JP2024068413A - インダクタ部品 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024068413000001
【課題】インダクタ配線の電気抵抗を低減できるインダクタ部品を提供する。
【解決手段】インダクタ部品は、素体と、
前記素体内に設けられ、平面上で巻き回されたインダクタ配線と、
前記インダクタ配線の延在方向に直交し且つ前記平面に平行な方向の前記インダクタ配線の両側面に設けられた絶縁壁と、を備え、
前記絶縁壁は、前記インダクタ配線の最内周の内周面に設けられた第1部分と、前記インダクタ配線の最外周の外周面に設けられた第2部分と、を有し、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、前記第1部分および前記第2部分の少なくとも一方の部分は、前記平面に直交する第1方向に対して傾斜している。
【選択図】図3

Description

本開示は、インダクタ部品に関する。
従来、インダクタ部品としては、特許6879355号公報(特許文献1)に記載されたものがある。インダクタ部品は、素体と、素体内に設けられ、平面上で巻き回されたインダクタ配線と、インダクタ配線の側面に設けられた樹脂壁と、を備える。インダクタ配線の最内周に位置する樹脂壁の幅は、最内周に位置する樹脂壁と最外周に位置する樹脂壁との間に位置する樹脂壁の幅よりも大きい。
特許6879355号公報
しかしながら、従来のインダクタ部品では、インダクタ配線の最内周に位置する樹脂壁の幅が相対的に大きいため、インダクタ配線の線幅が小さくなり、インダクタ配線の電気抵抗が大きくなる場合があった。
そこで、本開示の目的は、インダクタ配線の電気抵抗を低減できるインダクタ部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
素体と、
前記素体内に設けられ、平面上で巻き回されたインダクタ配線と、
前記インダクタ配線の延在方向に直交し且つ前記平面に平行な方向の前記インダクタ配線の両側面に設けられた絶縁壁と、を備え、
前記絶縁壁は、前記インダクタ配線の最内周の内周面に設けられた第1部分と、前記インダクタ配線の最外周の外周面に設けられた第2部分と、を有し、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、前記第1部分および前記第2部分の少なくとも一方の部分は、前記平面に直交する第1方向に対して傾斜している。
前記態様によれば、第1部分および第2部分の少なくとも一方の部分が第1方向に対して傾斜していない場合と比較して、インダクタ配線の断面積を増大させることができるため、インダクタ配線の電気抵抗を低減できる。
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、インダクタ配線の電気抵抗を低減できる。
インダクタ部品の第1実施形態を示す模式平面図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III断面図である。 インダクタ部品の変形例を示す模式断面図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の製法を説明する説明図である。 インダクタ部品の第2実施形態を示す模式平面図である。 図6のVII-VII断面図である。 図7のA部の拡大図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
<第1実施形態>
(構成)
図1は、インダクタ部品の第1実施形態を示す模式平面図である。図2は、図1のII-II断面図である。図3は、図1のIII-III断面図である。図2および図3では、便宜上、シード層を省略している。図3が、特許請求の範囲に記載の「インダクタ配線の延在方向に直交する断面」の一例に相当する。
インダクタ部品1は、例えば、パソコン、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクスなどの電子機器に搭載され、例えば全体として直方体形状の部品である。ただし、インダクタ部品1の形状は、特に限定されず、円柱状や多角形柱状、円錐台形状、多角形錐台形状であってもよい。
図1から図3に示すように、インダクタ部品1は、素体10と、素体10内に設けられ、平面上で巻き回されたインダクタ配線150と、インダクタ配線150の外面を覆う絶縁層30と、素体10の第1主面10aから端面が露出するように素体10内に設けられた第1引出配線21および第2引出配線22と、素体10の第1主面10aにおいて露出する第1外部端子51および第2外部端子52と、素体10の第1主面10aに設けられた被覆膜60と、を備える。
素体10の形状は、特に限定されないが、この実施形態では直方体形状にされている。素体10の外面は、第1主面10aおよび第2主面10bと、第1主面10aと第2主面10bの間に位置し第1主面10aと第2主面10bを接続する第1側面10c、第2側面10d、第3側面10eおよび第4側面10fと、を有する。第1主面10aと第2主面10bは、互いに対向する。第1側面10cと第2側面10dは、互いに対向する。第3側面10eと第4側面10fは、互いに対向する。
図中、素体10の厚み方向をZ方向とし、第2主面10bから第1主面10aに向かう方向を順Z方向とし、順Z方向の逆方向を逆Z方向とする。この明細書では、第1主面10aおよび第2主面10bのうち、外部端子51,52が設けられている主面側を上側とする。この実施形態では、順Z方向が上側となる。素体10のZ方向に直交する平面において、素体10の長手方向であり、第1外部端子51および第2外部端子52が並ぶ方向である長さ方向をX方向とし、長さ方向に直交する方向である素体10の幅方向をY方向とする。また、X方向であって、第1側面10cから第2側面10dに向かう方向を順X方向とし、順X方向の逆方向を逆X方向とする。Y方向であって、第3側面10eから第4側面10fに向かう方向を順Y方向とし、順Y方向の逆方向を逆Y方向とする。Z方向が、特許請求の範囲に記載の「第1方向」の一例に相当する。
素体10は、順Z方向に沿って順に配置された第1磁性層11および第2磁性層12を含む。この「順に」とは、単に第1磁性層11および第2磁性層12の位置関係を示すだけであり、第1磁性層11および第2磁性層12の形成順とは関係ない。
第1磁性層11および第2磁性層12は、それぞれ、磁性粉と当該磁性粉を含有する樹脂とを含む。樹脂は、例えば、エポキシもしくはエポキシとアクリルの混合体もしくはエポキシ、アクリルとその他の混合体である有機絶縁材料である。磁性粉は、例えば、FeSiCrなどのFeSi系合金、FeCo系合金、NiFeなどのFe系合金、または、それらのアモルファス合金である。磁性粉は、フェライトであってもよい。磁性粉の平均粒子径は、5μm以下であることが好ましい。なお、第1磁性層11および第2磁性層12は、フェライトや磁性粉の焼結体など、有機樹脂を含まない場合であってもよい。
インダクタ配線150は、第1磁性層11と第2磁性層12との間で、XY平面上で巻き回されている。具体的に述べると、第1磁性層11は、インダクタ配線150よりも逆Z方向に存在し、第2磁性層12は、インダクタ配線150よりも順Z方向、および順Z方向に直交する方向に存在する。XY平面が、特許請求の範囲に記載の「平面」の一例に相当する。
インダクタ配線150は、スパイラル形状に延びている。具体的に述べると、インダクタ配線150は、Z方向からみて、外周端から内周端に向かって時計回り方向に渦巻状に巻回されている。インダクタ配線150は、中心軸AXを有する。この実施形態では、軸AX方向は、Z方向と平行である。なお、この「平行」とは、完全に平行となる状態に限らず、実質的に平行である状態も含む。
インダクタ配線150のターン数は、1ターン以上であることが好ましい。これにより、インダクタンス値を向上させることができる。1ターン以上とは、インダクタ配線の軸に直交する断面において、インダクタ配線が、軸方向からみて径方向に隣り合って巻回方向に並走する部分を有する状態をいい、1ターン未満とは、軸に直交する断面において、インダクタ配線が、軸方向からみて径方向に隣り合って巻回方向に並走する部分を有さない状態をいう。この実施形態では、インダクタ配線150のターン数は、2.5ターンである。
インダクタ配線150は、XY平面上で巻き回された配線部153と、配線部153の延在方向の端部に設けられた第1パッド部151および第2パッド部152と、を有する。配線部とは、インダクタ配線の巻き回された部分であり、インダクタ配線のうち、パッド部を除いた部分である。パッド部とは、引出配線などの他の配線が接続される部分であり、配線部よりも幅広に形成されている。具体的に述べると、第1パッド部151は、インダクタ配線150の内周端に設けられ、第2パッド部152は、インダクタ配線150の外周端に設けられている。
インダクタ配線150は、Z方向に対向する天面150aおよび底面150bを有する。具体的に述べると、インダクタ配線150は、順Z方向(すなわち、上側)を向く天面150aと、逆Z方向を向く底面150bと、を有する。インダクタ配線150は、天面150aと底面150bとを接続する両側面150c,150dを有する。言い換えると、インダクタ配線150は、インダクタ配線150の延在方向に直交し且つXY平面に平行な方向(以下、この方向を「配線幅方向」という。)に両側面150c,150dを有する。具体的に述べると、インダクタ配線150は、径方向外側を向く第1側面150cと、径方向内側を向く第2側面150dと、を有する。
インダクタ配線150の第2パッド部152は、その第2パッド部152の天面に接する第1引出配線21を介して、第1外部端子51に接続される。インダクタ配線150の第1パッド部151は、その第1パッド部151の天面に接する第2引出配線22を介して、第2外部端子52に接続される。以上の構成により、インダクタ配線150は、第1外部端子51および第2外部端子52と電気的に接続される。
インダクタ配線150は、Au、Pt、Pd、Ag、Cu、Al、Co、Cr、Zn、Ni、Ti、W、Fe、Sn、Inもしくはこれらの化合物からなることが好ましい。インダクタ配線150は、例えば電解めっきにより形成される。インダクタ配線150は、無電解めっき法、スパッタリング法、蒸着法、塗布法などにより形成されてもよい。
第1引出配線21は、インダクタ配線150の第2パッド部152の天面から順Z方向に延在し、絶縁層30および第2磁性層12の内部を貫通している。第1引出配線21は、Cu、Ag、Au、Feもしくはこれらの化合物からなることが好ましい。第1引出配線21は、インダクタ配線150の第2パッド部152の天面に設けられ、絶縁層30の内部を貫通する第1ビア配線212と、該第1ビア配線212の天面から順Z方向に延在し、第2磁性層12の内部を貫通し、端面が素体10の第1主面10aに露出する第1柱状配線211と、を含む。ビア配線は、柱状配線よりも線幅(径、断面積)が小さい導体である。
第2引出配線22は、インダクタ配線150の第1パッド部151の天面から順Z方向に延在し、絶縁層30および第2磁性層12の内部を貫通している。第2引出配線22は、Cu、Ag、Au、Feもしくはこれらの化合物からなることが好ましい。第2引出配線22は、インダクタ配線150の第1パッド部151の天面に設けられ、絶縁層30の内部を貫通する第2ビア配線222と、該第2ビア配線222の天面から順Z方向に延在し、第2磁性層12の内部を貫通し、端面が素体10の第1主面10aに露出する第2柱状配線221と、を含む。第1,第2引出配線21,22は、インダクタ配線150と同様の材料からなることが好ましい。
第1,第2外部端子51,52は、素体10の第1主面10aに設けられている。第1,第2外部端子51,52は、導電性材料からなり、例えば、低電気抵抗かつ耐応力性に優れたCu、耐食性に優れたNi、はんだ濡れ性と信頼性に優れたAuが内側から外側に向かってこの順に並ぶ3層構成である。
第1外部端子51は、第1引出配線21の素体10の第1主面10aから露出する端面に接触し、第1引出配線21と電気的に接続されている。これにより、第1外部端子51は、インダクタ配線150の第2パッド部152に電気的に接続される。第2外部端子52は、第2引出配線22の素体10の第1主面10aから露出する端面に接触し、第2引出配線22と電気的に接続されている。これにより、第2外部端子52は、インダクタ配線150の第1パッド部151に電気的に接続される。なお、図1において、第1,第2外部端子51,52は、便宜上、二点鎖線で示している。
絶縁層30は、磁性体を含まない絶縁性材料からなる。絶縁性材料は、例えば、エポキシ、アクリル、フェノール、ポリイミドのいずれか、もしくはそれらの混合体からなることが好ましい。絶縁層30は、インダクタ配線150の底面150bを覆う下地絶縁層70と、インダクタ配線150の天面150aを覆う層間絶縁層31と、インダクタ配線150の両側面150c,150dを覆う絶縁壁32と、を有する。下地絶縁層70、層間絶縁層31および絶縁壁32の各材料は、同一であっても、それぞれ異なっていてもよい。
下地絶縁層70は、第1磁性層11の上面の全面を覆うように、第1磁性層11上に積層されている。インダクタ配線150は、下地絶縁層70上に積層されている。インダクタ配線150の底面150bの全面は、下地絶縁層70の上面と接触している。これにより、インダクタ配線150の底面150bと他の導電部材との間の電気絶縁性を確保できる。
層間絶縁層31は、インダクタ配線150の天面150aのうち、第1,第2引出配線21,22との接続領域以外の領域に設けられている。これにより、インダクタ配線150の天面150aと他の導電部材との間の電気絶縁性を確保できる。
図3に示すように、絶縁壁32は、第1側面150cおよび第2側面150dの各々に設けられている。絶縁壁32は、第1側面150cの全面および第2側面150dの全面に接触している。絶縁壁32の下面は、下地絶縁層70の上面に接触している。要するに、絶縁壁32は、インダクタ配線150の最内周の内周面150d1と、インダクタ配線150の最外周の外周面150c1と、インダクタ配線150のターン間と、に設けられている。
インダクタ配線の最内周とは、インダクタ配線が1ターン未満の場合、インダクタ配線の径方向内側の内周を指し、インダクタ配線が1ターン以上の場合、インダクタ配線のうち、内周端を含む1ターンを構成する部分における径方向内側の内周を指す。インダクタ配線の最外周とは、インダクタ配線が1ターン未満の場合、インダクタ配線の径方向外側の外周を指し、インダクタ配線が1ターン以上の場合、インダクタ配線のうち、外周端を含む1ターンを構成する部分における径方向外側の外周を指す。
絶縁壁32は、インダクタ配線150の最内周の内周面150d1に設けられた第1部分P1と、インダクタ配線150の最外周の外周面150c1に設けられた第2部分P2と、第1部分P1および第2部分P2以外の第3部分P3と、を有する。第3部分P3は、インダクタ配線150のターン間に位置する絶縁壁32である。このため、インダクタ配線150のターン数が1ターン未満の場合、第3部分P3は存在しない。この実施形態では、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面(すなわち、図3に示す断面)において、第1から第3部分P1~P3の各々は、直線状に形成されている。しかしこれに限定されず、第1から第3部分P1~P3の各々は、曲線形状であってもよいし、曲線と直線とを組み合わせた形状であってもよい。
インダクタ配線150の延在方向に直交する断面において、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分は、XY平面に直交する第1方向(Z方向)に対して傾斜している。好ましくは、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面において、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分は、第1方向の順方向または逆方向に向かうに従ってインダクタ配線150のXY平面に平行な方向の幅が広がるように、傾斜している、この実施形態では、第1部分P1および第2部分P2の両方が、XY平面に直交する第1方向(Z方向)に対して傾斜している。
具体的に述べると、第1部分P1は、順Z方向側に向かうに従って、インダクタ配線150の軸AXに近づくように(インダクタ配線150の径方向内側に傾斜するように)形成されている。第2部分P2は、順Z方向側に向かうに従って、インダクタ配線150の軸AXから離隔するように(インダクタ配線150の径方向外側に傾斜するように)形成されている。なお、第1部分P1および第2部分P2の傾斜方向は、特に限定されない。第1部分P1は、順Z方向側に向かうに従って、インダクタ配線150の軸AXから離隔するように形成されていてもよい。第2部分P2は、順Z方向側に向かうに従って、インダクタ配線150の軸AXに近づくように形成されていてもよい。
なお、この実施形態では、図2に示す断面では、第1部分P1および第2部分P2は、Z方向と平行に配置されている。すなわち、第1部分P1および第2部分P2は、Z方向に対して傾斜していない。なお、この「平行」とは、第1部分P1とZ方向とのなす角度が5°未満であり、第2部分P2とZ方向とのなす角度が、5°未満であることを意味する。このように、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分は、インダクタ配線150の延在方向に直交する複数の断面のうち、何れかの断面においてZ方向に対して傾斜していればよい。言い換えると、インダクタ配線150の最内周の少なくとも一部において、第1部分P1がZ方向に対して傾斜していてもよいし、インダクタ配線150の最外周の少なくとも一部において、第2部分P2がZ方向に対して傾斜していてもよい。
インダクタ部品1によれば、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面において、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分がZ方向に対して傾斜していない場合と比較して、インダクタ配線150の断面積を増大させることができるため、インダクタ配線150の電気抵抗を低減できる。
好ましくは、図3に示すように、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面において、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分とXY平面(言い換えると、下地絶縁層70の上面)とのなす角度は、45°以上85°以下である。ここで、第1部分P1とXY平面とのなす角度とは、第1部分P1とXY平面とのなす角度(すなわち、鋭角および鈍角の2つの角度)のうち、内磁路により近い側の角度を指す。また、第2部分P2とXY平面とのなす角度とは、第2部分P2とXY平面とのなす角度(すなわち、鋭角および鈍角の2つの角度)のうち、外磁路により近い側の角度を指す。
具体的に述べると、第1部分P1とXY平面のなす角度θ1は、45°以上85°以下である。第2部分P2とXY平面のなす角度θ2は、45°以上85°以下である。なお、第1部分P1が直線状ではなく、例えば湾曲している場合、上記なす角度θ1は、第1部分P1の順Z方向側の角部C1と、第1部分P1の逆Z方向側の角部C2とを通る直線と、XY平面とのなす角度のうち、内磁路により近い側の角度とすればよい。同様に、第2部分P2が直線状ではなく、例えば湾曲している場合、上記なす角度θ2は、第2部分P2の順Z方向側の角部C3と、第2部分P2の逆Z方向側の角部C4とを通る直線と、XY平面とのなす角度のうち、外磁路により近い側の角度とすればよい。
上記構成によれば、上記なす角度θ1が45°以上であることにより、第2磁性層12の充填性を確保できる。上記なす角度θ1が45°未満であると、第1部分P1と下地絶縁層70との間の空間に、磁性粉、特に粒径が数μm以上の磁性粉を充填することが困難になり、第2磁性層12の充填性が悪化する場合がある。上記なす角度θ1が85°以下であることにより、インダクタ配線150の電気抵抗を効果的に低減できる。上記なす角度θ2が45°以上85°以下であることによる効果も同様である。
好ましくは、図3に示すように、インダクタ配線150のターン数は、1ターン以上であり、絶縁壁32は、第1部分P1および第2部分P2以外の第3部分P3を有し、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面において、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分とXY平面に平行な方向(Y方向)に隣り合って配置されている第3部分P3は、Z方向と平行に配置されている。この「平行」とは、上記隣り合って配置されている第3部分P3とZ方向とのなす角度が、5°未満であることを意味する。
具体的に述べると、第1部分P1とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3(図3で紙面右側の第3部分P3)は、Z方向と平行に配置されている。第2部分P2とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3(図3で紙面左側の第3部分P3)は、Z方向と平行に配置されている。
上記構成によれば、インダクタ配線150のうち、最内周に位置する部分と最外周に位置する部分との少なくとも一方の部分の断面積をより確実に大きくできるとともに、最内周と最外周の間に位置する部分の断面積も確保できる。
好ましくは、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面において、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分の幅をW1とし、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分とXY平面に平行な方向(Y方向)に隣り合って配置されている第3部分P3の幅をW2としたとき、0.8<(W1/W2)/<1を満たす。ここで、第1部分P1の幅とは、第1部分P1の下面の配線幅方向の長さを指す。第2部分P2の幅とは、第2部分P2の下面の配線幅方向の長さを指す。第3部分P3の幅とは、第3部分P3の下面の配線幅方向の長さを指す。
具体的に述べると、第1部分P1の幅をW1aとし、第1部分P1とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3(図3で紙面右側の第3部分P3)の幅をW2aとしたとき、0.8<(W1a/W2a)/<1を満たす。また、第2部分P2の幅をW1bとし、第2部分P2とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3(図3で紙面左側の第3部分P3)の幅をW2bとしたとき、0.8<(W1b/W2b)/<1を満たす。幅W1a、幅W1b、幅W2aおよび幅W2bの各々は、例えば5μm以上15μm以下程度である。
上記構成によれば、(W1/W2)/<1を満たすことにより、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分の幅W1を、Y方向に隣り合って配置されている第3部分P3の幅W2よりも小さくすることができる。これにより、後述するように、現像時に、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分を選択的に傾斜させることができ、傾斜した絶縁壁32を有するインダクタ部品1を容易に得ることができる。さらに、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分の体積が減少し、第2磁性層12の体積を増大させることができるため、インダクタンス値を向上させることができる。また、0.8<(W1/W2)を満たすことにより、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分の下面と下地絶縁層70の上面との接触面積を確保し、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分と下地絶縁層70との接着強度を確保できる。
(変形例)
図4は、変形例に係るインダクタ部品1Aを示す模式断面図である。図4は、図3に対応する。
図4に示すように、インダクタ配線150のターン数は、1ターン以上であり、絶縁壁32は、第1部分P1および第2部分P2以外の第3部分P3を有し、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面において、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分とXY平面に平行な方向(Y方向)に隣り合って配置されている第3部分P3は、Z方向に対して傾斜し、第1部分P1および第2部分P2の少なくとも一方の部分とXY平面(言い換えると、下地絶縁層70の上面)とのなす角度は、上記隣り合って配置されている第3部分P3とXY平面とのなす角度よりも小さい。
具体的に述べると、インダクタ部品1Aでは、第1部分P1とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3(図4で紙面右側の第3部分P3)は、Z方向に対して傾斜している。より具体的に述べると、第1部分P1とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3は、順Z方向側に向かうに従って、インダクタ配線150の軸AXに近づくように形成されている。
第2部分P2とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3(図4で紙面左側の第3部分P3)は、Z方向に対して傾斜している。より具体的に述べると、第2部分P2とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3は、順Z方向側に向かうに従って、インダクタ配線150の軸AXから離隔するように形成されている。
第1部分P1とXY平面とのなす角度θ1は、第1部分P1とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3とXY平面とのなす角度θ3よりも小さい。このなす角度θ3とは、第1部分P1とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3とXY平面とのなす角度(すなわち、鋭角および鈍角の2つの角度)のうち、第1部分P1側の角度を指す。第2部分P2とXY平面とのなす角度θ2は、第2部分P2とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3とXY平面とのなす角度θ4よりも小さい。このなす角度θ4とは、第2部分P2とY方向に隣り合って配置されている第3部分P3とXY平面とのなす角度(すなわち、鋭角および鈍角の2つの角度)のうち、第2部分P2側の角度を指す。
上記構成によれば、インダクタ配線150の延在方向に沿って、インダクタ配線150の断面積を均一にすることができる。これにより、インダクタ配線150に電流を効率的に流すことができる。一方、上記なす角度θ1および上記なす角度θ2の少なくとも一方が、上記隣り合って配置されている第3部分P3とXY平面とのなす角度よりも大きい場合、インダクタ配線150の断面積が小さくなる部分が生じて、インダクタ配線150の電気抵抗が増大する可能性がある。
(製造方法)
次に、図5Aから図5Mを参照してインダクタ部品1の製造方法について説明する。図5Aから図5Gは、図1のIII-III断面(図3)に対応する。図5Hから図5Mは、図1のII-II断面(図2)に対応する。なお、図5Hから図5Mでは、便宜上、第2引出配線側の記載を省略している。
図5Aに示すように、基板90上に磁性体を含有しない下地絶縁層70を形成する。基板90は、例えば、焼結フェライトからなり、平板状である。
下地絶縁層70は、例えば、磁性体を含有しないポリイミド系樹脂などからなる。下地絶縁層70は、ポリイミド系樹脂を印刷、塗布などによって基板90上にコーティングすることにより形成される。下地絶縁層70は、コーティングされた後に、フォトリソグラフィ法を用いたパターニングにより、インダクタ配線150を形成する領域のポリイミド系樹脂のみを残してもよい。なお、下地絶縁層70を形成する前に、研削保護層となる絶縁材料を基板90上に形成してもよい。
図5Bに示すように、下地絶縁層70上にシード層81を形成する。具体的に述べると、シード層81の材料(例えば、チタン/銅合金)をスパッタにより下地絶縁層70の上面に成膜し、フォトリソグラフィ法によりパターニングして、シード層81を形成する。
図5Cに示すように、絶縁壁材料320を下地絶縁層70上に成膜する。具体的には、例えば感光性の永久フォトレジストを下地絶縁層70上にラミネートする。感光性の永久フォトレジストとは、加工処理をした後、取り除かないフォトレジストである。
図5Dに示すように、絶縁壁材料320上にフォトマスクMを配置して、フォトマスクM上から紫外線を絶縁壁材料320に照射し、絶縁壁材料320を露光する。フォトマスクMには、絶縁壁32の形状に対応した形状の開口Maが形成されている。そのため、紫外線照射後に、絶縁壁32の形状に対応した形状の露光部321が絶縁壁材料320に形成される。この際、図5Dに示すように、隣り合う露光部321の間にシード層81が配置されるようにする。
図5Eに示すように、絶縁壁材料320を現像して、露光部312以外の絶縁壁材料320を除去し、絶縁壁32を形成する。この際、詳細は後述するように、絶縁壁32の少なくとも一部を傾斜させる。その後、必要に応じて熱を加え、絶縁壁32を硬化させる。
ここで、絶縁壁32の少なくとも一部を傾斜させる方法の一例について説明する。例えば、スプレー現像機などを使用し、絶縁壁材料320の現像時の現像液およびリンス液の流量(例えば、100~300mL/min)および水圧の調整(例えば、0.1~0.3MPa)を行うことにより、絶縁壁32の少なくとも一部に応力を加え、傾斜させることができる。特に、傾斜させたい絶縁壁32のみを選択的に傾斜させる方法の一例として、その他の絶縁壁32の幅をやや広めに設定し機械的強度を高めておく方法などが挙げられる。具体的には、例えば、上述したように、第1部分P1の幅をW1とし、第3部分P3の幅をW2としたとき、0.8<(W1/W2)/<1を満たすようにすればよい。第1部分P1が傾斜させたい絶縁壁32の一例であり、第3部分P3がその他の絶縁壁32の一例である。
図5Fに示すように、シード層81に給電しながら電解めっきを行う。これにより、絶縁壁32の間にインダクタ配線150が形成される。
図5Gおよび図5Hに示すように、インダクタ配線150の天面150aの一部に層間絶縁層31を形成する。具体的に述べると、インダクタ配線150の天面150a上にドライフィルムレジスト(DFR)をラミネートし、露光および現像する。これにより、露光されなかった部分の材料が除去されて、層間絶縁層31が形成される。この際、インダクタ配線150の天面150aと第1,第2引出配線21,22とが接触する部分に位置するドライフィルムレジストが除去されるようにする。
図5Iに示すように、インダクタ配線150の天面150aの露出部分と、層間絶縁層31および絶縁壁32と、を覆うように、シード層82をスパッタにより形成する。
図5Jに示すように、インダクタ配線150の第2パッド部152上に第1ビア配線212および第1柱状配線211を形成する。具体的に述べると、シード層82上にレジスト膜330を形成し、レジスト膜330の第1ビア配線212に対応する位置に開口部を設ける。その後、シード層82に給電しながら電解めっきを行い、上記の開口部にめっき層を形成する。これにより、開口部に第1ビア配線212および第1柱状配線211を形成する。この際、図示しない第2ビア配線222および第2柱状配線221も形成する。
図5Kに示すように、レジスト膜330を剥離し、露出したシード層82を除去して、基板90の上方から第2磁性層12をインダクタ配線150に向けて圧着する。
図5Lに示すように、第2磁性層12の上面を研削して、第1柱状配線211の上面を露出させる。この際、図示しない第2柱状配線221の上面も露出させる。
図5Mに示すように、第2磁性層12の上面に被覆膜60を形成する。被覆膜60は、例えば、ソルダーレジストにより形成される。その後、基板90を研削して、下地絶縁層70の下面を露出させる。その後、下地絶縁層70の下方から第1磁性層11をインダクタ配線150に向けて圧着する。これにより、下地絶縁層70の下面を第1磁性層11により覆う。その後、第1磁性層11の下面を研削して、第1磁性層11の厚みを調整する。その後、第1柱状配線211の上面を覆うように、第1外部端子51を形成する。この際、図示しない第2柱状配線221の上面を覆うように、第2外部端子52も形成する。第1,第2外部端子51,52は、例えば無電解めっきにより形成されたCu/Ni/Auの3層構成である。その後、ダイサー等により個片化して、インダクタ部品1を製造する。
<第2実施形態>
図6は、インダクタ部品の第2実施形態を示す模式平面図である。図7は、図6のVII-VII断面図に対応する。図8は、図7のA部の拡大図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、インダクタ配線が2層である点と、第1,第2パッド部に設けられている絶縁壁も傾斜している点が主に相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図6および図7に示すように、インダクタ部品1Bは、素体10内に配置された第1インダクタ配線161と第2インダクタ配線162とを備える。第2インダクタ配線162が、特許請求の範囲に記載の「インダクタ配線」の一例に相当する。図7に示す断面が、特許請求の範囲に記載の「インダクタ配線の延在方向に直交する断面」の一例に相当する。
第1インダクタ配線161および第2インダクタ配線162の各々は、第1磁性層11と第2磁性層12の間で、XY平面上で巻き回されている。具体的に述べると、第1磁性層11は、第1インダクタ配線161および第2インダクタ配線162よりも逆Z方向側に存在し、第2磁性層12は、第1インダクタ配線161および第2インダクタ配線162よりも順Z方向、および順Z方向に直交する方向に存在する。
第1インダクタ配線161は、XY平面上で巻き回された、スパイラル形状に延びる配線である。この実施形態では、第1インダクタ配線161のターン数は、2ターンである。第1インダクタ配線161は、Z方向からみて、内周端から外周端に向かって時計回り方向に渦巻状に巻回されている。第1インダクタ配線161は、最内周の内周面161d1と、最外周の外周面161c1と、を有する。
第1インダクタ配線161は、XY平面上で巻き回された配線部1613と、配線部1613の延在方向の端部に設けられた第1パッド部1611および第2パッド部1612と、を有する。具体的に述べると、第1パッド部1611は、第1インダクタ配線161の内周端に設けられ、第2パッド部1612は、第1インダクタ配線161の外周端に設けられている。第1パッド部1611および第2パッド部1612の各々は、配線部1613よりも幅広に形成されている。
第2インダクタ配線162は、第1インダクタ配線161よりも逆Z方向側に配置され、XY平面上で巻き回された、スパイラル形状に延びる配線である。第2インダクタ配線162は、第1インダクタ配線161と電気的に接続している。この実施形態では、第2インダクタ配線162のターン数は、2.5ターンである。
第2インダクタ配線162は、Z方向からみて、外周端から内周端に向かって時計回り方向に渦巻状に巻回されている。第2インダクタ配線162は、第1インダクタ配線161と第1磁性層11との間に配置されている。これにより、第1インダクタ配線161および第2インダクタ配線162の各々は、Z方向に沿って配置されている。第2インダクタ配線162は、最内周の内周面162d1と、最外周の外周面162c1と、を有する。
第2インダクタ配線162は、XY平面上で巻き回された配線部1623と、配線部1623の延在方向の端部に設けられた第1パッド部1621および第2パッド部1622と、を有する。具体的に述べると、第1パッド部1621は、第2インダクタ配線162の内周端に設けられ、第2パッド部1622は、第2インダクタ配線162の外周端に設けられている。第1パッド部1621および第2パッド部1622の各々は、配線部1623よりも幅広に形成されている。第1,第2パッド部1621,1622が、特許請求の範囲に記載の「パッド部」の一例に相当する。
第1インダクタ配線161の第2パッド部1612は、その第2パッド部1612の天面に接する第2引出配線22を介して、第2外部端子52に接続される。第2インダクタ配線162の第2パッド部1622は、その第2パッド部1622の天面に接する第1引出配線21を介して、第1外部端子51に接続される。第2インダクタ配線162の第1パッド部1621は、その第1パッド部1621の天面に接するビア配線25を介して、第1インダクタ配線161の第1パッド部1611に接続される。以上の構成により、第1インダクタ配線161および第2インダクタ配線162は、直列に接続されて、第1外部端子51および第2外部端子52と電気的に接続される。
第1引出配線21は、導電性材料からなり、第2インダクタ配線162の天面から順Z方向に延在し、絶縁層30および第2磁性層12の内部を貫通している。第1引出配線21は、第2インダクタ配線162の第2パッド部1622の天面に設けられ、層間絶縁層31の内部を貫通するビア配線25と、該ビア配線25の天面から順Z方向に延在し、第2磁性層12の内部を貫通する第1柱状配線41と、該第1柱状配線41の天面に設けられ、層間絶縁層31の内部を貫通するビア配線25と、該ビア配線25の天面から順Z方向に延在し、第2磁性層12の内部を貫通し、端面が素体10の第1主面10aに露出する第2柱状配線42と、を含む。
第2引出配線22は、導電性材料からなり、第1インダクタ配線161の天面から順Z方向に延在し、第2磁性層12の内部を貫通している。第2引出配線22は、第1インダクタ配線161の第2パッド部1612の天面に設けられ、層間絶縁層31の内部を貫通するビア配線25と、該ビア配線25の天面から順Z方向に延在し、第2磁性層12の内部を貫通し、端面が素体10の第1主面10aに露出する第3柱状配線43と、を含む。
絶縁層30は、第1インダクタ配線161の外面と第2インダクタ配線162の外面とを覆う。この実施形態では、絶縁層30の層間絶縁層31は、第1インダクタ配線161と第2インダクタ配線162との間にも配置されている。これにより、第1インダクタ配線161と第2インダクタ配線162との間の絶縁性を確保できる。
第1インダクタ配線161に設けられた絶縁壁32は、Z方向と平行に配置されている。具体的に述べると、第1インダクタ配線161の最内周の内周面161d1に設けられている絶縁壁32の第1部分と、第1インダクタ配線161の最外周の外周面161c1に設けられている絶縁壁32の第2部分と、第1インダクタ配線161のターン間に設けられている絶縁壁32の第3部分との各々は、Z方向と平行に配置されている。
第2インダクタ配線162の最内周の内周面162d1に設けられている絶縁壁32の第1部分と、第2インダクタ配線162の最外周の外周面162c1に設けられている絶縁壁32の第2部分とは、Z方向に対して傾斜している。具体的に述べると、内周面162d1に設けられている絶縁壁32の第1部分は、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸に近づくように形成されている。外周面162c1に設けられている絶縁壁32の第2部分は、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸から離隔するように形成されている。第2インダクタ配線162のターン間に設けられている絶縁壁32の第3部分は、Z方向と平行に配置されている。
図8に示すように、第2インダクタ配線162の第1パッド部1621は、第2インダクタ配線162の最内周の内周面162d1の一部、および、最外周の外周面162c1の一部の少なくとも一方を含み、第2インダクタ配線162の延在方向に直交する断面において、上記少なくとも一方に設けられた絶縁壁32は、Z方向に対して傾斜している。
具体的に述べると、第2インダクタ配線162の第1パッド部1621は、第2インダクタ配線162の最内周の内周面162d1の一部を含む。この内周面162d1の一部に設けられた絶縁壁32は、Z方向に対して傾斜している。より具体的に述べると、この内周面162d1の一部に設けられた絶縁壁32は、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸に近づくように形成されている。なお、この内周面162d1の一部に設けられた絶縁壁32は、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸から離隔するように形成されていてもよい。
上記構成によれば、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32が傾斜しているため、第1パッド部1621の断面積を増大でき、第2インダクタ配線162の電気抵抗をさらに低減できる。特に、本実施形態のように、上記内周面162d1の一部に設けられた絶縁壁32が、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸に近づくように形成されている場合、第1パッド部1621の上面の面積を大きくできるため、第1パッド部1621に接続されるビア配線25のビア径dをより大きくすることができる。これにより、ビア配線25と第1,第2インダクタ配線161,162との密着性を向上させることができる。また、第1パッド部1621の上面の面積を大きくできるため、2層目の第1インダクタ配線161の配線幅を狭めることなく、2層目の絶縁壁32(図8で符号Z1を付した絶縁壁32)の露光アライメントのマージンを確保できる。これにより、2層目の絶縁壁32の露光アライメントにずれが発生した場合でも、2層目の絶縁壁32が層間絶縁層31から外れて形成されてしまうことを抑制できる。
好ましくは、図8に示すように、第2インダクタ配線162の延在方向に直交する断面において、配線部1623に設けられた絶縁壁32は、Z方向と平行に配置され、配線部1623に設けられた絶縁壁32の幅をW3とし、上記少なくとも一方に設けられた絶縁壁32の幅をW4としたとき、0.5<(W4/W3)<0.8を満たす。
ここで、上記「平行」とは、配線部1623に設けられた絶縁壁32とZ方向とのなす角度が、5°未満であることを意味する。上記幅W3とは、Z方向と平行に配置されている配線部1623に設けられた絶縁壁32の下面の配線幅方向の長さを指す。同様に、幅W4とは、Z方向に対して傾斜している第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32の下面の配線幅方向の長さを指す。
上記構成によれば、(W4/W3)<0.8を満たすことにより、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32の幅W4を、配線部1623に設けられた絶縁壁32の幅W3の0.8倍よりも小さくすることができる。これにより、現像時に、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32であっても傾斜させることができる。また、0.5<(W4/W3)を満たすことにより、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32の下面と下地絶縁層70の上面との接触面積を確保し、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32と下地絶縁層70との接着強度を確保できる。
具体的に述べると、Z方向から見て、配線部1623の外形は、直線状である部分が多い。そのため、配線部1623に設けられた絶縁壁32もZ方向から見て直線状である部分が多い。これに対し、Z方向から見て、第1パッド部1621の外形は、曲線状(この実施形態では、略円形)である場合が多い。そのため、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32の形状もZ方向から見て曲線状である場合が多い。Z方向から見て曲線状である絶縁壁32は、直線状である絶縁壁32よりも、Z方向に直交する方向から受ける力に対して強く、傾斜させにくい。(W4/W3)<0.8を満たすことにより、Z方向から見て曲線状である、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32であっても、幅が相対的に小さいため傾斜させることができる。なお、第1パッド部1621に設けられた絶縁壁32の傾斜方法は、上記方法に限られず、例えば、第1実施形態で説明したスプレー現像機よりも強く薬液噴霧可能なスプレー現像機や2流体現像機などを用いる方法を採用してもよい。
好ましくは、図7に示すように、第2インダクタ配線162の第2パッド部1622は、第2インダクタ配線162の最内周の内周面162d1の一部、および、最外周の外周面162c1の一部の少なくとも一方を含み、第2インダクタ配線162の延在方向に直交する断面において、上記少なくとも一方に設けられた絶縁壁32は、Z方向に対して傾斜している。
具体的に述べると、第2インダクタ配線162の第2パッド部1622は、第2インダクタ配線162の最外周の外周面162c1の一部を含む。この外周面162c1の一部に設けられた絶縁壁32は、Z方向に対して傾斜している。より具体的に述べると、この外周面162c1の一部に設けられた絶縁壁32は、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸から離隔するように形成されている。なお、この外周面162c1の一部に設けられた絶縁壁32は、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸に近づくように形成されていてもよい。
上記構成によれば、第2インダクタ配線162の第2パッド部1622に設けられた絶縁壁32が傾斜しているため、第2パッド部1622の断面積を増大でき、第2インダクタ配線162の電気抵抗をさらに低減できる。特に、上記外周面162c1の一部に設けられた絶縁壁32が、順Z方向側に向かうに従って、第2インダクタ配線162の中心軸から離隔するように形成されている場合、第2パッド部1622の上面の面積を大きくできるため、第2パッド部1622に接続されるビア配線25のビア径をより大きくすることができる。これにより、第1引出配線21とビア配線25と第2インダクタ配線162との密着性を向上させることができる。また、第2パッド部1622の上面の面積を大きくできるため、第1引出配線21の配線幅を狭めることなく、2層目の絶縁壁32(図7で符号Z2を付した絶縁壁32)の露光アライメントのマージンを確保できる。これにより、2層目の絶縁壁32の露光アライメントにずれが発生した場合でも、2層目の絶縁壁32が層間絶縁層31から外れて形成されてしまうことを抑制できる。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1および第2実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。前記実施形態では、幅W1と幅W2を同一の断面にて比較したが、インダクタ配線150の延在方向に直交する断面であれば、それぞれ別々の断面における幅であってもよい。幅W3と幅W4においても同様である。
前記実施形態では、第1,第2引出配線、第1,第2外部端子、層間絶縁層、下地絶縁層および被覆膜が設けられていたが、これらの部材は必須ではなく、設けられていなくてもよいし、他の部材に代えてもよい。
前記実施形態では、インダクタ配線は1層または2層であったが、3層以上であってもよい。
前記実施形態では、インダクタ配線の隣り合うターン間の全領域に絶縁壁が存在していたが、隣り合うターンの間に第2磁性層が存在していてもよい。具体的に述べると、インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、インダクタ配線の両側面に絶縁壁が設けられているとともに、隣り合うターン間に第2磁性層が存在していてもよい。
前記第1実施形態では、インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、絶縁壁の第3部分は2本であったが、第3部分が3本以上である場合、すなわち、インダクタ配線のターン数が2.5ターンを超える場合、これらの第3部分のうち、第1部分に隣り合って配置されている第3部分と、第2部分に隣り合って配置されている第3部分と、を除く第3部分は、Z方向に対して平行であっても傾斜していてもよい。
前記第2実施形態では、第1インダクタ配線の最内周の内周面に設けられた絶縁壁と、第1インダクタ配線の最外周の外周面に設けられた絶縁壁との両方がZ方向と平行に配置されていたが、少なくとも一方の絶縁壁がZ方向に対して傾斜していてもよい。この場合、第1インダクタ配線は、特許請求の範囲に記載の「インダクタ配線」の一例に相当する。
本開示は、以下の態様を含む。
<1>
素体と、
前記素体内に設けられ、平面上で巻き回されたインダクタ配線と、
前記インダクタ配線の延在方向に直交し且つ前記平面に平行な方向の前記インダクタ配線の両側面に設けられた絶縁壁と、を備え、
前記絶縁壁は、前記インダクタ配線の最内周の内周面に設けられた第1部分と、前記インダクタ配線の最外周の外周面に設けられた第2部分と、を有し、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、前記第1部分および前記第2部分の少なくとも一方の部分は、前記平面に直交する第1方向に対して傾斜している、インダクタ部品。
<2>
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
前記第1部分および前記第2部分の少なくとも一方の部分は、前記第1方向の順方向または逆方向に向かうに従って前記インダクタ配線の前記平面に平行な方向の幅が広がるように、傾斜している、<1>に記載のインダクタ部品。
<3>
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
前記少なくとも一方の部分と前記平面とのなす角度は、45°以上85°以下である、<1>または<2>に記載のインダクタ部品。
<4>
前記インダクタ配線は、前記平面上で巻き回された配線部と、前記配線部の延在方向の端部に設けられたパッド部と、を有し、
前記パッド部は、前記最内周の内周面の一部、および、前記最外周の外周面の一部の少なくとも一方を含み、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、前記少なくとも一方に設けられた前記絶縁壁は、前記第1方向に対して傾斜している、<1>から<3>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
<5>
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
前記配線部に設けられた前記絶縁壁は、前記第1方向と平行に配置され、
前記配線部に設けられた前記絶縁壁の前記平面に平行な方向の幅をW3とし、前記少なくとも一方に設けられた前記絶縁壁の前記平面に平行な方向の幅をW4としたとき、0.5<(W4/W3)<0.8を満たす、<4>に記載のインダクタ部品。
<6>
前記インダクタ配線のターン数は、1ターン以上であり、
前記絶縁壁は、前記第1部分および前記第2部分以外の第3部分を有し、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
前記少なくとも一方の部分と前記平面に平行な方向に隣り合って配置されている前記第3部分は、前記第1方向と平行に配置されている、<1>から<5>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
<7>
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
前記少なくとも一方の部分の前記平面に平行な方向の幅をW1とし、前記隣り合って配置されている前記第3部分の前記平面に平行な方向の幅をW2としたとき、0.8<(W1/W2)/<1を満たす、<6>に記載のインダクタ部品。
<8>
前記インダクタ配線のターン数は、1ターン以上であり、
前記絶縁壁は、前記第1部分および前記第2部分以外の第3部分を有し、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
前記少なくとも一方の部分と前記平面に平行な方向に隣り合って配置されている前記第3部分は、前記第1方向に対して傾斜し、
前記少なくとも一方の部分と前記平面とのなす角度は、前記隣り合って配置されている前記第3部分と前記平面とのなす角度よりも小さい、<1>から<5>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
1、1A、1B インダクタ部品
10 素体
10a 第1主面
10b 第2主面
10c~10f 第1から第4側面
11 第1磁性層
12 第2磁性層
21 第1引出配線
211 第1柱状配線
212 第1ビア配線
22 第2引出配線
221 第2柱状配線
222 第2ビア配線
30 絶縁層
31 層間絶縁層
32 絶縁壁
51 第1外部端子
52 第2外部端子
60 被覆膜
70 下地絶縁層
81、82 シード層
150 インダクタ配線
161 第1インダクタ配線
162 第2インダクタ配線
150a インダクタ配線の天面
150b インダクタ配線の底面
150c インダクタ配線の第1側面
150d インダクタ配線の第2側面
150c1、161c1、162c1 インダクタ配線の最外周の外周面
150d1、161d1、162d1 インダクタ配線の最内周の内周面
151、1611、1621 第1パッド部
152、1612、1622 第2パッド部
153、1613、1623 配線部
AX インダクタ配線の軸
d ビア径
P1~P3 第1から第3部分
W1a、W1b、W2a、W2b、W3、W4 幅
θ1~θ4 なす角度

Claims (8)

  1. 素体と、
    前記素体内に設けられ、平面上で巻き回されたインダクタ配線と、
    前記インダクタ配線の延在方向に直交し且つ前記平面に平行な方向の前記インダクタ配線の両側面に設けられた絶縁壁と、を備え、
    前記絶縁壁は、前記インダクタ配線の最内周の内周面に設けられた第1部分と、前記インダクタ配線の最外周の外周面に設けられた第2部分と、を有し、
    前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、前記第1部分および前記第2部分の少なくとも一方の部分は、前記平面に直交する第1方向に対して傾斜している、インダクタ部品。
  2. 前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
    前記第1部分および前記第2部分の少なくとも一方の部分は、前記第1方向の順方向または逆方向に向かうに従って前記インダクタ配線の前記平面に平行な方向の幅が広がるように、傾斜している、請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
    前記少なくとも一方の部分と前記平面とのなす角度は、45°以上85°以下である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記インダクタ配線は、前記平面上で巻き回された配線部と、前記配線部の延在方向の端部に設けられたパッド部と、を有し、
    前記パッド部は、前記最内周の内周面の一部、および、前記最外周の外周面の一部の少なくとも一方を含み、
    前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、前記少なくとも一方に設けられた前記絶縁壁は、前記第1方向に対して傾斜している、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  5. 前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
    前記配線部に設けられた前記絶縁壁は、前記第1方向と平行に配置され、
    前記配線部に設けられた前記絶縁壁の前記平面に平行な方向の幅をW3とし、前記少なくとも一方に設けられた前記絶縁壁の前記平面に平行な方向の幅をW4としたとき、0.5<(W4/W3)<0.8を満たす、請求項4に記載のインダクタ部品。
  6. 前記インダクタ配線のターン数は、1ターン以上であり、
    前記絶縁壁は、前記第1部分および前記第2部分以外の第3部分を有し、
    前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
    前記少なくとも一方の部分と前記平面に平行な方向に隣り合って配置されている前記第3部分は、前記第1方向と平行に配置されている、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  7. 前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
    前記少なくとも一方の部分の前記平面に平行な方向の幅をW1とし、前記隣り合って配置されている前記第3部分の前記平面に平行な方向の幅をW2としたとき、0.8<(W1/W2)/<1を満たす、請求項6に記載のインダクタ部品。
  8. 前記インダクタ配線のターン数は、1ターン以上であり、
    前記絶縁壁は、前記第1部分および前記第2部分以外の第3部分を有し、
    前記インダクタ配線の延在方向に直交する断面において、
    前記少なくとも一方の部分と前記平面に平行な方向に隣り合って配置されている前記第3部分は、前記第1方向に対して傾斜し、
    前記少なくとも一方の部分と前記平面とのなす角度は、前記隣り合って配置されている前記第3部分と前記平面とのなす角度よりも小さい、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
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