JP2025104369A - 2次元層状物質微細パターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2次元層状物質からなる微細パターンを簡便にかつ高い品質を伴って形成するパターン形成方法の提供。【解決手段】凹部または空隙からなる転写用パターンが刻まれたネガ・ポジ反転の転写用パターン基板を準備するステップと、ハンドリングパッドが配置された転写手段を準備するステップと、2次元層状物質からなるナノシートを準備するステップと、ナノシートを転写用パターン基板上に配置するステップと、転写用パターン形状のナノシート片をハンドリングパッドに付着させて剥がすナノシート片取り出しステップと、被加工基板上にナノシート片を付着させる転写ステップと、ハンドリングパッドを被加工基板から引き離すハンドリングパッド離反ステップを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、2次元層状物質微細パターン形成方法に関する。
原子層間が弱いファンデルワールス力で結合された層状構造の物質である2次元層状物質は、特有の電子的、光学的および機械的性質を有する。このことから、2次元層状物質は、太陽電池、リチウムイオン電池、電界効果トランジスタ、ガスセンサーなどの分野で大変注目されている物質であり、さらに、パターン形状に加工した2次元層状物質は、例えば、メタマテリアル構造をもったフォトニクス素子や2次元ネットワーク構造への応用に道を開くものとして大いに期待されている。
2次元層状物質はナノシート状で供給することが可能であり、そのナノシートをパターン化して微細パターンを形成する方法としては、(1)集束イオンビーム照射による加工法、(2)フェムト秒レーザーによる加工法、(3)ナノシートを結晶軸に沿って切断する加工法、および(4)リソグラフィとドライエッチングによる加工法を挙げることができる。しかしながら、これらの方法には下記に示す問題があり、2次元層状物質からなるサブミクロンサイズの微細パターンを簡便にかつ高い品質を伴って形成する新たな方法の開発が嘱望されていた。
集束イオンビーム照射による加工法は、高密度の集束ヘリウムイオンビームやガリウムビームをナノシートに照射して、スパッタリング現象や照射が生み出す熱による原子の昇華によってナノシートを切断する方法で、非特許文献1および2に開示がある。この方法の問題は、下地も同時に加工され、基板との融着などが起きることであり、切断エッジ周囲には熱生成によるナノシートの溶融、欠陥、原子の移動、および変形が生じる。
フェムト秒レーザーによる加工法は、強い強度のフェムト秒レーザーを集光して掃引照射し、ナノシートを構成する原子を昇華させて切断する方法である。この方法は、レーザー光の波長に起因する光学限界に伴う空間分解能の制約、熱生成に伴う溶融、および欠陥の発生という問題がある。
ナノシートを結晶軸に沿って切断する加工法は、溶媒中に分散した酸化物ナノシートを突起のある基板上に乗せてナノシートの結晶軸に沿って切断する方法で、特許文献1に開示がある。この方法は、結晶の軸方向に沿った切断しかできず、自在な形状のパターン形成が困難であるという問題がある。
リソグラフィとドライエッチングによる加工法は、もっとも一般的な加工法であるが、レジスト除去時およびドライエッチング時に被加工物である下地へダメージ、汚染を与えやすいという問題がある。
M.Sakurai et al.,Nanotechnology,31(2020)345708.
M.Sakurai et al.,Vacuum,207(2023)111605.
本発明が解決しようとする課題は、従来法にあった上記課題が回避される、2次元層状物質からなるサブミクロンサイズの微細パターンを簡便にかつ高い品質を伴って形成する方法を提供することである。
課題を解決するための本発明の構成を下記に示す。
(構成1)
2次元層状物質からなる微細パターンの形成方法であって、
被形成微細パターン対応部に、凹部または空隙からなる前記被形成微細パターン形状の転写用パターンが形成された、ネガ・ポジ反転の転写用パターン基板を準備する転写用パターン基板準備ステップと、
転写用のハンドリングパッドを備える転写手段を準備する転写手段準備ステップと、
前記2次元層状物質からなるナノシートを準備するナノシート準備ステップと、
前記ナノシートを前記転写用パターン基板の上に配置するナノシート配置ステップと、
前記ハンドリングパッドを前記ナノシートに接触させて、前記転写用パターン基板上に置かれた前記ナノシートから、前記転写用パターン形状のナノシート片を前記ハンドリングパッドに部分的に付着させて剥がすナノシート片取り出しステップと、
前記ハンドリングパッドに付着させた前記ナノシート片を被加工基板に接触させた後、前記被加工基板上に前記ナノシート片を付着させる転写ステップと、
前記ハンドリングパッドを前記被加工基板から引き離すハンドリングパッド離反ステップを有する、2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成2)
前記ハンドリングパッドは温度によって付着力が変化する材料からなり、
前記転写ステップは、前記ハンドリングパッドに付着させた前記ナノシート片を被加工基板に接触させた後、前記ハンドリングパッドの温度を変化させて前記ナノシート片の前記ハンドリングパッドへの付着力を弱めて、前記被加工基板上に前記ナノシート片を付着させることからなる、構成1記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成3)
前記ハンドリングパッドの少なくとも表面は、ポリマーからなる、構成1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成4)
前記温度は、前記ポリマーの軟化温度近傍の温度である、構成3記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成5)
前記ハンドリングパッドは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)膜およびポリプロピレンカルボナート(PPC)膜が順次形成された構造を有する、構成1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成6)
前記ハンドリングパッドは、熱剥離テープを備える、構成1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成7)
前記2次元層状物質は、層間がファンデルワールス力で結合されている、構成1から6の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成8)
前記2次元層状物質は、グラフェン、遷移金属カルコゲナイト(TMDC)、酸化物、および窒化物からなる群より選ばれる1からなる、構成1から7の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成9)
前記遷移金属カルコゲナイトは、ZrSe2、TaSe2、TaS2、NbSe2、WSe2、MoTe2、MoSe2、MoS2、GaSe、GaS、SnSe2およびSnS2からなる群より選ばれる1からなる、構成8記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成10)
前記ナノシートの厚さは、1原子層以上200nm以下である、構成1から9の何れか一記載の微細パターン形成方法。
(構成11)
前記被形成微細パターンの最小部の幅は0.1μm以上10μm以下である、構成1から10の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成1)
2次元層状物質からなる微細パターンの形成方法であって、
被形成微細パターン対応部に、凹部または空隙からなる前記被形成微細パターン形状の転写用パターンが形成された、ネガ・ポジ反転の転写用パターン基板を準備する転写用パターン基板準備ステップと、
転写用のハンドリングパッドを備える転写手段を準備する転写手段準備ステップと、
前記2次元層状物質からなるナノシートを準備するナノシート準備ステップと、
前記ナノシートを前記転写用パターン基板の上に配置するナノシート配置ステップと、
前記ハンドリングパッドを前記ナノシートに接触させて、前記転写用パターン基板上に置かれた前記ナノシートから、前記転写用パターン形状のナノシート片を前記ハンドリングパッドに部分的に付着させて剥がすナノシート片取り出しステップと、
前記ハンドリングパッドに付着させた前記ナノシート片を被加工基板に接触させた後、前記被加工基板上に前記ナノシート片を付着させる転写ステップと、
前記ハンドリングパッドを前記被加工基板から引き離すハンドリングパッド離反ステップを有する、2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成2)
前記ハンドリングパッドは温度によって付着力が変化する材料からなり、
前記転写ステップは、前記ハンドリングパッドに付着させた前記ナノシート片を被加工基板に接触させた後、前記ハンドリングパッドの温度を変化させて前記ナノシート片の前記ハンドリングパッドへの付着力を弱めて、前記被加工基板上に前記ナノシート片を付着させることからなる、構成1記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成3)
前記ハンドリングパッドの少なくとも表面は、ポリマーからなる、構成1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成4)
前記温度は、前記ポリマーの軟化温度近傍の温度である、構成3記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成5)
前記ハンドリングパッドは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)膜およびポリプロピレンカルボナート(PPC)膜が順次形成された構造を有する、構成1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成6)
前記ハンドリングパッドは、熱剥離テープを備える、構成1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成7)
前記2次元層状物質は、層間がファンデルワールス力で結合されている、構成1から6の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成8)
前記2次元層状物質は、グラフェン、遷移金属カルコゲナイト(TMDC)、酸化物、および窒化物からなる群より選ばれる1からなる、構成1から7の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成9)
前記遷移金属カルコゲナイトは、ZrSe2、TaSe2、TaS2、NbSe2、WSe2、MoTe2、MoSe2、MoS2、GaSe、GaS、SnSe2およびSnS2からなる群より選ばれる1からなる、構成8記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
(構成10)
前記ナノシートの厚さは、1原子層以上200nm以下である、構成1から9の何れか一記載の微細パターン形成方法。
(構成11)
前記被形成微細パターンの最小部の幅は0.1μm以上10μm以下である、構成1から10の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
本発明によれば、2次元層状物質からなるサブミクロンサイズの微細パターンを簡便にかつ高い品質を伴って形成する方法が提供される。
以下本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
なお、文中のA~Bは、A以上B以下を示す。
なお、文中のA~Bは、A以上B以下を示す。
本発明の2次元層状物質微細パターン形成方法では、パターン形成しようとしている被形成微細パターン形状が基体32に凹状または/および孔状の形状(空隙)33で形成された、いわゆるネガ・ポジ反転型の転写用パターン基板31を準備し(図1(a))、準備された転写用パターン基板31の上にパターン形成しようとしている2次元層状物質からなるナノシート61を配置し(図1(b))、スタンプや熱剥離テープ等の転写手段を用いて被加工基板52上に被形成微細パターン形状のナノシート片62を転写して(図1(c))、2次元層状物質の微細パターンが形成された試料51を得る。ここで、図1(b)には、ナノシート61の下にある転写用パターン基板31に形成された空隙33が破線を用いて示されている。
なお、図1では、転写用パターン基板31として、基体32に空隙33を形成して被形成対応のパターン部を形成した場合を示しているが、空隙33に代えて凹状(掘り込んだ形)としてもよい。なお、スタンプ技術に関しては、例えば特許文献2に開示がある。
なお、図1では、転写用パターン基板31として、基体32に空隙33を形成して被形成対応のパターン部を形成した場合を示しているが、空隙33に代えて凹状(掘り込んだ形)としてもよい。なお、スタンプ技術に関しては、例えば特許文献2に開示がある。
本発明の方法の肝要な点は、ネガ・ポジ反転型の転写用パターン基板31を用いて転写を行っているところと、被形成パターンが2次元層状物質からなっているところである。
被パターン形成対応部が凹状または/および孔状の形状33になっているため、その対応部上に形成された2次元層状物質からなるナノシート61は基体32に触れずに浮いている状態で保持される。この状態でスタンプや熱剥離テープを用いて転写を行うと、転写しようとしているパターン片は非常に弱い力(ファンデルワールス力)でスタンプ等の転写用ハンドリングパッドに引き寄せられて該ハンドリングパッドに付着する。このため、転写させるパターン片は殆どダメージを受けない。一方、通常のポジ型転写用パターン基板を用いたスタンプ転写では、転写パターンに対してハンドリングパッドを押し付けるため、2次元層状物質はダメージを受けやすい。
また、2次元層状物質は原子層間に働く力が弱いファンデルワールス力であるため、転写用パターン基板31上に配置された2次元層状物質からなるナノシート61から被パターン形成形状のパターン片をハンドリングパッドに引き寄せて取り出すと、転写用パターン基板31に形成された転写用パターンの輪郭に沿ったパターン片として剥がすことができる。以上のことから、本発明の方法により、2次元層状物質からなる微細パターンを簡便にかつ高い品質を伴って形成することが可能になる。なお、本発明の方法のパターン転写のサイズとしては、ミクロンからサブミクロンが特に適合していることを実験的に確かめている。
被パターン形成対応部が凹状または/および孔状の形状33になっているため、その対応部上に形成された2次元層状物質からなるナノシート61は基体32に触れずに浮いている状態で保持される。この状態でスタンプや熱剥離テープを用いて転写を行うと、転写しようとしているパターン片は非常に弱い力(ファンデルワールス力)でスタンプ等の転写用ハンドリングパッドに引き寄せられて該ハンドリングパッドに付着する。このため、転写させるパターン片は殆どダメージを受けない。一方、通常のポジ型転写用パターン基板を用いたスタンプ転写では、転写パターンに対してハンドリングパッドを押し付けるため、2次元層状物質はダメージを受けやすい。
また、2次元層状物質は原子層間に働く力が弱いファンデルワールス力であるため、転写用パターン基板31上に配置された2次元層状物質からなるナノシート61から被パターン形成形状のパターン片をハンドリングパッドに引き寄せて取り出すと、転写用パターン基板31に形成された転写用パターンの輪郭に沿ったパターン片として剥がすことができる。以上のことから、本発明の方法により、2次元層状物質からなる微細パターンを簡便にかつ高い品質を伴って形成することが可能になる。なお、本発明の方法のパターン転写のサイズとしては、ミクロンからサブミクロンが特に適合していることを実験的に確かめている。
以下に、測定方法手順の詳細をフローチャート図である図2および工程概念図である図3を参照しながら説明する。
第1に、転写用パターン基板準備ステップとして、被形成微細パターン対応部に、凹部または空隙からなる前記被形成微細パターン形状の転写用パターンが形成された、ネガ・ポジ反転の転写用パターン基板を準備する(図2、工程S11)。
転写用パターン基板は、断面図である図4(a)に示される基体32に空隙(孔)33が形成された貫通孔型の転写用パターン基板31と、図4(b)に示される基体36に凹部37が形成された凹部型(掘り込み型)の転写用パターン基板31′に大別される。
貫通孔型の転写用パターン基板31使用時は空隙33に沿ったパターンが、凹部型の転写用パターン基板31′使用時は凹部37に沿ったパターンが転写される。基体32、36の各々の表面表面34および38はフィールド部になる。
貫通孔型の転写用パターン基板31使用時は空隙33に沿ったパターンが、凹部型の転写用パターン基板31′使用時は凹部37に沿ったパターンが転写される。基体32、36の各々の表面表面34および38はフィールド部になる。
貫通孔型の転写用パターン基板31は、パターン検査が容易で、後の工程で転写用パターン基板31上に2次元層状物質からなるナノシートを配置した際にナノシートが撓んでもパターン部が基体32に接触することがなく、欠陥を生じにくいという特徴を有する。
一方、凹部型の転写用パターン基板31′は、中抜け型のパターンの転写を行えるという特徴を有する。すなわち、例えば、図5(a)に示すドーナツ状パターン61aを、図5(b)および図5(c)に示す転写用パターン基板31′を用いて転写形成することができる。なお、図5(b)は平面視図で、図5(c)は図5(b)中のAとA′を結ぶ線でカットしたときの断面を示す断面図である。
一方、凹部型の転写用パターン基板31′は、中抜け型のパターンの転写を行えるという特徴を有する。すなわち、例えば、図5(a)に示すドーナツ状パターン61aを、図5(b)および図5(c)に示す転写用パターン基板31′を用いて転写形成することができる。なお、図5(b)は平面視図で、図5(c)は図5(b)中のAとA′を結ぶ線でカットしたときの断面を示す断面図である。
基体32および36の材料としては、合成石英、ガラス、シリコン、窒化シリコン、酸化シリコン、SiC等のセラミックス、タングステン等の金属、およびプラスティック等を挙げることができる。
パターン部、すなわち貫通孔型の転写用パターン基板31における空隙33、凹部型の転写用パターン基板31′における凹部37の最小部の幅Wは、0.1μm以上10μm以下であることが好ましい。この後行われるナノシート片取り出しステップ(工程S15)で、最小部の幅Wが0.1μm未満の場合は、所望の形状のナノシート片を取り出すことが難しく、最小幅が10μmを超えるとパターン部に配置されるナノシートに撓みが生じやすくなって所望の形状のナノシート片を取り出すことが難しくなる。
パターン部、すなわち貫通孔型の転写用パターン基板31における空隙33、凹部型の転写用パターン基板31′における凹部37の最小部の幅Wは、0.1μm以上10μm以下であることが好ましい。この後行われるナノシート片取り出しステップ(工程S15)で、最小部の幅Wが0.1μm未満の場合は、所望の形状のナノシート片を取り出すことが難しく、最小幅が10μmを超えるとパターン部に配置されるナノシートに撓みが生じやすくなって所望の形状のナノシート片を取り出すことが難しくなる。
第2に、転写手段準備ステップとして、転写用のハンドリングパッドが表面に配置された転写手段を準備する。例えば、転写手段としてスタンプ技術を用いる場合は、転写用のハンドリングパッド42が表面46に配置された転写用ハンドリングチップ18を備えるスタンプを準備する(工程S12、図6(a))。転写用ハンドリングチップ18は、基板41とハンドリングパッド42からなる。基板41は、スタンプ転写時の合わせを精度よく効率的に行うために透明基板としておくことが好ましい。
ここで、転写用のハンドリングパッドは、温度によって付着力が変化する材料からなることが好ましい。本発明の方法では、後述のように、ナノシート片をハンドリングパッド側に付着させるステップおよび被加工基板側に付着させるステップがあるが、温度によって付着力が変化する材料からなる転写用のハンドリングパッドを用いて温度制御によって付着力を制御しながらナノシート片の脱着を行うと、ナノシート片の欠陥が低減し、脱着精度が高まり、脱着不良率を大幅に下げることが可能になる。
また、転写手段はスタンプに限るものではなく、例えば、熱剥離テープを使用することもできる。なお、熱剥離テープとは、温度によって粘着力が変化するテープのことを指し、その粘着力の変化幅は、ナノシート片の脱着に適したものを用いる。具体的には、熱剥離テープとして、リパアルファ(Nitto製)を挙げることができる。
ハンドリングパッドの少なくとも表面の材料としては、ポリマーを好んで用いることができる。この理由は、ポリマーが、ナノシート片を付着させたときに傷を与えにくく軟化温度付近で付着力が大きく変化することによる。ここで、ポリマーとしては、ポリジメチルシロキサン(PDMS)やポリプロピレンカルボナート(PPC)などのシリコーン系ポリマーを好んで用いることができる。
ここで、軟化の指標は、表面が溶解し始める温度であり、PDMSおよびPPCなどのシリコーン系ポリマーを主成分とするシリコーン系ゴム(熱分解または熱融解温度160℃~250℃)の場合、50~90℃を用いる。パッドをナノシート片に接触させて数分間保持した後に引き剥がしを実施する。
ハンドリングパッドは、図6(a)に示すように、単層からなるハンドリングパッド42としてもよいし、図6(b)に示すように、積層膜からなるハンドリングパッド45としてもよい。積層数は2層としてもそれ以上の多層としてもよい。2層膜のハンドリングパッド45を用いた転写用ハンドリングチップ18′としては、図6(b)に示す、ハンドリングパッド45がポリジメチルシロキサン(PDMS)(43)とポリプロピレンカルボナート(PPC)(44)からなる2層膜を備えた例を挙げることができる。この場合、クッション性も付着力も優れていて、品質の高いスタンプ転写を行うことが可能となる。
ハンドリングパッドの形状としては、第1主表面が平坦であることが好ましい。ハンドリングパッドのエッジ部は、ラウンドしていても鋭角になっていてもかまわない。
ハンドリングパッドの形状としては、第1主表面が平坦であることが好ましい。ハンドリングパッドのエッジ部は、ラウンドしていても鋭角になっていてもかまわない。
第3に、ナノシート準備ステップとして、2次元層状物質からなるナノシートを準備する(工程S13)。
ここで、ナノシートに用いる2次元層状物質は、層間がファンデルワールス力で結合されているものであれば好んで使用することができる。
2次元層状物質の具体例としては、グラフェン、遷移金属カルコゲナイト(TMDC)、酸化物、および窒化物からなる群より選ばれる1を挙げることができる。ここで、遷移金属カルコゲナイトとしては、ZrSe2、TaSe2、TaS2、NbSe2、WSe2、MoTe2、MoSe2、MoS2、GaSe、GaS、SnSe2およびSnS2からなる群より選ばれる1を挙げることができる。これらの材料は、原子層間に働く力が弱いファンデルワールス力であるため、ナノシート片取り出しステップ(工程S15)の際、精度(パターン形状精度)よくパターン片を取り出すことができる。
ナノシートの厚さは、1原子層以上200nm以下が好ましい。1原子層以下ではポーラスで脆く欠陥が生じやすく、200nmを超えるとナノシート片取り出しステップ(工程S15)の際、精度よくパターン片を取り出すことが難しくなる。
ここで、ナノシートに用いる2次元層状物質は、層間がファンデルワールス力で結合されているものであれば好んで使用することができる。
2次元層状物質の具体例としては、グラフェン、遷移金属カルコゲナイト(TMDC)、酸化物、および窒化物からなる群より選ばれる1を挙げることができる。ここで、遷移金属カルコゲナイトとしては、ZrSe2、TaSe2、TaS2、NbSe2、WSe2、MoTe2、MoSe2、MoS2、GaSe、GaS、SnSe2およびSnS2からなる群より選ばれる1を挙げることができる。これらの材料は、原子層間に働く力が弱いファンデルワールス力であるため、ナノシート片取り出しステップ(工程S15)の際、精度(パターン形状精度)よくパターン片を取り出すことができる。
ナノシートの厚さは、1原子層以上200nm以下が好ましい。1原子層以下ではポーラスで脆く欠陥が生じやすく、200nmを超えるとナノシート片取り出しステップ(工程S15)の際、精度よくパターン片を取り出すことが難しくなる。
第4に、ナノシート配置ステップとして、ナノシート61を転写用パターン基板31(基体32)の上に配置する(工程S14、図3(a))。
第5に、ナノシート片取り出しステップとして、ハンドリングパッド45をナノシート61に接触させて(図3(b))、転写用パターン基板31上に置かれたナノシート61から、転写用パターン形状のナノシート片62をハンドリングパッド45に部分的に付着させて剥がす(工程S15)。具体的には、ハンドリングパッド45を上方に動かしてナノシート片62を剥がす(図3(c))。この際、基体32上にはナノシート残材63が残る。
ここで、スタンプ装置101の構成を、図7を参照しながら説明する。
本実施の形態のスタンプ装置101は、温度調整手段12と載置基体13を具備し転写用パターン基板31および/または試料51を載置する載置台(ステージ)14と、載置台14を移動させる位置移動手段15と、転写用ハンドリングチップ18を具備するアーム17と、アーム17を移動させる位置移動手段19と、転写用ハンドリングチップ18およびアーム17を介して試料51を画像観察する画像観察手段20と、画像観察手段20から画像情報を入力して位置移動手段15および位置移動手段19を用いて載置台14およびアーム17の相対位置を変えて転写の制御、および温度調整手段12による温度制御を行う制御手段21を有する。ここで、載置台14の位置移動は、位置移動手段15と載置台14とをロッド16を介して接続して行ってもよいし、位置移動手段15を載置台14に載せて行ってもよい。また、位置移動手段15および位置移動手段19はどちらか1つにして装置を簡略化してもよい。また、位置移動手段15は水平(XY)および回転(θ)移動に特化させ、位置移動手段19は上下(Z)移動に特化させてもよい。
転写用ハンドリングチップ18は、画像観察手段20で試料11を観察できるように、画像観察手段20に用いる光に対して透明とすることが好ましい。アーム17も試料11を画像観察手段20で観察するときに視野に被る構成のときは、画像観察手段20に用いる光に対して透明とすることが好ましい。
本実施の形態のスタンプ装置101は、温度調整手段12と載置基体13を具備し転写用パターン基板31および/または試料51を載置する載置台(ステージ)14と、載置台14を移動させる位置移動手段15と、転写用ハンドリングチップ18を具備するアーム17と、アーム17を移動させる位置移動手段19と、転写用ハンドリングチップ18およびアーム17を介して試料51を画像観察する画像観察手段20と、画像観察手段20から画像情報を入力して位置移動手段15および位置移動手段19を用いて載置台14およびアーム17の相対位置を変えて転写の制御、および温度調整手段12による温度制御を行う制御手段21を有する。ここで、載置台14の位置移動は、位置移動手段15と載置台14とをロッド16を介して接続して行ってもよいし、位置移動手段15を載置台14に載せて行ってもよい。また、位置移動手段15および位置移動手段19はどちらか1つにして装置を簡略化してもよい。また、位置移動手段15は水平(XY)および回転(θ)移動に特化させ、位置移動手段19は上下(Z)移動に特化させてもよい。
転写用ハンドリングチップ18は、画像観察手段20で試料11を観察できるように、画像観察手段20に用いる光に対して透明とすることが好ましい。アーム17も試料11を画像観察手段20で観察するときに視野に被る構成のときは、画像観察手段20に用いる光に対して透明とすることが好ましい。
温度調整手段12による温度調整範囲は、例えば0℃以上150℃以下である。ハンドリングパッド45がポリマーからなる場合、室温以上、ポリマーの軟化し始める温度近傍の範囲で温度温度を制御してナノシート片の脱着を行うことが好ましい。ここで、近傍とは50~90℃の範囲をさす。
この温度範囲にあると、ナノシート片62のハンドリングパッド45への脱着、被加工基板52への脱着が安定し、適度な付着力で脱着が可能になることから、2次元層状物質へのダメージも少ないものになる。
この温度範囲にあると、ナノシート片62のハンドリングパッド45への脱着、被加工基板52への脱着が安定し、適度な付着力で脱着が可能になることから、2次元層状物質へのダメージも少ないものになる。
第6に、転写ステップとして、ハンドリングパッド45下に被加工基板上52が来るように被加工基板52を配置し、位置合わせがある場合は、ハンドリングパッド45と被加工基板52の位置を調整した後(図3(d))、ハンドリングパッド45に付着させたナノシート片62を被加工基板52に接触させ、被加工基板上52に前記ナノシート片を付着させる(工程S16、図3(e))。ここで、好ましくはハンドリングパッド45の温度を変化させてナノシート片62のハンドリングパッド45への付着力を弱めて工程S16を行うことが好ましい。ハンドリングパッドとしてポリマーを用いた場合は、50℃から90℃である。
第7に、ハンドリングパッド離反ステップとして、ハンドリングパッド45を被加工基板52から引き離して、被加工基板52上にナノシート片62(2次元層状物質からなる所望の形状のパターン)が形成される(工程S17、図3(f))。
本方法によれば、パターン形成部が空隙あるいは凹部になっているネガポジ反転型の転写用基板を用いたスタンプ転写等により、そのパターンに沿って2次元物質を簡単に切断し、1~3層というような薄膜をも含んだ2次元層状物質からなる所望のパターンを2次元層状物質に対してダメージレスで作製することができる。本発明の方法は、背景で述べた、熱生成に伴うエッジ部の格子欠陥や変形を受けることは殆どなく、任意の角度でのナノシートも切断可能で、所望の形状のパターン形成が可能である。
2次元層状物質のパターンは、メタマテリアル構造をもったフォトニクス素子や2次元ネットワーク構造の形成に応用できる可能性を秘めている。本発明により、例えば、サブマイクロメートルからマイクロメートルの波長の光に対するメタマテリアル効果を有する2次元層状物質をパターン化して並べたフォトニック素子、および均一な材料で作った2次元デバイスに対して、ナノ・マイクロサイズのヘテロ構造を局所的に並べた新規2次元デバイスへの応用が可能となる。
以下では実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、この実施例はあくまで本発明の理解を助けるためここに挙げたものであり、本発明をこれに限定するものではない。
実施例では、2次元層状材料として2原子層の厚さのグラフェンを用い、表面に酸化シリコン膜が形成されたシリコン基板上に直径約3μmの円形の2次元層状パターンを形成した例を説明する。
第1に転写用パターン基板準備ステップ(図2、工程S11)として、厚さ0.2μmの窒化シリコン(SiNx)からなる基体32に直径3μmの孔が千鳥状に配置された転写用パターン基板31を準備した(図4(a)、図9(a))。
第2に、転写手段準備ステップ(工程S12)として、図8に示すスタンプ装置101を準備した。
スタンプ装置101は、パターン形成を行う試料51を載置する温度調整手段12と載置基体13からなる載置台(ステージ)と、載置台を移動させるための位置移動手段15およびロッド16と、転写用ハンドリングチップ18′を備えるアーム17と、アーム17を移動させる位置移動手段19と、転写用ハンドリングチップ18′およびアーム17を介して試料を画像観察する画像観察手段20を備える。ここで、ナノシート片を取り出す際は、試料51に代えてナノシートが載せられた転写用基板が載置台上に置かれる。
スタンプ装置101は、パターン形成を行う試料51を載置する温度調整手段12と載置基体13からなる載置台(ステージ)と、載置台を移動させるための位置移動手段15およびロッド16と、転写用ハンドリングチップ18′を備えるアーム17と、アーム17を移動させる位置移動手段19と、転写用ハンドリングチップ18′およびアーム17を介して試料を画像観察する画像観察手段20を備える。ここで、ナノシート片を取り出す際は、試料51に代えてナノシートが載せられた転写用基板が載置台上に置かれる。
載置台は、θ回転とXYZ移動機構(位置移動手段15等)を備えており、高さは0.2μmのステップ分解能の電動モーター(ZカプラーおよびフォーカスコントローラーMSS-FC、中央精密工業、日本)で制御できるようになっている。載置台の温度は、温度調整手段12により室温から150℃まで所望の値に調整できるようになっている。
アーム17としては、スライドガラスが用いられ、スライドガラスを固定するためのマイクロマニピュレーター(Thorlab Inc.、米国)が載置台の近くに配置されている。
スライドガラスの先には転写用ハンドリングチップ18′が取り付けられている。ここで、画像観察手段20を用いて試料51を観察するときは、アーム17であるスライドガラスを介さずに転写用ハンドリングチップ18′のみを介して観察できる。
画像観察手段20は、2種類の対物レンズを有する5×および20×の顕微鏡からなる。観察光にはハロゲンランプを用いた。レンズのNAは各々0.15および0.45である。
アーム17としては、スライドガラスが用いられ、スライドガラスを固定するためのマイクロマニピュレーター(Thorlab Inc.、米国)が載置台の近くに配置されている。
スライドガラスの先には転写用ハンドリングチップ18′が取り付けられている。ここで、画像観察手段20を用いて試料51を観察するときは、アーム17であるスライドガラスを介さずに転写用ハンドリングチップ18′のみを介して観察できる。
画像観察手段20は、2種類の対物レンズを有する5×および20×の顕微鏡からなる。観察光にはハロゲンランプを用いた。レンズのNAは各々0.15および0.45である。
転写用ハンドリングチップ18′は、図6(b)に示すように、スライドガラスとPDMSベースのゲルフィルムポリマーシートからなる透明基板41上にPDMS膜43およびPPC膜44からなるポリマーが配置されたハンドリングパッド45を有する。ここで、PDMS膜43はスピンコート膜からなり、その表面は反応性イオンエッチング(RIE)によりO2プラズマで処理されていて、その表面粗さはRMSで約19nmである。PPC膜44もスピンコート膜からなる。PPC膜44はそのガラス転移温度付近で付着力が大きく変化する膜である。
第3に、ナノシート準備ステップ(工程S13)として、厚さが2原子層のグラフェンからなるナノシート(グラフェンシート、NORCADA製(USA))を準備した。ここで、グラフェンシートの大きさは、0.5mm×0.5mmである。
第4に、ナノシート配置ステップ(工程S14)として、前記ナノシートを準備した後、転写用パターン基板31(基体32)上にグラフェンシート61を載せた(図3(a))。
第4に、ナノシート配置ステップ(工程S14)として、前記ナノシートを準備した後、転写用パターン基板31(基体32)上にグラフェンシート61を載せた(図3(a))。
第5に、ナノシート片取り出しステップ(工程S15)として、ハンドリングパッド45をグラフェンシート61に接触させて直径約3μmの円形のナノシート片62を取り出した。
詳細には、ハンドリングパッド45をグラフェンシート61に接触させて転写用パターン基板31を温度調整手段12により81℃に加熱して約5分保持した(図3(b)、図9(b))。その後、位置移動手段19を使用して、転写用ハンドリングチップ18′をゆっくり上に移動させてハンドリングパッド45を転写用パターン基板31の表面から引き離した。この時、基板の孔の位置にあったグラフェンシートが切断されてナノシート片62になって、ナノシート片62がハンドリングパッド45の表面46に移動した(図3(c))。
詳細には、ハンドリングパッド45をグラフェンシート61に接触させて転写用パターン基板31を温度調整手段12により81℃に加熱して約5分保持した(図3(b)、図9(b))。その後、位置移動手段19を使用して、転写用ハンドリングチップ18′をゆっくり上に移動させてハンドリングパッド45を転写用パターン基板31の表面から引き離した。この時、基板の孔の位置にあったグラフェンシートが切断されてナノシート片62になって、ナノシート片62がハンドリングパッド45の表面46に移動した(図3(c))。
第6に、転写ステップ(工程S16)として、最初に、90nmの厚さで第1主表面に酸化シリコン層が形成されたシリコン基板52を準備し、シリコン基板52とハンドリングパッド45との横位置が所定の位置になるように、位置移動手段15および19を用いて調整した(図3(d))。引き続き、シリコン基板52にハンドリングパッド45を接触させ、温度調整手段12によりシリコン基板52の温度を81℃に設定して約5分間保持した(図3(e))。
第7に、ハンドリングパッド離反ステップ(工程S17)として、位置移動手段19を用いてハンドリングパッド45をゆっくり(約5mm/分)と上に移動して、ハンドリングパッド45をシリコン基板52から引き離し、円形形状のナノシート片62を酸化シリコン層がその表面に形成されたシリコン基板52の上に転写した(図3(f))。シリコン基板52の表面を光学顕微鏡(オリンパス製)で観察すると、直径約3μmのグラフェン円板が並んでいることが確認できた(図9(c))。さらに、原子間力顕微鏡(Dimension Icon Brucker製)でこの円板を観察すると、平坦なグラフェン円板が観測された(図9(d))。
以上から、2次元層状材料であるグラフェンからなるミクロンサイズの微細パターンが簡便な装置で簡単に転写可能なことが実証された。
以上から、2次元層状材料であるグラフェンからなるミクロンサイズの微細パターンが簡便な装置で簡単に転写可能なことが実証された。
本発明により、金属、半導体および超伝導体として幅広い物性を備えていて機能性材料として様々な活用が期待されている2次元層状物質からなるサブミクロンサイズの微細パターンが、簡便にかつ高い品質を伴って形成することが可能になる。
このため、本発明は、高機能デバイスを支える技術として活用され、産業の発展に大いに寄与することが期待される。
このため、本発明は、高機能デバイスを支える技術として活用され、産業の発展に大いに寄与することが期待される。
12:温度調整手段
13:載置基体
14:載置台(ステージ)
15:位置移動手段
16:ロッド
17:アーム
18:転写用ハンドリングチップ
18′:転写用ハンドリングチップ
19:位置移動手段
20:画像観察手段
21:制御手段
31:転写用パターン基板
31´:転写用パターン基板
32:基体
33:空隙、孔(転写パターン部)
34:フィールド部
36:基体
37:凹部(転写パターン部)
38:フィールド部
41:基板、透明基板
42:ハンドリングパッド
43:PDMS膜
44:PPC膜
45:ハンドリングパッド
46:表面
51:試料
52:被加工基板、基板
61:ナノシート、グラフェンシート
62:ナノシート片
63:ナノシート残材
61a:被形成パターン、転写パターン
101:転写装置(スタンプ)
13:載置基体
14:載置台(ステージ)
15:位置移動手段
16:ロッド
17:アーム
18:転写用ハンドリングチップ
18′:転写用ハンドリングチップ
19:位置移動手段
20:画像観察手段
21:制御手段
31:転写用パターン基板
31´:転写用パターン基板
32:基体
33:空隙、孔(転写パターン部)
34:フィールド部
36:基体
37:凹部(転写パターン部)
38:フィールド部
41:基板、透明基板
42:ハンドリングパッド
43:PDMS膜
44:PPC膜
45:ハンドリングパッド
46:表面
51:試料
52:被加工基板、基板
61:ナノシート、グラフェンシート
62:ナノシート片
63:ナノシート残材
61a:被形成パターン、転写パターン
101:転写装置(スタンプ)
Claims (11)
- 2次元層状物質からなる微細パターンの形成方法であって、
被形成微細パターン対応部に、凹部または空隙からなる前記被形成微細パターン形状の転写用パターンが形成された、ネガ・ポジ反転の転写用パターン基板を準備する転写用パターン基板準備ステップと、
転写用のハンドリングパッドを備える転写手段を準備する転写手段準備ステップと、
前記2次元層状物質からなるナノシートを準備するナノシート準備ステップと、
前記ナノシートを前記転写用パターン基板の上に配置するナノシート配置ステップと、
前記ハンドリングパッドを前記ナノシートに接触させて、前記転写用パターン基板上に置かれた前記ナノシートから、前記転写用パターン形状のナノシート片を前記ハンドリングパッドに部分的に付着させて剥がすナノシート片取り出しステップと、
前記ハンドリングパッドに付着させた前記ナノシート片を被加工基板に接触させた後、前記被加工基板上に前記ナノシート片を付着させる転写ステップと、
前記ハンドリングパッドを前記被加工基板から引き離すハンドリングパッド離反ステップを有する、2次元層状物質微細パターン形成方法。 - 前記ハンドリングパッドは温度によって付着力が変化する材料からなり、
前記転写ステップは、前記ハンドリングパッドに付着させた前記ナノシート片を被加工基板に接触させた後、前記ハンドリングパッドの温度を変化させて前記ナノシート片の前記ハンドリングパッドへの付着力を弱めて、前記被加工基板上に前記ナノシート片を付着させることからなる、請求項1記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。 - 前記ハンドリングパッドの少なくとも表面は、ポリマーからなる、請求項1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
- 前記温度は、前記ポリマーの軟化温度近傍の温度である、請求項3記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
- 前記ハンドリングパッドは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)膜およびポリプロピレンカルボナート(PPC)膜が順次形成された構造を有する、請求項1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
- 前記ハンドリングパッドは、熱剥離テープを備える、請求項1または2記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
- 前記2次元層状物質は、層間がファンデルワールス力で結合されている、請求項1から6の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
- 前記2次元層状物質は、グラフェン、遷移金属カルコゲナイト(TMDC)、酸化物、および窒化物からなる群より選ばれる1からなる、請求項1から7の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
- 前記遷移金属カルコゲナイトは、ZrSe2、TaSe2、TaS2、NbSe2、WSe2、MoTe2、MoSe2、MoS2、GaSe、GaS、SnSe2およびSnS2からなる群より選ばれる1からなる、請求項8記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
- 前記ナノシートの厚さは、1原子層以上200nm以下である、請求項1から9の何れか一記載の微細パターン形成方法。
- 前記被形成微細パターンの最小部の幅は0.1μm以上10μm以下である、請求項1から10の何れか一記載の2次元層状物質微細パターン形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2023222057A JP2025104369A (ja) | 2023-12-28 | 2023-12-28 | 2次元層状物質微細パターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2023222057A JP2025104369A (ja) | 2023-12-28 | 2023-12-28 | 2次元層状物質微細パターン形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2025104369A true JP2025104369A (ja) | 2025-07-10 |
Family
ID=96307209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2023222057A Pending JP2025104369A (ja) | 2023-12-28 | 2023-12-28 | 2次元層状物質微細パターン形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2025104369A (ja) |
-
2023
- 2023-12-28 JP JP2023222057A patent/JP2025104369A/ja active Pending
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