JP2024026049A - ディスプレイスタンド用スライドレール組立体、スライドレール装置及びディスプレイスタンド - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、従来技術におけるディスプレイの位置調整範囲が顧客のニーズを満たすことが困難であるという問題を解決する。【解決手段】本発明は、ディスプレイスタンド用スライドレール組立体、スライドレール装置及びディスプレイスタンドを提供する。ディスプレイスタンド用スライドレール組立体は、スライドレールと、スライドレール上にスライド可能に設けられ、固定座に接続可能に構成された第１のスライド部材と、スライドレール上にスライド可能に設けられた第２のスライド部材であって、第２のスライド部材と第１のスライド部材は、それぞれスライドレールの対向する両側に位置し、第２のスライド部材は、パネルに接続可能に構成されている、第２のスライド部材とを含む。【選択図】図４

Description

本発明はディスプレイスタンドの技術分野に関し、具体的には、ディスプレイスタンド用スライドレール組立体、スライドレール装置及びディスプレイスタンドに関する。

従来技術では、ディスプレイスタンド用スライドレール組立体は一般に、単一のスライドレール構造であり、ディスプレイは固定座に対して１ストロークしか移動できないため、ディスプレイの移動範囲が小さく、ディスプレイの位置調整範囲が顧客のニーズに沿えることが困難である。

本発明の主な目的は、従来技術におけるディスプレイの位置調整範囲が顧客のニーズを満たすことができないという問題を解決するために、ディスプレイスタンド用スライドレール組立体、スライドレール装置及びディスプレイスタンドを提供することである。

上記の目的を達成するために、本発明の一態様によれば、ディスプレイスタンド用スライドレール組立体が提供され、ディスプレイスタンド用スライドレール組立体は、スライドレールと、スライドレール上にスライド可能に設けられ、固定座に接続可能に構成された第１のスライド部材と、スライドレール上にスライド可能に設けられた第２のスライド部材であって、第２のスライド部材と第１のスライド部材は、それぞれスライドレールの対向する両側に位置し、第２のスライド部材は、パネルに接続可能に構成されている、第２のスライド部材とを含む。

更に、第１のスライド部材には第１のスライド溝が設けられており、スライドレールの少なくとも一部が第１のスライド溝とスライド可能に係合する。

更に、第２のスライド部材には第２のスライド溝が設けられており、スライドレールの少なくとも一部が第２のスライド溝とスライド可能に係合する。

更に、スライドレールには第３のスライド溝が設けられており、第２のスライド部材は第３のスライド溝内にスライド可能に設けられている。

更に、スライドレールは、相互に接続された第１の本体と第２の本体を含み、第１の本体は第１のスライド溝とスライド可能に係合し、第２の本体は第２のスライド溝とスライド可能に係合する。

更に、第１の本体と第２の本体は、スライドレールの高さ方向に沿って位置をずらして設けられている。

更に、スライドレール組立体は、順に入れ子された複数の第１のスライド部材を含み、隣接する任意の２つの第１のスライド部材がスライド可能に係合し、及び／又は、スライドレール組立体は、順に入れ子された複数の第２のスライド部材を含み、隣接する任意の２つの第２のスライド部材がスライド可能に係合する。

更に、スライドレール組立体が複数の第１のスライド部材を含む場合、複数の第１のスライド部材の長さが異なる。

更に、スライドレール組立体は第１のスライド部材に設けられた耐摩耗性部材を更に含み、耐摩耗性部材は第１のスライド部材とスライドレールとの間に位置し、又は、スライドレール組立体は少なくとも１つのロック部材を更に含み、第１のスライド部材と第２のスライド部材の少なくとも一方にはロック部材が挿設され、外力の作用下で、ロック部材は、スライドレールに当接するロック位置と、スライドレールから離れるロック解除位置とを有する。

更に、スライドレールには長穴が設けられており、長穴はスライドレールの長さ方向に沿って延びており、スライドレール組立体は位置決め部材を更に含み、位置決め部材の一端は第１のスライド部材に接続され、位置決め部材の他端は長穴内にスライド可能に設けられている。

本発明の別の態様によれば、スライドレール装置が提供され、スライドレール装置は、上記のスライドレール組立体と、簡易脱着組立体であって、スライドレール組立体は簡易脱着組立体を介して固定座に取り外し可能に接続される、簡易脱着組立体と、スレイドレール組立体に接続され、また、固定座に対するスライドレール組立体の回転を制限するように固定座に係合されて位置決めする、位置決め組立体とを含む。

更に、簡易脱着組立体は、第１のスライド部材に接続され、第１のスライド部材から離れる側に突出する係合部材と、固定座に接続された接続部材であって、接続部材は係合キャビティを画定し、係合部材は係合キャビティに係合される、接続部材と、接続本体であって、接続本体に開口溝が設けられており、開口溝の開口部は係合部材を滑り込ませたり、取り外したりするために使用される、接続本体と、接続本体に接続され、開口部の片側に位置する弾性部材であって、弾性部材と開口溝の内壁より囲われて係合キャビティを形成する、弾性部材とを含む。

更に、位置決め組立体は、第１のスライド部材に接続され、簡易脱着組立体を収容するための取り付けキャビティを画定する回転防止構造と、それぞれ回転防止構造の対向する両側に挿設された２つのロック構造であって、外力の作用下で、ロック構造は固定座に当接するロック状態と、固定座から離れるロック解除状態とを有するように、ロック構造は、回転防止構造に対して移動可能に設けられている、２つのロック構造とを含む。

本発明の別の態様によれば、ディスプレイスタンドが更に提供され、ディスプレイスタンドは、固定座、パネル及び上記のスライドレール装置を含み、スライドレール装置はパネルと固定座とを接続するために用いられる。

本発明の技術的解決手段を適用して、第１のスライド部材及び第２のスライド部材をそれぞれスライドレールに対してスライド可能に設けることにより、スライドレールは、第２のスライド部材を第１のスライド部材及び固定座に対して所定のストロークだけスライドさせることができ、また、第２のスライド部材は、パネルをスライドレールに対して別の所定のストロークだけスライドさせることができ、その結果、パネルは固定座に対して２つの所定のストロークをスライドすることができ、それによって、パネルの移動範囲を増加し、顧客のニーズに合わせたディスプレイの位置調整範囲が可能となる。

本出願の一部を構成する添付図面は、本発明の更なる理解を提供するために使用され、本発明の例示的な実施例及びその説明は、本発明を説明するためのものであり、本発明に対する不当な限定を構成するものではない。
本発明のディスプレイスタンドの実施例１の正面図である。 図１のディスプレイスタンドの左側面図である。 図１のディスプレイスタンドの背面図である。 図１のディスプレイスタンドの一方向の分解構造概略図である。 図１のディスプレイスタンドの別の方向の分解構造概略図である。 本発明のディスプレイスタンドの実施例２の正面図である。 図６のディスプレイスタンドの左側面図である。 図６のディスプレイスタンドの背面図である。 図６のディスプレイスタンドの分解構造概略図である。

矛盾しない限り、本出願の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせることができることに理解されたい。以下、添付図面を参照し、実施例と併せて本発明を詳細に説明する。

図１、図２、図４、図７及び図９に示すように、本発明の実施例は、ディスプレイスタンド用スライドレール組立体を提供する。ディスプレイスタンド用スライドレール組立体は、スライドレール１０と、第１のスライド部材２０と、第２のスライド部材３０とを含む。第１のスライド部材２０は、スライドレール１０上にスライド可能に設けられ、第１のスライド部材２０は、固定座２に接続可能に構成され、第２のスライド部材３０は、スライドレール１０上にスライド可能に設けられ、第２のスライド部材３０と第１のスライド部材２０は、それぞれスライドレール１０の対向する両側に位置し、第２のスライド部材３０は、パネル３に接続可能に構成されている。

上記の技術的解決手段では、第１のスライド部材２０及び第２のスライド部材３０をそれぞれスライドレール１０に対してスライド可能に設けることにより、スライドレール１０は、第２のスライド部材３０を第１のスライド部材２０及び固定座２に対して所定のストロークだけスライドさせることができ、また、第２のスライド部材３０は、パネル３をスライドレール１０に対して別の所定のストロークだけスライドさせることができ、その結果、パネル３は固定座２に対して２つの所定のストロークをスライドすることができ、それによって、パネル３の移動範囲を増加し、顧客のニーズに合わせたディスプレイの位置調整範囲が可能となる。

なお、本発明の実施例では、上記の所定のストロークはスライドレール１０の長さと同じである。

なお、本発明の実施例では、パネル３はディスプレイを取り付けるために使用され、固定座２はディスプレイを支持するために支持フレームに取り付けられている。

図４及び図５に示すように、本発明の実施例では、第１のスライド部材２０には第１のスライド溝２１が設けられており、スライドレール１０の少なくとも一部が第１のスライド溝２１とスライド可能に係合する。このようにして、第１のスライド部材２０をスライドレール１０に嵌め込むことができ、第１のスライド部材２０はスライドレール１０に対して所定のストロークをスライドすることができる。

具体的には、本発明の実施例では、スライドレール組立体は順に入れ子された複数の第１のスライド部材２０を含み、隣接する任意の２つの第１のスライド部材２０がスライド可能に係合する。このようにして、固定座２に対するスライドレール１０の限界変位を増加させてスライドレール組立体のスライドストロークを増加させることができ、それによって、パネル３の移動範囲を増加し、顧客のニーズに合わせたディスプレイの位置調整範囲が可能となる。

好ましくは、本発明の実施例では、複数の第１のスライド部材２０の長さは異なる。このようにして、短い第１のスライド部材２０は、長い第１のスライド部材２０上をスライドすることができ、また、短い第１のスライド部材２０が長い第１のスライド部材２０から外れないように、長い第１のスライド部材２０の両端に位置決め部材を設けるのに便利である。

好ましくは、短い第１のスライド部材２０と長い第１のスライド部材２０は交互に設けられる。

図７に示すように、本発明の実施例では、スライドレール組立体は、第１のスライド部材２０に設けられた耐摩耗性部材４０を更に含み、耐摩耗性部材４０は第１のスライド部材２０とスライドレール１０との間に位置する。

上記の構成により、第１のスライド部材２０がスライドレール１０上をスライド可能である場合、耐摩耗性部材４０は、第１のスライド部材２０とスライドレール１０との間の磨耗を防止することができ、したがって摩耗により第１のスライド部材２０がスライドレール１０に対して緩みが生じることを回避し、更に第１のスライド部材２０とスライドレール１０との間の相対摺動に影響を与えることを回避する。

具体的には、図９に示すように、本発明の実施例では、スライドレール組立体は、２つの耐摩耗性部材を含み、２つの耐摩耗性部材は上下方向に沿って設けられ、また、２つの耐摩耗性部材はそれぞれ第１のスライド部材２０の上端と下端に対応する。

（実施例１）
図４及び図５に示すように、本発明の実施例１では、第２のスライド部材３０には第２のスライド溝３１が設けられており、スライドレール１０の一部は第２のスライド溝３１とスライド可能に係合する。このようにして、第２のスライド部材３０をスライドレール１０に嵌め込むことができ、第２のスライド部材３０をスライドレール１０に対して所定のストロークだけスライドさせることができ、その結果、第２のスライド部材３０は、パネル３を第１のスライド部材２０に対して２つの所定のストロークをスライドさせることができ、顧客のニーズに合わせたディスプレイの位置調整範囲が可能となる。

図４に示すように、本発明の実施例１では、スライドレール１０は、相互に接続された第１の本体１２と第２の本体１３を含み、第１の本体１２は第１のスライド溝２１とスライド可能に係合し、第２の本体１３は第２のスライド溝３１とスライド可能に係合する。このようにして、スライド中における第１のスライド部材２０と第２のスライド部材３０との相互干渉を回避することができる。

具体的には、図４に示すように、本発明の実施例１では、スライドレール組立体は、スライド方向に沿ってそれぞれスライドレール１０の両端に位置する２つの止め板１４を更に含み、各止め板１４は第１の本体１２と第２の本体１３とを接続するために使用され、また、止め板１４は、第１のスライド部材２０及び第２のスライド部材３０がスライド中にスライドレール１０から外れるのを防止することもできる。

図２及び図４に示すように、本発明の実施例１では、第１の本体１２と第２の本体１３は、スライドレール１０の高さ方向に沿って位置をずらして設けられている。

上記の構成により、第１のスライド部材２０と第２のスライド部材３０とが互いに干渉しない場合、第１の本体１２と第２の本体１３との間隔を狭めることができ、それによりパネル３と固定座２との間の距離を短縮し、ディスプレイスタンド全体のコンパクト化と水平方向の安定性を実現する。

なお、本発明の実施例では、スライドレール１０の高さ方向とは、図４における上下方向をいう。

具体的には、本発明の実施例１では、スライドレール組立体は、順に入れ子された複数の第２のスライド部材３０を含み、隣接する任意の２つの第２のスライド部材３０がスライド可能に係合する。

上記の技術的解決手段では、第２のスライド部材３０には第２のスライド溝３１が設けられており、複数の第２のスライド部材３０が順に入れ子されており、これにより、スライドレール１０に対するパネル３の限界変位を増加させることができ、パネル３の移動範囲が増加し、顧客のニーズに合わせたディスプレイの位置調整範囲が可能となる。

図２～図４に示すように、本発明の実施例１では、スライドレール組立体は２つのロック部材５０を更に含み、第１のスライド部材２０と第２のスライド部材３０の両方にはロック部材５０が挿設され、外力の作用下で、ロック部材５０は、スライドレール１０に当接するロック位置と、スライドレール１０から離れるロック解除位置とを有する。

上記の技術的解決手段では、ディスプレイを顧客のニーズに応じた位置に調整する際に、ロック部材５０をスライドレール１０に当接させて第１のスライド部材２０の位置及び／又は第２のスライド部材３０の空中位置を固定することにより、ディスプレイの空中位置を固定することができ、ディスプレイの位置を調整する必要がある場合、ロック部材５０をスライドレール１０から離れさせて第１のスライド部材２０の位置及び／又は第２のスライド部材３０の位置を調整することにより、ディスプレイの位置を調整することができる。

具体的には、本発明の実施例１では、第１のスライド部材２０及び第２のスライド部材３０の両方にネジ穴が設けられており、ロック部材とネジ穴とが螺合しており、これにより、ロック部材５０をねじることによってロック部材５０をスライドレール１０に対して近づけたり遠ざけたりすることができる。

（実施例２）
図６～図９に示すように、本実施例２が実施例１と異なる点は、スライドレール１０には第３のスライド溝１１が設けられており、第２のスライド部材３０は第３のスライド溝１１内にスライド可能に設けられていることである。

上記の構成により、第２のスライド部材３０を第３のスライド溝１１内でスライドさせることができ、また、第２のスライド部材３０をスライドレール１０に対して所定のストロークだけスライドさせることもでき、その結果、第２のスライド部材３０は、パネル３を第１のスライド部材２０に対して２つの所定のストロークをスライドさせることができ、顧客のニーズに合わせたディスプレイの位置調整範囲が可能となる。

図９に示すように、本発明の実施例２では、スライドレール１０には長穴６１が設けられており、長穴６１はスライドレール１０の長さ方向に沿って延びており、スライドレール組立体は位置決め部材６２を更に含み、位置決め部材６２の一端は第１のスライド部材２０に接続され、位置決め部材６２の他端は長穴６１内にスライド可能に設けられている。

上記の構成により、長穴６１は位置決め部材６２を案内することができるだけでなく、長穴６１の両側の内壁も位置決め部材６２の移動を制限することができ、その結果、第１のスライド部材２０を制限及び案内して、第１のスライド部材２０がスライドレール１０から外れるのを防止する。

具体的には、図９に示すように、本発明の実施例２では、スライドレール組立体は、スライド方向に沿ってそれぞれスライドレール１０の両端に位置する２つの止め板１４を更に含み、止め板１４は、止めネジによってスライドレール１０に固定され、止め板１４は、第２のスライド部材３０がスライド中にスライドレール１０から外れるのを防止することができる。

図８及び図９に示すように、本発明の実施例２では、スライドレール組立体は１つのロック部材５０を更に含み、第１のスライド部材２０にはロック部材５０が挿設され、外力の作用下で、ロック部材５０は、スライドレール１０に当接するロック位置と、スライドレール１０から離れるロック解除位置とを有する。

上記の技術的解決手段では、ディスプレイを顧客のニーズに応じた位置に調整する際に、ロック部材５０をスライドレール１０に当接させて第１のスライド部材２０の位置を固定することにより、ディスプレイの位置を固定することができ、ディスプレイの位置を調整する必要がある場合、ロック部材５０をスライドレール１０から離れさせて第１のスライド部材２０の位置を調整することにより、ディスプレイの位置を調整することができる。

具体的には、図９に示すように、本発明の実施例２では、第２のスライド部材３０はプラスチック製のスライダであり、スライドレール１０はアルミニウム製である。スライダとスライドレール１０との相対摺動により生じる摩擦力により、スライダを一定の位置に保持することができる。

本発明の実施例２の他の構造はいずれも実施例１と同じであるため、ここでは説明を省略する。

図２～図５に示すように、本発明の実施例は、スライドレール装置を更に提供する。スライドレール装置は、上記のスライドレール組立体と、簡易脱着組立体７０と、位置決め組立体とを含む。スライドレール組立体は簡易脱着組立体７０を介して固定座２に取り外し可能に接続され、位置決め組立体は、スレイドレール組立体に接続され、また、固定座２に対するスライドレール組立体の回転を制限するように固定座２に係合されて位置決めする、。

上記の構成により、スライドレール組立体は、簡易脱着組立体７０を介して固定座２に取り外し可能に接続することができ、その結果、スライドレール組立体は異なる固定座２に適合することができ、スライドレール組立体の汎用性が高まり、また、位置決め組立体は、固定座２に対するスライドレール組立体の回転を制限することができ、このようにして、ディスプレイスライドレール組立体を水平位置に維持することができ、第１のスライド部材２０及び第２のスライド部材３０のスライドを容易にする。

上記のスライドレール装置は、上記のスライドレール組立体のすべての利点を有しており、ここでは説明を省略する。

図４及び図５に示すように、本発明の実施例では、簡易脱着組立体７０は係合係合部材７１及び接続部材７２を含む。係合部材７１は、第１のスライド部材２０に接続され、係合部材７１は、第１のスライド部材２０から離れる側に突出し、接続部材７２は、固定座２に接続され、接続部材７２は、係合キャビティを画定し、係合部材７１は係合キャビティに係合される。

上記の構成により、係合部材７１と接続部材７２との間の迅速な取り外しを実現することができ、その結果、スライドレール組立体と固定座２との間の簡易脱着接続が可能になり、スライドレール組立体の取り外し及び交換が容易になる。

図４及び図５に示すように、本発明の実施例では、接続部材７２は接続本体及び弾性部材７４を含む。接続本体には開口溝７３が設けられており、開口溝７３の開口部は係合部材７１を滑り込ませたり、取り外したりするために使用され、弾性部材７４は、接続本体に接続され、弾性部材７４は、開口部の片側に位置し、弾性部材７４と開口溝７３の内壁とが囲んで係合キャビティを形成する。

上記の構成により、スライドレール組立体を取り付けるとき、係合部材７１は弾性部材７４を押しのけて開口溝７３の開口部から開口溝７３内に滑り込むことができ、係合部材７１が開口溝７３内に滑り込むと、弾性部材７４を押しのける力がなくなり、弾性部材７４が元の位置に戻り、それによって係合部材７１が制限され、更にスライドレール組立体が固定される。

図４及び図５に示すように、本発明の実施例では、位置決め組立体は回転防止構造８０及び２つのロック構造８２を含む。回転防止構造８０は、第１のスライド部材２０に接続され、回転防止構造８０は、簡易脱着組立体７０を収容するための取り付けキャビティ８１を画定し、２つのロック構造８２は、それぞれ回転防止構造８０の対向する両側に挿設され、外力の作用下で、ロック構造８２は、固定座２に当接するロック状態と、固定座２から離れるロック解除状態とを有するように、ロック構造８２は、回転防止構造８０に対して移動可能に設けられている。

上記の構成により、回転防止構造８０はスライドレール組立体に接続され、ロック構造８２は回転防止構造８０を貫通して固定座２に当接し、このようにして、簡易脱着組立体が固定座２に対して回転するのを防止することができ、これにより、スライドレール組立体が固定座２に対して回転するのを防止し、スライドレール組立体を水平状態に保つことができ、第１のスライド部材２０及び第２のスライド部材３０のスライドがよりスムーズになる。

更に、ロック構造８２を手でねじることによって取り付けキャビティ８１の空間の大きさを調整することができため、回転防止構造８０はほとんどの固定座２に適合することができ、回転防止構造８０の汎用性が高まる。

具体的には、本発明の実施例では、回転防止構造８０にネジ穴が設けられており、ロック構造８２とネジ穴とが螺合しており、これにより、ロック構造８２をねじることによってロック構造８２を固定座２に対して近づけたり遠ざけたりすることができる。

好ましくは、本発明の実施例では、回転防止構造８０は皿ネジによって第１のスライド部材２０に固定され、係合部材７１は皿ネジによって第２のスライド部材３０に固定される。

図２に示すように、本発明の一実施例では、ディスプレイスタンドが更に提供される。ディスプレイスタンドは、固定座２、パネル３及び上記のスライドレール装置を含み、スライドレール装置はパネル３と固定座２とを接続するために用いられる。

好ましくは、本発明の実施例では、パネル３には２つの円弧状溝が設けられており、円弧状溝内には第２のスライド部材３０に接続されたネジが挿設され、これにより、パネル３を一定の角度範囲内で回転させてディスプレイの角度を調整することができる。

上記のディスプレイスタンドは、上記のスライドレール装置のすべての利点を有しており、ここでは説明を省略する。

以上の説明から、本発明の上記の実施例が以下の技術的効果を達成することがわかる：第１のスライド部材及び第２のスライド部材をそれぞれスライドレールに対してスライド可能に設けることにより、スライドレールは、第２のスライド部材を第１のスライド部材及び固定座に対して所定のストロークだけスライドさせることができ、また、第２のスライド部材は、パネルをスライドレールに対して別の所定のストロークだけスライドさせることができ、その結果、パネルは固定座に対して２つの所定のストロークをスライドすることができ、それによって、パネルの移動範囲を増加し、顧客のニーズに合わせたディスプレイの位置調整範囲が可能となる。

以上は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者にとって本発明には様々な修正及び変更が可能である。本発明の精神及び原則の範囲内で行われるあらゆる修正、同等置換、改善などはすべて、本発明の保護範囲に含まれるものとする。

２、固定座；３、パネル；１０、スライドレール；１１、第３のスライド溝；１２、第１の本体；１３、第２の本体；１４、止め板；２０、第１のスライド部材；２１、第１のスライド溝；３０、第２のスライド部材；３１、第２のスライド溝；４０、耐摩耗性部材；５０、ロック部材；６１、長穴；６２、位置決め部材；７０、簡単脱着組立体；７１、係合部材；７２、接続部材；７３、開口溝；７４、弾性部材；８０、回転防止構造；８１、取り付けキャビティ；８２、ロック構造。

Claims (14)

1. ディスプレイスタンド用スライドレール組立体であって、
   スライドレール（１０）と、
   前記スライドレール（１０）にスライド可能に設けられ、固定座（２）に接続可能に設けられた第１のスライド部材（２０）と、
   前記スライドレール（１０）にスライド可能に設けられた第２のスライド部材（３０）であって、前記第２のスライド部材（３０）と前記第１のスライド部材（２０）は、それぞれ前記スライドレール（１０）の対向する両側に位置し、前記第２のスライド部材（３０）は、パネル（３）に接続可能に設けられている、第２のスライド部材（３０）と、を含む、ことを特徴とするディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
2. 前記第１のスライド部材（２０）には第１のスライド溝（２１）が設けられており、前記スライドレール（１０）の少なくとも一部が前記第１のスライド溝（２１）とスライド可能に係合されている、ことを特徴とする請求項１に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
3. 前記第２のスライド部材（３０）には第２のスライド溝（３１）が設けられており、前記スライドレール（１０）の少なくとも一部が前記第２のスライド溝（３１）とスライド可能に係合されている、ことを特徴とする請求項２に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
4. 前記スライドレール（１０）には第３のスライド溝（１１）が設けられており、前記第２のスライド部材（３０）は前記第３のスライド溝（１１）内にスライド可能に設けられている、ことを特徴とする請求項２に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
5. 前記スライドレール（１０）は、相互に接続された第１の本体（１２）と第２の本体（１３）を含み、前記第１の本体（１２）は前記第１のスライド溝（２１）とスライド可能に係合され、前記第２の本体（１３）は前記第２のスライド溝（３１）とスライド可能に係合されている、ことを特徴とする請求項３に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
6. 前記第１の本体（１２）と前記第２の本体（１３）は、前記スライドレール（１０）の高さ方向に沿って位置をずらして設けられている、ことを特徴とする請求項５に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
7. 前記スライドレール組立体は、順に入れ子された複数の第１のスライド部材（２０）を含み、隣接する任意の２つの前記第１のスライド部材（２０）がスライド可能に係合され、及び／又は、
   前記スライドレール組立体は、順に入れ子された複数の第２のスライド部材（３０）を含み、隣接する任意の２つの前記第２のスライド部材（３０）がスライド可能に係合されている、ことを特徴とする請求項１に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
8. 前記スライドレール組立体は、長さが異なる複数の第１のスライド部材（２０）を含む、ことを特徴とする請求項７に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
9. 前記スライドレール組立体は、前記第１のスライド部材（２０）に設けられた耐摩耗性部材（４０）を更に含み、前記耐摩耗性部材（４０）は前記第１のスライド部材（２０）と前記スライドレール（１０）との間に位置し、又は、
   前記スライドレール組立体は、少なくとも１つのロック部材（５０）を更に含み、前記第１のスライド部材（２０）と前記第２のスライド部材（３０）の少なくとも一方には前記ロック部材（５０）が挿設され、外力の作用下で、前記ロック部材（５０）は、前記スライドレール（１０）に当接するロック位置と、前記スライドレール（１０）から離れるロック解除位置とを有する、ことを特徴とする請求項１に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
10. 前記スライドレール（１０）には長穴（６１）が設けられており、前記長穴（６１）は前記スライドレール（１０）の長さ方向に沿って延びており、
    前記スライドレール組立体は位置決め部材（６２）を更に含み、前記位置決め部材（６２）の一端は前記第１のスライド部材（２０）に接続され、前記位置決め部材（６２）の他端は前記長穴（６１）内にスライド可能に設けられている、ことを特徴とする請求項１に記載のディスプレイスタンド用スライドレール組立体。
11. スライドレール装置であって、
    請求項１～１０のいずれか一項に記載のスライドレール組立体と、
    簡易脱着組立体（７０）であって、前記スライドレール組立体は前記簡易脱着組立体（７０）を介して前記固定座（２）に取り外し可能に接続される、簡易脱着組立体（７０）と、
    前記スレイドレール組立体に接続され、また、前記固定座（２）に対する前記スライドレール組立体の回転を制限するように前記固定座（２）に係合されて位置決めする、位置決め組立体と、を含む、ことを特徴とするスライドレール装置。
12. 前記簡易脱着組立体（７０）は、
    前記第１のスライド部材（２０）に接続され、前記第１のスライド部材（２）から離れる側に突出する係合部材（７１）と、
    前記固定座（２）に接続された接続部材（７２）であって、前記接続部材（７２）は係合キャビティを画定し、前記係合部材（７１）は前記係合キャビティに係合される、接続部材（７２）と、
    接続本体であって、前記接続本体に開口溝（７３）が設けられており、前記開口溝（７３）の開口部は前記係合部材（７１）を滑り込ませる又は取り外すために用いられる、接続本体と、
    前記接続本体に接続され、前記開口部の片側に位置する弾性部材（７４）であって、前記弾性部材（７４）と前記開口溝（７３）の内壁より囲われて前記係合キャビティを形成する、弾性部材（７４）と、を含む、ことを特徴とする請求項１１に記載のスライドレール装置。
13. 前記位置決め組立体は、
    前記第１のスライド部材（２０）に接続され、前記簡易脱着組立体（７０）を収容するための取り付けキャビティ（８１）を画定する回転防止構造（８０）と、
    それぞれ前記回転防止構造（８０）の対向する両側に挿設された２つのロック構造（８２）であって、外力の作用下で、前記ロック構造（８２）は前記固定座（２）に当接するロック状態と、前記固定座（２）から離れるロック解除状態とを備えるように、前記ロック構造（８２）は、前記回転防止構造（８０）に対して移動可能に設けられている、２つのロック構造（８２）と、を含む、ことを特徴とする請求項１１に記載のスライドレール装置。
14. 固定座（２）、パネル（３）及び請求項１１に記載のスライドレール装置を含み、前記スライドレール装置は前記パネル（３）と前記固定座（２）とを接続するために用いられる、ことを特徴とするディスプレイスタンド。