JP2024093641A - 作業機械、作業機械の制動システムおよび作業機械の制御方法 - Google Patents

作業機械、作業機械の制動システムおよび作業機械の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自動制動制御による制動が実施されても安定な状態を維持できる作業機械、作業機械の制動システムおよび作業機械の制御方法を提供する。【解決手段】走行を自動で制動する自動制動制御が行われる。コントローラ26は、自動制動制御の実行中において作業機3の上昇動作を制限する。【選択図】図4

Description

本開示は、作業機械、作業機械の制動システムおよび作業機械の制御方法に関する。
実用新案登録第3219005号(特許文献1)には、作業機械の一例であるホイールローダにおいて、後方の障害物を検出し自動で走行を停止する衝突防止制御が開示されている。
特許文献1に示すホイールローダでは、ホイールローダから物体までのエリアは、物体からの距離が近い順に第一エリア、第二エリア、および第三エリアの3つのエリアに分けられている。衝突防止制御においては、ホイールローダからの距離が最も近い第一エリアに障害物が存在する場合にブレーキが自動で作動することにより車両の走行が停止する。
実用新案登録第3219005号
しかしながら建設現場での作業時には、作業機械が不安定な体勢となることがある。そのような不安定な体勢において、特許文献1に記載の衝突防止制御により急な制動が行われると作業機械の体勢がより不安定となる。
本開示の目的は、自動制動制御による制動が実施されても安定な状態を維持できる作業機械、作業機械の制動システムおよび作業機械の制御方法を提供することである。
本開示の一の作業機械および作業機械の制動システムの各々は、走行を自動で制動する自動制動制御を行う。本開示の一の作業機械および作業機械の制動システムの各々は、走行体と、走行体に配置された作業機と、自動制動制御の実行中において作業機の上昇動作を制限するコントローラとを備える。
本開示の他の作業機械および作業機械の制動システムの各々は、走行を自動で制動する自動制動制御を行う。本開示の他の作業機械および作業機械の制動システムの各々は、フロントフレームと、フロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームと、自動制動制御の実行中においてフロントフレームに対するリアフレームの揺動角度の増加動作を制限するコントローラとを備える。
本開示の一の作業機械の制御方法では、作業機械が走行体と走行体に配置された作業機とを有し、走行を自動で制動する自動制動制御が行われる。本開示の一の作業機械の制御方法は、自動制動制御の実行を開始するステップと、自動制動制御の実行中において作業機の上昇動作を制限するステップとを備える。
本開示の他の作業機械の制御方法は、作業機械がフロントフレームとフロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームとを有し、走行を自動で制動する自動制動制御が行われる。本開示の他の作業機械の制御方法は、自動制動制御の実行を開始するステップと、自動制動制御の実行中においてフロントフレームに対するリアフレームの揺動角度の増加動作を制限するステップとを備える。
本開示によれば、自動制動制御による制動が実施されても安定な状態を維持できる作業機械、作業機械の制動システムおよび作業機械の制御方法を実現することができる。
本開示の一実施形態におけるホイールローダの構成を示す側面図である。 図1のホイールローダの制動システムを示すブロック図である。 図2の制動装置の構成を示す油圧回路図である。 図2の操作装置、検出装置およびコントローラの構成を示すブロック図である。 ホイールローダにおける作業機の高さHを説明するための側面図である。 ホイールローダにおける揺動角度θを説明するための上面図である。 本開示の一実施形態におけるホイールローダの制御方法を示す第1フロー図である。 本開示の一実施形態におけるホイールローダの制御方法を示す第2フロー図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
明細書および図面において、同一の構成要素または対応する構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。また、図面では、説明の便宜上、構成を省略または簡略化している場合もある。また、実施の形態と変形例との少なくとも一部は、互いに任意に組み合わされてもよい。
<ホイールローダ100の構成>
本実施形態におけるホイールローダ100の構成について図1を用いて説明する。
図1は、本開示の一実施形態におけるホイールローダ100(作業機械の一例)の構成を示す側面図である。図1に示されるように、本実施形態におけるホイールローダ100は、車両本体1と、物体センサ25aとを有している。車両本体1は、走行体2と、作業機3とを有している。作業機3は、走行体2に配置されている。走行体2は、車体フレーム10と、一対のフロントタイヤ4と、キャブ5と、エンジンルーム6と、一対のリアタイヤ7と、ステアリングシリンダ9とを有している。ホイールローダ100は、作業機3を用いて土砂積み込み作業などを行う。
なお、以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」、および「下」とはキャブ5内の運転席5sに着座したオペレータから前方を見た状態を基準とする方向を示す。図1では、前後方向をZで示し、前方向を示すときはZf、後方向を示すときはZbで示す。
車体フレーム10は、いわゆるアーティキュレート(揺動)式であり、フロントフレーム11と、リアフレーム12と、連結軸部13とを有している。フロントフレーム11は、リアフレーム12の前方向Zfに配置されている。連結軸部13は、車体フレーム10における左右方向(車幅方向)の中央に設けられており、フロントフレーム11と、リアフレーム12とを互いに揺動可能に連結している。一対のフロントタイヤ4は、フロントフレーム11の左右に取り付けられている。また、一対のリアタイヤ7は、リアフレーム12の左右に取り付けられている。
作業機3は、図示しない作業機ポンプからの作動油によって駆動される。作業機3は、ブーム14と、バケット15と、リフトシリンダ16と、バケットシリンダ17と、ベルクランク18とを有している。ブーム14は、フロントフレーム11に装着されている。バケット15は、ブーム14の先端に取り付けられている。
リフトシリンダ16およびバケットシリンダ17は、油圧シリンダである。リフトシリンダ16の一端はフロントフレーム11に取り付けられており、リフトシリンダ16の他端はブーム14に取り付けられている。リフトシリンダ16の伸縮により、ブーム14が上下に揺動する。バケットシリンダ17の一端はフロントフレーム11に取り付けられており、バケットシリンダ17の他端はベルクランク18を介してバケット15に取り付けられている。バケットシリンダ17が伸縮することによって、バケット15が上下に揺動する。
キャブ5は、リアフレーム12上に載置されている。キャブ5の内部には、オペレータが着座するための運転席5s、ステアリング操作のためのハンドル、作業機3を操作するためのレバー、各種のスイッチ、表示装置などが配置されている。エンジンルーム6は、キャブ5の後方向Zbであってリアフレーム12上に配置されており、エンジン31(図2)を収納している。
<ホイールローダ100の制動システム>
次に、本実施形態におけるホイールローダ100の制動システムについて図2~図4を用いて説明する。
図2は、図1のホイールローダの制動システムを示すブロック図である。図3は、図2の制動装置の構成を示す油圧回路図である。図4は、図2の操作装置、検出装置およびコントローラの構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、ホイールローダ100の制動システムは、駆動装置21と、制動装置22と、操作装置23と、動作部24と、検出装置25と、コントローラ26とを有している。
駆動装置21は、ホイールローダ100の駆動を行う。制動装置22は、ホイールローダ100の制動を行う。操作装置23は、オペレータによって操作される。動作部24は、作業機3およびステアリングの各々を動作を行う。検出装置25は、車両本体1の周囲の制動要因(障害物、崖など)、作業機姿勢、揺動角度などを検出する。コントローラ26は、操作装置23に対するオペレータの操作および検出装置25による検出に基づいて、駆動装置21、制動装置22および動作部24の操作を行う。
(駆動装置21)
図2に示されるように、駆動装置21は、エンジン31と、HST32と、トランスファ33と、アクスル34と、フロントタイヤ4と、リアタイヤ7とを有している。
エンジン31は、たとえばディーゼル式のエンジンであり、エンジン31で発生した駆動力がHST(Hydro Static Transmission)32のポンプ32aを駆動する。
HST32は、ポンプ32aと、モータ32bと、油圧回路32cとを有している。ポンプ32aは、たとえば斜板式可変容量型のポンプであって斜板の角度をソレノイド32dによって変更することができる。ポンプ32aがエンジン31によって駆動されることにより作動油を吐出する。吐出された作動油は、油圧回路32cを通ってモータ32bに送られる。モータ32bは、たとえば斜板式ポンプであって、斜板の角度をソレノイド32eによって変更することができる。
油圧回路32cは、ポンプ32aとモータ32bとを接続している。油圧回路32cは、第1駆動回路32c1と、第2駆動回路32c2とを有している。作動油が、ポンプ32aから第1駆動回路32c1を通じてモータ32bに供給されることにより、モータ32bが一方向(たとえば、前進方向)に駆動される。作動油が、ポンプ32aから第2駆動回路32c2を通じてモータ32bに供給されることにより、モータ32bが他方向(たとえば、後進方向)に駆動される。なお、作動油の第1駆動回路32c1または第2駆動回路32c2への吐出方向はソレノイド32dによって変更することができる。
トランスファ33は、エンジン31からの出力を前後のアクスル34に分配する。
前側のアクスル34には一対のフロントタイヤ4が接続されており、分配されたエンジン31からの出力で回転する。また、後側のアクスル34には一対のリアタイヤ7が接続されており、分配されたエンジン31からの出力で回転する。
(制動装置22)
制動装置22は、制動部40と、シャットオフ弁45とを有している。制動部40は、ブレーキペダル54の操作に基づく車両本体1の制動の実施と、コントローラ26からの指令に基づく車両本体1の自動制動制御の実施とを行う。シャットオフ弁45は、制動部40を、自動制動制御による制動力を発揮可能または発揮不可能な状態にする。
制動部40は、ブレーキ弁ユニット41と、ブレーキ回路42a、42b(サービスブレーキの一例)と、パーキングブレーキ43と、作動油供給路44a、44bと、EPC(Electric Proportional Valve)弁46と、シャトル弁ユニット47と、タンク48とを有している。
作動油供給路44a、44bには、アキュームレータ、ポンプなどが接続されており、作動油が供給される。
図3に示されるように、ブレーキ弁ユニット41は、後述するブレーキペダル54によって操作される。ブレーキ弁ユニット41は、リア用ブレーキ弁41aと、フロント用ブレーキ弁41bとを有している。リア用ブレーキ弁41aおよびフロント用ブレーキ弁41bの各々は、3つのポートを有する3位置切替弁である。
リア用ブレーキ弁41aの第1ポートは、アキュームレータ49aを介して作動油供給路44aに接続されている。また、リア用ブレーキ弁41aの第2ポートは、タンク48に接続されている。リア用ブレーキ弁41aの第3ポートは、シャトル弁ユニット47のリア用シャトル弁47aに接続されている。
リア用ブレーキ弁41aは、第1状態において第1ポートと第3ポートを繋ぎ、作動油供給路44aとリア用シャトル弁47aとを接続し、リア用シャトル弁47aに作動油を供給する。リア用ブレーキ弁41aは、第2状態において、全てのポートを閉じる。リア用ブレーキ弁41aは、第3状態において第2ポートと第3ポートとを接続し、リア用シャトル弁47aとリア用ブレーキ弁41aとの間の作動油をタンク48に排出する。リア用ブレーキ弁41aは、第2状態および第3状態において、リア用シャトル弁47aへの作動油の供給を停止する。
フロント用ブレーキ弁41bの第1ポートは、アキュームレータ49bを介して作動油供給路44bに接続されている。また、フロント用ブレーキ弁41bの第2ポートは、タンク48に接続されている。フロント用ブレーキ弁41bの第3ポートは、シャトル弁ユニット47のフロント用シャトル弁47bに接続されている。
フロント用ブレーキ弁41bは、第1状態において第1ポートと第3ポートとを繋ぎ、作動油供給路44bとフロント用シャトル弁47bとを接続し、フロント用シャトル弁47bに作動油を供給する。フロント用ブレーキ弁41bは、第2状態において、全てのポートを閉じる。フロント用ブレーキ弁41bは、第3状態において第2ポートと第3ポートとを接続し、フロント用シャトル弁47bとフロント用ブレーキ弁41bとの間の作動油をタンク48に排出する。フロント用ブレーキ弁41bは、第2状態および第3状態において、フロント用シャトル弁47bへの作動油の供給を停止する。
ブレーキペダル54の操作量に応じてリア用ブレーキ弁41aおよびフロント用ブレーキ弁41bの開度が調整され、シャトル弁ユニット47に供給される作動油の量が変更される。たとえばブレーキペダル54の操作量が大きい場合には、リア用ブレーキ弁41aおよびフロント用ブレーキ弁41bからシャトル弁ユニット47に供給される作動油の量が多くなる。
ブレーキ回路42aは、リアのアクスル34(図2)に設けられている。ブレーキ回路42aは、リア用シャトル弁47aに接続されている。ブレーキ回路42bは、フロントのアクスル34(図2)に設けられている。ブレーキ回路42bは、フロント用シャトル弁47bに接続されている。
ブレーキ回路42a、42bは、油圧式のブレーキである。ブレーキ回路42aは、リア用シャトル弁47aから供給される作動油の量が多いまたは圧が大きいほど制動力が強くなる。ブレーキ回路42bは、フロント用シャトル弁47bから供給される作動油の量が多いまたは圧が大きいほど制動力が強くなる。
シャットオフ弁45は、作動油供給路44bに接続されている。シャットオフ弁45は、4つのポートを有しており、開状態および閉状態の2状態をとるソレノイド弁である。シャットオフ弁45の第1ポートは、作動油供給路44bに接続されている。シャットオフ弁45の第2ポートはタンク48に接続されている。シャットオフ弁45の第3ポートは、EPC弁46に接続されている。シャットオフ弁45の第4ポートは、開状態においてエアーが通り、閉状態において遮蔽される。
シャットオフ弁45は、コントローラ26からの指示に基づいて開閉される。具体的には、シャットオフ弁45は、コントローラ26からの開指令によって通電がされたときに開状態となり、コントローラ26からの閉指令によって通電が停止されたときに閉状態となる。
シャットオフ弁45は、開状態において、第1ポートと第3ポートを接続し、作動油供給路44bからEPC弁46に作動油を供給する。また、シャットオフ弁45は、開状態において、エアーが通る状態の第4ポートとタンク48に接続された第2ポートを接続する。
シャットオフ弁45は、閉状態において、第2ポートと第3ポートを接続し、シャットオフ弁45とEPC弁46の間の作動油をタンク48へ排出する。また、シャットオフ弁45は、閉状態において、第1ポートおよび第4ポートを閉じる。これにより、シャットオフ弁45は、閉状態において、作動油供給路44bからEPC弁46への作動油の供給を停止する。
本実施の形態では、コントローラ26は、たとえば、車両本体1がたとえば後方向に走行しているときにのみシャットオフ弁45を開状態にする。車両本体1の後方向への移動は、走行方向切替装置53におけるレバー位置を示す信号とアクセル55のアクセル操作量を示す開度信号とに基づいてコントローラ26が判断を行う。
EPC弁46は、シャットオフ弁45とシャトル弁ユニット47を接続する流路に配置されている。EPC弁46は、3つのポートを有するソレノイド弁である。EPC弁46の第1ポートは、シャットオフ弁45に接続されている。EPC弁46の第2ポートは、タンク48に接続されている。EPC弁46の第3ポートは、シャトル弁ユニット47に接続されている。
EPC弁46は、開状態において、第1ポートと第3ポートとを接続し、シャットオフ弁45から供給される作動油をシャトル弁ユニット47に供給する。EPC弁46の開度は、コントローラ26からの指示に基づいて調整される。EPC弁46の開度が調整されることにより、シャトル弁ユニット47に供給される作動油の量が変更される。
EPC弁46は、閉状態において、第1ポートが閉じられ、第2ポートと第3ポートとを接続し、EPC弁46からシャトル弁ユニット47までの流路の作動油をタンク48に排出する。これにより、EPC弁46は、閉状態において、シャットオフ弁45からシャトル弁ユニット47への作動油の供給を停止する。
本実施形態では、コントローラ26は、ホイールローダ100が所定方向(たとえば後方向Zb)に走行し、かつ走行方向の物体と衝突のリスクが高いと判定したときにEPC弁46を開状態に制御する。
シャトル弁ユニット47は、リア用シャトル弁47aと、フロント用シャトル弁47bとを有している。リア用シャトル弁47aは、リア用ブレーキ弁41aを介して供給される作動油と、EPC弁46を介して供給される作動油のうち圧力が大きい方の作動油をブレーキ回路42aに供給する。フロント用シャトル弁47bは、フロント用ブレーキ弁41bを介して供給される作動油と、EPC弁46を介して供給される作動油とのうち圧力が大きい方の作動油をブレーキ回路42bに供給する。
このような構成により、ブレーキペダル54が操作されずブレーキ弁ユニット41から作動油が供給されない場合でも、コントローラ26からの指示によってシャットオフ弁45およびEPC弁46が開状態にされると、リア用シャトル弁47aおよびフロント用シャトル弁47bからブレーキ回路42a、42bに作動油が供給され、自動制動制御が実施される。
ブレーキ回路42a、42bにより制動状態と非制動状態とを切り替えられるブレーキは、たとえば湿式多板ディスクブレーキである。湿式多板ディスクブレーキは、複数のディスクと、プレートと、ピストンと、スプリングとを主に有している。複数のディスクの各々は、フロントタイヤ4またはリアタイヤ7への出力軸と一体となっている。プレートは、ディスクと交互に配置され、固定部材に取り付けられ、回転しない。ピストンは、ブレーキ回路42a、42bに供給される作動油の油圧により作動する。ピストンが作動することにより、プレートが複数のディスクの間で挟み込まれて押圧される。これにより湿式多板ディスクブレーキは作動し、制動状態となる。またブレーキ回路42a、42bへの作動油の供給が停止されると、スプリングの反発力(復元力)でピストンは元の位置に復帰し、プレートとディスクとの押圧状態が解除される。これにより湿式多板ディスクブレーキは非制動状態となる。
図2に示されるように、パーキングブレーキ43は、トランスファ33に設けられている。パーキングブレーキ43としては、たとえば、制動状態と非制動状態とを切り替え可能な湿式多段式のブレーキ、ディスクブレーキなどを用いることができる。
(操作装置23)
操作装置23は、キャブ5(図1)内に搭乗したオペレータにより操作される。操作装置23は、作業機操作部51と、ステアリング操作部52と、走行方向切替装置53と、ブレーキペダル54と、アクセル55と、パーキングスイッチ56とを有している。
作業機操作部51は、キャブ5内に設けられている。作業機操作部51は、作業機3の動作を操作するものであり、たとえばオペレータにより操作される操作レバーである。作業機操作部51の操作量は、たとえばポテンショメータ、ホールIC(Integrated Circuit)などによって検出される。作業機操作部51が操作されると、作業機操作部51の操作量を示す操作信号がコントローラ26に送信される。コントローラ26は、操作信号を、作業機シリンダ16、17用のEPC弁62に操作指令として送信する。
ステアリング操作部52は、キャブ5内に設けられている。ステアリング操作部52は、ステアリングホイール、ジョイスティックレバーなどを含み、フロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θ(アーティキュレート角度:図6)を変更する。ステアリング操作部52の操作量は、たとえばポテンショメータ、ホールICなどによって検出される。ステアリング操作部52が操作されると、ステアリング操作角がコントローラ26に送信される。コントローラ26は、ステアリング操作角を、ステアリングシリンダ9の速度または目標角度に設定し、ステアリングシリンダ9用のEPC弁63に揺動操作指令として送信する。
走行方向切替装置53は、キャブ5内に設けられている。オペレータは、走行方向切替装置53を操作してホイールローダ100の走行方向を設定する。走行方向切替装置53はたとえばFNRレバーである。FNRレバー53は、前進(F)、中立(N)、または後進(R)のレバー位置をとることができる。FNRレバー53のレバー位置を示す操作信号がコントローラ26に送信され、コントローラ26は、ソレノイド32dを制御することにより走行方向を前進、中立、または後進に切り替える。
FNRレバー53のレバー位置を検出する位置検出センサとして、ポテンショメータが用いられてもよいし、前進位置、後進位置および中立位置ごとにスイッチが設けられていてもよい。また、ポテンショメータとスイッチのうち一方が誤操作しても検出可能なように双方が設けられていてもよい。
ブレーキペダル54は、キャブ5内に設けられている。ブレーキペダル54は、ブレーキ弁ユニット41のリア用ブレーキ弁41aおよびフロント用ブレーキ弁41bの開度を調整する。
アクセル55は、キャブ5内に設けられている。オペレータは、アクセル55を操作してスロットル開度を設定する。アクセル55は、アクセル操作量を示す開度信号を生成してコントローラ26へ送信する。コントローラ26は、送信される信号に基づいてエンジン31の回転速度を制御する。
パーキングスイッチ56は、キャブ5内に設けられており、オン・オフに状態を切り替え可能なスイッチであり、その状態を示す信号をコントローラ26に送信する。コントローラ26は、送信される信号に基づいてパーキングブレーキ43を制動状態または非制動状態にする。
(検出装置25)
検出装置25は、物体センサ25aと、作業機姿勢センサ25bと、揺動角度センサ25cとを有している。
物体センサ25aは、車両本体1の周囲の物体(障害物)、状況(崖などの地形を含む)などの制動が必要となる要因(制動要因)を検出する。物体センサ25aは、ホイールローダ100の走行方向に位置する物体、状況(崖などの地形を含む)などの制動が必要となる要因を検出する。具体的には物体センサ25aは、ホイールローダ100が後方向Zbに走行する場合には車両本体1の後方向Zbに位置する制動が必要となる要因を検出する後方検出部である。また物体センサ25aは、ホイールローダ100が前方向Zfに走行する場合には車両本体1の前方向Zfに位置する制動が必要となる要因を検出する前方検出部である。
物体センサ25aが後方検出部である場合、後方検出部25aは、たとえば、図1に示すように車両本体1の後端に取り付けられるが、後端以外に取り付けられてもよい。物体センサ25aが前方検出部である場合、前方検出部25aは、たとえばキャブ5に取り付けられてもよく、フロントフレーム11に取り付けられてもよく、またこれら以外に取り付けられてもよい。
物体センサ25aは、たとえばレーザ光を射出して対象物の情報を取得するLiDAR(Light Detection and Ranging)である。物体センサ25aは、電波を射出することにより対象物の情報を取得するRadar(Radio Detection and Ranging)であってもよい。Radarは、たとえば送信アンテナから発したミリ波帯の電波が物体の表面で反射して戻ってくる様子を受信アンテナで検出するミリ波レーダであってもよい。物体センサ25aは、カメラを含む視覚センサであってもよい。物体センサ25aは、赤外線センサであってもよい。
物体センサ25aによって検出された情報がコントローラ26に送信され、コントローラ26は、車両本体1の走行方向に制動要因(制動が必要となる要因)が存在するか否かを判定する。またコントローラ26は、検出した制動要因までの距離を算出する。コントローラ26は、検出した制動要因までの距離などに基づいて、車両本体1がその制動要因に達する(たとえば衝突など)リスク(到達リスク)が高いか否かを判定してもよい。
作業機姿勢センサ25bは、作業機3の姿勢を検出するセンサである。作業機姿勢センサ25bは、たとえばブーム角度センサとバケット角度センサとを有している。
ブーム角度センサは、たとえば、ブーム14の走行体2に対する取付部であるブームピンに設けられたロータリーエンコーダで構成される。ブーム角度センサは、水平方向に対するブーム14の角度を検出し、検出したブーム14の角度の信号を発生する。ブーム角度センサは、ブーム14の角度の信号をコントローラ26に出力する。
バケット角度センサは、たとえば、ベルクランク18の回転軸である支持ピンに設けられたロータリーエンコーダで構成される。バケット角度センサは、ブーム14に対するバケット15の角度を検出し、検出したバケット15の角度の信号を発生する。バケット角度センサは、バケット15の角度の信号をコントローラ26に出力する。
作業機姿勢センサ25bは、ブーム角度センサおよびバケット角度センサに代えて、またはこれらに加えて、ベルクランク18の角度を検出する角度センサおよびリンクの角度を検出する角度センサであってもよい。また作業機姿勢センサ25bは、上記のロータリーエンコーダに限定されず、ストロークセンサ、IMU(Inertial Measurement Unit)、ポテンショメータ、視覚センサなどであってもよい。
揺動角度センサ25cは、フロントフレーム11と、リアフレーム12とのなす角度である揺動角度θを検出し、検出した揺動角度θの信号を発生する。揺動角度センサ25cは、揺動角度θの信号をコントローラ26に出力する。
揺動角度センサ25cは、たとえばステアリングシリンダ9に取り付けられている。揺動角度センサ25cは、たとえばポテンショメータであり、揺動角度θを直接的に検出する。また揺動角度センサ25cは、ステアリングシリンダ9のストローク長さを検出してもよい。コントローラ26は、ステアリングシリンダ9のストローク長さから揺動角度θを算出してもよい。
(動作部24)
動作部24は、ステアリングシリンダ9と、作業機シリンダ16、17と、EPC弁62、63と、油圧ポンプ61とを有している。エンジン31の駆動力の一部が、油圧ポンプ61に伝達される。油圧ポンプ61はエンジンにより駆動され、吐出する作動油によって作業機シリンダ16、17およびステアリングシリンダ9を作動させる。油圧ポンプ61から吐出された作動油は、EPC弁62、63を介して、作業機シリンダ16、17およびステアリングシリンダ9に供給される。
EPC弁62、63の各々は、コントローラ26からの指示に基づいて開閉される。具体的には、EPC弁62、63の各々は、コントローラ26からの開指令によって通電がされたときに開状態となり、コントローラ26からの閉指令によって通電が停止されたときに閉状態となる。
EPC弁62は、開状態において、油圧ポンプ61と作業機シリンダ16、17を接続し、油圧ポンプ61から作業機シリンダ16、17に作動油を供給する。EPC弁62は、閉状態において、油圧ポンプ61から作業機シリンダ16、17への作動油の供給を停止する。
EPC弁63は、開状態において、油圧ポンプ61とステアリングシリンダ9を接続し、油圧ポンプ61からステアリングシリンダ9に作動油を供給する。EPC弁62は、閉状態において、油圧ポンプ61からステアリングシリンダ9への作動油の供給を停止する。
(コントローラ26)
コントローラ26は、プロセッサと、メインメモリと、ストレージとを含む。プロセッサはたとえばCPU(Central Processing Unit)などである。メインメモリは、たとえばROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリおよびRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含む。
コントローラ26および操作装置23の各々は、ホイールローダ100に搭載されていてもよく、ホイールローダ100の外部に離れて配置されていてもよい。コントローラ26および操作装置23の各々がホイールローダ100の外部に離れて配置されている場合、コントローラ26および操作装置23の各々は、駆動装置21、制動装置22、操作装置23、物体センサ25aなどと無線により接続されていてもよい。コントローラ26は、ホイールローダ100から離れたサーバに格納されていてもよい。また操作装置23がホイールローダ100から離れていることにより、オペレータはホイールローダ100のキャブ5内に搭乗せずに、遠隔でホイールローダ100を操作してもよい。
コントローラ26は、ストレージに記憶されているプログラムを読み出してメインメモリに展開し、プログラムに従って所定の処理を実行する。コントローラ26は、衝突検出用コントローラとHST用コントローラとに分かれていてもよい。衝突検出用コントローラとHST用コントローラとは別々のCPUを有していてもよい。またプログラムは、ネットワークを介してコントローラ26に配信されてもよい。
図4に示されるように、コントローラ26は、自動制動制御部27と、作業機姿勢情報取得部26Aと、姿勢判定部26Bと、揺動角度情報取得部26Cと、揺動角度判定部26Dと、記憶部26Eとを有している。自動制動制御部27は、走行方向情報取得部27Aと、走行方向判定部27Bと、物体情報取得部27Cと、物体判定部27Dと、EPC弁制御部27Eとを有している。
自動制動制御が開始された状態(ON状態)とは、コントローラ26が走行方向切替装置53の検出結果および物体センサ25aの検出結果に基づいてEPC弁46の開閉動作を自動で制御できる状態を意味する。
自動制動制御部27が自動制動制御を開始すると、走行方向情報取得部27Aは走行方向切替装置53の切替信号を取得する。走行方向情報取得部27Aは、取得した走行方向切替装置53の切替信号を走行方向判定部27Bへ出力する。
走行方向判定部27Bは走行方向切替装置53の切替信号を取得すると、ホイールローダ100の走行方向が所定方向(たとえば後方向Zb)か否かを走行方向切替装置53の切替信号に基づいて判定する。走行方向判定部27Bは、判定結果をEPC弁制御部27Eへ出力する。
なお走行方向判定部27Bは、車輪4、7が回転していない停止状態であっても、走行方向切替装置53のレバー位置が所定方向(たとえば後方向Zb)となっている場合、車両本体1が所定方向に走行している状態(後進状態)であると判定してもよい。
また自動制動制御部27が自動制動制御を開始すると、物体情報取得部27Cは物体センサ25aの検出結果を取得する。物体情報取得部27Cは、取得した物体センサ25aの検出結果を物体判定部27Dへ出力する。物体判定部27Dは、車両本体1が制動要因に達する(たとえば物体に衝突など)リスク(到達リスク)が高いか否かを物体センサ25aの検出結果などに基づいて判定し、判定結果をEPC弁制御部27Eへ出力する。
EPC弁制御部27Eは、自動制動制御の実行中に、走行方向判定部27Bの判定結果と物体判定部27Dの判定結果とに基づいてEPC弁46の開閉動作を制御する。具体的には、自動制動制御の実行中においてEPC弁制御部27Eが、たとえば走行方向が後方向Zbであるとの走行方向判定部27Bによる判定結果と、車両本体1が制動要因に達するリスクが高いとの物体判定部27Dの判定結果とを取得した場合には、EPC弁46が開状態となるようにEPC弁46に開指令(指令電流)を出力する。この指令電流に基づいてEPC弁46のソレノイドが操作され、EPC弁46は開状態となる。EPC弁46が開状態にされると、リア用シャトル弁47aおよびフロント用シャトル弁47bからブレーキ回路42a、42bに作動油が供給され、制動動作が実行される。
制動動作が実行されている状態(ON状態)とは、ブレーキ回路42a、42bによる制動力が働いている状態を意味する。制動動作が実行されている場合の一例は、ブレーキが湿式多板ディスクブレーキである場合、プレートが複数のディスクの間で挟み込まれて押圧されることを意味する。一方、制動動作が実行されていない状態(OFF状態)とは、ブレーキ回路42a、42bによる制動力が働いていない状態を意味する。制動動作が実行されていない場合の一例は、ブレーキが湿式多板ディスクブレーキである場合、プレートが複数のディスクの間で押圧されていないことを意味する。
EPC弁46の開度は、EPC弁制御部27EからEPC弁46へ出力される指令電流により調整される。本例において指令電流は、予め所定の値となるように設定されている。なお指令電流は、検出された制動要因までの距離に基づいて調整されてもよい。たとえばEPC弁制御部27Eが、検出された制動要因までの距離から制動要因の手前で停止するための減速度を算出し、その減速度を発揮する開度になるようにEPC弁46に開指令(指令電流)を送信してもよい。
このようにコントローラ26は、走行方向における制動要因の検出結果に基づいて走行を自動で制動(走行を停止または減速)する自動制動制御を実行する。コントローラ26は、自動制動制御において、物体センサ25aによる制動要因の検出結果に基づいて制動装置22により走行を自動で制御する。これによりオペレータによってブレーキペダル54の操作が行われない場合であっても自動制動制御が実施されて制動力が発揮され、制動要因の手前で車両本体1を停止することができる。
またコントローラ26は、自動制動制御の実行中においては、作業機3の上昇動作と揺動角度θの増加動作との少なくとも一方を制限する。具体的にはコントローラ26は、作業機3の姿勢検出に基づいて作業機3の上昇が制限高さH1(図5)以内となるように作業機3の上昇動作を制限する。コントローラ26は、作業機3の高さが制限高さH1以下の所定高さH2(図5)となった場合に所定高さH2より上に作業機3を上昇させるオペレータの操作指令を受け付けずに作業機3の上昇動作を停止または減速させる。
またコントローラ26は、揺動角度θ(図6)が制限角度以内となるようにフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を制限する。コントローラ26は、揺動角度θが制限角度よりも小さい所定角度となった場合に所定角度より揺動角度θを増加させるオペレータの操作指令を受け付けずにフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を停止または減速させる。
作業機姿勢情報取得部26Aは、作業機操作部51または作業機姿勢センサ25bから作業機姿勢情報に関する信号を取得する。作業機姿勢情報取得部26Aは、取得した作業機姿勢情報に関する信号を姿勢判定部26Bに出力する。姿勢判定部26Bは、作業機姿勢情報に基づいて作業機3の高さを算出する。姿勢判定部26Bは作業機3の高さを算出する際に、記憶部26Eに予め記憶された作業機3における各部の寸法などを参照する。姿勢判定部26Bは、算出された作業機3の高さが所定高さH2に達したか否かを判定する。姿勢判定部26Bは、この判定をする際に、記憶部26Eに予め記憶された所定高さH2を参照する。
姿勢判定部26Bは、作業機3の高さが所定高さH2に達していると判定した場合、作業機3の上昇動作を制限する旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。具体的には姿勢判定部26Bは、作業機3の高さが所定高さH2に達していると判定した場合、作業機3の上昇動作を停止または減速させる旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。
EPC弁制御部27Eは、姿勢判定部26Bからの制限指令を取得すると、その制限指令に基づいてEPC弁62に指令電流値を出力する。EPC弁制御部27Eは、姿勢判定部26Bからの作業機3の上昇動作を停止する旨の制限指令を取得すると、EPC弁62が閉状態となるように制御する。具体的にはEPC弁制御部27Eは閉状態となるようにEPC弁62に指令電流を出力する。ただしEPC弁62が開指令の指令電流値を入力されない限り開状態にならず閉状態を維持する弁である場合、EPC弁制御部27EはEPC弁62に指令電流値を出力しなくともよい。またEPC弁制御部27Eは、姿勢判定部26Bからの作業機3の上昇動作を減速する旨の制限指令を取得すると、EPC弁62の開度を小さくするようにEPC弁62を制御する。
上記により自動制動制御の実行中においては、作業機3の姿勢検出に基づいて作業機3の高さが制限高さH1以内となるように作業機3の上昇動作が制限される。
揺動角度情報取得部26Cは、ステアリング操作部52または揺動角度センサ25cから揺動角度情報に関する信号を取得する。揺動角度情報取得部26Cは、取得した揺動角度情報に関する信号を揺動角度判定部26Dに出力する。揺動角度判定部26Dは、揺動角度情報に基づいて揺動角度θを算出する。揺動角度判定部26Dは、算出された揺動角度θが所定角度に達したか否かを判定する。揺動角度判定部26Dは、この判定をする際に、記憶部26Eに予め記憶された所定角度を参照する。
揺動角度判定部26Dは、揺動角度θが所定角度に達していると判定した場合、フロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を制限する旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。具体的には揺動角度判定部26Dは、揺動角度θが所定角度に達していると判定した場合、フロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を停止または減速させる旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。
EPC弁制御部27Eは、揺動角度判定部26Dからの制限指令を取得すると、その制限指令に基づいてEPC弁63に指令電流値を出力する。EPC弁制御部27Eは、揺動角度判定部26Dから揺動角度θの増加動作を停止する旨の制限指令を取得すると、EPC弁63が閉状態となるように制御する。具体的にはEPC弁制御部27Eは閉状態となるようにEPC弁63に指令電流を出力する。ただしEPC弁63が開指令の指令電流値を入力されない限り開状態にならず閉状態を維持する弁である場合、EPC弁制御部27EはEPC弁63に指令電流値を出力しなくともよい。またEPC弁制御部27Eは、揺動角度判定部26Dから揺動角度θの増加動作を減速する旨の制限指令を取得すると、EPC弁63の開度を小さくするようにEPC弁63を制御する。
上記により自動制動制御の実行中においては、揺動角度θが制限角度以内となるようにフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作が制限される。
<ホイールローダ100の制御方法>
次に、本実施形態におけるホイールローダ100の制御方法について図4、図7、図8を用いて説明する。
図7および図8は、それぞれ本開示の一実施形態におけるホイールローダの制御方法を示す第1フロー図および第2フロー図である。まず自動制動制御の実行中に作業機3の高さを制限高さH1以内に制御する方法について説明する。
図4および図7に示されるように、オペレータの操作により自動制動制御が開始される(ステップS1:図7)。オペレータによる自動制動制御の開始操作は、たとえばホイールローダ100のキースイッチにキーを挿し込んでホイールローダ100をOFF状態からON状態とする操作である。これにより自動制動制御部27は、自動制動制御の開始情報を取得すると自動制動制御を開始する。
自動制動制御が開始されると自動制動制御部27は、自動制動制御の開始信号を作業機姿勢情報取得部26Aに出力する。作業機姿勢情報取得部26Aは開始信号を取得すると作業機操作部51または作業機姿勢センサ25bから作業機姿勢情報に関する信号を取得する(ステップS2A:図7)。
作業機姿勢情報取得部26Aは、取得した作業機姿勢情報に関する信号を姿勢判定部26Bに出力する。姿勢判定部26Bは、作業機姿勢情報に基づいて作業機3の高さを算出する。姿勢判定部26Bは作業機3の高さを算出する際に、記憶部26Eに予め記憶された作業機3における各部の寸法などを参照する。姿勢判定部26Bは、算出された作業機3の高さが所定高さH2に達したか否かを判定する(ステップS3A:図7)。姿勢判定部26Bは、この判定をする際に、記憶部26Eに予め記憶された所定高さH2を参照する。
作業機3の高さが所定高さH2に達していないと姿勢判定部26Bが判定した場合、作業機姿勢情報を取得するステップS2Aと、算出された作業機3の高さが所定高さH2に達したか否かを判定するステップS3Aとが繰り返される。
一方、姿勢判定部26Bは、作業機3の高さが所定高さH2に達していると判定した場合、作業機3の上昇動作を制限する旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。具体的には姿勢判定部26Bは、作業機3の高さが所定高さH2に達していると判定した場合、作業機3の上昇動作を停止または減速させる旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。
EPC弁制御部27Eは、姿勢判定部26Bからの制限指令を取得すると、その制限指令に基づいてEPC弁62を制御する。EPC弁制御部27Eは、姿勢判定部26Bからの作業機3の上昇動作を停止する旨の制限指令を取得すると、EPC弁62が閉状態となるように制御する。またEPC弁制御部27Eは、姿勢判定部26Bからの作業機3の上昇動作を減速する旨の制限指令を取得すると、EPC弁62の開度を小さくするようにEPC弁62を制御する。
上記により自動制動制御の実行中においては、コントローラ26はオペレータの操作を補正して作業機3の上昇動作を制限する(ステップS4A:図7)。つまりコントローラ26は、作業機3の高さが所定高さH2となった場合に所定高さより上に作業機3を上昇させるオペレータの操作指令を受け付けずに作業機3の上昇動作を停止または減速させる。これにより自動制動制御の実行中において作業機3の高さは制限高さH1以内に制御される。
この後、ホイールローダ100の停止によりオペレータの操作の補正が解除される(ステップS5:図7)。ホイールローダ100の停止は、たとえばキースイッチの操作である。
次に、自動制動制御の実行中に揺動角度θを制限角度以内に制御する方法について説明する。
図4および図8に示されるように、オペレータの操作により自動制動制御が開始される(ステップS1:図8)。オペレータによる自動制動制御の開始操作は、たとえばホイールローダ100のキースイッチにキーを挿し込んでホイールローダ100をOFF状態からON状態とする操作である。これにより自動制動制御部27は、自動制動制御の開始情報を取得すると自動制動制御を開始する。
自動制動制御が開始されると自動制動制御部27は、自動制動制御の開始信号を揺動角度情報取得部26Cに出力する。揺動角度情報取得部26Cは開始信号を取得するとステアリング操作部52または揺動角度センサ25cから揺動角度情報に関する信号を取得する(ステップS2B:図8)。
揺動角度情報取得部26Cは、取得した揺動角度情報に関する信号を揺動角度判定部26Dに出力する。揺動角度判定部26Dは、揺動角度情報に基づいて揺動角度θを算出する。揺動角度判定部26Dは、算出された揺動角度θが所定角度に達したか否かを判定する(ステップS3B:図8)。揺動角度判定部26Dは、この判定をする際に、記憶部26Eに予め記憶された所定角度を参照する。
揺動角度θが所定角度に達していないと揺動角度判定部26Dが判定した場合、揺動角度情報を取得するステップS2Bと、算出された揺動角度θが所定角度に達したか否かを判定するステップS3Bとが繰り返される。
一方、揺動角度判定部26Dは、揺動角度θが所定角度に達していると判定した場合、揺動角度θを制限する旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。具体的には揺動角度判定部26Dは、揺動角度θが所定角度に達していると判定した場合、フロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を停止または減速させる旨の制限指令をEPC弁制御部27Eへ出力する。
EPC弁制御部27Eは、揺動角度判定部26Dからの制限指令を取得すると、その制限指令に基づいてEPC弁63を制御する。EPC弁制御部27Eは、揺動角度判定部26Dからの揺動角度θの増加動作を停止する旨の制限指令を取得すると、EPC弁63が閉状態となるように制御する。またEPC弁制御部27Eは、揺動角度判定部26Dからの揺動角度θの増加動作を減速する旨の制限指令を取得すると、EPC弁63の開度を小さくするようにEPC弁63を制御する。
上記により自動制動制御の実行中においては、コントローラ26はオペレータの操作を補正してフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を制限する(ステップS4B:図8)。つまりコントローラ26は、揺動角度θが所定角度となった場合に所定角度より揺動角度θを増加させるオペレータの操作指令を受け付けずにフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を停止または減速させる。これにより自動制動制御の実行中において揺動角度θは制限角度以内に制御される。
この後、ホイールローダ100の停止によりオペレータの操作の補正が解除される(ステップS5:図8)。ホイールローダ100の停止は、たとえばキースイッチの操作である。ホイールローダ100の停止は、たとえばホイールローダ100の車速が0(ゼロ)の場合であってもよい。
なお図7および図8の各々に示す制御方法において自動制動制御においては、以下のように行われる。
図4に示されるように、自動制動制御が開始されると、走行方向情報取得部27Aは走行方向切替装置53の切替信号を取得する。走行方向情報取得部27Aは、取得した走行方向切替装置53の切替信号を走行方向判定部27Bへ出力する。
走行方向判定部27Bは走行方向切替装置53の切替信号を取得すると、ホイールローダ100の走行方向が所定方向(たとえば後方向Zb)か否かを走行方向切替装置53の切替信号に基づいて判定する。走行方向判定部27Bは、判定結果をEPC弁制御部27Eへ出力する。
また自動制動制御部27が自動制動制御を開始すると、物体情報取得部27Cは物体センサ25aの検出結果を取得する。物体情報取得部27Cは、取得した物体センサ25aの検出結果を物体判定部27Dへ出力する。物体判定部27Dは、車両本体1が制動要因に達するリスクが高いか否かを物体センサ25aの検出結果などに基づいて判定し、判定結果をEPC弁制御部27Eへ出力する。
EPC弁制御部27Eは、自動制動制御の実行中には走行方向判定部27Bの判定結果と物体判定部27Dの判定結果とに基づいてEPC弁46の開閉動作を制御する。具体的には、自動制動制御の実行中においてEPC弁制御部27Eが、たとえば走行方向が後方向Zbであるとの走行方向判定部27Bによる判定結果と、車両本体1が制動要因に達するリスクが高いとの物体判定部27Dの判定結果とを取得した場合には、EPC弁46が開状態となるようにEPC弁46に開指令(指令電流)を出力する。この指令電流に基づいてEPC弁46のソレノイドが操作され、EPC弁46は開状態となる。EPC弁46が開状態にされると、リア用シャトル弁47aおよびフロント用シャトル弁47bからブレーキ回路42a、42bに作動油が供給され、制動動作が実行される。
<効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。
建設現場での作業時には、ホイールローダ100などの作業機械が不安定な体勢となることが多い。そのような不安定な体勢において、自動制動制御により急な制動が行われるとホイールローダ100の体勢がより不安定となる。特にホイールローダ100の作業機3が荷を積んだ状態で上昇した位置にある場合には、ホイールローダ100の重心位置が高くなることでホイールローダ100はより不安定な状態となる。
これに対して本開示においては図4および図7に示されるように、コントローラ26は、自動制動制御の実行中において作業機3の上昇動作を制限する。このため自動制動制御の実行中においてホイールローダ100が不安定な状態となることが抑制され、安定な状態を維持することが可能となる。
また図4および図7に示されるように、上記自動制動制御においてコントローラ26は、作業機3の姿勢検出に基づいて作業機3の上昇が制限高さH1以内となるように作業機3の上昇動作を制限する。これにより自動制動制御の実行中においてもホイールローダ100を安定な状態に維持することができる。なお上記自動制動制御においてコントローラ26は、作業機3の動作を完全に禁止してもよい。
また図4および図7に示されるように、コントローラ26は、作業機3の高さが所定高さH2となった場合に所定高さH2よりも上に作業機3を上昇させるオペレータの操作指令を受け付けずに作業機3の上昇動作を停止または減速させる。これにより自動制動制御の実行中においてオペレータの操作に関わらずホイールローダ100を安定な状態に維持することができる。
また図4に示されるように、コントローラ26は、自動制動制御の実行中において、ホイールローダ100が制動要因に達するリスク(障害物との衝突などのリスク)の判定結果に基づいて制動装置22により走行を自動で制動しながら作業機3の上昇動作を制限する。これにより自動制動制御の実行中においてもホイールローダ100を安定な状態に維持することができる。
また建設現場での作業時においてフロントフレーム11に対してリアフレーム12が揺動したような不安定な体勢において、自動制動制御により急な制動が行われるとホイールローダ100の体勢がより不安定となる。
これに対して本開示においては図4および図8に示されるように、コントローラ26は、自動制動制御の実行中においてフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を制限する。このため自動制動制御の実行中においてホイールローダ100が不安定な状態となることが抑制され、安定な状態を維持することが可能となる。
また図4および図8に示されるように、コントローラ26は、揺動角度θが制限角度以内となるようにフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を制限する。これにより自動制動制御の実行中においてもホイールローダ100を安定な状態に維持することができる。
また図4および図8に示されるように、コントローラ26は、揺動角度θが所定角度となった場合に所定角度より揺動角度θを増加させるオペレータの操作指令を受け付けずにフロントフレーム11に対するリアフレーム12の揺動角度θの増加動作を停止または減速させる。これにより自動制動制御の実行中においてオペレータの操作に関わらずホイールローダ100を安定な状態に維持することができる。
また図4に示されるように、コントローラ26は、自動制動制御の実行中において、ホイールローダ100が制動要因に達するリスク(障害物との衝突などのリスク)の判定結果に基づいて制動装置22により走行を自動で制動しながら揺動角度θの増加動作を制限する。これにより自動制動制御の実行中においてもホイールローダ100を安定な状態に維持することができる。
なお上記においてはホイールローダ100が後進する際に車両本体1の後方向に制動要因が存在する場合の自動制動制御の制動動作について説明したが、本開示における自動制動制御の制動動作はホイールローダ100が前進する際に車両本体1の前方向に制動要因が存在する場合にも同様に適用可能である。この場合には、ホイールローダ100が前進中でかつ前方向において制動要因に達するリスクが大きい場合に自動制動制御による制動指令が必要と判断されて制動動作が実行される。
<付記>
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
(付記1)
走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械であって、
走行体と、
前記走行体に配置された作業機と、
前記自動制動制御の実行中において前記作業機の上昇動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械。
(付記2)
前記コントローラは、前記作業機の姿勢検出に基づいて前記作業機の上昇が制限高さ以内となるように前記作業機の上昇動作を制限する、付記1に記載の作業機械。
(付記3)
前記コントローラは、前記作業機の高さが所定高さとなった場合に前記所定高さより上に前記作業機を上昇させるオペレータの操作指令を受け付けずに前記作業機の上昇動作を停止または減速させる、付記1または付記2に記載の作業機械。
(付記4)
前記作業機械の走行方向に位置する制動要因を検出する物体センサと、
走行を制動する制動装置と、をさらに備え、
前記コントローラは、前記自動制動制御の実行中において、前記作業機械と前記物体センサにより検出された制動要因への到達リスクの判定結果に基づいて前記制動装置により走行を自動で制動し、前記作業機の上昇動作を制限する、付記1から付記3のいずれか1つに記載の作業機械。
(付記5)
走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械であって、
フロントフレームと、
前記フロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームと、
前記自動制動制御の実行中において前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械。
(付記6)
前記コントローラは、前記揺動角度が制限角度以内となるように前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限する、付記5に記載の作業機械。
(付記7)
前記コントローラは、前記揺動角度が所定角度となった場合に前記所定角度より前記揺動角度を増加させるオペレータの操作指令を受け付けずに前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を停止または減速させる、付記5または付記6に記載の作業機械。
(付記8)
前記作業機械の走行方向に位置する制動要因を検出する物体センサと、
走行を制動する制動装置と、をさらに備え、
前記コントローラは、前記自動制動制御の実行中において、前記作業機械と前記物体センサにより検出された制動要因への到達リスクの判定結果に基づいて前記制動装置により走行を自動で制動し、前記揺動角度の増加動作を制限する、付記5から付記7のいずれか1つに記載の作業機械。
(付記9)
走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制動システムであって、
走行体と、
前記走行体に配置された作業機と、
前記自動制動制御の実行中において前記作業機の上昇動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械の制動システム。
(付記10)
走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制動システムであって、
フロントフレームと、
前記フロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームと、
前記自動制動制御の実行中において前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械の制動システム。
(付記11)
走行体と、前記走行体に配置された作業機とを有し、走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制御方法であって、
前記自動制動制御の実行を開始するステップと、
前記自動制動制御の実行中において前記作業機の上昇動作を制限するステップと、を備えた、作業機械の制御方法。
(付記12)
フロントフレームと、前記フロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームとを有し、走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制御方法であって、
前記自動制動制御の実行を開始するステップと、
前記自動制動制御の実行中において前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限するステップと、を備えた、作業機械の制御方法。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両本体、2 走行体、3 作業機、4 フロントタイヤ、5 キャブ、5s 運転席、6 エンジンルーム、7 リアタイヤ、9 ステアリングシリンダ、10 車体フレーム、11 フロントフレーム、12 リアフレーム、13 連結軸部、14 ブーム、15 バケット、16 リフトシリンダ、17 バケットシリンダ、18 ベルクランク、21 駆動装置、22 制動装置、23 操作装置、24 動作部、25 検出装置、25a 物体センサ、25b 作業機姿勢センサ、25c 揺動角度センサ、26 コントローラ、26A 作業機姿勢情報取得部、26B 姿勢判定部、26C 揺動角度情報取得部、26D 揺動角度判定部、26E 記憶部、27 自動制動制御部、27A 走行方向情報取得部、27B 走行方向判定部、27C 物体情報取得部、27D 物体判定部、27E 弁制御部、31 エンジン、32a ポンプ、32b モータ、32c1 第1駆動回路、32c2 第2駆動回路、32c 油圧回路、32d,32e ソレノイド、33 トランスファ、34 アクスル、40 制動部、41 ブレーキ弁ユニット、41a リア用ブレーキ弁、41b フロント用ブレーキ弁、42a,42b ブレーキ回路、43 パーキングブレーキ、44a,44b 作動油供給路、45 シャットオフ弁、46,62,63 EPC弁、47 シャトル弁ユニット、47a リア用シャトル弁、47b フロント用シャトル弁、48 タンク、49a,49b アキュームレータ、51 作業機操作部、52 ステアリング操作部、53 走行方向切替装置、54 ブレーキペダル、55 アクセル、56 パーキングスイッチ、61 油圧ポンプ、100 ホイールローダ。

Claims (12)

  1. 走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械であって、
    走行体と、
    前記走行体に配置された作業機と、
    前記自動制動制御の実行中において前記作業機の上昇動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械。
  2. 前記コントローラは、前記作業機の姿勢検出に基づいて前記作業機の上昇が制限高さ以内となるように前記作業機の上昇動作を制限する、請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記コントローラは、前記作業機の高さが所定高さとなった場合に前記所定高さより上に前記作業機を上昇させるオペレータの操作指令を受け付けずに前記作業機の上昇動作を停止または減速させる、請求項1に記載の作業機械。
  4. 前記作業機械の走行方向に位置する制動要因を検出する物体センサと、
    走行を制動する制動装置と、をさらに備え、
    前記コントローラは、前記自動制動制御の実行中において、前記作業機械と前記物体センサにより検出された制動要因への到達リスクの判定結果に基づいて前記制動装置により走行を自動で制動し、前記作業機の上昇動作を制限する、請求項1に記載の作業機械。
  5. 走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械であって、
    フロントフレームと、
    前記フロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームと、
    前記自動制動制御の実行中において前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械。
  6. 前記コントローラは、前記揺動角度が制限角度以内となるように前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限する、請求項5に記載の作業機械。
  7. 前記コントローラは、前記揺動角度が所定角度となった場合に前記所定角度より前記揺動角度を増加させるオペレータの操作指令を受け付けずに前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を停止または減速させる、請求項5に記載の作業機械。
  8. 前記作業機械の走行方向に位置する制動要因を検出する物体センサと、
    走行を制動する制動装置と、をさらに備え、
    前記コントローラは、前記自動制動制御の実行中において、前記作業機械と前記物体センサにより検出された制動要因への到達リスクの判定結果に基づいて前記制動装置により走行を自動で制動し、前記揺動角度の増加動作を制限する、請求項5に記載の作業機械。
  9. 走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制動システムであって、
    走行体と、
    前記走行体に配置された作業機と、
    前記自動制動制御の実行中において前記作業機の上昇動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械の制動システム。
  10. 走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制動システムであって、
    フロントフレームと、
    前記フロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームと、
    前記自動制動制御の実行中において前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限するコントローラと、を備えた、作業機械の制動システム。
  11. 走行体と、前記走行体に配置された作業機とを有し、走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制御方法であって、
    前記自動制動制御の実行を開始するステップと、
    前記自動制動制御の実行中において前記作業機の上昇動作を制限するステップと、を備えた、作業機械の制御方法。
  12. フロントフレームと、前記フロントフレームに揺動可能に連結されたリアフレームとを有し、走行を自動で制動する自動制動制御を行う作業機械の制御方法であって、
    前記自動制動制御の実行を開始するステップと、
    前記自動制動制御の実行中において前記フロントフレームに対する前記リアフレームの揺動角度の増加動作を制限するステップと、を備えた、作業機械の制御方法。
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