JP2024071294A - コークス層の崩れ量推定方法、層厚比分布推定方法、高炉操業方法、高炉操業制御装置、及び高炉操業制御プログラム - Google Patents

コークス層の崩れ量推定方法、層厚比分布推定方法、高炉操業方法、高炉操業制御装置、及び高炉操業制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ベルレス式の高炉において、コークス層の崩れ量の推定精度を高めることを目的とする。【解決手段】コークス層の崩れ量推定方法は、旋回する旋回シュート40によって高炉10内にコークス及び鉄鉱石を装入し、高炉10内に堆積物20としてのコークス層22及び鉄鉱石層24を交互に堆積させるベルレス式の高炉10において、鉄鉱石の装入前の堆積物20の表面20Sに対して鉄鉱石の装入後に形成される堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1、及びコークス層22が崩れないと仮定した場合における鉄鉱石の装入前の堆積物20の表面20Sに対して鉄鉱石の装入後に形成される堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0に基づいて、コークス層22の崩れ量を推定する。【選択図】図4

Description

本願が開示する技術は、コークス層の崩れ量推定方法、層厚比分布推定方法、高炉操業方法、高炉操業制御装置、及び高炉操業制御プログラムに関する。
高炉の径方向において、高炉内の鉄鉱石層及びコークス層の層厚比分布を推定する推定方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、ベル式の高炉において、高炉内に鉄鉱石を装入し、高炉内のコークス層上に鉄鉱石層を堆積させる際に、鉄鉱石との衝突に伴うコークス層の崩れ量を推定するコークス崩れ量推定方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2009-097048号公報 特開平9-241711号公報
特許文献2に開示された技術では、ベル式の高炉内に鉄鉱石を装入するバッチの前に、高炉内のコークス層の表面形状を計測し、当該バッチの後にコークス層上に堆積された鉄鉱石層の表面形状を計測する。このようにベル式の高炉において、高炉内に鉄鉱石をバッチで装入する場合、所定層厚の鉄鉱石層が高炉内のコークス層上に一度に堆積されるため、コークス層の崩れ量を精度良く推定することが難しい。
本願が開示する技術は、ベルレス式の高炉において、コークス層の崩れ量の推定精度を高めることを目的とする。
第1態様に係るコークス層の崩れ量推定方法は、旋回する旋回シュートによって高炉内にコークス及び鉄鉱石を装入し、前記高炉内に堆積物としてのコークス層及び鉄鉱石層を交互に堆積させるベルレス式の高炉において、鉄鉱石の装入前の前記堆積物の表面に対して鉄鉱石の装入後に形成された前記鉄鉱石の層の見掛け厚さ、及び前記コークス層が崩れないと仮定した場合における鉄鉱石の装入前の前記堆積物の表面に対して鉄鉱石の装入後に形成される前記鉄鉱石の層の基準厚さに基づいて、前記コークス層の崩れ量を推定する。
第1態様によれば、鉄鉱石の装入前の堆積物の表面に対して鉄鉱石の装入後に形成された鉄鉱石の層の見掛け厚さ、及びコークス層が崩れないと仮定した場合における鉄鉱石の装入前の堆積物の表面に対して鉄鉱石の装入後に形成される鉄鉱石の層の基準厚さに基づいて、コークス層の崩れ量を推定する。
ここで、高炉内への鉄鉱石の装入に伴ってコークス層が崩れた場合、コークス層の崩れ量に応じて、鉄鉱石の装入位置の見掛け厚さが基準厚さよりも薄くなる。そのため、鉄鉱石の層の見掛け厚さ及び基準厚さから、コークス層の崩れ量を推定することができる。したがって、コークス層の崩れ量の推定精度を高めることができる。
第2態様に係るコークス層の崩れ量推定方法は、第1態様に係るコークス層の崩れ量推定方法において、前記堆積物としての前記コークス層の表面形状を計測するとともに、前記旋回シュートが1回旋回した後に、前記コークス層上に形成された前記鉄鉱石の層の表面形状を計測し、計測された前記コークス層及び前記鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、前記見掛け厚さを求める。
第2態様によれば、堆積物としてのコークス層の表面形状を計測するとともに、旋回シュートが1回旋回した後に、コークス層上に形成された鉄鉱石の層の表面形状を計測し、計測されたコークス層及び鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、鉄鉱石の層の見掛け厚さを求める。
ここで、コークス層の表面に鉄鉱石が直接落下した場合に、コークス層の崩れ量が多くなり易い。そこで、本態様では、前述したように、コークス層の表面形状を計測するとともに、旋回シュートが1回旋回した後に、コークス層上に形成された鉄鉱石の層の表面形状を計測し、計測されたコークス層及び鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、鉄鉱石の層の見掛け厚さを求める。これにより、コークス層の崩れ量の推定精度をさらに高めることができる。
第3態様に係るコークス層の崩れ量推定方法は、第1態様に係るコークス層の崩れ量推定方法において、前記旋回シュートによって前記高炉に鉄鉱石を装入する際に、前記旋回シュートが複数旋回する前後において、前記堆積物の表面形状、及び該堆積物上に形成された前記鉄鉱石の層の表面形状をそれぞれ計測し、計測された前記堆積物及び前記鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、前記見掛け厚さを求める。
第3態様によれば、旋回シュートによって高炉に鉄鉱石を装入する際に、旋回シュートが複数旋回する前後において、堆積物の表面形状、及び堆積物上に形成された鉄鉱石の層の表面形状をそれぞれ計測し、計測された堆積物及び鉄鉱石の表面形状に基づいて、鉄鉱石の層の見掛け厚さを求める。
このように旋回シュートが複数旋回する前後において、堆積物、及び当該堆積物上に形成された鉄鉱石の層の表面形状をそれぞれ計測することにより、鉄鉱石の層の表面形状の計測回数を低減しつつ、鉄鉱石の層の見掛け厚さを容易に求めることができる。
第4態様に係る層厚比分布推定方法は、第1態様~第3態様の何れか1つに係るコークス層の崩れ量推定方法によって前記コークス層の崩れ量を推定するとともに、前記見掛け厚さ及び前記基準厚さに基づいて前記コークス層の流れ込み量を推定し、推定された前記崩れ量及び前記流れ込み量に基づいて、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定する。
第4態様によれば、高炉の径方向におけるコークス層及び鉄鉱石層の層厚比分布の推定精度を高めることができる。
第5態様に係る層厚比分布推定方法は、第4態様に係る層厚比分布推定方法において、複数旋回する前記旋回シュートによって前記高炉に鉄鉱石を装入する際に、前記コークス層の表面形状を計測した後、前記旋回シュートの1旋回毎に、前記コークス層上に形成された鉄鉱石の層の表面形状を計測し、計測された前記コークス層及び前記鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、前記鉄鉱石層の層厚を求める。
第5態様によれば、高炉の径方向におけるコークス層及び鉄鉱石層の層厚比分布の推定精度をさらに高めることができる。
第6態様に係る高炉操業方法は、旋回する旋回シュートによって高炉内に鉄鉱石及びコークスを装入し、前記高炉内に1組の鉄鉱石層及びコークス層を順に堆積させる所定のチャージにおいて、第4態様又は第5態様に係る層厚分推定方法によって、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定し、前記所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、前記所定のチャージにおいて推定した前記層厚比分布が、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の目標層厚比分布に近づくように、鉄鉱石又はコークスの装入条件を補正する。
第6態様によれば、所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、高炉の径方向におけるコークス層及び鉄鉱石層の層厚比分布を目標層厚比分布に近づけることができる。したがって、高炉操業を安定させることができる。
第7態様に係る高炉操業方法は、第6態様に係る高炉操業方法において、前記装入条件は、前記旋回シュートの傾斜角度、前記旋回シュートの旋回数、鉄鉱石及びコークスの装入量、及び鉄鉱石又はコークスの装入を開始する前記高炉内の堆積物の表面深さを含む。
第7態様によれば、上記の装入条件を補正することにより、コークス層及び鉄鉱石層の層厚比分布を目標層厚比分布に近づけることができる。したがって、高炉操業を安定させることができる。
第8態様に係る高炉操業制御装置は、旋回する旋回シュートによって高炉内に鉄鉱石及びコークスを装入し、前記高炉内に1組の鉄鉱石層及びコークス層を順に堆積させる所定のチャージにおいて、第4態様又は第5態様に係る層厚分推定方法によって、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定し、前記所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、前記所定のチャージにおいて推定した前記層厚比分布が、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の目標層厚比分布に近づくように、鉄鉱石又はコークスの装入条件を補正する、処理を実行する。
第9態様に係る高炉操業制御プログラムは、旋回する旋回シュートによって高炉内に鉄鉱石及びコークスを装入し、前記高炉内に1組の鉄鉱石層及びコークス層を順に堆積させる所定のチャージにおいて、第4態様又は第5態様に係る層厚分推定方法によって、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定し、前記所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、前記所定のチャージにおいて推定した前記層厚比分布が、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の目標層厚比分布に近づくように、鉄鉱石又はコークスの装入条件を補正する、処理をコンピュータに実行させる。
第8態様及び第9態様によれば、所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、コークス層及び鉄鉱石層の層厚比分布を目標層厚比分布に近づけることができる。したがって、高炉操業を安定させることができる。
本願が開示する技術によれば、一つの側面として、ベルレス式の高炉において、コークス層の崩れ量の推定精度を高めることができる。
一実施形態に係る高炉を示す縦断面図である。 一実施形態に係る高炉操業制御装置のハードウェア構成図である。 一実施形態に係る高炉操業制御装置の機能ブロック図である。 一実施形態に係る高炉内に堆積された堆積物の一例を示す断面図である。 一実施形態に係るコークス層の崩れ量及び流れ込み量の推定試験において、プロフィルメータによって計測した高炉内のコークス層及び堆積鉄鉱石の表面形状の測定結果を示すグラフである。 一実施形態に係るコークス層の崩れ量及び流れ込み量の推定試験において、プロフィルメータによって計測した高炉内のコークス層及び堆積鉄鉱石の表面形状の測定結果を示すグラフである。 一実施形態に係るコークス層の崩れ厚さと、堆積鉄鉱石の見掛け厚さ及び基準厚さの比との関係を表すグラフである。 一実施形態に係るコークス層の流れ込み厚さと、堆積鉄鉱石の見掛け厚さ及び基準厚さの比との関係を表すグラフである。 一実施形態に係る高炉操業制御処理の推定処理の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る高炉操業制御処理の補正処理の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るコークス層及び鉄鉱石層の層厚比分布の推定試験の試験結果を示すグラフである。
以下、本願が開示する技術の一実施形態について説明する。
(高炉)
図1には、本実施形態に係るベルレス式の高炉10が示されている。高炉10には、後述する装入装置30によって、炉頂12から高炉原料としてのコークス及び鉄鉱石等が装入される。これにより、高炉10内に、堆積物20としてのコークス層22と鉄鉱石層24とが交互に層状に堆積される。
高炉10内には、高炉10の下部に設けられた図示しない羽口から熱風及び補助燃料等が吹き込まれる。これにより、補助燃料及びコークスが燃焼し、上昇する高温ガス(還元ガス)が発生する。この還元ガスによって、高炉10内に形成された鉄鉱石層24の鉄鉱石が加熱、還元されながら降下する。そして、降下しながら溶融した鉄鉱石が、炉底部の側壁に設けられた出銑孔から銑鉄として排出される。
なお、図1に示される矢印Rは、高炉10の径方向を示している。また、以下の説明では、「高炉10の径方向」を「高炉径方向」ともいう。
(装入装置)
装入装置30は、前述したように、炉頂12から高炉10内に、高炉原料としての鉄鉱石及びコークス等を装入し、高炉10内に、堆積物20としてのコークス層22と鉄鉱石層24とを交互に層状に堆積させる。この装入装置30には、搬送装置32が接続されている。また、装入装置30は、切替シュート34、一対の炉頂ホッパ36、集合ホッパ38、及び旋回シュート40を備えている。
搬送装置32は、例えば、ベルトコンベアとされており、図示しない原料槽から原料としての鉄鉱石及びコークスを切替シュート34に搬送する。切替シュート34は、一対の炉頂ホッパ36の間で原料の供給先を切り替え可能とされている。この切替シュート34によって、例えば、一方の炉頂ホッパ36に所定量の鉄鉱石が供給され、他方の炉頂ホッパ36に所定量のコークスが供給される。
一対の炉頂ホッパ36内に貯留された鉄鉱石又はコークスは、集合ホッパ38を介して、旋回シュート40に供給される。旋回シュート40は、高炉10の中心軸を中心として旋回しながら、高炉10内に鉄鉱石又はコークスを層状に装入する。
また、高炉10の中心軸に対する旋回シュート40の傾斜角度(傾動角度)θを変更することにより、高炉10内の堆積物20の表面20S上に落下する鉄鉱石又はコークスの高炉径方向の位置(落下位置)が調整される。旋回シュート40の傾斜角度θは、後述するノッチテーブル(表1参照)によって管理される。
なお、装入装置30によって炉頂12から高炉10内に所定量の鉄鉱石及びコークスを装入し、高炉10内の全域に、鉄鉱石層24及びコークス層22を一組(合計二層)形成することを1チャージという。また、鉄鉱石層24及びコークス層22は、それぞれ高炉原料を複数回に分けて装入をすることができ、1回の高炉原料の装入操作を1ダンプという。また、旋回シュート40は、1ダンプ中に複数旋回する。
(高炉操業制御装置の概要)
高炉操業制御装置50(図3参照)は、高炉10の全体の動作を制御する。また、高炉操業制御装置50は、装入装置30によって高炉10内に鉄鉱石を装入したときに、高炉10内の堆積物20を構成するコークス層22の崩れ量及び流れ込み量を推定する。
そして、高炉操業制御装置50は、推定されたコークス層22の崩れ量及び流れ込み量に基づいて、コークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比(=鉄鉱石層24の層厚P2/1チャージの層厚(コークス層22の層厚P1+鉄鉱石層24の層厚P2))分布を求め、当該層厚比分布が、予め定められた目標層厚比分布に近づくように、高炉10内に高炉原料(コークス又は鉄鉱石)を装入する装入装置30の装入条件を補正する。これにより、高炉操業の安定化を図ることができる。
なお、高炉操業制御装置50の具体的な構成及び作用については、後述する。
(高炉操業制御装置のハードウェア構成)
次に、高炉操業制御装置50のハードウェア構成について説明する。
高炉操業制御装置50は、例えば、図2に示されるコンピュータ70で実現される。コンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)72と、一時記憶領域としてのメモリ74と、不揮発性の記憶部76とを備えている。また、コンピュータ70は、入出力装置78を備えている。これらのCPU72、メモリ74、記憶部76、及び入出力装置78は、バス79を介して互いに接続されている。なお、CPU72は、制御部の一例である。
記憶部76は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記録媒体としての記憶部76には、コンピュータ70を、高炉操業制御装置50として機能させるための高炉操業制御プログラムが予め記憶されている。また、記憶部76には、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量等の各種のデータを記憶する記憶領域が設けられている。
CPU72は、高炉操業制御プログラムを記憶部76から読み出してメモリ74に展開し、高炉操業制御プログラムが有する各工程を順次実行する。これにより、高炉操業制御プログラムを実行したコンピュータ70が、高炉操業制御装置50として機能する。
(高炉操業制御装置の機能)
次に、高炉操業制御装置50の機能について説明する。
図3に示されるように、高炉操業制御装置50は、前述した高炉操業制御プログラムを実行する際に、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。具体的には、高炉操業制御装置50は、機能的に、装入条件取得部52と、秤量・搬送装置制御部54と、装入装置制御部56と、表面形状取得部58と、崩れ量推定部60と、流れ込み量推定部62と、層厚比分布推定部64と、装入条件補正部66とを備えている。
(装入条件取得部)
装入条件取得部52は、高炉10内に高炉原料を装入する装入装置30の装入条件を取得する。具体的には、装入条件取得部52は、例えば、高炉原料の装入スケジュールテーブルから装入条件を取得する。装入スケジュールテーブルは、ダンプ毎に、高炉10内に装入される高炉原料(コークス及び鉄鉱石)の装入条件が定められたテーブルであり、例えば、前述した記憶部76(図2参照)に予め記憶される。
装入条件としては、例えば、1ダンプ当たりの高炉原料(コークス又は鉄鉱石)の装入量、1ダンプ当たりの旋回シュート40の旋回数、及び旋回シュート40から落下する高炉原料の流量(落下流量)等がある。また、装入条件としては、1ダンプ中に複数旋回する旋回シュート40の各旋回について、旋回シュート40のノッチ、及び高炉原料の装入を開始する高炉10内の堆積物20の表面深さL(装入ストックレベル、図4参照)等がある。
旋回シュート40から落下する高炉原料の流量は、例えば、1ダンプ当たりの高炉原料の装入量及び旋回シュート40の旋回数に基づいて算出される。
旋回シュート40のノッチは、下記表1に示されるノッチテーブルのように、予め定められた旋回シュート40の傾斜角度θと対応付けられた番号である。このノッチテーブルは、例えば、前述した記憶部76(図3参照)に予め記憶される。なお、ノッチに対応する旋回シュート40の傾斜角度θは、適宜変更可能である。
なお、装入条件取得部52は、装入スケジュールテーブルに限らず、例えば、高炉10の管理者によって、入出力装置78(図2参照)に入力された各種の装入条件を取得しても良い。
(秤量・搬送装置制御部)
秤量・搬送装置制御部54は、例えば、ダンプ毎に、図示しない秤量装置を制御して原料槽から所定量の高炉原料(鉄鉱石又はコークス等)を秤量する。また、秤量・搬送装置制御部54は、搬送装置32を制御し、秤量された高炉原料を炉頂12の装入装置30へ搬送させる。
(装入装置制御部)
装入装置制御部56は、旋回シュート40の旋回等を制御し、炉頂12から高炉10内に高炉原料を装入する。この際、装入装置制御部56は、装入条件取得部52によって取得された高炉原料の装入条件に基づいて、1旋回毎に旋回シュート40を制御し、高炉10に所定量の高炉原料を装入する。
(表面形状取得部)
表面形状取得部58は、高炉10に設置された図示しないプロフィルメータを作動し、例えば、高炉10内に堆積した堆積物20(コークス層22又は鉄鉱石層24)や後述する堆積鉄鉱石層24Aの表面形状を計測する。プロフィルメータは、例えば、マイクロ波式やミリ波式、光学式とされる。このプロフィルメータによって計測された堆積物20の表面形状は、表面形状取得部58に出力される。
なお、堆積物20の表面形状とは、高炉径方向に沿った堆積物20の表面20Sの形状を意味する。また、堆積物20及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状は、高炉10の周方向の特定断面において計測しても良いし、高炉10の周方向の複数断面で計測しても良い。
(崩れ量推定部)
高炉原料としての鉄鉱石は、コークスよりも密度が大きく、かつ、粒子径が小さい。そのため、図4に示されるように、高炉10内のコークス層22上に鉄鉱石を落下(衝突)させると、高炉径方向において、鉄鉱石が落下するコークス層22の領域(以下、「崩れ領域R1」という)が崩れて高炉10の中心軸側に流れ出す。この現象をコークス層22の崩れといい、コークス層22の崩れ領域R1から流れ出たコークスの体積をコークス層22の崩れ量という。
コークス層22の崩れ量は、例えば、コークス層22の崩れ領域R1において、コークス層22の層厚の減少部分の面積を、高炉10の周方向に積分することにより求められる。
なお、図4等に示される符号Mは、一例として、旋回シュート40から落下する鉄鉱石の落下流における高炉径方向の中心の落下軌跡を示している。
コークス層22に崩れが発生すると、コークス層22の崩れ領域R1では、コークスが流れ出るため、コークス層22の層厚が薄くなる。そのため、コークス層22の表面形状、及び旋回シュート40を複数旋回させた後(1ダンプ後)にコークス層22の表面に堆積された鉄鉱石層24の表面形状を、プロフィルメータ等によって測定しただけでは、コークス層22の崩れ量を把握することができず、鉄鉱石層24及びコークス層22の層厚比分布の推定精度が低下する。
ここで、図6に示されるように、鉄鉱石の装入前の堆積物20(コークス層22を含む)の表面20S(二点鎖線)に対し、鉄鉱石の装入後に、堆積物20の表面20S上に形成された鉄鉱石の層(以下、「堆積鉄鉱石層24A」という)の厚さ(実線)を見掛け厚さT1とする。また、コークス層22が崩れないと仮定した場合、鉄鉱石の装入前の堆積物20の表面20S(二点鎖線)に対し、鉄鉱石の装入後に、堆積物20の表面20S上に形成される堆積鉄鉱石層24Aの厚さ(点線)を基準厚さT0とする。
なお、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1及び基準厚さT0は、高炉径方向の任意の位置における堆積鉄鉱石層24Aの厚さである。また、堆積鉄鉱石層24Aは、鉄鉱石層24の構成要素であり、複数の堆積鉄鉱石層24Aを積層することにより鉄鉱石層24が構成される。また、図6は、推定試験において後述する。
堆積物20内のコークス層22に崩れが発生すると、コークス層22の崩れ領域R1では、コークス層22の崩れ量に応じて、鉄鉱石の装入位置における堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1が基準厚さT0よりも薄くなる。そのため、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1と基準厚さT0と比から、コークス層22の崩れ量を推定することができる。そこで、崩れ量推定部60は、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1、及び基準厚さT0に基づいて、コークス層22の崩れ量を推定する。
堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1は、鉄鉱石の装入前後において、プロフィルメータ等によって計測された堆積物20の表面形状、及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状から求められる。なお、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1は、コークス層22の崩れ量が多い場合、負になる。
堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0は、例えば、プロフィルメータ等によって計測された堆積物20の表面形状、及び鉄鉱石の装入量に基づいて算定される。具体的には、堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0は、鉄鉱石の装入前において、プロフィルメータ等によって計測された堆積物20の表面形状の上に、所定量の鉄鉱石をコークス層22に崩れが生じない状態で一様に堆積させた場合の堆積鉄鉱石層24Aの厚さと、旋回シュート40の1旋回で装入される鉄鉱石の重量及び嵩密度とから算出され、あるいは、数値計算やシミュレーションすることにより求められる。
(流れ込み量推定部)
図4に示されるように、コークス層22に崩れが発生すると、崩れ領域R1よりも高炉10の中心軸側の領域(以下、「流れ込み領域R3」という)では、崩れ領域R1からコークスが流れ込むため、コークス層22の層厚が厚くなる。このようにコークス層22の崩れ領域R1から流れ込み領域R3に流れ込んだコークスの体積を、コークス層22の流れ込み量という。
コークス層22の流れ込み量は、例えば、コークス層22の流れ込み領域R3において、コークス層22の層厚の増加部分の面積を、高炉10の周方向に積分することにより求められる。
なお、高炉径方向において、コークス層22の崩れ領域R1と流れ込み領域R3との間の領域(以下、「中間領域R2」という)については、推定試験において後述する。
前述したように、流れ込み領域R3では、コークスが流れ込むため、コークス層22の層厚が厚くなる。そのため、コークス層22の表面形状、及び旋回シュート40を複数旋回させた後(1ダンプ後)にコークス層22の表面に堆積された鉄鉱石層24の表面形状を、プロフィルメータ等によって測定しただけでは、コークス層22の流れ込み量を把握することができず、鉄鉱石層24及びコークス層22の層厚比分布の推定精度が低下する。
ここで、図6に示されるように、堆積物20内のコークス層22に流れ込みが発生すると、流れ込み領域R3では、コークス層22の流れ込み量に応じて、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1が基準厚さT0よりも厚くなる。そのため、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1と基準厚さT0と比から、コークス層22の流れ込み量を推定することができる。そこで、崩れ量推定部60は、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1、及び基準厚さT0に基づいて、コークス層22の流れ込み量を推定する。
(層厚比分布推定部)
層厚比分布推定部64は、コークス層22の表面形状、鉄鉱石層24の表面形状、及び崩れ量推定部60によって推定されたコークス層22の崩れ量及び流れ込み量に基づいて、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を推定(算定)する。
(装入条件補正部)
装入条件補正部66は、層厚比分布推定部64によって推定されたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布が目標層厚比分布に近づくように、高炉原料の装入条件を補正する。
具体的には、装入条件補正部66は、層厚比分布推定部64によって推定されたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布が目標層厚比分布に近づくように、旋回シュート40の傾斜角度θ、旋回シュート40の旋回数、高炉原料の装入量、及び高炉原料の装入を開始する堆積物20の表面深さLの少なくとも1つを補正する。
なお、旋回シュート40の傾斜角度θは、旋回シュート40のノッチ(表1参照)を変更することにより補正しても良いし、ノッチは変更せずに、ノッチに対応付けられた旋回シュート40の傾斜角度θを変更することにより補正しても良い。
(コークス層の崩れ量及び流れ込み量の推定試験)
次に、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量の推定試験について説明する。
図5及び図6に示されるように、本試験では、先ず、高炉10の1/3スケールに縮小した試験装置において、高炉10内に堆積された堆積物20としてのコークス層22の表面形状をプロフィルメータによって計測した。次に、旋回シュート40を1旋回させながら高炉10内に鉄鉱石を装入し、高炉10内のコークス層22の表面22S上に堆積鉄鉱石層24Aを堆積させた。次に、堆積鉄鉱石層24Aの表面形状(表面形状)をプロフィルメータによって計測した。
次に、高炉10内のコークス層22及び堆積鉄鉱石層24Aに、複数の電気抵抗式層厚計を高炉径方向に所定の間隔で差し込み、鉄鉱石の装入後におけるコークス層22と堆積鉄鉱石層24Aとの境界(太い実線、表面22S)を計測した。
次に、旋回シュート40を複数旋回させながら高炉10内に鉄鉱石を装入した。これによりコークス層22の表面22S上に複数の堆積鉄鉱石層24Aを層状に堆積させ、鉄鉱石層24を形成した。この際、旋回シュート40の1旋回毎に、プロフィルメータによって堆積鉄鉱石層24Aの表面形状を計測した。
図5には、プロフィルメータによって計測したコークス層22及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状が示されている。また、図6には、プロフィルメータによって計測したコークス層22が二点鎖線で示されている。また、図6には、旋回シュート40の第1旋回後に、プロフィルメータによって計測した堆積鉄鉱石層24Aの表面形状が実線で示されている。さらに、図6には、旋回シュート40の第1旋回後に、複数の電気抵抗式層厚計によって測定したコークス層22と堆積鉄鉱石層24Aとの境界が太い実線(表面22S)で示されている。
なお、図5及び図6の横軸は、高炉10の炉心(中心軸)から炉壁14(図1参照)の内周面までの距離(半径)を1として無次元化している。また、図5及び図6の縦軸は、高炉10の所定レベル(基準レベル)から高炉の半径を基準にして無次元化している。また、図5及び図6の縦軸の「0」は、基準レベル(基準ストックレベル)を示している。
図6に示されるように、コークス層22の崩れ領域R1では、鉄鉱石の装入後の堆積鉄鉱石層24Aの表面高さ(実線)は、鉄鉱石装入前のコークス層22の表面22S(二点鎖線)高さからほとんど変化がなく、コークス層22と堆積鉄鉱石層24Aとの境界(太い実線)が、鉄鉱石の装入前のコークス層22の表面22S(二点鎖線)よりも低い。このことから、コークス層22に崩れが発生したことが分かる。
この場合、コークス層22の崩れ領域R1では、旋回シュート40の第1旋回後の堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1がほぼゼロとなり、コークス層22に崩れが発生しなかったと仮定したときに想定される基準厚さT0よりもはるかに薄くなる。この時、鉄鉱石の装入位置にあったコークスは鉄鉱石の落下衝撃により、高炉10の中心軸側に弾き出される。また、堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0と見掛け厚さT1との比から、コークス層22の層厚の減少分(以下、「崩れ厚さV1」という、図4参照)を推定することができる。
一方、コークス層22の流れ込み領域R3では、鉄鉱石の装入後のコークス層22と堆積鉄鉱石層24Aとの境界(太い実線)が、鉄鉱石の装入前のコークス層22の表面22S(二点鎖線)よりも高く、当該表面22S上に堆積鉄鉱石層24Aが堆積されている。
この場合、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1が基準厚さT0よりも厚くなる。このことから、コークス層22の崩れ領域R1から流れ出たコークスが、流れ込み領域R3に流れ込んだことが分かる。また、堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0と見掛け厚さT1との比から、コークス層22の層厚の増加分(以下、「流れ込み厚さV2」という、図4参照)を推定することができる。
また、コークス層22の崩れ領域R1と流れ込み領域R3との間の中間領域R2では、鉄鉱石の装入後のコークス層と堆積鉄鉱石層24Aとの境界(太い実線)が、鉄鉱石の装入前のコークス層22の表面22S(二点鎖線)と同様の位置にあり、当該表面22S上に堆積鉄鉱石層24Aが堆積されている。
この場合、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1が基準厚さT0と同様になる。このことから、コークス層22の崩れ領域R1から流れ出たコークスは、中間領域R2を通過し、流れ込み領域R3に流れ込んだことが分かる。なお、中間領域R2では、崩れ領域R1又は流れ込み領域R3と同様に、堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0と見掛け厚さT1との比から、コークス層22の崩れ厚さV1又は流れ込み量V2を推定することができる。なお、条件によっては中間領域R2が検出されない場合もある。
図7には、一例として、コークス層22の崩れ領域R1及び中間領域R2において、コークス層22の崩れ厚さV1及び堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0の比(=崩れ厚さV1/基準厚さT0)と、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1及び基準厚さT0の比(=見掛け厚さT1/基準厚さT0)との関係を表すグラフが示されている。この図7に示されるグラフから、コークス層22の崩れ厚さV1、及び崩れ量を推定することができる。
また、図8には、一例として、コークス層22の流れ込み領域R3において、コークス層22の流れ込み厚さV2及び堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0の比(=流れ込み厚さV2/基準厚さT0)と、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1及び基準厚さT0の比との関係を表すグラフが示されている。この図8に示されるグラフから、コークス層22の流れ込み厚さV2、及び流れ込み量を推定することができる。
なお、本実施形態では、鉄鉱石の装入後における高炉10内の堆積物20(コークス層22)の表面形状を、複数の電気抵抗式層厚計によって計測し、図7及び図8に示されるグラフを作成した。しかし、鉄鉱石の装入後における高炉10内の堆積物20の表面形状は、例えば、数学モデルや、離散要素法(DEM:Discrete Element Method)によるシミュレーションによって推定しても良いし、機械学習や、AI(人工知能)を用いた手法によって推定しても良い。
(高炉操業方法)
次に、高炉操業制御装置50の動作を説明しつつ、高炉操業方法の一例について説明する。
炉頂12から高炉10内に高炉原料を装入する際に、高炉操業制御装置50において高炉操業処理が実行される。高炉操業処理は、コークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を推定する推定処理と、推定されたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布に基づいて高炉原料の装入条件を補正する補正処理とを有している。なお、高炉操業処理は、高炉操業方法の一例である。
(推定処理)
先ず、推定処理について説明する。推定処理は、例えば、複数のチャージを連続して実施する際に、1回目のチャージにおいて実行される。
図9に示されるように、推定処理では、先ず、ステップS10において、CPU72は、記憶部76に記憶された装入スケジュールテーブルから、高炉原料(コークス及び鉄鉱石)の装入条件を取得する。
次に、ステップS12において、CPU72は、装入条件に基づいて、図示しない秤量装置を作動し、原料槽から所定量の高炉原料(コークス及び鉄鉱石)を秤量するとともに、搬送装置32を作動し、秤量された高炉原料を炉頂12の装入装置30へ搬送させる。
次に、ステップS14において、CPU72は、コークスの装入条件に基づいて、旋回シュート40を複数旋回させ、高炉10内にコークスを装入する。これにより、高炉10内の図示しない鉄鉱石層上に、堆積物20としてのコークス層22が堆積される。
次に、ステップS16において、CPU72は、図示しないプロフィルメータを作動し、高炉10内の堆積物20としてのコークス層22の表面形状を計測させる。
次に、ステップS18において、CPU72は、旋回シュート40の所定旋回数(所定旋回数目)の装入条件に基づいて旋回シュート40のノッチを設定し、旋回シュート40を1旋回させながら、旋回シュート40から高炉10内に鉄鉱石を装入させる。これにより、高炉10内の堆積物20の表面20S上に、堆積物20としての堆積鉄鉱石層24Aが堆積される。
次に、ステップS20において、CPU72は、図示しないプロフィルメータを作動し、旋回シュート40の次の旋回による装入が完了するまでの間に、高炉10内の堆積物20としての堆積鉄鉱石層24Aの表面形状を計測させる。
次に、ステップS22において、CPU72は、コークス層22の崩れ量を推定する。具体的には、先ず、CPU72は、鉄鉱石の装入前の堆積物20(コークス層22又は堆積鉄鉱石層24A)の表面20Sに対して、鉱石の装入後に形成された堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1を求める。また、CPU72は、鉄鉱石の装入前の堆積物20の表面20Sに対して、コークス層22が崩れないと仮定した場合における鉄鉱石の装入後に形成される堆積鉄鉱石層24Aの基準厚さT0を求める。
次に、CPU72は、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1及び基準厚さT0に基づいて、コークス層22の崩れ厚さV1、及び崩れ量を推定し、記憶部76の所定の記憶領域に格納する。また、CPU72は、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1、及び基準厚さT0に基づいて、コークス層22の流れ込み厚さV2、及び流れ込み量を推定し、記憶部76の所定の記憶領域に格納する。
次に、ステップS24において、CPU72は、集合ホッパ38が空か否かを判定する。そして、CPU72は、集合ホッパ38が空でないと判定した場合、ステップS18へ戻る。一方、CPU72は、集合ホッパ38が空と判定した場合、ステップS26へ移行する。
以上の処理により、高炉10内のコークス層22上に堆積鉄鉱石層24Aを順に堆積させ、鉄鉱石層24を形成する。また、鉄鉱石層24を形成する際、旋回シュート40の1旋回毎に、コークス層22の崩れ厚さV1、崩れ量、流れ込み厚さV2、及び流れ込み量を推定し、記憶部76の所定の記憶領域に格納する。なお、鉄鉱石の装入が進行していくと、高炉10の表面にあるコークス層22を完全に覆い隠してしまうことになる。この場合、コークス層22に崩れは生じないことになるので、コークス層22の崩れ量の推定処理を中断しても良い。
次に、ステップS26において、CPU72は、コークス層22の表面形状、鉄鉱石層24の表面形状、及びコークス層22の崩れ量及び流れ込み量に基づいて、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を推定する。
なお、1チャージのコークスの装入、及び鉄鉱石の装入は、それぞれ複数のダンプに分割して実施しても良く、コークス層22の表面22Sに鉄鉱石を装入する場合は、上記処理を実施し、それ以外の装入では、上記処理を必ずしも実施する必要はない。また、コークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布の推定は、1チャージ完了後に実施することとするが、必ずしも、そうでなくても良い。あらかじめ、コークス層22に崩れが生じるダンプが完了した時点でのコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を求めておき、コークス層22に崩れが生じないダンプが完了した時点で、その時のプロフィール測定結果からコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比を補正しても良い。
(補正処理)
次に、補正処理について説明する。補正処理は、推定処理が実行された所定のチャージの次回以降のチャージにおいて実行される。具体的には、補正処理は、例えば、複数のチャージを連続して実施する際に、2回目以降のチャージにおいて実行される。なお、補正処理は、推定処理が実行された所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、少なくとも1回実行することができる。
図10に示されるように、補正処理では、先ず、ステップS40において、CPU72は、記憶部76に記憶された装入スケジュールテーブルから各種の装入条件を取得する。なお、本実施形態では、1回目のチャージ、及び2回目以降のチャージの装入条件は、同じであるが、異なっても良い。
次に、ステップS42において、CPU72は、装入条件に基づいて、図示しない秤量装置を作動し、原料槽から所定量の高炉原料(コークス及び鉄鉱石)を秤量するとともに、搬送装置32を作動し、秤量された高炉原料を炉頂12の装入装置30へ搬送させる。
次に、ステップS44において、CPU72は、推定処理において推定されたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布が、目標層厚比分布と一致するか否かを判定する。そして、CPU72は、コークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布が、目標落下位置と一致すると判定した場合は、ステップS46へ移行する。
ステップS46において、CPU72は、コークス及び鉄鉱石の装入条件に基づいて、高炉10内にコークス及び鉄鉱石を装入し、高炉10内に、堆積物20としてのコークス層22及び鉄鉱石層24を順に堆積させる。
一方、ステップS44において、CPU72は、推定処理において推定されたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布が、目標落下位置と一致しないと判定した場合は、ステップS48へ移行する。
ステップS48において、CPU72は、推定処理において推定されたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布が、目標落下位置に近づくように、高炉原料の装入条件を補正する。具体的には、CPU72は、旋回シュート40の傾斜角度θ、旋回シュート40の旋回数、高炉原料の装入量、及び高炉原料の装入を開始する堆積物の表面深さLの少なくとも1つを補正する。
なお、前述したように、旋回シュート40の傾斜角度θは、旋回シュート40のノッチ(表1参照)を変更することにより補正しても良いし、ノッチは変更せずに、ノッチに対応付けられた旋回シュート40の傾斜角度θを変更することにより補正しても良い。
次に、ステップS50において、CPU72は、補正されたコークス及び鉄鉱石の装入条件に基づいて、高炉10内にコークス及び鉄鉱石を装入し、高炉10内に、コークス層22及び鉄鉱石層24を順に堆積させる。これにより、コークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を、目標層厚比分布に近づけることができる。
(効果)
次に、本実施形態の効果について説明する。
前述したように、本実施形態では、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1及び基準厚さT0に基づいて、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量を推定する。したがって、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量の推定精度を高めることができる。
また、コークス層22の表面22Sに鉄鉱石が直接落下した場合に、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量が多くなり易い。そこで、本実施形態では、堆積物20としてのコークス層22の表面形状を計測するとともに、旋回シュート40が1回旋回した後、旋回シュート40の次の旋回による装入が完了するまでの間に、コークス層22上に堆積された堆積鉄鉱石層24Aの表面形状を計測し、計測されたコークス層22及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状に基づいて、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1を求める。これにより、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量の推定精度をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、推定されたコークス層22の崩れ量及び流れ込み量に基づいて、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を推定する。これにより、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布の推定精度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、高炉10内のコークス層22の表面形状を計測した後、旋回シュート40の1旋回毎に、コークス層22上に堆積された堆積鉄鉱石層24Aの表面形状を計測する。そして、本実施形態では、計測されたコークス層22及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状に基づいて、鉄鉱石層24の層厚を求める。これにより、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布の推定精度をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、コークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布が目標層厚比分布に近づくように、鉄鉱石又はコークスの装入条件を補正する。これにより、コークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を目標層厚比分布に近づけることができる。したがって、高炉操業を安定させることができる。
(層厚比分布の推定試験)
次に、高炉径方向におけるコークス層及び鉄鉱石層の層厚比分布の推定試験について説明する。
本試験では、高炉10の1/3スケールに縮尺した試験装置において、先ず、プロフィルメータによって、堆積物20としてのコークス層22の表面形状を計測した。次に、旋回シュート40を複数旋回させ、高炉10内のコークス層22上に鉄鉱石層24を堆積させた。この際、旋回シュート40の1旋回毎に、プロフィルメータによって堆積鉄鉱石層24Aの表面形状を計測し、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量を推定した。さらに、実施例として、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量に基づいて、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を推定した。
なお、コークスの装入量は0.94[t]であり、コークスの平均粒子径は、18.3[mm]である。また、鉄鉱石の装入量(総装入量)は5.3[t]であり、鉄鉱石の平均粒子径は、6.8[mm]である。コークス及び鉄鉱石の装入量や平均粒子径は、試験装置の縮尺比に応じて設定されている。
また、高炉径方向の複数個所において、高炉10内に堆積されたコークス層22及び鉄鉱石層24を崩さないようにサンプリングした。そして、各サンプルをコークスと鉄鉱石とに分別することにより、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を求めた。
さらに、比較例として、プロフィルメータによって計測したコークス層22の表面形状、及び鉄鉱石の装入が完了した時点での鉄鉱石層24の表面形状に基づいて、高炉径方向におけるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を求めた。
図11には、推定されたコークス層22の崩れ量及び流れ込み量に基づいて算定したコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を示すグラフG1が示されている。また、図11には、サンプルから求めたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を示すグラフG0が示されている。さらに、図11には、比較例として、コークス層22及び鉄鉱石の装入が完了した時点での鉄鉱石層24の表面形状から求めたコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布を示すグラフG2が示されている。
なお、図11の縦軸(相対鉄鉱石層厚比)は、鉄鉱石層厚比(=鉄鉱石層24の層厚/(鉄鉱石層24の層厚+コークス層22の層厚)を、基準となる鉄鉱石層厚比(=鉄鉱石層24の基準層厚/(鉄鉱石層24の基準層厚+コークス層22の基準層厚)で無次元化したものである。鉄鉱石層24及びコークス層22の基準層厚は、1チャージで形成されるコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚であり、1チャージ当たりの鉄鉱石及びコークスの設定装入量からそれぞれ求められる。この際、鉄鉱石層24の基準層厚は、鉄鉱石層24が高炉10の中心軸から炉壁14まで一様な厚さで形成されるものとする。
図11に示されるように、比較例に係るグラフG2は、コークス層22の崩れによって高炉10の中心軸側に流れ込んだコークス量が考慮されていないため、サンプリングに基づくグラフG0と乖離している。一方、実施例に係るグラフG1は、サンプリングに基づくグラフG0に近似している。このことから、推定されたコークス層22の崩れ量及び流れ込み量に基づくコークス層22及び鉄鉱石層24の層厚比分布の推定方法の有効性が確認された。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、図9に示される初期処理において、鉄鉱石を装入する旋回シュート40の1旋回毎にコークス層22の崩れ量及び流れ込み量を推定した。しかし、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量は、鉄鉱石を装入する旋回シュート40の1旋回毎に限らず、当該旋回シュート40の所定旋回数(所定旋回数目)において推定しても良い。ただし、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量の推定精度の観点から、鉄鉱石を装入する旋回シュート40の2旋回目までに、コークス層22の崩れ量及び流れ込み量を推定することが好ましい。
また、上記実施形態では、鉄鉱石を装入する旋回シュート40が1旋回する前後において、堆積物20の表面形状、及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状をそれぞれ計測し、計測された堆積物20及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状に基づいて、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1を求めた。しかし、例えば、鉄鉱石を装入する旋回シュート40が複数旋回する前後において、堆積物20の表面形状、及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状をそれぞれ計測し、計測された堆積物20及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状に基づいて、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1を求めても良い。
このように鉄鉱石を装入する旋回シュート40が複数旋回する前後において、堆積物20、及び堆積鉄鉱石層24Aの表面形状をそれぞれ計測することにより、堆積鉄鉱石層24Aの表面形状の計測回数を低減しつつ、堆積鉄鉱石層24Aの見掛け厚さT1を求めることができる。
また、上記実施形態において、CPU72がソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した高炉操業制御処理は、CPU72以外の各種のプロセッサが実行しても良い。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、高炉操業制御処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行しても良いし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行しても良い。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、高炉操業制御プログラムが記憶部76に予め記憶されている。しかし、高炉操業制御プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されても良い。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置から高炉操業制御装置50にダウンロードされる形態としても良い。
以上、本願が開示する技術の一実施形態について説明したが、本願が開示する技術は上記の実施形態に限定されるものでない。また、上記実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本願が開示する技術の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 高炉
20 堆積物
20S 表面
22 コークス層(堆積物)
22S 表面(堆積物の表面)
24 鉄鉱石層
24A 堆積鉄鉱石(堆積物)
40 旋回シュート
50 高炉操業制御装置

Claims (9)

  1. 旋回する旋回シュートによって高炉内にコークス及び鉄鉱石を装入し、前記高炉内に堆積物としてのコークス層及び鉄鉱石層を交互に堆積させるベルレス式の高炉において、
    鉄鉱石の装入前の前記堆積物の表面に対して鉄鉱石の装入後に形成された前記鉄鉱石の層の見掛け厚さ、及び前記コークス層が崩れないと仮定した場合における鉄鉱石の装入前の前記堆積物の表面に対して鉄鉱石の装入後に形成される前記鉄鉱石の層の基準厚さに基づいて、前記コークス層の崩れ量を推定する、
    コークス層の崩れ量推定方法。
  2. 前記堆積物としての前記コークス層の表面形状を計測するとともに、前記旋回シュートが1回旋回した後に、前記コークス層上に形成された前記鉄鉱石の層の表面形状を計測し、計測された前記コークス層及び前記鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、前記見掛け厚さを求める、
    請求項1に記載のコークス層の崩れ量推定方法。
  3. 前記旋回シュートによって前記高炉に鉄鉱石を装入する際に、前記旋回シュートが複数旋回する前後において、前記堆積物の表面形状、及び該堆積物上に形成された鉄鉱石の層の表面形状をそれぞれ計測し、計測された前記堆積物及び前記鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、前記見掛け厚さを求める、
    請求項1に記載のコークス層の崩れ量推定方法。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1項に記載のコークス層の崩れ量推定方法によって前記コークス層の崩れ量を推定するとともに、前記見掛け厚さ及び前記基準厚さに基づいて前記コークス層の流れ込み量を推定し、推定された前記崩れ量及び前記流れ込み量に基づいて、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定する、
    層厚比分布推定方法。
  5. 複数旋回する前記旋回シュートによって前記高炉に鉄鉱石を装入する際に、前記コークス層の表面形状を計測した後、前記旋回シュートの1旋回毎に、前記コークス層上に形成された前記鉄鉱石の層の表面形状を計測し、計測された前記コークス層及び前記鉄鉱石の層の表面形状に基づいて、前記鉄鉱石層の層厚を求める、
    請求項4に記載の層厚比分布推定方法。
  6. 旋回する旋回シュートによって高炉内に鉄鉱石及びコークスを装入し、前記高炉内に1組の鉄鉱石層及びコークス層を順に堆積させる所定のチャージにおいて、請求項4に記載の層厚分推定方法によって、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定し、
    前記所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、前記所定のチャージにおいて推定した前記層厚比分布が、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の目標層厚比分布に近づくように、鉄鉱石又はコークスの装入条件を補正する、
    高炉操業方法。
  7. 前記装入条件は、前記旋回シュートの傾斜角度、前記旋回シュートの旋回数、鉄鉱石及びコークスの装入量、及び鉄鉱石又はコークスの装入を開始する前記高炉内の堆積物の表面深さを含む、
    請求項6に記載の高炉操業方法。
  8. 旋回する旋回シュートによって高炉内に鉄鉱石及びコークスを装入し、前記高炉内に1組の鉄鉱石層及びコークス層を順に堆積させる所定のチャージにおいて、請求項4に記載の層厚分推定方法によって、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定し、
    前記所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、前記所定のチャージにおいて推定した前記層厚比分布が、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の目標層厚比分布に近づくように、鉄鉱石又はコークスの装入条件を補正する、
    処理を実行する制御部を含む高炉操業制御装置。
  9. 旋回する旋回シュートによって高炉内に鉄鉱石及びコークスを装入し、前記高炉内に1組の鉄鉱石層及びコークス層を順に堆積させる所定のチャージにおいて、請求項4に記載の層厚分推定方法によって、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の層厚比分布を推定し、
    前記所定のチャージの次回以降のチャージにおいて、前記所定のチャージにおいて推定した前記層厚比分布が、前記高炉の径方向における前記コークス層及び前記鉄鉱石層の目標層厚比分布に近づくように、鉄鉱石又はコークスの装入条件を補正する、
    処理をコンピュータに実行させる高炉操業制御プログラム。
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