JP2024089346A - 電子部品 - Google Patents

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健 森田
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佑一 永井
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Abstract

Figure 2024089346000001
【課題】マイグレーションの発生を抑制しつつ、内部導体と外部電極との接続性の低下を抑制する電子部品を提供する。
【解決手段】電子部品は、主面3a及び一対の端面3eを含む素体3と、素体3内に配置されており、一対の端面3eのうち対応する端面3eに露出している複数の内部電極7,9と、素体3上に配置されており、複数の内部電極7,9のうち対応する内部電極7,9と接続されている複数の外部電極5と、素体3上に配置されている電気絶縁膜EIと、を備える。複数の内部電極7,9は、対応する端面3eにおいて、電気絶縁膜EIから露出している。複数の外部電極5のそれぞれは、第二電極層E2を含む。電気絶縁膜EIは、主面3aにおける複数の外部電極5の間の領域上に少なくとも位置している膜部分EIaを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品に関する。
知られている電子部品は、素体と、素体内に配置されている複数の内部導体と、素体上に配置されている複数の外部電極と、を備える(たとえば、特許文献1を参照)。複数の内部導体のそれぞれは、複数の外部電極のうち対応する外部電極と接続されている。複数の外部電極のそれぞれは、導電性樹脂層を含む。
特開2018-006501号公報
導電性樹脂層は、一般に、複数の金属粒子と、樹脂とを含む。この場合、外部電極にマイグレーションが生じるおそれがある。マイグレーションは、たとえば、以下の事象により生じると考えられる。
電界が導電性樹脂層に含まれる金属粒子に作用し、金属粒子がイオン化する。発生した金属イオンは、外部電極間に生じる電界に引かれ、導電性樹脂層から移動する。金属粒子に作用する電界は、たとえば、外部電極間に生じる電界、又は、外部電極と、素体内に配置される内部導体との間に生じる電界を含む。導電性樹脂層から移動する金属イオンは、たとえば、内部導体又は外部電極から供給される電子と反応し、素体の表面上に金属として析出する。
本発明の一つの態様は、マイグレーションの発生を抑制しつつ、内部導体と外部電極との接続性の低下を抑制する電子部品を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係る電子部品は、実装面を構成するように配置される主面と、互いに対向していると共に主面と隣り合う一対の端面と、を含む素体と、素体内に配置されており、一対の端面のうち対応する端面に露出している複数の内部導体と、素体上に配置されており、複数の内部導体のうち対応する内部導体と接続されている複数の外部電極と、素体上に配置されている電気絶縁膜と、を備える。複数の内部導体は、対応する端面において、電気絶縁膜から露出している。複数の外部電極のそれぞれは、導電性樹脂層を含む。電気絶縁膜は、主面における複数の外部電極の間の領域上に少なくとも位置している膜部分を含む。
上記一つの態様では、電気絶縁膜に含まれる膜部分が、主面における複数の外部電極の間の領域上に少なくとも位置する。したがって、導電性樹脂層に含まれる金属粒子がイオン化する場合でも、膜部分は、発生する金属イオンと、内部導体又は外部電極から供給される電子との反応を阻害する。すなわち、電子が金属イオンに供給されがたい。金属が、主面上に析出しがたい。この結果、上記一つの態様は、マイグレーションの発生を抑制する。
電気絶縁膜が素体上に配置されている構成では、電気絶縁膜は、内部導体と外部電極との接続を阻害するおそれがある。上記一つの態様では、複数の内部導体は、対応する端面において、電気絶縁膜から露出している。したがって、電気絶縁膜が素体上に配置されている構成であっても、電気絶縁膜は、内部導体と外部電極との接続を阻害しがたい。この結果、上記一つの態様は、内部導体と外部電極との接続性の低下を抑制する。
上記一つの態様では、素体は、主面及び一対の端面と隣り合う側面を含んでもよい。上記膜部分は、側面と主面との間に位置する稜線部における、複数の外部電極の間の領域上に位置していてもよい。
膜部分が、上記稜線部における複数の外部電極の間の領域上に位置している構成では、金属は、主面上だけでなく、上記稜線部上にも析出しがたい。したがって、本構成は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
上記一つの態様では、複数の内部導体のそれぞれは、主面と交差する方向に延在するように配置されていてもよいと共に、対応する端面に露出する端を含んでもよい。複数の内部導体のそれぞれが含む端は、電気絶縁膜から露出する領域を含んでいてもよい。
複数の内部導体のそれぞれが上述したように配置されていると共に、複数の内部導体のそれぞれが含む端は、電気絶縁膜から露出する領域を含む構成では、複数の内部導体のすべてが、複数の外部電極のうち対応する外部電極に確実に接続される。したがって、本構成は、内部導体と外部電極との接続性の低下を確実に抑制する。
上記一つの態様では、素体は、主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を含んでいてもよい。膜部分は、側面における複数の外部電極の間の領域上に位置していてもよい。
膜部分が、側面における複数の外部電極の間の領域上に位置している構成では、金属は、主面上だけでなく、側面上にも析出しがたい。したがって、本構成は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
上記一つの態様では、素体は、主面及び一対の端面と隣り合う側面を含んでもよい。導電性樹脂層は、側面上に位置している層部分を含んでもよい。複数の内部導体は、側面と隣り合うと共に層部分と異なる極性を有する最外内部導体を含んでもよい。層部分と、最外内部導体とは、膜部分を間に介して、互いに間接的に対向していてもよい。
導電性樹脂層が側面上に位置する層部分を含むと共に、複数の内部導体が最外内部導体を含む構成では、上記層部分に含まれる金属粒子が、イオン化するおそれがある。しかしながら、層部分と最外内部導体とが、電気絶縁膜に含まれる膜部分を間に介して、互いに間接的に対向している構成では、膜部分は、上記層部分に含まれる金属粒子から生じる金属イオンと、内部導体又は外部電極から供給される電子との反応を確実に阻害する。したがって、層部分と最外内部導体とが、上述したように、互いに間接的に対向している構成は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
上記一つの態様では、素体は、主面及び一対の端面と隣り合う側面を含んでもよい。導電性樹脂層は、側面上に位置している層部分を含んでもよい。複数の内部導体は、側面と隣り合うと共に層部分と同じ極性を有するダミー導体を含んでもよい。層部分と、ダミー導体とは、互いに対向していてもよい。
導電性樹脂層が側面上に位置する層部分を含むと共に、複数の内部導体が、側面と隣り合うと共に層部分と異なる極性を有する内部導体を含む構成では、上記層部分に含まれる金属粒子が、イオン化するおそれがある。しかしながら、上記層部分とダミー導体とが互いに対向している構成では、上記層部分と、上記層部分と異なる極性を有する内部導体とが、互いに対向しがたい。したがって、上記層部分に含まれる金属粒子がイオン化しがたい。したがって、上記層部分とダミー導体とが互いに対向している構成は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
上記一つの態様では、素体は、主面及び一対の端面と隣り合う側面を含んでもよい。導電性樹脂層は、主面の一部と、対応する端面の一部と、側面の一部とを連続して覆うように形成されていてもよい。
導電性樹脂層が、主面の一部と、対応する端面の一部と、側面の一部とを連続して覆うように形成されている構成は、導電性樹脂層が、主面の一部と、対応する端面の全体と、側面の一部とを連続して覆うように形成されている構成に比して、導電性樹脂層の形成に用いられる導電性樹脂ペーストの使用量を減少させ得る。導電性樹脂ペーストの使用量の減少は、導電性樹脂層に含まれると共に主面上に位置する層部分の、一対の端面が対向している方向での長さを小さくさせ得ると共に、主面上において、複数の外部電極間の距離を増加させ得る。複数の外部電極間の距離の増加は、複数の外部電極間に生じる電界を低減する。したがって、発生した金属イオンが、導電性樹脂層から移動しがたい。この結果、導電性樹脂層が、上述したように形成されている構成は、マイグレーションの発生をより一層抑制し得る。
上記一つの態様では、主面に直交する方向での電気絶縁膜の高さは、主面に直交する方向での導電性樹脂層の高さより大きくてもよい。
電気絶縁膜が上述した高さを有する構成は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
上記一つの態様では、電気絶縁膜は、上記膜部分のみを含んでもよい。上記膜部分は、主面上のみに位置していてもよい。
電気絶縁膜が、上記膜部分のみを含むと共に、上記膜部分が、主面上のみに位置している構成は、内部導体と外部電極との接続性の低下を確実に抑制する。
上記一つの態様では、電気絶縁膜は、素体と導電性樹脂層との間に位置していてもよい。
電気絶縁膜が、素体と導電性樹脂層との間に位置している構成は、電子が金属イオンに供給されるのを確実に抑制する。したがって、本構成は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
上記一つの態様では、電気絶縁膜は、電気絶縁薄膜からなっていてもよい。
上記一つの態様では、電気絶縁膜は、シリコン酸化膜からなっていてもよい。
シリコン酸化膜は、電気絶縁性が高い。したがって、電気絶縁膜がシリコン酸化膜からなる構成は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
上記一つの態様では、導電性樹脂層は、複数の銀粒子を含んでもよい。
本発明の一つの態様は、マイグレーションの発生を抑制しつつ、内部導体と外部電極との接続性の低下を抑制する電子部品を提供する。
図1は、第一実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図2は、第一実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図3は、第一実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図4は、第一実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図5は、第一実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図6は、第一実施形態に係る積層コンデンサを含む電子部品装置の断面構成を示す図である。 図7は、第一実施形態の第一変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図8は、第一実施形態の第二変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図9は、第一実施形態の第二変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図10は、第二実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図11は、第二実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図12は、第二実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図13は、第二実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図14は、第二実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図15は、第二実施形態の変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図16は、第二実施形態の変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図17は、第二実施形態の変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 図18は、第二実施形態の変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
図1~図5を参照して、第一実施形態に係る積層コンデンサC1の構成を説明する。図1は、第一実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図2、図3、図4、及び図5は、第一実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。
第一実施形態では、電子部品は、たとえば、積層コンデンサC1である。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、直方体形状を呈している素体3と、複数の外部電極5と、電気絶縁膜EIと、を備える。本実施形態では、積層コンデンサC1は、一対の外部電極5を備える。一対の外部電極5は、素体3の外表面に配置されている。一対の外部電極5は、互いに離間している。直方体形状は、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、又は、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状を含む。
素体3は、互いに対向している一対の主面3a,3bと、互いに対向している一対の側面3cと、互いに対向している一対の端面3eと、を含む。一対の主面3a,3b、一対の側面3c、及一対の端面3eは、長方形状を呈している。一対の主面3a,3bが対向している方向は、第二方向D2を含む。一対の側面3cが対向している方向は、第三方向D3を含む。一対の端面3eが対向している方向は、第一方向D1を含む。積層コンデンサC1は、電子機器にはんだ実装される。電子機器は、たとえば、回路基板又は電子部品を含む。積層コンデンサC1では、主面3aが、電子機器と対向する。主面3aは、実装面を構成するように配置される。主面3aは、実装面である。
第二方向D2は、各主面3a,3bに直交する方向を含み、第三方向D3と直交している。第二方向D2は、主面3a,3bと交差する方向に含まれる。第一方向D1は、各主面3a,3bと各側面3cとに平行な方向を含み、第二方向D2と第三方向D3とに直交している。第三方向D3は、各側面3cに直交する方向を含み、第一方向D1は、各端面3eに直交する方向を含む。本実施形態では、素体3の第一方向D1での長さは、素体3の第二方向D2での長さより大きく、かつ、素体3の第三方向D3での長さより大きい。第一方向D1が、素体3の長手方向を含む。素体3の第二方向D2での長さと素体3の第三方向D3での長さとは、互いに同等であってもよい。素体3の第二方向D2での長さと素体3の第三方向D3での長さとは、互いに異なってもよい。
素体3の第二方向D2での長さは、素体3の高さである。素体3の第三方向D3での長さは、素体3の幅である。素体3の第一方向D1での長さは、素体3の長さである。本実施形態では、素体3の高さは、0.1~2.5mmであり、素体3の幅は、0.1~5.0mmであり、素体3の長さは、0.2~5.7mmである。たとえば、素体3の高さは、2.5mmであり、素体3の幅は、2.5mmであり、素体3の長さは、3.2mmである。
一対の側面3cは、一対の主面3a,3bを連結するように第二方向D2に延在している。一対の側面3cは、第一方向D1にも延在している。一対の端面3eは、一対の主面3a,3bを連結するように第二方向D2に延在している。一対の端面3eは、第三方向D3にも延在している。
素体3は、四つの稜線部3gと、四つの稜線部3iと、四つの稜線部3jと、を含む。稜線部3gは、各端面3eと各主面3a,3bとの間に位置している。稜線部3iは、各端面3eと各側面3cとの間に位置している。稜線部3jは、各主面3a,3bと各側面3cとの間に位置している。本実施形態では、各稜線部3g,3i,3jは、湾曲するように丸められている。素体3には、いわゆるR面取り加工が施されている。各端面3eと各主面3a,3bとは、稜線部3gを介して、間接的に隣り合っている。各端面3eと各側面3cとは、稜線部3iを介して、間接的に隣り合っている。各主面3a,3bと各側面3cとは、稜線部3jを介して、間接的に隣り合っている。
素体3は、第三方向D3に複数の誘電体層が積層されて構成されている。素体3は、積層されている複数の誘電体層を含む。素体3では、複数の誘電体層の積層方向が第三方向D3と一致する。各誘電体層は、たとえば、誘電体材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成されている。誘電体材料は、たとえば、BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系などの誘電体セラミックを含む。実際の素体3では、各誘電体層は、各誘電体層の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
電気絶縁膜EIは、図2、図3、及び図5に示されるように、素体3に配置されている。電気絶縁膜EIは、素体3に直接的に配置されている。電気絶縁膜EIは、膜部分EIaを含む。本実施形態では、電気絶縁膜EIは、膜部分EIaのみを含む。膜部分EIaは、主面3a上に配置されている。膜部分EIaは、主面3aを覆っており、主面3aと直接的に接している。膜部分EIaは、主面3a上のみに位置している。各側面3c、各端面3e、及び各稜線部3g,3i,3jは、電気絶縁膜EIから露出している。
電気絶縁膜EIは、たとえば、素体3の電気抵抗率より高い電気抵抗率を有する。素体3の電気抵抗率は、素体3の体積抵抗率又は素体3の表面抵抗率を含む。電気絶縁膜EIは、素体3の体積抵抗率より高く、かつ、素体3の表面抵抗率より高い電気抵抗率を有してもよい。
電気絶縁膜EIは、たとえば、電気絶縁薄膜からなる。この場合、電気絶縁膜EIは、スパッタ膜からなっていてもよい。電気絶縁膜EIは、たとえば、シリコン酸化膜からなる。シリコン酸化膜は、たとえば、二酸化シリコン膜である。電気絶縁膜EIは、たとえば、酸化アルミニウム膜からなっていてもよい。
膜部分EIaの平均厚みは、たとえば、0.02μm以上である。平均厚みは、0.05μm以上であってもよい。
平均厚みは、たとえば、以下のようにして求めることができる。
各膜部分EIaを含む電気絶縁膜EIの断面写真を取得する。断面写真は、積層コンデンサC1を主面3aに直交する平面で切断したときの断面を撮影した写真である。断面写真は、たとえば、一対の側面3cに平行であり、かつ、一対の側面3cから等距離に位置する平面で切断したときの積層コンデンサC1の断面を撮影した写真である。取得した断面写真が、ソフトウェアにより画像処理される。この画像処理により、電気絶縁膜EI(各膜部分EIa)の境界が判別される。取得した断面写真上での、膜部分EIaの面積が算出される。
膜部分EIaの面積を、取得した断面写真上での膜部分EIaの長さで除し、得られた商を平均厚みTEIaとする。
積層コンデンサC1は、図2~図5に示されるように、複数の内部電極7と複数の内部電極9とを備える。各内部電極7,9は、素体3内に配置されている内部導体に含まれる。各内部電極7,9は、積層型電子部品の内部導体として通常用いられる導電性材料からなる。導電性材料は、たとえば、卑金属を含む。導電性材料は、たとえば、Ni又はCuを含む。各内部電極7,9は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。本実施形態では、各内部電極7,9は、Niからなる。
内部電極7と内部電極9とは、第三方向D3において異なる位置(層)に配置されている。内部電極7と内部電極9とは、素体3内において、第三方向D3に間隔を有して対向するように交互に配置されている。内部電極7と内部電極9とは、互いに極性が異なる。各内部電極7,9の一端は、一対の端面3eのうち対応する端面3eに露出している。各内部電極7,9は、対応する端面3eに露出している一端を含む。
各端面3eは、上述したように、電気絶縁膜EI(膜部分EIa)から露出している。したがって、複数の内部電極7,9のそれぞれが含む上記一端は、電気絶縁膜EIから露出する領域を含む。本実施形態では、複数の内部電極7,9のそれぞれが含む上記一端は、電気絶縁膜EIから露出する領域のみを含む。複数の内部電極7,9のそれぞれが含む上記一端の全体が、電気絶縁膜EIから露出している。
複数の内部電極7と複数の内部電極9とは、第三方向D3で交互に並んでいる。複数の内部電極7,9は、第三方向D3に並ぶように素体3内に配置されている。各内部電極7,9は、各側面3cと略平行な面内に位置している。すなわち、各内部電極7,9は、主面3aと交差する方向に延在するように配置されている。本実施形態では、各内部電極7,9は、主面3aと略直交する方向に延在するように配置されている。内部電極7と内部電極9とは、第三方向D3で互いに対向している。内部電極7と内部電極9とが対向している方向(第三方向D3)は、各側面3cと平行な方向(第二方向D2及び第一方向D1)と直交している。
本実施形態では、複数の内部電極7は、第三方向D3で最も外側に位置している一つの内部電極7Aを含む。内部電極7Aは、第三方向D3で、一対の側面3cのうち一方の側面3cと隣り合っている。内部電極7Aは、複数の内部電極7の中で、一方の側面3cに最も近い。内部電極7Aは、最外内部電極である。
本実施形態では、複数の内部電極9は、第三方向D3で最も外側に位置している一つの内部電極9Aを含む。内部電極9Aは、最外内部電極である。内部電極9Aは、第三方向D3で、一対の側面3cのうち他方の側面3cと隣り合っている。内部電極9Aは、複数の内部電極9の中で、他方の側面3cに最も近い。
外部電極5は、図1~図4に示されるように、素体3に配置されている。本実施形態では、外部電極5は、素体3上及び電気絶縁膜EI上に配置されている。外部電極5は、電気絶縁膜EIに直接的に配置されている部分と、素体3に直接的に配置されている部分と、を含む。電気絶縁膜EIに直接的に配置されている部分は、素体3に間接的に配置されている。
外部電極5は、図1に示されるように、素体3の第一方向D1での両端部にそれぞれ配置されている。各外部電極5は、素体3における、対応する端面3eに配置されている。本実施形態では、各外部電極5は、一対の主面3a,3b、一対の側面3c、及び一つの端面3eに配置されている。外部電極5は、図2~図4に示されるように、複数の電極部5a,5b,5c,5eを含む。電極部5aは、主面3a上及び稜線部3g上に配置されている。電極部5bは、主面3b上及び稜線部3g上に配置されている。電極部5cは、側面3c上及び稜線部3i上に配置されている。電極部5eは、端面3e上に配置されている。外部電極5は、稜線部3j上に配置されている電極部も含む。
各外部電極5は、主面3b、一対の側面3c、及び一つの端面3eの四つの面、稜線部3g,3i,3j、並びに、電気絶縁膜EIに形成されている。各外部電極5は、主面3aに間接的に形成されている。互いに隣り合う電極部5a,5b,5c,5eは、接続されており、電気的に接続されている。各電極部5eは、複数の内部電極7,9のうち対応する内部電極7,9の一端をすべて覆っている。各電極部5eは、対応する内部電極7,9と直接的に接続されている。各外部電極5は、対応する内部電極7,9と電気的に接続されている。各外部電極5は、図2~図4も示されるように、第一電極層E1、第二電極層E2、及び第三電極層E3を含む。第三電極層E3は、外部電極5の最外層を構成する。各電極部5a,5c,5eは、第一電極層E1、第二電極層E2、及び第三電極層E3を含む。電極部5bは、第一電極層E1及び第三電極層E3を含む。
電極部5aの第一電極層E1は、電気絶縁膜EI上及び稜線部3g上に配置されている。電極部5aの第一電極層E1は、電気絶縁膜EIの一部を覆うように電気絶縁膜EIに形成されていると共に、稜線部3gの全体を覆うように素体3に形成されている。電極部5aの第一電極層E1は、電気絶縁膜EIの上記一部と稜線部3gの全体とに接している。電極部5aの第一電極層E1は、稜線部3jの一部を覆うように素体3に形成されている。電極部5aの第一電極層E1は、稜線部3jの上記一部に接している。電極部5aでは、第一電極層E1は、電気絶縁膜EI(膜部分EIa)に直接的に接していると共に素体3に直接的に接している。電気絶縁膜EIは、上記一部において第一電極層E1に覆われており、上記一部を除く残部において第一電極層E1から露出している。電気絶縁膜EIの上記一部は、電気絶縁膜EIにおける端面3e寄りの一部領域を含む。電極部5aの第一電極層E1は、電気絶縁膜EI上に位置している。主面3aは、第一電極層E1に間接的に覆われている部分と、第一電極層E1から露出している部分と、を含む。第一電極層E1は、電気絶縁膜EIに形成されていなくてもよい。第一電極層E1は、電気絶縁膜EI上に配置されていなくてもよい。
電極部5aの第二電極層E2は、第一電極層E1上及び電気絶縁膜EI上に配置されている。電極部5aの第二電極層E2は、電極部5aの第一電極層E1を覆うように第一電極層E1に形成されていると共に、電気絶縁膜EIの一部を覆うように電気絶縁膜EIに形成されている。電極部5aの第二電極層E2は、電気絶縁膜EIの上記一部と第一電極層E1の全体とに接している。電極部5aでは、第二電極層E2は、第一電極層E1と電気絶縁膜EI(膜部分EIa)とに直接的に接している。電極部5aでは、第二電極層E2は、第一電極層E1及び電気絶縁膜EIが第二電極層E2と主面3aとの間に位置するように、主面3aを間接的に覆っている。電極部5aの第二電極層E2は、主面3a上に位置している。第二電極層E2に含まれると共に主面3a上に位置している部分は、主面3a上に位置している層部分を構成する。第二電極層E2は、主面3a上に位置している層部分を含む。
電極部5aの第三電極層E3は、第二電極層E2上に配置されている。電極部5aでは、第三電極層E3は、第二電極層E2を覆っている。電極部5aでは、第三電極層E3は、第二電極層E2と接している。電極部5aでは、第三電極層E3は、第二電極層E2と直接的に接している。電極部5aでは、第三電極層E3は、第一電極層E1と直接的に接していない。電極部5aの第三電極層E3は、主面3a上に位置している。
電極部5bの第一電極層E1は、主面3b上及び稜線部3g上に配置されている。電極部5bの第一電極層E1は、主面3bの一部と稜線部3gの全体とを覆うように形成されている。電極部5bの第一電極層E1は、主面3bの上記一部と稜線部3gの全体とに接している。電極部5bでは、第一電極層E1は、素体3と直接的に接している。主面3bは、上記一部において第一電極層E1に覆われており、上記一部を除く残部において第一電極層E1から露出している。主面3bの上記一部は、主面3bにおける端面3e寄りの一部領域を含む。電極部5bの第一電極層E1は、主面3b上に位置している。第一電極層E1は、主面3bに形成されていなくてもよい。第一電極層E1は、主面3b上に配置されていなくてもよい。
電極部5bの第三電極層E3は、第一電極層E1上に配置されている。電極部5bでは、第三電極層E3は、第一電極層E1を覆っている。電極部5bでは、第三電極層E3は、第一電極層E1と接している。電極部5bでは、第三電極層E3は、第一電極層E1と直接的に接している。電極部5bの第三電極層E3は、主面3b上に位置している。電極部5bは、第二電極層E2を含まない。主面3bは、第二電極層E2で覆われていない。
電極部5cの第一電極層E1は、側面3c上及び稜線部3i上に配置されている。電極部5cの第一電極層E1は、側面3cの一部と稜線部3iの全体とを覆うように形成されている。電極部5cの第一電極層E1は、側面3cの上記一部と稜線部3iの全体とに接している。電極部5cでは、第一電極層E1は、素体3と直接的に接している。側面3cは、上記一部において第一電極層E1に覆われており、上記一部を除く残部において第一電極層E1から露出している。側面3cの上記一部は、側面3cにおける端面3e寄りの一部領域を含む。電極部5cの第一電極層E1は、側面3c上に位置している。第一電極層E1は、側面3cに形成されていなくてもよい。第一電極層E1は、側面3c上に配置されていなくてもよい。
電極部5cの第二電極層E2は、第一電極層E1上及び側面3c上に配置されている。電極部5cでは、第二電極層E2は、第一電極層E1の一部と側面3cの一部とを覆うように形成されている。電極部5cでは、第二電極層E2は、第一電極層E1の上記一部と側面3cの上記一部とに直接的に接している。電極部5cの第二電極層E2は、電極部5cの第一電極層E1の上記一部を覆うように形成されている。側面3cの上記一部は、たとえば、側面3cにおける主面3a及び端面3e寄りの角領域を含む。電極部5cでは、第二電極層E2は、第一電極層E1が第二電極層E2と側面3cとの間に位置するように、側面3cの上記一部を間接的に覆っている。電極部5cの第一電極層E1は、上記一部において第二電極層E2に覆われており、上記一部を除く残部において第二電極層E2から露出している。電極部5cの第二電極層E2は、側面3c上に位置している。第二電極層E2に含まれると共に側面3c上に位置している部分は、側面3c上に位置している層部分を構成する。第二電極層E2は、側面3c上に位置している層部分を含む。
電極部5cの第三電極層E3は、第一電極層E1上及び第二電極層E2上に配置されている。電極部5cでは、第三電極層E3は、第二電極層E2の全体を覆っていると共に、第一電極層E1の、第二電極層E2から露出している部分の全体を覆っている。電極部5cでは、第三電極層E3は、第二電極層E2の全体と接していると共に、第一電極層E1の、第二電極層E2から露出している部分の全体と接している。電極部5cでは、第三電極層E3は、第一電極層E1及び第二電極層E2と直接的に接している。電極部5cの第三電極層E3は、側面3c上に位置している。
電極部5cは、複数の領域5c,5cを含む。本実施形態では、電極部5cは、二つの領域5c,5cのみを含む。領域5cは、領域5cよりも主面3a寄りに位置している。領域5cは、第一電極層E1及び第三電極層E3を含む。領域5cは、第二電極層E2を含まない。領域5cは、第一電極層E1、第二電極層E2、及び第三電極層E3を含む。領域5cは、第一電極層E1が第二電極層E2から露出している領域を含む。領域5cは、第一電極層E1が第二電極層E2で覆われている領域を含む。
電極部5eの第一電極層E1は、端面3e上に配置されている。電極部5eの第一電極層E1は、端面3eの全体を覆うように形成されている。電極部5eの第一電極層E1は、端面3eの全体と接している。電極部5eでは、第一電極層E1は、端面3eと直接的に接している。
電極部5eの第二電極層E2は、第一電極層E1上に配置されている。電極部5eでは、第二電極層E2は、第一電極層E1の一部を覆うように形成されている。電極部5eでは、第二電極層E2は、第一電極層E1の上記一部に直接的に接している。電極部5eの第二電極層E2は、電極部5eの第一電極層E1の上記一部を覆うように形成されている。電極部5eでは、第二電極層E2は、第一電極層E1が第二電極層E2と端面3eとの間に位置するように、端面3eの一部を間接的に覆っている。端面3eの一部は、たとえば、端面3eにおける主面3a寄りの一部領域を含む。電極部5eの第一電極層E1は、上記一部において第二電極層E2に覆われており、上記一部を除く残部において第二電極層E2から露出している。第二電極層E2に含まれると共に端面3e上に位置している部分は、端面3e上に位置している層部分を構成する。第二電極層E2は、端面3e上に位置している層部分を含む。
電極部5eの第三電極層E3は、第一電極層E1上及び第二電極層E2上に配置されている。電極部5eでは、第三電極層E3は、第二電極層E2の全体を覆っていると共に、第一電極層E1の、第二電極層E2から露出している部分の全体を覆っている。電極部5eでは、第三電極層E3は、第二電極層E2の全体と接していると共に、第一電極層E1の、第二電極層E2から露出している部分の全体と接している。電極部5eでは、第三電極層E3は、第一電極層E1及び第二電極層E2と直接的に接している。電極部5eの第三電極層E3は、端面3e上に位置している。
電極部5eは、第二電極層E2を含まなくてもよい。電極部5eが第二電極層E2を含まない構成では、電極部5eが含む第三電極層E3は、第一電極層E1の全体を覆っていると共に、第一電極層E1と直接的に接している。
電極部5eは、複数の領域5e,5eを含む。本実施形態では、電極部5eは、二つの領域5e,5eのみを含む。領域5eは、領域5eよりも主面3a寄りに位置している。領域5eは、第一電極層E1及び第三電極層E3を含む。領域5eは、第二電極層E2を含まない。領域5eは、第一電極層E1、第二電極層E2、及び第三電極層E3を含む。電極部5eでは、第三電極層E3は、第一方向D1から見て、端面3eの全体を覆うように形成されている。本実施形態では、第三電極層E3は、端面3eの全体を間接的に覆っている。領域5eは、第一電極層E1が第二電極層E2から露出している領域を含む。領域5eは、第一電極層E1が第二電極層E2で覆われている領域を含む。
電気絶縁膜EIは、外部電極5で覆われている部分と、外部電極5から露出している部分と、を含む。膜部分EIaは、電極部5aで覆われている部分と、電極部5aから露出している部分と、を含む。電気絶縁膜EI(膜部分EIa)に含まれる、外部電極5(電極部5a)から露出している部分は、主面3aにおける複数の外部電極5(複数の電極部5a)の間の領域上に位置する。電気絶縁膜EIは、主面3aにおける複数の外部電極5の間の領域上に少なくとも位置している膜部分を含む。電気絶縁膜EIは、主面3aにおける複数の外部電極5から露出する領域上に少なくとも位置している膜部分を含む。
第一電極層E1は、素体3の表面に付与された導電性ペーストを焼き付けることにより形成されている。第一電極層E1は、各主面3a,3bの上記一部、各側面3cの上記一部、一つの端面3e、及び稜線部3g,3i,3jを覆うように形成されている。第一電極層E1は、導電性ペーストに含まれる金属成分(金属粒子)が焼結することにより形成されている。第一電極層E1は、焼結金属層を含む。第一電極層E1は、素体3に形成された焼結金属層を含む。本実施形態では、第一電極層E1は、Cuからなる焼結金属層を含む。第一電極層E1は、Niからなる焼結金属層を含んでもよい。第一電極層E1は、卑金属を含む。導電性ペーストは、たとえば、Cu又はNiからなる粒子、ガラス成分、有機バインダ、及び有機溶剤を含む。各電極部5a,5b,5c,5eが含む第一電極層E1は、一体的に形成されている。
第二電極層E2は、第一電極層E1上に付与された導電性樹脂ペーストを硬化させることにより形成されている。第二電極層E2は、第一電極層E1上と素体3上とにわたって形成されている。第一電極層E1は、第二電極層E2を形成するための下地金属層を含む。第二電極層E2は、第一電極層E1を覆う導電性樹脂層を含む。導電性樹脂ペーストは、たとえば、樹脂、導電性材料、及び有機溶媒を含む。樹脂は、たとえば、熱硬化性樹脂を含む。導電性材料は、たとえば、金属粒子を含む。金属粒子は、たとえば、銀粒子又は銅粒子を含む。本実施形態では、第二電極層E2は、複数の銀粒子を含む。熱硬化性樹脂は、たとえば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、又はポリイミド樹脂を含む。第二電極層E2は、稜線部3jの一部と接している。各電極部5a,5c,5eが含む第二電極層E2は、一体的に形成されている。
第三電極層E3は、第二電極層E2上と、第一電極層E1(第二電極層E2から露出している部分)上とにめっき法により形成されている。第三電極層E3は、複数層構造を有していてもよい。この場合、第三電極層E3は、たとえば、Niめっき層とはんだめっき層とを含む。Niめっき層は、第二電極層E2上と第一電極層E1上とに形成される。はんだめっき層は、Niめっき層上に形成される。はんだめっき層は、Niめっき層を覆っている。Niめっき層は、第二電極層E2に含まれる金属よりも耐はんだ喰われ性に優れている。第三電極層E3は、Niめっき層の代わりに、Snめっき層、Cuめっき層、又はAuめっき層を含んでもよい。はんだめっき層は、たとえば、Snめっき層、Sn-Ag合金めっき層、Sn-Bi合金めっき層、又はSn-Cu合金めっき層を含む。各電極部5a,5b,5c,5eが含む第三電極層E3は、一体的に形成されている。
積層コンデンサC1では、第二電極層E2は、主面3aの一部のみ、端面3eの一部のみ、及び一対の側面3cの各一部のみを連続して覆っている。第二電極層E2は、主面3aの一部のみ、端面3eの一部のみ、及び一対の側面3cの各一部のみを連続して覆うように設けられている部分を含む。端面3eの上記一部は、端面3eにおける主面3a寄りの一部を含む。側面3cの上記一部は、側面3cにおける主面3a寄りの一部を含む。第二電極層E2は、一方の稜線部3gの全体、稜線部3iの一部のみ、及び稜線部3jの一部のみを覆っている。第一電極層E1の、稜線部3iを覆っている部分の一部は、第二電極層E2から露出している。たとえば、各領域5c,5eが含む第一電極層E1は、第二電極層E2から露出している。
電極部5eが第二電極層E2を含まない構成では、第二電極層E2は、主面3aの一部のみ及び一対の側面3cの各一部のみを連続して覆っている。第二電極層E2は、主面3aの一部のみ及び一対の側面3cの各一部のみを連続して覆うように設けられている部分を含む。
積層コンデンサC1は、図2~図4に示されるように、複数の導体11,13を備える。本実施形態では、積層コンデンサC1は、二つの導体11,13を備える。積層コンデンサC1が含む複数の内部導体は、複数の内部電極7,9と、複数の導体11,13とを含む。図2及び図3では、説明のため、各内部電極7,9(内部電極7A,9A)及び各導体11,13は、意図的に、第二方向D2に互いにずれて図示されている。
導体11は、内部電極7Aと同じ層に位置していると共に内部電極7Aから離間している。導体11は、対応する端面3eに露出している一端を含む。導体11の一端は、内部電極9の一端が露出している端面3eに露出している。導体11の一端は、対応する電極部5eによりすべて覆われている。導体11は、対応する電極部5eと直接的に接続されている。導体11は、対応する外部電極5と電気的に接続されている。本実施形態では、導体11は、内部電極9が電気的に接続されている外部電極5(電極部5e)と電気的に接続されている。すなわち、導体11は、内部電極7が電気的に接続されていない外部電極5と電気的に接続されている。
導体13は、内部電極9Aと同じ層に位置していると共に内部電極9Aから離間している。導体13は、対応する端面3eに露出している一端を含む。導体13の一端は、内部電極7の一端が露出している端面3eに露出している。導体13の一端は、対応する電極部5eによりすべて覆われている。導体13は、対応する電極部5eと直接的に接続されている。導体13は、対応する外部電極5と電気的に接続されている。本実施形態では、導体13は、内部電極7が電気的に接続されている外部電極5(電極部5e)と電気的に接続されている。すなわち、導体13は、内部電極9が電気的に接続されていない外部電極5と電気的に接続されている。
導体11は、第三方向D3において、内部電極9と対向すると共に内部電極7とは対向しない。導体13は、第三方向D3において、内部電極7と対向すると共に内部電極9とは対向しない。導体11,13は、静電容量の形成に寄与しがたいダミー導体を構成する。
内部電極7Aを除く複数の内部電極7は、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第二方向D2で対向している。内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第二方向D2から見たとき、内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、互いに重なっている。したがって、内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じやすい。
膜部分EIaは、内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に位置する。内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に、膜部分EIaが存在している状態で、互いに対向している。内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、間接的に対向している。
内部電極9Aを除く複数の内部電極9は、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第二方向D2で対向している。内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第二方向D2から見たとき、内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、互いに重なっている。したがって、内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じやすい。
膜部分EIaは、内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に位置する。内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に、膜部分EIaが存在している状態で、互いに対向している。内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、間接的に対向している。
内部電極7Aは、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第二方向D2で対向していない。内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第二方向D2から見たとき、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、互いに重ならない。したがって、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じがたい。
内部電極9Aは、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第二方向D2で対向していない。内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第二方向D2から見たとき、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2とは、互いに重ならない。したがって、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じがたい。
内部電極7Aは、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第三方向D3で対向していない。内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第三方向D3から見たとき、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、互いに重ならない。したがって、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じがたい。
内部電極9Aは、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第三方向D3で対向していない。内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第三方向D3から見たとき、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、互いに重ならない。したがって、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じがたい。
導体11は、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第三方向D3で対向している。導体11と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第三方向D3から見たとき、導体11と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、互いに重なっている。導体11は、内部電極9と電気的に接続されているので、導体11と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じがたい。
導体13は、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、たとえば、第三方向D3で対向している。導体13と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とを、たとえば第三方向D3から見たとき、導体13と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、互いに重なっている。導体13は、内部電極7と電気的に接続されているので、導体13と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じがたい。
積層コンデンサC1では、電気絶縁膜EIに含まれる膜部分EIaが、主面3aにおける複数の外部電極5の間の領域上に少なくとも位置する。したがって、第二電極層E2に含まれる金属粒子がイオン化する場合でも、膜部分EIaは、発生する金属イオンと、内部電極7,9又は外部電極5から供給される電子との反応を阻害する。すなわち、電子が金属イオンに供給されがたい。金属が、主面3a上に析出しがたい。この結果、積層コンデンサC1は、マイグレーションの発生を抑制する。
電気絶縁膜EIが素体3上に配置されている構成では、電気絶縁膜EIは、内部電極7,9と外部電極5との接続を阻害するおそれがある。積層コンデンサC1では、複数の内部電極7,9は、対応する端面3eにおいて、電気絶縁膜EI(膜部分EIa)から露出している。したがって、電気絶縁膜EIが素体3上に配置されている構成であっても、電気絶縁膜EIは、内部電極7,9と外部電極5との接続を阻害しがたい。この結果、積層コンデンサC1は、内部電極7,9と外部電極5との接続性の低下を抑制する。
積層コンデンサC1では、膜部分EIaは、主面3aと、電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に位置している。
膜部分EIaは、内部電極7Aを除く複数の内部電極7と、内部電極9と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に位置している。したがって、内部電極9が電気的に接続されている外部電極5が、たとえば、正極性を有する場合でも、電子が、内部電極7から金属イオンに供給されるのを確実に抑制する。この結果、積層コンデンサC1は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
膜部分EIaは、内部電極9Aを除く複数の内部電極9と、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に位置している。したがって、内部電極7が電気的に接続されている外部電極5が、たとえば、正極性を有する場合でも、電子が、内部電極9から金属イオンに供給されるのを確実に抑制する。この結果、積層コンデンサC1は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
積層コンデンサC1では、電気絶縁膜EIは、主面3a上のみに位置している膜部分EIaのみを含む。したがって、積層コンデンサC1は、内部電極7,9と外部電極5との接続性の低下を確実に抑制する。
積層コンデンサC1では、複数の内部電極7,9のそれぞれは、主面3aと交差する方向に延在するように配置されていると共に、対応する端面3eに露出する一端を含む。複数の内部電極7,9のそれぞれが含む一端は、電気絶縁膜EIから露出する領域を含む。
積層コンデンサC1では、複数の内部電極7,9のすべてが、複数の外部電極5のうち対応する外部電極5に確実に接続される。したがって、積層コンデンサC1は、内部電極7,9と外部電極5との接続性の低下を確実に抑制する。
積層コンデンサC1では、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、導体11とが互いに対向している。したがって、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、内部電極7とが、互いに対向しがたい。内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2に含まれる金属粒子がイオン化しがたい。
積層コンデンサC1では、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、導体13とが互いに対向している。したがって、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、内部電極9とが、互いに対向しがたい。内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2に含まれる金属粒子がイオン化しがたい。
これらの結果、積層コンデンサC1は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
積層コンデンサC1では、第二電極層E2は、主面3aの一部と、対応する端面3eの一部と、側面3cの一部とを連続して覆うように形成されている。
積層コンデンサC1は、第二電極層E2が、主面3aの一部と、対応する端面3eの全体と、側面3cの一部とを連続して覆うように形成されている構成に比して、第二電極層E2の形成に用いられる導電性樹脂ペーストの使用量を減少させ得る。導電性樹脂ペーストの使用量の減少は、第二電極層E2に含まれると共に主面3a上に位置する層部分の、第一方向D1での長さを小さくさせ得ると共に、主面3a上において、複数の外部電極5間の距離を増加させ得る。複数の外部電極5間の距離の増加は、複数の外部電極5間に生じる電界を低減する。したがって、発生した金属イオンが、第二電極層E2から移動しがたい。この結果、積層コンデンサC1は、マイグレーションの発生をより一層抑制し得る。
積層コンデンサC1では、第二電極層E2は、対応する端面3eの一部のみを覆うように形成されている。したがって。積層コンデンサC1は、ESR(等価直列抵抗)を低下させる。
積層コンデンサC1では、電気絶縁膜EIは、シリコン酸化膜からなる。
シリコン酸化膜は、電気絶縁性が高い。シリコン酸化膜には、銀が拡散しがたい。したがって、第二電極層E2が複数の銀粒子を含む構成でも、電気絶縁膜EIの電気絶縁性が維持され得る。
これらの結果、積層コンデンサC1は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
第二電極層E2は、複数の銀粒子を含む。銀粒子は、たとえば、銅粒子に比して、マイグレーションを生じさせやすい。
積層コンデンサC1は、第二電極層E2が複数の銀粒子を含む場合でも、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
次に、図6を参照して、第一実施形態に係る積層コンデンサを含む電子部品装置を説明する。図6は、電子部品装置の断面構成を示す図である。
図6に示されるように、電子部品装置は、積層コンデンサC1と、電子機器EDと、を備える。電子機器EDは、たとえば、回路基板又は電子部品である。積層コンデンサC1は、電子機器EDにはんだ実装されている。電子機器EDは、主面EDaと、二つのパッド電極PEとを含む。各パッド電極PEは、主面EDaに配置されている。二つのパッド電極PEは、互いに離間している。積層コンデンサC1は、実装面である主面3aと主面EDaとが対向するように、電子機器EDに配置されている。各内部電極7,9は、主面EDaと略直交する面内に位置している。
積層コンデンサC1がはんだ実装される場合、溶融したはんだが外部電極5(第三電極層E3)を濡れ上がる。濡れ上がったはんだが固化することにより、はんだフィレットSFが外部電極5に形成される。互いに対応する外部電極5とパッド電極PEとは、はんだフィレットSFを介して連結されている。
次に、図7を参照して、第一実施形態の第一変形例に係る積層コンデンサC1の構成を説明する。図7は、第一変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。
第一変形例に係る積層コンデンサC1は、概ね、上述した第一実施形態に係る積層コンデンサC1と類似又は同じであるが、第一変形例は、電気絶縁膜EIの構成に関して、上述した第一実施形態と相違する。以下、上述した第一実施形態と第一変形例との相違点を主として説明する。図7では、説明のため、各内部電極7,9及び導体13は、意図的に、第二方向D2に互いにずれて図示されている。
電極部5aの第一電極層E1は、主面3aの一部と稜線部3gの全体とを覆うように、素体3に形成されている。電極部5aの第一電極層E1は、主面3aの上記一部上と稜線部3g上とにおいて、素体3に接している。電極部5aでは、第一電極層E1は、素体3と直接的に接している。主面3aは、上記一部において第一電極層E1に直接的に覆われており、上記一部を除く残部において第一電極層E1から露出している。
電極部5aでは、第二電極層E2は、第一電極層E1と側面3cの一部とを覆うように、第一電極層E1と素体3とに形成されている。電極部5aでは、第二電極層E2は、第一電極層E1と素体3とに直接接している。電極部5aでは、第二電極層E2は、第一電極層E1が第二電極層E2と主面3aとの間に位置するように、主面3aを間接的に覆っている。電極部5aでは、第二電極層E2は、主面3aを直接的に覆っている。
図7に示されるように、電気絶縁膜EIに含まれる膜部分EIaは、主面3aにおける、電極部5aに含まれる第二電極層E2から露出する領域に配置されている。膜部分EIaは、電極部5aに含まれる第二電極層E2に覆われている部分を含まない。膜部分EIaは、電極部5aに含まれる第二電極層E2から露出する領域のみを含む。膜部分EIaは、第二電極層E2と接していてもよく、第二電極層E2から離間していてもよい。
第一変形例に係る積層コンデンサC1でも、膜部分EIaが、素体3の表面における複数の外部電極5の間の領域上に少なくとも位置する。したがって、第一変形例に係る積層コンデンサC1は、上述したように、マイグレーションの発生を抑制する。
次に、図8及び図9を参照して、第一実施形態の第二変形例に係る積層コンデンサC1の構成を説明する。図8及び図9は、第二変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。
第二変形例に係る積層コンデンサC1は、概ね、上述した第一実施形態に係る積層コンデンサC1と類似又は同じであるが、第二変形例は、電気絶縁膜EIの構成に関して、上述した第一実施形態と相違する。以下、上述した第一実施形態と第二変形例との相違点を主として説明する。図8では、説明のため、各内部電極7,9及び導体13は、意図的に、第二方向D2に互いにずれて図示されている。
図8及び図9に示されるように、電気絶縁膜EIに含まれる膜部分EIaは、主面3a上だけでなく、主面3aと側面3cとの間に位置する一対の稜線部3j上と、主面3aと端面3eとの間に位置する一対の稜線部3g上と、に配置されている。膜部分EIaは、主面3aと、上記一対の稜線部3jと、上記一対の稜線部3gとを覆っており、主面3aと、上記一対の稜線部3jと、上記一対の稜線部3gとに直接的に接している。膜部分EIaは、主面3a上のみに位置している。本変形例では、電気絶縁膜EIは、主面3aと、上記一対の稜線部3jと、上記一対の稜線部3gとの略全体に形成されている。各側面3c、各端面3e、及び各稜線部3iは、電気絶縁膜EIから露出している。
電極部5aの第一電極層E1は、電気絶縁膜EI上に配置されている。電極部5aの第一電極層E1は、稜線部3g,3j上においても、電気絶縁膜EIと直接的に接している。
第二変形例に係る積層コンデンサC1では、膜部分EIaが、上記一対の稜線部3jにおける、複数の外部電極5の間の領域上に位置している。金属は、主面3a上だけでなく、上記一対の稜線部3j上にも析出しがたい。したがって、第二変形例に係る積層コンデンサC1は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
電気絶縁膜EIは、側面3cの一部上も配置されていてもよい。この場合、電気絶縁膜EIは、主面3a上に位置する膜部分EIaと、側面3cの上記一部上に位置する膜部分と、を含む。側面3cの上記一部上に位置する膜部分は、膜部分EIaに連続している。側面3cは、電気絶縁膜EIに覆われる上記一部を除いて、電気絶縁膜EIから露出する。
電気絶縁膜EIは、端面3eの一部上も配置されていてもよい。この場合、電気絶縁膜EIは、主面3a上に位置する膜部分EIaと、端面3eの上記一部上に位置する膜部分と、を含む。端面3eの上記一部上に位置する膜部分は、膜部分EIaに連続している。端面3eは、電気絶縁膜EIに覆われる上記一部を除いて、電気絶縁膜EIから露出する。電気絶縁膜EIが、端面3eの上記一部上に位置する膜部分を含む構成では、上記一部を除く残部において、積層コンデンサC1が含む複数の内部導体の各一端が、電気絶縁膜EIから露出していればよい。
第一変形例のように、電気絶縁膜EI(膜部分EIa)は、主面3a及び上記一対の稜線部3jにおける、電極部5aに含まれる第二電極層E2から露出する領域に配置されていてもよい。
(第二実施形態)
図10~図14を参照して、第二実施形態に係る積層コンデンサC2の構成を説明する。図10は、第二実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図11、図12、図13、及び図14は、第二実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。
第二実施形態では、電子部品は、たとえば、積層コンデンサC2である。積層コンデンサC2は、概ね、積層コンデンサC1と類似又は同じであるが、積層コンデンサC2は、複数の内部導体及び電気絶縁膜EIの構成に関して、積層コンデンサC1と相違する。以下、積層コンデンサC1と積層コンデンサC2との相違点を主として説明する。
積層コンデンサC2は、図10~図14に示されるように、直方体形状を呈している素体3と、複数の外部電極5と、複数の内部電極7と、複数の内部電極9と、を備える。本実施形態では、積層コンデンサC2は、一対の外部電極5を備える。素体3は、互いに対向している一対の主面3a,3bと、互いに対向している一対の側面3cと、互いに対向している一対の端面3eと、を含む。各外部電極5は、複数の電極部5a,5b,5c,5eを含む。各電極部5a,5c,5eは、第一電極層E1、第二電極層E2、及び第三電極層E3を含む。電極部5bは、第一電極層E1及び第三電極層E3を含む。
複数の内部電極7と複数の内部電極9とは、積層コンデンサC1に含まれる複数の内部電極7,9と同じく、第三方向D3で交互に並んでいる。積層コンデンサC2では、複数の内部導体は、導体11,13を含まない。図11では、説明のため、各内部電極7,9は、意図的に、第二方向D2に互いにずれて図示されている。
電気絶縁膜EIは、図11、図13、及び図14に示されるように、複数の膜部分EIa,EIc,EIeを含む。本実施形態では、電気絶縁膜EIは、一つの膜部分EIaと、一対の膜部分EIcと、一対の膜部分EIeとを含む。膜部分EIaは、主面3a上に配置されている。膜部分EIaは、主面3aを覆っており、主面3aと直接接している。
各膜部分EIcは、一対の側面3cのうち対応する側面3c上に配置されている。各膜部分EIcは、対応する側面3cの一部に配置されている。各膜部分EIcは、対応する側面3cの上記一部を覆っており、対応する側面3cの上記一部と直接接している。側面3cは、上記一部において膜部分EIcに覆われており、上記一部を除く残部において膜部分EIcから露出している。側面3cにおいて、上記一部は、上記残部より主面3a寄りに位置している。
各膜部分EIeは、一対の端面3eのうち対応する端面3e上に配置されている。各膜部分EIeは、対応する端面3eの一部に配置されている。各膜部分EIeは、対応する端面3eの上記一部を覆っており、対応する端面3eの上記一部と直接接している。端面3eは、上記一部において膜部分EIeに覆われており、上記一部を除く残部において膜部分EIeから露出している。端面3eにおいて、上記一部は、上記残部より主面3a寄りに位置している。
電気絶縁膜EIは、各稜線部3g,3i,3j上にそれぞれ配置されている複数の膜部分を含む。膜部分EIaと膜部分EIcとは、稜線部3j上に配置されている膜部分により連結されている。膜部分EIaと膜部分EIeとは、稜線部3g上に配置されている膜部分により連結されている。膜部分EIcと膜部分EIeとは、稜線部3i上に配置されている膜部分により連結されている。本実施形態では、電気絶縁膜EIは、素体3の一部のみを覆っている。主面3bは、電気絶縁膜EIから露出している。
基準面PLからの第二方向D2での電気絶縁膜EIの高さH1は、基準面PLからの第二方向D2での第二電極層E2の高さH2より大きい。高さH1は、たとえば、基準面PLからの第二方向D2での膜部分EIcの高さを含む。高さH2は、たとえば、基準面PLからの第二方向D2での電極部5cに含まれる第二電極層E2の高さを含む。基準面PLは、主面3aを含む。
内部電極7Aは、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、第三方向D3で対向している。内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とを第三方向D3から見たとき、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、互いに重なっている。したがって、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じやすい。
膜部分EIcは、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に位置する。内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、膜部分EIcが存在している状態で、互いに対向している。内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、間接的に対向している。
内部電極9Aは、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2と、第三方向D3で対向している。内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とを第三方向D3から見たとき、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、互いに重なっている。したがって、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、電界が生じやすい。
膜部分EIcは、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に位置する。内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に、膜部分EIcが存在している状態で、互いに対向している。内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、間接的に対向している。
端面3eは、上述したように、上記残部において膜部分EIeから露出している。複数の内部電極7,9の各一端は、対応する端面3eの上記残部において、膜部分EIeから露出している。したがって、複数の内部電極7,9は、対応する外部電極5(電極部5e)と直接的に接続されている。
端面3eは、上述したように、上記一部において膜部分EIeに覆われている。しかしながら、複数の内部電極7,9の各一端は、対応する端面3eの上記一部においても、対応する外部電極5(電極部5e)と直接的に接続され得る。
電気絶縁膜EI(膜部分EIe)は、必ずしも、所定の膜厚で一様に形成されている訳ではない。電気絶縁膜EIを構成する材料成分、たとえば、酸化シリコンは、素体3の外表面に密に付着しているのではなく、疎らに付着している。このため、第一電極層E1は、対応する内部電極7,9と部分的に直接接続され得る。
第一電極層E1を形成するための導電性ペーストを加熱する際に、電気絶縁膜EIを構成する材料成分が導電性ペーストに拡散し、電気絶縁膜EIを構成する材料成分と導電性ペーストとが混在する。このため、電気絶縁膜EIを構成する材料成分が、素体3の外表面に密に付着している場合でも、第一電極層E1は、対応する内部電極7,9と部分的に直接接続され得る。
積層コンデンサC2では、積層コンデンサC1と同じく、電気絶縁膜EIに含まれる膜部分EIaが、主面3aにおける複数の外部電極5の間の領域上に少なくとも位置する。したがって、積層コンデンサC2は、マイグレーションの発生を抑制する。
積層コンデンサC2では、複数の内部電極7,9の各一端は、対応する端面3eにおいて、電気絶縁膜EI(膜部分EIe)から露出している。したがって、電気絶縁膜EIが素体3上に配置されている構成であっても、電気絶縁膜EIは、内部電極7,9と外部電極5との接続を阻害しがたい。この結果、積層コンデンサC2は、内部電極7,9と外部電極5との接続性の低下を抑制する。
積層コンデンサC2では、電気絶縁膜EIに含まれる膜部分EIcは、側面3cにおける複数の外部電極5の間の領域上に位置している。したがって、積層コンデンサC2では、金属は、主面3a上だけでなく、側面3c上にも析出しがたい。この結果、積層コンデンサC2は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
積層コンデンサC2では、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2とは、層部分と、最外内部導体とは、膜部分EIcを間に介して、互いに間接的に対向している。
積層コンデンサC2では、膜部分EIcは、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2に含まれる金属粒子から生じる金属イオンと、内部導体又は外部電極5から供給される電子との反応を確実に阻害する。したがって、積層コンデンサC2は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
膜部分EIcは、内部電極7Aと、内部電極9と電気的に接続されている電極部5cに含まれる第二電極層E2との間に位置している。したがって、内部電極9が電気的に接続されている外部電極5が、たとえば、正極性を有する場合でも、電子が、内部電極7Aから金属イオンに供給されるのを確実に抑制する。この結果、積層コンデンサC2は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
膜部分EIcは、内部電極9Aと、内部電極7と電気的に接続されている電極部5aに含まれる第二電極層E2との間に位置している。したがって、内部電極7が電気的に接続されている外部電極5が、たとえば、正極性を有する場合でも、電子が、内部電極9Aから金属イオンに供給されるのを確実に抑制する。この結果、積層コンデンサC2は、マイグレーションの発生をより一層抑制する。
積層コンデンサC2では、第二方向D2での電気絶縁膜EIの高さH1は、第二方向D2での第二電極層E2の高さH2より大きい。したがって、積層コンデンサC2は、マイグレーションの発生を確実に抑制する。
次に、図15~図18を参照して、第二実施形態の変形例に係る積層コンデンサC2の構成を説明する。図15、図16、図17、及び図18は、第二実施形態の変形例に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。
本変形例に係る積層コンデンサC2は、概ね、上述した第二実施形態に係る積層コンデンサC2と類似又は同じであるが、本変形例は、複数の内部電極7,9の構成に関して、上述した第二実施形態と相違する。以下、上述した第二実施形態と本変形例との相違点を主として説明する。
内部電極7と内部電極9とは、第二方向D2において異なる位置(層)に配置されている。内部電極7と内部電極9とは、素体3内において、第二方向D2に間隔を有して対向するように交互に配置されている。
複数の内部電極7と複数の内部電極9とは、第二方向D2で交互に並んでいる。複数の内部電極7,9は、第二方向D2に並ぶように素体3内に配置されている。各内部電極7,9は、各主面3a,3bと略平行な面内に位置する。内部電極7と内部電極9とは、第二方向D2で互いに対向している。内部電極7と内部電極9とが対向している方向(第二方向D2)は、各主面3a,3bと平行な方向(第一方向D1及び第三方向D3)と直交している。
積層コンデンサC2では、複数の内部導体は、導体11,13を含まない。図16及び図17では、説明のため、各内部電極7,9は、意図的に、第三方向D3に互いにずれて図示されている。
端面3eは、上述したように、上記残部において膜部分EIeから露出している。複数の内部電極7,9は、対応する端面3eの上記残部に一端が露出する内部電極7,9を含む。対応する端面3eの上記残部に一端が露出する内部電極7,9は、対応する外部電極5(電極部5e)と直接的に接続されている。
端面3eは、上述したように、上記一部において膜部分EIeに覆われている。複数の内部電極7,9は、対応する端面3eの上記一部に一端が露出する内部電極7,9を含み得る。複数の内部電極7,9が、対応する端面3eの上記一部に一端が露出する内部電極7,9を含む構成でも、上述したように、対応する端面3eの上記一部に一端が露出する内部電極7,9は、対応する外部電極5(電極部5e)と直接的に接続され得る。
本変形例に係る積層コンデンサC2は、上述したように、マイグレーションの発生を抑制すると共に、内部電極7,9と外部電極5との接続性の低下を抑制する。
本明細書では、ある要素が他の要素上に配置されていると記述されている場合、ある要素は、他の要素上に直接的に配置されていてもよく、他の要素上に間接的に配置されていてもよい。ある要素が他の要素上に間接的に配置されている場合、介在要素が、ある要素と他の要素との間に存在している。ある要素が他の要素上に直接的に配置されている場合、介在要素は、ある要素と他の要素との間に存在しない。
本明細書では、ある要素が他の要素上に位置していると記述されている場合、ある要素は、他の要素上に直接的に位置していてもよく、他の要素上に間接的に位置していてもよい。ある要素が他の要素上に間接的に位置している場合、介在要素が、ある要素と他の要素との間に存在している。ある要素が他の要素上に直接的に位置している場合、介在要素は、ある要素と他の要素との間に存在しない。
本明細書では、ある要素が他の要素を覆うと記述されている場合、ある要素は、他の要素を直接的に覆っていてもよく、他の要素を間接的に覆っていてもよい。ある要素が他の要素を間接的に覆っている場合、介在要素が、ある要素と他の要素との間に存在している。ある要素が他の要素を直接的に覆っている場合、介在要素は、ある要素と他の要素との間に存在しない。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
積層コンデンサC1が含む複数の内部導体は、第三方向D3において異なる位置(層)に配置されているが、積層コンデンサC1が含む複数の内部導体は、第二方向D2において異なる位置(層)に配置されていてもよい。
図6に示される電子部品装置は、積層コンデンサC1の代わりに、積層コンデンサC2を含んでもよい。
本実施形態及び変形例では、電子部品として積層コンデンサを例に説明したが、適用可能な電子部品は、積層コンデンサに限られない。適用可能な電子部品は、たとえば、積層インダクタ、積層バリスタ、積層圧電アクチュエータ、積層サーミスタ、積層固体電池部品、もしくは積層複合部品などの積層電子部品、又は、積層電子部品以外の電子部品である。
上述した実施形態及び変形例の記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す態様の開示を含んでいる。
(付記1)
実装面を構成するように配置される主面と、互いに対向していると共に前記主面と隣り合う一対の端面と、を含む素体と、
前記素体内に配置されており、前記一対の端面のうち対応する端面に露出している複数の内部導体と、
前記素体上に配置されており、前記複数の内部導体のうち対応する内部導体と接続されている複数の外部電極と、
前記素体上に配置されている電気絶縁膜と、を備え、
前記複数の内部導体は、前記対応する端面において、前記電気絶縁膜から露出しており、
前記複数の外部電極のそれぞれは、導電性樹脂層を含み、
前記電気絶縁膜は、前記主面における前記複数の外部電極の間の領域上に少なくとも位置している膜部分を含む、電子部品。
(付記2)
前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
前記膜部分は、前記側面と前記主面との間に位置する稜線部における、前記複数の外部電極の間の領域上に位置している、付記1に記載の電子部品。
(付記3)
前記複数の内部導体のそれぞれは、前記主面と交差する方向に延在するように配置されていると共に、前記対応する端面に露出する端を含み、
前記複数の内部導体のそれぞれが含む前記端は、前記電気絶縁膜から露出する領域を含む、付記1又は2に記載の電子部品。
(付記4)
前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
前記膜部分は、前記側面における前記複数の外部電極の間の領域上に位置している、付記1~3のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記5)
前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
前記導電性樹脂層は、前記側面上に位置している層部分を含み、
前記複数の内部導体は、前記側面と隣り合うと共に前記層部分と異なる極性を有する最外内部導体を含み、
前記層部分と、前記最外内部導体とは、前記膜部分を間に介して、互いに間接的に対向している、付記1~4のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記6)
前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
前記導電性樹脂層は、前記側面上に位置している層部分を含み、
前記複数の内部導体は、
前記側面と隣り合うと共に前記層部分と同じ極性を有するダミー導体を含み、
前記層部分と、前記ダミー導体とは、互いに対向している、付記1~4のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記7)
前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
前記導電性樹脂層は、前記主面の一部と、前記対応する端面の一部と、前記側面の一部とを連続して覆うように形成されている、付記1~6のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記8)
前記主面に直交する方向での前記電気絶縁膜の高さは、前記主面に直交する方向での前記導電性樹脂層の高さより大きい、付記1~7のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記9)
前記電気絶縁膜は、前記膜部分のみを含み、
前記膜部分は、前記主面上のみに位置している、付記1~7のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記10)
前記電気絶縁膜は、前記素体と前記導電性樹脂層との間に位置している、付記1~9のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記11)
前記電気絶縁膜は、電気絶縁薄膜からなる、付記1~10のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記12)
前記電気絶縁膜は、シリコン酸化膜からなる、付記1~11のいずれか一つに記載の電子部品。
(付記13)
前記導電性樹脂層は、複数の銀粒子を含む、付記1~12のいずれか一つに記載の電子部品。
3…素体、3a…主面、3c…側面、3e…端面、3j…稜線部、7,7A,9,9A…内部電極、11,13…導体、C1,C2…積層コンデンサ、E1…第一電極層、E2…第二電極層、E3…第三電極層、EI…電気絶縁膜、EIa,EIc,EIe…膜部分、H1…電気絶縁膜の高さ、H2…第二電極層の高さ。

Claims (13)

  1. 実装面を構成するように配置される主面と、互いに対向していると共に前記主面と隣り合う一対の端面と、を含む素体と、
    前記素体内に配置されており、前記一対の端面のうち対応する端面に露出している複数の内部導体と、
    前記素体上に配置されており、前記複数の内部導体のうち対応する内部導体と接続されている複数の外部電極と、
    前記素体上に配置されている電気絶縁膜と、を備え、
    前記複数の内部導体は、前記対応する端面において、前記電気絶縁膜から露出しており、
    前記複数の外部電極のそれぞれは、導電性樹脂層を含み、
    前記電気絶縁膜は、前記主面における前記複数の外部電極の間の領域上に少なくとも位置している膜部分を含む、電子部品。
  2. 前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
    前記膜部分は、前記側面と前記主面との間に位置する稜線部における、前記複数の外部電極の間の領域上に位置している、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記複数の内部導体のそれぞれは、前記主面と交差する方向に延在するように配置されていると共に、前記対応する端面に露出する端を含み、
    前記複数の内部導体のそれぞれが含む前記端は、前記電気絶縁膜から露出する領域を含む、請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
    前記膜部分は、前記側面における前記複数の外部電極の間の領域上に位置している、請求項1又は2に記載の電子部品。
  5. 前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
    前記導電性樹脂層は、前記側面上に位置している層部分を含み、
    前記複数の内部導体は、前記側面と隣り合うと共に前記層部分と異なる極性を有する最外内部導体を含み、
    前記層部分と、前記最外内部導体とは、前記膜部分を間に介して、互いに間接的に対向している、請求項1又は2に記載の電子部品。
  6. 前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
    前記導電性樹脂層は、前記側面上に位置している層部分を含み、
    前記複数の内部導体は、
    前記側面と隣り合うと共に前記層部分と同じ極性を有するダミー導体を含み、
    前記層部分と、前記ダミー導体とは、互いに対向している、請求項1又は2に記載の電子部品。
  7. 前記素体は、前記主面及び前記一対の端面と隣り合う側面を更に含み、
    前記導電性樹脂層は、前記主面の一部と、前記対応する端面の一部と、前記側面の一部とを連続して覆うように形成されている、請求項1又は2に記載の電子部品。
  8. 前記主面に直交する方向での前記電気絶縁膜の高さは、前記主面に直交する方向での前記導電性樹脂層の高さより大きい、請求項1又は2に記載の電子部品。
  9. 前記電気絶縁膜は、前記膜部分のみを含み、
    前記膜部分は、前記主面上のみに位置している、請求項1に記載の電子部品。
  10. 前記電気絶縁膜は、前記素体と前記導電性樹脂層との間に位置している、請求項1又は2に記載の電子部品。
  11. 前記電気絶縁膜は、電気絶縁薄膜からなる、請求項1又は2に記載の電子部品。
  12. 前記電気絶縁膜は、シリコン酸化膜からなる、請求項1又は2に記載の電子部品。
  13. 前記導電性樹脂層は、複数の銀粒子を含む、請求項1又は2に記載の電子部品。
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