成しておくとよい。仕口部の囲み板310の幅が複数通りある場合には、複数通りの位置合わせ部材470を準備しておくとよい。
架台400の高さ(前方延出部410、後方延出部420、左方延出部430、及び右方延出部440の底面から上面までの高さ)は、好ましくは、350mm~1000mmである。架台400の高さが350mmよりも小さい場合には、仕口部材300と大梁200X、200Yとの接続作業をする際に、H型鋼の下面を接続する作業が困難になり、また、架台400の高さが1000mmよりも大きい場合には、H型鋼の上面を接続する作業が高所作業となり新たな仮設設備が必要になってしまう。
架台400は、第3工区のすでに構築が完了したスラブにおける柱100上に配置する。また、架台400はその中心が柱100の中心と一致するように配置する。この際、架台400を柱の上面に仮設アンカーにより固定するとよい。架台400が十字状に形成されているため、構築が完了した柱から上方に突出する柱主筋120が架台400と干渉することがなく、柱上に架台400を設置することができる。また、本実施形態では、第1工区における柱の配置(水平方向の間隔)が、第2工区の柱の配置と同じであるため、第2工区の柱上に架台400を設置することにより、地組の際に第1工区の柱を所定の位置に配置しても、架台400上に設置することができる。なお、架台400は、第3工区の既に構築が完了したスラブにおける大梁200X、200Y上に配置してもよい。
仕口部材300は、囲み板310の各辺が突出部460の内面に接するように架台400上に載置される。これにより、仕口部材300の中心が柱100の中心と一致し、かつ、前方延出部410及び後方延出部420の延びる方向がX方向となり、左方延出部430、及び右方延出部440が延びる方向がY方向となるように配置される。
なお、低層階、例えば、1階の柱を構成する仕口部材300は、上層階の柱に比べて、仕口部材300の寸法(幅及び奥行)が大きいことがある。このような場合には、1階の仕口部材300を架台400上に設置する際には、位置合わせ部材470を取り外しておき、上階の仕口部材300を架台400上に設置する際には、仕口部材300の寸法に合わせた位置合わせ部材470を取り付ける。これにより、各階の仕口部材300を確実に所定の位置に配置することができる。
仕口部材300、大梁200X、200Y、小梁210、及び孫梁220の地組を行う際には、後述するユニット500、510を構成する部材同士を接続する部分は本ボルトによる締結を行い、異なるユニット500、510を構成する部材同士を接続する部分は仮止め部材による締結を行う。なお、本ボルトによる締結とは、高力ボルトを用いて、トルク管理を行いながら本締めを行うことをいい、ボルトを一度締め付けたら緩めることはない。また、仮止め部材としては、中ボルトなどを用いることができる。仮止め部材は取り外しを前提とした固定具であればよく、ボルトに限られない。このように、本ボルト及び仮止め部材により仕口、大梁、小梁、及び孫梁の地組を行いながら、梁の通り、製作精度を確認しながらゆがみを修正する。
このようにして第1工区の全ての仕口部材300、大梁200X、200Y、小梁210、及び孫梁220の地組を行った後、図10に示すように、仮止め部材を取り外してユニット500、510に分割する(分割ステップ)。図10は、ユニットに分割した状態を示す平面図である。図10に示すように、ユニットは、基準ユニット500と、外壁部ユニット510とを含む。外壁部ユニット510は、X1通り、及び、Y1通りに位置する大梁200X、200Y及び仕口部材300により構成される。角部に当たる部分の外壁部ユニット510は、大梁200X、200Yと、大梁200X、200Yの両端に接続される仕口部材300とにより構成され、その他の部分では、大梁200X、200Yと、大梁200X、200Yの一端に接続される仕口部材300とにより構成される。なお、図中のX1~X6、Y1~Y3は仕口部材等の建て込まれる位置を示しており、ユニットに分割する作業は第3工区(X1~X6、Y5~Y7)で行われる。
基準ユニット500は、n=1~5、m=1~2に対して、X(n+1)Y(m+1)の仕口部材300と、Y(m+1)通りにおけるXnX(n+1)の間の大梁200Xと、X(n+1)通りにおけるYmY(m+1)の間の大梁200Yとにより画成される平面内に位置する小梁210、孫梁220とを含む。例えば、n=1、m=1では、基準ユニット500は、X2Y2の仕口部材300と、X2通りにおけるY1Y2間の大梁200Xと、Y2通りにおけるX1X2間の大梁200Yと、Y1Y2間の大梁200X及びX1X2間の大梁200Yにより画成される平面内に位置する小梁210及び孫梁220とを含む。
基準ユニット500において、仕口部材300には、X方向に延びる一本の大梁200Xと、Y方向に延びる一本の大梁200Yとが接続されている。各大梁200X、200Yは、スプライスプレートを用いて仕口部材300のブラケットに接続されている。小梁210は、Y方向に延びる大梁200Yの略中央に接続されており、X方向に延びている。
また、基準ユニット500は2セットの孫梁220を含む。孫梁220は、X方向に略等間隔でY方向に延びている。また、一方のセットの孫梁220は一端がX方向に延びる大梁200Xに接続され、他端が小梁210に接続されている。また、他方のセットの孫梁220は一端が小梁210に接続されている。
このように、本実施形態では、基準ユニット500において、仕口部材300に接続される一対の直交する大梁200X、200Yにより面が画成されている。そして、基準ユニット500には、仕口部材300、大梁200X、200Y、及び、この面内に位置する小梁210及び孫梁220が含まれている。本実施形態では、一対の大梁200X、200Yで画成される面内に含まれる梁(小梁210、孫梁220)を一体として建て込む。
図10に示すように、第1工区の地上階の構成はスパンによらず一定であるため、各基準ユニット500は同一の構成となる。
なお、地組ステップにおいて、仕口部材300と柱部材100とを地組する必要がある場合も、既に構築が完了した床スラブ上で行うとよい。
次に、基準ユニット500、及び外壁部ユニット510の建て込みを行う(建て込みステップ)。まず、図6Bに示すように、1階の外壁部ユニット510の建て込みを順に行う。外壁部ユニット510を建て込む順序としては、例えば、Y1通りの外壁部ユニット510をX1Y1からX1Y3まで建て込み、次に、X1通りの外壁部ユニット510をX1Y1からX1Y7まで建て込めばよい。このように、本実施形態では、同様の構成の基準ユニット500を建て込むことで1階の天井梁を構築していくことができる。そして、新たに建て込んだ外壁部ユニット510の大梁200X、200Yと、既に建て込んだ外壁部ユニット510の仕口部材の300に順次、本ボルトを用いて連結する。
次に、1階の基準ユニット500の建て込みを行う。図11は、基準ユニットを揚重する様子を示す斜視図である。図11に示すように、揚重する際には、孫梁220が片持ち梁にならないように、孫梁220の小梁210と反対側の端部に仮梁600が取り付けられている。そして、揚重する際には、X方向に延びる大梁200Xと、Y方向に延びる大梁200Yと、小梁210と、仮梁600にワイヤ610の一端を接続し、各ワイヤ610の他端を揚重部材620に接続し、揚重部材620をクレーンで引き上げることにより揚重する。小梁210には、大梁200Yに接続されているのと逆の端部にワイヤ610が接続されている。これにより、基準ユニット500の各部材の接続部に過度な荷重がかかることなく面状を保った状態で基準ユニット500を揚重することができる。
基準ユニット500の建て込みの順序としては、例えば、まず、図6Cに示すように、Y1Y2の基準ユニット500をX1からX6まで建て込み、次に図6Dに示すように、Y2Y3の基準ユニット500をX1からX6まで建て込めばよい。各基準ユニット500を建て込んだ後、仮梁を取り外し、大梁200X、200Y、小梁210、及び孫梁220の端部を既に建て込んだ仕口部材300及び大梁200X、200Yに本ボルトを用いて接続する。
このようにして外壁部ユニット510及び基準ユニット500を建て込んだ後、デッキスラブの設置を行う。外壁部ユニット510及び基準ユニット500を建て込んだ後、まず、梁上にデッキスラブを配置し、デッキスラブ上に鉄筋を配筋する。なお、必ずしも配筋作業はデッキスラブの配置直後に行う必要はない。そして、仕口部材300の囲み板310内とデッキスラブ上にコンクリートを打設する。これにより、1階の柱100と、1階の天井の梁200X、200Y、210、220と1階の天井(2階の床スラブ)とが一体となる。
次に、図6Eに示すように、2階の柱部材を建て込む(柱部材建込ステップ)。具体的には、機械式継手130内に1階の柱主筋120が到達するように建て込む。この際、1階の柱部材100の上面にスペーサを設置しておき、1階の柱部材100と2階の柱部材100との間に隙間が形成されるようにする。次に、機械式継手130により2階の柱部材100の柱主筋120と2階の柱主筋120とを接続する。そして、1階の柱部材100と2階の柱部材100との間にグラウト材を充填する。これにより、2階の柱部材100の建て込みが完了する。
次に、第1工区の2階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300の地組を行う(地組ステップ)。なお、2階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300の地組は1階の地組と同様に行えばよい。
次に、仮止め部材を取り外して、複数のユニット500、510に分割し(分割ステップ)、図6Fに示すように、ユニット500、510ごとに建て込みを行う。なお、2階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300のユニット500、510への分割及びユニット500、510の建て込みは一階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300の建て込みと同様に行えばよい。
次に、図6Gに示すように、3階の柱部材100を建て込む(柱部材建込ステップ)。3階の柱部材の建て込みは1階や2階の柱部材100の建て込みと同様に行えばよい。
次に、第1工区の3階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300の地組を行う(地組ステップ)。なお、3階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300の地組は1階の地組と同様に行えばよい。
次に、仮止め部材を取り外して、複数のユニット500、510に分割し(分割ステップ)、図6Hに示すように、ユニット500、510ごとに建て込みを行う。なお、2階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300のユニット500、510への分割及びユニット500、510の建て込みは一階の梁200X、200Y、210、220及び仕口部材300の建て込みと同様に行えばよい。
以上の工程により、第1工区の柱梁架構1の構築が完了する。
そして、第1工区と同様に第2工区及び第3工区の柱梁架構の構築を行う。これにより、第1~第3工区の柱梁架構の構築が完了する。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本発明の一態様によれば、仕口部材300と、仕口部材300に接続される梁又は柱とを地組する地組ステップは、構築の対象となる第1工区とは別の第3工区における施工が完了した床スラブ上で行われる。このように、地組を別の工区の床スラブ上で行うため、狭い敷地であっても、地組ステップを容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、地組ステップでは、少なくとも仕口部材300と梁200X、200Y、210、220とを地組し、すでに施工が完了した柱100上に仕口部材300を配置して地組を行う。地組ステップでは仕口部材300から地面に荷重が作用するが柱100上で行うことにより、荷重を確実に支持することができる。
また、本実施形態によれば、地組ステップでは、すでに施工が完了した柱100上に架台400を設置し、架台400上に仕口部材300を配置して地組を行う。このように、架台400上に仕口部材300を載置することにより、梁200X、200Y、210、220の下面の作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、地組ステップでは、柱梁架構1の少なくとも一部の平面区画の大梁200X、200Y、小梁210及び仕口部材300を一体に地組する全体地組ステップと、地組した平面区画の大梁200X、200Y、小梁210及び仕口部材300を複数のユニット500に分割する分割ステップと、を行い、建込ステップでは、ユニット500を建て込む。これにより、全体地組ステップで、一部の平面区画全域を一体に地組するため、全域の梁の通り、製作精度を確認しながらゆがみを修正することができ、揚重して建て込む際にも効率よく位置合わせを行うことができる。
1 :柱梁架構
100 :柱部材(柱)
110 :柱本体
120 :柱主筋
130 :機械式継手
200X :大梁
200Y :大梁
210 :小梁
220 :孫梁
300 :仕口部材(仕口)
310 :囲み板
320 :鉄骨梁
330 :バンドプレート
400 :架台
410 :前方延出部
420 :後方延出部
430 :左方延出部
440 :右方延出部
460 :突出部
470 :位置合わせ部材
500 :基準ユニット
510 :外壁部ユニット
600 :仮梁
610 :ワイヤ
620 :揚重部材

Claims (4)

  1. 鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを有する柱梁架構を複数の工区ごとに構築する建て逃げ工法により構築する方法であって、
    仕口部材と、前記仕口部材に接続される梁又は柱とを地組する地組ステップと、
    前記地組した仕口部材及び梁又は柱を建て込む建込ステップと、
    を含み、
    前記地組ステップは、構築の対象となる工区とは別の工区における施工が完了した床スラブ上で行われる、
    柱梁架構の構築方法。
  2. 前記地組ステップでは、少なくとも前記仕口部材と前記梁とを地組し、
    すでに施工が完了した柱上に前記仕口部材を配置して地組を行う、
    請求項1に記載の柱梁架構の構築方法。
  3. 前記地組ステップでは、
    すでに施工が完了した柱上に架台を設置し、当該架台上に前記仕口部材を配置して地組を行う、
    請求項2に記載の柱梁架構の構築方法。
  4. 前記地組ステップでは、
    前記柱梁架構の少なくとも一部の平面区画の柱、大梁、小梁及び仕口を一体に地組する全体地組ステップと、
    前記地組した平面区画の大梁、小梁及び仕口を複数のユニットに分割する分割ステップと、を行い、
    前記建込ステップでは、前記ユニットを建て込む、
    請求項1に記載の柱梁架構の構築方法。
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