JP2024064760A - 固定装置及び加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯科材料ブロックの加工精度を向上させる。【解決手段】固定装置610は、複数の歯科材料ブロック300を位置決め固定する。フレーム600は、内周面600bに沿って複数の歯科材料ブロック300が配置される。位置決め部620は、フレーム600に固定され、内周面600bに沿って配置された複数の歯科材料ブロック300を厚み方向両側から挟持することで、複数の歯科材料ブロック300をフレーム600に対して位置決め固定する。【選択図】図5

Description

本発明は、加工対象物として複数の歯科材料ブロックを位置決め固定するための固定装置、及び、このような固定装置を備えた加工装置に関する。
加工装置として、工具が取り付けられた主軸を回転させて加工対象物(ワーク)に切削加工などを行う装置が従来から知られている。また、加工対象物がブロック状の歯科材料(以下、歯科材料ブロックともいう)を加工する加工装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の構成では、加工装置で加工する歯科材料ブロックがピンを有し、このピンをホルダに設けられたピン挿入穴に挿入し、固定用ねじで係止することで、歯科材料ブロックをホルダに対して位置決め固定している。
特開2021-126747号公報
特許文献1に記載の構成のように、歯科材料ブロックに設けられたピンをホルダのピン挿入穴に挿入して位置決め固定を行う構成の場合、ホルダ内においてピンが固定用ねじで係止された位置が歯科材料ブロックの固定位置となる。このため、歯科材料ブロックに対して加工を行う場合、この固定位置から加工位置までの距離が長くなってしまい、加工中の歯科材料ブロックの撓み量が大きくなってしまう。この結果、加工精度が低下したり、ブロックに欠けなどが生じたりする虞がある。
本発明の固定装置は、複数の歯科材料ブロックを位置決め固定するための固定装置であって、側面に沿って前記複数の歯科材料ブロックが配置されるフレームと、前記フレームに固定され、前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックを厚み方向両側から挟持することで、前記複数の歯科材料ブロックを前記フレームに対して位置決め固定する位置決め部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、歯科材料ブロックの加工精度を向上させることができる。
第1の実施形態に係る加工装置の外観斜視図。 第1の実施形態に係る加工装置の斜視図。 第1の実施形態に係る加工装置の制御ブロック図。 (a)ディスク状のワークを保持する保持装置の斜視図、(b)歯科材料ブロックを保持する保持装置の斜視図。 第1の実施形態に係る固定装置の斜視図。 (a)第1の実施形態に係る固定装置の断面図、(b)第1の実施形態の別例に係る固定装置の断面図。 加工後の歯科材料を固定した固定装置の平面図。 加工後の歯科材料を固定した固定装置の斜視図。 図7のA-A断面図。 (a)第2の実施形態に係る固定装置の斜視図、(b)(a)の裏側から見た固定装置の斜視図。 第2の実施形態に係る固定装置の分解斜視図。 第2の実施形態に係る固定装置の、(a)上面図、(b)下面図。 (a)図12(a)の下方から見た側面図、(b)図12(a)のB-B断面図、(c)図12(a)のC-C断面図。 (a)第3の実施形態に係る固定装置の斜視図、(b)(a)の裏側から見た固定装置の斜視図。 第3の実施形態に係る固定装置の分解斜視図。 (a)第4の実施形態に係る固定装置の斜視図、(b)(a)の裏側から見た固定装置の斜視図。 第5の実施形態に係る加工装置において、固定装置の選択に関する制御のフローチャート。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図9を用いて説明する。まず、本実施形態の加工装置100の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。
[加工装置]
図1は、本実施形態に係る加工装置100の外観斜視図である。加工装置100は、図1に示すように、筐体としての外装カバー101内に加工装置本体を収容している。即ち、外装カバー101は、後述する主軸や工具マガジンなどが内部に配置され、工具による加工空間を形成する。外装カバー101には、開閉可能な開閉ドア102が設けられている。開閉ドア102は、開かれた状態で筐体内、即ち、加工空間にアクセス可能であり、ワークの交換や手動による工具の交換が可能となっている。また、ワークの加工中には、開閉ドア102を閉めるようにしている。
開閉ドア102には、透光性の窓103が設けられている。開閉ドア102は、窓103が設けられていない部分に、開閉ロッド104が接続される。透光性の窓103の下部にトレイ105が設けられている。また、開閉ドア102の開閉は、開閉検知手段としての開閉検知センサ110により検知される。開閉検知センサ110は、開閉ドア102と外装カバー101の本体部106との一方に設けられたマグネット111と、開閉ドア102と本体部106との他方に設けられ、開閉ドア102が閉められたときにマグネット111の磁気を検出可能な磁気検出手段としての磁気センサ112とを有する。本実施形態では、開閉ドア102側にマグネット111が、本体部106側に磁気センサ112が設けられている。なお、開閉ドア102の開閉を検知する開閉検知センサは、このような構成以外でも、開閉ドア102の開閉を検知可能な構成であれば良い。例えば、開閉ドア102と本体部106とのそれぞれに電気接点を設け、開閉ドア102が閉じられた際に通電される構成でも良いし、フォトインタラプタとフラグを用いて、例えば、開閉ドア102が閉まることでフォトインタラプタによりフラグを検知する構成としても良い。
図2に示すように、加工装置100は、移動機構支持部材としてのフレーム1と、それぞれフレーム1に支持された第1移動機構10、第2移動機構20及び第3移動機構30と、加工対象物としてのワークWを支持する支持機構40と、支持機構40を回転可能な回転手段としての第1回転機構(回動装置)50及び第2回転機構60と、工具マガジン70と、電装ユニット80とを備える。第1移動機構10、第2移動機構20及び第3移動機構30により、後述する主軸11と保持装置41とを、X、Y、Zの3軸方向に相対移動させる移動手段としての移動装置200を構成する。
フレーム1は、内部に空洞を有する架台2上に載置されており、図2に示すように、第1フレーム部3と、第1フレーム部3の端部から直角に折り曲げられた第2フレーム部4とから構成される。本実施形態では、第1フレーム部3は、鉛直方向に沿って配置されており、第2フレーム部4は、水平方向に沿って配置されている。
第1移動機構10は、第2移動機構20を介してフレーム1の第1フレーム部3の第1の面3aに支持されており、Z軸方向(鉛直方向、第1方向)に主軸11を移動可能である。主軸11には、工具12が工具ホルダを介して着脱自在に取り付けられている。即ち、主軸11は、工具12を把持可能である。主軸11は、モータ13により回転駆動される。第1移動機構10は、モータ14と、Z軸方向に配置された案内軸(不図示)とを有し、モータ14の駆動により主軸11を案内軸に沿ってZ軸方向に往復移動(昇降)させる。主軸11は、Z軸支持部材(不図示)を介して案内軸に移動可能に支持されている。案内軸やZ軸支持部材は、カバー17により覆われている。
第2移動機構20は、フレーム1の第1フレーム部3の第1の面3aに支持されており、Z軸方向に直交するX軸方向(水平方向、第2方向)に第1移動機構10と共に主軸11を移動可能である。第2移動機構20は、モータ21と、X軸方向に配置された案内軸(不図示)とを有し、モータ21の駆動により第1移動機構10を案内軸に沿ってX軸方向に往復移動させる。
第3移動機構30は、フレーム1の第2フレーム部4の第2の面4aに支持されており、Z軸方向及びX軸方向に直交するY軸方向(水平方向、第3方向)に支持機構40を移動可能である。第3移動機構30は、モータ(不図示)と、Y軸方向に配置された案内軸(不図示)とを有し、モータの駆動により支持機構40を案内軸に沿ってY軸方向に往復移動させる。
また、第3移動機構30は、第2回転機構60を支持する支持板部31を備えており、支持板部31が案内軸に沿ってY軸方向に往復移動する。図2に示すように、架台2のY軸方向の支持機構40側は開口している。そして、第3移動機構30は、詳しくは後述するように、第2回転機構60及び第1回転機構50と共に支持機構40をY軸方向に移動可能である。
支持機構40は、例えば、歯科用補綴物など工具12により切削加工される加工対象物としてのワークWを支持する。このような支持機構40は、ワークWを保持する保持部としての保持装置41と、両端部が第1回転機構50の回転部51にそれぞれ連結され、保持装置41を介してワークWを支持する支持部42とを有する。
回動装置としての第1回転機構50は、支持機構40をZ軸方向に直交する回転軸としてのa軸を中心として回転可能である。本実施形態では、a軸は、X軸方向と平行としている。このような第1回転機構50は、回転部51を回転自在に支持する支持フレーム53と、回転部51を回転駆動するモータとを有する。支持フレーム53は、支持機構40の周囲を囲むように略コの字型に形成され、モータ及び片側(駆動側)の回転部51を支持する第1支持部53aと、他側(従動側)の回転部を支持する第2支持部53bと、第1支持部53aと第2支持部53bとを連結する連結部53cとから構成される。
第1支持部53aに支持された回転部51と、第2支持部53bに支持された回転部は、a軸方向に互いに対向するように、且つ、a軸を回転軸として回転可能に配置されている。そして、支持機構40のa軸方向両端部が、それぞれ両側の回転部に支持されている。これにより、第1回転機構50は、支持機構40を、a軸(X軸)を中心として回転可能に支持する。
第1回転機構50は、少なくとも180°回転可能であり、支持機構40に支持されたワークWの表裏を反転可能である。本実施形態では、第1回転機構50は、支持機構40をa軸を中心として360°回転させることができる。なお、a軸の延長線が支持機構40に支持されたワークWの厚さ方向の中心を通るため、回転中心軸であるa軸から表面までの距離とa軸から裏面までの距離は同じである。したがって、ワークWの表裏が反転しても、ワークWの厚さ方向の中心と工具12との位置関係は変わらない。
第2回転機構60は、支持機構40をZ軸方向及びa軸に直交する別の回転軸としてのb軸を中心として回転可能である。本実施形態では、b軸は、Y軸方向と平行としている。このような第2回転機構50は、第1回転機構50の支持フレーム53が取り付けられる回転部と、回転部を回転駆動するモータとを有する。回転部は、支持フレーム53の連結部53cが取り付けられ、モータに回転駆動されることにより支持フレーム53を、b軸を中心として回転可能である。したがって、第2回転機構60は、第1回転機構50と共に支持機構40を、b軸(Y軸)を中心として回転可能に支持する。
工具保持部としての工具マガジン70は、複数の工具を格納可能であり、第1回転機構50に隣接して配置され、支持部材に支持され、この支持部材は第3移動機構30の支持板部31に支持されている。このため、工具マガジン70は、第3移動機構30により支持機構40などと共にY軸方向に移動可能である。但し、支持機構40がa軸を中心に回転しても、工具マガジン70は回転せず、支持機構40がb軸を中心に回転しても、工具マガジン70は回転しない。即ち、工具マガジン70は、支持機構40がa軸及びb軸を中心に回転しても所定の姿勢を維持するように、支持板部31に支持されている。工具マガジン70は、第3移動機構30により支持機構40など共にY軸方向に移動可能である。
工具マガジン70には、それぞれ工具ホルダ12aと一体に形成された複数種類の工具が保持された状態でY軸方向に沿って複数列並べて配置されている。そして、主軸11に取り付ける工具を交換可能としている。なお、工具ホルダ12aは、主軸11に保持される部分で、工具と一体に形成されていても良いし、別体に形成されていても良い。なお、本実施形態では、工具12をチャック付の工具ホルダ12aに取り付けた上で、主軸11の工具保持用のチャック部が工具ホルダ12aを介して保持する2重チャックの構成となっている。但し、主軸11に直接、工具を取り付けても良い。工具の交換は、作業者が行っても良いし、加工装置100により自動で行っても良い。本実施形態では、自動で工具の交換を行うべく、主軸11による工具の把持と解放を自動で行えるようにしている。
工具の交換を自動で行う場合には、第2移動機構20及び第3移動機構30により工具マガジン70の工具が入っていない空きスペースを主軸11の下方に移動させる。言い換えれば、主軸11を工具マガジン70に対してXY平面上で相対移動させる。そして、第1移動機構10により主軸11を下降させ(Z軸方向に移動させ)、主軸11に設けられたチャックなどの着脱装置を動作させることで、主軸11に取り付けられている工具12を外して工具マガジン70の空きスペースに配置する。次いで、第1移動機構10により主軸11を上昇させると共に、第2移動機構20及び第3移動機構30により工具マガジン70の交換したい工具12が配置されている位置を主軸11の下方に移動させる。そして、再度、第1移動機構10により主軸11を下降させ、着脱装置を動作させることで、主軸11に交換したい工具12を装着する。なお、工具12は、例えば、ドリルやエンドミルである。
また、本実施形態では、工具格納や取り出しの前後で、主軸11に把持された工具12の先端を検出可能な先端検出手段としてのタッチセンサ96に工具12の先端を接触させることで、主軸11に工具12が把持されているか否かを確認する動作を行う。即ち、主軸11に把持する工具を工具マガジン70に格納された複数の工具のうちの何れかの工具に交換する交換動作において、タッチセンサ96を使用して、主軸11に工具12が把持されているか否かを確認する動作を実行可能である。このとき、ワークのZ方向の中心(a軸)と工具先端を合わせる。タッチセンサ96は、図2に示すように、工具マガジン70に隣接した位置に設けられている。特に、本実施形態では、タッチセンサ96が従動側の回転部を支持する第2支持部53bに配置されている。工具の交換動作についての詳しい説明は、後述する。
電装ユニット80は、フレーム1の内側に取り付けられている。即ち、電装ユニット80は、第1フレーム部3の第1の面3aの反対側で、第2フレーム部4の第2の面4aの反対側に配置されている。このような電装ユニット80は、加工装置100を制御するもので、主軸や各軸のモータの駆動を制御する制御基板や、それぞれ対応するモータのロータリーエンコーダの信号からモータに出力するパルスを演算し、それぞれ対応するモータの回転を適切に制御する複数の制御部を有する。
また、本実施形態の加工装置100は、コンピュータ制御により自動加工を行うNC加工装置である。具体的には、パーソナルコンピュータなどの外部端末を用いてCAD/CAMシステムにより加工データを作成し、このデータに基づいて数値制御によりワークWの加工を行う。このために、加工装置100には、加工装置100に指令を行うパーソナルコンピュータなどの外部端末が接続される。なお、加工装置100自体に、数値制御が可能なCPUやメモリを搭載したコンピュータが設けられていても良い。後述する制御手段は加工装置、加工装置に接続されたコンピュータのどちらに設けられてもよい。
例えば、加工装置100により歯科用補綴物(歯科材料)の作成を行う場合、3次元計測器で計測した歯科用補綴物のデータをCAD/CAMシステムに転送し、CAD/CAMシステムにより加工データを作成する。そして、この加工データに基づいて、加工装置100を制御してワークWを工具12により切削加工することで、歯科用補綴物を作成する。
次に、電装ユニット80内の制御構成について、図3を用いて説明する。電装ユニット80は、制御手段(主制御部)であるCPU85、入出力ポート(I/O)86i、各モータの制御部84x、84y、84z、主軸の制御部84c、a軸の制御部84a、b軸の制御部84bなどを備える。CPU85は、入力されたデータや信号に基づいてメモリ86mを用いて各種の演算を行い、接続されたサーボアンプとしての制御部84x、84y、84z、84a、84b、84cに回転数や位置の指示を送信する。
I/O86iは、加工機本体のエアーブロー部87、集塵装置88、タッチセンサ96に接続される。なお、エアーブロー部87は、主軸11に取り付けた工具12にエアーを吹き付けて、工具12を冷却すると共に工具12に付着した切粉を除去するものである。また、工具12から除去した切粉や加工後にワーク保持装置としての第1回転機構50内に存在する切粉などの異物は、ワーク保持装置に設けた切粉吸引部89から吸引され、集塵装置88により集められる。また、先端検出手段としてのタッチセンサ(工具長センサ)96は、上述したように、工具の交換動作の際に主軸11に工具12が把持されているか否かを確認するために使用することに加えて、工具12の長さを検出してCPU85に信号を送る。
CPU85に設けた各モータの制御部84x、84y、84zは、CPU85からの指令に基づいてX、Y、Zの各モータを駆動する。各モータ21、32、14には、それぞれ位置検出手段としてのエンコーダ21a、32a、14aを設けている。エンコーダ21a、32a、14aは、例えば、各モータ21、32、14の回転軸の回転回数や回転角度、回転方向を検知する。そして、各モータ21、32、14の駆動により各ステージx、y、zが実際に移動した量(実際の位置、主軸11の保持装置41に対する相対位置)を検出する。
主軸制御部84cは、主軸11を回転させる不図示のモータを制御して、主軸(スピンドル)の回転速度を制御する。また、a、b軸の制御部84a、84bは、CPU85からの指令に基づいてa軸、b軸の各モータ54、62を駆動する。これら各モータ54、62にもエンコーダ54a、62aが設けられており、支持機構40のa軸及びb軸を中心とした回転角度を検出可能である。
このようにCPU85により加工装置100の各部を制御することにより、上述のように保持されたワークWに所定の加工を施す。後述する各動作や工程は、CPU85がメモリ86m等の記憶手段にプログラムを展開して実行する。
[工具の交換動作]
上述のように、本実施形態では、主軸11に把持する工具を工具マガジン70に格納された複数の工具のうちの何れかの工具に交換する交換動作において、タッチセンサ96を使用して、主軸11に工具12が把持されているか否かを確認する動作を実行可能である。即ち、CPU85は、交換動作において、交換した工具12を主軸11により把持した後に、タッチセンサ96により主軸11に把持された工具12の先端を検出してから、該工具12を用いて加工を開始する第1モードを実行可能である。また、CPU85は、主軸11に把持していた工具12を工具マガジン70に戻した後は、タッチセンサ96により主軸11に工具12が把持されている否かを確認する動作を行う。
[ワークの保装置]
ここで、上述の図2に示したワークの保持装置41は、ディスク状のワークWを保持するもので、ワークWの周囲の一部が開口した形状を有する。一方、このようなワークWを保持する保持装置41aとして図4(a)に示す構成もある。図4(a)に示す保持装置41aは、ディスク状のワークの全周を囲うように保持する。
図4(a)に示すワークの保持装置(ディスククランプユニット)41aについて、より詳しく説明する。保持装置41aは、両端が支持されて加工装置100の第1回転機構50の回転部51に取り付けられる下層部品となる取付板(反転部材)401、中層部品のディスクホルダー402、押さえ部材となる上層部品のディスク押さえプレート403により構成されている。保持装置41aにディスク状のワークWを取り付ける場合には、ディスクホルダー402によりワークWの周囲を保持し、ディスク押さえプレート403によりワークWを上から押さえて固定する。取付板401は、回転部51に取り付けられ、回動させられることで工具に対する面を一方面側から一方面側とは反対側の他の面に反転する反転部材として機能する。即ち、反転部材は、取り付けられたワークを180°回転させて、工具に対するワークの加工される面の表裏を反転させる。
一方、ワークとしては、図4(b)に示すように、ブロック状のワーク、即ち、歯科材料ブロックがある。歯科材料ブロックは、例えば単冠用ブロックであり、図4(b)に示す保持装置41bでは、専用の治具である固定装置510に複数の歯科材料ブロック300を固定し、これを保持装置41bに組み付けるようにしている。そして、この保持装置41bを図2の保持装置41に代えて加工装置100に組み付けることで、歯科材料ブロック300に対して加工を行う。
固定装置510は、フレーム500を有し、複数の歯科材料ブロック300をフレーム500に対してそれぞれ固定ねじ501にて固定している。具体的には、フレーム500は、内側に厚み方向に貫通した貫通穴500aが形成されており、その内周面500bに複数の挿入穴502が厚み方向に直交する方向に形成されている。歯科材料ブロック300はピンを有し、このピンをフレーム500に設けられた挿入穴502に挿入し、固定ねじ501で係止することで、歯科材料ブロック300をフレーム500に対して位置決め固定している。回り止めピン503は、歯科材料ブロック300のくぼみに入り、加工する際に歯科材料ブロック300が回転することを防いでいる。
本実施形態の場合、このような各歯科材料ブロック300の固定機構は、1つの固定装置510に対して12個ある。これらの固定機構は、それぞれに対してワーク番号505が割り振られている。この数字は固定できるブロックの数であり、その数字の下に歯科材料ブロック300が取り付けられる。保持装置41bは、図4(a)に示す保持装置41aと同様に取付板401を有し、取付板401に、複数の歯科材料ブロック(第2の加工対象物)300を固定したフレーム500が取り付けられる。取付板401には、加工装置100の第1回転機構50に固定するための固定用のねじ穴404が形成されている。そして、このねじ穴404にねじを挿通して、第1回転機構50の所定のねじ穴にこのねじを螺合することで、固定装置510が第1回転機構50に固定される。
加工装置100は、図2で説明した構成により主軸11とワークWを保持した保持装置41、41a、41bをX、Y、Z軸の3方向に相対移動させると共に、保持装置41、41a、41bを回転させることで、ワークWの表面又は裏面に対して所定の切削加工を実施する。また、ワークWが上述の複数の歯科材料ブロック300である場合、加工装置100は、複数の加工領域内にそれぞれ配置された複数の歯科材料ブロック300を加工可能である。加工領域は、ワーク番号に対応したX軸方向及びY軸方向の所定の領域である。本実施形態では、最大12個の加工領域を有する。即ち、保持装置41bは、最大12個まで歯科材料ブロック300を取り付けることができる。このため、加工装置100は、一度の加工オペレーションで、最大12個の歯科材料ブロック300を加工することができる。
ここで、図4(b)に示した保持装置41bの固定装置510は、歯科材料ブロック300のピンをフレーム500の挿入穴502に挿入し、固定ねじ501で係止することで、歯科材料ブロック300をフレーム500に対して位置決め固定している。後述する図6(a)を参照して説明すると、歯科材料ブロック300のピン301には係止溝302が形成されており、この係止溝302に固定ねじ501の先端が係止されることで歯科材料ブロック300が固定される。したがって、図4(b)に示した固定装置510の場合、歯科材料ブロック300がフレーム500に位置決め固定される位置は、フレーム500の内周面500bよりも外側にある。このため、歯科材料ブロック300に対して加工を行う場合、この固定位置から加工位置までの距離が長くなってしまい、加工中の歯科材料ブロック300の撓み量が大きくなってしまう。この結果、加工精度が低下したり、ブロックに欠けなどが生じたりする虞がある。
特に、歯科材料ブロック300を加工して得られる歯科用補綴物は、後述する図9に示すように厚さが薄いものになる。したがって、例えば、歯科材料ブロック300の先端部(ピン301とは反対側の端部)に加工を施した場合などに、加工中の歯科材料ブロック300の撓み量が大きいと、加工中にブロックの薄くなった部分に欠けが生じる虞がある。したがって、本実施形態では、以下のように歯科材料ブロック300を固定することで、加工中の歯科材料ブロック300の撓みを抑えて、加工精度を向上させるとともに、ブロックに欠けなどが生じることを抑制している。
[固定装置]
本実施形態の歯科材料ブロック300の固定装置610について、図5ないし図9を用いて説明する。図5は、本実施形態に係る固定装置の斜視図である。固定装置610は、フレーム600(650)と、位置決め部620とを有する。なお、後述する図6(a)に示す構成をフレーム600、図6(b)に示す構成をフレーム650とする。フレーム600とフレーム650は、挿入穴の有無が異なるだけで基本的な構成は同じである。以下では、特に区別を要しない場合には、代表してフレーム600を用いて説明する。
フレーム600は、略矩形の板状に形成され、内側に厚み方向に貫通した貫通穴600aが形成されており、貫通穴600aの内周面(側面)600bに沿って複数の歯科材料ブロック300が配置されている。貫通穴600aは、略長方形に形成されており、複数の歯科材料ブロック300は、貫通穴600aの対向する長辺に沿ってそれぞれ配置されている。本実施形態では、歯科材料ブロック300を5個ずつ、合計10個配置している。また、図4(b)の構成と同様に、フレーム600には、ワーク番号605が割り振られている。ワーク番号605は、フレーム600の表面を彫ることで設けても良いし、印字などにより設けても良い。なお、図5の構成の場合も、図4(b)の構成と同様に、貫通穴600aの対向する短辺にも1個ずつ歯科材料ブロック300を配置するようにしても良い。
位置決め部620は、フレーム600に固定され、内周面600bに沿って配置された複数の歯科材料ブロック300を厚み方向両側から挟持することで、複数の歯科材料ブロック300をフレーム600に対して位置決め固定する。具体的には、図6(a)、(b)に示すように、位置決め部620は、第1当接部621と、第2当接部622とを有する。第1当接部621は、フレーム600に固定され、歯科材料ブロック300の厚み方向片面に当接する。第2当接部622は、フレーム600に固定され、歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接する。
図6(a)に示す構成の場合、歯科材料ブロック300にはピン301が設けられているが、図6(b)に示すように、歯科材料ブロック300にピンが設けられていない場合もある。図6(a)のフレーム600は、ピン301を挿入するための挿入穴602が内周面600bに開口するように形成されており、図6(b)のフレーム650は、ピンを挿入するための挿入穴が形成されていない。
図6(a)に示すように、歯科材料ブロック300にピン301がある場合、フレーム600には、ピン301を挿入するための挿入穴602を形成することが好ましい。勿論、歯科材料ブロック300にピンがなくても、図6(a)に示すフレーム600に固定可能である。挿入穴602は、複数の歯科材料ブロック300の最大固定可能数に対応して複数形成されている。複数の挿入穴602は、厚み方向に直交する方向に形成されている。
一方、図6(b)に示すように、歯科材料ブロック300にピンがない場合、ピンを挿入するための挿入穴をフレーム650に設けなくても良い。但し、歯科材料ブロック300にピン301がある場合でも、ピン301を歯科材料ブロック300が配置される内周面600bとは反対側(貫通穴600aの内側)に向ければ、挿入穴がないフレーム650に固定可能である。
また、図6(a)、(b)の何れの構成の場合も、フレーム600、650には、第1当接部621及び第2当接部622を固定するためのねじ穴606が形成されている。図6(a)、(b)では、第2当接部622を固定するためのねじ穴が不図示であり、図6(b)では、第1当接部621を固定するためのねじ穴が不図示である。第1当接部621及び第2当接部622は、固定ねじ601が貫通する貫通穴621c(図9参照、第2当接部622の貫通穴は不図示)が形成されており、固定ねじ601を貫通穴621cに挿通し、ねじ穴606にねじ止めすることでフレーム600(650)に固定される。
本実施形態では、図5に示すように、第1当接部621は、複数の歯科材料ブロック300のそれぞれに対し、歯科材料ブロック300の厚み方向片面に当接するように複数設けられている。即ち、本実施形態では、第1当接部621は、フレーム600に固定する歯科材料ブロック300と同数設けられている。
このような第1当接部621は、図5ないし図6(b)に示すように、固定部621aと、爪部621bとを有する。固定部621aは、フレーム600の厚み方向片面に固定される。具体的には、固定部621aは、上述のように固定ねじ601が貫通可能な貫通穴621cが形成されており、固定ねじ601によりフレーム600に固定される。爪部621bは、内周面600bよりも歯科材料ブロック側に突出し、且つ、固定部621aよりも厚み方向他面の側に突出して、歯科材料ブロック300の厚み方向片面に当接する。即ち、爪部621bは、固定部621aが固定されるフレーム600の片面よりも貫通穴600a側に突出し、歯科材料ブロック300の内周面600bと対向する面よりも先端側で歯科材料ブロック300の片面に当接する。
一方、第2当接部622は、後述する図8に示すように、複数の歯科材料ブロック300のうち、少なくとも2個以上の歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接するように設けられている。本実施形態では、後述する第2の実施形態の図10(b)に示す場合と同様に、内周面600bの長辺に沿って配置された5個の歯科材料ブロック300に対して1個の第2当接部622を設けている。即ち、本実施形態では、2個の第2当接部622を設けて、それぞれ5個の歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接させている。
このような第2当接部622は、図6(a)、(b)に示すように、固定部622aと、段差部622bとを有する。固定部622aは、フレーム600の厚み方向他面に固定される。具体的には、固定部622aは、後述する図10(b)に示す場合と同様に、固定ねじ601が貫通可能な貫通穴がフレーム600の長辺の中央寄りの2箇所に形成されており、固定ねじ601によりフレーム600に固定される。段差部622bは、内周面600bよりも歯科材料ブロック側に突出し、且つ、固定部622aよりも厚み方向に凹んだ形状を有し、歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接する。即ち、段差部622bは、固定部622aが固定されるフレーム600の他面よりも貫通穴600a側に突出し、歯科材料ブロック300の内周面600bと対向する面よりも先端側で歯科材料ブロック300の他面に当接する。
歯科材料ブロック300をフレーム600に位置決め固定する場合、例えば、第1当接部621及び第2当接部622を予めフレーム600に固定しておく。この際、例えば、第2当接部622をフレーム600の厚み方向他面に対して、固定ねじ601により緩みがないように固定しておき、第1当接部621をフレーム600の厚み方向片面に対して、固定ねじ601により緩く固定しておく。即ち、第1当接部621は、固定ねじ601に沿って移動可能となるように、フレーム600の厚み方向片面に対して固定しておく。
この状態で、歯科材料ブロック300の基端部303を爪部621bと段差部622bとの間に挿入する。この際、第1当接部621が固定ねじ601に沿って移動可能であるため、基端部303を爪部621bと段差部622bとの間に円滑に配置可能である。また、歯科材料ブロック300にピン301がある場合には、歯科材料ブロック300を爪部621bと段差部622bとの間に挿入する際にフレーム600の挿入穴602にピン301を挿入する。ピン301を挿入穴602に挿入することで、歯科材料ブロック300の内周面600bの長手方向に沿ったおおまかな位置決めが可能となる。そして、第1当接部621側の固定ねじ601を締め付けることで爪部621bと段差部622bとの間隔を狭めていき、爪部621bと段差部622bとで歯科材料ブロック300の基端部303を挟持固定する。
なお、歯科材料ブロック300を第1当接部621と第2当接部622により挟持固定する方法はこれに限らず、例えば、歯科材料ブロック300のピン301をフレーム600の挿入穴602に挿入してから第1当接部621と第2当接部622とで挟持するようにしても良い。或いは、第2当接部622をフレーム600に固定しておき、歯科材料ブロック300を第2当接部622の段差部622bに載置してから第1当接部621をフレーム600に固定して、歯科材料ブロック300を第1当接部621と第2当接部622により挟持するようにしても良い。
このように第1当接部621と第2当接部622とで歯科材料ブロック300をフレーム600に対して位置決め固定した状態で、上述の加工装置100により歯科材料ブロック300を加工する。そして、図7ないし図9に示した歯科用補綴物を得る。図7ないし図9に示す歯科用補綴物は、単冠310である。図8及び図9に示すように、第1当接部621及び第2当接部622は、歯科材料ブロック300の基端部303を挟持している。即ち、基端部303が第1当接部621の爪部621bと第2当接部622の段差部622bに挟持されている。基端部303は、歯科材料ブロック300を単冠310に加工した後も、加工されないで残る部分である。
このように本実施形態の場合、位置決め部620は、複数の歯科材料ブロック300を厚み方向両側から挟持することで、複数の歯科材料ブロック300をフレーム600に対して位置決め固定している。このため、歯科材料ブロック300を加工位置により近い位置で固定できる。この結果、加工中の歯科材料ブロック300の撓みを抑えて、加工精度を向上させるとともに、ブロックに欠けなどが生じることを抑制できる。
即ち、本実施形態の場合、図4(b)に示した構成のように、ピン301の係止溝302(図6(a)参照)に固定ねじを係止して歯科材料ブロック300を位置決め固定する場合よりも、固定位置を加工位置に近づけることができる。このため、加工中の歯科材料ブロック300の撓みを抑制でき、特に、図9に示すように、厚さが薄くなる単冠310に対する加工であっても、加工中に欠けが生じることを抑制できる。
なお、本実施形態の場合、位置決め部620により歯科材料ブロック300をフレーム600に位置決め固定しているが、これに加えて、図4(b)に示した構成のように、ピン301の係止溝302に固定ねじを係止するようにしても良い。また、爪部の長さの異なる第1当接部を用意すれば、異なる厚みの歯科材料ブロックを挟持することができる。このとき、第2当接部の段差部の段差の大きさを変更してもよい。また、爪部の長さを伸縮可能に構成してもよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図10(a)ないし図13(c)を用いて説明する。本実施形態では、上述の第1の実施形態の構成に加えて、複数の歯科材料ブロック300の先端側についても位置決め固定するようにしている。その他の構成及び作用は上述の第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の固定装置710は、フレーム600と、第1位置決め部としての位置決め部620と、中板700と、第2位置決め部720とを有する。フレーム600及び位置決め部620の構成は第1の実施形態と同じである。
なお、図10(a)は、固定装置710を厚み方向片面から見た斜視図、図10(b)は、固定装置710を厚み方向他面から見た斜視図である。図11は、固定装置710の分解斜視図である。図12(a)は、固定装置710を厚み方向片面から見た平面図、図12(b)は、固定装置710を厚み方向他面から見た平面図である。図13(a)は、固定装置710の側面図、図13(b)は、固定装置710を短手方向に切断した断面図、図13(c)は、固定装置710を長手方向に切断した断面図である。
中板700は、フレーム600の内周面600bに沿って配置された複数の歯科材料ブロック300の内周面600bとは反対側の端部(先端部)と対向する位置に、貫通穴600aの一部を掛け渡すようにフレーム600に固定されている。本実施形態では、中板700は、略矩形状のフレーム600の互いに対向する短辺同士を掛け渡すように配置されている。また、中板700は、フレーム600の互いに対向する長辺に沿ってそれぞれ配置され、短辺方向に対向する歯科材料ブロック300の先端同士の間に配置されている。
また、中板700は、図11に示すように、フレーム600の貫通穴600aに配置され、後述する複数の第1当接部721が固定される本体部700aと、中板700をフレーム600に固定するための一対の固定部700bとを有する。本体部700aは、図13(b)に示すように、短手方向の両側の側面700cが歯科材料ブロック300の先端面と対向する。また、側面700cには、図10(a)、図11、図12(a)、(b)、図13(c)に示すように、複数の仕切り部700dが歯科材料ブロック300側に向けて突出形成されている。仕切り部700dは、隣り合う歯科材料ブロック300の間に配置され、中板700に対して歯科材料ブロック300の先端側の中板700の長手方向に関する位置決めを図るとともに、加工する際に歯科材料ブロック300が回転することを防いでいる。
一対の固定部700bは、図10(a)、図11、図12(a)、図13(a)、(c)に示すように、本体部700aの長手方向両端部に配置され、フレーム600に固定される。本実施形態では、一対の固定部700bは、本体部700aの厚み方向片面で後述する複数の第1当接部721が固定される面から離れる方向に突出し、且つ、中板700の長手方向両端面よりも外側に突出するように設けられている。そして、中板700をフレーム600の貫通穴600aに、フレーム600の厚み方向片側から挿入した際に、一対の固定部700bがフレーム600の短辺側部分の片面に引っかかるようにしている。この際、本体部700aは貫通穴600a内に侵入可能である。そして、一対の固定部700bを固定ねじ700eでフレーム600に固定することで、中板700が貫通穴600aの一部を掛け渡すようにフレーム600に固定される。
第2位置決め部720は、中板700に設けられ、複数の歯科材料ブロック300の内周面600bとは反対側の端部(先端部)を中板700に位置決め固定する。本実施形態では、第2位置決め部720は、位置決め部620と同様に、複数の歯科材料ブロック300を厚み方向両側から挟持することで中板700に位置決め固定する。即ち、第2位置決め部720は、図10(a)、(b)、図11、図12(a)、(b)、図13(b)に示すように、第1当接部721と、第2当接部722とを有する。中板側第1当接部としての第1当接部721は、中板700に固定され、歯科材料ブロック300の厚み方向片面に当接する。第2当接部722は、中板700と一体に設けられ、歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接する。
図11、図13(b)に示すように、中板700には、第1当接部721を固定するためのねじ穴706が形成されている。第1当接部721は、固定ねじ701が貫通する貫通穴721cが形成されており、固定ねじ701を貫通穴721cに挿通し、ねじ穴706にねじ止めすることで中板700に固定される。
本実施形態では、図10(a)、図12(a)に示すように、第1当接部721は、複数の歯科材料ブロック300のそれぞれに対し、歯科材料ブロック300の厚み方向片面に当接するように複数設けられている。即ち、本実施形態では、第1当接部721は、フレーム600に固定する歯科材料ブロック300と同数設けられている。
このような第1当接部721は、図13(b)に示すように、固定部721aと、爪部721bとを有する。固定部721aは、中板700の厚み方向片面に固定される。具体的には、固定部721aは、上述のように固定ねじ701が貫通可能な貫通穴721cが形成されており、固定ねじ701により中板700に固定される。爪部721bは、中板700の側面700cよりも歯科材料ブロック側に突出し、且つ、固定部721aよりも厚み方向他面の側に突出して、歯科材料ブロック300の厚み方向片面に当接する。即ち、爪部721bは、歯科材料ブロック300の先端部の片面に当接する。
一方、中板側第2当接部としての第2当接部722は、図10(b)、図11、図12(b)、図13(b)に示すように、中板700の本体部700aの側面700cのうち、厚み方向の他面側の端部から歯科材料ブロック300側に突出するように設けられている。本実施形態では、第2当接部722は、第1当接部721と同様に、フレーム600に固定する歯科材料ブロック300と同数設けられている。なお、フレーム600に固定される第2当接部622と同様に、1つの第2当接部622が複数の歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接するようにしても良い。
このような本実施形態の場合、フレーム600側に固定された位置決め部620に加えて、中板700をフレーム600に固定し、この中板700にも歯科材料ブロック300の位置決め固定を行う第2位置決め部720を設けている。即ち、歯科材料ブロック300は、基端部が位置決め部620によりフレーム600に位置決め固定され、先端部が第2位置決め部720により中板700に位置決め固定される。このため、加工中の歯科材料ブロック300の撓みをより抑えることができ、加工精度を向上させるとともに、ブロックに欠けなどが生じることを抑制できる。
なお、本実施形態では、歯科材料ブロック300の中板700への位置決め固定は、第2位置決め部720により行ったが、歯科材料ブロック300がピン301を有する構成の場合、中板700にピン301を挿入可能な挿入穴を設け、このピン301を挿入穴に挿入した状態で固定ねじにより係止するようにしても良い。このとき、中板700で分割したフレーム600内の一方側であって、先にブロックを取り付ける側にピン301を有する歯科材料ブロック300を取り付けてもよい。そして、フレーム600内の他方側には、中板700をフレーム600に取り付けた後に、ピン301のない歯科材料ブロック300を取り付けると、フレーム600内の一方側及び他方側に歯科材料ブロック300を取り付けることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図14(a)ないし図15を用いて説明する。上述の第2の実施形態では、歯科材料ブロック300の基端部をフレーム600に対して位置決め部620により位置決め固定している。これに対して本実施形態では、歯科材料ブロック300の基端部は、ピンを固定ねじで係止することで位置決め固定している。その他の構成及び作用は上述の第2の実施形態と同様であるため、同様の構成には同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の固定装置810は、第2の実施形態と同様に、中板800及び第2位置決め部720を有し、複数の歯科材料ブロック300の先端側を第2位置決め部720及び中板800を介してフレーム600に固定している。中板800は、上板800aと、下板800bとで構成されており、図15に示すように、上板800aと下板800bとで複数の歯科材料ブロック300を挟みこむようにしている。上板800aには、中板側第1当接部としての第1当接部721が固定ねじ701により固定されている。下板800bには、中板側第2当接部としての第2当接部722が一体に形成されている。なお、図14(a)は、固定装置810を厚み方向片面から見た斜視図、図14(b)は、固定装置810を厚み方向他面から見た斜視図である。図15は、固定装置810の分解斜視図である。
本実施形態の場合、複数の歯科材料ブロック300の基端側は、図4(b)に示した構成と同様に、ピン301をフレーム600の挿入穴602に挿入し、ピン301の係止溝に固定ねじ601を係止することで、フレーム600に対して位置決め固定している。また、本実施形態では、ピン301を固定ねじ601で係止することに加えて、第1の実施形態の第2当接部622と同様の当接部801が、フレーム600の厚み方向他面に固定されている。
当接部801は、複数の歯科材料ブロック300のうち、少なくとも2個以上の歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接するように設けられている。本実施形態では、内周面600bの長辺に沿って配置された5個の歯科材料ブロック300に対して1個の当接部801を設けている。
また、当接部801は、上述の第2当接部622と同様に、固定部と、段差部とを有する。固定部は、フレーム600の厚み方向他面に固定ねじ601により固定される。段差部は、内周面600bよりも歯科材料ブロック側に突出し、且つ、固定部よりも厚み方向に凹んだ形状を有し、歯科材料ブロック300の厚み方向他面に当接する。
このような本実施形態の場合、歯科材料ブロック300は、基端部がピン301と固定ねじ601によりフレーム600に位置決め固定され、先端部が第2位置決め部720により中板700に位置決め固定される。このため、加工中の歯科材料ブロック300の撓みをより抑えることができ、加工精度を向上させるとともに、ブロックに欠けなどが生じることを抑制できる。
なお、歯科材料ブロック300の基端側の固定を省略しても良い。即ち、歯科材料ブロック300として、ピンがない構成であっても中板800を介して歯科材料ブロック300をフレーム600に固定可能である。具体的には、歯科材料ブロック300の先端部を中板800及び第2位置決め部720により固定し、基端部は固定しない構成としても良い。この場合、中板800及び第2位置決め部720が、フレーム600に固定され、内周面600bに沿って配置された複数の歯科材料ブロック300を厚み方向両側から挟持することで、複数の歯科材料ブロック300をフレーム600に対して位置決め固定する位置決め部に相当する。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について、図16(a)、(b)を用いて説明する。本実施形態は、第2の実施形態の構成に対して、中板及び第2当接部をフレームに一体に設けるとともに、第1当接部の爪部を省略している。その他の構成及び作用は、上述の第2の実施形態と同様であるため、同様の構成には同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の固定装置710Aは、フレーム600Aと、第1位置決め部としての位置決め部620Aと、中板700Aと、第2位置決め部720Aとを有する。これらの基本的な構成は、第2の実施形態と同じである。但し、以下の点で、第2の実施形態と異なる。
まず、位置決め部620Aは、第1当接部621Aと、第2当接部622Aとを有する。第1当接部621Aは、フレーム600Aの貫通穴600aの内周面600bに沿って配置された複数の歯科材料ブロック300の基端側の厚み方向片面に当接し、第2当接部622Aは、複数の歯科材料ブロック300の基端側の厚み方向他面に当接する。
本実施形態の場合、第1当接部621Aは、第2の実施形態の第1当接部621と異なり、爪部621bを有していない。即ち、本実施形態の場合、フレーム600Aの第1当接部621Aが固定される部分の面は、他の部分よりも凹んでおり、歯科材料ブロック300の片面がこの面よりも若干突出するようになっている。このため、第1当接部621Aの歯科材料ブロック300と当接する側の面に爪部621bを設けずに、この面を平らな面としても、第1当接部621Aが歯科材料ブロック300の片面と当接可能である。また、本実施形態の場合、第2当接部622Aは、フレーム600Aと一体に形成されている。また、本実施形態では、歯科材料ブロック300はピンがなく、フレーム600Aにはピンが挿入される挿入穴が形成されていない。歯科材料ブロック300は、第1当接部621Aと第2当接部622Aとで挟持されることで基端部がフレーム600Aに対して位置決め固定されている。
次に、第2位置決め部720Aは、第1当接部721Aと、第2当接部722Aとを有する。中板側第1当接部としての第1当接部721Aは、中板700Aに固定され、歯科材料ブロック300の先端側の厚み方向片面に当接する。第2当接部722Aは、中板700Aと一体に設けられ、歯科材料ブロック300の先端側の厚み方向他面に当接する。
本実施形態の場合、第1当接部721Aは、第2の実施形態の第1当接部721と異なり、爪部721bを有していない。即ち、本実施形態の場合、中板700Aをフレーム600Aの短辺部分よりも凹ませており、歯科材料ブロック300の片面がこの面よりも若干突出するようになっている。このため、第1当接部721Aの歯科材料ブロック300と当接する側の面に爪部621bを設けずに、この面を平らな面としても、第1当接部721Aが歯科材料ブロック300の片面と当接可能である。また、本実施形態の場合、中板700Aは、第2の実施形態と異なり、貫通穴600aの一部を掛け渡すようにフレーム600Aと一体に設けられている。
本実施形態の場合、第1当接部621A、721Aが固定されるフレーム600Aの一部及び中板700Aを凹ませることで、第1当接部621A、721Aを固定する固定ねじ601、701の突出量を抑制でき、加工時に工具が干渉する範囲を狭くできる。
なお、本実施形態においても、歯科材料ブロック300の基端側と他端側の何れか一方を、ピンと固定ねじで固定する構成としても良いし、或いは、フレームに対して固定しない構成としても良い。
<第5の実施形態>
第5の実施形態について、図17を用いて説明する。本実施形態は、加工装置100に取り付けられる固定装置によって制御を変更するものである。特に、本実施形態では、固定装置が中板を有するか有さないかで、加工禁止領域を変更している。中板を有する構成としては、例えば、上述の第2~第4の実施形態の構成であり、中板を有さない構成は、例えば、上述の図4(b)に示した構成や第1の実施形態の構成である。
本実施形態では、例えば、加工装置100に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部端末に、予め、中板を有する固定装置の加工テンプレートと、中板を有さない固定装置の加工テンプレートを登録しておく。加工テンプレートには、その固定装置における加工禁止領域が含まれる。加工禁止領域は、加工中に工具が、中板、第1当接部、第2当接部、フレームなどの歯科材料ブロック300の周囲にある部材と干渉しないように設定される領域である。したがって、中板の有無によってこの加工禁止領域が異なる。即ち、本実施形態では、中板があるかないかで、工具が中板や第1当接部などにぶつからないように制御を変更している。
このような中板の有無により制御を変更する制御フロー具体例について、図17を用いて説明する。まず、外部端末に入っている加工データ作成アプリを起動する(S1)。そして、アプリ内で加工条件などを登録する。これとともに、外部端末の表示部には、使用する固定装置(治具)の選択が可能な画面が表示される。そして、ユーザは、この画面において、中板がある固定装置と、中板がない固定装置の何れか一方を選択する。
中板がない固定装置が選択された場合には(S2のYES)、この固定装置に対応した加工禁止領域を読み出す(S3)。一方、中板がある固定装置が選択された場合には(S2のNO)、この固定装置に対応した加工禁止領域を読み出す(S4)。次いで、加工した単冠のSTLデータを読み込む(S5)。STLデータとは、加工したい単冠の3次元データである。このSTLデータは、中板の有無に関わらず同じである。
加工データ作成アプリでは、S3又はS4で読みだされた加工禁止領域に重複しないように、S5で読みだしたSTLデータを選択して配置し、工具による加工経路(加工パス)を計算する(S6)。これにより、加工データが完成する(S7)。そして、加工装置100は、このように加工データ作成アプリで作成された加工データに基づいて、固定装置に固定された歯科材料ブロックに対して加工を行う。
また、本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
複数の歯科材料ブロックを位置決め固定するための固定装置であって、
側面に沿って前記複数の歯科材料ブロックが配置されるフレームと、
前記フレームに固定され、前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックを厚み方向両側から挟持することで、前記複数の歯科材料ブロックを前記フレームに対して位置決め固定する位置決め部と、を備えた
ことを特徴とする固定装置。
(構成2)
前記位置決め部は、前記フレームに固定され、前記複数の歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接する第1当接部と、前記フレームに固定され、前記複数の歯科材料ブロックの前記厚み方向他面に当接する第2当接部とを有する
ことを特徴とする構成1に記載の固定装置。
(構成3)
前記第1当接部は、前記フレームの前記厚み方向片面に固定される固定部と、前記側面よりも前記歯科材料ブロック側に突出し、且つ、前記固定部よりも前記厚み方向他面の側に突出して、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接する爪部とを有する
ことを特徴とする構成2に記載の固定装置。
(構成4)
前記第1当接部は、前記複数の歯科材料ブロックのそれぞれに対し、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接するように複数設けられ、
前記第2当接部は、前記複数の歯科材料ブロックのうち、少なくとも2個以上の歯科材料ブロックの前記厚み方向他面に当接するように設けられている
ことを特徴とする構成2又は3に記載の固定装置。
(構成5)
前記フレームは、内側に前記厚み方向に貫通した貫通穴が形成されており、
前記側面は、前記貫通穴の内周面である
ことを特徴とする構成1ないし4の何れか1つに記載の固定装置。
(構成6)
前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部と対向する位置に、前記貫通穴の一部を掛け渡すように前記フレームに固定された中板と、
前記位置決め部を第1位置決め部とした場合に、前記中板に設けられ、前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部を前記中板に位置決め固定する第2位置決め部と、を更に備えた
ことを特徴とする構成5に記載の固定装置。
(構成7)
前記第2位置決め部は、前記複数の歯科材料ブロックを厚み方向両側から挟持することで前記中板に位置決め固定する
ことを特徴とする構成6に記載の固定装置。
(構成8)
前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部と対向する位置に、前記貫通穴の一部を掛け渡すように前記フレームと一体に設けられた中板と、
前記位置決め部を第1位置決め部とした場合に、前記中板に設けられ、前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部を前記中板に位置決め固定する第2位置決め部と、を更に備えた
ことを特徴とする構成5に記載の固定装置。
(構成9)
前記位置決め部は、前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部と対向する位置に、前記貫通穴の一部を掛け渡すように前記フレームに固定された中板と、前記中板に固定され、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接する中板側第1当接部と、前記中板と一体に設けられ、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向他面に当接する中板側第2当接部とを有する
ことを特徴とする構成5に記載の固定装置。
(構成10)
前記複数の歯科材料ブロックは、それぞれ厚み方向と直交する方向に突出するピンを有し、
前記フレームには、前記ピンが挿入される挿入穴が前記側面に開口するように形成されている
ことを特徴とする構成1ないし9の何れか1つに記載の固定装置。
(構成11)
工具を把持する主軸と、
工具により加工する複数の歯科材料ブロックを位置決め固定した固定装置を保持する保持装置と、
前記保持装置を回動させる回動装置と、を備え、
前記固定装置は、構成1ないし10の何れか1項に記載の固定装置である
ことを特徴とする加工装置。
11・・・主軸
41、41a、41b・・・保持装置
50・・・第1回転機構(回動装置)
100・・・加工装置
300・・・歯科材料ブロック
301・・・ピン
600、600A、650・・・フレーム
600a・・・貫通穴
600b・・・内周面(側面)
602・・・挿入穴
610、710、710A、810・・・固定装置
620、620A・・・位置決め部(第1位置決め部)
621、621A・・・第1当接部
621a・・・固定部
621b・・・爪部
622、622A・・・第2当接部
700、700A、800・・・中板
720、720A・・・第2位置決め部
721、721A・・・第1当接部(中板側第1当接部)
722、722A・・・第2当接部(中板側第2当接部)

Claims (11)

  1. 複数の歯科材料ブロックを位置決め固定するための固定装置であって、
    側面に沿って前記複数の歯科材料ブロックが配置されるフレームと、
    前記フレームに固定され、前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックを厚み方向両側から挟持することで、前記複数の歯科材料ブロックを前記フレームに対して位置決め固定する位置決め部と、を備えた
    ことを特徴とする固定装置。
  2. 前記位置決め部は、前記フレームに固定され、前記複数の歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接する第1当接部と、前記フレームに固定され、前記複数の歯科材料ブロックの前記厚み方向他面に当接する第2当接部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固定装置。
  3. 前記第1当接部は、前記フレームの前記厚み方向片面に固定される固定部と、前記側面よりも前記歯科材料ブロック側に突出し、且つ、前記固定部よりも前記厚み方向他面の側に突出して、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接する爪部とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の固定装置。
  4. 前記第1当接部は、前記複数の歯科材料ブロックのそれぞれに対し、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接するように複数設けられ、
    前記第2当接部は、前記複数の歯科材料ブロックのうち、少なくとも2個以上の歯科材料ブロックの前記厚み方向他面に当接するように設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の固定装置。
  5. 前記フレームは、内側に前記厚み方向に貫通した貫通穴が形成されており、
    前記側面は、前記貫通穴の内周面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固定装置。
  6. 前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部と対向する位置に、前記貫通穴の一部を掛け渡すように前記フレームに固定された中板と、
    前記位置決め部を第1位置決め部とした場合に、前記中板に設けられ、前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部を前記中板に位置決め固定する第2位置決め部と、を更に備えた
    ことを特徴とする請求項5に記載の固定装置。
  7. 前記第2位置決め部は、前記複数の歯科材料ブロックを厚み方向両側から挟持することで前記中板に位置決め固定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の固定装置。
  8. 前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部と対向する位置に、前記貫通穴の一部を掛け渡すように前記フレームと一体に設けられた中板と、
    前記位置決め部を第1位置決め部とした場合に、前記中板に設けられ、前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部を前記中板に位置決め固定する第2位置決め部と、を更に備えた
    ことを特徴とする請求項5に記載の固定装置。
  9. 前記位置決め部は、前記側面に沿って配置された前記複数の歯科材料ブロックの前記側面とは反対側の端部と対向する位置に、前記貫通穴の一部を掛け渡すように前記フレームに固定された中板と、前記中板に固定され、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向片面に当接する中板側第1当接部と、前記中板と一体に設けられ、前記歯科材料ブロックの前記厚み方向他面に当接する中板側第2当接部とを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の固定装置。
  10. 前記複数の歯科材料ブロックは、それぞれ厚み方向と直交する方向に突出するピンを有し、
    前記フレームには、前記ピンが挿入される挿入穴が前記側面に開口するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固定装置。
  11. 工具を把持する主軸と、
    工具により加工する複数の歯科材料ブロックを位置決め固定した固定装置を保持する保持装置と、
    前記保持装置を回動させる回動装置と、を備え、
    前記固定装置は、請求項1ないし10の何れか1項に記載の固定装置である
    ことを特徴とする加工装置。
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