JP2024077433A - 無線通信装置、通信制御方法、およびプログラム - Google Patents

無線通信装置、通信制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチリンク通信において動作モードによって通信効率が低下することを防ぐこと【解決手段】 無線通信装置は、外部装置との間に複数の無線リンクを確立した場合に、複数の無線リンクのうちの第1のリンクにおいて外部装置へのパケットの送信を行う間に、第1のリンクとは異なる第2のリンクにおいて外部装置からパケットの受信を行う第1の動作モードと、第1のリンクでパケットの送信を行っている間は第2のリンクにおいてパケットの受信を行わない第2の動作モードと、で動作モードを切り替えて通信する。また無線通信装置は、第1のアプリケーションを起動する場合に、第1の動作モードで動作し、第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを起動する場合に、第2の動作モードで動作する、よう動作モードを制御し、動作モードを外部装置に通知する。【選択図】 図7

Description

本発明は、無線通信装置、通信制御方法、およびプログラムに関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)等の無線通信技術の開発が進められている。無線LANの主要な通信規格として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格シリーズが知られている。例えば、最新規格のIEEE802.11axでは、OFDMA(直交周波数多元接続)を用いて、最大9.6ギガビット毎秒(Gbps)という高いピークスループットに加え、混雑状況下での通信速度を向上させる技術が規格化されている(特許文献1参照)。
さらなるスループット向上や周波数利用効率の改善、通信レイテンシ改善を目指した後継規格として、IEEE802.11beと呼ばれるタスクグループが発足した。IEEE802.11beでは、1台のAP(Access Point)が1台のSTA(Station)と2.4GHz、5GHz、6GHz帯等の周波数バンドで複数のリンクを確立し、同時通信を行うマルチリンク(ML)通信が検討されている。ML通信では、同時送受信(STR)モードと非同時送受信(NSTR)モードとの2つの動作モードに関する検討が進められている。STRモードは、それぞれのリンクが独立して、自由なタイミングでデータの送受信を行える動作モードであり、NSTRモードは、それぞれのリンクで同時受信または同時送信が可能であるものの、同時送受信ができない動作モードである。
特開2018-50133号公報
ここで、NSTRモードは同時送受信ができないため、各リンクにおけるデータの送受信タイミングに制約が生じる場合があり、STRモードに比べて通信効率が低下する場合がある。一方、STRモードでは、各リンクの周波数間隔やデータの帯域幅によっては、リンク間のアイソレーションが確保できずリンク間の干渉が起こり、通信スループットが低下する場合があった。
このように、マルチリンク通信における動作モードによっては通信効率が低下する場合があることが課題であった。
そこで、本発明は、マルチリンク通信において動作モードによって通信効率が低下することを防ぐことを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明の通信装置は、
外部装置との間に複数の無線リンクを確立した場合に、前記複数の無線リンクのうちの第1のリンクにおいて前記外部装置へのパケットの送信を行う間に、前記第1のリンクとは異なる第2のリンクにおいて前記外部装置からパケットの受信を行う第1の動作モードと、前記第1のリンクでパケットの送信を行っている間は前記第2のリンクにおいてパケットの受信を行わない第2の動作モードと、で動作モードを切り替えて通信する通信手段と、
制御手段であって、
第1のアプリケーションを起動する場合に、前記第1の動作モードで動作し、
前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを起動する場合に、前記第2の動作モードで動作する、
よう前記通信手段の動作モードを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記通信手段の動作モードを前記外部装置に通知することを特徴とする。
本発明によれば、マルチリンク通信において動作モードによって通信効率が低下することを防ぐことができる。
本実施形態に係るネットワークの全体構成を示す図 本実施形態に係る通信装置のハードウェア構成を示す図 本実施形態に係る通信装置の機能構成を示す図 マルチリンク通信の概要を示す図 実施形態1における動作モード切替時のシーケンス図 Basic Multi-Link elementフォーマットの構成例を示す図 実施形態1における通信装置(Non-AP MLD)の動作フローを示す図 実施形態2における動作モード切替時のシーケンス図 実施形態2における通信装置(Non-AP MLD)の動作フローを示す図 実施形態3における動作モード切替時のシーケンス図 本実施形態に係るEHT Action field value及びProtected EHT Action field valueの構成例を示す図 本実施形態に係るフレームフォーマットの例を示す図 本実施形態に係るControl ID subfield valueの構成例を示す図 実施形態3における通信装置(Non-AP MLD)の動作フローを示す図 実施形態4における動作モード切替時のシーケンス図である。 実施形態4における通信装置(Non-AP MLD)の動作フローを示す図 実施形態5における通信装置(Non-AP MLD)の動作フローを示す図 実施形態5におけるアプリケーションとリンク間干渉の影響の大きさと動作モードとの対応を示す図
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
(無線通信システムの構成)
図1は、本実施形態にかかる通信装置101(以下、Non-AP MLD101)が参加するネットワークの構成を示す。通信装置102(以下、AP MLD102)は、無線ネットワーク100を構築するアクセスポイント(AP)としての役割を有する無線通信装置である。AP MLD102はNon-AP MLD101と通信可能である。本実施形態はNon-AP MLD101およびAP MLD102にそれぞれ適用される。以下の説明では、Non-AP MLD101とAP MLD102とを区別せずMLDと呼ぶ場合がある。
本実施形態では、MLDは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11be規格に準拠した無線通信を実行する。しかしながら、MLDは、後述するマルチリンク通信を通信可能であればよく、これに限定されない。MLDは、2.4Hz帯、5GHz帯、および6GHz帯の周波数において通信することができる。各通信装置が使用する周波数帯は、これに限定されるものではなく、例えば60GHz帯を使用してもよい。また、MLDは、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、および320MHzの帯域幅を使用して通信することができる。各通信装置が使用する帯域幅は、これに限定されるものではなく、例えば240MHzや4MHz等の帯域幅を使用してもよい。
MLDは、IEEE802.11be規格に準拠したOFDMA通信を実行することで、複数のユーザの信号を多重するマルチユーザ(MU、Multi User)通信を実現することができる。OFDMAは、Orthogonal Frequency Division Multiple Accessの略である。OFDMA通信では、分割された周波数帯域の一部(RU、Resource Unit)が各STAにそれぞれ重ならないように割り当てられ、各STAの搬送波が直交する。そのため、APは規定された帯域幅の中で複数のSTAと並行して通信することができる。
一般的に電磁波は波長に応じて減衰するため、同じ距離を伝搬する際に周波数が低いほど減衰は小さく、周波数が高いほど減衰は大きくなる。また、電磁波の回折は周波数が低いほど大きくなり、周波数が高いほど回折が小さくなることが知られている。このため、伝搬経路上に障害物があったとしても、周波数が低い電磁波は障害物を回り込んで届くが、周波数が高い電磁波は直進性が高いために回り込みづらく、届かないことがある。一方で2.4GHzの周波数は他の機器が使用することも多く、電子レンジが同じ周波数帯の電磁波を発することが知られている。このように同じ機器が発する電磁波であっても、配置する場所や環境によっては周波数帯によって届く電磁波の強さやSN(Signal/Noise)比に違いが生じることが考えられる。
なお、Non-AP MLD101およびAP MLD102は、IEEE802.11be規格に対応するとしたが、これに加えて、IEEE802.11be規格より前の規格であるレガシー規格に対応していてもよい。具体的には、Non-AP MLD101およびAP MLD102は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax規格の少なくともいずれか一つに対応していてもよい。あるいは、IEEE802.11beの後継となる規格に対応していてもよい。本実施形態では、MLDは、IEEE802.11be規格に準拠した通信を行う無線通信装置であるものとして説明する。
また、MLDは、IEEE802.11規格に加えて、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wide Band)などの他の通信規格に対応してもよい。また、MLDは、IEEE802.11規格に加えて、ZigBee、MBOA(Multi Band OFDM Alliance)などの他の通信規格に対応してもよい。UWBには、ワイヤレスUSB、ワイヤレス1394、WiNETなどが含まれる。また、Non-AP MLD101およびAP MLD102は、有線LANなどの有線通信の通信規格に対応していてもよい。MLD
AP MLD102の具体例としては、無線LANルーターやパーソナルコンピュータ(PC)などが挙げられるが、これらに限定されない。また、AP MLD102は、IEEE802.11be規格に準拠した無線通信を実行することができる無線チップを備える無線通信装置であってもよい。また、Non-AP MLD101の具体的な例としては、カメラ、タブレット、スマートフォン、PC、携帯電話、ビデオカメラ、ヘッドセット、プリンタ、複合機(MFP)などが挙げられるが、これらに限定されない。また、Non-AP MLD101は、IEEE802.11be規格に準拠した無線通信を実行することができる無線チップを備える無線通信装置であってもよい。
また、Non-AP MLD101は、複数の周波数チャネルを介して外部装置であるAP MLD102と無線リンクを確立して通信するマルチリンク(ML)通信を実行する。IEEE802.11シリーズ規格では、各周波数チャネルの帯域幅は20MHzとして定義されている。ここで、周波数チャネルとは、IEEE802.11シリーズ規格に定義された周波数チャネルであり、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯、60GHz帯の各周波数帯に複数の周波数チャネルが定義されている。なお、隣接する複数の周波数チャネルを束ねて使用するチャネルボンディングを行うことで、40MHz以上の帯域幅を1つの周波数チャネルとして利用してもよい。
例えば、AP MLD102は、Non-AP MLD101との間で2.4GHz帯の第1の周波数チャネルを介したリンクを確立し、通信する能力がある。Non-AP MLD101はこれと並行してAP MLD102との間で5GHz帯の第2の周波数チャネルを介した無線リンクを確立し、通信する能力がある。この場合に、Non-AP MLD101は、第1の周波数チャネルを介した無線リンクと並行して、第2の周波数チャネルを介した第2の無線リンクを維持するマルチリンク通信を実行する。このようにAP MLD102は複数の周波数チャネルを介した無線リンクをNon-AP MLD101と確立することで、Non-AP MLD101との通信におけるスループットを向上させることができる。
なお、各通信機器間のリンクはマルチリンク通信において、周波数帯の異なる無線リンクを複数確立してもよい。例えば、Non-AP MLD101は2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯それぞれで無線リンクを確立できるようにしてもよい。あるいは同じ周波数帯に含まれる複数の異なるチャネルを介して無線リンクを確立できるようにしてもよい。例えば2.4GHz帯における6chの無線リンクを第1の無線リンクとして、これに加えて2.4GHz帯における1chの無線リンクを第2の無線リンクとして確立できるようにしてもよい。なお、周波数帯が同じ無線リンクと、異なる無線リンクとが混在していてもよい。例えば、Non-AP MLD101は2.4GHz帯の6chの無線リンクを第1の無線リンクとして、2.4GHz帯の1chの無線リンクを第2の無線リンクとして、5GHz帯の149chの無線リンクを第3の無線リンクとして確立できてもよい。Non-AP MLD101とAP MLD102は異なる複数の無線リンクを確立することで、所定のチャネルが混雑している場合であっても、当該所定のチャネルとは異なるチャネルでNon-AP MLD101と通信を確立することができる。これにより、Non-AP MLD101との通信におけるスループットの低下や通信遅延を防ぐことができる。
なお、図1の無線ネットワークには1台のAP MLDと1台のNon-AP MLDが含まれるものとして図示しているが、AP MLDおよびNon-AP MLDの台数や配置はこれに限定されない。例えば、図1の無線ネットワークには2第以上のNon-AP MLDが接続されてもよい。このとき確立する各無線リンクの周波数帯や無線リンクの数、周波数幅は問わない。
マルチリンク通信を行う場合、AP MLD102とNon-AP MLD101とは、複数の無線リンクを介して相手装置とデータの送受信を行う。
また、AP MLD102とNon-AP MLD101はMIMO(Multiple-Input And Multiple-Output)通信を実行できてもよい。この場合、AP MLD102およびNon-AP MLD101は複数のアンテナを有し、送信側デバイスはそれぞれのアンテナから異なる信号を同じ周波数チャネルを用いて送る。受信側は、複数のアンテナを用いて信号を同時に受信し、受信信号から各ストリームの信号を分離し、復号する。このように、MIMO通信を実行することで、AP MLD102およびNon-AP MLD101は、MIMO通信を実行しない場合と比べて、同じ時間でより多くのデータを通信することができる。また、AP MLD102およびNon-AP MLD101は、マルチリンク通信を行う場合に、一部の無線リンクにおいてMIMO通信を実行してもよい。
図2に、本実施形態におけるNon-AP MLD101のハードウェア構成例を示す。Non-AP MLD101は、記憶部201、制御部202、機能部203、入力部204、出力部205、通信部206、およびアンテナ207を有する。なお、アンテナは複数でもよい。また、AP MLD102についても同様のハードウェア構成であるものとする。
記憶部201は、ROMやRAM等の1以上のメモリにより構成され、後述する各種動作を行うためのコンピュータプログラムや、無線通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。ROMはRead Only Memoryの、RAMはRandom Access Memoryの略である。なお、記憶部201として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体を用いてもよい。また、記憶部201が複数のメモリ等を備えていてもよい。
制御部202は、例えば、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の1つ以上のプロセッサにより構成される。制御部202の1つ以上のプロセッサが、記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、Non-AP MLD101の全体を制御する。なお、制御部202は、記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムとOS(Operating System)との協働により、Non-AP MLD101の全体を制御するようにしてもよい。また、制御部202は、他の通信装置との通信において送信するデータや信号(無線フレーム)を生成する。また、制御部202がマルチコア等の複数のプロセッサを備え、複数のプロセッサによりNon-AP MLD101全体を制御するようにしてもよい。
また、制御部202は、機能部203を制御して、無線通信や、撮像、印刷、投影等の所定の処理を実行する。機能部203は、Non-AP MLD101が所定の処理を実行するためのハードウェアである。例えばNon-AP MLD101がMFPである場合には、機能部203は記録媒体に記録を行うプリンタユニット(記録部)、記録媒体を読み取った読取画像を取得するスキャナユニット(読取部)を含む。機能部203は、カメラユニット(撮像部)やプロジェクタ(投影部)を含んでもよい。
入力部204は、ユーザからの各種操作の受付を行う受付部として機能する。入力部204は、例えばタッチディスプレイ、ボタン、キーボード、マウス、およびマイクなどの少なくとも1つの入力インタフェースを含む。出力部205は、ディスプレイおよびスピーカの少なくともいずれかを含み、モニタ画面やスピーカーを介して、ユーザに対して各種出力を行う。一例では、出力部205は、LEDなどのインジケータや所定のパターンで振動する振動出力部などであってもよい。なお、タッチパネルのように入力部204と出力部205の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。また、入力部204および出力部205は、それぞれNon-AP MLD101と一体であってもよいし、別体であってもよい。
通信部206は、IEEE802.11be規格に準拠した無線通信の制御を行う。また、通信部206は、IEEE802.11be規格に加えて、他のIEEE802.11シリーズ規格に準拠した無線通信の制御や、有線LAN等の有線通信の制御を行ってもよい。通信部206は、アンテナ207を制御して、制御部202によって生成された無線通信のための信号の送受信を行う。
なお、Non-AP MLD101が、IEEE802.11be規格に加えて、NFC規格やBluetooth規格等に対応している場合、これらの通信規格に準拠した無線通信の制御を行ってもよい。また、Non-AP MLD101が複数の通信規格に準拠した無線通信を実行できる場合、夫々の通信規格に対応した通信部とアンテナを個別に有する構成であってもよい。Non-AP MLD101は通信部206を介して、画像データや文書データ、映像データ等のデータをNon-AP MLD101と通信する。なお、アンテナ207は、通信部206と別体として構成されていてもよいし、通信部206と合わせて一つのモジュールとして構成されていてもよい。
アンテナ207は、2.4GHz帯、5GHz帯、および6GHz帯における通信が可能なアンテナである。本実施形態では、Non-AP MLD101は1つのアンテナを有するとしたが、2つ以上のアンテナを有してもよい。または周波数帯ごとに異なるアンテナを有していてもよい。また、Non-AP MLD101は、アンテナを複数有している場合、各アンテナに対応した通信部206を有していてもよい。
AP MLD102は、Non-AP MLD101と同様のハードウェア構成を有するものとするが、これに限らない。例えば、入力部204や出力部205の構成はAP MLD102とNon-AP MLD101とで異なっていても良い。
図3に、本実施形態におけるNon-AP MLD101の機能構成のブロック図を示す。なお、AP MLD102も同様の構成であるものとするが、一部が異なっていても良い。ここではNon-AP MLD101は無線LAN制御部301を備えるものとする。なお、無線LAN制御部の数は1つに限らず、2つ以上でもよい。Non-AP MLD101は、さらに、フレーム処理部302、通信アプリケーション(以下、通信アプリ)303、STR/NSTRモード管理部304およびUI制御部305、記憶部306を有する。
無線LAN制御部301は、他の無線LAN装置との間で無線信号を送受信するためのアンテナ並びに回路、およびそれらを制御するプログラムを含んで構成される。無線LAN制御部301は、IEEE802.11規格シリーズに従って、フレーム処理部302で生成されたフレームを元に無線LANの通信制御を実行する。
フレーム処理部302は、無線LAN制御部301で送受信する無線制御フレームを処理する。フレーム処理部302で生成及び解析する無線制御の内容は記憶部306に保存されている設定によって制約を課してもよい。また、UI制御部305からのユーザ設定によって変更してもよい。生成されたフレームの情報は無線LAN制御部301に送られ、通信相手の外部装置に送信される。無線LAN制御部301で受信したフレームの情報はフレーム処理部302に渡され解析される。
通信アプリ303は、例えばデジタルカメラの画像をスマートフォンやPCに転送するアプリ、複合機でプリントデータやスキャンデータをスマートフォンやPCとの間で転送するアプリなどが挙げられる。より具体的なアプリケーションについて、後述する実施形態の中で挙げる。通信アプリ303は当該アプリ起動時に自身の動作モードをSTR/NSTRモード管理部304に設定する。
STR(Simultaneous Transmit and Receive)モードは、1つのリンク(第1のリンク)でパケットを送信する間に、他のリンク(第2のリンク)でパケットを受信することができる動作モード(第1の動作モード)である。すなわち、STRモードは各リンクがそれぞれ独立して動作し、各リンクで同時に送受信することが可能な動作モードである。NSTR(Non-Simultaneous Transmit and Receive)モードは、1つのリンクでパケットの送信を行っている間は、別のリンクでパケットの受信を行えない動作モード(第2の動作モード)である。
Non-AP MLD101とAP MLD102との間で確立した複数のリンク間の干渉が小さい場合は、STRモードで動作することでスループットを向上し、通信効率を改善することができる。一方、リンク間の干渉が大きい場合は、STRモードで動作すると、1つのリンクでの送信が別のリンクにおける受信に回り込み、受信品質が低下する。このため、リンク間の干渉によってはSTRモードで動作するとスループットが低下する場合がある。
一方、NSTRモードで動作すればリンク間の干渉の影響を抑えることができるが、1つのリンクの送受信タイミングによって他のリンクの送受信タイミングに制約が生じるため、STRモードと比較してスループットが向上できない場合がある。
このように、可能な限りSTRモードで動作することが望ましいが、リンク間の干渉によってはNSTRモードで動作した方がスループットを高めることができる。ここで、リンク間の干渉があるものの、受信するパケットの変調符号化方式(MCS、Modulation and Coding Scheme)によっては、受信品質が低下してもパケットの受信が可能になる場合がある。特に、主に一方の通信装置からデータの送信を行い、他方の通信装置からの受信パケットはACK(肯定応答)パケットやNACK(否定応答)パケットのようなMCSの低いパケットが支配的である通信アプリの場合はSTRモードでスループットを向上することができる。一方、送信するデータ量と受信するデータ量が同程度の場合や、主にMCSの高い大きいパケットの送受信を行う通信アプリの場合はNSTRモードで動作することでリンク間干渉の影響を抑えることができる。それ以外の通信アプリの場合は、任意のモードに設定してもよいし、通信アプリ側で動作モードを設定しなくてもよい。STR/NSTRモード管理部304は、通信アプリ303が通信に使用するリンクがSTRとNSTRのどちらのモードで動作するかを管理する。通信アプリが動作モードを設定する場合はその動作モードに従い、そうでない場合は従来の規格に従って動作モードを決定してもよい。STR/NSTRモード管理部304で管理される動作モードに基づいてフレーム処理部302が動作モードを通知するためのフレームを生成し、無線LAN制御部301から送信される。
UI制御部305は、ユーザによるNon-AP MLD101に対する操作を受け付けるためのタッチパネルまたはボタン等のユーザインタフェースに関わるハードウェアおよびそれらを制御するプログラムを含んで構成される。なお、UI制御部305は、例えば画像等の表示、または音声出力等の情報をユーザに提示するための機能も有する。
記憶部306は、Non-AP MLD101が動作するプログラムおよびデータを保存するROMとRAM等によって構成されうる記憶装置である。

図4に、本実施形態におけるAP MLD102とNon-AP MLD101によって実行されるマルチリンク通信の概要を示す。
マルチリンク通信を実行する無線通信装置はMLD(Multi-Link Device)と呼び、一つのMLDは各リンクに対応するSTAやAPを複数有する。AP機能を有するMLDをAP MLD、AP機能を有さないMLDをNon-AP MLDと呼ぶ。なお、AP機能を有しているものであっても、APとして動作せず他のAP MLDが構築したネットワークに参加する通信装置もNon-AP MLDと呼ぶ。
図4のAP1 401とSTA1 404は第1の周波数チャネルを介してLink1 407を確立する。同様に、AP2 402とSTA2 405は第2の周波数チャネルを介してLink2 408を確立し、AP3 403とSTA3 406は第3の周波数チャネルを介してLink3 409を確立する。
ここでAP MLD102とNon-AP MLD101は、サブGHz帯、2.4GHz帯、3.6GHz帯、4.9及び5GHz帯、60GHz帯、及び6GHz帯の少なくとも1つ以上の周波数チャネルを介して接続を確立する。AP MLD102およびNon-AP MLD101は、第1の周波数チャネルを介した第1のリンクの接続と並行して、第2の周波数チャネルを介した第2のリンクの接続を維持する。また、異なる周波数帯域の接続ではなく、同じ周波数帯域の異なる周波数チャネルを介した接続を複数確立してもよい。
マルチリンク動作において、所定の通信装置が送信している送信信号が他の通信装置から送信された信号(受信信号)に干渉し、受信信号の受信品質が低下した結果、受信スループットが低下してしまうことが懸念される。受信メインの通信では、干渉によるスループットの低下が効率に大きく影響する可能性があるためNSTRモードにすることが適切である場合もある。一方、受信データのMCSが低い場合、受信品質が低下した場合であっても復調できる可能性が高いため、スループットの低下を懸念する必要はない。例えば、データの送信がメインである場合は、受信データは送信データに対するACKが支配的となる。ACKは必ずMCSが低く設定されるため、この場合では干渉による受信側のスループット低下を懸念する必要がなくなり、STRモードで動作しても問題ない。従来は、リンク毎にSTR/NSTRの動作モードが適用されていたが、受信パケットを考慮して、使用する通信アプリ毎に動作モードを適切に使い分けることでSTRモード動作する機会を増やすことが可能となる。また、データの送信がメインで、受信パケットはACKが支配的な通信においても、データを分割して複数のリンクで送信する場合など、データの送信とACKの受信のタイミングに制約がなくなるSTRモードで動作できることは効率の向上に効果がある。STRモードで動作可能な通信アプリの例として、アプリ起動時にNon-AP MLDであるカメラがAP-MLDであるPCやスマートフォンなどに接続し、カメラで撮影した画像を外部装置やクラウドなどに転送するようなものを想定している。本実施形態では、同時に複数のアプリが動作する場合に、動作している複数のアプリで1つのリンクを共有して使用することはないものとする。
図5に、本実施形態におけるSTR/NSTR動作モード切り替え時のシーケンス図を示す。Non-AP MLD101は通信アプリ起動時に通常の接続確立シーケンスに従って動作する。まず、AP MLD102に対してプローブ要求(Probe Request)フレームを送信し(S501)、AP MLD102はそのリクエストに対してプローブ応答(Probe Response)フレームを返す(S502)。続けて、Non-AP MLD101は認証のための認証(Authentication)フレームを送信し、AP MLD102もそれに応答する形で認証(Authentication)フレームを返す(S504)。認証後、Non-AP MLD101はアソシエーション要求(Association Request)を送信する(S505)。アソシエーション要求を受信したAP MLD102は要求への応答としてアソシエーション応答(Association Response)を返す(S506)。これによってMulti-Link Setupが行われ、MLD間の接続を確立することができる。このとき、Non-AP MLDはBasic Multi-Link elementを使用してSTR/NSTRに関する情報をアソシエーション要求に含むことで、確立するリンクに対する所望の動作モードを通知することができる。
図6にBasic Multi-Link elementのフレームフォーマットとその中に含まれるSTR/NSTRに関するフィールドを示す。Maximum Number Of Simultaneous Linksサブフィールド(601)は各リンクで同時の送受信が可能なMLDのSTAの最大値を示す。STR動作可能なリンクが存在する場合は、必ず1以上の値が格納される。NSTR Link Pair Presentサブフィールド(602)は601がゼロより大きい場合にNSTR動作するリンクのペアが存在するかを示す。NSTR Bitmap Sizeサブフィールド(603)は次に説明するNSTR Indication Bitmap(604)の大きさが1オクテットか2オクテットであるかを示す。NSTR Indication Bitmapサブフィールド(604)は各ビットがLink IDに対応しており、どのリンクがNSTRであるかどうかを示すビットマップとなっている。Non-AP MLDはこれらのサブフィールドを含むBasic Multi-Link elementをアソシエーション要求フレームで送信することで各リンクの動作モードをAP-MLDに通知する。
図7は本実施形態において通信アプリが起動した際に開始されるNon-AP MLD101の処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、制御部202のプロセッサが記憶部201のメモリに格納されたプログラムを実行することで実現される。また、図7に示す処理は、ユーザ操作または通信を介してNon-AP MLD101が所定のアプリケーションの起動指示を受け付けた場合に実行される。
まず、S701でNon-AP MLD101は、起動するアプリケーションがSTRモードで動作するための所定の条件を満たすか否かを判定する。
所定の条件とは、例えば起動するアプリケーションがACKを主に受信するトラフィックパターンのアプリケーションであることを含む。1つのリンクにおいて受信するパケットのうち、ACKが支配的である場合は、他のリンクにおいて送信するパケットの干渉があっても、MCSが低いため、ACKパケットの受信が可能になる。
ここで、MCSが低いとは、符号化率が低いこと、または1つの変調シンボルごとに割り当てられるビット数が少ないことを指す。あるいは、符号化率と1つの変調シンボルごとに割り当てられるビット数との組み合わせが変調符号化レベルとしてあらかじめ規定されている場合は、より低い変調符号化レベルであることを指す。例えば、IEEE802.11ax規格では、MCS0~MCS11までの12種類の変調符号化方式が規定されており、末尾の数字(インデックス)が小さいほど誤り耐性が高く、大きいほど伝送レートが高くなる。このような場合、例えば受信するパケットのうち、MCS0~MCS4などの小さいインデックスの変調符号化方式のパケットの割合が高いアプリケーションはSTRモードで動作してもよい。また、MCS5~11までの変調符号化方式のパケットの割合が高いアプリケーションはNSTRモードで動作してもよい。このため、受信するパケットのうち、小さいインデックスの変調符号化方式のパケットの割合が高いアプリケーションはSTRモードで、小さいインデックスの変調符号化方式のパケットの割合が低いアプリケーションはNSTRモードで動作するよう設定される。
また、ACKを主に受信するトラフィックパターンのアプリケーションは、あらかじめ記憶部201に記憶されてもよい。例えば、MFPであるNon-AP MLD101がスキャンアプリケーションを実行する場合、読み取った画像データをAP MLD102に送信する送信パケットが主であり、AP MLD102から受信するパケットはACKが主である。一方、MFPであるNon-AP MLD101がプリントアプリケーションを実行する場合、記録する画像データをAP MLD102から受信するため、AP MLD102から受信するパケットはACKが主ではない。このように、アプリケーションごとにACKが支配的であるか否かを示すデータをNon-AP MLD101が記憶することで、起動するアプリケーションがACKを主に受信するトラフィックパターンのアプリケーションであるか否かを判定することができる。
別の例では、所定の条件とは、起動するアプリケーションにおいて受信するパケットが所定の符号化率以下のパケットの割合が所定値以上であるアプリケーションであることである。例えば、誤り訂正を目的として符号化率が1/2で符号化されたパケットは、符号化率が5/6で符号化されたパケットより搬送できるデータ量は少なくなるがビットエラーに対する耐性が向上する。このため、例えば符号化率が1/2以下であるパケットの割合が80%以上であるアプリケーションでは、符号化率が1/2以下であるパケットの割合が20%以上であるアプリケーションよりSTRモードで動作しやすく設定されてもよい。アプリケーションごとに、所定の符号化率以下のパケットの割合が高いか否かを示すデータをNon-AP MLD101が記憶することで、起動するアプリケーションをSTRモードで動作させるか否かを判定することができる。
あるいは、所定の条件とは、起動するアプリケーションにおいて受信するパケットが、1つの変調シンボルごとに割り当てられるビット数(変調レベル)が所定値以下の変調方式で変調されていることである。例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)で変調されたパケットは、1つのシンボルごとに1ビットが割り当てられ、64QAM(直交位相振幅変調)では1つのシンボルごとに6ビットが割り当てられる。言い換えるとBPSKは変調レベルが1ビット/シンボルであり、64QAMは変調レベルが6ビット/シンボルである。変調レベルが低いと、高い変調レベルと比較して搬送できるデータ量は少なくなるがノイズ耐性が向上する。このため、アプリケーションごとに、変調レベルがが所定値以下のパケットの割合が高いか否かを示すデータをNon-AP MLD101が記憶することで、起動するアプリケーションをSTRモードで動作させるか否かを判定することができる。
例えば、起動するアプリケーションによってはAP MLD102の無線通信能力をNon-AP MLD101が把握している場合がある。このような場合、AP MLD102から受信するパケットが所定の符号化率以下の符号化方式である、または所定値以下の変調レベルの変調方式であるアプリケーションでは、リンク間干渉があってもSTRモードで受信可能である場合がある。このようなアプリケーションをあらかじめ記憶部201に記憶することで、起動するアプリケーションが所定の符号化率以下または所定の変調レベルのパケットを主に受信するアプリケーションであるか否かを判定することができる。
上述したように、STRモードで動作するための所定の条件を満たすアプリケーションを起動する場合(S701でYes)、S702の処理へ進み、所定の条件を満たさない場合(S701でNo)はS703の処理へ進む。S702では、STRモードで動作することをアソシエーション要求メッセージでAP-MLDに対して通知し、接続処理をする。S703ではNSTRモードで動作することをアソシエーション要求メッセージでAP-MLDに対して通知し、接続処理をする。ただし、S703では、S701でNoと判定した通信アプリのうち、MCSの高いデータの受信がメインであればNSTRモードで動作する旨を通知し、そうでなければ従来の規格に従って動作モードの通知をするようにしてもよい。その後、S704でAP-MLDからリクエストに対するアソシエーション応答メッセージを受信し、接続が完了する。
接続完了後、設定した動作モードで通信が可能となり、データの送受信を行う(S705)。データの送受信が完了したら、図7に示す処理を終了する。一例では、図7に示す処理は、ユーザから通信の終了を指示する終了指示を受け付けることによって終了してもよい。
以上説明したように、起動するアプリケーションにおいて受信するパケットを考慮してSTRモードとNSTRモードとを切り替える。例えば、オフィスにおいて、ネットワークに接続された複合機(Non-AP MLD)を使用する際に、社員証やIDカード等を用いて認証してからプリンタもしくはスキャナ機能を有する通信アプリのいずれかを排他的に起動するようなユースケースがある。このようなユースケースでは、複数のアプリが起動し、リンクを共有して使用することはないものとする。スキャナはデータの送信がメインであり、受信パケットはACKが支配的となる。一方でプリンタはプリント対象データの受信がメインである。従って、スキャナアプリが起動する場合はSTR、プリンタアプリが起動する場合はNSTRモードとなるように動作モードを使い分けることでSTRモードで動作できる機会が増加し、通信効率を向上させることができる。
また、リンク間干渉が大きいなど、通信環境によってSTRモードで動作すると通信効率が低下するアプリケーションを実行する際はNSTRモードで動作するため、通信効率が低下することを防ぐことができる。
<実施形態2>
実施形態1では通信アプリ起動時にAP-MLDに対して接続することを想定していたが、Non-AP MLDとAP-MLDが既に接続状態にある状態で通信アプリを起動するユースケースも考えられる。実施形態2はまた異なる通信アプリを例にして説明する。
本実施形態では、Non-AP MLDとAP-MLDが既に接続状態にある状態で通信アプリを起動し、STR/NSTRの動作を切り替える場合について説明する。実施形態1と同一もしくは同様の機能、処理、または構成に関しては同一の参照番号を付し、説明を省略する。
実施形態1ではSTR/NSTRの動作モード通知はアソシエーション要求メッセージで行われる。このため、通信アプリ切り替えに伴う動作モードの変更通知をするためには一度AP MLD102との接続を切断する必要がある。
図8に本実施形態におけるNon-AP MLD101とAP MLD102との間のシーケンス図を示す。Non-AP MLD101は、通信アプリ起動時にAP MLD102に対して非認証(De-authentication)フレームを送信し、接続状態を一度切断する(S801)。その後、Non-AP MLD101はAP MLD102に対して再度接続要求を出し、接続処理の中でSTR/NSTRのいずれで動作するかを通知する。切断後の接続処理は実施形態1と同様のため説明を省略する。
また、図9に本実施形態におけるNon-AP MLD101の処理を示すフローチャートを示す。図9の処理は、図7と同様、Non-AP MLD101の制御部202が記憶部201に記憶されたプログラムを実行することで実現される。S901においてAP MLD102との切断処理以降は実施形態1と同様のため説明を省略する。
以上の説明のようにNon-AP MLD101とAP MLD102とが接続された状態で通信アプリを切り替える場合にも実施形態1と同様の効果が得られる。
<実施形態3>
実施形態2では通信アプリ起動時に切断と再接続処理が行われる。本実施形態で例として挙げたユースケースの実使用において、切断処理の分のタイムラグが生じる場合がある。そのため、実施形態3では、Non-AP MLDとAP MLDが接続された状態にある場合でも、切断処理をせずにSTR/NSTRの動作モード変更通知ができる方法について説明する。
本実施形態では、アソシエーション要求以外でSTR/NSTRの動作モード通知を行う方法について説明する。これによって、切断処理をせずにSTR/NSTRの動作モード変更通知を行うことができる。なお、実施形態1、2と同一もしくは同様の機能、処理、構成に関しては同一の参照番号を付し、説明を省略する。
図10に本実施形態におけるNon-AP MLD101とAP MLD102との間の処理シーケンス図を示す。Non-AP MLD101は通信アプリ起動時に動作モードを通知するためのアクションフレームであるNSTR Operating Mode Notification(NSTR OMN)をAP-MLDに対して送信する(S1001)。AP-MLD102はそれに応答する形でNSTR OMNを返すことで(S1002)、動作モードの切り替えを完了し、通信を開始する。
図11にアクションフレームに割り当てられる種別の例を示す。802.11be規格において、アクションフレームには、EHT Action field valueとProtected EHT Action field valueにそれぞれ種別が割り当てられている。現時点ではEHT Action field valueの0、Protected EHT Action field valueの0~6が使用されているが、それ以外が予約済み(Reserved)となっている。そこで、図11(a)、図11(b)に示すように、いずれかの予約済みとなっているフィールド値にSTR/NSTRの動作モードを通知するための種別として、NSTR OMNを追加する。また、追加した種別の名称をNSTR OMNとしているが、名称はこれに限定されない。
図12にNSTR OMNのフィールドフォーマットの構成例とそれに含まれるフィールドの例を示す。
図12(a)はNSTR OMNのアクションフレームのフィールドフォーマットの構成例を示している。Categoryフィールド1201は当該フレームのカテゴリを示し、このフィールドに格納される値によってフレームの種別が定義される。EHT Action frameかProtected EHT Action frameであるかもこのフィールドの値によって定義される。EHT Actionフィールド1202には図11に示した種別を表す値が格納される。本実施形態ではNSTR OMNと対応付けた種別をこのフィールドに格納することでSTR/NSTR動作モードの通知に使用することができる。Dialog Token1203はNon-AP MLD101によって送信されるときに0以外の値が格納され、AP MLD102はそれに応答する場合に同じ値を格納する。NSTR Controlフィールド1204はSTR/NSTRの動作モードに関するサブフィールドが格納される。詳細は以下で説明する。
図12(b)にNSTR Controlフィールドに含まれるサブフィールドの構成例を示す。NSTR ControlフィールドにはSTR/NSTRの動作モードに関する情報が含まれる。STR/NSTR Modeサブフィールド1205は使用するリンクがSTR、NSTRのどちらのモードで動作するかを排他的に示す。それ以外のサブフィールドは実施形態1で説明した、Basic Multi-Link element内に含まれるSTR/NSTRに関する情報のサブフィールドと同様である。NSTR Controlフィールドはこの構成に限定されず、これら複数のサブフィールドのうち任意のサブフィールドを組み合わせて使用してもよいし、その他のサブフィールドを追加してもよい。
また、本実施形態ではEHT Action field、Protected Action fieldを使用して動作モードの通知をしているが、使用するフィールドはこれに限定されない。例えば、図13に示すようにMAC headerにSTR/NSTR動作モードを通知するためのサブフィールドを含めてもよい。MACヘッダのHT Controlフィールド1301に含まれるA-Controlフィールド1302内のControl List1303内のControl Informationフィールド1305を使用し、予約済となっているControl ID ValueのいずれかにNSTR OMNに対応する種別を追加してもよい。
図14は本実施形態におけるNon-AP MLDの処理を示すフローチャートである。
実施形態1、2と同様に通信アプリ起動をトリガとして処理が開始され、起動する通信アプリにおける受信パケットはACKが支配的かどうかで、STRかNSTRの動作に分かれる(S701)。ACKが支配的である場合は、S1401の処理へ、ACKが支配的でない通信アプリの場合はS1402の処理へ進む。S1401では、Non-AP MLDは、上述した方法を用いてNSTR OMNでAP MLD102に対してSTRモードで動作する旨の通知を行う。S1402では、Non-AP MLD101は、AP MLD102に対してNSTR OMNを使用してNSTRモードで動作する旨の通知を行う。ただし、S1402では、S701でNoと判定した通信アプリのうち、MCSの高いデータの受信がメインであればNSTRモードで動作する旨を通知し、そうでなければ任意の動作モードの通知をするようにしてもよい。その後、S1403で、AP MLD102からNSTR OMNの応答を受信し、設定された動作モードで通信を開始する。
以上説明したように、通信アプリ起動時にアクションフレームを使用することで実施形態1、2と同様の効果に加えて、再接続なしで動作モードの通知をすることができる。
<実施形態4>
実施形態1乃至3では、STRで動作する機会を増やすための処理について説明した。しかし、これはあくまで受信パケットはACKが支配的であるような送信メインの通信アプリを起動した場合の処理である。ACK以外のデータの受信を含む場合や、より確実に受信したい場合などはNSTRモードが適している。また、通信アプリが起動していないときにもNon-AP MLDとAP MLDの間でパケットのやり取りが行われることも想定される。そのため、STRモードで動作する通信アプリが起動している間以外は、完全に接続が切断されない限り、受信に対応できるNSTRモードで待機状態にあるのが望ましい。本実施形態では通信アプリ終了後に動作モードを変更する処理について説明する。また、実施形態1乃至3と同一もしくは同様の機能、処理、構成に関しては同一の参照番号を付し、説明を省略する。
図15に本実施形態における、Non-AP MLD101とAP MLD102との間のシーケンス図を示す。STR動作した通信アプリ終了後にNon-AP MLD101はNSTR OMNを用いてNSTRモードになる通知をAP MLDに対して行う(S1501)。それに応答してAP MLD102がNSTR OMNを返して(S1502)、通信アプリ終了後はNSTRモードになる。
図16は本実施形態における、Non-AP MLD101の処理を示すフローチャートである。処理1601より前の処理は実施形態1乃至3の処理と同様である。通信アプリ終了時に当該通信アプリがSTRモードで動作していたか否を判断する(S1601)。STRモードで動作していた場合(S1601でYes)、NSTR OMNでNSTRモードになる旨をAP-MLDに通知し(S1602)、AP MLD102からレスポンスを受け取る(S1603)ことで、動作モードをNSTRとする。終了する通信アプリがNSTRモードで動作している場合(S1601でNo)はそのまま動作を終了する。
以上説明したように通信アプリ終了後必ずNSTRモードにすることで、待機状態では干渉に備えることができる。また、本実施形態における動作モードの通知はNSTR OMNを使用したが、これに限定されず、実施形態1乃至3のようなアソシエーション要求フレームや、その他のマネジメントフレームを使用してもよい。
<実施形態5>
実施形態1乃至4では、STRモードで動作するアプリケーションであるか否かがあらかじめ指定されているものとして説明を行った。しかしながら、1つのアプリケーションについて、通信品質が高い場合にはSTRモードで動作し、通信品質が低い場合にはNSTRモードで動作するよう制御してもよい。
本実施形態では、1つのアプリケーションについて、STR/NSTRの動作を切り替える場合について説明する。実施形態1乃至4と同一もしくは同様の機能、処理、または構成に関しては同一の参照番号を付し、説明を省略する。
図17に本実施形態に係るNon-AP MLD101が実行する処理の一例を示す。
S1701で、Non-AP MLD101はAP MLD102との間に確立した通信リンクの通信品質を測定する。例えば、AP MLD102から受信した信号強度を測定する。あるいは、Non-AP MLD101から所定の周波数チャネルにおいて信号を送信している間に、当該所定の周波数チャネルと異なる周波数チャネルで受信信号強度を測定する。
続いて、S1702でNon-AP MLD101は所定の条件を決定する。例えば、AP MLD102から受信した信号強度が所定の強度(第1の閾値)以上である場合は、チャネル間干渉が発生したとしてもAP MLD102からのパケットを受信できる可能性が高い。このため、所定のアプリケーションについてSTRモードで動作すると判定する。別の例では、Non-AP MLD101が所定の無線リンクで信号を送信している間に、当該所定の無線リンクと異なる無線リンクで測定した受信信号強度が所定の値(第2の閾値)以下である場合、リンク間干渉が所定値以下であると判定することができる。このため、所定のアプリケーションについてSTRモードで動作すると判定することができる。
一例では、AP MLD102から受信した信号強度に関する第1の閾値はアプリケーションごとに定められてもよい。例えば、スキャンアプリケーションのように、受信パケットの通信品質が低くてもよいアプリケーションについては第1の閾値が低く設定される。また、プリントアプリケーションのように受信パケットの通信品質が高い必要があるアプリケーションについては第1の閾値が高く設定されてもよい。
また、Non-AP MLD101から所定の周波数チャネルにおいて信号を送信している間に、当該所定の周波数チャネルと異なる周波数チャネルで測定した受信信号強度に関する第2の閾値もアプリケーションごとに定められてもよい。例えば、スキャンアプリケーションのように、受信パケットの通信品質が低くてもよいアプリケーションについては第2の閾値が高く設定される。一方、プリントアプリケーションのように受信パケットの通信品質が高い必要があるアプリケーションについては第2の閾値が低く設定されてもよい。
このようにして、S1702では受信信号強度に応じてSTRモードで動作せるアプリケーションと、NSTRモードで動作させるアプリケーションとの条件を決定する。
図18に、アプリケーションと、リンク間干渉の影響の大きさと、動作モードとの対応関係を示す。S1702では、S1701で測定したリンク間干渉の影響の大きさから、図18の列1801または列1802のいずれを使用するかを決定し、S701でアプリケーションの種類に応じて動作モードを判定することができる。
S702以降の処理は実施形態1と同様のため説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によって、通信環境に応じて適切にSTRモードで動作させるアプリケーションを決定することができる。
<他の実施形態>
上記説明では、1つのアプリケーションが起動される場合を主に説明した。しかしながら、複数のアプリケーションが起動される場合にも実施形態を適用することができる。
例えば、STRモードで動作させるアプリケーションを実行している間に、NSTRモードで動作させるアプリケーションの起動指示を受け付けた場合は、NSTRモードで動作するようNon-AP MLD101は動作する。一方、NSTRで動作するアプリケーションを実行している間に、STRモードで動作せるアプリケーションの起動指示を受け付けた場合は、NSTRモードで動作し続ける。これによって、リンク間干渉によって通信効率が低下しうるアプリケーションを実行している間はNSTRモードで動作することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
<実施形態のまとめ>
本実施形態の開示は、以下の通りである。
(項目1)
無線通信装置であって、
外部装置との間に複数の無線リンクを確立した場合に、前記複数の無線リンクのうちの第1のリンクにおいて前記外部装置へのパケットの送信を行う間に、前記第1のリンクとは異なる第2のリンクにおいて前記外部装置からパケットの受信を行う第1の動作モードと、前記第1のリンクでパケットの送信を行っている間は前記第2のリンクにおいてパケットの受信を行わない第2の動作モードと、で動作モードを切り替えて通信する通信手段と、
制御手段であって、
第1のアプリケーションを起動する場合に、前記第1の動作モードで動作し、
前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを起動する場合に、前記第2の動作モードで動作する、
よう前記通信手段の動作モードを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記通信手段の動作モードを前記外部装置に通知することを特徴とする無線通信装置。
(項目2)
アプリケーションの起動指示を受け付ける受付手段をさらに備えることを特徴とする項目1に記載の無線通信装置。
(項目3)
前記制御手段は、IEEE802.11規格に準拠したアクションフレームを使用して前記外部装置への通知を行うことを特徴とする項目1または2に記載の無線通信装置。
(項目4)
前記アクションフレームは、
Maximum Number Of Simultaneous Linksサブフィールド、
NSTR Link Pair Presentサブフィールド、
NSTR Bitmap Sizeサブフィールド、
NSTR Indication Bitmapサブフィールド、および
STRまたはNSTRの動作モードを排他的に示すサブフィールド、
のうちの少なくとも1つのサブフィールドを含むことを特徴とする項目3に記載の無線通信装置。
(項目5)
前記無線通信装置はIEEE802.11規格に準拠した通信を行うNon-AP MLD(Non-Access Point Multi-Link Device)として動作し、
前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、小さいインデックスの変調符号化方式において変調符号化されたパケットの割合は、前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、小さいインデックスの変調符号化方式において変調符号化されたパケットの割合より高いことを特徴とする項目1から4の何れか1つに記載の無線通信装置。
(項目6)
前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、1つの変調シンボルごとに割り当てられるビット数が所定値以下の変調方式で変調されたパケットの割合は、前記第2のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、1つの変調シンボルごとに割り当てられるビット数が所定値以下の変調方式で変調されたパケットの割合より高いことを特徴とする項目1から5の何れか1つに記載の無線通信装置。
(項目7)
前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、符号化率が所定値以下の符号化方式で符号化されたパケットの割合は、前記第2のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、符号化率が所定値以下の符号化方式で符号化されたパケットの割合より高いことを特徴とする項目1から6の何れか1つに記載の無線通信装置。
(項目8)
前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうちの肯定応答パケットの割合は、前記第2のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち肯定応答パケットの割合より高いことを特徴とする項目1から7の何れか1つに記載の無線通信装置。
(項目9)
記録媒体に記録を行う記録手段と、
記録媒体に記録された画像を読み取る読取手段と、
前記第1のアプリケーションは前記読取手段を介して取得した画像データを前記外部装置に送信するアプリケーションであり、
前記第2のアプリケーションは前記外部装置から受信した画像データを前記記録手段を介して記録媒体に記録するアプリケーションであることを特徴とする項目1から8の何れか1つに記載の無線通信装置。
(項目10)
前記受付手段で第1のアプリケーションの起動指示を受け付け、前記第1の動作モードで動作することを前記外部装置に通知した後に、前記第1のアプリケーションの終了指示を受け付けた場合に、前記制御手段は前記外部装置に前記第2の動作モードで動作することを通知することを特徴とする項目2に記載の無線通信装置。
(項目11)
前記受付手段で第1のアプリケーションの起動指示を受け付け、前記第1の動作モードで動作することを前記外部装置に通知した後であって、前記第1のアプリケーションの終了指示を受け付ける前に、前記第2のアプリケーションの起動指示を受け付けた場合に、前記制御手段は前記通信手段を前記第2の動作モードで動作させることを特徴とする項目2に記載の無線通信装置。
(項目12)
前記受付手段で第2のアプリケーションの起動指示を受け付け、前記第2の動作モードで動作することを前記外部装置に通知した後であって、前記第2のアプリケーションの終了指示を受け付ける前に、前記第1のアプリケーションの起動指示を受け付けた場合に、前記制御手段は前記通信手段を前記第2の動作モードで動作させることを特徴とする項目2に記載の無線通信装置。
(項目13)
外部装置との間に複数の無線リンクを確立した場合に、前記複数の無線リンクのうちの第1のリンクにおいて前記外部装置へのパケットの送信を行う間に、前記第1のリンクとは異なる第2のリンクにおいて前記外部装置からパケットの受信を行う第1の動作モードと、前記第1のリンクでパケットの送信を行っている間は前記第2のリンクにおいてパケットの受信を行わない第2の動作モードと、で動作モードを切り替えて通信する通信手段を備える無線通信装置が実行する通信制御方法であって、
第1のアプリケーションを起動する場合に、前記第1の動作モードで動作するよう前記通信手段を制御することと、
前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを起動する場合に、前記第2の動作モードで動作するよう前記通信手段を制御することと、
前記通信手段の動作モードを前記外部装置に通知することと、
を含む通信制御方法。
(項目14)
コンピュータを項目1から12の何れか1つに記載の無線通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSが実際の処理の一部または全部を行い、上述の機能を実現してもよい。OSとは、Operating Systemの略である。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込む。そして、そのプログラムコードの指示に基づき、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUが実際の処理の一部または全部を行い、上述の機能を実現してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100 ネットワーク、 101 Non-AP MLD、 102 AP MLD、 201 記憶部、 202 制御部、 203 機能部、 204 入力部、 205 出力部、 206 通信部、 207 無線アンテナ

Claims (14)

  1. 無線通信装置であって、
    外部装置との間に複数の無線リンクを確立した場合に、前記複数の無線リンクのうちの第1のリンクにおいて前記外部装置へのパケットの送信を行う間に、前記第1のリンクとは異なる第2のリンクにおいて前記外部装置からパケットの受信を行う第1の動作モードと、前記第1のリンクでパケットの送信を行っている間は前記第2のリンクにおいてパケットの受信を行わない第2の動作モードと、で動作モードを切り替えて通信する通信手段と、
    制御手段であって、
    第1のアプリケーションを起動する場合に、前記第1の動作モードで動作し、
    前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを起動する場合に、前記第2の動作モードで動作する、
    よう前記通信手段の動作モードを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記通信手段の動作モードを前記外部装置に通知することを特徴とする無線通信装置。
  2. アプリケーションの起動指示を受け付ける受付手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御手段は、IEEE802.11規格に準拠したアクションフレームを使用して前記外部装置への通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記アクションフレームは、
    Maximum Number Of Simultaneous Linksサブフィールド、
    NSTR Link Pair Presentサブフィールド、
    NSTR Bitmap Sizeサブフィールド、
    NSTR Indication Bitmapサブフィールド、および
    STRまたはNSTRの動作モードを排他的に示すサブフィールド、
    のうちの少なくとも1つのサブフィールドを含むことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線通信装置はIEEE802.11規格に準拠した通信を行うNon-AP MLD(Non-Access Point Multi-Link Device)として動作し、
    前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、小さいインデックスの変調符号化方式において変調符号化されたパケットの割合は、前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、小さいインデックスの変調符号化方式において変調符号化されたパケットの割合より高いことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、1つの変調シンボルごとに割り当てられるビット数が所定値以下の変調方式で変調されたパケットの割合は、前記第2のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、1つの変調シンボルごとに割り当てられるビット数が所定値以下の変調方式で変調されたパケットの割合より高いことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、符号化率が所定値以下の符号化方式で符号化されたパケットの割合は、前記第2のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち、符号化率が所定値以下の符号化方式で符号化されたパケットの割合より高いことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記第1のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうちの肯定応答パケットの割合は、前記第2のアプリケーションにおいて前記外部装置から受信するパケットのうち肯定応答パケットの割合より高いことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  9. 記録媒体に記録を行う記録手段と、
    記録媒体に記録された画像を読み取る読取手段と、
    前記第1のアプリケーションは前記読取手段を介して取得した画像データを前記外部装置に送信するアプリケーションであり、
    前記第2のアプリケーションは前記外部装置から受信した画像データを前記記録手段を介して記録媒体に記録するアプリケーションであることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  10. 前記受付手段で第1のアプリケーションの起動指示を受け付け、前記第1の動作モードで動作することを前記外部装置に通知した後に、前記第1のアプリケーションの終了指示を受け付けた場合に、前記制御手段は前記外部装置に前記第2の動作モードで動作することを通知することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  11. 前記受付手段で第1のアプリケーションの起動指示を受け付け、前記第1の動作モードで動作することを前記外部装置に通知した後であって、前記第1のアプリケーションの終了指示を受け付ける前に、前記第2のアプリケーションの起動指示を受け付けた場合に、前記制御手段は前記通信手段を前記第2の動作モードで動作させることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  12. 前記受付手段で第2のアプリケーションの起動指示を受け付け、前記第2の動作モードで動作することを前記外部装置に通知した後であって、前記第2のアプリケーションの終了指示を受け付ける前に、前記第1のアプリケーションの起動指示を受け付けた場合に、前記制御手段は前記通信手段を前記第2の動作モードで動作させることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  13. 外部装置との間に複数の無線リンクを確立した場合に、前記複数の無線リンクのうちの第1のリンクにおいて前記外部装置へのパケットの送信を行う間に、前記第1のリンクとは異なる第2のリンクにおいて前記外部装置からパケットの受信を行う第1の動作モードと、前記第1のリンクでパケットの送信を行っている間は前記第2のリンクにおいてパケットの受信を行わない第2の動作モードと、で動作モードを切り替えて通信する通信手段を備える無線通信装置が実行する通信制御方法であって、
    第1のアプリケーションを起動する場合に、前記第1の動作モードで動作するよう前記通信手段を制御することと、
    前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを起動する場合に、前記第2の動作モードで動作するよう前記通信手段を制御することと、
    前記通信手段の動作モードを前記外部装置に通知することと、
    を含む通信制御方法。
  14. コンピュータを請求項1から12の何れか1項に記載の無線通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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