JP2025055390A - 建物の外壁構造及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外壁材と複数の面材(パネル)を保持する力が強く、かつ施工性に柔軟性のある外壁構造とその施工方法を提供する。
【解決手段】建物の外壁構造1は、複数の柱材8,20と、複数の柱材8,20の屋外側に位置する外面材2を備える。外面材2を屋外側から貫通する外固定具5によって外面材2が柱材8,20に固定される。外面材2の屋内側でかつ複数の柱材8,20の間に内面材3が位置する。内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外側の表面に突出しない内固定具6,21によって内面材3が外面材2に固定される。外面材2の屋外側に間隔を有して外壁材4が位置する。外面材2を屋外側から貫通する壁固定具7によって外壁材4が柱材8,20に固定される。
【選択図】図3
【解決手段】建物の外壁構造1は、複数の柱材8,20と、複数の柱材8,20の屋外側に位置する外面材2を備える。外面材2を屋外側から貫通する外固定具5によって外面材2が柱材8,20に固定される。外面材2の屋内側でかつ複数の柱材8,20の間に内面材3が位置する。内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外側の表面に突出しない内固定具6,21によって内面材3が外面材2に固定される。外面材2の屋外側に間隔を有して外壁材4が位置する。外面材2を屋外側から貫通する壁固定具7によって外壁材4が柱材8,20に固定される。
【選択図】図3
Description
本発明は、建物の外壁構造及びその施工方法に関する。
建物の外壁構造は、例えば耐火性を考慮した構成を備える。特許文献1に開示された外壁構造は、外壁パネルと2枚の耐火ボードを備えている。第1層耐火ボードが屋内側からねじ(ビス)で外壁パネルに固定されている。第1層耐火ボードの屋内側に第2層耐火ボードが重ねられている。ねじが屋内側から第2層耐火ボートと第1層耐火ボードを貫通し、ねじの先端が外壁パネルに固定されるようになっている。したがって外壁パネルに2枚の耐火ボードの重みが加わる構造となっている。
特許文献2に開示された外壁構造は、軽量鉄骨の屋外側に2枚の石膏ボードが積層され、積層された石膏ボードの屋外側からねじが挿通され、ねじの先端が軽量鉄骨に固定されている。積層された石膏ボードの屋外側に固定具を介して外壁材が固定されている。したがって軽量鉄骨に対する石膏ボードと外壁材の組付けの順番は、常にこの順番に限定される。
そのため外壁材と複数の面材(パネル)を保持する力が強く、かつ施工性に柔軟性のある外壁構造が必要とされている。
本開示の態様1によると、建物の外壁構造は、複数の柱材と、複数の柱材の屋外側に位置する外面材を備える。外面材を屋外側から貫通する外固定具によって外面材が柱材に固定される。外面材の屋内側でかつ複数の柱材の間に内面材が位置する。内面材を屋内側から貫通しかつ外面材の屋外側の表面に突出しない内固定具によって内面材が外面材に固定される。外面材の屋外側に間隔を有して外壁材が位置する。外面材を屋外側から貫通する壁固定具によって外壁材が柱材に固定される。
したがって外面材と外壁材が柱材に固定される。内面材は外面材に固定される。したがって内面材と外面材を外壁材に固定する構造に比べて各部材の荷重が分散されて保持される。これにより外壁材と複数の面材を保持する力が強い構造になっている。さらに外面材と外壁材が柱材に屋外側から固定されるのに対し、内面材は屋内側から外面材に固定される。そのため様々な施工手順で外壁構造を組み立てることができる。例えば外面材を柱材に固定した後に、内面材を先に固定、あるいは外壁材を先に固定するかを選択することができる。その結果、本構造は施工性の柔軟性が高い。
本開示の態様2によると、内面材は、外面材よりも厚さが薄い。したがって、外面材にかかる荷重がより小さくなる。
本開示の態様3によると、外壁構造は、垂直方向に並べられる複数の内面材を備える。最下段の内面材は、水平方向に延びる底支持材によって支持される。底支持材は、基礎の上に配設される。したがって基礎が例えば凹凸を有する場合であっても、最下段の内面材を平らな面上に配置できる。これにより内面材を安定良く保持できる。
本開示の態様4によると、外面材の下端が基礎に当接する。外面材の屋内面が底支持材に当接している。したがって内面材が底支持材の高さ分だけ外面材より高い位置からスタートして垂直方向に並べられる。これにより上下に隣接する内面材間の横継目の高さと、上下に隣接する外面材間の横継目の高さがずれる。すなわち、外面材の横継目と内面材の横継目が厚さ方向に連続しないため、火炎が入り込みにくい。その結果、外壁構造の耐火性が向上し得る。
本開示の態様5によると、外壁構造は、左右に並べられる複数の外壁材と、隣接する外壁材を接合する左右接合部材を備える。左右接合部材は、柱材の屋外側に位置し、かつ屋外側から見た際の柱材の左右縁に跨る左右幅を備える。したがって、左右接合部材は、柱材を屋外側から覆うように配設されている。よって、内面材が配設されない柱材の箇所において、左右接合部材により耐火性を補う。かくして外壁構造全体の耐火性が向上する。
本開示の態様6によると、外壁構造は、並設される複数の内面材と、隣接する内面材の接合部を屋内側から覆うように内面材の屋内面に貼付されるテープ部材を備える。したがって内面材間の継目から火炎が入り込むことをテープ部材によって抑制することができる。かくして外壁構造の耐火性が向上する。
本開示の他の特徴によると、建物の外壁構造の施工方法は、外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。外壁材固定工程は、複数の柱材の屋外側に外面材を配置し、外面材を屋外側から貫通する外固定具によって外面材を柱材に固定する。内面材固定工程は、外面材の屋内側でかつ複数の柱材の間に内面材を配置し、内面材を屋内側から貫通しかつ外面材の屋外面を突出しない内固定具によって内面材を外面材に固定する。外壁材固定工程は、外面材の屋外側に間隔を有して外壁材を配置し、外面材を屋外側から貫通する壁固定具によって外壁材を柱材に固定する。これらの工程は、外面材固定工程、内面材固定工程、外壁材固定工程の順、又は、外面材固定工程、外壁材固定工程、内面材固定工程の順で施工される。
したがって、外面材固定工程を終えた後に、内面材固定工程と外壁材固定工程のどちらを先に行うかを選択できる。よって、例えば雨天の場合に屋内の作業(内面材固定工程)を先に行うなど、天候等に応じて、屋内の作業(内面材固定工程)と屋外の作業(外壁材工程工程)の順序を入れ替えることができる。すなわち、外壁構造の施工をより効率的に行うことができる。
<外壁構造の構成(第1実施形態)>
本発明の第1の実施形態を図1~図4にしたがって説明する。外壁構造1は、例えば住宅、施設、倉庫等の建物を構成する構造体に用いられる。外壁構造1は、図1に示すように屋外側から屋内側に向けて外壁材4、外面材2、内面材3等の建材を順に備える。さらに外壁構造1は、建材を支持するために上下方向(垂直方向)に延びる複数の柱材8を備える。
本発明の第1の実施形態を図1~図4にしたがって説明する。外壁構造1は、例えば住宅、施設、倉庫等の建物を構成する構造体に用いられる。外壁構造1は、図1に示すように屋外側から屋内側に向けて外壁材4、外面材2、内面材3等の建材を順に備える。さらに外壁構造1は、建材を支持するために上下方向(垂直方向)に延びる複数の柱材8を備える。
柱材8は、図1,3に示すように、例えばC形鋼等の鋼製鋼材が選択される。柱材8は、左右方向に所定間隔をおいて複数配置されている。柱材8は、本体片8aと、本体片8aの両端から左右方向に延びる屋外片8b及び屋内片8cと、屋外片8bの先端が屈曲した外リブ8dと、屋内片8cの先端が屈曲した内リブ8eを有する。
底支持材10は、図2に示すように、例えば角型鋼管等の鋼製鋼材が選択される。底支持材10は、互いに対向する上面10aと下面10bを有し、上面10a及び下面10bにそれぞれ隣接する屋外面10cと屋内面10dを有する。底支持材10は、左右方向(水平方向)に延びており、底支持材10の上面10aは、水平面になっている。底支持材10は、基礎9の上に載置される。基礎9は、例えば鉄筋コンクリートであって、基礎9の上面は、略水平になっている。基礎9の上に外面材2が載置される。
外面材2は、図1,2に示すように柱材8の屋外側に配置される。外面材2は、略長方形状の板状部材であり、例えば横長の長方形状である。外面材2は、板状であれば材質は指定されないが、例えば強化石膏ボード等の石膏ボード、ケイ酸カルシウム板等、耐火性を備えた材料から形成される。本実施形態では、寸法が縦810mm、横1820mmの強化石膏ボードが選択される。外面材2の屋内面は、柱材8の屋外面(屋外片8b)に当接される。外面材2は、上下方向と左右方向に複数並べられている。最下段の外面材2の下端2aは、基礎9に当接される。最下段の外面材2の屋内面は、底支持材10の屋外面10cに当接されている。外面材2は、外固定具5によって柱材8に固定される。また、最下段の外面材2は、下側が外固定具5によって底支持材10に固定される。具体的には、外固定具5は外面材2を貫通し、底支持材10の屋外面10cを貫通し、固定される。なお、外面材2は、縦長の長方形状であっても良く、正方形状であっても良い。
外固定具5は、図2,3に示すように例えば釘、ねじである。外固定具5は、外面材2を屋外側から貫通し、柱材8に到達する。外固定具5の先端は、柱材8の屋外片8bを貫通し、外固定具5の先端部近傍が柱材8の屋外片8bに螺合あるいは嵌合される。外固定具5は、柱材8に沿って、上下に複数設けられる。したがって外面材2は、柱材8に沿って上下複数の外固定具5によって柱材8に固定される。さらに外面材2は、左右に並ぶ複数の柱材8に対して固定される。すなわち外面材2は、複数の柱材8に対して支持される。外面材2の屋内側には、内面材3が設けられる。
内面材3は、図2,3に示すように柱材8の間に配置される。内面材3も外面材2と同様、略長方形状の板状部材であり、例えば横長の長方形状である。内面材3は、例えば強化石膏ボード等の石膏ボード、ケイ酸カルシウム板等、耐火性を備えた材料から形成される。本実施形態では、縦横の寸法が外面材2と同じ強化石膏ボードが選択される。内面材3は、例えば外面材2より厚さが薄い。内面材3の厚さは、例えば柱材8の外リブ8dの屋内外方向における高さと同じある。したがって内面材3の屋内側の表面3fと外リブ8dの屋内端は、同一平面上に位置する。しかしながら、必ずしも同一平面上にある必要はない。内面材3の左右端面は、外リブ8dに当接している。
内面材3は、図2に示すように上下方向に複数並べられている。上下方向に並ぶ内面材3は、相互に当接して並べられる。最下段の内面材3の下端3aは、底支持材10の上面10aに当接される。したがって最下段の内面材3は、底支持材10によって支持され、基礎9よりも底支持材10の高さ分、高い場所に位置する。各内面材3は、複数の内固定具6によって外面材2に固定される。
内固定具6は、図3に示すように例えばステープルである。ステープルは、略U字状であって、2列の装着部6aを有する。内固定具6は、内面材3の屋内側から外面材2に装着される。内固定具6は、内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外側の表面に突出することなく内面材3を固定する。例えば内固定具6の先端は、外面材2の屋外側の領域内に位置する。あるいは内固定具6の先端は、外面材2の屋外面と同一の場所に位置する。図4に示すように内面材3は、複数の内固定具6によって外面材2に固定される。例えば複数の内固定具6は、上下方向と左右方向に所定間隔ごとに内面材3に対して装着される。ステープルは、縦、横、斜めなど、様々な方向から固定可能である。
図1に示すように外面材2の屋外側に防水シート13が配設される。防水シート13は、外面材2の屋外面に敷設されている。防水シート13は、例えば防水紙、フィルム、不織布等からなり、防水性のほかに透湿性を備えている。防水シート13および外面材2の屋外側に外壁材4が配置される。
外壁材4は、図1に示すように略矩形状の板状部材であり、例えば横長の長方形である。外壁材4は、建物の外壁面を構成し、例えばセメントを含む窯業系材料等からなる。またこのほか、金属系壁材、木質系壁材、又は樹脂系壁材等を適宜選択できる。外壁材4は、外面材2との間に所定の隙間を有して配置される。外壁材4は、上下方向と左右方向に複数並べられている。なお外壁材4は、縦長の長方形状であっても良く、正方形状であっても良い。
外壁材4は、図2に示すように下辺に表側上下接合部4aを備え、上辺に裏側上下接合部4bを備える。表側上下接合部4aは、外壁材4の厚さの約半分の厚さを有し、屋外領域を構成し、屋内領域が削られている。裏側上下接合部4bは、外壁材4の厚さの約半分の厚さを有し、屋内領域を構成し、屋外領域が削られている。裏側上下接合部4bには、コーキングがあっても良い。最下段の外壁材4は、表側上下接合部4aが張り始め用取付具15に係止されることで支持される。最下段の外壁材4の下端は、最下段の外面材2の下端2aと最下段の内面材3の下端3aの間に位置するように、張り始めの高さ位置が設定されている。
外壁材4は、図3に示すように外面材2を屋外側から貫通する壁固定具7によって柱材8に固定される。壁固定具7は、ねじ7bと留付具7cの組み合わせにより構成される。ねじ7bは、留付具7cに予め形成されたねじ穴から挿入し、外面材2を屋外側から貫通し、柱材8に到達する。留付具7cは、通気用留金具が選択され、外壁材4と外面材2の間に位置する。留付具7cにより、外壁材4と外面材2の間に通気用あるいは断熱用の間隔が形成される。なお、図2,3に示す留付具7cは、外面材2との間に隙間が生じないように取り付けられている。
張り始め用取付具15は、図2に示すように構造体に固定された平板部分15aとその平板部分15aの下端から屋外方向に屈曲する屈曲部分15bとを含んでいる。張り始め用取付具15は、水切り部材14より上方の位置で、最下段の外壁材4の表側上下接合部4aを屈曲部分15bにより係止する。張り始め用取付具15と水切り部材14は、最下段の外面材2の屋外面の下部に設けられる。また、ねじ7bは、張り始め用取付具15と水切り部材14と最下段の外面材2を経て、底支持材10の屋外面10cを貫通している、つまり、ねじ7bによって、張り始め用取付具15と水切り部材14と最下段の外面材2は、底支持材10に固定されている。
図3に示すように、左右に隣接する外壁材4の接合部(縦継目4d)の屋内側は、二本の柱材8が、本体片8a同士が当接した状態で左右に並べて配設されている。そして、外壁材4の左右の側端部がそれぞれねじ7bと留付具7cからなる壁固定具7により柱材8に固定されている。二つの留付具7cの間には、上下方向に延在する左右接合部材11が配設されている。
左右接合部材11は、図3に示すように例えば金属製の板状部材からなり、断面形状がハット型形状に形成されたハットジョイナーが選択される。左右接合部材11は、外面材2の屋外側に位置する。左右接合部材11は、左右方向における中央に屋内側から屋外側に突出した凸部11aを有しており、凸部11aが左右に隣接する外壁材4の間に当接した状態で挟持されている。左右接合部材11は、左右方向に屋外側から見た際の柱材8の左右縁に跨る左右幅を備える。本実施形態では、左右接合部材11の左右の長さ寸法L1は、二本並んだ柱材8の左右幅L2と同じになるように設定されている。なお、左右接合部材11の左右の長さ寸法L1が二本の柱材8の左右幅L2より長くなる設定としても良い。また、外壁材4の縦継目4dには、左右接合部材11の凸部11aより屋外側に、凸部11aと当接した状態でシーリング12が施されている。
本実施形態では、外面材2と内面材3の上下方向の長さは同じであり、外壁材4の上下方向の長さの二倍に設定されている。図4に示すように、上下に隣接する外面材2の接合部(横継目2c)と、上下に隣接する内面材3の接合部(横継目3c)は、底支持材10の高さ分ずれている。さらに、外面材2の横継目2cと内面材3の横継目3cの間に外壁材4の横継目4cが位置する。また、左右方向において、外面材2の縦継目2dと内面材3の縦継目3dがずれている。このように外面材2と内面材3と外壁材4の横継目2c,3c,4cがそれそれずれている構成、すなわち厚さ方向に横継目2c,3c,4cが重なる部分が無い構成とすることで、火炎が入り込みにくく、耐火性が向上し得る。
<外壁構造の施工工程(第1実施形態)>
次に、上記第1の実施形態に係る外壁構造1の施工方法について説明する。外壁構造1の施工工程は、外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。外壁構造1は、左右方向に所定間隔をおいて配置された複数の柱材8と、基礎9の上に配設された水平方向に延びる底支持材10を備える。柱材8は、左右方向に隣接する外壁材4の接合部(縦継目4d)の位置に合わせて、本体片8a同士が当接した二本の柱材8が左右に並べて配置されている。
次に、上記第1の実施形態に係る外壁構造1の施工方法について説明する。外壁構造1の施工工程は、外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。外壁構造1は、左右方向に所定間隔をおいて配置された複数の柱材8と、基礎9の上に配設された水平方向に延びる底支持材10を備える。柱材8は、左右方向に隣接する外壁材4の接合部(縦継目4d)の位置に合わせて、本体片8a同士が当接した二本の柱材8が左右に並べて配置されている。
外面材固定工程は、複数の柱材8の屋外側に外面材2を配置し、外固定具5によって柱材8に固定する。固定箇所は例えば、上下方向においては所定間隔ごとに、左右方向においては柱材8ごとに固定をする。具体的には、最下段の外面材2を、その下端が基礎9の上面に当接し、かつ屋内面が底支持材10に当接するように、左右方向に並べて配置する。外面材2の屋内面と柱材8が当接する箇所において、外面材2を屋外側から貫通する外固定具5によって外面材2を柱材8に固定する。左右に並べられた外面材2の上側に上段の外面材2を順に配置し、同様に外固定具5によって柱材8に固定する。
内面材固定工程は、外面材2の屋内側でかつ複数の柱材8の間に内面材3を配置し、内固定具6によって外面材2に固定する。具体的には、最下段の内面材3を、その下端3aが底支持材10の上面10aと当接するように、左右方向に並べて配置する。このとき内面材3の縦継目3dが、外面材2の縦継目2dの位置とずれるように、内面材3を配置する。内面材3は、上下方向と左右方向に所定間隔ごとに設定された固定箇所において、内固定具6によって屋内側から外面材2に固定される。内面材3の固定箇所、すなわち内固定具6の留付け位置は適宜設定されるものであり、上下左右とも任意の位置に留付け可能である。内固定具6は、内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外面を突出しない構成とされる。左右に並べられた内面材3の上側に上段の内面材3を順に配置し、同様に内固定具6によって外面材2に固定する。最下段の内面材3を底支持材10の上に配置することで、内面材3の横継目3cの位置が外面材2の横継目2cの位置よりも、底支持材10の高さ分だけ上にずれる。このように外面材2と内面材3の横継目2c,3cがずれるため、すなわち厚さ方向に横継目2c,3cが重なる部分が無いため、火炎が入り込みにくく、耐火性が向上し得る。
内面材固定工程では、外面材2に接着剤を塗布してから、内面材3を配置して内固定具6により固定しても良い。
外壁材固定工程は、外面材2の屋外側に間隔を有して外壁材4を配置し、外面材2を介して壁固定具7によって柱材8に固定する。具体的には、外面材2の屋外面の下部に、水切り部材14と張り始め用取付具15を設ける。そして、最下段の外壁材4を、その下辺における表側上下接合部4aが張り始め用取付具15の屈曲部分15bに係止されるように配置する。外壁材4は、左右方向に沿って順に並べられる。外壁材4は、外面材2との間に配設された留付具7cとねじ7bによって柱材8に固定される。固定箇所は、上下方向においては所定間隔ごとに、左右方向においては柱材8ごとに固定をする。
外壁材4の縦継目4dにおいては、二つの留付具7cと左右接合部材11が配置される。左右接合部材11は、凸部11aが隣接する外壁材4の間に位置するように配置される。二つの留付具7cは、左右接合部材11の凸部11aの両側に位置するように、外壁材4の上辺側に配置され、左右接合部材11を介してねじ7bによって柱材8に固定される。左右に並べられた外壁材4の上側に上段の外壁材4を順に配置し、同様に壁固定具7によって柱材8に固定する。この際、下段の裏側上下接合部4bと上段の表側上下接合部4aが厚さ方向に重なるように、張り合わされる。また、外壁材4の縦継目4dにおいて、左右接合部材11の凸部11aより屋外側に、凸部11aと当接した状態でシーリング12が施される。
これらの工程は、外面材固定工程、内面材固定工程、外壁材固定工程の順、又は、外面材固定工程、外壁材固定工程、内面材固定工程の順で施工される。また、外面材2の屋外側に、防水シート13を敷設しても良い。
<外壁構造の構成(第2実施形態)>
次に、本発明の第2の実施形態を図5~図7にしたがって説明する。外壁構造1は、図5に示すように屋外側から屋内側に向けて外壁材4、外面材2、内面材3等の建材を順に備える。さらに外壁構造1は、建材を支持するために上下方向(垂直方向)に延びる複数の柱材8を備える。
次に、本発明の第2の実施形態を図5~図7にしたがって説明する。外壁構造1は、図5に示すように屋外側から屋内側に向けて外壁材4、外面材2、内面材3等の建材を順に備える。さらに外壁構造1は、建材を支持するために上下方向(垂直方向)に延びる複数の柱材8を備える。
外面材2は、図5,7に示すように上下方向と左右方向に複数並べられている。第1の実施形態と異なる構成として、図6に示すように、外面材2の横継目2cにおいて、屋外側と屋内側から外面材2の横継目2cを覆うように、外面材2の屋外面と屋内面にそれぞれテープ部材16,17が貼付されている。テープ部材16,17は、耐火性を有するものが好ましく、例えばアルミニウムテープやガラステープ等が選択される。
内面材3は、図5,7に示すように上下方向と左右方向に複数並べられている。内面材3の横継目3cは、外面材2の横継目2cより底支持材10の高さ分上方に位置している。第1の実施形態と異なる構成として、図6に示すように、内面材3の横継目3cにおいて、屋内側から内面材3の横継目3cを覆うように、内面材3の屋内面にテープ部材18が貼付されている。テープ部材18は、耐火性を有するものが好ましく、例えばアルミニウムテープやガラステープ等が選択される。また、内面材3は、例えば外面材2と同じ厚さに設定されている。すなわち、本実施形態の内面材3は、第1の実施形態の内面材3よりも厚さの寸法が大きい。
外壁材4は、図5,7に示すように上下方向と左右方向に複数並べられている。左右に隣接する外壁材4の接合部(縦継目4g)は、図6に示すように、第1実施形態と異なりシーリングを使用しない構成となっている。外壁材4は、左右の両側端部に表側左右接合部4eと裏側左右接合部4fを備える。表側左右接合部4eは、外壁材4の厚さの約半分の厚さを有し、屋外領域を構成し、屋内領域が削られている。裏側左右接合部4fは、外壁材4の厚さの約半分の厚さを有し、屋内領域を構成し、屋外領域が削られている。裏側左右接合部4fには、コーキングがあっても良い。外壁材4は、左右に隣接する外壁材4の接合部(縦継目4g)において、表側左右接合部4eと裏側左右接合部4fが厚さ方向に重なるようにして相互に張り合わされ、壁固定具7によって固定されている。壁固定具7は、ねじ7bと留付具7dの組み合わせにより構成される。留付具7dは、隣接する外壁材4に跨るように配設されており、ねじ7bを留付具7dに予め形成されたねじ穴から挿入して、柱材8に固定されている。なお、留付具7dは、外面材2との間に隙間が生じないように取り付けられている。
<外壁構造の施工工程(第2実施形態)>
次に、上記第2の実施形態に係る外壁構造1の施工方法について説明する。本実施形態に係る外壁構造1の施工工程は、第1の実施形態と同様に外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。
次に、上記第2の実施形態に係る外壁構造1の施工方法について説明する。本実施形態に係る外壁構造1の施工工程は、第1の実施形態と同様に外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。
外面材固定工程では、図6を参照するように、複数並べられ柱材8に固定された外面材2に対し、屋外側と屋内側から外面材2の横継目2cを覆うように、外面材2の屋外面と屋内面にそれぞれテープ部材16,17を貼付する。
内面材固定工程では、図6を参照するように、複数並べられ外面材2に固定された内面材3に対し、屋内側から内面材3の横継目3cを覆うように、内面材3の屋内面にテープ部材18を貼付する。
外壁材固定工程では、最下段の外壁材4が、左右方向に沿って順に並べられる。外壁材4は、図6を参照するように、外面材2との間に配設された壁固定具7(ねじ7bと留付具7d)によって柱材8に固定される。第1の実施形態と異なる工程として、外壁材4の縦継目4gにおいては、表側左右接合部4eと裏側左右接合部4fが外壁材4の厚さ方向に重なるようにして張り合わされる。また、壁固定具7を構成する留付具7dは、左右に隣接する外壁材4に跨るように、外壁材4の上辺側に配置され、柱材8にねじ7bで固定される。左右に並べられた外壁材4の上側に上段の外壁材4を順に配置し、同様に壁固定具7によって柱材8に固定する。
<外壁構造の構成(第3実施形態)>
次に、本発明の第3の実施形態を図8にしたがって説明する。外壁構造1は、第1の実施形態と異なる構成として、木材からなる複数の柱材20を備えている。柱材20は、図8に示すように略矩形状の断面形状を有する。複数の柱材20は、左右方向に所定間隔をおいて配設されている。
次に、本発明の第3の実施形態を図8にしたがって説明する。外壁構造1は、第1の実施形態と異なる構成として、木材からなる複数の柱材20を備えている。柱材20は、図8に示すように略矩形状の断面形状を有する。複数の柱材20は、左右方向に所定間隔をおいて配設されている。
外面材2は、外固定具5によって柱材20に固定される。外固定具5は、図8に示すように例えば釘、ねじである。外固定具5の先端は、外面材2を貫通すると共に柱材20の内部に位置する。
内面材3は、上下方向と左右方向に所定間隔ごとに設定された固定箇所において、屋内側から内固定具21によって外面材2に固定される。内固定具21は、図8に示すように、例えば釘やねじである。内固定具21は、内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外側の表面に突出することなく内面材3を固定する。
外壁材4は、図8に示すように壁固定具7によって支持部材22(木胴縁)と外面材2を介して柱材20に固定される。本実施形態では、壁固定具7はねじ7bと厚さの薄い留付具7fの組み合わせにより構成される。ねじ7bは、留付具7fに予め形成されたねじ穴から挿入し、支持部材22と外面材2を貫通して柱材20に到達する。ねじ7bの先端は、柱材20の内部に位置する。留付具7fは、通気用留金具が選択され、外壁材4と支持部材22の間に位置する。なお、留付具7fは、外面材2との間に隙間が生じないように取り付けられている。
支持部材22(木胴縁)は、図8に示すように、断面形状が略長方形状の木材からなり、上下方向に延在する帯板状である。支持部材22は、柱材20の位置に合わせて、外壁材4と外面材2の間に配設されており、ねじ7eによって柱材20に固定されている。ねじ7eの先端は、支持部材22と外面材2を貫通するとともに、柱材20の内部に位置する。支持部材22は、外面材2の屋外面に当接する。
左右に隣接する外壁材4の接合部(縦継目4j)においては、支持部材22と外壁材4との間に、二つの壁固定具7と上下方向に延在する左右接合部材11が配設されている。左右接合部材11は、例えばハットジョイナーである。左右接合部材11は、左右方向に屋外側から見た際の柱材20の左右縁に跨る左右幅を備える。本実施形態では、左右接合部材11の左右の長さ寸法L1は、柱材20の幅L3より長くなるように設定されている。なお、左右接合部材11の左右の長さ寸法L1は、柱材20の幅L3と同じ寸法に設定しても良い。外壁材4の縦継目4jには、左右接合部材11の凸部11aより屋外側に、凸部11aと当接した状態でシーリング12が施されている。
<外壁構造の施工工程(第3実施形態)>
次に、上記第3の実施形態に係る外壁構造1の施工方法について説明する。本実施形態に係る外壁構造1の施工工程は、第1の実施形態と同様に外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。複数の柱材20は木材からなる。
次に、上記第3の実施形態に係る外壁構造1の施工方法について説明する。本実施形態に係る外壁構造1の施工工程は、第1の実施形態と同様に外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。複数の柱材20は木材からなる。
外壁材固定工程では、最下段の外壁材4が、左右方向に沿って順に並べられる。柱材20の位置に合わせて、外面材2の屋外側に上下方向に延在する支持部材22(木胴縁)が設けられる。支持部材22は木材からなり、外面材2の屋外面に当接する。支持部材22は、ねじ7eによって、外面材2を介して柱材20に固定される。外壁材4は、支持部材22の屋外側に配設された壁固定具7(留付具7fとねじ7b)によって、支持部材22と外面材2を介して柱材20に固定される。
外壁材4の縦継目4jにおいては、支持部材22の屋外側に左右接合部材11と二つの留付具7fが配置される。二つの留付具7fは、左右接合部材11の凸部11aの両側に位置するように、外壁材4の上辺側に配置され、左右接合部材11を介してねじ7bによって柱材8に固定される。左右接合部材11の凸部11aより屋外側には、凸部11aと当接した状態でシーリング12が施される。そして、左右に並べられた外壁材4の上側に上段の外壁材4を順に配置し、同様に壁固定具7によって柱材20に固定する。
<実施形態による効果>
上記第1から第3の実施形態に係る建物の外壁構造1は、複数の柱材8,20と、複数の柱材8,20の屋外側に位置する外面材2を備える。外面材2を屋外側から貫通する外固定具5によって外面材2が柱材8,20に固定される。外面材2の屋内側でかつ複数の柱材8,20の間に内面材3が位置する。内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外側の表面に突出しない内固定具6,21によって内面材3が外面材2に固定される。外面材2の屋外側に間隔を有して外壁材4が位置する。外面材2を屋外側から貫通する壁固定具7によって外壁材4が柱材8,20に固定される。
上記第1から第3の実施形態に係る建物の外壁構造1は、複数の柱材8,20と、複数の柱材8,20の屋外側に位置する外面材2を備える。外面材2を屋外側から貫通する外固定具5によって外面材2が柱材8,20に固定される。外面材2の屋内側でかつ複数の柱材8,20の間に内面材3が位置する。内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外側の表面に突出しない内固定具6,21によって内面材3が外面材2に固定される。外面材2の屋外側に間隔を有して外壁材4が位置する。外面材2を屋外側から貫通する壁固定具7によって外壁材4が柱材8,20に固定される。
したがって外面材2と外壁材4が柱材8,20に固定される。内面材3は外面材2に固定される。したがって内面材3と外面材2を外壁材4に固定する構造に比べて各部材の荷重が分散されて保持される。これにより外壁材4と複数の面材を保持する力が強い構造になっている。さらに外面材2と外壁材4が柱材8,20に屋外側から固定されるのに対し、内面材3は屋内側から外面材2に固定される。そのため様々な施工手順で外壁構造1を組み立てることができる。例えば外面材2を柱材8,20に固定した後に、内面材3を先に固定、あるいは外壁材4を先に固定するかを選択することができる。その結果、本構造は施工性の柔軟性が高い。
第1から第3の実施形態に係る建物の外壁構造1の施工方法は、外面材固定工程と、内面材固定工程と、外壁材固定工程を備える。外面材固定工程は、複数の柱材8,20の屋外側に外面材2を配置し、外面材2を屋外側から貫通する外固定具5によって外面材2を柱材8,20に固定する。内面材固定工程は、外面材2の屋内側でかつ複数の柱材8,20の間に内面材3を配置し、内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外面を突出しない内固定具6,21によって内面材3を外面材2に固定する。外壁材固定工程は、外面材2の屋外側に間隔を有して外壁材4を配置し、外面材2を屋外側から貫通する壁固定具7によって外壁材4を柱材8,20に固定する。これらの工程は、外面材固定工程、内面材固定工程、外壁材固定工程の順、又は、外面材固定工程、外壁材固定工程、内面材固定工程の順で施工される。
したがって、外面材固定工程を終えた後に、内面材固定工程と外壁材固定工程のどちらを先に行うかを選択できる。よって、例えば雨天の場合に屋内の作業(内面材固定工程)を先に行うなど、天候等に応じて、屋内の作業(内面材固定工程)と屋外の作業(外壁材工程工程)の順序を入れ替えることができる。すなわち、外壁構造1の施工をより効率的に行うことができる。
第1の実施形態に係る内面材3は、外面材2よりも厚さが薄い。したがって、外面材2にかかる荷重がより小さくなる。
第1から第3の実施形態に係る外壁構造1は、上下方向(垂直方向)に並べられる複数の内面材3を備える。最下段の内面材3は、左右方向(水平方向)に延びる底支持材10によって支持される。底支持材10は、基礎9の上に配設される。したがって基礎9が例えば凹凸を有する場合であっても、最下段の内面材3を平らな面上に配置できる。これにより内面材3を安定良く保持できる。
第1から第3の実施形態に係る外面材2は、その下端が基礎9に当接する。外面材2の屋内面が底支持材10に当接している。したがって内面材3が底支持材10の高さ分だけ外面材2より高い位置からスタートして垂直方向に並べられる。これにより上下に隣接する内面材3間の横継目3cの高さと、上下に隣接する外面材2間の横継目2cの高さがずれる。すなわち、外面材2の横継目2cと内面材3の横継目3cが厚さ方向に連続しないため、火炎が入り込みにくい。その結果、外壁構造1の耐火性が向上し得る。
第1と第3の実施形態に係る外壁構造1は、左右に並べられる複数の外壁材4と、隣接する外壁材4を接合する左右接合部材11を備える。左右接合部材11は、柱材8,20の屋外側に位置し、かつ屋外側から見た際の柱材8,20の左右縁に跨る左右幅を備える。したがって、左右接合部材11は、柱材8,20を屋外側から覆うように配設されている。よって、内面材3が配設されない柱材8,20の箇所において、左右接合部材11により耐火性を補う。かくして外壁構造1全体の耐火性が向上する。
第2の実施形態に係る外壁構造1は、並設される複数の内面材3と、隣接する内面材3の接合部(例えば横継目3c)を屋内側から覆うように内面材3の屋内面に貼付されるテープ部材18を備える。したがって内面材3間の継目から火炎が入り込むことをテープ部材18によって抑制することができる。かくして外壁構造1の耐火性が向上する。
第2の実施形態に係る外壁構造1は、外面材2の横継目2cにおいて、屋外側と屋内側から外面材2の横継目2cを覆うように、外面材2の屋外面と屋内面にそれぞれテープ部材16,17が厚さ方向に重なるように貼付されている。したがって、内面材3に貼付されたテープ部材18とともに、内面材3の横継目3c及び外面材2の横継目2cから火炎が入り込むことを抑制することができる。かくして外壁構造1の耐火性が向上する。
本開示は、上述した実施形態で説明した外観、構成に限定されず、要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、基礎9の上に底支持材10を配置せず、最下段の内面材3を基礎9の上に配置した構成としても良い。また、内面材3と柱材8,20は接触して配置された構成に限られず、例えば内面材3と柱材8,20の間に多少の隙間が空いた構成としても良い。
第1と第2の実施形態に係る内面材3を固定する内固定具6は、ステープルに限られず、釘やねじを用いても良い。
第1と第2の実施形態に係る壁固定具7の固定に際しては、厚さの薄い金具と木胴縁の組み合わせとしても良い。この組み合わせの場合、金具が薄くても、その薄さ分を木胴縁がカバーするため、適切な通気や断熱が可能となる。また、外面材2と留付具の間に、スペーサを配置しても良い。また、第3実施形態において、留付具と支持部材22(木胴縁)との間にスペーサを配置しても良い。
外壁材4の寸法は、例えば455×3030mm、455×1820mmなど種々の大きさの建材が適宜選択される。また、左右方向に建材を並べて張り合わせる横張りに代えて、縦張りの構成としても良い。
第2の実施形態に係る外壁構造1は、横継目2c,3cのみにテープ部材を貼付する構成に限られず、縦継目2d,3dのみにテープ部材を貼付しても良く、横継目2c,3cと縦継目2d,3dの両方にテープ部材を貼付しても良い。縦横両方の継目にテープ部材を貼付することで、外壁構造の耐火性がより向上する。外面材2の縦継目2dにテープ部材を貼付する場合は、横継目2cに貼付する場合と同様に屋内側と屋外側に貼付できる。また、内面材3の縦継目3dにテープ部材を貼付する場合は、横継目3cに貼付する場合と同様に屋外側に貼付できる。
第2の実施形態では、テープ部材を貼付した耐火テープ止めの箇所が、外面材2の屋内側と屋外側の継ぎ目2cと、内面材3の屋内側の継ぎ目3cとの三重に設けられているが、必ずしも三重である必要はなく、二重以下であっても良い。
第3の実施形態に係る支持部材22(木胴縁)は、縦方向ではなく横方向に延在する構成でも良い。
外壁構造1の施工において、内面材3がない柱材8の少なくとも一部に、吹付被覆材を覆っても良い。これにより、耐火性と断熱性が向上する。また、柱材8間に断熱材が配置されても良い。
第1実施形態では、柱材8として隣接した二つのC形鋼と一つのC形鋼を配置した例を示したが、柱材8は、隣接した二つのC形鋼のみが配置されるパターンや、一つのC形鋼のみが配置されるパターンでも良い。また、角型(四角形状)の鋼材を配置しても良い。
外壁構造1は、防水シート13を敷設しない構成としても良い。
外壁構造1は、底支持材10を設けない構成としても良い。また、上記実施形態では、底支持材10として四角形状の鋼材を配設した例を示したが、例えばC形鋼の空隙部分が上下方向に対向するように、二つのC形鋼を組み合わせて底支持材を構成しても良い。
ステープル(内固定具6)の留付け方法は、ガンタッカー、電動タッカー、エアタッカー、ハンマータッカー等、適宜選択できる。
上記実施形態では、壁固定具7が留付具とねじの二つの部材で構成される例を示したが、壁固定具が一つの部材であってもよい。例えば、壁固定具は釘であり、外壁材の屋外面から打ち付けて柱材にまで固定をするものであっても良い。
上記実施形態では、左右接合部材11(ハットジョイナー)の左右幅が柱と同一またはそれ以上である例を示したが、ハットジョイナーの左右幅を柱より短くしても良い。
1 外壁構造
2 外面材
2c 外面材の横継目
2d 外面材の縦継目
3 内面材
3c 内面材の横継目
3d 内面材の縦継目
4 外壁材
4a 表側上下接合部
4b 裏側上下接合部
4c 外壁材の横継目
4d 外壁材の縦継目
4e 表側左右接合部
4f 裏側左右接合部
4g 外壁材の縦継目
4j 外壁材の縦継目
5 外固定具
6 内固定具
7 壁固定具
7b ねじ
7c 留付具
7d 留付具
7e ねじ
7f 留付具
8 柱材
9 基礎
10 底支持材
11 左右接合部材
12 シーリング
13 防水シート
14 水切り部材
15 張り始め用取付具
16 テープ部材
17 テープ部材
18 テープ部材
20 柱材
21 内固定具
22 支持部材
2 外面材
2c 外面材の横継目
2d 外面材の縦継目
3 内面材
3c 内面材の横継目
3d 内面材の縦継目
4 外壁材
4a 表側上下接合部
4b 裏側上下接合部
4c 外壁材の横継目
4d 外壁材の縦継目
4e 表側左右接合部
4f 裏側左右接合部
4g 外壁材の縦継目
4j 外壁材の縦継目
5 外固定具
6 内固定具
7 壁固定具
7b ねじ
7c 留付具
7d 留付具
7e ねじ
7f 留付具
8 柱材
9 基礎
10 底支持材
11 左右接合部材
12 シーリング
13 防水シート
14 水切り部材
15 張り始め用取付具
16 テープ部材
17 テープ部材
18 テープ部材
20 柱材
21 内固定具
22 支持部材
Claims (7)
- 建物の外壁構造であって、
複数の柱材と、
前記複数の柱材の屋外側に位置する外面材と、
前記外面材を屋外側から貫通して前記外面材を前記柱材に固定する外固定具と、
前記外面材の屋内側でかつ前記複数の柱材の間に位置する内面材と、
前記内面材を屋内側から貫通しかつ前記外面材の屋外側の表面に突出することなく前記内面材を前記外面材に固定する内固定具と、
前記外面材の屋外側に間隔を有して位置する外壁材と、
前記外面材を屋外側から貫通して前記外壁材を前記柱材に固定する壁固定具と、を備える外壁構造。 - 前記内面材は、前記外面材よりも厚さが薄い、請求項1に記載の外壁構造。
- 垂直方向に並べられる複数の前記内面材を備え、
最下段の前記内面材が、水平方向に延びる底支持材によって支持され、
前記底支持材は、基礎の上に配設される、請求項1に記載の外壁構造。 - 前記外面材の下端が前記基礎に当接し、
前記外面材の屋内側の面が前記底支持材に当接している、請求項3に記載の外壁構造。 - 左右に並べられる複数の前記外壁材と、
隣接する前記外壁材を接合する左右接合部材を備え、
前記左右接合部材は、前記柱材の屋外側に位置し、かつ屋外側から見た際の前記柱材の左右縁に跨る左右幅を備える、請求項1に記載の外壁構造。 - 並設される複数の前記内面材と、
隣接する前記内面材の接合部を屋内側から覆うように前記内面材の屋内面に貼付されるテープ部材を備える、請求項1に記載の外壁構造。 - 建物の外壁構造の施工方法であって、
複数の柱材の屋外側に外面材を配置し、前記外面材を屋外側から貫通する外固定具によって前記外面材を前記柱材に固定する外面材固定工程と、
前記外面材の屋内側でかつ前記複数の柱材の間に内面材を配置し、前記内面材を屋内側から貫通しかつ前記外面材の屋外面を突出しない内固定具によって前記内面材を前記外面材に固定する内面材固定工程と、
前記外面材の屋外側に間隔を有して外壁材を配置し、前記外面材を屋外側から貫通する壁固定具によって前記外壁材を前記柱材に固定する外壁材固定工程と、を備え、
前記外面材固定工程、前記内面材固定工程、前記外壁材固定工程の順、又は、前記外面材固定工程、前記外壁材固定工程、前記内面材固定工程の順で施工される、外壁構造の施工方法。
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JP2023164713A JP2025055390A (ja) | 2023-09-27 | 2023-09-27 | 建物の外壁構造及びその施工方法 |
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