JP2025164520A - 住宅 - Google Patents

住宅

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JP2025164520A
JP2025164520A JP2024068542A JP2024068542A JP2025164520A JP 2025164520 A JP2025164520 A JP 2025164520A JP 2024068542 A JP2024068542 A JP 2024068542A JP 2024068542 A JP2024068542 A JP 2024068542A JP 2025164520 A JP2025164520 A JP 2025164520A
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登教 山下
Takanori Yamashita
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

【課題】住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間を通じた住宅内への日射及び通風を確保する。
【解決手段】敷地1と、敷地に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、住宅本体が凹部を有することによって敷地のうち凹部の位置に設けられた庭部12と、住宅本体のうち庭部側に位置する外壁4の1階部分に形成された扉付きの第一出入口4bと、住宅本体に一体形成されるとともに庭部を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えた住宅2であって、庭部は上空に向かって開放されており、遮蔽壁には、庭部と外部とを接続する扉14a付きの第二出入口14が形成されている。
【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、住宅に関する。
従来、外部床と軒天井とを備えた半屋外空間が、居室の屋外側に連続して配置されていて、居室内空間と半屋外空間とが窓を介して連通している状態とされた住宅が知られている(例えば特許文献1参照)。このような住宅によれば、半屋外空間を備えることで、適度なプライバシー性を保ちつつ、日射や通風を居室内に取り込みやすくなっており、明るく開放的で自然の変化を体感し易い雰囲気を創出できるようになっている。
また、敷地の周囲に、住宅を外方から取り囲む外構構造物が設けられ、この外構構造物によって防犯性を高めることが行われている。外構構造物としては、例えばプレキャストコンクリートやコンクリートブロックなどの塀状の遮蔽物が採用され、住宅は、このような遮蔽物によって目隠しされ、住人のプライバシーが確保されるようになっている。
特開2018-150802号公報 特開2002-227433号公報
ところが、半屋外空間が住宅の1階部分に配置されていると、半屋外空間は外部に向かって開放されているため、例えば小さな子供を遊ばせておくスペースとしては、セキュリティの面で好ましくない。そこで、セキュリティを確保するために半屋外空間の周囲を、塀状の遮蔽物で取り囲んでしまうと、プライバシーやセキュリティの確保を図ることができる一方で、日射や通風が取得しにくくなるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、半屋外空間又は住宅内におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間を通じた住宅内への日射及び通風を確保することである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図12に示すように、住宅2であって、
敷地1と、
前記敷地1に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、
前記住宅本体3が前記凹部3cを有することによって前記敷地1のうち前記凹部3cの位置に設けられた庭部12と、
前記住宅本体3のうち前記庭部12側に位置する外壁4の1階部分に形成された扉付きの第一出入口4bと、
前記住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えており、
前記庭部12は上空に向かって開放されており、
前記遮蔽壁13には、前記庭部12と外部とを接続する扉14a付きの第二出入口14(門14)が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図5,図9~図12に示すように、請求項1に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の1階部分には、玄関20と、前記庭部12に隣接する玄関ポーチ16と、が設けられていて、前記第一出入口4bは、前記玄関ポーチ16に面する玄関出入口4bであり、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、前記第二出入口14は、前記第一遮蔽壁13aに形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、第二出入口14は、第一遮蔽壁13aに形成されているので、第二出入口14から第一出入口4bに向かって風が通りやすくなっており、第一出入口4bを開放すれば、住宅本体3内への通風を確保できる。さらに、第一出入口4bから第二出入口14に向かって視線が通りやすくなっているので、第一出入口4bを開放すれば、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部にいる人を視認しやすくなる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への通風を確保することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1~図4,図6,図9~図11に示すように、請求項2に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには窓4a(第二開口部4a)が形成され、
前記窓4aは、その下縁部の高さ位置が、前記住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、
前記第一遮蔽壁13aの上端部は、前記窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、前記窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、前記第二出入口14の上縁部は、前記住宅本体3における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、2階部分の窓4aは、その下縁部の高さ位置が、住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、第一遮蔽壁13aの上端部は、窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、第二出入口14の上縁部は、住宅本体3における2階の床よりも下方に位置しているので、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14が形成されているので、扉が透視性のあるものであれば、第二出入口14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bも目に入ることとなる。これにより、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部側に立つ人、あるいは第二出入口14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bによって外部から2階部分の窓4aの視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の2階のうち、前記玄関ポーチ16の上方であって、かつ、前記庭部12に面する部分にはバルコニーが設けられており、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには、前記バルコニーの手摺り部が設けられ、
前記手摺り部は、前記バルコニーの床から立ち上がるパラペットと、前記パラペットの上端部に立設されたガラス手摺と、を有しており、
前記第一遮蔽壁13aの上端部は、前記パラペットの上端部と略等しい高さに位置していて、前記第二出入口14の上縁部は、前記住宅本体3における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、住宅本体3の2階にバルコニーが設けられて、住宅本体3の外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには、バルコニーの手摺り部が設けられ、手摺り部は、バルコニーの床から立ち上がるパラペットと、パラペットの上端部に立設されたガラス手摺と、を有しているので、バルコニーからはもちろんのこと、バルコニーに隣接する室内側からも、ガラス手摺を通じて、2階から外部を見下ろすことができ、その際に、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14が形成されているので、扉が透視性のあるものであれば、第二出入口14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bも目に入ることとなる。これにより、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部側に立つ人、あるいは第二出入口14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bと、バルコニーが設けられることによって外部から2階バルコニー奥の室内への視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の1階部分には、玄関20と、前記庭部12に隣接する玄関ポーチ16と、が設けられていて、前記第一出入口4bは、前記玄関ポーチ16に面する玄関出入口4bであり、
前記遮蔽壁13は、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、
平面視において前記第一遮蔽壁13a及び前記第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、
前記第二出入口14は、前記第二遮蔽壁13bに形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、第二出入口14は、第二遮蔽壁13bに形成されているので、第一出入口4bを開放しても、第二出入口14から第一出入口4bを通じて住宅本体3内に視線が通りにくくなる。さらに、第二出入口14の扉が通気性のあるものであれば、外部から庭部12に風を取り込むことができる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅内への通風を確保することができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図1,図3,図5に示すように、請求項1に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13には、前記第二出入口14の横に並んで、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方は、前記外部側から物品を入れる投入口と、前記庭部側から物品を取り出す取り出し口と、を有していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、遮蔽壁13には、第二出入口14の横に並んで、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方は、庭部12の外部側から物品を入れる投入口と、庭部12側から物品を取り出す取り出し口と、を有しているので、住人は、庭部12から外部に出ずに、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方に入れられた物品を取り出すことができる。これにより、庭部12は、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。
請求項7に記載の発明は、例えば図1~図12に示すように、請求項1に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることから、住宅本体3との一体性が高く、遮蔽壁13を堅牢に形成することが可能となる。
本発明によれば、半屋外空間又は住宅内におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間を通じた住宅内への日射及び通風を確保することができる。
敷地に建築された住宅の外観を示す斜視図である。 敷地に建築された住宅の外観を示す斜視図である。 敷地に建築された住宅の外観を示す正面図である。 敷地に建築された住宅の外観を示す右側面図である。 住宅の1階を示す平面図である。 住宅の2階を示す平面図である。 住宅の西側部分を示す縦断面図である。 アウトリビングから居室を見た状態を示す斜視図である。 図3におけるA-A線断面図である。 図3におけるB-B線断面図である。 図4におけるC-C線断面図である。 住宅の変形例を示す概略平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態及び図示例における方角は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
図1~図5において符号1は、宅地である敷地を示す。敷地1は、住宅2が建てられた第一敷地1Aと、図示しない道路に面して駐車場とされた第二敷地1Bと、第二敷地1Bの一端部から敷地1の奥行方向の奥(北側)に伸びる第三敷地1Cと、を有する。
第二敷地1Bは、第一敷地1Aの南側に隣り合って配置されており、第三敷地1Cは、第一敷地1Aの東側に隣り合って配置されている。換言すれば、第二敷地1Bと第三敷地1Cは、平面視においてL字型を成すように配置されており、第一敷地1Aは、平面視L字型に形成された第二敷地1Bと第三敷地1Cの内角部分に配置されている。
第二敷地1Bのうち、第一敷地1Aとは反対側に位置する南側縁部に沿った部分は、敷地1全体の接道面1Dとされている。すなわち、その接道面1Dよりも南側が、人又は車両が通る道路となっている。そのため、第二敷地1Bは、駐車スペースとして利用される場合が多い。なお、第二敷地1Bには、コンクリート板が敷設されている。また、敷地1は、周縁部に塀が設けられた状態となっている。
第三敷地1Cは、南側が、駐車スペース及び駐輪スペース等として利用される場合が多い。この第三敷地1Cの南側部分には、コンクリート板が敷設されている。
第三敷地1Cの北側は、例えば植栽スペース、家庭菜園スペース、物置スペース、洗濯物干しスペース等として利用されるが、特に限定されるものではない。
本実施形態の住宅2は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、パネル(建築用木質パネル)とは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、合板等の面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
また、このような住宅2は、図1~図4に示すように、基礎の上に建築された2階建ての住宅本体3と、住宅本体3の上に設けられた傾斜屋根7と、を備えている。
住宅本体3は、平面視において東西方向よりも南北方向に長く形成されており、傾斜屋根7は、住宅本体3と同様に南北方向に長く形成された招き屋根とされている。
招き屋根である傾斜屋根7は、東西方向に伸びる棟部7aと、棟部7aの南側に位置する南側屋根面7bと、棟部7aの北側に位置する北側屋根面7cと、を備えている。
南側屋根面7bと北側屋根面7cは、本実施形態においては1/2勾配とされている。すなわち、南側屋根面7bと北側屋根面7cは、同一の傾斜角度に設定されている。
南側屋根面7b全体の屋根流れ方向の長さは、北側屋根面7c全体の屋根流れ方向の長さよりも長く設定されている。
南側屋根面7bは、平面視においてL字型に形成されている。すなわち、南側屋根面7bは、軒先までの長さが長い部分と、軒先までの長さが短い部分と、を有している。より詳細に説明すると、傾斜屋根7における南側屋根面7bは、棟部7aから第一軒先部8aまでの長さが長く設定された第一屋根部8と、棟部7aから第二軒先部9aまでの長さが短く設定された第二屋根部9と、を有しており、第一屋根部8と第二屋根部9は、互いに隣接するとともに一体形成されて同一の屋根面7bを形成している。つまり、南側屋根面7bは平面視において略L字型に形成されている。そして、第一軒先部8aと第二軒先部9aは、第一屋根部8の東側端部であるケラバ8bを介してクランク状に連続している。
なお、第二屋根部9における棟部7aから第二軒先部9aまでの長さは、北側屋根面7cにおける棟部7aから北側軒先部までの長さと等しく設定されている。
南側屋根面7bの上面には、複数の太陽電池モジュールを有する太陽電池アレイ10が設置されている。太陽電池アレイ10における複数の太陽電池モジュールも、南側屋根面7bの形状に合わせて、平面視において略L字型となるように配列されている。すなわち、南側屋根面7bは、第一屋根部8が、第二屋根部9よりも軒先(第一軒先部8a)までの長さが長い分、太陽電池モジュールを設置できる面積が広くなっている。
住宅本体3は、図5,図6に示すように、以上のような第一屋根部8の直下に位置する西側部分3aと、以上のような第二屋根部9の直下に位置する東側部分3bに概ね分かれている。すなわち、住宅本体3自体も、南側屋根面7bにおける第一軒先部8aまでの長さと第二軒先部9aまでの長さとの寸法差に応じた形状となっている。つまり、第一屋根部8の直下に位置する西側部分3aは、第二屋根部9の直下に位置する東側部分3bよりも南北方向に長く形成されている。換言すれば、住宅本体3は、ある外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有している。ここで、ある外壁面とは、後述する東側部分3bのうち南側に面する第一外壁4の壁面を指しており、この外壁4の壁面が、後述する西側部分3aのうち南側に面する第二外壁5の壁面よりも室内側(玄関20側:北側)に後退した状態となることで、住宅本体3の南東の角部に、凹部3cが形成されている。すなわち、住宅本体3は、平面視において略L字型に形成された状態となっている。
このような住宅2が建築された第一敷地1Aのうち、第一屋根部8における第一軒先部8aの軒下には、屋内のリビングルーム23と同様に住人が普段いる場所として利用される屋外空間としてのアウトリビング11が設けられている。
アウトリビング11は、住宅本体3のうち第一屋根部8の直下に位置する西側部分3aの南側面から第一敷地1Aの南側端部近傍にかけて設けられている。換言すれば、アウトリビング11は、住宅本体3から第二敷地1B側に向かって張り出すように設けられている。
本実施形態のアウトリビング11は、複数のデッキ材によって床部11aが構成されたテラスである。床部11aにおける上面(床面)の高さ位置は、住宅本体3における1階の床面と略等しい高さに設定されている。
また、アウトリビング11の南側端部には、手摺り11bが設けられており、この手摺り11bの上端部はカウンター板11cによって構成されている。住人は、例えばカウンター板11cに向かって椅子に座り、各種作業を行うなどしてアウトリビング11で過ごすことができる。
したがって、このアウトリビング11は、住宅2のうち、住人が日常的に過ごす場所としては最もオープンな空間で、かつパブリック性の高い場所として利用されている。
また、第一敷地1Aのうち、第二屋根部9における第二軒先部9aの軒下には、第一敷地1A内で遮蔽壁13によって囲まれた半屋外空間としての庭部12が設けられている。この庭部12は、凹部3cを有することで平面視略L字型とされた住宅本体3が第一敷地1Aに建築されることで形成されたスペースであり、凹部3cの位置に対応して設けられているものとする。
庭部12は、住宅本体3における西側部分3aの東側面と、東側部分3bの南側面と、平面視においてL型に形成された遮蔽壁13と、によって四方が囲まれた状態となっている。庭部12の上方は、傾斜屋根7がかかっている部分を除いて上空に向かって開放されている。
住宅本体3における東側部分3bには、庭部12に面して、玄関出入口4b(すなわち、第一出入口4b)が設けられている。より詳細に説明すると、東側部分3bのうち南側に面する外壁4(すなわち、第一外壁4)は、上下階に亘る壁面を有している。そして、外壁4のうち1階部分の一部に開口が形成されていて、当該開口の奥に設けられた外壁部分4A(すなわち、第一箇所4A)に、玄関ドアによって開閉される玄関出入口4bが形成されている。また、玄関出入口4bは、このように庭部12から奥まった位置にあり、玄関出入口4bが形成された第一箇所4Aから庭部12までの間が、玄関ポーチ16とされている。玄関ポーチ16の上方は、住宅本体3の2階部分となっている。
庭部12は、玄関ポーチ16を介して玄関出入口4bに面している。つまり、玄関出入口4bから玄関ポーチ16を通過して屋外に出ると、そこには庭部12がある状態となっていて、住宅本体3の玄関20と庭部12は玄関ポーチ16を介して直結している。なお、玄関ポーチ16の床面(ポーチ床)は、階段状に形成されている。
庭部12には、西側部分3aの東側面から張り出すようにして縁台12aが設けられている。縁台12aの上面の高さ位置は、住宅本体3における1階の床面と略等しい高さに設定されている。
住宅本体3の東側面及び南側面と共に庭部12を取り囲む遮蔽壁13は、南側に位置する第一遮蔽壁13aと、西側に位置する第二遮蔽壁13bと、北側に位置する第三遮蔽壁13cと、を備えている。
この遮蔽壁13は、住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁である。本実施形態の住宅本体3は、上記のようにパネル工法によって構築されているため、遮蔽壁13も、住宅本体3の壁と同様に、建築用木質パネルによって構築されている。また、遮蔽壁13は外壁であるため、住宅本体3の外壁と同様に、基礎の上に立設されて、表面には透湿防水シートが貼設されるとともに、通気層が形成された状態で外装材が取り付けられている。外装材や透湿防水シートは、住宅本体3の外壁と遮蔽壁13とに跨るように配置されて一体性を高めるようにしてもよい。また、遮蔽壁13の上端部には笠木が取り付けられている。
第一遮蔽壁13aは、住宅本体3における東側部分3bのうち南側に面する外壁4(すなわち、第一外壁4)と平行して配置されている。また、第一遮蔽壁13aは、住宅本体3における西側部分3aのうち南側に面する外壁5(すなわち、第二外壁5)とも平行、又は同一直線上に配置されている。さらに、第一遮蔽壁13aは、住宅本体3における東側部分3bのうち東側に面する外壁6(すなわち、第三外壁6)と平面視において直交して配置されている。つまり、第一遮蔽壁13aは、図1~図3に示すように、道路側から見た場合に、第二外壁5と並んで見えるように配置されている。
また、第一遮蔽壁13aの高さ寸法は、第二外壁5と略等しい高さ寸法に設定されている。
第二遮蔽壁13bは、第一遮蔽壁13aに対して平面視において直交して配置されている。より詳細に説明すると、第一遮蔽壁13aの東側端部と、第二遮蔽壁13bの南側端部とが接続されており、第二遮蔽壁13bは、平面視において第一遮蔽壁13aの東側端部から北に向かって伸びている。第二遮蔽壁13bの北側端部は、棟部7aより北側に位置している。この第二遮蔽壁13bは、第三外壁6と平行し、かつ、住宅本体3の東側部分3bにおける東側面に沿って配置されている。
また、第二遮蔽壁13bの高さ寸法は、第一遮蔽壁13aと等しい高さ寸法に設定されている。
なお、この第二遮蔽壁13bは、玄関出入口4bよりも北側に位置する部位が、住宅本体3の外壁として機能している。換言すれば、第二遮蔽壁13bのうち、玄関出入口4bよりも南側に位置する部位が、遮蔽壁13として機能することになる。
第三遮蔽壁13cは、平面視において、第二遮蔽壁13bに対して直交して配置されているとともに、第一遮蔽壁13aと平行して配置されている。より詳細に説明すると、第二遮蔽壁13bの北側端部と、第三遮蔽壁13cの東側端部とが接続されており、第三遮蔽壁13cは、平面視において第二遮蔽壁13bの北側端部から西に向かって伸びている。そして、第三遮蔽壁13cの西側端部は、住宅本体3の東側部分3bにおける東側面に接続されている。
また、第三遮蔽壁13cの高さ寸法は、第二遮蔽壁13bと等しい高さ寸法に設定されている。
なお、この第三遮蔽壁13cは、住宅本体3の外壁として機能している。
このように構成された遮蔽壁13のうち南側の第一遮蔽壁13aには、庭部12と道路側とを連通する出入口としての門14(すなわち、第二出入口14)と、当該門14を開閉する門扉14aと、宅配ボックス15とが設けられている。門14は、玄関出入口4bと正対して配置されており、門14の小壁に相当する部分14bが、第一外壁4と平行に設けられている。この小壁に相当する部分14bは、目隠しパネルとして機能する部分であり、以下、目隠しパネル14bと称する。
目隠しパネル14bの上端部は、第一外壁4のうち2階部分に位置する箇所(すなわち、第二箇所4B)に形成された開口部4a(すなわち、窓4a:第二開口部4a)の下縁部よりも上方に位置し、かつ、当該開口部4aの上下方向中央部よりも下方に位置している。しかも、この目隠しパネル14bの下端部、つまり、門14の上縁部は、住宅本体3における2階の床よりも下方に位置している。要するに、目隠しパネル14bの上下寸法は、2階床よりも下方の位置から2階床よりも上方であって、かつ、2階の窓4aの中央よりも下側となる程度の長さに設定されている。本実施形態においては、目隠しパネル14bの上下寸法は、800~1200mm程度に設定されている。なお、出入口である門14の開口高さは、2100~2700mm程度に設定されている。
宅配ボックス15は、門14の横に設けられている。なお、宅配ボックス15と共に、もしくは宅配ボックス15の代わりに郵便受け(郵便ポスト)が設けられていてもよい。また、本実施形態においては、宅配ボックス15の上方に、表札が設けられている。
宅配ボックス15(郵便受け)は、第一遮蔽壁13aの外部を側から物品を入れる投入口と、庭部12側から物品を取り出す取り出し口と、を有している。そのため、門14から外部に出ずに、宅配ボックス15に収納された物品を庭部12側から取り出すことができる。
門14及び門扉14aの道路側は、第一敷地1Aの南側端部及び第二敷地1Bを横切って接道面1Dまで続く玄関アプローチ1Eとされている。玄関アプローチ1Eは、アウトリビング11の東側に沿って接道面1Dまで伸びている。すなわち、庭部12は、住宅本体3の玄関出入口4bと玄関アプローチ1Eとの間に位置していることとなる。
庭部12は、門14を通じて外部との出入りも可能であるし、遮蔽壁13によって囲まれているため、例えば子供が遊んだり、高齢者が縁台12aに座って会話をしたりするような場所として好適である。したがって、この庭部12は、住人が日常的に過ごす場所としては比較的オープンで、かつパブリック性も高めでありながら、外部からの視線を効果的に遮ることができるようなプライベート性も兼ね備えた場所として利用されている。
なお、門14を開放又は閉塞する門扉14a(門扉装置ともいう)は、門14を閉塞している状態において、透光性、透視性、通風性(通気性)を有する。
本実施形態の門扉14aは、いわゆる親子開きタイプであり、幅の広い親扉と、幅の狭い子扉と、を有している。双方の扉体(親扉、子扉)は対称的な配置とされて、かつ対照的に動作する。本実施形態においては親扉が門14の西側縁に位置し、子扉が門14の東側縁に位置している。
なお、本実施形態の門扉14aにおける各扉体は、遮蔽壁13に固定された支柱に対してヒンジを介して取り付けられている。ただし、これに限られるものではなく、各扉体は、遮蔽壁13に隣接して立設された支柱に対してヒンジを介して取り付けられてもよい。また、扉体そのものは、上下に間隔を空けて配置された複数の横フレームを備えた構成となっていて、これにより、上記のように透光性、透視性、通風性(通気性)を有する。つまり、横フレーム同士の隙間から光、視線、空気が通るようになっている。
次に、図5~図8を参照して、住宅本体3の内部について説明する。
玄関出入口4bを通過した位置には玄関20が設けられている。
玄関20は、上記のポーチ床と略等しい高さの床面とされた土間床部20aと、土間床部20aから一段上がった位置の玄関ホール部20bと、を有している。なお、玄関ホール部20bにおける床の高さ位置は、1階全体の床の高さ位置と等しい。
土間床部20aの北側には、シューズクローゼットが設けられている。また、土間床部20aの東側には嵌め殺し窓20cがあり、第三敷地1Cが見えるようになっている。つまり、この嵌め殺し窓20cは、第二遮蔽壁13bに設けられている。
なお、嵌め殺し窓20cの屋内側は、腰掛部となっている。
玄関ホール部20bは、南北方向に伸びる廊下としても機能しており、南側端部における西側面には、住宅本体3の西側部分3aに通じる出入口が設けられている。また、南側端部における南側には収納スペースが設けられている。
玄関ホール部20bの北側端部における東側には、トイレ21が設けられている。すなわち、トイレ21は、玄関20の北側に配置された状態となっている。
玄関ホール部20bの北側端部における西側には、後述する階段27の下方空間を利用した階段下収納部27aが設けられている。
玄関ホール部20bの北側端部における北側には、複数の非居室28,29,30及び小部屋31を備えたバックヤードゾーンに通じる出入口が設けられている。
玄関ホール部20bの南側端部における西側面に設けられた出入口を通過した先の、住宅本体3の西側部分3aには、居室22が設けられている。
居室22は、リビングルーム23(以下、リビング23)とダイニングルーム24(以下、ダイニング24)とキッチンルーム25(以下、キッチン25)の機能を一室に併存させた部屋である。
リビング23(下階居室23)は、西側部分3aの南側端部に配置されており、南側に位置する第二外壁5を介してアウトリビング11と隣接している。換言すれば、リビング23とアウトリビング11との間には第二外壁5が設けられている。
第二外壁5には、開口部5a(第三開口部5a)が形成されている。第三開口部5aは、居室22の床面から第二外壁5の上端部付近までの高さに形成された掃き出し窓とされている。また、この第三開口部5aは、第二外壁5の大部分を占める面積に設定された大開口となっている。
アウトリビング11は、第二外壁5から張り出すようにして設けられており、第三開口部5aを通じてリビング23とアウトリビング11との間を自在に行き来することができる。
リビング23は、西側部分3aの南側端部における東側に位置する第三外壁6を介して庭部12と隣接している。換言すれば、リビング23と庭部12との間には第三外壁6が設けられている。第三外壁6は、住宅本体3の西側部分3aにおける東側面を構成しているため、上端部が、第一屋根部8の傾斜角度に合わせて斜めに形成されている。
第三外壁6には、開口部6a(第四開口部6a)が形成されている。第四開口部6aは、居室22の床面から、第二外壁5の第三開口部5aと同程度の高さ位置まで形成された掃き出し窓とされている。
縁台12aは、第三外壁6から張り出すようにして設けられており、第四開口部6aを通じてリビング23と縁台12aとの間を自在に行き来することができる。
なお、第二外壁5のうち第三開口部5aが形成されている部位は、西側部分3aの南端面よりも屋内側に後退して配置されている。換言すれば、住宅本体3における西側部分3aのうち南側に面する外壁は、基礎から第一屋根部8に亘る壁面を有している。そして、この外壁の一部に開口が形成されていて、当該開口の奥に設けられた外壁部分に、第三開口部5aが形成されている。したがって、第二外壁5のうち第三開口部5aが形成された部位の左右に設けられた外壁は南側に伸びている。アウトリビング11は、このような左右の外壁間に設けられていて、アウトリビング11の領域が規定された状態となっている。
なお、アウトリビング11の西側に位置する外壁は、屋内側が平面視において凹型に形成されていて、その内側を収納スペースとして利用できるようになっている。
リビング23は、図7に示すように、第一屋根部8の直下に位置し、その上部空間が第一屋根部8の近傍まで吹き抜けて勾配天井23aとされている。
勾配天井23aの下端部は、住宅本体3における2階の床よりも高い位置に配置されている。勾配天井23aの上端部は、後述する仕切壁46aの上端部と略等しい高さ位置に配置されている。そして、勾配天井23aの傾斜角度は、第一屋根部8の傾斜角度と等しく設定されている。
ダイニング24及びキッチン25は、リビング23の北側に配置されている。キッチン25にはキッチン台25aが設置されている。キッチン台25aは、バックヤードゾーン側の内壁26に接するペニンシュラキッチンとされている。ダイニング24にはダイニングテーブル24aが設置されている。なお、本実施形態において、ダイニングテーブル24aは、キッチン台25aと南北に隣接して設けられているが、キッチン台25aから離間して設置されてもよい。
居室22には、階段27が設けられている。このように階段27が居室22に配置されることで、いわゆるセンターリビング設計を実現できる。センターリビングとは、玄関からリビングを通らないと他の階には行けない間取りを指す。すなわち、本実施形態の住宅2も、階段27が居室22に配置されることで、玄関20から居室22に入らないと他の階には行けない間取りとなっている。
本実施形態の階段27は、南側から北側に向かって上っていく直階段であり、この階段27の下方空間には、上記のように階段下収納部27aがある。
住宅本体3における1階の北側端部は、西側部分3aから東側部分3bに亘るバックヤードゾーンとなっている。バックヤードゾーンと、玄関20及び居室22との間には、上記の内壁26が設けられている。換言すれば、住宅本体3の1階は、内壁26によって仕切られた北側の領域が、バックヤードゾーンとされている。
内壁26には、玄関ホール部20b側の出入口26aと、キッチン台25aと階段27との間に位置する出入口26bと、キッチン台25aの西側に位置する出入口26cとが形成されている。これにより、ダイニングテーブル24a及びキッチン台25aの周囲と、階段27の周囲に回遊動線を形成することができる。
なお、各出入口26a,26b,26cは、扉・引戸等の建具によって開閉される。
そして、バックヤードゾーンは、上記のように、複数の非居室28,29,30及び小部屋31を備えている。
非居室28は浴室であり、バックヤードゾーンのうち最も東側に配置されている。
非居室29はランドリールームであり、浴室である非居室28の西側に隣接して配置されている。
非居室30は洗面所であり、ランドリールームである非居室29の西側に隣接して配置されている。
小部屋31は、居室22の北側端部に隣接して設けられるとともに、居室22との間の内壁26に形成された出入口26c(第三出入口26c)を通じて居室22との行き来が可能とされている。
複数の非居室28,29,30及び小部屋31は、東西方向に並んで配置されており、内壁26に沿った箇所を、各非居室28,29,30及び小部屋31間を行き来するための通路として利用できるようになっている。また、通路上には、建具が適宜設けられている。上記の出入口26a,26b,26cは、当該通路に面して設けられている。
この小部屋31は、住宅本体3の西側部分3aのうちアウトリビング11から最も遠い位置にある部屋であり、キッチン25との間の出入口26cも建具によって閉塞することができる。そのため、小部屋31は、キッチン25や非居室28,29,30で家事を行う住人が休憩を取ったり、テレワークを行いながら家事を遂行したりするような場所として好適である。したがって、この庭部12は、住人が日常的に過ごす場所としては最もクローズドな空間で、プライベート性が高い場所として利用されている。
小部屋31には、小部屋31で快適に過ごせるように、住人が座るための腰掛部31aが少なくとも設置されている。なお、本実施形態においては、テレワークも行うことができるように、作業カウンター31bが設けられている。
続いて、階段27を上ると住宅本体3の2階がある。2階の床は全て等しい高さ位置となっている。階段27を上った先には、まず、東西方向に伸びる第一廊下40が設けられている。また、この第一廊下40の西側端部と平面視において直交し、南北方向に伸びる第二廊下41が設けられている。また、第二廊下41は、階段27に沿って配置されている。
第一廊下40と第二廊下41は、互いに直交して配置されることによって略L字型に形成されている。
なお、第一廊下40の北側にはトイレ42が設けられている。第一廊下40とトイレ42との間には、建具付きの出入口が設けられている。
階段27及び第一廊下40の東側には、第一寝室43が設けられている。第一廊下40の東側端部と第一寝室43との間には、建具付きの出入口が設けられている。
この第一寝室43は、住人が日常的に過ごす場所であり、いわゆる主寝室として利用できるようになっている。第一寝室43は、住宅本体3における東側部分3bに位置し、南側屋根面7bの第二屋根部9及び北側屋根面4cの直下に設けられている。
第一廊下40及び第二廊下41の西側には、第二寝室44が設けられている。第一廊下40の西側端部と第二寝室44との間には、建具付きの出入口が設けられている。
この第二寝室44は、住人が日常的に過ごす場所であり、いわゆる寝室(子供部屋)として利用できるようになっている。第二寝室44は、住宅本体3における西側部分3aに位置し、南側屋根面7bの第一屋根部8及び北側屋根面4cの直下に設けられている。
第二廊下41及び第二寝室44の南側には、住人同士で共有する多目的スペース(マルチコモンズ)として利用される第一部屋46が設けられている。第二廊下41の南側端部と第一部屋46との間には、建具付きの出入口が設けられている。
第一部屋46は、第一屋根部8の直下に位置しており、1階のリビング23の上部空間と南北に隣接して配置されている。そのため、第一部屋46の南側には、リビング23の上部空間に面する仕切壁46aが設けられている。仕切壁46aは、平面視において第二外壁5と平行に配置されるとともに、第三外壁6と直交して配置されている。
仕切壁46aには、第一部屋46と上部空間とを連通する第一開口部46bが形成されている。第一開口部46bは、第一部屋46の床面から仕切壁46aの上端部付近までの高さに形成されており、縦横の桟材によって複数の小開口を有した状態となっている。これら複数の小開口は、嵌め殺し窓とされているが、これに限られるものではなく、開閉可能な窓であってもよい。また、第一開口部46bは、下端部が、人の腰ぐらいの高さ(例えば床から約80~100cm程度)に位置する腰高窓とされてもよい。
第一開口部46bから南側に向かって水平に視線を向けると、リビング23の勾配天井23aが視界に入ることとなる。また、図8等に示すように、第一開口部46bから南側に向かって斜め下に視線を向けると、リビング23と、第二外壁5に形成された第三開口部5aと、その第三開口部5aの屋外側にあるアウトリビング11とが視界に入ることとなる。さらに、第一開口部46bから南東側に向かって斜め下に視線を向けると、リビング23と、第三外壁6に形成された第四開口部6aと、その第四開口部6aの屋外側にある庭部12(縁台12aを含む)とが視界に入ることとなる。
第一部屋46は、机や椅子が設置されていて、しかも、2階に設けられているため、テレワーク等の作業を行うのに好適なスペースとなっている。そして、第一部屋46は、上記のように第一開口部46bから1階及び屋外空間が視界に入るようになっているので、住人は、第一部屋46で作業や執務を行いながら、第一開口部46bに視線を向けることで、当該第一開口部46bを通じて1階及び屋外空間の様子を窺うことが可能となる。
第一部屋46の天井は、図6に示す破線L1の位置を境にして水平天井部分と勾配天井部分に分かれている。第一部屋46の勾配天井は、図7に示すように、リビング23の勾配天井23aと同一直線上に配置されている。換言すれば、1階から2階に続く勾配天井23aの途中部分に、仕切壁46aが設けられたような状態となっている。
第一部屋46の東側端部であって、かつ、階段27の南側は通路46cとなっている。通路46cは、第一寝室43の南側に位置する第二部屋47と隣接して配置されている。通路46cと第二部屋47との間には、建具付きの出入口が設けられている。
なお、通路46cの南側は、平面視において凹型に形成された壁を利用した収納スペースとなっている。
第二部屋47は、第一寝室43の南側に隣接して配置されている。すなわち、住宅本体3の東側部分3bに配置されているとともに、第二屋根部9の直下に位置している。
このような第二部屋47は、屋外空間に面する外壁4(第一外壁4)を有し、当該外壁4には、第二部屋47と屋外空間とを連通する開口部4a(第二開口部4a)が形成されている。換言すれば、第二部屋47は、住宅本体3における東側部分3bの南側端部に設けられている。第二開口部4aは、遮蔽壁13よりも上方に位置しているため、庭部12の上方空間に面している状態となっている。
なお、第二開口部4aは、第二部屋47の床面から外壁4の上端部付近までの高さに形成されており、縦横に仕切られることによって複数の小開口を有した状態となっている。これら複数の小開口は、嵌め殺し窓とされているが、これに限られるものではなく、開閉可能な窓であってもよい。
また、本実施形態において、第二開口部4aを上下に分けている水平な桟は、第二開口部4aにおける上下方向中央部よりも若干下方に位置しており、上記の目隠しパネル14bの上端部は、この水平な桟よりも下方に位置している。
第一寝室43と第二部屋47との間には、開閉自在に構成された引戸47aが設けられている。そのため、引戸47aを開ければ、第一寝室43と第二部屋47は空間的に連続した状態となる。換言すれば、第一寝室43と第二部屋47は、出入口を有していない一つの部屋であり、このような一つの部屋が引戸47aによって仕切られた状態となっている。
本実施形態においては、第一寝室43と第二部屋47を仕切るものとして引戸47aが用いられているが、これに限られるものではなく、壁に沿って収納可能に構成され、その収納場所から展開される仕切り装置であってもよい。
第二部屋47は、主に、第一寝室43を使用する住人と、第一部屋46を使用する住人が多目的スペース(マルチヌック)として利用する小部屋である。第二部屋47は、例えば洗濯物干しスペース、休憩スペース等として利用されるが、特に限定されるものではない。第一部屋46を、テレワーク等の作業スペースとして利用した住人は、第二部屋47を休憩スペースとして利用し、庭部12で遊ぶ子供の様子を確認したり、洗濯物干し作業を行ったりすることができる。
第二開口部4aは遮蔽壁13よりも上方に位置しているため、第二開口部4aから南側に向かって水平に視線を向けると、道路が視界に入ることとなる。また、第二開口部4aから南側に向かって斜め下に視線を向けると、庭部12と、門14とが視界に入ることとなる。門扉14aが透視性を有する構成であった場合には、門14の外側の玄関アプローチ1Eも視界に入ることとなる。
特に、第一遮蔽壁13aの高さが高すぎると、第二開口部4aから道路側が視界に入りにくくなることから、第一遮蔽壁13aの高さは、あまり高すぎないことが求められている。そこで、本実施形態においては、第一遮蔽壁13aの上端部は、第二開口部4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、第二開口部4aの上下方向中央部(水平桟)よりも下方に位置している。
さらに、目隠しパネル14bの下端部の高さが低すぎると、第二開口部4aから門14の外側の玄関アプローチ1E側が視界に入りにくくなることから、目隠しパネル14bの下端部の高さは、あまり低すぎないことが求められている。そこで、本実施形態においては、目隠しパネル14bの下端部、すなわち、門14の上縁部の高さ位置は、庭部12と玄関ポーチ16との間に位置し、第一外壁4に形成された上記の開口における上縁部の高さ位置よりも若干低い位置に設定されている。ただし、これに限られるものではなく、門14の上縁部の高さ位置は、上記の開口における上縁部の高さ位置と略等しい位置となっていてもよい。要するに、目隠しパネル14bの下端部、すなわち、門14の上縁部の高さ位置は、人の通行に支障のない程度であって、2階の第二開口部4aからの視線及び玄関出入口4bからの視線を遮らない程度の位置に設定されている。
さらに、第二開口部4aは、平面視において第四開口部6aと直交して配置されていることから、第二開口部4aから南西側に視線を向けると、第四開口部6aを通じてリビング23が視界に入ることとなる。そのため、第二部屋47に居る住人は、第二部屋47で作業したり休憩したりしながら、第二開口部4aに視線を向けることで、当該第二開口部4aを通じて1階及び屋外空間の様子を窺うことが可能となる。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
また、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、第二出入口14は、第一遮蔽壁13aに形成されているので、第二出入口14から第一出入口4bに向かって風が通りやすくなっており、第一出入口4bを開放すれば、住宅本体3内への通風を確保できる。さらに、第一出入口4bから第二出入口14に向かって視線が通りやすくなっているので、第一出入口4bを開放すれば、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部にいる人を視認しやすくなる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への通風を確保することができる。
また、2階部分の窓4aは、その下縁部の高さ位置が、住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、第一遮蔽壁13aの上端部は、窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、第二出入口14の上縁部は、住宅本体3における2階の床よりも下方に位置しているので、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14が形成されているので、扉が透視性のあるものであれば、第二出入口14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bも目に入ることとなる。これにより、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部側に立つ人、あるいは第二出入口14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bによって外部から2階部分の窓4aの視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
また、遮蔽壁13には、第二出入口14の横に並んで、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方は、庭部12の外部側から物品を入れる投入口と、庭部12側から物品を取り出す取り出し口と、を有しているので、住人は、庭部12から外部に出ずに、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方に入れられた物品を取り出すことができる。これにより、庭部12は、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。
また、遮蔽壁13は、住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることから、住宅本体3との一体性が高く、遮蔽壁13を堅牢に形成することが可能となる。
また、傾斜屋根7における同一の屋根面7bを形成する第一屋根部8と第二屋根部9のうち、第一屋根部8の第一軒先部8aを、第二屋根部9の第二軒先部9aよりも長くすることができるので、その分だけ屋根7の面積を広くすることができる。これにより、例えば太陽電池アレイ10等の発電装置を設置可能な面積を広く確保できるので、環境性能の高い住まいの実現に貢献できる。
その上、リビング23は、第一屋根部8の直下に位置し、その上部空間が第一屋根部8の近傍まで吹き抜けて勾配天井23aとされているので、例えば天井高が総二階分の高さに設定されるとともに水平な天井の場合に比して気積を減らすことが可能となる。これにより、リビング23における空調効率を向上させることができるので、環境性能の高い住まいの実現に貢献できる。
また、第一屋根部8の直下に位置する第一部屋46は、リビング23の上部空間に面する仕切壁46aを有し、当該仕切壁46aには、第一部屋46と上部空間とを連通する第一開口部46bが形成されているので、第一部屋46とリビング23との間で視線が通ることになる。さらに、第二屋根部9の直下に位置する第二部屋47は、屋外空間に面する第一外壁4を有し、当該第一外壁4には、第二部屋47と屋外空間とを連通する第二開口部4aが形成されているので、第二部屋47と屋外空間との間で視線が通ることになる。
そのため、上階に居る住人は、第一部屋46又は第二部屋47で過ごしつつ、第一部屋46又は第二部屋47からリビング23又は屋外空間の様子を窺うことができる。下階に居る住人は、リビング23又は屋外空間で過ごしつつ、リビング23又は屋外空間から第一部屋46又は第二部屋47の様子を窺うことができる。これにより、上下階間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保することができる。
また、第一外壁4は、仕切壁46aと同じ向きに配置されているので、第一開口部46bから見えるリビング23と、第二開口部4aから見える屋外空間とが必然的に同じ向きに配置されることとなる。したがって、これらリビング23と屋外空間とを、空間的なつながりを持たせた状態にしやすくなるので、住宅2又は住宅2が建築された敷地1のうち、第一開口部46bから見えるリビング23と第二開口部4aから見える屋外空間が配置された方向に、住人が集まりやすい空間を形成しやすくなる。これにより、第一部屋46又は第二部屋47から、下階に居る住人が目に入りやすくなるので、上下階間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保しやすくなる。
また、第一部屋46と第二部屋47は隣接して配置されているので、第一開口部46bから見えるリビング23と、第二開口部4aから見える屋外空間とが必然的に隣接して配置されることとなる。したがって、これらリビング23と屋外空間とを、空間的なつながりを持たせた状態にしやすくなるので、住宅2又は住宅2が建築された敷地1のうち、第一開口部46bから見えるリビング23と第二開口部4aから見える屋外空間が配置された箇所に、住人が集まりやすい空間を形成しやすくなる。これにより、第一部屋46又は第二部屋47から、下階に居る住人が目に入りやすくなるので、上下階間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保しやすくなる。
また、第一開口部46bは、その上端縁が勾配天井23bの付近に位置し、下端縁が第一部屋46の床の付近に位置しているので、第一開口部46bの上下寸法を長く確保することができる。そのため、第一部屋46とリビング23との間で視線が通りやすくなるので、上下階間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保しやすくなる。
また、第一開口部46bが、その上端縁が勾配天井23aの付近に位置し、下端縁が第一部屋46の床よりも上方に位置する腰高窓とされている場合には、第一部屋46とリビング23との間での視線の通りやすさを、ある程度制限することができ、上下階間でのプライバシー保護に貢献できるので好ましい。
また、リビング23との間の第二外壁5に形成された第三開口部5aを通じてリビング23との行き来が可能とされた屋外空間としてのアウトリビング11が、リビング23のうち第一軒先部8a側の端部の屋外側に隣接して設けられているので、第一開口部46b、リビング23及び第三開口部5aを通じて、第一部屋46とアウトリビング11との間で視線が通ることになる。したがって、上階に居る住人は、第一部屋46で過ごしつつ、第一部屋46からリビング23及びアウトリビング11の様子を窺うことができる。アウトリビング11に居る住人は、アウトリビング11で過ごしつつ、アウトリビング11からリビング23及び第一部屋46の様子を窺うことができる。これにより、上下階間で、かつ、屋内と屋外との間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保することができる。
また、傾斜屋根7には発電装置10が設けられているので、発電装置10が、例えば太陽電池アレイ10等のような再生可能エネルギーを利用する発電装置であれば、環境性能の高い住まいの実現に貢献できる。
また、第一外壁4が面している屋外空間は、敷地1内で遮蔽壁13によって囲まれた庭部12を有しており、リビング23は、庭部12に面する第三外壁6を有し、当該第三外壁6には、リビング23と庭部12とを連通する第四開口部6aが形成されているので、第四開口部6aを通じてリビング23と庭部12との間で視線が通ることになる。これにより、屋内と屋外との間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保することができる。しかも、例えば第一開口部46b又は第二開口部4aが、第四開口部6aから見える位置に配置されていれば、第四開口部6aを通じて、上下階間で、かつ、屋内と屋外との間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保することができる。
さらに、庭部12は、敷地1内で遮蔽壁13によって囲まれているので、敷地1外からは見えにくく、かつ、第二開口部4aからは見えやすい。そのため、庭部12は、セキュリティが高く、例えば子供が遊ぶ空間として好適となる。
また、庭部12は、住宅本体3の玄関出入口4bと玄関アプローチ1Eとの間に位置しており、遮蔽壁13のうち玄関アプローチ1E側の部位には、門14と、当該門14を開閉する門扉14aと、宅配ボックス15とが設けられているので、第二開口部4aから、門14を出入りする人の様子や宅配ボックス15への荷物の収納の様子を窺うことができる。
また、第二開口部4aと第四開口部6aは、平面視において直交する方向に配置されているので、上階側の第二開口部4aと、下階側の第四開口部6aとの間で視線が通ることになる。これにより、第二開口部4a及び第四開口部6aを通じて、上下階間で、かつ、屋内と屋外との間で家族の視線が通るような空間的なつながりを確保することができる。
また、リビング23と、リビング23の南側端部における南側面の屋外側に隣接して設けられるとともに、リビング23との間の第二外壁5に形成された第三開口部5aを通じてリビング23との行き来が可能とされた屋外空間としてのアウトリビング11と、リビング23の南側端部における東側面の屋外側に隣接して設けられるとともに、リビング23との間の第三外壁6に形成された第四開口部6aを通じて行き来が可能とされ、かつ、敷地1内で遮蔽壁13によって囲まれた半屋外空間としての庭部12と、リビング23の北側端部における北側面に隣接して設けられるとともに、リビング23との間の仕切壁である内壁26に形成された出入口26cを通じてリビング23との行き来が可能とされた屋内空間としての小部屋31と、を備えており、リビング23の南側端部は、敷地1のうち接道面1D側に配置されているので、アウトリビング11が道路の最も近くに配置され、庭部12が道路の近くに配置されつつも遮蔽壁13によって遮蔽され、小部屋31が道路から最も遠くに配置されることになる。これにより、住人は、リビング23を中心とした生活を送る際に、リビング23で過ごす選択肢の他に、パブリック性の高いアウトリビング11で過ごす選択肢と、パブリック性とプライベート性を併せ持つ庭部12で過ごす選択肢と、プライベート性の高い小部屋31で過ごす選択肢の中から任意の場所を選ぶことができる。そのため、リビング23を中心とした過ごし方のバリエーションを豊富にして、リビング23を中心とした生活を送る上での快適性を向上させることができる。
また、アウトリビング11は、住宅本体3の外側面から張り出す床部11aと、床部11aの張り出し方向先端部に配置された手摺り11bと、を有し、手摺り11bの上端部はカウンター板11cによって構成されているので、手摺り11bの位置は、住宅本体3から、より遠い位置に配置される。つまり、道路に近い側に配置されることとなる。そのため、カウンター板11c上で作業等を行う場合には、オープンな空間で作業を行うことになる。したがって、住人にとって、アウトリビング11は、住宅2のうち、住人が日常的に過ごす場所としては最もオープンな空間で、かつパブリック性の高い場所として認識されることとなり、リビング23を中心とした過ごし方のバリエーションを豊富にすることに貢献できる。
また、接道面1Dは、アウトリビング11よりも外側に位置しており、遮蔽壁13における接道面1D側の部位から、アウトリビング11の側方を通過して接道面1Dまでの間に設けられた玄関アプローチ1Eを更に備えているので、アウトリビング11の様子を窺いながら、玄関アプローチ1Eを通過することができる。また、反対に、玄関アプローチ1Eを通過する人を、アウトリビング11から確認することができる。そのため、住宅2のセキュリティ性を向上させることができる。
また、小部屋31には、人が座るための腰掛部31aが少なくとも設置されているので、小部屋31で過ごす際の快適性を向上させることができる。
また、近年、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標達成が求められており、建築業界においても、建物を二酸化炭素排出量の少ない木造とする取り組みが進められている。本実施形態の住宅2は、木造の戸建て住宅であるため、カーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGsの目標達成に貢献できる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
〔変形例1〕
上記の実施形態において、第二出入口14である門14は、南側の第一遮蔽壁13aに形成されているものとしたが、本変形例においては、図示はしないが、東側の第二遮蔽壁13bに形成されている。また、宅配ボックス15及び表札も、第二遮蔽壁13bに設けられているものとする。
すなわち、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち玄関出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、平面視において第一遮蔽壁13a及び第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、本変形例において、第二出入口14である門14は、第二遮蔽壁13bに形成された状態となっている。
本変形例によれば、玄関出入口4bを開放しても、門14から玄関出入口4bを通じて住宅本体3内に視線が通りにくくなる。さらに、門扉14aが通気性のあるものであれば、第二遮蔽壁13bの外部から庭部12に風を取り込むことができる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間である庭部12におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅内への通風を確保することができる。
〔変形例2〕
上記の実施形態において、住宅本体3の第一外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには窓4a(第二開口部4a)が形成されているものとしたが、本変形例においては、図示はしないが、第二部屋47の位置にバルコニーが設けられていて、窓4aが設けられていない状態となっている。
より詳細に説明すると、本変形例においては、第一寝室43と第二部屋47との間に設けられた上記の引戸47aの位置に外壁が設けられるとともに、第一部屋46の通路46cと第二部屋47との間の位置にも外壁が設けられている。また、これらの外壁に囲まれた一の床がバルコニー床とされており、さらに、バルコニー床の南側及び東側の縁部には、手摺壁がそれぞれ設けられた状態となっている。
本変形例によれば、バルコニーから外部を見下ろしたときに、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14である門14が形成されているので、門扉14aが透視性のあるものであれば、門14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける目隠しパネル14bも目に入ることとなる。これにより、2階のバルコニーから外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、門14の外部側に立つ人、あるいは門14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける目隠しパネル14bによって外部からバルコニーへの視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
〔変形例3〕
上記の実施形態において、住宅本体3は、平面視略L字型に形成されているものとしたが、本変形例においては、図12(a)~図12(c)に示すように、平面視略コ字型に形成されていて、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有している。
そして、凹部3cの位置に庭部12が設けられており、庭部12が、遮蔽壁13によって遮蔽されている。遮蔽壁13は、玄関出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁を少なくとも有している。第一遮蔽壁には、門14が形成されている。
図12(a)に示す例は、遮蔽壁13が、第一遮蔽壁のみ備えるパターンの例である。
図12(b)に示す例は、遮蔽壁13が、平面視略コ字型に形成されていて、左右の遮蔽壁(例えば第四遮蔽壁、第五遮蔽壁と称呼する)が住宅本体3に一体形成され、中央の第一遮蔽壁が、左右の遮蔽壁同士の間に一体に設けられている。
図12(c)に示す例は、住宅本体3のうち凹部3cを挟んで右側に位置する部分が、左側に位置する部分に対して南側に長く伸びている。そして、遮蔽壁13が、平面視略L字型に形成されていて、左側の遮蔽壁が、住宅本体3の左側部分に一体形成され、第一遮蔽壁が、住宅本体3の右側部分に一体形成されている。
本変形例によれば、たとえ住宅本体3が平面視略L字型に形成されていても、平面視略L字型に形成された住宅本体3と同様の効果を得ることができる。
1 敷地
2 住宅
3 住宅本体
3a 西側部分
3b 東側部分
3c 凹部
4 第一外壁
4A 第一箇所
4B 第二箇所
4a 第二開口部(窓)
4b 第一出入口(玄関出入口)
5 第二外壁
5a 第三開口部
6 第三外壁
6a 第四開口部
7 傾斜屋根
7b 南側屋根面
8 第一屋根部
8a 第一軒先部
9 第二屋根部
9a 第二軒先部
11 アウトリビング
11a 床部
11b 手摺り
11c カウンター板
12 庭部
12a 縁台
13 遮蔽壁
13a 第一遮蔽壁
13b 第二遮蔽壁
13c 第三遮蔽壁
14 門
14a 門扉
14b 目隠しパネル
15 宅配ボックス
16 玄関ポーチ
22 居室
23 リビングルーム
23a 勾配天井
24 ダイニングルーム
25 キッチンルーム
26 内壁
31 小部屋
31a 腰掛部
46 第一部屋
46a 仕切壁
46b 第一開口部
47 第二部屋
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図12に示すように、住宅2であって、
敷地1と、
前記敷地1に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、
前記住宅本体3が前記凹部3cを有することによって前記敷地1のうち前記凹部3cの位置に設けられた庭部12と、
前記庭部12に隣接する玄関ポーチ16と、
前記住宅本体3のうち前記玄関ポーチに隣接する外壁4の1階部分(外壁部分4A)に形成された、人が通行するための扉付きの第一出入口4bと、
前記住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えており、
前記庭部12は上空に向かって開放されて、当該庭部の上方に前記住宅本体の部屋が無い状態となっており、
前記遮蔽壁13には、前記庭部12と外部とを接続する、人が通行するための扉14a付きの第二出入口14(門14)が形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、住宅であって、
敷地と、
前記敷地に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部を有する住宅本体と、
前記住宅本体が前記凹部を有することによって前記敷地のうち前記凹部の位置に設けられた庭部と、
前記住宅本体のうち前記庭部に隣接する外壁の1階部分に形成された、人が通行するための扉付きの第一出入口と、
前記住宅本体に一体形成されるとともに前記庭部を取り囲んで配置された遮蔽壁と、を備えており、
前記庭部は上空に向かって全開放されて、当該庭部の上方に前記住宅本体の部屋が無い状態となっており、
前記遮蔽壁には、前記庭部と外部とを接続する、人が通行するための扉付きの第二出入口が形成されていることを特徴とする。
請求項1及び請求項3に記載の発明によれば、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図5,図9~図12に示すように、請求項1に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の1階部分には、玄関20と、前記玄関ポーチ16と、が設けられていて、前記第一出入口4bは、前記玄関ポーチ16に面する玄関出入口4bであり、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、前記第二出入口14は、前記第一遮蔽壁13aに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、例えば図1~図4,図6,図9~図11に示すように、住宅2であって、
敷地1と、
前記敷地1に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、
前記住宅本体3が前記凹部3cを有することによって前記敷地1のうち前記凹部3cの位置に設けられた庭部12と、
前記住宅本体3のうち1階部分に設けられた玄関20と、
前記玄関20と前記庭部12の間に位置する玄関ポーチ16と、
前記住宅本体3のうち前記玄関ポーチ16に隣接する外壁4の1階部分(外壁部分4A)に形成された、玄関出入口4bである扉付きの第一出入口4bと、
前記住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えており、
前記庭部12は上空に向かって開放されており、
前記遮蔽壁13には、前記庭部12と外部とを接続する扉14a付きの第二出入口14(門14)が形成され、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、前記第二出入口14は、前記第一遮蔽壁13aに形成されており、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには窓4a(第二開口部4a)が形成され、
前記窓4aは、その下縁部の高さ位置が、前記住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、
前記第一遮蔽壁13aの上端部は、前記窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、前記窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、前記第二出入口14の上縁部は、前記住宅本体3における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
また、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、第二出入口14は、第一遮蔽壁13aに形成されているので、第二出入口14から第一出入口4bに向かって風が通りやすくなっており、第一出入口4bを開放すれば、住宅本体3内への通風を確保できる。さらに、第一出入口4bから第二出入口14に向かって視線が通りやすくなっているので、第一出入口4bを開放すれば、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部にいる人を視認しやすくなる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への通風を確保することができる。
また、2階部分の窓4aは、その下縁部の高さ位置が、住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、第一遮蔽壁13aの上端部は、窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、第二出入口14の上縁部は、住宅本体3における2階の床よりも下方に位置しているので、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14が形成されているので、扉が透視性のあるものであれば、第二出入口14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bも目に入ることとなる。これにより、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部側に立つ人、あるいは第二出入口14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bによって外部から2階部分の窓4aの視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
請求項に記載の発明は、住宅2であって、
敷地1と、
前記敷地1に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、
前記住宅本体3が前記凹部3cを有することによって前記敷地1のうち前記凹部3cの位置に設けられた庭部12と、
前記住宅本体3のうち1階部分に設けられた玄関20と、
前記玄関20と前記庭部12の間に位置する玄関ポーチ16と、
前記住宅本体3のうち前記玄関ポーチ16に隣接する外壁4の1階部分(外壁部分4A)に形成された、玄関出入口4bである扉付きの第一出入口4bと、
前記住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えており、
前記庭部12は上空に向かって開放されており、
前記遮蔽壁13には、前記庭部12と外部とを接続する扉14a付きの第二出入口14(門14)が形成され、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、前記第二出入口14は、前記第一遮蔽壁13aに形成されており、
前記住宅本体3の2階のうち、前記玄関ポーチ16の上方であって、かつ、前記庭部12に面する部分にはバルコニーが設けられており、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには、前記バルコニーの手摺り部が設けられ、
前記手摺り部は、前記バルコニーの床から立ち上がるパラペットと、前記パラペットの上端部に立設されたガラス手摺と、を有しており、
前記第一遮蔽壁13aの上端部は、前記パラペットの上端部と略等しい高さに位置していて、前記第二出入口14の上縁部は、前記住宅本体3における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
また、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、第二出入口14は、第一遮蔽壁13aに形成されているので、第二出入口14から第一出入口4bに向かって風が通りやすくなっており、第一出入口4bを開放すれば、住宅本体3内への通風を確保できる。さらに、第一出入口4bから第二出入口14に向かって視線が通りやすくなっているので、第一出入口4bを開放すれば、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部にいる人を視認しやすくなる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への通風を確保することができる。
また、住宅本体3の2階にバルコニーが設けられて、住宅本体3の外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには、バルコニーの手摺り部が設けられ、手摺り部は、バルコニーの床から立ち上がるパラペットと、パラペットの上端部に立設されたガラス手摺と、を有しているので、バルコニーからはもちろんのこと、バルコニーに隣接する室内側からも、ガラス手摺を通じて、2階から外部を見下ろすことができ、その際に、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14が形成されているので、扉が透視性のあるものであれば、第二出入口14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bも目に入ることとなる。これにより、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部側に立つ人、あるいは第二出入口14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bと、バルコニーが設けられることによって外部から2階バルコニー奥の室内への視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の1階部分には、玄関20と、前記玄関ポーチ16と、が設けられていて、前記第一出入口4bは、前記玄関ポーチ16に面する玄関出入口4bであり、
前記遮蔽壁13は、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、
平面視において前記第一遮蔽壁13a及び前記第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、
前記第二出入口14は、前記第二遮蔽壁13bに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、第二出入口14は、第二遮蔽壁13bに形成されているので、第一出入口4bを開放しても、第二出入口14から第一出入口4bを通じて住宅本体3内に視線が通りにくくなる。さらに、第二出入口14の扉が通気性のあるものであれば、外部から庭部12に風を取り込むことができる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅内への通風を確保することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1,図3,図5に示すように、請求項1又は4又は5に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13には、前記第二出入口14の横に並んで、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方は、前記外部側から物品を入れる投入口と、前記庭部側から物品を取り出す取り出し口と、を有していることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遮蔽壁13には、第二出入口14の横に並んで、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方は、庭部12の外部側から物品を入れる投入口と、庭部12側から物品を取り出す取り出し口と、を有しているので、住人は、庭部12から外部に出ずに、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方に入れられた物品を取り出すことができる。これにより、庭部12は、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。
請求項に記載の発明は、例えば図1~図12に示すように、請求項1又は3又は4又は5に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることから、住宅本体3との一体性が高く、遮蔽壁13を堅牢に形成することが可能となる。
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図12に示すように、住宅2であって、
敷地1と、
前記敷地1に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、
前記住宅本体3が前記凹部3cを有することによって前記敷地1のうち前記凹部3cの位置に設けられた庭部12と、
前記庭部12に隣接する玄関ポーチ16と、
前記住宅本体3のうち前記玄関ポーチに隣接する外壁4の1階部分(外壁部分4A)に形成された、人が通行するための扉付きの第一出入口4bと、
両端部が前記住宅本体3の側面に隙間なく接続されて当該住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えており、
前記庭部12は上空に向かって開放されて、当該庭部の上方に前記住宅本体の部屋が無い状態となっており、
前記遮蔽壁13には、前記庭部12と外部とを接続する、人が通行するための扉14a付きの第二出入口14(門14)が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、両端部が住宅本体3の側面に隙間なく接続されて当該住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1~図4,図6,図9~図11に示すように、住宅2であって、
敷地1と、
前記敷地1に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、
前記住宅本体3が前記凹部3cを有することによって前記敷地1のうち前記凹部3cの位置に設けられた庭部12と、
前記住宅本体3のうち1階部分に設けられた玄関20と、
前記玄関20と前記庭部12の間に位置する玄関ポーチ16と、
前記住宅本体3のうち前記玄関ポーチ16に隣接する外壁4の1階部分(外壁部分4A)に形成された、玄関出入口4bである扉付きの第一出入口4bと、
両端部が前記住宅本体3の側面に隙間なく接続されて当該住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えており、
前記庭部12は上空に向かって開放されており、
前記遮蔽壁13には、前記庭部12と外部とを接続する扉14a付きの第二出入口14(門14)が形成され、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、前記第二出入口14は、前記第一遮蔽壁13aに形成されており、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには窓4a(第二開口部4a)が形成され、
前記窓4aは、その下縁部の高さ位置が、前記住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、
前記第一遮蔽壁13aの上端部は、前記窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、前記窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、前記第二出入口14の上縁部は、前記住宅本体3における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、両端部が住宅本体3の側面に隙間なく接続されて当該住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
また、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、第二出入口14は、第一遮蔽壁13aに形成されているので、第二出入口14から第一出入口4bに向かって風が通りやすくなっており、第一出入口4bを開放すれば、住宅本体3内への通風を確保できる。さらに、第一出入口4bから第二出入口14に向かって視線が通りやすくなっているので、第一出入口4bを開放すれば、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部にいる人を視認しやすくなる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への通風を確保することができる。
また、2階部分の窓4aは、その下縁部の高さ位置が、住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、第一遮蔽壁13aの上端部は、窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、第二出入口14の上縁部は、住宅本体3における2階の床よりも下方に位置しているので、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14が形成されているので、扉が透視性のあるものであれば、第二出入口14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bも目に入ることとなる。これにより、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部側に立つ人、あるいは第二出入口14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bによって外部から2階部分の窓4aの視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は4に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13の上端部には笠木が取り付けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は4に記載の住宅2において、
前記住宅本体3と、前記住宅本体3の上に設けられた屋根7と、を備え、
前記住宅本体3及び前記屋根7は平面視において略L字型に形成されており、
前記住宅本体3は、平面視において略L字型に形成されることで前記凹部3aを有していて、前記庭部12は、当該凹部3aの位置に設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の1階部分には、玄関20と、前記玄関ポーチ16と、が設けられていて、前記第一出入口4bは、前記玄関ポーチ16に面する玄関出入口4bであり、
前記遮蔽壁13は、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、
平面視において前記第一遮蔽壁13a及び前記第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、
前記第二出入口14は、前記第二遮蔽壁13bに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、第二出入口14は、第二遮蔽壁13bに形成されているので、第一出入口4bを開放しても、第二出入口14から第一出入口4bを通じて住宅本体3内に視線が通りにくくなる。さらに、第二出入口14の扉が通気性のあるものであれば、外部から庭部12に風を取り込むことができる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅内への通風を確保することができる。
請求項7に記載の発明は、例えば図1,図3,図5に示すように、請求項1又は4に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13には、前記第二出入口14の横に並んで、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方は、前記外部側から物品を入れる投入口と、前記庭部側から物品を取り出す取り出し口と、を有していることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、例えば図1~図12に示すように、請求項1又4に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、例えば図5,図9~図12に示すように、請求項1に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の1階部分には、玄関20と、前記玄関ポーチ16と、が設けられていて、前記第一出入口4bは、前記玄関ポーチ16に面する玄関出入口4bであり、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、前記第二出入口14は、前記第一遮蔽壁13aに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、第二出入口14は、第一遮蔽壁13aに形成されているので、第二出入口14から第一出入口4bに向かって風が通りやすくなっており、第一出入口4bを開放すれば、住宅本体3内への通風を確保できる。さらに、第一出入口4bから第二出入口14に向かって視線が通りやすくなっているので、第一出入口4bを開放すれば、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部にいる人を視認しやすくなる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への通風を確保することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1~図4,図6,図9~図11に示すように、住宅2であって、
敷地1と、
前記敷地1に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部3cを有する住宅本体3と、
前記住宅本体3が前記凹部3cを有することによって前記敷地1のうち前記凹部3cの位置に設けられた庭部12と、
前記住宅本体3のうち1階部分に設けられた玄関20と、
前記玄関20と前記庭部12の間に位置する玄関ポーチ16と、
前記住宅本体3のうち前記玄関ポーチ16に隣接する外壁4の1階部分(外壁部分4A)に形成された、玄関出入口4bである扉付きの第一出入口4bと、
両端部が高さ方向に亘って前記住宅本体3の側面に隙間なく接続されて当該住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置された遮蔽壁13と、を備えており、
前記庭部12は上空に向かって開放されており、
前記遮蔽壁13には、前記庭部12と外部とを接続する扉14a付きの第二出入口14(門14)が形成され、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、前記第二出入口14は、前記第一遮蔽壁13aに形成されており、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち2階部分に位置する第二箇所4Bには窓4a(第二開口部4a)が形成され、
前記窓4aは、その下縁部の高さ位置が、前記住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、
前記第一遮蔽壁13aの上端部は、前記窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、前記窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、前記第二出入口14の上縁部は、前記住宅本体3における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、住人は、第一出入口4bから庭部12に出て過ごすことができ、庭部12は、両端部が住宅本体3の側面に隙間なく接続されて当該住宅本体3に一体形成された遮蔽壁13によって取り囲まれているので、庭部12で過ごす住人及び第一出入口4bを通じて住宅本体3の屋内空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保することができる。また、庭部12は、住宅本体3内に出入りできる第一出入口4bと、庭部12外に出入りできる第二出入口14との間に設けられているので、住宅本体3の内部空間と庭部12の外部とを接続するアプローチとしての役割を持つこととなり、住人が集まりやすい。そのため、住人にとって過ごしやすく、快適な空間となる。さらに、庭部12は上空に向かって開放されており、遮蔽壁13には、庭部12と外部とを接続する扉付きの第二出入口14が形成されているので、扉が透光性・通気性のあるものであったり、扉を開放させたりすることで、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への日射及び通風を確保することができる。
また、遮蔽壁13は、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aを有していて、第二出入口14は、第一遮蔽壁13aに形成されているので、第二出入口14から第一出入口4bに向かって風が通りやすくなっており、第一出入口4bを開放すれば、住宅本体3内への通風を確保できる。さらに、第一出入口4bから第二出入口14に向かって視線が通りやすくなっているので、第一出入口4bを開放すれば、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部にいる人を視認しやすくなる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅本体3内への通風を確保することができる。
また、2階部分の窓4aは、その下縁部の高さ位置が、住宅本体3における2階の床と略等しく設定されており、第一遮蔽壁13aの上端部は、窓4aの下縁部よりも上方に位置し、かつ、窓4aの上下方向中央部よりも下方に位置していて、第二出入口14の上縁部は、住宅本体3における2階の床よりも下方に位置しているので、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12と第一遮蔽壁13aとが目に入ることとなる。そして、第一遮蔽壁13aには、第二出入口14が形成されているので、扉が透視性のあるものであれば、第二出入口14の外部側にも視線が通ることになるとともに、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bも目に入ることとなる。これにより、2階から窓4aを通じて外部を見下ろしたときに、庭部12で過ごす住人と、第二出入口14の外部側に立つ人、あるいは第二出入口14の外部を通過する人とを視認できる。また反対に、第一遮蔽壁13aにおける第二出入口14の小壁に相当する部分14bによって外部から2階部分の窓4aの視線を遮ることができる。これにより、住宅本体3におけるプライバシー性及びセキュリティ性の向上に貢献できる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13は、両端部が高さ方向に亘って前記住宅本体3の側面に隙間なく接続されて当該住宅本体3に一体形成されるとともに前記庭部12を取り囲んで配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1又はに記載の住宅2において、
前記住宅本体3と、前記住宅本体3の上に設けられた屋根7と、を備え、
前記住宅本体3及び前記屋根7は平面視において略L字型に形成されており、
前記住宅本体3は、平面視において略L字型に形成されることで前記凹部3aを有していて、前記庭部12は、当該凹部3aの位置に設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の住宅2において、
前記住宅本体3の1階部分には、玄関20と、前記玄関ポーチ16と、が設けられていて、前記第一出入口4bは、前記玄関ポーチ16に面する玄関出入口4bであり、
前記遮蔽壁13は、
前記住宅本体3の前記外壁4のうち前記第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、
平面視において前記第一遮蔽壁13a及び前記第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、
前記第二出入口14は、前記第二遮蔽壁13bに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遮蔽壁13は、第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと正対する位置関係にある第一遮蔽壁13aと、住宅本体3の外壁4のうち第一出入口4bが形成された第一箇所4Aと直交する位置関係にある第二遮蔽壁13bと、を有していて、第二出入口14は、第二遮蔽壁13bに形成されているので、第一出入口4bを開放しても、第二出入口14から第一出入口4bを通じて住宅本体3内に視線が通りにくくなる。さらに、第二出入口14の扉が通気性のあるものであれば、外部から庭部12に風を取り込むことができる。したがって、住人が快適に過ごすための半屋外空間におけるプライバシー性及びセキュリティ性を確保しつつ、半屋外空間である庭部12を通じた住宅内への通風を確保することができる。
請求項7に記載の発明は、例えば図1,図3,図5に示すように、請求項1又はに記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13には、前記第二出入口14の横に並んで、宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックス15と郵便受けのうち少なくとも一方は、前記外部側から物品を入れる投入口と、前記庭部側から物品を取り出す取り出し口と、を有していることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、例えば図1~図12に示すように、請求項1又はに記載の住宅2において、
前記遮蔽壁13は、前記住宅本体3を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 敷地と、
    前記敷地に建築され、平面視において外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した状態に形成された凹部を有する住宅本体と、
    前記住宅本体が前記凹部を有することによって前記敷地のうち前記凹部の位置に設けられた庭部と、
    前記住宅本体のうち前記庭部側に位置する外壁の1階部分に形成された扉付きの第一出入口と、
    前記住宅本体に一体形成されるとともに前記庭部を取り囲んで配置された遮蔽壁と、を備えており、
    前記庭部は上空に向かって開放されており、
    前記遮蔽壁には、前記庭部と外部とを接続する扉付きの第二出入口が形成されていることを特徴とする住宅。
  2. 請求項1に記載の住宅において、
    前記住宅本体の1階部分には、玄関と、前記庭部に隣接する玄関ポーチと、が設けられていて、前記第一出入口は、前記玄関ポーチに面する玄関出入口であり、
    前記遮蔽壁は、前記住宅本体の前記外壁のうち前記第一出入口が形成された第一箇所と正対する位置関係にある第一遮蔽壁を有していて、前記第二出入口は、前記第一遮蔽壁に形成されていることを特徴とする住宅。
  3. 請求項2に記載の住宅において、
    前記住宅本体の前記外壁のうち2階部分に位置する第二箇所には窓が形成され、
    前記窓は、その下縁部の高さ位置が、前記住宅本体における2階の床と略等しく設定されており、
    前記第一遮蔽壁の上端部は、前記窓の下縁部よりも上方に位置し、かつ、前記窓の上下方向中央部よりも下方に位置していて、前記第二出入口の上縁部は、前記住宅本体における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする住宅。
  4. 請求項2に記載の住宅において、
    前記住宅本体の2階のうち、前記玄関ポーチの上方であって、かつ、前記庭部に面する部分にはバルコニーが設けられており、
    前記住宅本体の前記外壁のうち2階部分に位置する第二箇所には、前記バルコニーの手摺り部が設けられ、
    前記手摺り部は、前記バルコニーの床から立ち上がるパラペットと、前記パラペットの上端部に立設されたガラス手摺と、を有しており、
    前記第一遮蔽壁の上端部は、前記パラペットの上端部と略等しい高さに位置していて、前記第二出入口の上縁部は、前記住宅本体における2階の床よりも下方に位置していることを特徴とする住宅。
  5. 請求項1に記載の住宅において、
    前記住宅本体の1階部分には、玄関と、前記庭部に隣接する玄関ポーチと、が設けられていて、前記第一出入口は、前記玄関ポーチに面する玄関出入口であり、
    前記遮蔽壁は、
    前記住宅本体の前記外壁のうち前記第一出入口が形成された第一箇所と正対する位置関係にある第一遮蔽壁と、
    平面視において前記第一遮蔽壁及び前記第一箇所と直交する位置関係にある第二遮蔽壁と、を有していて、
    前記第二出入口は、前記第二遮蔽壁に形成されていることを特徴とする住宅。
  6. 請求項1に記載の住宅において、
    前記遮蔽壁には、前記第二出入口の横に並んで、宅配ボックスと郵便受けのうち少なくとも一方が設けられ、これら宅配ボックスと郵便受けのうち少なくとも一方は、前記外部側から物品を入れる投入口と、前記庭部側から物品を取り出す取り出し口と、を有していることを特徴とする住宅。
  7. 請求項1に記載の住宅において、
    前記遮蔽壁は、前記住宅本体を構築した工法と同一の工法で構築された外周壁であることを特徴とする住宅。
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