JP2024088896A - 作業台及びエレベーターの制御盤 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024088896000001
【課題】脚立等、制御盤の上部で作業するための工具を持ち運ぶ手間をなくすことのできる作業台を提供する。
【解決手段】作業台は、床板を有する足場台5、及び、足場台5において床板5aより高い位置に着脱可能に取り付けられる表カバー1aを備えるものであり、表カバー1aは、足場台から取り外されると、エレベーターの制御盤1に取り付け可能である。
【選択図】図2

Description

本開示は、作業台及びエレベーターの制御盤に関する。
特許文献1には、機械室レスエレベーターにおいて、昇降路を構成する壁に取り付けられるエレベーター用作業台装置が開示されている。この作業台装置の台板はその一側が昇降路の壁面に枢着され、エレベーターの運転時は昇降路の壁面に沿った引退位置に配置される。保守作業員は台板を水平位置まで回動して固定した後、台板に乗って保守点検を行う。保守作業員は昇降路外から梯子を持ち込むことなく作業ができる。特許文献2には、制御盤の蓋が作業台に兼用されるエレベーターの制御盤が開示されている。蓋パネルが制御盤に回動可能に取り付けられ、エレベーターの運転時、点検用開口を閉じるように配置される。保守作業員は蓋パネルを水平位置まで回動して固定し、その蓋パネルに乗って保守点検を行う。作業台の設置スペースが不要となり、且つ制御盤の蓋の着脱作業も不要となる。
特開2003-112873号公報 特開2009-184792号公報
近年では、エレベーターの省スペース化のニーズが高く、機械室を設けない機械室レスエレベーターが主流となっている。機械室レス化に伴い、昇降路内に設置されている制御盤も小型化が要求され、高密度実装化が進んでいる。高密度実装化が進むと、制御盤の内部への電気部品の取付方法も工夫が必要となり、かつその部品点数も増加傾向にある。制御盤の盤厚を抑えると制御盤が長尺となってしまう。制御盤が長尺化されることで、昇降路内に設置された固定式の足場台に搭乗して作業しても制御盤の上部には手が届かない可能性が出てくる。特に突発的に故障が発生して盤面上部の部品を交換しようにも交換ができない。そのため作業員は、補助的な脚立を持参して制御盤の上部の保守点検を行う必要がある。
本開示の目的は、脚立等、制御盤の上部で作業するための工具を持ち運ぶ手間をなくすことのできる作業台及びエレベーターの制御盤を提供することにある。
本開示に係る作業台は、床板を有する足場台、及び、床板を有する足場台において床板より高い位置に着脱可能に取り付けられる表カバーを備える。この表カバーは、足場台から取り外されてると、エレベーターの制御盤に取り付け可能である。
本開示に係るエレベーターの制御盤は、内部に電気機器を備える制御盤本体、及び、制御盤本体に着脱可能に取り付けられる表カバーを備える。この表カバーは、制御盤本体から取り外されると、作業員が保守点検の際に搭乗する床板を有する足場台において前記床板より高い位置に取り付け可能である。
本開示に係る作業台及びエレベーターの制御盤によれば、脚立等、制御盤の上部で作業するための工具を持ち運ぶ手間をなくすことができる。
実施の形態に係るエレベーターの概略を示す側面図である。 制御盤1の正面で組み立てられた足場台5を示す側面図である。 組み立てられた足場台5を示す斜視図である。 表カバー1aの斜視図及び平面図である。 制御盤1の正面図である。 図2の矢視A1-A2に見た、補強バー5eが取り付けられた足場台5の上面図である。 図2の矢視A1-A2に見た、表カバー1a1が取り付けられた足場台5の上面図である。 作業員4が表カバー1a1に搭乗して制御盤1を保守点検する様子を示す側面図である。 図2の矢視A1-A2に見た、表カバー1a1が取り付けられた足場台5の上面図である。 図2の矢視B1-B2に見た、補強バー5fが取り付けられた足場台5の上面図である。 図2の矢視B1-B2に見た、表カバー1a2が取り付けられた足場台5の上面図である。 作業員4が表カバー1a2に搭乗して制御盤1を保守点検する様子を示す側面図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面及び以下の説明において、同一のもの及び実質的に同一のものには同一の符号を付し、同一の符号を付したものの説明は繰り返さない。
図1は実施の形態に係るエレベーターの概略を示す側面図であり、エレベーターの最下階の部分を示す。エレベーターは機械室レスエレベーターであり、制御盤1及び足場台5を備える。図示はされないが、エレベーターは昇降路を移動するかごを備える。
制御盤1は、かごの移動を含むエレベーターの制御を行う。制御盤1は昇降路内であって、かごの移動と干渉しない位置に設置される。制御盤取付腕2がレール3に取り付けられ、制御盤1は制御盤取付腕2に取り付けられる。レール3は昇降路に取り付けられ、エレベーターのかごが移動する際にかごをガイドするためのものである。足場台5は昇降路を構成する壁6に固定されている。
図1はエレベーターが稼働している状態を示しており、足場台5は、レール3より壁6の側に収納されている。つまり足場台5は、かごの移動と干渉しないように制御盤1より昇降路の内側に突出しないように収納される。制御盤1は表カバー1aを備える。表カバー1aは2枚あり、制御盤1に着脱可能に取り付けられる。制御盤1は昇降路の上下方向に長い縦長の構造であり、2枚の表カバー1aは制御盤1の正面を向き、上下方向に並んで配置される。制御盤1の正面は制御盤1が昇降路の内側に向く方向である。以下、単に「表カバー1a」と記述する場合、特段の説明がない限り、2枚の表カバー1aの各々について説明するものとする。
エレベーターの保守点検時には足場台5が組み立てられ、点線に示すように足場台5は制御盤1の正面に配置される。作業員4が乗り場7から昇降路のピット8内に入り、足場台5を昇降路の内側に引き出し、組み立てる。図2は足場台5が組み立てられた状態を示している。なお図2では制御盤取付腕2及びレール3の図示は省略されている。
図3は組み立てられた状態の足場台5の斜視図である。足場台5は作業員4が搭乗する板状の床板5aを備える。足場台5は、床板5aの4つのコーナーにそれぞれ取り付けられ、床板5aに直交する方向に延びる直線状の4本の縦柱5bを備える。足場台5はさらに、各々が4本の縦柱5bの隣りあう2本の縦柱5bの端部どうしを結合する直線状の4本の手摺5cと、各々が4本の縦柱5bの隣りあう2本の縦柱5bの中央部どうしを結合する直線状の4本の中桟5dとを備える。図示されないが、足場台5は、このように組み立てられた状態に固定するための複数の補強部材を備えている。さらに足場台5は、組み立て状態の固定化を解除する機構を有し、折り畳んで図1のように、制御盤1よりも壁6の側に収納可能な構成となっている。
図4(a)は表カバー1aの斜視図である。表カバー1aは板状の部材である。表カバー1aは、4辺を有する矩形状の面11と、面11に対しその4辺からそれぞれ折り曲げられた4つの端部12とを有する。各端部12とも面11の面する方向に折り曲げられている。よって長辺から折り曲げられた2つの端部12が互いに向かい合い、短辺から折り曲げられた2つの端部12が互いに向かい合っている。面11の4つのコーナーはそれぞれ切り欠き形状となっている。その切り欠き形状をなす辺は折り曲げられていない。従って4つの端部12は互いに離間しており、面11の4つのコーナーの各々において、隣接する2つの端部12を分離する隙間13が形成されている。
図4(b)は表カバー1aの平面図である。面14は面11の反対側の面であり、表カバー1aが制御盤1に取り付けられた際に制御盤1の正面となる。表カバー1aは面14と面11とを貫通するネジ穴15が複数設けられている。各ネジ穴15には制御盤1にネジ留めするためのネジが通される。各ネジ穴15は丸穴で形成されるが、ダルマ穴15aでも構わない。端部12は面14の4辺から面14の面する向きとは逆向きに折り曲げられている。図中の点線は端部12の内側に向く面を示す。
図5は制御盤1の正面図であり、図5(a)は表カバー1aが制御盤1から取り外された状態を、図5(b)は表カバー1aが制御盤1に取り付けられた状態をそれぞれ示す。図5(a)を参照し、制御盤1は、筐体1b及び不図示の電気機器を備える。筐体1bは、2つの外側面1dと、2つの外側面1dとそれぞれ連続する2つのカバー取付面1cとを有する。外側面1dは制御盤1の正面に見て左右方向に互いに反対を向く面であり、図1に示される制御盤1の盤厚を規定する。2つのカバー取付面1cは制御盤1の正面を向き、互いに離間している。
各カバー取付面1cには複数のネジ穴1eが設けられる。点線は外側面1dの裏面となる筐体1bの内側面を示す。2つの内側面の間の空間に電気機器が配置され、各表カバー1aが取り外されると、電気機器は2つのカバー取付面1cの間から正面に露出する。取付部材1fは筐体1bの上側及び下側にそれぞれ取り付けられ、制御盤1を制御盤取付腕2に取り付けるための部材である。取付部材1fはネジ留めにより制御盤取付腕2に固定される。
図5(b)を参照し、2枚の表カバー1aは上下方向に並ぶようにして筐体1bのカバー取付面1cに取り付けられる。具体的には、表カバー1aの面14からネジ穴15及びカバー取付面1cのネジ穴1eにネジ1gが通され、表カバー1aはカバー取付面1cにネジ留めされる。このとき表カバー1aの長辺側の2つの端部12が筐体1bの2つの外側面1dに向かい合うように表カバー1aが筐体1bに取り付けられる。取り付けられた表カバー1aにより筐体1bの正面が覆われ、電気部品が覆い隠される。ネジ1gを外すことにより表カバー1aは制御盤1から取り外すことができる。ネジ穴15がダルマ穴15aであれば、ネジ1gを緩めるだけで表カバー1aは制御盤1から取り外すことができる。
なお、表カバー1aの面11を正面に向けて表カバー1aを制御盤1に取り付けると、端部12が昇降路の側に向くことになり、制御盤1がかごの移動に干渉することが懸念される。従って、各表カバー1aが制御盤1に取り付ける際には、表カバー1aの向かい合う2つの端部12が制御盤1の2つの外側面1dにそれぞれ向かい合うようにするのがよい。
制御盤1を保守点検する際に作業員4が搭乗する作業台は、制御盤1から取り外された表カバー1aが床板5aよりも高い位置に着脱可能に取り付けられた足場台5により構成される。表カバー1aが作業員4の搭乗する作業床となる。表カバー1aは、4辺から折り曲げられた端部12を有するので、表カバー1aの強度が増す。よって作業員4が搭乗しても、変形等して表カバー1aが不安定になることを防ぐ。表カバー1aはともに床板5aより高い位置にある中桟5d又は手摺5cの上に載置される。詳細は後述される。なお、2つの表カバー1aが取り外されている状態の制御盤1を「制御盤本体」と呼ぶ場合がある。よって、表カバー1aが制御盤1に取り付けられるとは、表カバー1aが制御盤本体に取り付けられることと同じ意味であり、表カバー1aが制御盤1から取り外されるとは、表カバー1aが制御盤本体から取り外されると同じ意味である。
制御盤1を保守点検する方法は以下の手順で行われる。以下の説明で、2枚の表カバー1aを、「表カバー1a1」及び「表カバー1a2」と区別して記述する。表カバー1a1は下側の表カバー1aを示し、表カバー1a2は上側の表カバー1aを示す。
作業員4はまず制御盤1の正面に足場台5を組み立てる。作業員4はその組み立てた足場台5の床板5aに搭乗し、制御盤1から表カバー1a1を取り外す。作業員4はその取り外した表カバー1a1を足場台5、ピット8又は乗り場7に置く。その後、作業員4は制御盤1の下部の保守点検を行う。
制御盤1の下部の保守点検を終えると、作業員4は、補強バー5eを足場台5の中桟5dに取り付ける。ここで図6及び図7は、図2の矢視A1-A2に見た足場台5の上面図である。図8は、作業員4が表カバー1a1に搭乗して制御盤1を保守点検する様子を示す側面図である。ここで4つの中桟5dは「中桟5d1」、「中桟5d2」及び2つの「中桟5d3」と区別して記述される。中桟5d1及び中桟5d2は互いに平行であり、中桟5d1は中桟5d2より制御盤1に近い位置にある。2つの中桟5d3は、中桟5d1及び中桟5d2の各々と直交する。
図6を参照し、補強バー5eは直線状の部材である。補強バー5eは、図1のように収納された状態の足場台5に備え付けられており、2つの中桟5d3における中桟5d1に近接した位置に取り付けられている。補強バー5eは2つの中桟5d3に着脱可能に取り付けられ、2つの中桟5d3には嵌め込み又はボルトなどのネジ類により固定される。作業員4は補強バー5eを2つの中桟5d3から取り外し、制御盤1から離れる方向に移動させて2つの中桟5d3に再び取り付け、固定する。その際に補強バー5eは、中桟5d1と平行に且つ中桟5d1との間隔が面14の短辺側の幅と概ね一致するように配置される。
図7を参照し、次いで作業員4は、制御盤1から取り外された表カバー1a1を足場台5に取り付ける。表カバー1a1は中桟5d1、2つの中桟5d3及び補強バー5eからなる4つの構成部材の上に載置される。その際、これら4つの構成部材の交差する2つの構成部材が表カバー1a1の4つの隙間13の各々に通される。よって作業員4が表カバー1a1に搭乗しても表カバー1a1が前後左右に動くことを防ぐ。具体的には、表カバー1a1の面14は上に向けられ、面14の2つの長辺から折り曲げられた2つの端部12は中桟5d1及び補強バー5eにそれぞれ当接し、面14の2つの短辺から折り曲げられた2つの端部12は2つの中桟5d3にそれぞれ当接している。つまり4つの端部12が4つの構成部材にそれぞれ引っ掛けられるようにして表カバー1a1が取り付けられる。
図8を参照し、その後、作業員4は作業床としての表カバー1a1に搭乗する。搭乗後、作業員4は表カバー1a2を制御盤1から取り外し、足場台5、ピット8又は乗り場7に置く。その後、作業員4は制御盤1の中央部分から上部にかけての保持点検を行う。表カバー1a1は床板5aより高い位置に設置されるので、制御盤1の上部の保守点検の作業効率が向上する。
次いで作業員4は、表カバー1a1を足場台5から取り外した後、補強バー5eの取り付け位置を変える。ここで図9は、図2の矢視A1-A2に見た足場台5の上面図である。図10及び図11は、図2の矢視B1-B2に見た足場台5の上面図である。図12は、作業員4が表カバー1a2に搭乗して制御盤1を保守点検する様子を示す側面図である。
図9を参照し、作業員4はまず、補強バー5eを2つの中桟5d3から取り外し、制御盤1から離れる方向に移動させて2つの中桟5d3に再び取り付け、固定する。その際に補強バー5eは、中桟5d2と平行に且つ中桟5d2との間隔が表カバー1a1の面14の短辺側の幅と概ね一致するように配置される。
次いで作業員4は、表カバー1a1を足場台5に再び取り付ける。表カバー1a1は中桟5d2、2つの中桟5d3及び補強バー5eからなる4つの構成部材の上に載置される。その際、これら4つの構成部材の交差する2つの構成部材が表カバー1a1の4つの隙間13の各々に通される。よって作業員4が表カバー1a1に搭乗しても表カバー1a1が前後左右に動くことを防ぐ。具体的には、表カバー1a1の面14は上に向けられ、面14の2つの長辺からそれぞれ折り曲げられた2つの端部12は中桟5d2及び補強バー5eに当接し、面14の2つの短辺から折り曲げられた2つの端部12は2つの中桟5d3にそれぞれ当接している。つまり4つの端部12が4つの構成部材にそれぞれ引っ掛けられるようにして表カバー1a1が取り付けられる。
図10を参照し、次いで、作業員4は表カバー1a2を固定するための補強バー5fを足場台5に取り付ける。ここで4つの手摺5cを「手摺5c1」、「手摺5c2」及び2つの「手摺5c3」と区別して記述する。手摺5c1及び手摺5c2は互いに平行であり、手摺5c1は手摺5c2より制御盤1に近い位置にある。2つの手摺5c3は、手摺5c1及び手摺5c2の各々と直交する。
補強バー5fは直線状の部材である。補強バー5fは、図1のように収納された状態の足場台5に備え付けられており、2つの手摺5c3における手摺5c1に近接した位置に取り付けられている。補強バー5fは、2つの手摺5c3に着脱可能に取り付けられ、嵌め込み又はボルトなどのネジ類により固定される。作業員4は補強バー5eを2つの手摺5c3から取り外し、制御盤1から離れる方向に移動させて2つの手摺5c3に再び取り付け、固定する。その際に補強バー5fは、手摺5c1と平行に且つ手摺5c1との間隔が表カバー1a2の面14の短辺側の幅と概ね一致するように配置される。この補強バー5fの取り付け位置の変更は、表カバー1a1が図10に示される位置に取り付けられる前に行われても構わない。
図11を参照し、次いで、作業員4は表カバー1a2を足場台5に取り付ける。表カバー1a2は手摺5c1、2つの手摺5c3及び補強バー5fからなる4つの構成部材の上に載置される。その際、これら4つの構成部材の交差する2つの構成部材が表カバー1a2の4つの隙間13の各々に通される。よって作業員4が表カバー1a2に搭乗しても表カバー1a2が前後左右に動くことを防ぐ。具体的には、表カバー1a2の面14は上に向けられ、面14の2つの長辺から折り曲げられた2つの端部12は手摺5c1及び補強バー5fにそれぞれ当接し、面14の2つの短辺から折り曲げられた2つの端部12は2つの手摺5c3にそれぞれ当接している。つまり4つの端部12が4つの構成部材にそれぞれ引っ掛けられるようにして表カバー1a2が取り付けられる。
足場台5に取り付けられた表カバー1a1及び表カバー1a2は、異なる高さに配置されるため階段として機能する。図11を参照し、作業員4は床板5aから一段目の作業床としての表カバー1a1に搭乗し、その後、二段目の作業床として表カバー1a2に搭乗する。そして作業員4は制御盤1の最上部の保持点検を行う。表カバー1a2は表カバー1a1よりも高い位置に設置されるので、制御盤1の最上部の保守点検の作業効率が向上する。
2枚の表カバー1aが例示されたが枚数に制限はなく、1枚の表カバー1aでもよい。1枚の表カバー1aは、制御盤1の正面全体を覆うように取付けられ、足場台5には床板5aより高い位置に着脱可能に取り付けられる。また3枚以上の表カバー1aが制御盤1に設けられても構わない。制御盤1に取り付けられる際、3枚以上の表カバー1aが上下方向に並んで配置されるのが望ましい。足場台5に取り付けられる際、3枚以上の表カバー1aが異なる高さに着脱可能に取り付けられるように足場台5が構成されるのが望ましい。
以上のとおり、本開示に係る作業台は、床板5aを有する足場台5及び足場台5において床板5aより高い位置に着脱可能に取り付けられる表カバー1aを備え、制御盤1を保守点検する際に作業員4が搭乗するものである。表カバー1aが足場台5の床板5aより高い位置に取り付けられるので、作業員4は表カバー1aに搭乗することにより制御盤1の上部を容易に保守点検することができる。また表カバー1aは、足場台5から取り外されると、エレベーターの制御盤1に取り付け可能である。よって保守点検されないときには表カバー1aは制御盤1に取り付けておく。従って、脚立等、制御盤1の上部で作業するための工具を持ち運ぶ手間をなくすことができる。
また本開示に係る制御盤1は、内部に電気機器を備える制御盤本体、及び、制御盤本体に着脱可能に取り付けられる表カバー1aを備える。表カバー1aは、制御盤本体から取り外されると、床板5aを有する足場台5において床板5aより高い位置に取り付け可能である。表カバー1aが足場台5の床板5aより高い位置に取り付けられると、作業員4は表カバー1aに搭乗することにより制御盤1の上部を容易に保守点検することができる。また保守点検されないときには表カバー1aは制御盤本体に取り付けておく。従って、脚立等、制御盤1の上部で作業するための工具を持ち運ぶ手間をなくすことができる。
今回開示された実施の形態は例示的なものであり、特許請求の範囲の記載から逸脱しない範囲で、実施の形態において構成要素の変形、省略又は追加が可能である。
1 制御盤、1a 表カバー、4 作業員、5 足場台、5a 床板、5b 縦柱、5c 手摺、5d 中桟、11、14 面、12 端部、13 隙間

Claims (11)

  1. 床板を有する足場台、及び
    前記足場台において前記床板より高い位置に着脱可能に取り付けられる表カバー
    を備え、
    前記表カバーは、前記足場台から取り外されると、エレベーターの制御盤に取り付け可能である、ことを特徴とする作業台。
  2. 前記足場台は前記エレベーターの昇降路の壁に固定されており、前記制御盤よりも前記壁の側に収納されるように折り畳み可能に構成される、ことを特徴とする請求項1記載の作業台。
  3. 前記表カバーは2枚以上で構成される、請求項1記載の作業台。
  4. 前記2枚以上の前記表カバーは、前記足場台において互いに異なる高さの位置に取り付け可能である、ことを特徴とする請求項3記載の作業台。
  5. 前記表カバーは、4つの辺を有する面と、前記面に対し4つの辺からそれぞれ折り曲げられた4つの端部とを有する、ことを特徴とする請求項1記載の作業台。
  6. 前記面の4つのコーナーの各々には前記4つの端部のうちの2つが分離される隙間が形成されており、
    前記足場台は4つの構成部材を有し、
    前記記表カバーが前記足場台に取り付けられる際は、前記4つの構成部材の交差する2つの構成部材を前記隙間に通して前記表カバーが前記4つの構成部材の上に載置される、ことを特徴とする請求項5記載の作業台。
  7. 電気機器を備える制御盤本体、及び、
    前記制御盤本体に着脱可能に取り付けられる表カバーを備え、
    前記表カバーは、前記制御盤本体から取り外されると、床板を有する足場台において前記床板より高い位置に取り付け可能である、エレベーターの制御盤。
  8. 前記表カバーは2枚以上で構成される、ことを特徴とする請求項7記載のエレベーターの制御盤。
  9. 前記2枚以上の表カバーは、上下方向に並んで前記制御盤本体に取り付けられる、ことを特徴とする請求項8記載のエレベーターの制御盤。
  10. 前記表カバーは、4つの辺を有する面と、前記面に対し4つの辺からそれぞれ折り曲げられた4つの端部とを有する、ことを特徴とする請求項7記載のエレベーターの制御盤。
  11. 前記表カバーの前記4つの端部のうちの向かい合う2つの端部が前記制御盤本体の2つの外側面とそれぞれ向かい合うように前記表カバーは前記制御盤本体に取り付けられる、請求項10記載のエレベーターの制御盤。
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