JP2024524245A - 高精度で低アラン偏差の原子時計のための方法及びシステム - Google Patents

高精度で低アラン偏差の原子時計のための方法及びシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2024524245A
JP2024524245A JP2023579136A JP2023579136A JP2024524245A JP 2024524245 A JP2024524245 A JP 2024524245A JP 2023579136 A JP2023579136 A JP 2023579136A JP 2023579136 A JP2023579136 A JP 2023579136A JP 2024524245 A JP2024524245 A JP 2024524245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
input
frequency
output
correlator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023579136A
Other languages
English (en)
Inventor
ペロー ミカエル
バハル ビチョイ
Original Assignee
テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド filed Critical テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
Publication of JP2024524245A publication Critical patent/JP2024524245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F5/00Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards
    • G04F5/14Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards using atomic clocks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/04Generating or distributing clock signals or signals derived directly therefrom
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/01Details
    • H03K3/011Modifications of generator to compensate for variations in physical values, e.g. voltage, temperature
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/00006Changing the frequency
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/26Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using energy levels of molecules, atoms, or subatomic particles as a frequency reference

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

システムが、デジタル処理回路(325)と、周波数変調器(360)と、振幅変調器(370)と、加算器(390)とを含む。デジタル処理回路(325)は、入力信号と相関信号とを受信し、周波数同調パラメータと振幅変調パラメータとを生成する。周波数変調器(360)は、周波数変調信号と相関信号とを生成する。振幅変調器(370)は、振幅変調パラメータを受け取り、振幅変調信号を生成する。加算器(390)は、周波数同調パラメータと周波数変調信号とを受け取り、制御信号を生成する。いくつかの実装において、システムは、入力信号を受信してDC補償信号を生成するDCフィードバック回路(330)をさらに含む。いくつかの実装において、システムは、温度センサ(345)と、温度補償回路(360)と、第2の加算器(355)とをさらに含む。

Description

分子時計は、とりわけ、全地球測位システム、全地球航法衛星システム、並びに、大容量、高密度、及び低レイテンシの無線アクセスネットワークなどのための高精度なクロック信号を生成するために用いられる。無線周波数(RF)信号を用いる分子時計の場合、分子時計の物理セルにおける反射、又は、分子時計のトランスミッタによる周波数変調から振幅変調(FMからAM)への変換が、物理セル検出器による信号出力において、バイアス(チルトとしても知られる)と呼ばれる周波数に依存した変動をもたらすことがある。プロセス、電圧、及び温度の変動に対するバイアスの感度は、それに対応して、分子時計の同調周波数を物理セルの吸収周波数から逸脱させる恐れがある。この問題に対処するために、一部の分子時計では、周波数変調信号のより高次の奇数次高調波と相関させることによってバイアスに対する感度を低減させるが、これは基本波と相関させることに比べて信号雑音比が小さくなってしまう。また、バイアスに対するなんらかの感度が残り、そのことが分子時計の周波数精度及びアラン偏差に影響を及ぼす恐れがある。
システムが、デジタル処理回路と、周波数変調器と、振幅変調器と、加算器とを含む。デジタル処理回路は、入力信号と相関信号とを受信し、周波数同調パラメータと振幅変調パラメータとを生成する。周波数変調器は、周波数変調信号と相関信号とを生成する。振幅変調器は、振幅変調パラメータを受け取り、振幅変調信号を生成する。加算器は、周波数同調パラメータと周波数変調信号とを受け取り、制御信号を生成する。
いくつかの実装において、システムはさらに、入力信号を受信してDC補償信号を生成するDCフィードバック回路を含む。いくつかの実装において、加算器は第1の加算器であり、システムはさらに、温度センサと、温度補償回路と、第2の加算器とを含む。温度センサは、システム温度を測定し、システム温度を温度補償回路に提供し、それによって温度補償信号が生成される。第2の加算器は、温度補償信号と周波数同調パラメータとを受け取り、改変された周波数同調パラメータを生成し、それを第1の加算器に提供する。
システムは、いくつかの実装において分子時計を含み、分子時計は、周波数信号生成器と、トランスミッタと、物理セルと、レシーバと、アナログ-デジタル・コンバータ(ADC)とを含む。周波数信号生成器は、加算器から制御信号を受信し、周波数変調された送信周波数信号を生成する。トランスミッタは、周波数変調された送信周波数信号と振幅変調信号とを受信し、振幅変調された及び周波数変調された送信周波数信号を生成する。物理セルは、振幅変調された及び周波数変調された送信周波数信号を受信し、吸収信号を生成する。レシーバは、吸収信号を受信し、受信信号を生成し、ADCは、受信信号を入力信号に変換する。
いくつかの実装において、加算器は第1の加算器であり、システムはさらに、入力信号を受信してDC補償信号を生成するDCフィードバック回路を含む。分子時計はさらに、DC補償信号を受信信号から減算して差信号を得る第2の加算器を含む。ADCは、差信号を入力信号に変換する。いくつかの実装において、ADCが差信号を入力信号に変換する前に、アンチエイリアスフィルタが差信号をフィルタリングする。
いくつかの実装において、デジタル処理回路は、2つの相関器及び2つのフィルタを含む。第1の相関器は、入力信号を受信し、第1の相関出力を生成する。第1のフィルタは、第1の相関出力をフィルタリングして、周波数同調パラメータを得る。第2の相関器は、第1の相関出力と相関信号とを受け取り、第2の相関出力を生成する。第2のフィルタは、第2の相関出力をフィルタリングして、振幅変調パラメータを得る。
バイアスの存在を含む例示の分子時計のブロック図を示す。
図1Aに示す例示の分子時計において生成された周波数変調信号のグラフを示す。
図1Aに示す分子時計に含まれる物理セルの伝達関数のグラフを示す。
図1Aに示す分子時計に含まれる物理セルの伝達関数、及び物理セルの同調周波数と吸収周波数との間の不整合に対する応答のグラフを示す。 図1Aに示す分子時計に含まれる物理セルの伝達関数、及び物理セルの同調周波数と吸収周波数との間の不整合に対する応答のグラフを示す。
分子時計における反射及び/又はトランスミッタにおけるFM-AM変換によって引き起こされたバイアスを伴う、図1Aに示す分子時計に含まれる物理セルの伝達関数のグラフを示す。
周波数変調と振幅変調との両方を用いる例示のバイアス補正回路のブロック図を示す。
図3Aに示す例示のバイアス補正回路において生成された周波数変調された信号のグラフを示す。
図3Aに示す例示のバイアス補正回路において生成された振幅変調された信号のグラフを示す。
図3Aに示す例示のバイアス補正回路を含む、例示の分子時計のブロック図を示す。 図3Aに示す例示のバイアス補正回路を含む、例示の分子時計のブロック図を示す。 図3Aに示す例示のバイアス補正回路を含む、例示の分子時計のブロック図を示す。 図3Aに示す例示のバイアス補正回路を含む、例示の分子時計のブロック図を示す。
図4A~図4Dに示す分子時計において生成されたデューティサイクル信号のグラフを示す。
図3Aに示すDCフィードバックシステムにおけるシグナルチェーンのブロック図を示す。
振幅変調された信号のスケーリング係数の継続的な同調を伴う、図3Aに示す例示のバイアス補正回路を示す。
図6Aに示す例示のバイアス補正回路におけるbasis_bias(t)信号のグラフを示す。
振幅変調された信号の位相の継続的な同調を伴う、図6Aに示す例示のバイアス補正回路を示す。
相関信号の位相整合の継続的な同調を伴う、図7に示す例示のバイアス補正回路を示す。
図8Aに示す例示のバイアス補正回路において生成されたゲートされた及びゲートされていないレシーバ出力信号のグラフを示す。
同相及び直交ベースの振幅変調を伴う、図3Aに示す例示のバイアス補正回路のブロック図を示す。
デジタルフィルタリングによって得られた偶数次高調波及び奇数次高調波のデジタル処理を伴う、例示のバイアス補正回路のブロック図を示す。
図10Aに示す例示のバイアス補正回路において生成された信号のグラフを示す。
デジタルフィルタリングを伴う他の例示のバイアス補正回路のブロック図を示す。 デジタルフィルタリングを伴う他の例示のバイアス補正回路のブロック図を示す。
高速フーリエ変換(FFT)ベースの処理を用いる、例示のバイアス補正回路のブロック図を示す。
図12Aに示す例示のバイアス補正回路において生成された信号のグラフを示す。
(機能及び/又は構造が)同じ又は類似の特徴を指すために同じ参照数字が用いられている。
記載されるバイアス補正回路は、物理セルにおけるバイアス(「チルト」としても知られる)に対する、プロセス、電圧、及び温度(PVT)変動の影響を補償するために、周波数変調及び振幅変調の両方を用いる。バイアス補正回路は、デジタル処理回路と、周波数変調器と、振幅変調器と、加算器とを含む。
デジタル処理回路は、周波数変調(FM)波形と、FM波長に類似するが、振幅及び位相変調パラメータに従って変更される、振幅変調(AM)波形とを生成する。継続動作モード又はデューティサイクル動作モードのいずれかにおいて振幅及び位相変調パラメータを計算するために、デジタル処理回路は、物理セルの受け取った出力と周波数変調信号の成分との間、例えば、変調周波数Fmodの奇数次高調波及び偶数次高調波における直交正弦波信号と、バイアス周波数Fbiasにおける変調指数信号との間、の相関を実施する。いくつかの実装において、デジタル処理回路は、基本周波数Fmodのみ、又は、例えば第3の調波、3倍のFmodなど、選択された一層高次の奇数次高調波のみと相関を行う。いくつかの実装において、デジタル処理回路は、偶数次高調波相関を行って、奇数次高調波相関のための適切な位相整合を達成する。いくつかの実装において、デジタル処理回路は、第2高調波、2倍のFmodとのみ、又は選択された一層高次の偶数次高調波、例えば第4の調波、4倍のFmodのみと、相関を行う。
デジタル処理回路はまた、物理セルへのRF信号入力の平均周波数と物理セル自体のスペクトル線との間の周波数誤差を補正する周波数同調信号を計算するために相関を用いる。周波数同調信号は、物理セルへのRF信号の瞬時周波数がFM変調及び周波数補正の双方に応答的であるように、周波数変調信号に付加される。いくつかの実装において、デジタル処理回路は、周波数同調信号を生成するための第1の相関器及びフィルタと、振幅変調スケール係数同調パラメータを生成するための第2の相関器及びフィルタと、振幅変調位相同調パラメータを生成するための第3の相関器及びフィルタとを含む。
図1Aは、バイアスによって影響を受ける従来の分子時計100のブロック図を示す。分子時計100は、周波数信号生成器110と、トランスミッタ120と、物理セル130と、レシーバ150と、相関器165と、フィルタ170と、周波数変調器180と、加算器190とを含む。周波数信号生成器110は、タイミングコア112と、分数-Nシンセサイザ116と、乗算器118とを含む。タイミングコア112は、バルク弾性波発振器、水晶発振器、恒温槽付水晶発振器、温度補償発振器などとし得、分数-Nシンセサイザ116に提供される基準周波数信号Fref 114を生成する。分数-Nシンセサイザ116はまた、加算器190の出力を受け取り、加算器190の出力に基づいてFref 114を乗算する。いくつかの実施例において、結果として生じる信号は、出力クロック信号Fouf 115として出力される。乗算器118は、結果として生じる信号を分数-Nシンセサイザ116から受信し、さらにそれを乗算し、乗算された信号をトランスミッタ120に提供し、トランスミッタ120はRF信号を作成する。
トランスミッタ120の出力は、物理セル130に結合される。物理セル130は、量子回転遷移を経て、呼び掛け電磁RF信号を特定の周波数で吸収する、低圧双極子気体を有する筒又は導波管で有り得る。出力信号Fout115は、吸収線と整列するようにRF信号の平均周波数を調整することにより、周波数fnotch135として示される、気体の吸収線を追跡するようにすることができる。吸収された周波数の範囲2Γ 145は、トランスミッタ120からのRF信号のFMのための変調深さの選択に影響を与える。物理セル130は、バイアス伝達関数Hbias(f)124及び吸収伝達関数Hnotch(f)128を用いてモデル化される。バイアス伝達関数Hbias(f)124は、物理セル130における反射及び/又はトランスミッタ120のFM-AM変換によって、吸収伝達関数Hnotch(f)128に導入されるバイアス140を表す。バイアス140は、Hnotch(f)128自体によって概して提供される周波数fnotch135辺りの偶対称を破るHnotch(f)128の振幅の周波数依存変動をもたらす。
物理セル130の出力はレシーバ150に提供され、レシーバ150は、検出器154と、伝達関数H_LP(f)を有するローパスフィルタ158として表されている。受信信号Vdet(t)160は相関器165に提供され、相関器165は、その信号を、周波数変調器180によって提供された周波数変調された信号Fmod188の基本波又はより高次の奇数次高調波と相関させる。周波数変調された信号Fmod188は、図1Bに示されており、以下のように表すことができる。
Figure 2024524245000002
ここで、Δf 194はFM指数を表し、Tmod198はFmod188の周期を表す。
基本波又はより高次の奇数次高調波はFcorr 184と標示されており、いくつかの実施例においては、以下のように表される。
Figure 2024524245000003
ここで、Nは、基本波については1に等しく、より高次の奇数次高調波については3以上かつ奇数であり、φalignは位相オフセットを表す。Fcorr 184について基本波ではなくより高次の奇数次高調波を用いることにより、Vdet(t)160とFcorr 184との間の相関は、バイアス140に対する感度が低減される。しかしながら、より高次の奇数次高調波のFmod188に相関させることは、基本波のFmod188に相関させることに比して分子時計の信号雑音比(SNR)を低減させ、これは、雑音に誘発されるアラン偏差の上昇をもたし得る。また、バイアス感度は低減されるだけであり、排除されてはおらず、Fout115の周波数精度とアラン偏差に影響を与える恐れがある。
フィルタ170は、1つ又は複数のアキュムレータを含み得、またローパスフィルタリングを含み得、相関器165の出力に結合され、同調信号Ftune 175を生成する。周波数変調器180はまた、周波数変調された信号Fmod 188を生成し、加算器190がそれを同調信号Ftune 175と組み合わせる。加算器190の出力は、周波数信号生成器110に関して前に記載したように、分数-Nシンセサイザ116に提供される。
図2A~図2Dは、図1Aに示す分子時計100に含まれる、周波数変調された信号Fmod(t)288と、物理セル130の伝達関数Hnotch(f)210と、物理セル130の出力信号Vnotch(t)230とのグラフを示す。Fmod(t)288は周期Tmod298と、同調周波数ftune205に対応する平均周波数とを有する。伝達関数Hnotch(f)210は、吸収周波数fnotch215を有する。図2Aにおいて、グラフ200Aはバイアス140のない物理セル130の伝達関数Hnotch(f)210Aを、またFmod(t)288Aのftune205AとHnotch(f)210Aのfnotch215との間の完全な整合を示す。ftune205Aとfnotch215との間が完全に整合し、fnotch215辺りのHnotch(f)210Aの対称性を仮定すると、出力信号Vnotch(t)230Aは偶数次高調波のみを含む。実際のところ、ftune205は、プロセス、電圧、及び温度(PVT)変動に応答する変化に敏感であり、ftune205とfnotch215との整合維持に難題をもたらす。バイアスが存在していないと仮定して、ftune205とfnotch215との間の不整合の結果が図2B~図2Cに示されている。
図2Bにおいて、グラフ200Bは、Fmod(t)288Bと、Hnotch(f)210Bと、結果として生じるVnotch(t)230Bとを、ftune205Bがfnotch215より小さい状態で示す。ftune205Bとfnotch215との間の差は、foffset220Bとして表されている。図2Cにおいて、グラフ200Cは、Fmod(t)288Cと、Hnotch(f)210Cと、結果として生じるVnotch(t)230Cとを、ftune205Cがfnotch215より大きい状態で示す。ftune205Cとfnotch215との間の差は、foffset220Cとして表されている。周波数差foffset220B及び220Cは、それぞれ、Vnotch(t)230B及びVnotch(t)230Cに振幅変調をもたらす。Vnotch(t)230BのFmod(t)288Bの基本波又は奇数次高調波との相関と、Vnotch(t)230CのFmod(t)288Cの基本波又は奇数次高調波との相関は、誤差信号を提供する。
図2Dにおいて、グラフ200Dは、Fmod(t)288Dと、Hnotch(f)210Dと、結果的に得られたVnotch(t)230Dとを示し、ftune205Bとfnotch215との間で完全に整合するが、バイアス140がHnotch(f)210Dの振幅に周波数依存変動をもたらす。バイアス140は、ftune205Bとfnotch215との間で完全に整合している場合でも、Vnotch(t)230D内に奇数次高調波成分を有する振幅変調をもたらし、foffsetがゼロになる。
図3Aは、周波数変調と振幅変調の両方を組み込む、例示のバイアス補正回路300のブロック図を示す。バイアス補正回路300は、図1Aに示す分子時計100に関して本明細書に記載した、周波数信号生成器110、トランスミッタ120、物理セル130、レシーバ150、及び加算器190と、さらに、加算器305と、アナログ-デジタル・コンバータ(ADC)310と、デジタル-アナログ・コンバータ(DAC)335及び380と、補正回路320と、任意選択の温度センサ345とを含む。補正回路320は、デジタル処理回路325と、DCフィードバック回路330と、周波数変調器360と、振幅変調器370とを含む。
加算器305と、DCフィードバック回路330と、DAC335とが、DCフィードバックループ375を形成する。任意選択の温度センサ345を含む実装において、補正回路320はまた、補償回路350と加算器355とを含む。いくつかの実施例において、DAC335は、レシーバ150内に、例えば、明示的にDAC回路を備えて、又は暗黙的に、レシーバ150の実装内にて選択可能な抵抗器若しくは他のデジタルバイアス制御を用いてデジタル電圧又は電流制御を備えて実装され得る。また、いくつかの実施例において、DAC380は、トランスミッタ120内に、例えば、明示的にDAC回路を備えて、又は暗黙的にトランスミッタ120の実装内にて選択可能な抵抗器例又は他のデジタルバイアス制御を用いてデジタル電圧又は電流制御を備えて実装され得る。
レシーバ出力Vdet(t)160は加算器305に提供され、加算器305は、その出力をDC補正信号DCcancel(t)340と組み合わせる。加算器305は、検出器のDCバイアスを調整するために、オペアンプなどの適切な回路、及び受動要素(抵抗器及びコンデンサを含む)、又は制御された電流又は電圧源を用いて、アナログドメインにおいて実装され得る。ADC310は加算器305の出力に結合され、補正回路320内のデジタル処理回路325及びDCフィードバック回路330は、ADC320の出力に結合される。DCフィードバック回路330は、DCバイアスを特定の周波数変調指数で判定し、デジタルDC補正信号を生成し、デジタルDC補正信号は、DAC335によってアナログDCcancel(t)340に変換され、ADC入力をその有効な動作範囲内に維持するために加算器305の負入力に提供される。
任意選択の温度センサ345、補償回路350、及び加算器355を有さない実施例において、デジタル処理回路325は直接、同調信号Ftune 175を生成する。任意選択の温度センサ345、補償回路350、及び加算器355を含む実装では、温度センサ345は、温度情報を補償回路350に提供する。温度補償回路350は温度補償信号を生成し、デジタル処理回路325は残留周波数同調信号を生成して、物理セル130のスペクトル線の追跡を用いることによって温度補償後の残留誤差を補償する。温度補償信号及び残留周波数同調信号は加算器355によって組み合わされて、同調信号Ftune 175を生成する。
デジタル処理回路325はまた、周波数変調器360のための制御信号を生成し、周波数変調器360は、図3Bに示すFM信号Fmod(t)388を生成する。Fmod(t)388は、周期Tmod398を有し、第1の周波数変調指数Δf0 394Aと第2の周波数変調指数Δf1 394Bとの間を交番する。周波数変調器360は、第1の変調指数Δf0 394Aと第2の変調指数Δf1 394Bとの交番が周期Tbias390Aで生じ、Δf0 394AがTbias390Bのおよそ半分について用いられ、Δf1 394BがTbias390Bのおよそ半分で用いられるように、Fmod(t)388を生成する。いくつかの応用例において、Δf0とΔf1との間で交番するデューティサイクルは、システム性能改善のために、Tbias390Aの正確に半分から変更することもできる。加算器190は、Ftune 175とFmod(t)388とを組み合わせ、その結果を、周波数信号生成器110における分数-Nシンセサイザ116に提供する。
デジタル処理回路325はまた、振幅変調器370のために振幅変調パラメータを提供する。振幅変調パラメータ365は、振幅スケーリング係数Atune、位相パラメータφtune、又は両方を、極変調のために含み得、又は同相(I)パラメータItune、直交(Q)パラメータQtune、又は両方を、I/Q振幅変調のために含み得る。振幅変調器370は、デジタル振幅変調信号を生成し、これは、DAC380によって、図3Cに示すアナログ振幅変調信号Amod(t)385に変換される。Amod(t)385は、第1の振幅変調指数Δa0 396Aと第2の振幅変調指数Δa1 396Bとの間を、周期Tbiasで交番する。振幅変調信号Amod(t)385は、トランスミッタベースのFM-AMバイアス補正のためにトランスミッタ120に、又はレシーバベースのバイアス補正のためにレシーバ150に提供され得る。いくつかの実装において、TX120からRX150への信号経路における非線形性に対するバイアス補正の感度を落とすので、トランスミッタベースのFM-AMバイアス補正が用いられる。
トランスミッタベースのFM-AMバイアス補正について、またトランスミッタのバイアス補正とバイアス140との乗算が周波数において平坦であると仮定すると、Vdet(t)160が、レシーバ150における電圧又は電流内の非線形性の存在にもかかわらず偶数次高調波のみを含み、奇数次高調波(基本波を含む)に対する相関は、同調周波数ftuneがfnotch135に等しいことに応答してゼロになる。レシーバベースのバイアス補正について、またレシーバのバイアス補正とバイアス140との乗算が周波数において平坦であると仮定すると、Vdet(t)160は、レシーバ150における電圧又は電流内の非線形性の存在によって奇数次高調波をまだ含み得、奇数次高調波(基本波を含む)に対する相関は、同調周波数ftuneがfnotch135に等しいことに応答してゼロにならない場合がある。
よって、Amod(t)385がレシーバ150に提供される実装において、レシーバ150は、Amod(t)385がトランスミッタ120に提供される実装におけるよりも高い線形性を有するように選択され得る。バイアス補正回路300は、変動する周波数変調指数を有する周波数変調と、振幅変調との両方を用いて、バイアス140の存在下で吸収周波数fnotch135を追跡する。同調信号Ftune 175及び振幅変調パラメータ365は、PVT変動にわたって精度を維持するために更新され得る。
図4A~図4Dは、図3Aに示す例示のバイアス補正回路300を含む例示の分子時計のブロック図を示す。説明を簡単にするために、図4A~図4Eは、図3Aを参照して本明細書で記載される。図3Aに関して本明細書で前述したように、DAC335及び380は、それぞれ、レシーバ150及びトランスミッタ120内に、例えば、明示的にDAC回路を備えて、又は暗黙的に、選択可能な抵抗器アレイ若しくは他のデジタルバイアス制御を用いてデジタル電圧又は電流制御を備えて組み込まれ得る。
図4Aにおいて、分子時計400Aは、バイアス補正回路300と、分数-N周波数分周器410とを含む。周波数信号生成器110における分数-Nシンセサイザ116の出力405は、fnotch135にロックされ、分数-N周波数分周器410は、周波数変調器360からの周波数変調相殺信号Fmod_cancel(t)407を用いて、Fsyn405における所望とされない周波数変調を相殺し、出力クロック信号Fout415Aを生成する。分数-N周波数分周器410からの動的な分周値変動によるディザリング雑音は、ディザリング雑音を相殺しFout415Aにおける低ジッタを得るためのデジタル-時間変換器を含むことで、低減することができる。Fout415Aに加えて1つ又は複数の出力周波数を生成するために、各々がそれぞれのFmod-cancel(t)信号を有する複数の分数-N周波数分周器を用いることができる。Ftune 175が残留周波数同調信号を表すように、温度補償信号をFtune 175に加えることによって、図3Aに示す温度補償を用いることができる。
図4Bにおいて、分子時計400Bは、バイアス補正回路300と分数-Nシンセサイザ420とを含む。分数-Nシンセサイザ420は、周波数信号生成器110におけるタイミングコア112によって出力された基準周波数信号Fref 114と、デジタル処理回路325からの第2の同調信号Ftune out425とを受信する。Ftune_out425は、Ftune 175の関数である。例えば、Ftune_out425は、次のように表すことができる。
Ftune_out425=(a)(Ftune 175)+b
ここで、a及びbは、Fref 114と、Fsyn405と、所望の出力クロック信号Fout415Bとに基づいて選択される定数である。分数-Nシンセサイザ420はその後、出力クロック信号Fout415Bを生成する。分子時計400Bは、図4Aに示す分子時計400Aにおいて用いられたFmod相殺を必要とすることと比較して、Fout412Bに対するFM変調信号Fmod(t)388の影響を回避する分かりやすい手段を提供する。分子時計400Bは、1つ又は複数の周波数分周器回路と組み合わされて、複数の出力周波数をFout415Bに基づいて生成することができる。図3Aに示す温度補償は、Ftune 175が第1の残留周波数同調信号を表すように第1の温度補償信号をFtune 175に加えることと、Ftune_outが第2の残留周波数同調信号を表すように第2の温度補償信号をFtune_out425に加えることとによって用いられ得る。
図4Cにおいて、分子時計400Cはバイアス補正回路300を含み、周波数信号生成器110は、付加的な分数-Nシンセサイザ435を含む。分数-Nシンセサイザ435は、タイミングコア112によって出力された基準周波数信号Fref 114と、デジタル処理回路325からの同調信号Ftune 175とを受信する。分数-Nシンセサイザ435は、出力クロック信号Fout415Cを生成する。デジタル処理回路325は、信号Fc430を生成し、それを加算器190に提供し、加算器190は、Fc430を周波数変調器360からのFmod(t)388と組み合わせる。周波数信号生成器110における分数-Nシンセサイザ116は、加算器190の出力とFout415Cとを受け取り、合成された信号Fsyn405を生成する。信号Fc430は、Fout415Cに対するFsyn405の所望の周波数に基づいて、或る一定の周波数値に設定することができる。分子時計400Bは、1つ又は複数の周波数分周器回路と組み合わせて、Fout415Cに基づいて複数の出力周波数を生成することができる。図3Aに示すような温度補償は、Ftune 175が残留周波数同調信号を表すように、温度補償信号をFtune 175に加えることによって用いられ得る。
図4Dにおいて、分子時計400Dは、バイアス補正回路300とDAC440とを含み、DAC440は、デジタル処理回路325から同調信号Ftune 175を受信する。アナログ同調によって、タイミングコア112が高精度の基準周波数信号Fref 114を生成することができ、これはクロック信号Fout415Dとして直接出力することができる。いくつかの実施例において、分子時計400Dは、任意選択の温度センサ345と、補償回路350と、加算器355とを含み、同調信号Ftune 175は、温度補償信号を含む。いくつかの実装において、DAC440は、タイミングコア112内に、例えば、明示的にDAC回路を備えて、又は暗黙的にタイミングコア112の実装内の分数-Nシンセサイザ若しくは選択可能なコンデンサアレイを用いたデジタル周波数制御を備えて、実装され得る。
図4Eは、図4A~図4Dに示す分子時計400において生成される、デューティサイクル化Fmod(t)388及びデューティサイクル化Amod(t)385のグラフを示す。Fmod(t)388及びAmod(t)385は、時間期間460の間電力を節約するためにデューティサイクル化される。タイミングコア112の周波数補正は、分子時計400によって用いられる電力と、許容可能な雑音の量とのバランスを取るために、デューティサイクル化ベースで実施され得る。タイミングコア112及びクロック信号出力経路はオンのままであり、分子時計400の他の構成要素は、適宜オフにされるか低電力動作モードに遷移される。例えば、トランスミッタ120、レシーバ150、ADC310、DAC335及び380、並びに加算器305は、時間期間460の間、オフにすることができる。
図5は、図3Aに示すDCフィードバックシステム375におけるシグナルチェーン500のブロック図を示す。レシーバ150は、オフセット535に示す信号Vdet(t)160を出力する。周期Tbias390の時間変動FM指数を有する周波数変調は、Vdet(t)の、周期Tbias390の時間変動ピークツーピーク振幅を有する振幅変調となる。Vdet(t)160は、加算器305の正入力への入力であり、DCcancel(t)340が、加算器305の負入力に提供される。Haa(f)で表されるアンチエイリアシングフィルタ540が、加算器305の出力に結合される。アンチエイリアシングフィルタ540の出力は、オフセット545に示すVadc_in(t)550であり、ADC310の入力に結合される。ADC310の出力adc_out570は、DCフィードバック回路330に、及び図示しないデジタル処理回路325に提供される。
DCフィードバック回路330は、特定のFM指数値でDCバイアスを判定し、DAC335によってアナログDCcancel(t)340に変換されるデジタルDC補正信号を生成する。DCcancel(t)340は、オフセット555に示されており、第1のFM指数Δf0 394Aについての第1の大きさDC0 560Aを有し、第2のFM指数Δf1 394Bについての第2の大きさDC1 560Bを有する。DCバイアスは、特定のFM指数、Δf0 394A又はΔf1 394Bに依存し、そのため、個別のDC補正値が、各FM指数について計算され、Vdet(t)160が1つのFM指数から別のものに遷移する際の過度応答を低減するためにVdet(t)160がADC310に入力される前に、減算される。
所望とされない雑音又は干渉をDAC335から除去するためにDCcancel(t)340がさらにフィルタリングされるいくつかの実装において、DC0 560Aは、FM指数の1つの値から別の値までの遷移からのアンチエイリアシングフィルタHaa(f)540からの過渡状態がまだ、許容可能なシステム性能を可能とする限り、DC1 560Bに等しく設定され得る。図3Aに関して本明細書に前述したように、DAC335は、レシーバ150内に、例えば、明示的にDAC回路を備えて、又は暗黙的にデジタル電圧又は電流制御を備えて、レシーバ150の実装内で、選択可能な抵抗器のアレイ若しくは他のデジタルバイアス制御を用いて、実装され得る。
図6Aは、振幅変調された信号Amod(t)385のスケーリング係数Atune630の継続的な同調を伴う、例示のバイアス補正回路600のブロック図を示す。バイアス補正回路600は、図3Aに示したバイアス補正回路300と類似しているが、周波数変調器360の代わりに周波数変調器680を含み、デジタル処理回路325の代わりにデジタル処理回路625を含む。デジタル処理回路625は、図1Aに示した相関器165及びフィルタ170と、相関器610とフィルタ620とを含む。説明を簡単にするために、任意選択の温度センサ345、補償回路350、加算器305、DCフィードバック回路330、並びにDAC335及び380は省略されている。
相関器165は、(これは、レシーバ150からのVdet(t)160をデジタル化する)ADC310の出力と、周波数変調器680からFcorr684を受け取る。Fcorr684は、次のように表すことができる。
Fcorr684は、N=1となるようにFmod(t)388の基本波を用いることができ、図1Aに示すFcorr 184と同様に高次の奇数次高調波(N=3、5、・・・)を用いることもできる。フィルタ170は、相関器165からの相関出力を蓄積して、Ftune 175を生成する。
相関器610はさらに、相関器165からの相関出力を、図6Bに示すバイアス信号basisbias(t)605と相関させる。Basisbias(t)605は、Fmod(t)388におけるΔf0 394AとΔf1 394Bとの間のFM指数の交番に従ってTbias390Aの交互の部分における正のものと負のものとの間で交番する方形波である。図6Bに示す例示のbasisbias(t)605は、Tbias390Bの半分におよそ等しい規則正しいデューティサイクルを有するが、いくつかの実装において、不規則なデューティサイクルを用いることもできる。フィルタ620は、相関器610の出力に結合され、相関器610の出力を蓄積してスケーリング係数Atune630を生成する。いくつかの実装において、Atune630は次のように表される。
Atune630の継続的な計算によって、PVT変動にもかかわらず、バイアス相殺を正確なままとすることができる。AM変調器370は、Fmod(t)388とAtune630とを受け取り、Amod(t)385を生成する。
バイアス補正回路600におけるフィルタ遅延は、FM及びAM変調経路間での位相差を生じさせ、バイアス補正に誤差をもたらす可能性がある。図7は、振幅変調された信号Amod(t)385の位相の継続的な同調を伴う、例示のバイアス補正回路700のブロック図を示す。バイアス補正回路700は、図6Aに示したバイアス補正回路600に類似しているが、周波数変調器680の代わりに周波数変調器780を含み、デジタル処理回路625の代わりにデジタル処理回路725を含む。デジタル処理回路725は、デジタル処理回路625と類似しているが、相関器710及びフィルタ720も含む。説明を簡単にするために、任意選択の温度センサ345、補償回路350、加算器305、ADC310、DCフィードバック回路330、並びにDAC335及び380は省略されている。
相関器710は、Vdet(t)160をデジタル化するADC310の出力からのadc_out570と、周波数変調器780からのFcorr_q705を受け取る。Fcorr_q705は、次のように表すことができる。
ここで、φquadは、Fcorr_q705がFcorr684に対して90度位相シフトされるように選択される。フィルタ720は、相関器710からの相関出力を蓄積してφtune730を生成するが、これは各変調指数Δf0 394A及びΔf1 394Bについて独立して計算され得る。いくつかの実装において、φtune730は、Fmod(t)388の同相及び直交成分を用いることによって、Amod(t)385の位相を調節する。AM変調器370は、Fmod(t)388と、Atune630と、φtune730とを受け取り、Amod(t)385を生成する。φtune730の継続的な計算によって、adc_out570とFcorr_q705との相関がおよそゼロに達するまで、バイアス補正回路700にAmod(t)385を調整させることができる。
図6Aに関して本明細書にて前述したように、Fcorr684は次のように表すことができる。
Fcorr684とFcorr_q705はいずれも位相オフセット項φalignを含む。PVT変動は、相関信号Fcorr684及びFcorr_q705の位相オフセット項φalign内に誤差をもたらす場合があり、それが、ftuneのfnotchに一致するための計算における誤差をもたらし、従って非ゼロfオフセットをもたらす場合がある。
図8Aは、相関信号Fcorr684及びFcorr_q705の位相オフセット項φalignの継続的な同調を含む、例示のバイアス補正回路800のブロック図を示す。また、図8Aは、FM指数変動からの所望とされない過渡状態が相関結果に影響を与えることを防止するゲーティング回路850を含む。周波数同調及びバイアス補正が、Fmod(t)388の奇数次高調波(基本波を含む)を、ゲートされた検出器出力Vdet_gated(t)860を定常状態動作中にゼロに向けて駆動する一方で、Fmod(t)388の偶数次高調波は、Vdet_gated(t)860に存在し続け、位相オフセット項φalignを計算するために用いることができる。この例では、バイアス補正回路800は、相関器810を用いて、Vdet_gated(t)860を、Fcorr_2x885と表される、適切な位相シフトを有するFmod(t)388の第2高調波と相関させる。
フィルタ820は、相関器810の相関出力を蓄積して、Fcorr及びForr_qの適切な位相整合のための位相オフセット項φalignを生成する。位相オフセット項φalignは、相関器810の相関出力の平均値がゼロになるまで値が調整され得る。バイアス補正回路800は、図7に示したバイアス補正回路700に類似しているが、任意選択のゲート850と、周波数変調器780の代わりの周波数変調器880と、デジタル処理回路725の代わりのデジタル処理回路825とを含む。デジタル処理回路825は、デジタル処理回路725と類似しているが、相関器810及びフィルタ820も含む。説明を簡単にするために、任意選択の温度センサ345、補償回路350、加算器305、DCフィードバック回路330、並びにDAC335及び380は省略されている。
Δf0 394AからΔf1 394Bまで、及びその逆のFM指数の変化によってVdet(t)160に過渡状態が生じ、相関器165、610、710、及び810によって実施される相関計算に誤差をもたらす可能性がある。デジタル化されたVdet(t)160、adc_out570は、相関計算における過渡状態の影響を回避するために、所定の数の変調サイクルについてゲートされ得る。図8Bは、ADC310の出力からのゲートされていないデジタル化されたVdet(t)160と、結果として生ずるゲーティングされたVdet_gated(t)860を示し、これは、865AにおいてΔf0 394AからΔf1 394Bまで、及び865Bにおいてその逆にFM指数が変化する一方でゼロに設定されている。
任意選択のゲート850は、ADC310の出力からの、デジタル化されたVdet(t)160、adc_out570に基づいて、ゲートされた信号Vdet_gated(t)860を生成するために用いることができる。相関器165、610、710、及び810は、任意選択のゲート850から、ゲートされた信号Vdet_gated(t)860を受信する。あるいは、相関器165、610、710及び810からの相関出力は、865AにおけるΔf0 394AからΔf1 394Bへの遷移、及び865Bにおけるその逆の遷移中に、ゼロに設定することができる。
相関器810は、第2高調波ベースの信号Fcorr_2x 885及びゲートされた信号Vdet_gated(t)860を受信する。第2高調波ベース信号885は、次のように表すことができる。
ここで、φquad_2xは、Vdet_gated(t)860に存在するFmod(t)388の第2高調波に対して公称で90度位相シフトされるように選択される。いくつかの実装において、f(φalign)は、相関器810からの平均相関出力をゼロに等しく設定するためのφalignへの調整が、PVT変動に応答してFcorr84及びFcorr_2x 885も適切に調整するように、φalignの2倍に等しい。いくつかの実装において、Fcorr_2x 885の位相調整は、下記のように表される第2高調波ベース信号を用いる同相及び直交(I/Q)ベースの位相シフトを介して実装される。
Figure 2024524245000009
同様に、Fcorr684及びFcorr_q705の位相調整は、下記のように表される基本波又は奇数次高調波ベースの信号を用いる(I/Q)ベースの位相シフトに基づいて実装され得る。
Figure 2024524245000010
ここで、Nは、Fmod(t)388の基本波又は所与の奇数次高調波に対応する、1に等しいかそれ以上の奇数整数である。
任意選択のゲート850のない実装において、第2高調波ベース信号Fcorr_2x 885とのadc_out570の相関が、フィルタ820に提供される。任意選択のゲート850を有する実装においては、第2高調波ベース信号Fcorr_2x 885とのVdet_gated(t)860の相関が、フィルタ820に提供される。
フィルタ820は、相関器810の出力を蓄積し、Fcorr684、Fcorr_q705、及びFcorr_2x 885の位相整合において使用するために、位相オフセットφalign830を周波数変調器880に提供する。位相オフセットφalign830は、各FM変調指数Δf0 394A及びΔf1 394Bのために独立して計算され得、adc_out570又はVdet_gated(t)860との第2高調波ベース信号Fcorr_2x 885の相関がPVT変動にわたってゼロに平均化されるように調整され得る。
図9は、Amod(t)385についての同相及び直交ベースAMパラメータを有する例示のバイアス補正回路900のブロック図を示す。バイアス補正回路900は、図3Aに示すバイアス補正回路300に類似しているが、周波数変調器360の代わりの図7に示した周波数変調器780と、デジタル処理回路325の代わりのデジタル処理回路925とを含む。デジタル処理回路925は、図1Aに示した相関器165及びフィルタ170を含み、コントローラ910も含む。周波数変調器780は、図6Aに関して本明細書に記載される相関ベース信号Fcorr684と、図7に関して本明細書に記載されるFcorr_q705とを生成する。
周波数変調器780は、相関器165にFcorr684を、そしてコントローラ910にFcorr684とFcorr_q705との両方を提供し、コントローラ910は、ADC310からのデジタル化されたVdet(t)160、adc_out570と、図6Aに関して本明細書に記載されるbasisbias(t)605も受け取る。コントローラ910は、図7に関して本明細書に記載される相関及びフィルタリングを行って、Atune及びφtuneの計算に基づいて同相パラメータItune920及び直交パラメータQtune930を生成する。コントローラ910は、図8Aに関して本明細書に記載されるゲーティングを任意選択で用いてもよい。Itune920及びQtune930は、Fmod(t)388及びFmod_q(t)905に加えてAM変調器370に提供される。Fmod_q(t)905は、Fmod(t)388の直交バージョンを表す。次に、AM変調器370は、Fmod(t)388、Fmod_q(t)905、Itune920、及びQtune930に基づいて、Amod(t)385を生成する。
図10Aは、偶数次高調波と奇数次高調波とをデジタル処理のために分離するデジタルフィルタリングシステムを有する、例示のバイアス補正回路1000のブロック図を示す。例示のバイアス補正回路1000は、図8Aに示すバイアス補正回路800と類似しているが、周波数変調器880の代わりの周波数変調器1080と、デジタル処理回路825の代わりのデジタル処理回路1025とを含む。図示を簡単にするために、相関器165、610、及び710、並びにフィルタ170、620、及び720によって行われる相関及び蓄積は、奇数次高調波のためのデジタル処理回路1060として示されており、相関器810及びフィルタ820によって行われる相関及び蓄積は、偶数次高調波のためのデジタル処理回路1070として示されている。バイアス補正回路1000は、図3A、図5、及び図8Aに関して記載されている。図5に記載のDC相殺ループ375は例示のバイアス補正回路1000に含むことができるが、図示を簡単にするために省略されている。
周波数変調器1080は、偶数次高調波のためのデジタル処理回路1070に第2高調波信号Fcorr_2x 885を提供し、位相整合φalign830を受け取る。周波数変調器1080はまた、タイミング信号1085と相関信号Fcorr 1090を、奇数次高調波のためのデジタル処理回路1060に提供する。相関信号Fcorr 1090は、相関信号Fcorr684とFcorr_q705とを含む。タイミング信号1085は、図10Bに関して本明細書にさらに記載される、第1のタイミング信号mod_bool1085Aと、第2のタイミング信号mod_bias_bool1085Bとを含む。
信号Vdet(t)160はADC310に入力され、ADC310は信号adc_out570を遅延回路1030と、デジタルフィルタリングシステム1020における加算器1040及び1050の正入力とに出力する。遅延回路1030は、2で分周したTmod398の遅延を導入し、遅延された信号1035を加算器1040の負入力と加算器1050の正入力とに提供する。加算器1040の出力は差信号diff(t)1045であり、これは、adc_out570に存在するFmod(t)388の、基本波を含む奇数次高調波のみを含む。信号diff(t)1045に偶数次高調波を含まないことで、乗算器、及び奇数次高調波のためのデジタル処理回路1060によって行われるその他の計算のビット幅要件を低減することができる。同様に、加算器1050の出力は合計信号sum(t)1055であり、これは、偶数次高調波のみを含み、タイミング整合のためのφalign830の計算に用いることができる。
図10Bは、図10Aに示した例示のバイアス補正回路において生成される、タイミング信号1085、Fmod(t)388、及びadc_out570のグラフ1090を示す。信号adc_out570は、adc_out570に存在するFmod(t)388の基本波及び奇数次高調波を抑制する周波数同調及びバイアス補正の定常状態動作を仮定して、Fmod(t)388の周期Tmod398のおよそ半分に対応する期間を有する。mod_bool信号1085A及びFmod(t)信号388の両方が、周期Tmod398を有する。mod_bias_bool信号1085Bは、basisbias(t)信号605の周期と同じ、周期Tbias390Aを有する。
図11Aは、デジタルフィルタリングシステム1020を備える、例示のバイアス補正回路1100Aのブロック図を示す。図示を簡単にするために、バイアス補正回路1100Aは、 図10Aに示したバイアス補正回路1000を参照して記載されており、デジタルフィルタリングシステム1020と、相関器165、610、710と、フィルタ170、620、及び720、及び1145と、ゲート850と、コントローラ1110と、符号検出器1150と、乗算器1160とを含む。デジタルフィルタリングシステム1020は、adc_out570及び第1のクロッキング信号clk1105を受け取り、差信号diff(t)1045を相関器165及び710に、及び合計信号1055をコントローラ1110に出力する。コントローラ1110は、偶数次高調波のためのデジタル処理回路1070及び周波数変調器1080を表し、相関器165のための相関信号Fcorr684と相関器710のための相関信号Fcorr_q705とを生成する。
相関器165からの出力相関corr(t)1115及び相関器710からの出力相関corrq(t)1120はゲート850に提供され、バイアス変調遷移に続くcorr(t)1115及びcorrq(t)1120の値をゼロにするために用いられるタイミング信号mod_bias_bool1125が提供される。ゲートされた相関corr(t)1115はerror(t)1135と呼ばれ、フィルタ170及び相関器610に提供される。フィルタ170はerror(t)1135を蓄積して、同調信号Ftune(t)175を生成する。相関器610はまた、タイミング信号mod_bias_bool1125を受信し、その相関をフィルタ620に提供し、フィルタ620はそれを蓄積してAtune(t)630を生成する。
ゲート850からのゲーティングされた相関corrq(t)1120は、errorq(t)1140と呼ばれ、相関器1145に提供される。相関器1145の出力は乗算器1160に提供される。Atune(t)630は符号検出器1150に提供され、符号検出器1150は、Atune(t)630の符号に基づいて、正のものか負のものである信号1155を生成する。信号1155は乗算器1160に提供され、乗算器1160はそれを相関器1145からの相関出力と乗算する。その結果がフィルタ720に提供され、フィルタ720はそれを蓄積して位相同調信号φtune(t)730を生成する。AM位相同調信号経路は、Atune(t)630のその瞬間の符号によって制御されるように、信号1155を介してフィードバックループの符号を変更することによって安定化される。
図11Bは、デジタルフィルタリングシステム1020を備える、別の例示のバイアス補正回路1100Bのブロック図を示す。バイアス補正回路1100Bは、図11Aに示すバイアス補正回路1100Aに類似しているが、符号検出器1150の代わりにリミッタ回路1165を含む。リミッタ回路1165は、フィルタ620からAtune(t)630を受け取り、AM位相同調フィードバックループのためのスケーリング係数として適用されるためにその反転をスケーリングし、また、過度に大きい利得を防ぐために最大及び最小閾値を実装し、これにより、帯域幅一貫性、すなわち、AM位相同調信号経路の収束時間の一貫性を改善することができる。リミッタ回路1165の出力1170は次のように表すことができる。
Figure 2024524245000011
ここで、Kφは、Atune(t)630の反転に適用されるスケーリング係数を表し、リミット関数は、Atune(t)630の符号に従って正リミット及び負リミットを実装する。
図12Aは、高速フーリエ変換(FFT)ベースの処理を備える、例示のバイアス補正回路1200のブロック図を示す。バイアス補正回路1200は、図10Aに示したバイアス補正回路1000に関して本明細書に記載され、ADC310と、FFTプロセッサ1210と、奇数次高調波のためのデジタル処理回路1060と、偶数次高調波のためのデジタル処理回路1070と、周波数変調器1240とを含む。Vdet(t)160はADC310に入力され、ADC310はadc_out570を出力する。FFTプロセッサ1210は、adc_out570を受け取り、フレームベースのFFTを実施して、FM指数Δf0 394A及びΔf1 394Bについて奇数次高調波及び偶数次高調波を分離する。FFTプロセッサ1210は、ハードウェアにおいて又はソフトウェアにおいて実装され得、フレームベースのFFTは、バイアス補正回路1200の所望のレイテンシに基づいて選択され得る。
奇数次高調波は、奇数次高調波のためのデジタル処理回路1060に信号1220として出力され、奇数次高調波のためのデジタル処理回路1060はまた、周波数変調器1240からタイミング信号1085を受信し、Ftune 175、Atune630、及びφtune730を生成する。偶数次高調波は、偶数次高調波のためのデジタル回路1070に信号1230として出力され、偶数次高調波のためのデジタル処理回路1070はまた、周波数変調器1240からタイミング信号1085を受信し、位相整合信号φalign830を生成する。周波数変調器1240はFmod(t)388も生成する。
いくつかの実装において、FFTプロセッサ1210は、複数のFM指数の偶数次高調波及び奇数次高調波を同時に抽出するために用いることができ、Fmod(t)388は、同時に異なる変調周波数における複数のFM指数を含むことができる。例えば、adc_out570は、Fmod(t)388が下記のように表されるように、Fmod(t)388から影響を受け得る。
Fmod(t)388=Δf(t)=Δf0(t)1255+Δf1(t)1260
Δf0(t)1255及びΔf1(t)1260の波形は図12Bに示されており、信号Δf0(t)1255は次のように表される。
Δf0(t)1255=(Δf0 394A)sin(2π(fm0)t)
ここで、fm0は第1の変調周波数である。信号Δf1(t)1260は次のように表される。
Δf1(t)1260=(Δf1 394B)sin(2π(fm1)t)
ここで、fm1は第1の変調周波数である。変調周波数fm0及びfm1は、これらの周波数、並びにそれらの相互変調積が、正確なFFTビンに該当するように選ぶことができる。例えば、fm0はf0の4倍に等しくし得、f0は最小のFFTビンであり、fm1はf0の6倍に等しくし得る。
本記載において、用語「結合する」は、本記載と一貫する機能的関係を可能とする、接続、通信、又は信号経路を網羅し得る。例えば、デバイスAが、或る行為を行うためにデバイスBを制御するための信号を生成する場合、(a)第1の例において、デバイスAはデバイスBに直接接続により結合され、又は(b)第2の例において、介在構成要素CがデバイスAとデバイスBとの間の機能的関係性を変更しない場合に、デバイスAがデバイスBに介在構成要素Cを介して結合されて、デバイスAによって生成された制御信号を介してデバイスBがデバイスAによって制御されるようになっている。
或るタスク又は機能を行う「ように構成されている」デバイスが、その機能を実施するように製造業者によって製造時に構成され(例えば、プログラミングされ及び/又はハードウェアに組み込まれ)てもよく、並びに/又は、その機能及び/又は他の付加的な或いは代替的な機能を実施するように製造後にユーザによって構成可能(又は再構成可能)であり得る。こういった構成は、デバイスのファームウェア及び/若しくはソフトウェアプログラミングを介するもの、ハードウェア構成要素及びデバイスの相互接続の構築並びに/若しくはレイアウトを介するもの、又はそれらの組み合わせであり得る。
本明細書において記載される回路は、構成要素の置換前に利用可能である機能と少なくとも部分的に類似する機能性を提供するように付加的な又は異なる構成要素を含むように再構成可能である。抵抗器として示される構成要素は概して、別途記載されない限り、示された抵抗器によって表されるインピーダンスの量を提供するように直列及び/又は並列に結合される任意の1つ又は複数の要素を表す。例えば、単一の構成要素として本明細書に示され記載される抵抗器又はコンデンサが、代わりに、同じノード間に並列に結合されるそれぞれ複数の抵抗器又はコンデンサであってもよい。例えば、単一の構成要素として本明細書に示され記載される抵抗器又はコンデンサが、代わりに、単一の抵抗器又はコンデンサとして同じ2つのノード間に直列に結合される、それぞれ、複数の抵抗器又はコンデンサであってもよい。
本記載において、別途記載されない限り、或るパラメータに先行する「約」、「およそ」又は「実質的に」は、そのパラメータの±10パーセント以内にあることを意味する。
特許請求の範囲内で、説明された実施例における改変が可能であり、その他の実施例が可能である。

Claims (25)

  1. システムであって、
    入力信号と相関信号とを受信し、周波数同調パラメータと振幅変調パラメータとを生成するように構成される、デジタル処理回路と、
    前記デジタル処理回路に結合される周波数変調器であって、周波数変調信号と前記相関信号とを生成するように構成される、前記周波数変調器と、
    前記デジタル処理回路に結合される振幅変調器であって、前記振幅変調パラメータを受け取り、振幅変調信号を生成するように構成される、前記振幅変調器と、
    前記周波数変調器に結合される加算器であって、前記周波数同調パラメータと前記周波数変調信号とを受け取り、制御信号を生成するように構成される、前記加算器と、
    を含む、システム。
  2. 請求項1に記載のシステムであって、前記入力信号を受信し、DC補償信号を生成する、DCフィードバック回路をさらに含む、システム。
  3. 請求項1に記載のシステムであって、前記加算器が第1の加算器であり、前記システムがさらに、
    システム温度を測定するように構成される温度センサと、
    前記システム温度を受け取り、温度補償信号を生成するように構成される、温度補償回路と、
    前記温度補償信号と前記周波数同調パラメータとを受け取り、改変された周波数同調パラメータを生成するように構成される、第2の加算器であって、前記第1の加算器が前記改変された周波数同調パラメータを受け取るように構成されている、前記第2の加算器と、
    を含む、システム。
  4. 請求項1に記載のシステムであって、分子時計をさらに含み、前記分子時計が、
    前記制御信号を受信して、周波数変調された送信周波数信号を生成するように構成される、周波数信号生成器と、
    前記周波数変調された送信周波数信号と振幅変調信号とを受信し、周波数変調され周波数変調された送信周波数信号を生成するように構成される、トランスミッタと、
    前記振幅変調され周波数変調された送信周波数信号を受信し、吸収信号を生成するように構成される、物理セルと、
    前記吸収信号を受信し、受信信号を生成するように構成される、レシーバと、
    前記受信信号を前記入力信号に変換するように構成されるアナログ-デジタルコンバータ(ADC)と、
    を含む、システム。
  5. 請求項4に記載のシステムであって、
    前記加算器が第1の加算器であり、
    前記システムが、前記入力信号を受信しDC補償信号を生成するように構成される、DCフィードバック回路をさらに含み、
    前記分子時計が、前記DC補償信号を前記受信信号から減算して差信号を得るように構成される第2の加算器をさらに含み、
    前記ADCが、前記差信号を前記入力信号に変換するようにさらに構成される、システム。
  6. 請求項5に記載のシステムであって、前記差信号をフィルタリングして、フィルタリングされた差信号を得るように構成されるアンチエイリアシングフィルタをさらに含み、前記ADCが、前記フィルタリングされた差信号を前記入力信号に変換するように構成される、システム。
  7. 請求項4に記載のシステムであって、前記周波数信号生成器が、
    基準周波数信号を生成するように構成されるタイミングコアと、
    前記基準周波数信号を前記制御信号に基づいて乗算して、周波数変調された合成周波数信号を得るように構成される、分数-Nシンセサイザと、
    前記周波数変調された合成周波数信号を乗算して、前記周波数変調された送信周波数信号を得るように構成される、周波数乗算器と、
    を含む、システム。
  8. 請求項7に記載のシステムであって、前記分子時計が分数-N周波数分周器をさらに含み、前記分数-N周波数分周器が、
    前記周波数変調された合成周波数信号と周波数変調相殺信号とを受信し、
    出力クロック信号を生成する、
    ように構成される、システム。
  9. 請求項7に記載のシステムであって、
    前記分数-Nシンセサイザが第1の分数-Nシンセサイザであり、
    前記デジタル処理回路が、第2の周波数同調パラメータを生成するようにさらに構成され、
    前記分子時計が、第2の分数-Nシンセサイザをさらに含み、前記第2の分数-Nシンセサイザが、前記基準周波数信号と前記第2の周波数同調パラメータとを受け取り、出力クロック信号を生成するように構成される、システム。
  10. 請求項7に記載のシステムであって、
    前記分数-Nシンセサイザが第1の分数-Nシンセサイザであり、
    前記周波数同調パラメータが第1の周波数同調パラメータであり、
    前記デジタル処理回路が、第2の周波数同調パラメータを生成するようにさらに構成され、
    前記加算器が、前記第2の周波数同調パラメータと前記周波数変調信号とを受け取り、前記制御信号を生成するように構成され、
    前記分子時計が、第2の分数-Nシンセサイザをさらに含み、前記第2の分数-Nシンセサイザが、前記基準周波数信号と前記第1の周波数同調パラメータとを受け取り、出力クロック信号を生成するように構成される、
    前記第1の分数-Nシンセサイザが、前記出力クロック信号を前記制御信号で周波数乗算して、前記周波数変調された送信周波数信号を得るようにさらに構成される、システム。
  11. 請求項7に記載のシステムであって、
    前記周波数同調パラメータが第1の周波数同調パラメータであり、
    前記デジタル処理回路が、第2の周波数同調パラメータを生成するようにさらに構成され、
    前記加算器が、前記第2の周波数同調パラメータと前記周波数変調信号とを受け取り、前記制御信号を生成するように構成され、
    前記分子時計が、前記周波数同調パラメータを受け取り、第1の周波数同調パラメータを生成するようにさらに構成され、
    前記タイミングコアが、前記基準周波数信号を、前記第1の周波数同調パラメータに基づいて生成するようにさらに構成され、
    前記基準周波数信号が出力クロック信号である、システム。
  12. 請求項4に記載のシステムであって、
    前記分子時計が、
    システム温度を測定するように構成される温度センサと、
    前記システム温度を受け取り温度補償信号を生成するように構成される、温度補償回路と、
    をさらに含み、
    前記加算器が第1の加算器であり、
    前記システムが、前記温度補償信号と前記周波数同調パラメータとを受け取り、改変された周波数同調パラメータを生成するように構成される、第2の加算器をさらに含み、
    前記第1の加算器が、前記改変された周波数同調パラメータを受け取るように構成される、システム。
  13. デバイスであって、
    デジタル処理回路であって、
    デバイス入力に結合され、第1の相関器入力と第1の相関器出力とを有する、第1の相関器と、
    前記第1の相関器出力に結合され、第1のフィルタ出力を有する、第1のフィルタと、
    前記第1の相関器出力に結合され、第2の相関器入力と第2の相関器出力とを有する、第2の相関器と、
    前記第2の相関器出力に結合され、第2のフィルタ出力を有する、第2のフィルタと、
    を含む、前記デジタル処理回路と、
    第1の周波数変調(FM)出力と第2のFM出力とを有し、前記第1のFM出力が前記第1の相関器入力に結合される、周波数変調器と、
    前記第2のFM出力に結合される第1の加算器入力と、前記第1のフィルタ出力に結合される第2の加算器入力とを有する、加算器と、
    第1の振幅変調(AM)入力と、第2のAM入力と、AM出力とを有し、前記第1のAM入力が前記第2のFM出力に結合され、前記第2のAM入力が前記第2のフィルタ出力に結合される、振幅変調器と、
    を含む、デバイス。
  14. 請求項13に記載のデバイスであって、
    前記デジタル処理回路がさらに、
    前記デバイス入力に結合され、第3の相関器入力と第3の相関器出力とを有する、第3の相関器と、
    前記第3の相関器出力に結合され、第3のフィルタ出力を有する、第3のフィルタと、
    を含み、
    前記周波数得変調器が、前記第3の相関器入力に結合される第3のFM出力をさらに含み、
    前記振幅変調器が、前記第3のフィルタ出力に結合される第3のAM入力をさらに含む、デバイス。
  15. 請求項14に記載のデバイスであって、
    前記デジタル処理回路がさらに、
    前記デバイス入力に結合され、第4の相関器入力と第4の相関器出力とを有する、第4の相関器と、
    前記第4の相関器出力に結合され、第4のフィルタ出力を有する、第4のフィルタと、
    を含み、
    前記周波数得変調器が、前記第4の相関器入力に結合される第4のFM出力と、前記第4のフィルタ出力に結合されるFM入力とをさらに含む、デバイス。
  16. 請求項15に記載のデバイスであって、前記加算器が第1の加算器であり、前記デバイスがさらに、
    前記デバイス入力と前記第1、第2、第3、及び第4の相関器との間に結合され、遅延出力を有する、遅延回路と、
    前記デバイス入力に結合される正の第3の加算器入力と、前記遅延出力に結合される負の第4の加算器入力と、前記第1、第2、及び第3の相関器に結合される第2の加算器入力とを有する、第2の加算器と、
    前記デバイス入力に結合される正の第5の加算器入力と、前記遅延出力に結合される正の第6の加算器入力と、前記第4の相関器に結合される第3の加算器出力とを有する、第3の加算器と、
    を含む、デバイス。
  17. 請求項15に記載のデバイスであって、前記デバイス入力に結合される高速フーリエ変換(FFT)プロセッサをさらに含み、
    前記FFTプロセッサが、前記第1、第2、及び第3の相関器に結合される第1のFFT出力と、前記第4の相関器に結合される第2のFFT出力とを有する、
    デバイス。
  18. 請求項13に記載のデバイスであって、ゲーティングデバイスをさらに含み、前記ゲーティングデバイスが、前記デバイス入力と前記第1及び第2の相関器との間に結合される、デバイス。
  19. 装置であって、
    入力信号を受信するように構成される第1の相関器入力と、第1の信号を受信するように構成される第2の相関器入力と、第1の相関器出力とを有する、第1の相関器と、
    前記第1の相関器出力に結合される第1のフィルタ入力と第1のフィルタ出力とを有する、第1のフィルタと、
    前記第1の相関器出力に結合される第3の相関器入力と、第2の信号を受信するように構成される第4の相関器入力と、第2の相関器出力とを有する、第2の相関器と、
    前記第2の相関器出力に結合される第2のフィルタ入力と、第2のフィルタ出力とを有する、第2のフィルタと、
    前記入力信号を受信するように構成される第5の相関器入力と、第3の信号を受信するように構成される第6の相関器入力と、第3の相関器出力とを有する、第3の相関器と、
    前記第3の相関器出力に結合される第3のフィルタ入力と第3のフィルタ出力とを有する、第3のフィルタと、
    前記第1、第2、及び第3の信号と周波数変調(FM)信号とを生成するように構成される周波数変調器と、
    前記FM信号を受信するように構成される第1の加算器入力と、前記第1のフィルタ出力結合される第2の加算器入力とを有する、加算器と、
    前記FM信号を受信するように構成される第1の振幅変調(AM)入力と、前記第2のフィルタ出力に結合される第2のAM入力と、前記第3のフィルタ出力に結合される第3のAM入力と、AM出力とを有する、振幅変調器と、
    を含む、装置。
  20. 請求項19に記載の装置であって、
    前記入力信号を受信するように構成される第7の相関器入力と、第4の信号を受信するように構成される第8の相関器入力と、第4の相関器出力とを有する、第4の相関器と、
    前記第4の相関器出力に結合される第4のフィルタ入力と、第4のフィルタ出力とを有する、第4のフィルタと、
    をさらに含み、
    前記周波数変調器が、前記第4の信号を生成するようにさらに構成され、前記第4の相関器出力に結合されるFM入力を含む、
    装置。
  21. 請求項19に記載の装置であって、予備信号を受信し前記入力信号を生成するように構成される、ゲーティングデバイスをさらに含む、装置。
  22. 請求項19に記載の装置であって、
    前記加算器が第1の加算器であり、
    前記装置がさらに、
    予備信号を受信し遅延信号を生成するように構成される遅延回路、及び
    前記予備信号を受信するように構成される正の第3の加算器入力と、前記遅延信号を受信するように構成される負の第4の加算器入力と、前記入力信号を生成するように構成される第2の加算器出力と、を有する、第2の加算器、
    を含む、装置。
  23. 請求項22に記載の装置であって、
    前記入力信号が第1の入力信号であり、
    前記装置がさらに、
    前記予備信号を受信するように構成される第5の加算器入力と、前記遅延信号を受信するように構成される第6の加算器入力と、第2の入力信号を生成するように構成される第3の加算器出力とを有する、第3の加算器と、
    前記第2の入力信号を受信するように構成される第7の相関器入力と、第4の信号を受信するように構成される第8の相関器入力と、第4の相関器出力と、を有する、第4の相関器と、
    前記第4の相関器出力に結合される第4のフィルタ入力と、第4のフィルタ出力とを有する、第4のフィルタと、
    を含み、
    前記周波数変調器が、前記第4の信号を生成するようにさらに構成されており、前記第4の相関器出力に結合されるFM入力を含む、
    装置。
  24. 請求項19に記載の装置であって、予備信号を受信し前記入力信号を生成するように構成される、高速フーリエ変換(FFT)プロセッサをさらに含む、装置。
  25. 請求項24に記載の装置であって、
    前記入力信号が第1の入力信号であり、
    前記装置がさらに、
    第2の入力信号を受信するように構成される第7の相関器入力と、第4の信号を受信するように構成される第8の相関器入力と、第4の相関器出力とを有する、第4の相関器と、
    前記第4の相関器出力に結合される第4のフィルタ入力と、第4のフィルタ出力とを有する、第4のフィルタと、
    を含み、
    前記FFTプロセッサが、前記第2の入力信号を生成するようにさらに構成され、
    前記周波数変調器が、前記第4の信号を生成するようにさらに構成されており、前記第4の相関器出力に結合されるFM入力を含む、
    装置。
JP2023579136A 2021-06-22 2022-06-13 高精度で低アラン偏差の原子時計のための方法及びシステム Pending JP2024524245A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202163213590P 2021-06-22 2021-06-22
US63/213,590 2021-06-22
US17/731,795 2022-04-28
US17/731,795 US12003246B2 (en) 2021-06-22 2022-04-28 Methods and systems for atomic clocks with high accuracy and low Allan deviation
PCT/US2022/033197 WO2022271474A1 (en) 2021-06-22 2022-06-13 Methods and systems for atomic clocks with high accuracy and low allan deviation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024524245A true JP2024524245A (ja) 2024-07-05

Family

ID=84490803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023579136A Pending JP2024524245A (ja) 2021-06-22 2022-06-13 高精度で低アラン偏差の原子時計のための方法及びシステム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US12003246B2 (ja)
EP (1) EP4359870A1 (ja)
JP (1) JP2024524245A (ja)
CN (1) CN117043688A (ja)
WO (1) WO2022271474A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117728137A (zh) * 2024-02-18 2024-03-19 成都中微达信科技有限公司 气室和分子时钟
CN117914308B (zh) * 2024-03-19 2024-05-31 成都中微达信科技有限公司 分子时钟装置、分子时钟频率控制方法和电子设备

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006036268A2 (en) 2004-07-16 2006-04-06 Sarnoff Corporation Chip-scale atomic clock (csac) and method for making same
US8159736B2 (en) 2008-11-13 2012-04-17 Oewaves, Inc. Tunable single sideband modulators based on electro-optic optical whispering gallery mode resonators and their applications
EP2727197B1 (en) 2011-06-30 2020-03-04 Oewaves, Inc. Compact optical atomic clocks and applications based on parametric nonlinear optical mixing in whispering gallery mode optical resonators
US8270465B1 (en) 2011-11-15 2012-09-18 Xw Llc Timing and time information extraction from a phase modulated signal in a radio controlled clock receiver
JP5818000B2 (ja) * 2011-12-09 2015-11-18 セイコーエプソン株式会社 原子発振器、原子発振器の制御方法及び量子干渉装置
JP6187758B2 (ja) * 2013-09-27 2017-08-30 セイコーエプソン株式会社 原子発振器、電子機器及び移動体
US10389514B2 (en) 2017-04-06 2019-08-20 Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Commerce Optical time distributor and process for optical two-way time-frequency transfer
JP2020025166A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 セイコーエプソン株式会社 原子発振器および周波数信号生成システム
US11353827B1 (en) * 2019-12-18 2022-06-07 The Regents of the Univ. of Colorado, a body corp. Optical local oscillator for all-optical time scales, and associated timekeeping methods
JP7443862B2 (ja) * 2020-03-23 2024-03-06 セイコーエプソン株式会社 共鳴発生方法及び原子発振器

Also Published As

Publication number Publication date
US12003246B2 (en) 2024-06-04
US20220407528A1 (en) 2022-12-22
WO2022271474A1 (en) 2022-12-29
CN117043688A (zh) 2023-11-10
EP4359870A1 (en) 2024-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5566974B2 (ja) 信号生成回路、発振装置、レーダー装置
EP2100378B1 (en) Digitally controlled analog frequency synthesizer
JP2024524245A (ja) 高精度で低アラン偏差の原子時計のための方法及びシステム
US20120299651A1 (en) Feed-back and feed-forward systems and methods to reduce oscillator phase-noise
US7816963B1 (en) Phase interpolator with adaptive delay adjustment
US7940097B2 (en) All digital phase locked loop circuit
JP4729054B2 (ja) 通信用半導体集積回路
JP5606400B2 (ja) 信号生成回路、レーダー装置
US20080122496A1 (en) Generation of an Oscillation Signal
US20110286510A1 (en) Electronic device for generating a fractional frequency
CN112291173B (zh) 一种iq不平衡系数获取方法及装置、可读存储介质
TWI282218B (en) Method of generating spread spectrum and/or over-clock and its circuit thereof
JP5624585B2 (ja) Pll回路及び通信装置
JP2024502642A (ja) デジタル・時間変換器のパラメトリック誤差の較正
EP3175555A1 (en) Compensating for a known modulated interferer to a controlled oscillator of a phase-locked loop
US20080205543A1 (en) Method and System for a High-Precision Frequency Generator using a Direct Digital Frequency Synthesizer for Transmitters and Receivers
CN106941351B (zh) 用于随机扩频调制器的双校准环路
US20220252694A1 (en) Systems and Methods for Digital Signal Chirp Generation Using Frequency Multipliers
JP7113987B2 (ja) 無線電力伝送装置
Deng et al. Silicon-based FMCW signal generators: A review
US11601089B1 (en) BAW oscillators with dual BAW temperature sensing
Wang et al. A 15-GHz Reconfigurable Calibration-Free Linear FMCW Chirp Generator with Type-III Nested-PLL
KR100621809B1 (ko) 확산 스펙트럼 클럭 발생기
US20230336162A1 (en) Reference Clock Frequency Correction By Mixing With Digitally-Controlled Low-Frequency Compensation Signal
US20210328607A1 (en) Transmitter with self-interference calibration ability and transmission method with self-interference calibration ability