JP2025148100A - 柱状構造物の解体方法 - Google Patents

柱状構造物の解体方法

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Abstract

【課題】2つの中空の柱状構造物が二重に立設された二重構造物における内側の柱状構造物の解体方法であって、柱状構造物の上端部といった高所で切断や破砕といった作業を行う必要が無く、切断や破砕により生じる瓦礫を落下させることのない、柱状構造物の解体方法を提供すること。
【解決手段】
内側の柱状構造物の外側に立設された柱状構造物の上端に設置された吊り上げ機械により内側の柱状構造物の荷重を支持した状態で、内側の柱状構造物の下端の切断と、内側の柱状構造物の下降を繰り返すことにより、内側の柱状構造物を解体する。
【選択図】図6

Description

この発明は、内筒と外筒といった2つの中空の柱状構造物が二重に立設された二重構造物における内側の前記柱状構造物の解体方法に関するものである。
従来、内筒と外筒からなる二重構造の煙突がある。一方で、特許文献1には、煙突を解体するための解体システムが開示されている。この煙突解体システムは、煙突頂部から吊されたワイヤーロープに破砕作業車を吊り下げた状態で、破砕作業車を用いて煙突頂部の一部を破砕するシステムである。煙突頂部の壁面の一部には滑車が設けられ、滑車から下に伸びるワイヤの一端に破砕作業車が接続され、ワイヤの他端は煙突の底部に接続されている。破砕作業車は、アームの先の破砕手段により、煙突頂部の壁面のうち滑車が設置された側に対して径方向に対向する反対側の領域を破砕する。
特許第7381782号公報
上述した二重構造の煙突のような2つの中空の柱状構造物が二重に立設された二重構造物の解体について特許文献1の解体システムを採用する場合、破砕作業車のような重機を煙突頂部といった高所に設置する必要があり作業に時間が掛かるとともに危険が伴うという問題がある。一方で、高所に届くような背の高い重機は、数も少なく手配に時間とコストが掛かるという問題がある。
そこで、この発明の目的は、2つの中空の柱状構造物が二重に立設された二重構造物における内側の柱状構造物の解体方法であって、柱状構造物の上端部といった高所で切断や破砕といった作業を行う必要が無く、切断や破砕により生じる瓦礫を落下させることのない、柱状構造物の解体方法を提供することにある。
本発明の一態様は、2つの中空の柱状構造物が二重に立設された二重構造物における内側の前記柱状構造物の解体方法であって、ワイヤと前記ワイヤに設けられた吊り部とを備える吊り上げ機械を、外側の前記柱状構造物の上端に設置する設置工程と、内側の前記柱状構造物の壁面に設けられた被吊り部に、前記吊り上げ機械の前記吊り部を係止する係止工程と、内側の前記柱状構造物の荷重を前記吊り上げ機械で受けた状態で、外側の前記柱状構造物の下部に形成された開口から内側の前記柱状構造物の下端を切断する切断工程と、前記切断工程によりできた瓦礫を前記開口から外側の前記柱状構造物の外に取り出す取り出し工程と、前記吊り上げ機械で内側の前記柱状構造物を下降させる下降工程と、を含み、前記設置工程、前記係止工程、前記切断工程、前記取り出し工程、前記下降工程を順に行った後に、前記切断工程、前記取り出し工程、前記下降工程を順に繰り返すことを特徴とする。
内側の柱状構造物の外側に立設された柱状構造物の上端に設置された吊り上げ機械により内側の柱状構造物の荷重を支持した状態で、内側の柱状構造物の下端の切断と、内側の柱状構造物の下降を繰り返すことにより、内側の柱状構造物を解体することから、柱状構造物の上端部といった高所で切断や破砕といった作業を行う必要が無く、切断や破砕により生じる瓦礫を落下させることもない。
本実施形態に係る煙突1の正面図である。 本実施形態に係る煙突1の正面図である。 (A)は本実施形態に係る煙突1の正面図であり、(B)-(E)は本実施形態に係る煙突1の平面図である。 本実施形態に係る煙突1の正面図である。 本実施形態に係る煙突1の正面図である。 本実施形態に係る内筒2の解体方法のフローチャートを示す図である。 本実施形態に係る外筒3の平面図である。 (A)は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図であり、(B)は本実施形態に係る外筒3の図8(A)におけるA-A矢視図であり、(C)は本実施形態に係る外筒3の図8(A)におけるB-B矢視図である。 (A)は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図であり、(B)は本実施形態に係る外筒3の平面図であり、(C)は外筒3の周りを回りながら外筒3の上端部を側面視した図である。 (A)は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図であり、(B)は本実施形態に係る外筒3の図10(A)におけるA-A矢視図であり、(C)は本実施形態に係る外筒3の図10(A)におけるB-B矢視図である。 (A)は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図であり、(B)は本実施形態に係る外筒3の平面図であり、(C)は外筒3の周りを回りながら外筒3の上端部を側面視した図である。 本実施形態に係る外筒3の正面図である。 本実施形態に係る外筒3の正面図である。 本実施形態に係る外筒3の解体後の正面図である。 本実施形態に係る外筒3の第1の解体方法のフローチャートを示す図である。 本実施形態に係る外筒3の第2の解体方法のフローチャートを示す図である。 (A)は本実施形態に係る外筒3に取り付けられるブラケット52の側面図であり、(B)は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図であり、(C)は本実施形態に係る外筒3の図17(B)におけるA-A矢視図であり、(D)は本実施形態に係る外筒3の図17(B)におけるB-B矢視図である。 は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図である。 (A)は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図であり、(B)は本実施形態に係る外筒3の図19(A)におけるA-A矢視図である。 (A)は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図であり、(B)は本実施形態に係る外筒3の図20(A)におけるA-A矢視図であり、(C)は本実施形態に係る外筒3の図20(A)におけるB-B矢視図である。 は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図である。 は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図である。 は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図である。 は本実施形態に係る外筒3の上端部の正面図である。 (A)-(G)は、本実施形態に係るジャッキ20の動作例を示す遷移図である。
本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。
以下では、図1に示す、外筒3と、外筒3の内側にある内筒2とを含む二重構造の煙突1を解体する場合について説明する。外筒3は壁面が鉄筋コンクリート造の中空の円柱構造物であり、高さは約120m、質量が約2300トンである。壁面の厚さは200~550mmである。一方、内筒2は、煙を排出する排出部2aと、火力発電所などで排出された排煙を取り込んで排出部2aへと誘導する誘導部2bと、誘導部2bに取り込まれた煙を排出部2aに誘引するIDF(Induced Draft Fan:誘引通風機)2cと、を有する。内筒2の質量は約100トン、壁面の厚さは12~16mmである。また、煙突1は、基礎4の上に立設されている。
本実施形態では、図25に示すジャッキ式吊り上げ機械20(以下、「ジャッキ20」という場合がある)を利用する。ジャッキ20は、ワイヤWとワイヤWに取り付けられたアンカー25を有し、吊り上げ対象物に設けられたフックや吊りピース等の被吊り部とアンカー25を係止した状態で、ワイヤWを吊り上げたり吊り下げたりすることにより、吊り上げ対象物を上昇させたり下降させたりすることができる。なお、ジャッキ20の具体的な動作については後述する。
[1.内筒2の解体方法]
まず、図2-図6を参照して、内筒2の解体方法について説明する。なお、本実施形態では、内筒2が、排出部2a、誘導部2b及びIDF2cを有する場合について説明するが、その他の柱状構造物(例えば、排出部2aが頂部から底部まで続く形状の構造物など)についてもこの解体方法を適用することができる。以下、図6のフローチャートに従って、説明する。
[1.1.移動昇降式足場設置工程(ステップS11)]
図2に示すように、マスト10と、マスト10にガイドされて昇降する足場11とからなる移動昇降式足場を外筒3の外壁面に沿って組み立てる。マスト10は、地上から煙突1の上端部付近までの高さを有し、足場は平面視した場合に円形状をしており、外筒3の外周に沿って昇降する。これにより、解体に用いる梁やジャッキ20などの荷物や作業員を煙突1に沿って上下動させることができ、例えば、作業員が外筒3の外壁面の任意の高さに後述するブラケット52で取り付けたり、取り外したりすることができる。
[1.2.ジャッキ設置工程(ステップS12)]
図3(B)に示すように、平面視した煙突1は、内筒2の壁面と、外筒3の壁面が二重になっている。本工程では、地上で足場11に、ジャッキ20、荷重受け梁17及びジャッキ固定梁18を載せて煙突1の上端部まで足場11を上昇させる。
次いで、足場11に設置されたブラケットクレーン(図示しない)を用いて、外筒3の壁面上に荷重受け梁17を設置する。具体的には、例えば、図3(B)で示すように、平面視した外筒3の円形状の壁面を点線によって4分割にした場合の各領域について、図3(C)に示すように、円形状の外筒3を4分割してできた弧の中央に接する接線に平行に2本ずつ荷重受け梁17を載置する。なお、外筒3の円形状の壁面を分割する数は「4」に限られず、それ以外であっても良い。また、各領域に載置する荷重受け梁17の数も「2」に限られず、それ以外であっても良い。
次いで、図3(D)に示すように、隣り合う領域の荷重受け梁17上にジャッキ固定梁18を2本ずつ合計4箇所に架設する。ジャッキ固定梁18は、ジャッキ固定梁18にジャッキ20を固定した際に、ジャッキ20の下方に伸びるワイヤWの先端に設けられたアンカー25(「吊り部」の一例)が、外筒3の壁面に設けられる吊りピースに係止可能となるように架設する。なお、隣り合う領域の荷重受け梁17上に架設するジャッキ固定梁18の数は「2」に限られず、それ以外であっても良い。
次いで、図3(A)、(E)に示すように、4箇所のジャッキ固定梁18にジャッキ20を2機ずつ、合計8機を固定する。なお、ジャッキ固定梁18に固定するジャッキ20の数は「2」に限られず、それ以外であっても良い。設置するジャッキ20の数は、吊り上げる内筒2の質量とジャッキ20の定格荷重(本実施形態では15トンとする)に基づいて算出する。また、ジャッキ20は各ジャッキ20に均等に荷重が掛かるように配置するのが好ましい。
本工程により、外筒3の壁面上に荷重が掛かるようにジャッキ20を設置することができる。
[1.3.係止工程(ステップS13)]
本工程では、内筒2の排出部2aに沿って既設された足場を利用し作業員が、排出部2aの外壁面にジャッキ20のアンカー25を係止するための吊りピースを取り付ける。吊りピースの吊り付け位置は、ジャッキ設置工程で設置した各ジャッキ20の下方の位置とする。また、吊りピースの高さ位置は、内筒2の重心より低い位置にするとジャッキ20で内筒2を吊った際に不安定となるので、内筒2の上端部に近い位置とするのが好ましい。なお、吊りピースは、内筒2の建設時など内筒2の解体前に、内筒2に設けておき、解体時に吊りピースを取り付ける作業を省くこととしても良い。
次いで、ジャッキ20のアンカー25を吊りピースに係止する。この作業を各ジャッキ20について行う。ジャッキ20のアンカー25を吊りピースに係止した状態でワイヤを引き上げ緊張させることにより、内筒2の荷重をジャッキ20で受けることができる。
[1.4.開口工程(ステップS14)]
本工程では、図4に示すように、切断機(図示しない)により外筒3の下部の壁面に開口3aを開ける。
[1.5.切断工程(ステップS15)]
本工程では、内筒2の荷重をジャッキ20で受けた状態で、切断機により内筒2の下部(図4ではIDF2c)を切断(及び/又は破砕)する。例えば、内筒2の下端部を2m程度切断する。これにより、内筒2はジャッキ20により宙吊りの状態となる。
[1.6.取り出し工程(ステップS16)]
本工程では、切断工程によりできた瓦礫を開口3aより外筒3の外に取り出す。
[1.7.下降工程(ステップS17)]
本工程では、図5に示すように、ジャッキ20のワイヤWを下降(ジャッキダウン)させることにより、宙吊りの状態の内筒2の下端部を地上又は地上付近まで下降させる。
[1.8.判定工程(ステップS18)]
本工程では、内筒2を開口3aから取り出せるか否かを判定する。内筒2を開口3aから取り出せる場合には(ステップS18:YES)、ステップS19に移行する。一方、内筒2を開口3aから取り出せない場合には(ステップS18:NO)、ステップS15に移行する。
すなわち、内筒2の残存部の大きさが開口3aから取り出せる大きさになるまで、切断工程(ステップS15)、取り出し工程(ステップS16)、下降工程(ステップS17)を繰り返し、内筒2を下端部から切断していく。なお、繰り返す際における切断工程では、例えば、内筒2の下端部を2m程度で切断(及び/又は破砕)し、続く取り出し工程で切断した内筒2の一部を外筒3の外に取り出す。
[1.9.最終取り出し工程(ステップS19)]
本工程では、内筒2の残存部を開口3aから取り出す。本工程を終えると、内筒2の解体方法を終了する。
以上説明したように、本実施形態の内筒2の解体方法は、内筒2と外筒3(「2つの中空の柱状構造物」の一例)が二重に立設された煙突1(「二重構造物」の一例)における内筒2(「内側の柱状構造物」の一例)の解体方法であって、ワイヤWとワイヤWに設けられたアンカー25(「吊り部」の一例)とを備えるジャッキ20(「吊り上げ機械」の一例)を、外筒3(「外側の柱状構造物」の一例)の上端に設置するジャッキ設置工程(「設置工程」の一例)と、内筒2の壁面に設けられた吊りピース(「被吊り部」の一例)に、ジャッキ20のアンカー25を係止する係止工程と、内筒2の荷重をジャッキ20で受けた状態で、外筒3の下部に形成された開口から内筒2の下端を切断する切断工程と、切断工程によりできた瓦礫を開口3aから外筒3の外に取り出す取り出し工程と、ジャッキ20で内筒2を下降させる下降工程と、を含み、ジャッキ設置工程、係止工程、切断工程、取り出し工程、下降工程を順に行った後に、切断工程、取り出し工程、下降工程を順に繰り返す。
したがって、本実施形態の内筒2の解体方法によれば、内筒2の外側に立設された外筒3の上端に設置されたジャッキ20により内筒2の荷重を支持した状態で、内筒2の下端の切断と、内筒2の下降を繰り返すことにより、内筒2を解体することから、内筒2の上端部といった高所で切断や破砕といった作業を行う必要が無く、切断や破砕により生じる瓦礫を落下させることもない。
[2.外筒3の解体方法]
次に、外筒3の解体方法について説明する。なお、本実施形態では、内筒2と外筒3とからなる煙突1における外筒3の解体方法について説明するが、以下で説明する解体方法は、内筒2を有しない外筒3のような1つの中空の柱状構造物についても適用することができる。
以下では、外筒3の解体方法として、第1の解体方法と、第2の解体方法についてそれぞれ説明する。
[2.1.外筒3の第1の解体方法]
図7-図15を参照して、外筒3の第1の解体方法について説明する。図7は、平面視した外筒3の壁面を示す図である。第1の解体方法では、外筒3の壁面を第1領域と第2領域に、第1領域と第2領域が交互に並ぶように分け、後述する荷重受け梁31と固定梁33の設置場所を定める。本実施形態では、第1領域と第2領域のそれぞれが4箇所ずつとなるように分けるが、第1領域と第2領域はそれぞれ少なくとも1つ以上あれば良い。以下、図15のフローチャートに沿って説明する。
[2.1.1.第1架設工程(ステップS31)]
本工程では、図8(A)、(B)に示すように、第1領域(図7参照)に対応する外筒3の壁面(外筒3の壁面を符号「3」で示す場合がある)の上に荷重受け梁31を架設する。荷重受け梁31は井桁形状をしており、荷重受け梁31の上に設置される固定梁33、ジャッキ20等の荷重を受ける。なお、本実施形態では、第1領域が4つあるため、荷重受け梁31を井桁形状にして架設するが、第1領域の数に応じて荷重受け梁31を架設する。第1領域の数が1つの場合は、例えば、第1領域の端から端に荷重受け梁31を架設する。
[2.1.2.第1設置工程(ステップS32)]
本工程では、ジャッキ20が固定される固定梁33を荷重受け梁31に対して設置する。このとき、図8(A)、(C)に示すように、ジャッキ20が第2領域の壁面3に設けられた、後述する吊りピースにジャッキ20のアンカー25を係止可能な位置(「第1の位置」の一例)に配されるように固定梁33を設置する。
[2.1.3.第1固定工程(ステップS33)]
本工程では、図8(A)-(C)に示すように、ジャッキ20を固定梁33に固定して、吊りピースにジャッキ20のアンカー25を係止可能な位置に配する。これにより、平面視した壁面3の第2領域にジャッキ20が配置される。なお、本実施形態では、4つのジャッキ20を配置する。
[2.1.4.第1係止工程(ステップS34)]
本工程では、まず、第2領域の壁面3における、当該第2領域に配置されたジャッキ20の下方の位置に穴を開け、壁面3の内側の当該穴に吊りピースを取り付ける。吊りピースの取付位置は、図9(A)、(B)に示すように、壁面3における、後述する第1切断工程において切断される切断部分3p(図9(A)の網目模様部分)の中央又はその上方の位置が好ましい。切断部分3pの範囲は、第2領域の壁面3の上端部から下方に伸び、吊りピースの取付位置を含む。切断部分3pの範囲の下限は切断部分3pの質量とジャッキ20の定格荷重等に基づいて設定する。なお、本実施形態では、4つの吊りピースを設ける。吊りピースは、外筒3の建設時など外筒3の解体前に、外筒3に設けておくことで、解体時に吊りピースを取り付ける作業を省くこととしても良い。
次いで、第2領域の壁面3に設けられた吊りピースに、当該吊りピースにアンカー25を係止可能な位置に配置されたジャッキ20のアンカー25を係止する。これにより、後述する第1切断工程において切断部分3pを切断した場合に、切断部分3pがジャッキ20に接続されているため落下しない。
[2.1.5.第1切断工程(ステップS35)]
本工程では、切断機により、壁面3を、上述した第2領域の壁面3の上端部及び吊りピースを含む切断部分3pで切断する。なお、本実施形態では、切断部分3pを4つ切断する。
[2.1.6.第1下降工程(ステップS36)]
本工程では、第1切断工程で切断された切断部分3pを、切断部分3pに含まれる吊りピースに係止されたアンカー25を備えるジャッキ20により下降させる。なお、本実施形態では、4つの切断部分3pを下降させる。また、切断部分3pは外筒3の内側又は外側を下降させることができるが、内側を下降させた方が、万一アンカー25が吊りピースから外れた場合に、切断部分3pが外筒3の内側に落下するため、外筒3の外側に被害が及ぶことを防止できる。
[2.1.7.第1取り外し工程(ステップS37)]
本工程では、固定梁33からジャッキ20を取り外し、第1固定工程で固定した固定梁33を荷重受け梁31から取り外す。
[2.1.8.第1撤去工程(ステップS38)]
本工程では、第1架設工程で架設した荷重受け梁31を第1領域に対応する壁面3から撤去する。
以上説明したように、第1架設工程から第1撤去工程までを行うことにより、外筒3は、図9(A)の切断部分3pを無くした状態となる。つまり、外筒3の周りを回りながら外筒3の上端部を側面視した場合、図9(C)のように、矩形波状となる(外筒3の第2領域の部分が凹形状になり、外筒3の第1領域の部分が凸形状となる)。
[2.1.9.第2架設工程(ステップS39)]
本工程では、図10(A)、(B)に示すように、第2領域(図7参照)に対応する外筒3の壁面の上に(図9(C)の凹形状部に)荷重受け梁31を架設する。荷重受け梁31は井桁形状をしており、荷重受け梁31の上に設置される固定梁33、ジャッキ20等の荷重を受ける。なお、本実施形態では、第2領域が4つあるため、荷重受け梁31を井桁形状にして架設するが、第2領域の数に応じて荷重受け梁31を架設する。第2領域の数が1つの場合は、例えば、第2領域の端から端に荷重受け梁31を架設する。
[2.1.10.第2設置工程(ステップS40)]
本工程では、図10(A)、(C)に示すように、ジャッキ20が第2領域の壁面3に設けられた、吊りピースにジャッキ20のアンカー25を係止可能な位置(「第2の位置」の一例)に配されるように、ジャッキ20が固定される固定梁33を荷重受け梁31に設置する。
[2.1.11.第2固定工程(ステップS41)]
本工程では、図10(A)-(C)に示すように、ジャッキ20を固定梁33に固定して、吊りピースにジャッキ20のアンカー25を係止可能な位置に配する。これにより、平面視した壁面3の第1領域にジャッキ20が配置される。なお、本実施形態では、4つのジャッキ20を配置する。
[2.1.12.第2係止工程(ステップS42)]
本工程では、まず、第1領域の壁面3における、当該第1領域に配置されたジャッキ20の下方の位置に穴を開け、当該穴に吊りピースを取り付ける。吊りピースの取付位置は、図11(A)、(B)に示すように、壁面3における、後述する第2切断工程において切断される切断部分3q(図11(A)の網目模様部分)の中央又はその上方の位置が好ましい。切断部分3qの範囲は、第1領域の壁面3の上端部から下方に伸び、吊りピースの取付位置を含む。切断部分3qの範囲の下限は切断部分3qの質量とジャッキ20の定格荷重等に基づいて設定する。なお、本実施形態では、4つの吊りピースを設ける。吊りピースは、外筒3の建設時など外筒3の解体前に、外筒3に設けておくことで、解体時に吊りピースを取り付ける作業を省くこととしても良い。
次いで、第1領域の壁面3に設けられた吊りピースに、当該吊りピースにアンカー25を係止可能な位置に配置されたジャッキ20のアンカー25を係止する。これにより、後述する第2切断工程において切断部分3qを切断した場合に、切断部分3qがジャッキ20に接続されているため落下しない。
[2.1.13.第2切断工程(ステップS43)]
本工程では、切断機により、上述した第1領域の壁面3の上端部及び吊りピースを含む切断部分3qで切断する。なお、本実施形態では、切断部分3qを4つ切断する。
[2.1.14.第2下降工程(ステップS44)]
本工程では、第2切断工程で切断された切断部分3qを、切断部分3qに含まれる吊りピースに係止されたアンカー25を備えるジャッキ20により下降させる。なお、本実施形態では、4つの切断部分3qを下降させる。また、切断部分3qは外筒3の内側又は外側を下降させることができるが、内側を下降させた方が、万一アンカー25が吊りピースから外れた場合に、切断部分3qが外筒3の内側に落下するため、外筒3の外側に被害が及ぶことを防止できる。
[2.1.15.第2取り外し工程(ステップS45)]
本工程では、固定梁33からジャッキ20を取り外し、第2固定工程で固定した固定梁33を荷重受け梁31から取り外す。
[2.1.16.第2撤去工程(ステップS46)]
本工程では、第2架設工程で架設した荷重受け梁31を第2領域に対応する壁面3から撤去する。
以上説明したように、第2架設工程から第2撤去工程までを行うことにより、外筒3は、図11(A)の切断部分3qを無くした状態となる。つまり、外筒3の第1領域の部分が凹形状になり、外筒3の第2領域の部分が凸形状となり、外筒3の周りを回りながら外筒3の上端部を側面視した場合、矩形波状となる(外筒3の第1領域の部分が凹形状になり、外筒3の第2領域の部分が凸形状となる)。
[2.1.17.第1判定工程(ステップS47)]
本工程では、外筒3を地上の重機Jで解体できるか否かの判定を行う。すなわち、その時点での外筒3の高さが、地上の重機Jで解体可能な高さであるかの判定を行う。このとき、地上の重機Jで解体できる場合には(ステップS47:YES)、ステップS51に移行する。一方、地上の重機Jで解体できない場合には(ステップS47:NO)、ステップS48に移行する。
[2.1.18.第1工程群繰り返し工程(ステップS48)]
本工程では、第1架設工程、第1設置工程、第1固定工程、第1係止工程、第1切断工程、第1下降工程、第1取り外し工程及び前記第1撤去工程とからなる第1工程群をもう一巡し、ステップS49に移行する。なお、切断部分3n(壁面3の「切断部分」を一般的に表す場合に3nの符号を付すこととする)の範囲の下限は、例えば、1回目の第1切断工程では切断部分3nの質量がジャッキ20の定格荷重の35%程度となるように壁面3を切断し、2回目以降の第1切断工程及び1回目以降の第2切断工程では切断部分3nの質量がジャッキ20の定格荷重の70%程度となるように壁面3を切断する。これにより、外筒3の上端部は、第1領域が凸形状であって第2領域が凹形状である状態(図9(C)参照)と、第1領域が凹形状であって第2領域が凸形状である状態(図11(C)参照)と、が繰り返され、凹形状部にジャッキ20を配置し、凸形状部を切断するという作業を繰り返すことができる。
[2.1.19.第2判定工程(ステップS49)]
本工程では、第1判定工程と同じ判定を行う。このとき、地上の重機Jで解体できる場合には(ステップS49:YES)、ステップS51に移行する。一方、地上の重機Jで解体できない場合には(ステップS49:NO)、ステップS50に移行する。
[2.1.20.第2工程群繰り返し工程(ステップS50)]
本工程では、第2架設工程、第2設置工程、第2固定工程、第2係止工程、第2切断工程、第2下降工程、第2取り外し工程、第2撤去工程とからなる第2工程群をもう一巡し、ステップS47に移行する。
すなわち、ステップS46の後は、外筒3が地上の重機Jで解体できる高さ(例えば、20m程度)になるまで、第1工程群と第2工程群とを交互に繰り返し行い、外筒3を上端部から切断していく。
[2.1.21.残処理工程(ステップS51)]
本工程では、図13に示すように、外筒3の残存部を地上の重機Jにより解体する。本工程を終えると、図14に示すように、外筒3が解体され、外筒3の解体方法を終了する。
以上説明したように、本実施形態の外筒3の第1の解体方法は、ワイヤWとワイヤWに設けられたアンカー25(「吊り部」の一例)とを備えるジャッキ20(「吊り上げ機械」の一例)を用いて、外筒3(「立設された中空の柱状構造物」の一例)をその壁面の上端から一部ずつ切断して解体する、外筒3の解体方法であって、平面視した外筒3の壁面を第1領域と第2領域に第1領域と第2領域が交互に並ぶように分けた場合の、第1領域に対応する壁面の上に荷重受け梁31を架設する第1架設工程と、ジャッキ20が第2領域の壁面に設けられた吊りピース(「被吊り部」の一例)にアンカー25を係止可能な第1の位置に配されるように、ジャッキ20が固定される固定梁33を荷重受け梁31に設置する第1設置工程と、ジャッキ20を固定梁33に固定して第1の位置に配する第1固定工程と、第2領域の壁面に設けられた吊りピースに、第1の位置に固定されたジャッキ20のアンカー25を係止する第1係止工程と、第2領域の壁面の上端部及び吊りピースを含むように切断部分3p(「壁面の一部」の一例)を切断する第1切断工程と、第1切断工程で切断された第2領域の切断部分3pを、切断部分3pに含まれる吊りピースに係止されたアンカー25を備えるジャッキ20により下降させる第1下降工程と、固定梁33を荷重受け梁31から取り外す第1取り外し工程と、荷重受け梁31を第1領域に対応する壁面から撤去する第1撤去工程と、第2領域に対応する壁面の上に荷重受け梁31を架設する第2架設工程と、ジャッキ20が第1領域の壁面に設けられた吊りピースにアンカー25を係止可能な第2の位置に配されるように、ジャッキ20が固定される固定梁33を荷重受け梁31に設置する第2設置工程と、ジャッキ20を固定梁33に固定して第2の位置に配する第2固定工程と、第1領域の壁面に設けられた吊りピースに、第2の位置に固定されたジャッキ20のアンカー25を係止する第2係止工程と、第1領域の壁面の上端部及び吊りピースを含むように切断部分3q(「壁面の一部」の一例)を切断する第2切断工程と、第2切断工程で切断された第1領域の切断部分3qを、壁面の一部に含まれる吊りピースに係止されたアンカー25を備えるジャッキ20により下降させる下降工程と、固定梁33を荷重受け梁31から取り外す第2取り外し工程と、荷重受け梁31を第2領域に対応する壁面から撤去する第2撤去工程と、を含み、第1架設工程、第1設置工程、第1固定工程、第1係止工程、第1切断工程、第1下降工程、第1取り外し工程及び第1撤去工程とからなる第1工程群と、第2架設工程、第2設置工程、第2固定工程、第2係止工程、第2切断工程、第2下降工程、第2取り外し工程、第2撤去工程とからなる第2工程群と、を交互に繰り返す。
したがって、本実施形態の外筒3の第1の解体方法によれば、外筒3をその壁面の上端から一部ずつ切断して解体する際に、平面視した壁面の上端部を第1領域と第2領域に分けて、第2領域に荷重が掛かるように設置されたジャッキ20により、第1領域の壁面における切断部分3pを支持した状態で切断部分3pを切断し下降させる第1工程群と、第1領域に荷重が掛かるように設置されたジャッキ20により、第2領域の壁面における切断部分3qを支持した状態で切断部分3qを切断し下降させる第2工程群と、を交互に繰り返して解体することにより、高所に重機を設置することや、高所に届くような背の高い重機を必要としない。
[2.2.外筒3の第2の解体方法]
第2の解体方法では、図17(A)-(D)に示すように、外筒3の外壁に複数のブラケット52(以下、ブラケットは符号「52」又は符号「52」にアルファベットを付して示した符号(例えば「52A」)で示す)を水平にぐるりと並べて設ける。図17(B)に示すように、ブラケット52には、ブラケット52に載置される下段の架台61と、下段の架台61に設けられた支柱62に支持されて下段の架台61の上方に設けられる上段の架台63と、を含む組立架台60(以下、組立架台は符号「60」又は符号「60」にアルファベットを付して示した符号(例えば「60A」)で示す)を設置する。上段の架台63にはジャッキ20を取り付ける。第2の解体方法では、これらを用いて、壁面3を上端から一部ずつ切断して外筒3を解体する。以下、図16のフローチャートに沿って説明する。
[2.2.1.ブラケット設置工程(ステップS71)]
本工程では、図17(A)-(D)に示すように、外筒3の外壁面に複数(図17では8つ)のブラケット52を水平に並べて設置する。このとき、ブラケット52の間隔が均等になるよう設置するのが好ましい。ブラケット52は、水平部52aと支持部52bを含み、壁面3を貫通して壁面に固定される上下の取付金具51に対して、水平部52aと支持部52bがそれぞれボルト53により接合される。これにより、ブラケット52は壁面3に取り付けられる。
[2.2.2.組立架台設置工程(ステップS72)]
本工程では、ブラケット設置工程(ステップS71)で設置された複数のブラケット52上に下段の架台61が載置されるように組立架台60を設置する。上段の架台63には、ジャッキ20を取り付ける。なお、本実施形態では、4つのジャッキ20を取り付ける。図17(B)、(C)に示すように、下段の架台61は、ブラケット52上に載置される複数(図17では8本)の下段梁61aにより構成される。また、図17(B)、(D)に示すように、上段の架台63は、支柱62により支持される複数(図17では8本)の上段梁63aにより構成される。
[2.2.3.係止工程(ステップS73)]
本工程では、まず、壁面3における、上段の架台63に取り付けられたジャッキ20の下方の位置に穴を開け、壁面3の内側の当該穴に吊りピースを取り付ける。吊りピースの取付位置は、図18に示すように、壁面3における、後述する切断工程において切断される切断部分3r(図18の網目模様部分)の中央又はその上方の位置が好ましい。切断部分3rの範囲は、壁面3の上端部から下方に伸び、吊りピースの取付位置を含む。切断部分3rの範囲の下限は切断部分3rの質量がジャッキ20の定格荷重の70%程度となるように設定する。なお、本実施形態では、4つの吊りピースを設ける。吊りピースは、外筒3の建設時など外筒3の解体前に、外筒3に設けておくことで、解体時に吊りピースを取り付ける作業を省くこととしても良い。また、組立架台設置工程(ステップS72)では、ジャッキ20の取り付け位置が吊りピースの高さより上方となるように、組立架台60を設置する。
次いで、壁面3に設けられた吊りピースに、当該吊りピースにアンカー25を係止可能な位置に配され、且つ、上段の架台63に取り付けられたジャッキ20のアンカー25を係止する。これにより、後述する切断工程において切断部分3rを切断した場合に、切断部分3rがジャッキ20に接続されているため落下しない。
[2.2.4.切断工程(ステップS74)]
本工程では、切断機により、壁面3を、壁面3の上端部及び吊りピースを含む切断部分3rで切断する。なお、本実施形態では、切断部分3rが4つになるように切断する。
[2.2.5.下降工程(ステップS75)]
本工程では、切断工程(ステップS74)で切断された切断部分3rを、切断部分3rに含まれる吊りピースに係止されたアンカー25を備えるジャッキ20により下降させる。なお、本実施形態では、4つの切断部分3rを下降させる。
[2.2.6.判定工程(ステップS76)]
本工程では、外筒3を地上の重機Jで解体できるか否かの判定を行う。すなわち、その時点での外筒3の高さが、地上の重機Jで解体可能な高さ(例えば、20m程度)であるかの判定を行う。このとき、地上の重機Jで解体できる場合には(ステップS76:YES)、ステップS77に移行する。一方、地上の重機Jで解体できない場合には(ステップS76:NO)、ステップS71に移行する。すなわち、外筒3が地上の重機Jで解体できる高さになるまで、ステップS71~ステップS75を繰り返し行い、外筒3を上端部から切断していく。
[2.2.7.繰り返し工程]
ステップS71~ステップS75を複数回繰り返す際には、2回目以降のブラケット設置工程(ステップS71)では、前回のブラケット設置工程で設置したブラケット52の位置よりも低い位置に、新たに複数のブラケット52を水平に並べて設置し、当該設置したブラケット52を利用して組立架台設置工程(ステップS72)を行う。すなわち、新たに設置したブラケット52に新たな組立架台60の下段の架台61が載置されるように新たな組立架台60を設置する。
[2.2.8.残処理工程(ステップS77)]
本工程では、外筒3の残存部を地上の重機Jにより解体する(図13参照)。本工程を終えると、外筒3が解体され(図14参照)、外筒3の解体方法を終了する。
以上説明したように、本実施形態の外筒3の第2の解体方法は、外筒3(「立設された中空の柱状構造物」の一例)を、外筒3の外壁面に設けられたブラケット52に載置される下段の架台61と、下段の架台61に設けられた支柱62に支持されて下段の架台61の上方に設けられる上段の架台63と、を含む組立架台60と、ワイヤWとワイヤWに設けられたアンカー25(「吊り部」の一例)とを備え、上段の架台63に取り付けられるジャッキ20(「吊り上げ機械」の一例)と、を用いて外筒3の壁面を上端から一部ずつ切断して解体する、外筒3の解体方法であって、外筒3の外壁面に複数のブラケット52を水平に並べて設置するブラケット設置工程と、ブラケット設置工程で設置された複数のブラケット52上に下段の架台61が載置されるように組立架台60を設置する組立架台設置工程と、壁面に設けられた吊りピース(「被吊り部」の一例)に、上段の架台63に取り付けられたジャッキ20のアンカー25を係止する係止工程と、壁面の上端部及び吊りピースを含むように切断部分3r(「壁面の一部」の一例)を切断する切断工程と、切断工程で切断された切断部分3rを、切断部分3rに含まれる吊りピースに係止されたアンカー25を備えるジャッキ20により下降させる下降工程と、を順に複数回繰り返し行い、複数回繰り返す際には、2回目以降のブラケット設置工程では、前回のブラケット設置工程で設置したブラケット52の位置よりも低い位置に、新たに複数のブラケット52を水平に並べて設置し、当該設置したブラケット52を利用して組立架台設置工程を行うこと。
したがって、本実施形態の外筒3の第2の解体方法によれば、外筒3をその壁面の上端から一部ずつ切断して解体する際に、外筒3の外壁面にブラケット52を設け、ブラケット52上に、ジャッキ20が取り付けられた組立架台60を設置し、ジャッキ20により壁面の上端部における切断部分3rを支持した状態で切断部分3rを切断し下降させることを繰り返して解体することにより、高所に重機を設置することや、高所に届くような背の高い重機を必要としない。
[2.3.外筒3の第2の解体方法に関する具体例]
上述したように、第2の解体方法では、ブラケット52上に組立架台60を設置し、上段の架台63に取り付けたジャッキ20により切断部分3rを係止した状態で切断を行い、切断部分3rを下降させる、といった工程を繰り返すが、このとき、ブラケット52及び組立架台60は、外筒3の上端部が繰り返し切断されて外筒3の高さが低くなることに伴い、設置位置を下げていく。以下では、ブラケット52及び組立架台60の設置位置を下げていく過程の具体例を具体例1、具体例2として説明する。
[2.3.1.具体例1]
ステップS71~ステップS75を繰り返す際に行う2回目以降の組立架台設置工程(ステップS72)では、図19に示すように、前回の組立架台設置工程で設置した組立架台60Aの下段の架台61Aを新たな組立架台60B(組立架台60Aの下に構築される)の上段の架台63Bとし、ブラケット設置工程(ステップS71)で新たに設置された複数のブラケット52B上に、新たな組立架台60Bの下段の架台61Bを新設し(図19(B)参照)、新たな組立架台60Bの下段の架台61Bに新たな組立架台60Bの支柱62Bを設け、新たな組立架台60Bの支柱62Bで新たな組立架台60Bの上段の架台63Bを支持する。なお、新たに設置されるブラケット52Bの取り付け位置の誤差などを補えるように、支柱62Bの上端部と上段の架台63Bとの間に隙間ができるように支柱62Bの長さを設定しておき、その隙間には手動式の油圧ジャッキ69を配置し、油圧ジャッキ69を介して上段の架台63Bの荷重を下段の架台61Bで受ける。
そして、前回の組立架台設置工程で設置した組立架台60Aの上段の架台63Aに取り付けられたジャッキ20を、人力又は足場11に設置したホイスト等を用いて、新たな組立架台60Bの上段の架台63Bに付け替え、前回の組立架台設置工程で設置した組立架台60Aの上段の架台63Aと支柱62Aを撤去する。
このように具体例1では、前回のブラケット52Aより低い位置に新たにブラケット52Bを設け、前回の組立架台60Aの下段の架台61Aを、新たな組立架台60Bの上段の架台63Bとなるように新たな組立架台60Bを組み替える作業を繰り返すことによって、ブラケット52及び組立架台60の設置位置を下げていく。
以上説明したように、本実施形態の外筒3の第2の解体方法における具体例1において、ステップS71~ステップS75を複数回繰り返す際に行う2回目以降の組立架台設置工程では、前回の組立架台設置工程で設置した下段の架台61Aを新たな組立架台60Bの上段の架台63Bとし、ブラケット設置工程で新たに設置された複数のブラケット52B上に、新たな組立架台60Bの下段の架台61Bを新設し、新たな組立架台60Bの下段の架台61Bに新たな組立架台60Bの支柱62Bを設け、新たな組立架台60Bの支柱62Bで新たな組立架台60Bの上段の架台63Bを支持し、前回の組立架台設置工程で設置した組立架台60Aの上段の架台63Aに取り付けられたジャッキ20を、新たな組立架台60Bの上段の架台63Bに付け替え、前回の組立架台設置工程で設置した組立架台60Aの上段の架台63Aと支柱62Aを撤去する。
したがって、本実施形態の外筒3の第2の解体方法における具体例1によれば、外筒3の上端部が繰り返し切断されて外筒3の高さが低くなることに伴い、ブラケット52を段階的に低い位置に取り付けていくとともに、組立架台60を段階的に低い位置に再設置する際に、前回の下段の架台61Aを新たな上段の架台61Bとして再利用することにより、新たな組立架台60Bの設置に要する時間を短縮することができる。
[2.3.2.具体例2]
具体例2では、図20に示すように、支柱62の代わりに伸縮式支柱72を用いる。伸縮式支柱72としては、例えば、最大全長4.8m、最小全長4.8m、ストローク3m、耐荷重600kg/本のものを採用することができる。まず、図20(A)に示すように、複数のブラケット52Pを水平に並べて設け、更に、その下方の位置に複数のブラケット52Qを水平に並べて設け、更に、その下方の位置に複数のブラケット52Rを水平に並べて設ける。ブラケット52P、52Q、52Rの高さ位置は、切断部分3sの高さに応じて設定する。例えば、ブラケット52Pであれば、壁面3の上端部を含む切断部分3sよりも下方の位置に設ける。
組立架台60の下段の架台61は複数のブラケット52Q上に載置される。伸縮式支柱72は、上段の架台63が、上段の架台63に取り付けられるジャッキ20により切断部分3sを吊り上げ支持可能な位置(例えば、壁面3の上端部よりも高い位置)となるように伸縮度合いを調整する。下段の架台61の下段梁61a及び上段の架台63の上段梁63aの配置は、図20(B)、(C)に示す通りである。
そして、図21に示すように、吊りピースとアンカー25を係止した上で(ステップS73)、切断機により、壁面3を、壁面3の上端部及び吊りピースを含む切断部分3sで切断し(ステップS74)、切断部分3sを下降させる(ステップS75)。
次いで、図22に示すように、伸縮式支柱72を縮めて(例えば、3m)、上段の架台63をブラケット52P上に載置し、上段の架台63で組立架台60の自重を受ける。
次いで、図23に示すように、ブラケット52Qを取り外してから、伸縮式支柱72を伸ばして(例えば、3m)、下段の架台61をブラケット52R上に載置し、下段の架台61で組立架台60の自重を受ける。
次いで、図24に示すように、ブラケット52Pを取り外し、ブラケット52Qが取り付けてあった位置に取り付ける。これにより、図20で示した状態に戻るので、以下、この工程を繰り返すことで、組立架台60が尺取り虫のように壁面3を下方に移動する。
つまり、具体例2では、ステップS71~ステップS75を複数回繰り返す際に行う2回目以降の組立架台設置工程では、伸縮式支柱72を伸縮させることにより、多段階に設置されるブラケットを利用して、上段の架台63と下段の架台61で交互に荷重を載せ替えつつ、組立架台60を下方に移動させる。
以上説明したように、本実施形態の外筒3の第2の解体方法における具体例2においては、支柱は伸縮式支柱72(「伸縮可能な支柱」の一例)であり、ステップS71~ステップS75を複数回繰り返す際に行う2回目以降の組立架台設置工程では、伸縮式支柱72を伸ばして、ブラケット設置工程で新たに設置された複数のブラケット52R上に下段の架台61を載置し、次いで、伸縮式支柱72を縮めて、上段の架台63を下降させる。
したがって、本実施形態の外筒3の第2の解体方法における具体例2によれば、外筒3の上端部が繰り返し切断されて外筒3の高さが低くなることに伴い、ブラケット52を段階的に低い位置に取り付けていくとともに、組立架台60を段階的に低い位置に再設置する際に、伸縮式支柱72を利用して下段の架台61と上段の架台63を順次下げていくことから、組立架台60の位置を下げるために要する時間を短縮することができ、また、別の組立架台を作成する必要がないため、組立架台60に使用する梁材の数を必要最小限にすることができる。
[3.ジャッキ20の構成と動作]
図25を用いてジャッキ20の構成と動作の概略を説明する。ジャッキ20は、先端にアンカー25が取り付けられたワイヤWを把持する第1グリップ22及び第2グリップ23と、第1グリップ22を上方へと押し上げる油圧ジャッキ21を有する。油圧ジャッキ21はシリンダ21aとピストン21bを有する。ジャッキ20は、図示しない制御装置により制御される。
制御装置は、第1グリップ22及び第2グリップ23について、ワイヤWの把持状態に関して、把持する状態(「閉状態」という)と、把持しない状態(「開状態」という)の何れかの状態に制御する。
次にジャッキ20がワイヤWを上方に引っ張る際の手順について説明する。まず、図25(A)に示すように、初期状態では、第1グリップ22及び第2グリップ23が閉状態に制御されている。このとき、ワイヤWの荷重は第2グリップ23に掛かっている。
次いで、制御装置は、図25(B)に示すように、第2グリップ23を開状態とする。これにより、ワイヤWの荷重は第1グリップ22に掛かる。
次いで、制御装置は、図25(C)に示すように、油圧ジャッキ21をジャッキアップする(シリンダ21aからピストン21bを伸長させる)。これにより、シリンダ21aからピストン21bが伸長した分だけワイヤWが上方に引き上げられる。
次いで、制御装置は、油圧ジャッキ21をジャッキダウンするために、図25(D)に示すように、第2グリップ23を閉状態とし、次いで、図25(E)に示すように、第1グリップ22を開状態とする。これにより、ワイヤWの荷重が第1グリップ22に掛かっていた状態から、ワイヤWの荷重が第2グリップ23に掛かる状態へと遷移する。
次いで、制御装置は、図25(F)に示すように、油圧ジャッキ21をジャッキダウンする。
次いで、制御装置は、図25(G)に示すように、第1グリップ22を閉状態とする。これにより、ジャッキ20は図25(A)に示す状態と同様となる(但し、第1グリップ22及び第2グリップ23がワイヤWを把持している位置は異なる)。
以降、図25(A)~図(G)を繰り返すことにより、ワイヤWを引き上げ続けることができる。
1 :煙突
2 :内筒
2a :排出部
2b :誘導部
3 :外筒(壁面)
3a :開口
3n :切断部分
3p :切断部分
3q :切断部分
3r :切断部分
3s :切断部分
4 :基礎
10 :マスト
11 :足場
17 :荷重受け梁
18 :ジャッキ固定梁
20 :ジャッキ式吊り上げ機械(ジャッキ)
21 :油圧ジャッキ
21a :シリンダ
21b :ピストン
22 :第1グリップ
23 :第2グリップ
25 :アンカー
31 :荷重受け梁
33 :固定梁
51 :取付金具
52 :ブラケット
52A :ブラケット
52B :ブラケット
52C :ブラケット
52P :ブラケット
52Q :ブラケット
52R :ブラケット
52a :水平部
52b :支持部
53 :ボルト
60 :組立架台
60A :組立架台
60B :組立架台
61 :架台
61A :架台
61B :架台
61a :下段梁
62 :支柱
62A :支柱
62B :支柱
63 :架台
63A :架台
63B :架台
63a :上段梁
69 :油圧ジャッキ
72 :伸縮式支柱
J :重機
W :ワイヤ

Claims (1)

  1. 2つの中空の柱状構造物が二重に立設された二重構造物における内側の前記柱状構造物の解体方法であって、
    ワイヤと前記ワイヤに設けられた吊り部とを備える吊り上げ機械を、外側の前記柱状構造物の上端に設置する設置工程と、
    内側の前記柱状構造物の壁面に設けられた被吊り部に、前記吊り上げ機械の前記吊り部を係止する係止工程と、
    内側の前記柱状構造物の荷重を前記吊り上げ機械で受けた状態で、外側の前記柱状構造物の下部に形成された開口から内側の前記柱状構造物の下端を切断する切断工程と、
    前記切断工程によりできた瓦礫を前記開口から外側の前記柱状構造物の外に取り出す取り出し工程と、
    前記吊り上げ機械で内側の前記柱状構造物を下降させる下降工程と、
    を含み、
    前記設置工程、前記係止工程、前記切断工程、前記取り出し工程、前記下降工程を順に行った後に、前記切断工程、前記取り出し工程、前記下降工程を順に繰り返すことを特徴とする、柱状構造物の解体方法。
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KR20250138911A (ko) * 2024-03-14 2025-09-23 대한민국(방위사업청장) 군집 타격 효과의 전투 모의 시뮬레이션 시스템 및 그 방법

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KR20250138911A (ko) * 2024-03-14 2025-09-23 대한민국(방위사업청장) 군집 타격 효과의 전투 모의 시뮬레이션 시스템 및 그 방법

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