JP2023551384A - 左心室隔壁の無線心内膜刺激のためのシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

本技術は、概して、ヒト患者の心臓の隔壁を刺激するための刺激アセンブリ等の医療埋め込みと、関連付けられた方法とを対象とする。いくつかの実施形態において、刺激アセンブリは、本体と、少なくとも部分的に本体内に位置付けられた回路網と、電極と、本体に結合されたアンカとを含む。アンカは、本体が心臓の左心室内に位置付けられ、電極が隔壁の組織に係合するように、隔壁に固定されることができる。回路網は、音響エネルギーを受信し、音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成されることができ、電極は、電気エネルギーを隔壁の組織に送達し、組織を刺激することができる。

Description

（関連出願の相互参照）
本願は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる「ＳＹＳＴＥＭＳ ＡＮＤ ＭＥＴＨＯＤＳ ＦＯＲ ＷＩＲＥＬＥＳＳ ＥＮＤＯＣＡＲＤＩＡＬ ＳＴＩＭＵＬＡＴＩＯＮ ＯＦ ＴＨＥ ＬＥＦＴ ＶＥＮＴＲＩＣＵＬＡＲ ＳＥＰＴＡＬ ＷＡＬＬ」と題された２０２０年１１月９日に出願された米国仮特許出願第６３／１１１，５１２号の利益を主張する。

（技術分野）
本技術は、概して、心臓組織を刺激するためのシステムに関し、より具体的に、ヒト患者の左心室隔壁を無線で刺激（例えば、ペーシング）するためのシステムおよび方法に関する。

房室束の２つの枝：左束枝および右束枝があり、それらの両方は、心室間中隔に沿って位置する。左束枝は、左前線維束および左後線維束にさらに分割する。これらの構造は、プルキンエ線維として知られる薄網状組織につながり、心臓作用電位をプルキンエ線維に伝送することによって、心臓の電気伝導系において、重要な役割を果たす。

束枝または線維束が損傷される（例えば、基礎心疾患、心筋梗塞、または心臓外科手術によって）と、それは、電気インパルスを適切に伝導することを中止し、心室脱分極のための改変された経路をもたらし得る。この状態は、束枝ブロックとして知られる。

左心室隔壁へのペーシングは、伝導系を直接刺激し、正常化作用を心室脱分極に及ぼす方法として、理論的に見なされている。この効果は、正常心室同期性を復元し、罹患状態から心臓ポンプ機能を増加させ得る。

本開示の多くの側面が、以下の図面を参照してより深く理解されることができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りではない。代わりに、本開示の原理を明確に図示することに重点が置かれている。

図１は、本技術の実施形態による組織刺激システムの概略図である。

図２は、本技術の実施形態による患者の心臓の隔壁と、心臓の左心室内とに固定された一対の受信機－刺激装置の側面図である。

図３Ａおよび３Ｂは、それぞれ、本技術の実施形態による左心室内の隔壁に固定された受信機－刺激装置の側面図および横断面図である。

図４は、本技術の実施形態による左心室内に位置付けられた受信機－刺激装置の側面図である。

図５Ａは、本技術の実施形態による左心室内の隔壁に固定された受信機－刺激装置の等角図であり、図５Ｂは、受信機－刺激装置の側面図である。

図６Ａは、本技術の実施形態による隔壁に固定された受信機－刺激装置の側面図であり、図６Ｂは、受信機－刺激装置の右心室の内側からの正面図である。

図７Ａは、本技術の実施形態による隔壁に固定された受信機－刺激装置の側面図であり、図７Ｂは、受信機－刺激装置の右心室の内側からの正面図である。

図８Ａは、本技術の実施形態による隔壁に固定された受信機－刺激装置の側面図であり、図８Ｂは、右心室受信機－刺激装置の内側からの正面図である。

図９は、本技術の実施形態による隔壁に固定された受信機－刺激装置の側面図である。

図１０は、本技術の実施形態による隔壁に固定された受信機－刺激装置の側面図である。

図１１Ａは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システムの遠位部分の側面図であり、図１１Ｂは、本技術の実施形態による送達システム１１Ａの遠位部分の拡大側面図である。 図１１Ａは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システムの遠位部分の側面図であり、図１１Ｂは、本技術の実施形態による送達システム１１Ａの遠位部分の拡大側面図である。

図１２は、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システムの遠位部分の側面図である。

図１３は、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システムの一部の側面図である。

図１４は、本技術の実施形態による図１３の受信機－刺激装置を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システムの一部の側面図である。

図１５Ａ－１５Ｉおよび１５Ｋは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓の隔壁内に埋め込むための手技の異なる段階中の送達システムの遠位部分の側面図であり、図１５Ｊは、本技術の実施形態による隔壁に埋め込まれた受信機－刺激装置の左心室の内側からの背面図である。 図１５Ａ－１５Ｉおよび１５Ｋは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓の隔壁内に埋め込むための手技の異なる段階中の送達システムの遠位部分の側面図であり、図１５Ｊは、本技術の実施形態による隔壁に埋め込まれた受信機－刺激装置の左心室の内側からの背面図である。 図１５Ａ－１５Ｉおよび１５Ｋは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓の隔壁内に埋め込むための手技の異なる段階中の送達システムの遠位部分の側面図であり、図１５Ｊは、本技術の実施形態による隔壁に埋め込まれた受信機－刺激装置の左心室の内側からの背面図である。 図１５Ａ－１５Ｉおよび１５Ｋは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓の隔壁内に埋め込むための手技の異なる段階中の送達システムの遠位部分の側面図であり、図１５Ｊは、本技術の実施形態による隔壁に埋め込まれた受信機－刺激装置の左心室の内側からの背面図である。 図１５Ａ－１５Ｉおよび１５Ｋは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓の隔壁内に埋め込むための手技の異なる段階中の送達システムの遠位部分の側面図であり、図１５Ｊは、本技術の実施形態による隔壁に埋め込まれた受信機－刺激装置の左心室の内側からの背面図である。 図１５Ａ－１５Ｉおよび１５Ｋは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓の隔壁内に埋め込むための手技の異なる段階中の送達システムの遠位部分の側面図であり、図１５Ｊは、本技術の実施形態による隔壁に埋め込まれた受信機－刺激装置の左心室の内側からの背面図である。

本開示の側面は、刺激アセンブリ（受信機－刺激装置、刺激電極、ペーシング電極等と称され得る）をヒト患者等の患者の心臓の隔壁（例えば、左心室（ＬＶ）隔壁）に、その中に、および／またはそれに近接して埋め込むためのシステムおよび方法を対象とする。下記に説明される実施形態のうちのいくつかでは、例えば、刺激アセンブリは、本体と、少なくとも部分的に本体内に位置付けられた回路網と、電極と、本体に結合されたアンカとを含む。アンカは、本体が心臓の左心室内に位置付けられ、電極が隔壁の組織に係合するように、隔壁に固定されることができる。回路網は、（ｉ）音響エネルギーを遠隔無線コントローラ－送信機から受信し、（ｉｉ）音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成されることができる。電極は、電気エネルギーを隔壁の組織に送達し、組織を刺激することができる。

いくつかの実施形態において、アンカは、アンカの回転によって、隔壁に固定されることができる。他の実施形態において、アンカは、押して定着させる方法によって、または引き戻して展開し、押して定着させる方法によって、隔壁に固定されることができる。電極は、１つ以上の電極を備えていることができ、いくつかの実施形態において、二極、三極、または四極であり、特定の隔壁ペーシング用途の空間性質に適応する電極アレイを備えていることができる。いくつかの実施形態において、刺激アセンブリは、電極のアレイのためのプログラム可能パラメータを含み、プログラム可能パラメータは、例えば、左束枝、房室束、および／または心臓伝導系の他の領域を効果的に刺激するように構成されたベクトル、場所、および／またはタイミングシーケンスを含む。

いくつかの実施形態において、本技術による、刺激アセンブリを送達するための送達システムは、厳しい方向転換に適応するように構成されることができ、厳しい方向転換は、血管内アプローチ（例えば、左心房を通り、僧帽弁を横断した右心房と左心房との間の中隔における穿刺を含む血管内アプローチ）によって、ＬＶ隔壁の伝導構造にアクセスするために要求される。例えば、送達システムは、送達シースの遠位端の回転を隔壁に対して可能にし、隔壁における刺激アセンブリの設置を促進する押輪（ｇｌａｎｄ）または他の回転可能構成要素を含む送達シースまたはカテーテルを含むことができる。同様に、送達システムは、動脈アプローチから、大動脈弁を通して、刺激アセンブリの送達を促進することができる。

本技術のいくつかの実施形態の具体的な詳細が、本明細書において図１－１５Ｋを参照して説明される。しかしながら、本技術は、これらの具体的詳細のうちのいくつかを伴わずに、実践されることができる。いくつかの事例では、多くの場合、リードレス組織刺激システム、心臓ペーシング、電子回路網、音響および高周波伝送および受信、送達システムおよびカテーテル等に関連付けられた周知の構造および技法は、本技術を曖昧にしないように、詳細に示されていない。さらに、実施形態の多くは、左心室（ＬＶ）隔壁心臓ペーシングのためのシステムおよび方法に関して下記に説明されるが、他の用途および他の実施形態も、本明細書に説明されるものに加え、本技術の範囲内である。例えば、当業者は、本技術の１つ以上の側面が、人体の他のエリアを治療するように構成された他の埋め込み可能デバイスにも適用可能であることを理解するであろう。

下記に提示される説明において使用される専門用語は、本開示のある具体的な実施形態の詳細な説明と併せて使用されている場合でも、その広義の合理的な様式において解釈されることを意図している。ある用語が、下記においてさらに強調され得るが、しかしながら、任意の制限された様式において解釈されることが意図されるいかなる専門用語も、本発明を実施するための形態の節においてそのようなものとして明確かつ具体的に定義されるであろう。

付随の図は、本技術の実施形態を描写し、その範囲を限定することを意図していない。種々の描写される要素のサイズは、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではなく、これらの種々の要素は、恣意的に拡大され、読み易さを改良し得る。構成要素の詳細は、そのような詳細が、本技術を作製および使用する方法の完全な理解のためには不必要であるとき、図内で要約され、構成要素の位置およびそのような構成要素間のある精密な接続等の詳細を除外し得る。図に示される詳細、寸法、角度、および他の特徴のうちの多くのものが、本開示の特定の実施形態の例証にすぎない。故に、他の実施形態も、本技術の精神または範囲から逸脱することなく、他の詳細、寸法、角度、および特徴を有し得る。

本説明内の用語「遠位」および「近位」に関して、別様に規定されない限り、用語は、オペレータおよび／または血管系内の場所を参照して、カテーテルサブシステムの一部の相対的位置を指し得る。本明細書に使用されるように、指定「後方」、「前方」、「上向きに」、「下向きに」等も、言及される構成要素を特定の向きに限定することを意味するものではない。そのような指定は、図面に図示されるように、言及される構成要素の向きを指し、本技術のシステムは、ユーザのために好適な任意の向きにおいて使用されることができることを理解されたい。

本明細書に提供される見出しは、便利のためだけのものであり、開示される主題を限定するものとして解釈されるべきではない。参照することによって本明細書に組み込まれる任意の資料が、本開示と矛盾しない限り、本開示が、優先されるものとする。

（Ｉ．組織刺激システムの選択された実施形態）
図１は、本技術の実施形態による組織刺激システム１００（「システム１００」）の概略図である。図示される実施形態において、システム１００は、ヒト患者の身体１０４内の心臓１０２を刺激するように構成される。システム１００は、コントローラ－送信機１２０（超音波送信機、パルス発生器、音響送信機等とも称され得る）と動作可能に通信（例えば、無線および／または無線通信）する１つ以上の受信機－刺激装置１１０（図１に示されるものであり、それは、刺激装置、刺激アセンブリ、超音波受信機、刺激発生電極、刺激電極、ペーシング電極、音響受信機等とも称され得る）を含むことができる。コントローラ－送信機１２０は、バッテリモジュール１２２と、バッテリモジュール１２２に動作可能に結合され、それによって給電される送信機モジュール１２４とを含むことができる。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置１１０およびコントローラ－送信機１２０の両方は、ヒト患者の身体１０４内に埋め込まれるように構成される。例えば、受信機－刺激装置１１０は、刺激パルスを心臓１０２に送達するために、心臓１０２（例えば、左心室、右心室、または近接するエリア内）において、および／または、それに近接して、埋め込まれることができる一方、コントローラ－送信機１２０は、心臓１０２から遠隔の別の場所（例えば、胸部エリア内）に位置付けられることができる。特定の実施形態において、受信機－刺激装置１１０は、左心室内に位置付けられ、隔壁の心内膜組織を刺激するように構成される。コントローラ－送信機１２０の送信機モジュール１２４は、エネルギー（例えば、音響エネルギー、超音波エネルギー）を受信機－刺激装置１１０に向かって方向づけることができ、それは、エネルギーを受信し、１つ以上の電気パルス（例えば、刺激パルス、ペーシングパルス）を心臓１０２に送達することができる。

いくつかの実施形態において、システム１００は、コントローラ－送信機１２０と動作可能に通信するプログラマ１３０をさらに含むことができる。プログラマ１３０は、身体１０４の外側に位置付けられることができ、コントローラ－送信機１２０の種々のパラメータをプログラムすること、および／または、診断情報をコントローラ－送信機１２０から受信することを行うように動作可能であることができる。いくつかの実施形態において、システム１００は、受信機－刺激装置１１０によって刺激されるエリア以外の心臓１０２の１つ以上の部分に刺激パルスを送達するためのペーシングリード１３４に結合された同時埋め込みデバイス１３２（例えば、埋め込み可能心臓除細動器（ＩＣＤ）またはペースメーカー）をさらに含む。他の実施形態において、同時埋め込みデバイス１３２は、リードレスペースメーカーであることができ、それは、直接、心臓１０２の中に埋め込まれ、別個のペーシングリード１３４の必要性を排除する。同時埋め込みデバイス１３２およびコントローラ－送信機１２０は、連動して動作し、刺激信号を心臓１０２に送達し、同期させられた心拍動を引き起こすことができる。いくつかの実施形態において、コントローラ－送信機１２０は、信号（例えば、心電図信号）を心臓１０２から受信し、心拍数、心調律等、心臓１０２に関連する情報（心臓１０２内に位置するペーシングリード１３４の出力を含む）を決定する。いくつかの実施形態において、コントローラ－送信機１２０は、代替として、または、加えて、情報（例えば、診断信号）を受信機－刺激装置１１０から受信する。受信された信号は、受信機－刺激装置１１０に送達される超音波エネルギー信号を調節するために使用されることができる。

受信機－刺激装置１１０、コントローラ－送信機１２０、および／またはプログラマ１３０は、好適な信号（例えば、刺激信号、診断信号）を発生、伝送、および／または受信するための命令を含む機械読み取り可能（例えば、コンピュータ読み取り可能）またはコントローラ読み取り可能な媒体を含むことができる。受信機－刺激装置１１０、コントローラ－送信機１２０、および／またはプログラマ１３０は、１つ以上のプロセッサ、メモリユニット、および／または入／出力デバイスを含むことができる。故に、刺激信号を提供し、および／または他の関連付けられた機能を実行するプロセスは、受信機－刺激装置１１０、コントローラ－送信機１２０、および／またはプログラマ１３０に位置するコンピュータ読み取り可能な媒体によって、その上に、またはその中に含まれるコンピュータ実行可能命令によって実施されることができる。さらに、受信機－刺激装置１１０、コントローラ－送信機１２０、および／またはプログラマ１３０は、実行されると、本明細書に説明される任意の１つ以上の方法、プロセス、および／またはサブプロセスを実施するコンピュータ実行可能命令を実行するための専用ハードウェア、ファームウェア、および／またはソフトウェアを含むことができる。専用ハードウェア、ファームウェア、および／またはソフトウェアは、本明細書に説明される方法、プロセス、および／またはサブプロセスを実施する「手段」としての役割も果たす。

いくつかの実施形態において、システム１００は、概して、（ｉ）２００５年１２月２１日に出願され、「ＬＥＡＤＬＥＳＳ ＴＩＳＳＵＥ ＳＴＩＭＵＬＡＴＩＯＮ ＳＹＳＴＥＭＳ ＡＮＤ ＭＥＴＨＯＤＳ」と題された米国特許第７，６１０，０９２号、（ｉｉ）２００９年９月４日に出願され、「ＬＥＡＤＬＥＳＳ ＴＩＳＳＵＥ ＳＴＩＭＵＬＡＴＩＯＮ ＳＹＳＴＥＭＳ ＡＮＤ ＭＥＴＨＯＤＳ」と題された米国特許第８，３１５，７０１号、および／または、（ｉｉｉ）２００７年５月２３日に出願され、「ＯＰＴＩＭＩＺＩＮＧ ＥＮＥＲＧＹ ＴＲＡＮＳＭＩＳＳＩＯＮ ＩＮ Ａ ＬＥＡＤＬＥＳＳ ＴＩＳＳＵＥ ＳＴＩＭＵＬＡＴＩＯＮ ＳＹＳＴＥＭ」と題された米国特許第８，７１８，７７３号に開示される、リードレス組織刺激システムのそれらと類似する、または同じである、いくつかの特徴を含むことができる。

（ＩＩ．受信機－刺激装置の選択された実施形態）
図２－１０は、本技術の実施形態に従って構成される種々の受信機－刺激装置を図示する。受信機－刺激装置は、図１の環境内で動作することができ、いくつかの実施形態において、左心室内に埋め込み可能であり、および／または、ヒト心臓の隔壁を刺激するように構成されることができる。例えば、受信機－刺激装置は、心臓１０２に埋め込まれ、音響エネルギー（例えば、超音波エネルギー）をコントローラ－送信機１２０から受信し、受信された音響エネルギーに基づいて、１つ以上の電気パルスを心臓１０２に送達するように構成されることができる。図２－１０を参照して詳細に図示および説明される種々の受信機－刺激装置は、少なくとも、概して、互いに対して、構造および機能が類似する、または、構造および機能が同じであるいくつかの特徴を含むことができる。いくつかの実施形態において、種々の実施形態の側面は、組み合わせられることができる。いくつかの実施形態において、類似または同じ要素は、同じ最終２桁を有する参照番号によって識別される。例えば、要素２１０および３１０は、少なくとも、概して、互いに対して、構造および機能が類似する、または構造および機能が同じであるいくつかの特徴を含むことができる。

図２は、本技術の実施形態による患者の心臓の隔壁ＳＷ、かつ心臓の左心室ＬＶ内に固定された一対の受信機－刺激装置２１０（個々に、第１の受信機－刺激装置２１０ａおよび第２の受信機－刺激装置２１０ｂとして識別される）の側面図である。隔壁ＳＷは、心臓の左心室ＬＶを右心室ＲＶから分離する。図示される実施形態において、受信機－刺激装置２１０は、同じであり、各々は、本体２１２と、本体２１２から延びているアンカ２１４とを含む。いくつかの実施形態において、本体２１２の各々は、略円筒形形状を有するが、他の実施形態において、本体２１２は、他の形状（例えば、長方形、正方形、多角形、直線、不規則的、および／または他の断面形状を含む）を有することができる。アンカ２１４の各々は、隔壁ＳＷの中に延び、受信機－刺激装置２１０をそれに固定することができ、各々は、１つ以上の電極２１６（一対の二極ペーシング電極等）を支持することができる。いくつかの実施形態において、アンカ２１４の各々は、コルク栓抜きのような形状を有する。図１を参照して上記で詳細に説明されるように、受信機－刺激装置２１０の各々は、本体２１２内に位置付けられた回路網を含むことができ、回路網は、（ｉ）エネルギー（例えば、方向づけられる音響エネルギー）をコントローラ－送信機１２０（図１）から受信し、（ｉｉ）エネルギーを電気エネルギーに変換し、（ｉｉｉ）電極２１６を経由して、電気エネルギーを出力し、電極２１６に隣接する隔壁ＳＷの組織を刺激するように構成される。

いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置２１０は、（ｉ）２００９年９月４日に出願され、「ＩＭＰＬＡＮＴＡＢＬＥ ＴＲＡＮＳＤＵＣＥＲ ＤＥＶＩＣＥＳ」と題された米国特許第７，８４８，８１５号、（ｉｉ）２００５年１２月２１日に出願され、「ＩＭＰＬＡＮＴＡＢＬＥ ＴＲＡＮＳＤＵＣＥＲ ＤＥＶＩＣＥＳ」と題された米国特許第７，６０６，６２１号、（ｉｉｉ）２００５年１２月２１日に出願され、「ＬＥＡＤＬＥＳＳ ＴＩＳＳＵＥ ＳＴＩＭＵＬＡＴＩＯＮ ＳＹＳＴＥＭＳ ＡＮＤ ＭＥＴＨＯＤＳ」と題された米国特許第７，６１０，０９２号、（ｉｖ）２０１３年９月３０日に出願され、「ＳＹＳＴＥＭＳ，ＤＥＶＩＣＥＳ，ＡＮＤ ＭＥＴＨＯＤＳ ＦＯＲ ＳＥＬＥＣＴＩＶＥＬＹ ＬＯＣＡＴＩＮＧ ＩＭＰＬＡＮＴＡＢＬＥ ＤＥＶＩＣＥＳ」と題された米国特許第９，６１６，２３７号、（ｖ）２０１５年１０月１５日に出願され、「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＭＡＮＵＦＡＣＴＵＲＩＮＧ ＩＭＰＬＡＮＴＡＢＬＥ ＷＩＲＥＬＥＳＳ ＡＣＯＵＳＴＩＣ ＳＴＩＭＵＬＡＴＯＲＳ ＷＩＴＨ ＨＩＧＨ ＥＮＥＲＧＹ ＣＯＮＶＥＲＳＩＯＮ ＥＦＦＩＣＩＥＮＣＩＥＳ」と題された米国特許第９，３４３，６５４号、および／または、（ｖｉ）２０１０年９月２４日に出願され、「ＴＥＭＰＯＲＡＲＹ ＥＬＥＣＴＲＯＤＥ ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮ ＦＯＲ ＷＩＲＥＬＥＳＳ ＰＡＣＩＮＧ ＳＹＳＴＥＭＳ」と題された米国特許第９，２８３，３９２号（それらの各々は、その全体が参照することによって本明細書に組み込まれる）のいずれかに開示される受信機－刺激装置のそれらと、少なくとも、概して、構造および機能が類似する、または構造および機能が同じであるいくつかの特徴を含むことができる。

種々の伝導性心臓構造（房室束、左束枝、右束枝等）は、隔壁ＳＷを通して延びていることができる。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置２１０のうちの１つ（例えば、第１の受信機－刺激装置２１０ａ）は、房室束の近傍に位置付けられることができ、受信機－刺激装置２１０のうちの別の１つ（例えば、第２の受信機－刺激装置２１０ｂ）は、左束枝の近傍で、第１の受信機－刺激装置２１０ａの下方に位置付けられることができる。代替として、受信機－刺激装置２１０の追加のもの（図示せず）も、領域内に位置付けられることができる。本技術のいくつかの側面では、受信機－刺激装置２１０は、ペーシング刺激が標的化された伝導構造（例えば、房室束、左束枝）に近接近して送達され、したがって、心臓内の他の場所と比較して、多くのエネルギーを要求しないので、いくつかの公知の受信機－刺激装置より比較的に小さく、より低いペーシング出力を有することができる。

いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置２１０の各々は、異なる動作コードを有することができ、コントローラ－送信機（例えば、図１のコントローラ－送信機１２０）によって、一意にアドレスされることができる。故に、受信機－刺激装置２１０は、左心室ＬＶの隔壁ＳＷを同時に、一度に１つずつ、および／または、互い違い様式において（例えば、プログラム可能遅延によって分離される）ペーシングするように動作することができる。例えば、図２に示される２つの受信機－刺激装置２１０のためのペーシング出力は、（ｉ）単一のペーシング出力のみ（例えば、房室束の近傍に位置付けられた第１の受信機－刺激装置２１０ａによって）、（ｉｉ）両方の受信機－刺激装置の２１０による同時ペーシング出力、および／または、（ｉｉｉ）第１の受信機－刺激装置２１０ａ（例えば、房室束の最近傍に位置付けられる）による第１のペーシング出力に続き、プログラム可能時間遅延後の第２の受信機－刺激装置２１０ｂ（例えば、左束枝の最近傍に位置付けられる）による第２のペーシング出力のためにプログラムされることができる。２つの受信機－刺激装置の２１０が、図２に示されるが、任意の数の独特の受信機－刺激装置が、マルチ受信機－刺激装置システムとして、一緒に使用されることができる。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置２１０からのペーシング出力は、隔壁ＳＷ内の神経構造を刺激するための神経変調パルスを含む。いくつかの実施形態において、神経変調パルスは、１００マイクロ秒のパルス幅および／または１～１．５ボルトの振幅を有する。

いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置２１０は、湾曲したシースを通して挿入される送達カテーテルを用いて、隔壁ＳＷに送達される。例えば、受信機－刺激装置２１０は、図１１Ａ－１５Ｋ、例えば、より具体的に、図１１Ａ－１２を参照して下記に詳細に説明される送達システムのいずれかを使用して、隔壁ＳＷに送達されることができる。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置２１０の各々のためのアンカ２１４が、関連付けられた送達カテーテルを回転させ、アンカ２１４を隔壁ＳＷの中に「ねじって取り付ける」ことによって、隔壁ＳＷ内に固定される。他の実施形態において、受信機－刺激装置２１０の各々のためのアンカ２１４は、押して定着させる方法によって、または引き戻して展開し、押して定着させる方法によって、隔壁ＳＷ内に固定される。

図３Ａおよび３Ｂは、それぞれ、本技術の実施形態による左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷに固定された受信機－刺激装置３１０の側面図および横断面図である。図３Ａを参照すると、図示される実施形態において、受信機－刺激装置３１０は、本体３１２を含み、本体３１２は、それに取り付けられた、および／またはその中に一体的に形成された複数の電極３１６を有する。受信機－刺激装置３１０は、少なくとも部分的に隔壁ＳＷの中に挿入され、電極３１６を隔壁ＳＷと接触して固定し得る複数のアンカ３１４（例えば、個々に、近位アンカ３１４ａおよび遠位アンカ３１４ｂとして識別される）をさらに含むことができる。図示される実施形態において、アンカ３１４は、電極をその上に含まないが、他の実施形態において、アンカ３１４は、電極をその上に含むことができる。

受信機－刺激装置３１０は、（ｉ）エネルギー（例えば、方向づけられた音響エネルギー）をコントローラ－送信機１２０（図１）から受信し、（ｉｉ）エネルギーを電気エネルギーに変換し、（ｉｉｉ）電極３１６を経て、電気エネルギーを出力し、電極３１６に隣接する隔壁ＳＷの組織を刺激するように構成された回路網を含むことができる。いくつかの実施形態において、電極３１６は、隔壁ＳＷに接触する四極電極アレイ（例えば、単一の線形四極電極アレイ）を形成する。図３Ｂを参照すると、いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置３１０は、円形断面形状を有し、電極材料から形成される。受信機－刺激装置３１０は、電極材料の上を覆うマスキングまたはコーティング３１１を含むことができ、マスキングまたはコーティング３１１は、電極３１６を画定する開口部を含む。コーティング３１１は、非伝導性である（例えば、電気絶縁材料から形成される）ことができ、それによって、電極３１６は、直接刺激経路を隔壁ＳＷの中に提供するように、隔壁ＳＷに隣接してのみ露出される。例えば、コーティング３１１は、ポリマー（例えば、パリレン）を備えていることができ、電極３１６の約２７０度の円周の周囲に位置付けられることができる。本技術のいくつかの側面では、コーティング３１１は、ペーシング電気エネルギーの大部分が電極３１６が隔壁ＳＷに接触する隔壁ＳＷの中に送達されることを確実にすることに役立ち得る。

いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置３１０は、プログラム可能電極構成を有し、例えば、隔壁ＳＷに沿って、ペーシングベクトルのいくつかの組み合わせを提供する。例えば、電極３１６は、図２を参照して上記に詳細に説明される電極２１６と同一または類似様式において、空間的にプログラム可能であることができる。多くのプログラミング組み合わせが、可能であり、いくつかの実施形態において、タイミング遅延も、プログラムされることができる。受信機－刺激装置３１０は、このプログラム可能性を可能にするように構成された特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）を含むことができる。

いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置３１０は、遠位アンカ３１４ｂが、最初に、隔壁ＳＷ内に挿入されるように、送達カテーテルを用いて、隔壁ＳＷに送達される。次いで、送達カテーテルから若干の側方移動を伴って、カテーテルは、近位アンカ３１４ａを隔壁ＳＷの中に挿入し、受信機－刺激装置３１０を定位置に固定することができる。本技術のいくつかの側面では、電極３１６のこの定着技法および配置は、受信機－刺激装置３１０が、図３Ａに示される垂直向きではなく、隔壁ＳＷに対して平行向きに位置付けられることを可能にする。

図４は、本技術の実施形態による左心室ＬＶ内に位置付けられた受信機－刺激装置４１０の側面図である。図示される実施形態において、受信機－刺激装置は、本体４１２と、本体４１２から延びている複数の細長い脚部４１８（個々に、それぞれ、第１－第３の脚部４１８ａ－ｃとして識別される）とを含む。受信機－刺激装置４１０は、脚部４１８によって支持された複数の電極４１６（個々に識別される第１の電極４１６ａおよび第２の電極４１６ｂを含む）をさらに含むことができる。例えば、図示される実施形態において、第１の脚部４１８ａは、第１の電極４１６ａを支持し、第２の脚部４１８ｂは、第２の電極４１６ｂを支持する。電極４１６は、単極または二極電極の組であることができる。脚部４１８は、圧縮された送達位置（図４に想像線で示される）から、脚部４１８が三脚台を形成する図４に示される拡張された展開位置に拡張可能であることができる。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置４１０は、脚部４１８が展開位置に拡張することを可能にするように作動可能であるばね機構４１９（例えば、関連付けられた送達システムによって、押され得、および／または、引かれ得る）を含む。いくつかの実施形態において、脚部４１８は、受信機－刺激装置４１０を左心室ＬＶに送達するために使用される送達カテーテルの他の作動機構によって、圧縮された送達位置から拡張された展開位置に展開されることができる。

展開位置では、脚部４１８の遠位部分は、左心室ＬＶの壁に接触し、（ｉ）受信機－刺激装置４１０を左心室ＬＶ内の定位置に固定し、（ｉｉ）電極４１６を隔壁ＳＷと接触させることができる。より具体的に、第１および第２の脚部４１８ａ－ｂ（例えば、活性電極脚部）は、電極４１６を隔壁ＳＷと接触させて駆動することができる一方、第３の脚部４１８（例えば、安定化脚部）は、隔壁ＳＷに対向する壁（例えば、左心室ＬＶの側方の自由な壁）に接触し、安定化を提供する。脚部４１８は、外向きばね力によって、および／または１つ以上の定着機構（図示せず）によって、左心室ＬＶの個別の壁に固定されることができる。電極４１６は、上記で詳細に説明されるように、プログラム可能電極構成を有することができる。

図５Ａは、本技術の実施形態による左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷに固定された受信機－刺激装置５１０の等角図であり、図５Ｂは、受信機－刺激装置５１０の側面図である。図５Ａおよび５Ｂを参照すると、図示される実施形態において、受信機－刺激装置５１０は、本体５１２と、本体５１２から延びている細長い部材または針５４０とを含む。針５４０は、隔壁ＳＷに突き刺さるように構成されたとがった先端５４１を有することができる。図示される実施形態において、針５４０は、１つ以上の電極５１６と、１つ以上のアンカ５１４とを支持する。いくつかの実施形態において、本体５１２は、左心室ＬＶまたは右心室ＲＶのいずれか内に位置付けられることができ、針５４０は、隔壁ＳＷに突き刺さることができる。すなわち、受信機－刺激装置５１０は、右心室ＲＶまたは左心室ＬＶのいずれかを通して送達されることができる。アンカ５１４は、針５４０から離れるように延び、針５４０を隔壁ＳＷ内に固定するように構成（例えば、形状およびサイズを決定）された返し、タイン（ｔｉｎｅ）、フック、および／または他の部材であることができる。いくつかの実施形態において、本体５１２は、隔壁ＳＷから間隔を置かれた近位表面５１３ａと、隔壁ＳＷに隣接した反対の遠位表面５１３ｂとを含む。針５４０は、遠位表面５１３ｂから延びていることができ、近位表面５１３ａは、非接触電極５４２を支持することができる。いくつかの実施形態において、針５４０上の電極５１６は、ペーシングカソード電極であり、非接触電極５４２は、ペーシングカソード電極５１６のうちの１つ以上と電気的に連通し得るアノードである。いくつかの実施形態において、針５４０は、所望の刺激パターンを提供するための電極５１６のより多いまたはより少ないものが隔壁ＳＷ内に選択的に位置付けられることを可能にする可変長を有することができる。いくつかの実施形態において、エネルギーは、電極５１６に選択的に印加され、隔壁ＳＷ内の異なる深度に刺激を提供することができる。

図６Ａは、本技術の実施形態による隔壁ＳＷに固定された受信機－刺激装置６１０の側面図であり、図６Ｂは、受信機－刺激装置６１０の右心室ＲＶの内側からの正面図（例えば、近位に面した）である。図示される実施形態において、受信機－刺激装置６１０は、本体６１２と経中隔定着システムとを含み、経中隔定着システムは、複数のタイン６４４（例えば、曲げ可能部材、アンカ、固定部材）を備え、複数のタイン６４４の各々は、その遠位部分に複数の電極６１６のうちの対応するものを支持している。タイン６４４は、隔壁ＳＷを通して、左心室ＬＶ内の本体６１２から、右心室ＲＶの中に延びていることができる。右心室ＲＶでは、タイン６４４は、隔壁ＳＷと平行に、および／または隔壁ＳＷに向かって戻るように曲がり、（ｉ）電極６１６を右心室ＲＶ内の隔壁ＳＷの表面と接触して固定し、（ｉｉ）受信機－刺激装置６１０を隔壁ＳＷに対して固定することができる。他の実施形態において、受信機－刺激装置６１０の本体６１２は、右心室ＲＶ内に位置付けられることができ、タイン６４４は、隔壁ＳＷを通して左心室ＬＶの中に延び、電極６１６を左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷの表面と接触して固定することができる。

図６Ｂを参照すると、いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置６１０は、互いに対して９０度で展開されるように構成されたタイン６４４のうちの４つを含む。他の実施形態において、受信機－刺激装置６１０は、タイン６４４のより多いまたはより少ないものを含むことができ、および／または、タイン６４４の個々のものは、電極６１６のより多いまたはより少ないものを含むことができる。電極６１６は、所望のペーシングパターンを隔壁ＳＷに提供するようにプログラムされることができる。例えば、電極６１６の各々のペーシング出力およびタイミングは、個々に、制御可能であることができる。

いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置６１０は、その中でタイン６４４が互いに、および共通軸と略平行に向けられた圧縮された構成において、右心室ＲＶまたは左心室ＬＶのいずれかを通して送達されることができる。いくつかの実施形態において、タイン６４４は、圧縮された送達構成から図６Ａおよび６Ｂに示される展開構成に外向きに偏向するように、形状記憶材料から形成または別様に構成される。より具体的に、展開構成では、タイン６４４の各々の少なくとも一部（例えば、遠位部分）は、共通軸から離れ、隔壁ＳＷの表面に向かって偏向するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置６１０は、図１１Ａ－１５Ｋ、例えば、より具体的に、図１３および１４を参照して下記に詳細に説明される送達システムおよび／または方法のいずれかを使用して、送達されることができる。

図７Ａは、本技術の実施形態による隔壁ＳＷに固定された受信機－刺激装置７１０の側面図であり、図７Ｂは、受信機－刺激装置７１０の右心室ＲＶの内側からの正面図（例えば、近位に面した）である。図示される実施形態において、受信機－刺激装置７１０は、本体７１２と、本体７１２から延びている針７４０と、針７４０から延びている複数のタインまたはアンカ７１４とを備えている定着システムとを含む。アンカ７１４の各々は、複数の電極７１６のうちの対応するものを支持することができる。いくつかの実施形態において、アンカ７１４は、隔壁ＳＷの中に延び、（ｉ）電極７１６を隔壁ＳＷと接触して、かつその中に固定し、（ｉｉ）受信機－刺激装置７１０を隔壁ＳＷに対して固定する。図示される実施形態において、本体７１２は、左心室ＬＶ内に位置付けられ、針７４０およびアンカ７１４の一部は、隔壁ＳＷを完全に通して、右心室ＲＶの中に延びている。他の実施形態において、受信機－刺激装置７１０は、本体７１２が右心室ＲＶ内にある状態で、反対様式において位置付けられることができ、および／または、針７４０およびアンカ７１４は、隔壁ＳＷの全体を横切る必要はない（例えば、隔壁ＳＷ内に完全に位置付けられることができる）。

図７Ｂを参照すると、いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置７１０は、互いに対して９０度で展開されるように構成されたアンカ７１４のうちの４つを含む。他の実施形態において、受信機－刺激装置７１０は、アンカ７１４のより多いまたはより少ないものを含むことができ、および／または、アンカ７１４の個々のものは、電極７１６のより多いまたはより少ないものを含むことができる。電極７１６は、所望のペーシングパターン出力を隔壁ＳＷに提供するようにプログラムされることができる。例えば、電極７１６の各々のペーシング出力およびタイミングは、個々に、制御可能であることができる。

いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置７１０は、アンカ７１４が互いに略平行に向けられる、圧縮された構成において、右心室ＲＶまたは左心室ＬＶのいずれかを通して送達されることができる。いくつかの実施形態において、アンカ７１４は、圧縮された送達構成から、図７Ａおよび７Ｂに示される展開構成に外向きに偏向するように、形状記憶材料から形成または別様に構成される。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置７１０は、図１１Ａ－１５Ｋ、例えば、より具体的に、図１３および１４を参照して下記に詳細に説明される送達システムおよび／または方法のいずれかを使用して、送達されることができる。

図８Ａは、本技術の実施形態による隔壁ＳＷに固定された受信機－刺激装置８１０の側面図であり、図８Ｂは、受信機－刺激装置８１０の右心室ＲＶの内側からの正面図（例えば、近位に面した）である。図示される実施形態において、受信機－刺激装置８１０は、本体８１２と、本体８１２から延びている複数のタイン８４４およびアンカ８１４を備えている定着システムとを含む。アンカ８１４の各々は、複数の電極８１６のうちの対応するものを支持することができる。他の実施形態において、タイン８４４（例えば、タイン８４４の遠位部分）は、代替として、または加えて、電極８１６のうちの対応するものを支持することができる。

タイン８４４は、隔壁ＳＷを通して、左心室ＬＶ内の本体８１２から、右心室ＲＶの中に延びていることができる。右心室ＲＶでは、タイン８４４は、隔壁ＳＷと平行に、および／または隔壁ＳＷに向かって戻るように曲がり、受信機－刺激装置８１０を隔壁ＳＷに対して固定することに役立つことができる。アンカ８１４は、隔壁ＳＷの中に延び、（ｉ）電極８１６を隔壁ＳＷと接触して、かつその中に固定し、（ｉｉ）受信機－刺激装置８１０を隔壁ＳＷに対して固定することに役立つことができる。他の実施形態において、受信機－刺激装置８１０は、タイン８４４が、隔壁ＳＷを通して、右心室ＲＶから、左心室ＬＶの中に延びているように、本体８１２が右心室ＲＶ内にある状態で、反対様式において、位置付けられることができる。

図８Ｂを参照すると、いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置８１０は、互いに対して９０度で展開されるように構成されたアンカ８１４のうちの４つと、互いに対して９０度で展開されるように構成されたタイン８４４のうちの４つとを含む。アンカ８１４はさらに、タイン８４４間に散在させられ／交互されることができる（例えば、互いに対して４５度オフセットされる）。他の実施形態において、受信機－刺激装置８１０は、アンカ８１４および／またはタイン８４４のより多いまたはより少ないものを含むことができ、および／またはアンカ８１４およびタイン８４４は、互いに対して異なるように位置付けられることができる。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置８１０は、アンカ８１４およびタイン８４４が互いに、および共通軸と略平行に向けられた圧縮された構成において、右心室ＲＶまたは左心室ＬＶのいずれかを通して送達されることができる。いくつかの実施形態において、アンカ８１４およびタイン８４４は、圧縮された送達構成から図８Ａおよび８Ｂに示される展開構成に外向きに偏向する（例えば、共通軸から離れるように）ように、形状記憶材料から形成または別様に構成される。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置８１０は、図１１Ａ－１５Ｋ、例えば、より具体的に、図１３および１４を参照して下記に詳細に説明される送達システムおよび／または方法のいずれかを使用して、送達されることができる。

図９は、本技術の実施形態による隔壁ＳＷに固定された受信機－刺激装置９１０の側面図である。図示される実施形態において、受信機－刺激装置９１０は、本体９１２と、本体９１２から延びている細長い部材または針９４０とを含む。本体９１２は、隔壁ＳＷから間隔を置かれた近位表面９１３ａと、反対の隔壁ＳＷに隣接した遠位表面９１３ｂとを含む。針９４０は、遠位表面９１３ｂから延びていることができ、受信機－刺激装置９１０は、遠位表面９１３ｂに搭載される、電極を含むことができる。いくつかの実施形態において、電極９１６は、受信機－刺激装置９１０の回転が隔壁ＳＷに沿って電極９１６の位置を変更するように、遠位表面９１３ｂに偏心して搭載される（例えば、定着後、調節を提供するために）。すなわち、例えば、本体９１２は、遠位表面９１３ｂと垂直に延び、針９４０と一致する縦軸を含むことができ、電極９１６は、遠位表面９１３ｂ上に縦軸からずれて（例えば、それから離れるように）位置付けられることができる。いくつかの実施形態において、電極９１６は、カソードペーシング電極である。いくつかの実施形態において、電極９１６は、針９４０および／またはアンカ部材９４６から分離され、例えば、最小限の線維性キャップおよび低ペーシング閾値を提供する。

いくつかの実施形態において、本体９１２は、左心室ＬＶ内に位置付けられ、針９４０は、隔壁ＳＷを通して、左心室ＬＶから、右心室ＲＶの中に延びている。図示される実施形態において、受信機－刺激装置９１０は、右心室ＲＶ内に位置付けられ、針９４０（例えば、針９４０の遠位部分）に固定されたブッシング等のアンカ部材９４６をさらに含む。いくつかの実施形態において、針９４０は、ねじ山付きであることができ、アンカ部材９４６は、アンカ部材９４６が針９４０上にねじで取り付けられ得るように、対応するねじ山を含むことができる。アンカ部材９４６は、（ｉ）電極９１６を隔壁ＳＷの表面と接触して固定し（例えば、電極９１６を隔壁ＳＷに向かって引くことによって）、（ｉｉ）受信機－刺激装置９１０を隔壁ＳＷに対して固定することができる。故に、本技術のいくつかの側面では、受信機－刺激装置９１０は、隔壁ＳＷの伸張ではなく、圧縮によって、隔壁ＳＷにしっかりと取り付けられる。他の実施形態において、受信機－刺激装置９１０は、本体９１２が右心室ＲＶ内にあり、アンカ部材９４６が左心室ＬＶ内にある状態で、反対様式において、位置付けられることができる。

いくつかの実施形態において、本体９１２および針９４０は、左心室ＬＶの中に、隔壁ＳＷを通して送達され、次いで、アンカ部材９４６は、右心室ＲＶの中に送達され、針９４０に固定される。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置９１０は、図１１Ａ－１５Ｋ、例えば、より具体的に、図１５Ａ－１５Ｋを参照して下記に詳細に説明される送達システムおよび／または方法のいずれかを使用して、送達されることができる。

図１０は、本技術の実施形態による左心室ＬＶの隔壁ＳＷに固定された受信機－刺激装置１０１０の側面図である。図示される実施形態において、受信機－刺激装置１０１０は、概して、本体１０１２、針１０４０、およびアンカ部材１０４６等、図９を参照して上記に詳細に説明される受信機－刺激装置９１０のものに類似するいくつかの特徴を含む。しかしながら、図示される実施形態において、本体１０１２は、右心室ＲＶ内に位置付けられ、アンカ部材１０４６は、左心室ＬＶ内に位置付けられ、針１０４０は、電極１０１６を含む（例えば、それに搭載された別個の電極を含む本体１０１２ではなく）。電極１０１６は、受信機－刺激装置１０１０が、図１０に示されるように、埋め込まれると、左心室ＬＶに近接して（例えば、左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷの表面に、および／またはそれに近接して）位置付けられるように、針１０４０に沿って位置付けられることができる。いくつかの実施形態において、針１０４０は、電極材料を備えていることができ、電極１０１６を画定する開口部を伴う絶縁材料１０１１でコーティングされることができる。

（ＩＩＩ．送達システム、構成要素、および方法の選択された実施形態）
図１１Ａ－１５Ｋは、本技術の実施形態による１つ以上の受信機－刺激装置を埋め込み、例えば、左心室隔壁を刺激するための種々の送達システムおよび関連付けられた方法を図示する。送達システムは、図２－１０を参照して上記に詳細に説明される受信機－刺激装置のうちの１つ以上を送達するために使用されることができる。図１１Ａ－１５Ｋを参照して詳細に図示および説明される種々の受信機－刺激装置は、互いに対して、少なくとも、概して、構造および機能が類似する、または構造および機能が同じであるいくつかの特徴を含むことができる。いくつかの実施形態において、種々の実施形態の側面は、組み合わせられることができる。いくつかの実施形態において、類似または同じ要素は、同一最終２桁を有する参照番号によって識別される。例えば、要素１１５０および１２５０は、互いに対して、少なくとも、概して、構造および機能が類似する、または構造および機能が同じであるいくつかの特徴を含むことができる。

図１１Ａは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システム１１５０の遠位部分の側面図である。図１１Ｂは、本技術の実施形態による送達システム１１５０の遠位部分の拡大側面図である。図１１Ａおよび１１Ｂを参照すると、図示される実施形態において、送達システム１１５０は、細長いシース１１５２（第１のカテーテルまたは第１の細長い部材とも称され得る）を含み、細長いシース１１５２は、管腔１１４９を画定し、近位セグメントまたは部分１１５４を有し、近位セグメントまたは部分１１５４は、回転可能結合部１１５５によって、遠位セグメントまたは部分１１５６に回転可能に結合される。送達カテーテル１１５８（図１１Ａでは見えず、それは、第２の細長いシースまたは第２の細長い部材とも称され得る）は、シース１１５２の管腔１１４９を通して、前進可能であることができる。いくつかの実施形態において、図２－１０を参照して上記に詳細に説明される受信機－刺激装置のうちの１つ以上等の受信機－刺激装置は、心臓の左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷにおける埋め込みのために、送達カテーテル１１５８に結合され、および／または送達カテーテル１１５８を通して前進させられることができる。例えば、受信機－刺激装置は、送達カテーテル１１５８の遠位部分にクランプ締めされることができる。

回転可能結合部１１５５は、シース１１５２の遠位領域１１５６と近位領域１１５４とが互いに対して回転することを可能にする軸受、押輪、または他の部材であることができる。いくつかの実施形態において、シース１１５２の近位領域１１５４は、回転可能結合部１１５５における締まり嵌め、スナップ嵌め配置、および／または別の好適な接続によって、遠位領域１１５６に固定される。本技術のいくつかの側面では、回転可能結合部１１５５は、緊張下でのシース１１５２の引き抜き中、シース１１５２の遠位領域１１５６が近位領域１１５４から分離することを阻止またはさらに防止することができる。いくつかの実施形態において、回転可能結合部１１５５は、遠位領域１１５６が、シース１１５２の縦軸の周りに、約５０度を上回って、約９０度を上回って、約１８０度を上回って、および／または約２７０度を上回って、シース１１５２の近位領域１１５４に対して回転することを可能にするように構成される（例えば、図１１Ｂにおける矢印Ａによって示されるように）。いくつかの実施形態において、回転可能結合部１１５５は、少なくとも部分的に面取りされ、または角度付けられ、導入器および／または患者の血管系を通したなめらかな前進を促進する外面１１６０を含むことができる。

図１１Ａを参照すると、いくつかの実施形態において、シース１１５２は、隔壁ＳＷを通して、患者の左心房ＬＡの中に、患者の僧帽弁ＭＶを通して／越えて、左心室ＬＶの中に、経中隔的に前進させられるように構成される。図示される実施形態において、シース１１５２の近位領域１１５４は、近位曲がり部１１５１を画定し、シース１１５２の遠位領域１１５６は、遠位曲がり部１１５３を画定する。いくつかの実施形態において、近位曲がり部１１５１は、遠位曲がり部１１５３の曲率半径より大きい、曲率半径（例えば、旋回半径）を有する。いくつかの実施形態において、バルーン１１５７（図１１Ａにおける断面に示される）が、シース１１５２の遠位終端１１５９に結合されることができる。本技術のいくつかの側面では、遠位曲がり部１１５３は、バルーン１１５７を左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷに沿って位置付けることに役立つように形状およびサイズを決定される一方、近位曲がり部１１５１は、送達システム１１５０の左心房ＬＡの中への進入を促進する。いくつかの実施形態において、送達システム１１５０は、回転可能シース１１５２および送達カテーテル１１５８に加え、例えば、経中隔針、経中隔開大器、経中隔シース等、他の構成要素（図示せず）を含むことができる。

再び図１１Ａおよび１１Ｂを参照すると、送達手技中、経中隔穿刺が、大部分の患者において、卵円窩の上および後中側面において、実施されることができる。送達システム１１５０は、次いで、穿刺部を通して、例えば、約３．５～４．０センチメートルの僧帽弁ＭＶの環からある距離において、右心房と左心房ＬＡとの間の隔壁を横断して、前進させられることができる。いくつかの実施形態において、シース１１５２は、次いで、受信機－刺激装置が、依然として、それに固定されている間、シースの遠位領域１１５６を作動させ（例えば、シース１１５２の近位ハンドル上のケーブルおよびノブを介して）、次いで、送達カテーテル１１５８にトルクを与えることによって、回転させられることができる。すなわち、いくつかの実施形態において、送達カテーテル１１５８は、トルクを与えられ、シース１１５２の遠位領域１１５６を回転させることができる一方、受信機－刺激装置が、送達カテーテル１１５８から解放されず、バルーン１１５７の外側へ遠位に突出しない。そのような回転は、バルーン１１５７が、隔壁ＳＷに沿って、異なる標的場所に位置付けられ、したがって、受信機－刺激装置または複数の異なる受信機－刺激装置が、異なる場所のうちの１つに送達され、埋め込まれることを可能にすることができる。例えば、図１１Ａでは、送達システム１１５０は、受信機－刺激装置を左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷに沿った第１の標的場所１１６１に埋め込むように位置付けられるが、回転させられ（想像線に示されるように）、受信機－刺激装置を隔壁ＳＷに沿った第２の標的場所１１６２および／または他の標的場所に埋め込むことができる。いくつかの実施形態において、複数の送達カテーテルが、シース１１５２を通して挿入され、複数の受信機－刺激装置を隔壁ＳＷに沿った異なる場所に埋め込むことができる。

他の実施形態において、送達システム１１５０は、血管内で、患者の右心室の中に前進させられ、例えば、受信機－刺激装置の右心室内の隔壁ＳＷへの送達を促進することができる。そのような実施形態において、遠位曲がり部１１５３が、同様に、バルーン１１５７を右心室内の隔壁ＳＷに沿って位置付けることに役立つように形状およびサイズを決定されることができ、シース１１５２は、回転させられ、バルーン１１５７を隔壁ＳＷに沿った異なる標的部位に位置付けることができる。

図１２は、本技術の実施形態による受信機－刺激装置１２１０を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システム１２５０の遠位部分の側面図である。図示される実施形態において、送達システム１２５０は、管腔１２４９を画定する、細長いシース１２５２と、シース１２５２の管腔１２４９を通して前進可能である送達カテーテル１２５８とを含む。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置１２１０（例えば、図２を参照して詳細に説明される受信機－刺激装置２１０と類似する、または同じであり得る）は、心臓の左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷにおける埋め込みのために、送達カテーテル１２５８の遠位部分１２６４に結合され、および／または送達カテーテル１２５８を通して前進させられることができる。

図示される実施形態において、シース１２５２は、遠位曲がり部１２５３と、遠位曲がり部１２５３の遠位における略直線遠位部分１２６５とを含む形状を有する。送達手技中、シース１２５２は、送達カテーテル１２５８の上を前進させられることができ、および／または送達カテーテル１２５８は、（ｉ）遠位曲がり部１２５３が、隔壁ＳＷに対向する左心室内の後または側方壁ＬＷに接触し、（ｉｉ）遠位部分１２６５が、隔壁ＳＷに面する（例えば、概ね直交して面する）ように、シース１２５２を通して前進させられることができる。故に、本技術のいくつかの側面では、シース１２５２は、側方壁ＬＷに対して調節し、送達カテーテル１２５８を使用した受信機－刺激装置１２１０の埋め込み中、前方定着力を受信機－刺激装置１２１０に加える（例えば、隔壁ＳＷに向かって矢印Ｂによって示される方向に）ことができる。いくつかの実施形態において、概して、直線遠位部分１２６５は、制御可能可変長を有し、例えば、遠位曲がり部１２５３の最小曲げ半径の変化を可能にし、送達システム１２５０の左心室ＬＶ内への位置付けを促進することができる。

本技術のいくつかの側面では、左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷに沿って標的埋め込み場所に到達することにおける課題の多くは、送達カテーテル１２５８の相対的非可撓性である。故に、いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置１２１０および／または受信機－刺激装置１２１０を送達カテーテル１２５８から取り外すための関連付けられた機構の長さは、減少させられ、送達カテーテル１２５８の比較的に堅い区分の対応する長さを減少させ、送達システム１２５０の可撓性および受信機－刺激装置１２１０を隔壁ＳＷに沿った所望の標的場所に送達するための能力をさらに改良することができる。同様に、いくつかの実施形態において、送達カテーテル１２５８、受信機－刺激装置１２１０、および／または関連付けられた取り外し機構は、１つ以上のヒンジ、旋回点等を含み、送達システム１２５０の剛性を低減させることができる。例えば、受信機－刺激装置１２１０は、送達カテーテル１２５８に旋回可能に結合され、可撓性を改良することができる。

図１３は、本技術の実施形態による受信機－刺激装置１３１０を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システム１３５０の一部の側面図である。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置１３１０は、図６Ａ－８Ｂを参照して上記に詳細に説明される受信機－刺激装置のいずれかと類似すること、または同じであることができる。例えば、図示される実施形態において、受信機－刺激装置１３１０は、本体１３１２と、１つ以上の刺激電極（図示せず）を支持し得る複数のタイン１３４４とを含む。

受信機－刺激装置１３１０は、タイン１３４４が互いに略平行に向けられた図１３における圧縮された送達構成にある。より具体的に、送達システム１３５０は、受信機－刺激装置１３１０の送達中、少なくとも部分的にタイン１３４４を包囲するスリーブ１３６８（明確にするために、図１３において、透明であるように示される）を含むことができる。スリーブ１３６８は、送達および／または埋め込み中、タイン１３４４を圧縮された送達構成に維持することができ、受信機－刺激装置１３１０の標的埋め込み場所への送達後、除去され、タイン１３４４が、拡張し、受信機－刺激装置１３１０を標的埋め込み場所に固定することを可能にすることができる。いくつかの実施形態において、例えば、スリーブ１３６８は、図６Ａ－８Ｂを参照して上記で詳細に説明されるように、埋め込み後、分解し、タイン１３４４が、患者の心室内等で、拡張することを可能にする生体分解性材料（例えば、急速生体分解性材料）から形成される。他の実施形態において、スリーブ１３６８は、穿孔を含むことができ、および／または送達システム１３５０は、スリーブ１３６８に切り目を入れ、スリーブ１３６８をタイン１３４４の周囲から除去し、タイン１３４４が拡張することを可能にするための縫合糸または他のデバイスを含むことができる。

図１４は、本技術の実施形態による図１３の受信機－刺激装置１３１０を患者の心臓内に埋め込むように構成された送達システム１４５０の一部の側面図である。受信機－刺激装置１３１０は、その中でタイン１３４４が互いに略平行に向けられる、図１３における圧縮された送達構成にある。より具体的に、送達システム１４５０は、受信機－刺激装置１３１０の送達中、少なくとも部分的にタイン１３４４を包囲するスリーブ１４６８を含むことができる。スリーブ１４６８は、送達および／または埋め込み中、タイン１３４４を圧縮された送達構成に維持することができ、受信機－刺激装置１３１０の標的埋め込み場所への送達後、除去され、タイン１３４４が、拡張し、受信機－刺激装置１３１０を標的埋め込み場所に固定することを可能にすることができる。図示される実施形態において、例えば、スリーブ１４６８は、例えば、送達システム１４５０のハンドルの近位および／または患者の外側の近位に延び得る引き紐またはプルワイヤ１４６９に結合されている。受信機－刺激装置１３１０が、標的場所に位置付けられると、プルワイヤ１４６９は、スリーブ１４６８をタイン１３４４から遠位に、または本体１３１２に向かって近位に移動させ、タイン１３４４が拡張することを可能にするように、押し引きされることができる。

図１５Ａ－１５Ｉおよび１５Ｋは、本技術の実施形態による受信機－刺激装置１５１０（図１５Ｆ－１５Ｋ）を患者の心臓の隔壁ＳＷ内に埋め込むための手技の異なる段階中の送達システム１５５０の遠位部分の側面図である。図１５Ｊは、本技術の実施形態による隔壁ＳＷに埋め込まれた受信機－刺激装置１５１０の左心室ＬＶ内からの背面図（例えば、遠位に面した）である。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置１５１０は、図９および１０を参照して上記に詳細に説明される受信機－刺激装置のいずれかと類似する、または同じであることができる。例えば、図１５Ｋに最良に示されるように、受信機－刺激装置１５１０は、本体１５１２を含むことができ、本体１５１２は、電極１５１６を含み、本体１５１２はから延び、隔壁ＳＷに突き刺さるように構成された針１５４０を有する。アンカ部材１５４６は、針１５４０に結合され、受信機－刺激装置１５１０および電極１５１６を隔壁ＳＷに対して固定することができる。

図１５Ａは、第１のシース１５７２を通して、左心室ＬＶの中へ、隔壁ＳＷに向かった第１のカテーテル１５７０（例えば、マッピングカテーテル）の前進後の送達システム１５５０を図示する。第１のシース１５７２は、少なくとも部分的に左心室ＬＶ内に位置付けられること、または患者の血管系内の近位に位置付けられることができる。いくつかの実施形態において、第１のカテーテル１５７０は、隔壁ＳＷを電気的にマッピングおよび／またはペーシングするように構成された１つ以上の電極１５７３を含む遠位先端１５７１を含むことができる。故に、第１のカテーテル１５７０は、隔壁ＳＷに沿った受信機－刺激装置１５１０の埋め込みのための標的部位を決定するために使用されることができる。いくつかの実施形態において、第１のカテーテル１５７０は、約７フレンチまたは約８フレンチのサイズを有することができる。第１のカテーテル１５７０および第１のシース１５７２は、経中隔または経大動脈血管内経路を経て、左心室ＬＶにアクセスすることができる。

図１５Ｂは、穿刺要素１５７６（例えば、針）を第１のカテーテル１５７０を通して、隔壁ＳＷの中に、隔壁ＳＷを通して（例えば、右心室ＲＶの中に）前進させた後の送達システム１５５０を図示する。

図１５Ｃは、縫合糸１５７８を穿刺要素１５７６を通して、右心室ＲＶの中に前進させた後の送達システム１５５０を図示する。図示される実施形態において、縫合糸１５７８は、右心室ＲＶ内に位置付けられるループ１５７９を形成する。

図１５Ｄは、（ｉ）穿刺要素１５７６（図１５Ｃ）を第１のカテーテル１５７０を通して引き抜きし、（ｉｉ）フック要素１５８０を第２のシース１５８２を通して右心室ＲＶの中に前進させた後の送達システム１５５０を図示する。第２のシース１５８２は、少なくとも部分的に右心室ＲＶ内に位置付けられること、または患者の血管系内の近位に位置付けられることができる。示されるように、フック要素１５８０が、右心室ＲＶ内の縫合糸１５７８のループ１５７９を捕捉するために使用されることができる。

図１５Ｅは、（ｉ）フック要素１５８０（図１５Ｄ）を引き抜くことによって、縫合糸１５７８のループ１５７９（図１５Ｄ）を第２のシース１５８２の中に引き込み、（ｉｉ）第１のカテーテル１５７０を第１のシース１５７２を通して引き込んだ後の送達システム１５５０を図示する。故に、この段階では、縫合糸１５７８は、隔壁ＳＷを通して延びている間、第１および第２のシース１５７２、１５８２間に及ぶことができる。

図１５Ｆは、受信機－刺激装置１５１０の縫合糸１５７８の上で、第１のシース１５７２を通した前進の間の送達システム１５５０を図示する。いくつかの実施形態において、受信機－刺激装置１５１０（例えば、針１５４０）は、縫合糸１５７８の遠位端１５８３に取り付けられている。故に、受信機－刺激装置１５１０は、第２のシース１５８２を通した縫合糸１５７８の引き抜きによって、前進させられることができる。いくつかの実施形態において、第１のシース１５７２は、受信機－刺激装置１５１０の第１のシース１５７２を通した前進の前および／または前進中、左心室ＬＶの中に前進させられることができる。

図１５Ｇは、受信機－刺激装置１５１０の隔壁ＳＷに向かい、その中への継続した前進後の送達システム１５５０を図示する。いくつかの実施形態において、縫合糸１５７８の第２のシース１５８２の中への継続した引き込みは、受信機－刺激装置１５１０の針１５４０を隔壁ＳＷの中へ、それを通して引くことができ、それによって、（ｉ）針１５４０は、左心室ＬＶから右心室ＲＶの中に延び、（ｉｉ）受信機－刺激装置１５１０の電極１５１６が、左心室ＬＶ内の隔壁ＳＷに対して位置付けられる。

図１５Ｈは、（ｉ）アンカ機構５４６の縫合糸１５７８の上で、第２のシース１５８２を通した右心室ＲＶ内の針１５４０上への前進と、（ｉｉ）第１のシース１５７２（図１５Ｇ）の引き抜き後の送達システム１５５０を図示する。いくつかの実施形態において、送達カテーテル（図示せず）は、アンカ部材１５４６を縫合糸１５７８の上で針１５４０上に前進させるために使用されることができる。いくつかの実施形態において、アンカ部材１５４６は、針１５４０に取り付けられ（例えば、その上にねじで取り付けられ）、隔壁ＳＷへの圧縮力によって電極１５１６を隔壁ＳＷと接触してしっかりと固定することができる。

図１５Ｉは、アンカ部材１５４６の据え付け（図１５Ｈに示されるように）前に実施され得る随意の整列段階を図示し、第２のカテーテル１５８４は、（ｉ）縫合糸１５７８（図１５Ｉでは見えない）の上で、第２のシース１５８２を通して前進させられ、針１５４０に係合し、（ｉｉ）次いで、回転させられ、電極１５１６を回転させ、受信機－刺激装置１５１０の本体１５１２に沿った電極１５１６の偏心またはオフセット位置付けに起因して、中隔ＳＷに沿って、電極１５１６の場所を変化させることができる。いくつかの実施形態において、第２のカテーテル１５８４は、電極１５１６が隔壁ＳＷに沿って最適に位置付けられるまで、受信機－刺激装置１５１０を回転させることができる。図１５Ｊは、例えば、回転させられ、隔壁ＳＷ内の束枝等の標的伝導性構造ＣＳと整列した後の偏心して位置付けられた電極１５１６を図示する。

最後に、図１５Ｋは、送達システム１５５０（図１５Ａ－１５Ｉ）の患者からの除去後の受信機－刺激装置１５１０を図示する。この段階では、受信機－刺激装置１５１０は、隔壁ＳＷに沿って、標的埋め込み場所に留まる。図１５Ｈおよび１５Ｋを一緒に参照すると、縫合糸１５７８は、受信機－刺激装置１５１０の針１５４０から解放（例えば、切断）されることができ、縫合糸１５７８および第２のシース１５８２は、患者から引き抜きされることができる。

（ＩＶ．追加の実施例）
以下の実施例は、本技術のいくつかの実施形態を例証する。
（実施例１）患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、刺激アセンブリは、
本体と、
少なくとも部分的に本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
（ａ）本体が、隔壁によって心臓の第２の心室から分離された心臓の第１の心室内に位置付けられ、（ｂ）電極が、隔壁の組織に係合するように、本体に結合され、心臓の隔壁に係合するように構成されたアンカであって、電極は、電気エネルギーを隔壁の組織に送達するようにさらに構成されている、アンカと、
を備えている、刺激アセンブリ。
（実施例２）アンカは、コルク栓抜き形状を有する、実施例１に記載の刺激アセンブリ。
（実施例３）電極は、アンカ上に位置付けられている、実施例２に記載の刺激アセンブリ。
（実施例４）電極は、アンカ上に位置付けられた一対の二極電極のうちの１つであり、電極の各々は、電気エネルギーの一部を受信し、電気エネルギーの一部を隔壁の組織に送達するように構成されている、実施例３に記載の刺激アセンブリ。
（実施例５）第１の心室は、心臓の左心室であり、本体は、左心室内の隔壁に隣接して位置付けられるように構成された遠位表面を有し、アンカは、遠位表面から延びている針を備えている、実施例１に記載の刺激アセンブリ。
（実施例６）電極は、複数の電極のうちの１つであり、電極は、針上に位置付けられ、電極の各々は、電気エネルギーの一部を受信し、電気エネルギーの一部を隔壁の組織に送達するように構成されている、実施例５に記載の刺激アセンブリ。
（実施例７）電極は、針に沿って線形に位置付けられ、針は、隔壁の組織内に埋め込まれるように構成され、回路網は、電気エネルギーを電極のうちの標的のものに選択的に送達するようにさらに構成されている、実施例５または実施例６に記載の刺激アセンブリ。
（実施例８）電極は、複数の電極のうちの１つであり、電極は、本体上に位置付けられ、電極の各々は、電気エネルギーの一部を受信し、電気エネルギーの一部を隔壁の組織に送達するように構成されている、実施例１－７のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例９）回路網は、選択された刺激パターンに従って、電気エネルギーの一部を電極に選択的に送達するようにさらに構成されている、実施例８に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１０）第１の心室は、心臓の左心室であり、第２の心室は、心臓の右心室である、実施例１－９のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１１）第１の心室は、心臓の右心室であり、第２の心室は、心臓の左心室である、実施例１－９のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１２）患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、刺激アセンブリは、
本体と、
少なくとも部分的に本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
本体から延びている複数のタインであって、タインは、少なくとも部分的に圧縮された送達位置から拡張された展開位置に移動するように構成されている、タインと
を備え、
圧縮された送達位置において、タインは、互いに略平行に延び、
拡張された展開位置において、タインは、心臓の隔壁に係合し、電極を隔壁の組織と接触して固定するように構成され、
電極は、電気エネルギーを隔壁の組織に送達するようにさらに構成されている、
刺激アセンブリ。
（実施例１３）拡張された展開位置において、タインは、本体が心臓の左心室内に位置付けられるように、隔壁に係合するように構成されている、実施例１２に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１４）拡張された展開位置において、タインは、本体が心臓の右心室内に位置付けられるように、隔壁に係合するように構成されている、実施例１２に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１５）電極は、複数の電極のうちの１つであり、電極の各々は、タインのうちの対応するものに結合され、電極の各々は、電気エネルギーの一部を受信し、電気エネルギーの一部を隔壁の組織に送達するように構成されている、実施例１２－１４のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１６）拡張された展開位置において、電極は、隔壁の組織内に位置付けられるように構成されている、実施例１５に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１７）拡張された展開位置において、電極は、隔壁の表面上に位置付けられるように構成されている、実施例１５に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１８）表面は、隔壁の右心室表面であり、本体は、左心室内に位置付けられるように構成されている、実施例１７に記載の刺激アセンブリ。
（実施例１９）表面は、隔壁の左心室表面であり、本体は、右心室内に位置付けられるように構成されている、実施例１７に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２０）拡張された展開位置において、タインは、心臓の第１の心室から心臓の第２の心室まで、隔壁を通して延びているように構成されている、実施例１２－１９のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２１）拡張された展開位置において、タインは、隔壁内に埋め込まれるように構成されている、実施例１２－２０のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２２）
圧縮された送達位置において、タインは、ある軸と略平行に延び、
拡張された展開位置において、タインの各々の少なくとも一部は、軸から離れるように偏向するように構成されている、実施例１２－２１のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２３）患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、刺激アセンブリは、
心臓の第１の心室内の心臓の隔壁に隣接して位置付けられるように構成された遠位表面を有する本体と、
少なくとも部分的に本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
遠位表面から延び、心臓の第１の心室から第２の心室まで、隔壁を通して延びているように構成された細長い部材と、
心臓の第２の心室内の針に固定され、電極を隔壁の組織と接触して固定するように構成されたアンカ部材と
を備え、
電極は、電気エネルギーを隔壁の組織に送達するようにさらに構成されている、刺激アセンブリ。
（実施例２４）アンカ部材および本体の遠位表面は、隔壁に圧縮力を及ぼすように構成されている、実施例２３に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２５）電極は、本体の遠位表面に位置付けられている、実施例２３または実施例２４に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２６）本体は、遠位表面と垂直に延び、細長い部材と一致する縦軸を有し、電極は、縦軸から離れて位置付けられている、実施例２５に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２７）電極は、細長い部材上に位置付けられている、実施例２３－２６のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２８）細長い部材は、電極材料を備え、刺激アセンブリは、電極材料上の絶縁コーティングをさらに備え、絶縁コーティングは、電極を画定する開口部を有する、実施例２３－２７のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例２９）第１の心室は、心臓の左心室であり、第２の心室は、心臓の右心室である、実施例２３－２８のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例３０）第１の心室は、心臓の右心室であり、第２の心室は、心臓の左心室である、実施例２３－２８のいずれか１項に記載の刺激アセンブリ。
（実施例３１）刺激アセンブリを患者の心臓の隔壁の標的部位に埋め込む方法であって、刺激アセンブリは、細長い部材と、電極とを含み、隔壁は、心臓の第１の心室を心臓の第２の心室から分離し、方法は、
縫合糸を第１の心室から第２の心室まで、標的部位に近接した隔壁に通すことと、
縫合糸の第１の端部部分を刺激アセンブリに取り付けることと、
縫合糸を引くことによって、刺激アセンブリを第１の心室の中に引き込み、細長い部材が第１の心室から第２の心室まで、隔壁を通して延びているようにすることと、
アンカ部材を第２の心室内の細長い部材に固定することによって、電極を隔壁の組織と接触して固定することと、
電極を用いて、電気エネルギーを隔壁の組織に送達することと
を含む、方法。
（実施例３２）第１の心室は、心臓の左心室であり、第２の心室は、心臓の右心室である、実施例３１に記載の方法。
（実施例３３）第１の心室は、心臓の右心室であり、第２の心室は、心臓の左心室である、実施例３１に記載の方法。
（実施例３４）縫合糸を隔壁に通すことは、縫合糸のループを第２の心室内に位置付けることを含み、方法は、縫合糸のループをフック機構を用いて捕捉することをさらに含む、実施例３１－３３のいずれか１項に記載の方法。
（実施例３５）縫合糸を引くことは、フック機構および縫合糸のループをシースを通して後退させることを含む、実施例３１－３４のいずれか１項に記載の方法。
（実施例３６）方法は、（ａ）アンカ部材を細長い部材に固定する前、（ｂ）縫合糸を引くことによって、細長い部材が隔壁を通して延びているようにした後、刺激アセンブリを回転させ、電極を隔壁に沿って移動させることをさらに含む、実施例３１－３５のいずれか１項に記載の方法。

（Ｖ．結論）
本技術の実施形態の上記の詳細な説明は、包括的であること、または本技術を上記に開示される精密な形態に限定することを意図していない。本技術の具体的な実施形態およびそれに関する例は、例証的目的のために上記に説明されるが、種々の同等な修正も、当業者が認識するであろうように、本技術の範囲内で可能である。例えば、ステップが、所与の順序において提示されるが、代替実施形態が、異なる順序においてステップを実施し得る。本明細書に説明される種々の実施形態も、組み合わせられ、さらなる実施形態を提供し得る。

前述から、本技術の具体的な実施形態が、例証の目的のために本明細書に説明されているが、周知の構造および機能が、本技術の実施形態の説明を不必要に曖昧にすることを回避するために、詳細に示されていないこと、または説明されていないことを理解されたい。文脈が許容する場合、単数形または複数形の用語は、それぞれ、複数形または単数形の用語も含み得る。

さらに、単語「または」が、２つ以上の物品のリストを参照して、他の物品から排他的な単一の物品のみを意味するように明示的に限定されていない限り、そのようなリストにおける「または」の使用は、（ａ）リスト内の任意の単一の物品、（ｂ）リスト内の物品の全て、または、（ｃ）リスト内の物品の任意の組み合わせを含むものと解釈されるものとする。加えて、用語「～を備えている（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」は、任意のより多い数の同一の特徴および／または追加のタイプの他の特徴が、除外されないように、少なくとも列挙される特徴を含むことを意味するために、全体を通して使用される。また、具体的な実施形態が、例証の目的のために本明細書に説明されているが、種々の修正が、本技術から逸脱することなく成され得ることを理解されたい。さらに、本技術のいくつかの実施形態に関連付けられた利点が、それらの実施形態の文脈において説明されているが、他の実施形態も、そのような利点を呈し得、全ての実施形態が、必ずしも本技術の範囲内に入るためにそのような利点を呈する必要はない。故に、本開示および関連付けられた技術は、本明細書に明示的に示されていない、または説明されていない他の実施形態も包含し得る。

本発明は、例えば以下の項目を提供する。
（項目１）
患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、前記刺激アセンブリは、
本体と、
少なくとも部分的に前記本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、前記音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
前記電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
前記本体に結合されたアンカと
を備え、
前記アンカは、前記本体に結合され、（ａ）前記本体が隔壁によって前記心臓の第２の心室から分離された前記心臓の第１の心室内に位置付けられ、（ｂ）前記電極が前記隔壁の組織に係合するように、前記心臓の前記隔壁に係合するように構成され、
前記電極は、前記電気エネルギーを前記隔壁の前記組織に送達するようにさらに構成されている、刺激アセンブリ。
（項目２）
前記アンカは、コルク栓抜き形状を有する、項目１に記載の刺激アセンブリ。
（項目３）
前記電極は、前記アンカ上に位置付けられている、項目２に記載の刺激アセンブリ。
（項目４）
前記電極は、前記アンカ上に位置付けられた一対の二極電極のうちの１つであり、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、項目３に記載の刺激アセンブリ。
（項目５）
前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記本体は、前記左心室内の前記隔壁に隣接して位置付けられるように構成された遠位表面を有し、前記アンカは、前記遠位表面から延びている針を備えている、項目１に記載の刺激アセンブリ。
（項目６）
前記電極は、複数の電極のうちの１つであり、前記電極は、前記針上に位置付けられ、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、項目５に記載の刺激アセンブリ。
（項目７）
前記電極は、前記針に沿って線形に位置付けられ、前記針は、前記隔壁の前記組織内に埋め込まれるように構成され、前記回路網は、前記電気エネルギーを前記電極のうちの標的のものに選択的に送達するようにさらに構成されている、項目５に記載の刺激アセンブリ。
（項目８）
前記電極は、複数の電極のうちの１つであり、前記電極は、前記本体上に位置付けられ、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、項目１に記載の刺激アセンブリ。
（項目９）
前記回路網は、選択された刺激パターンに従って、前記電気エネルギーの前記一部を前記電極に選択的に送達するようにさらに構成されている、項目８に記載の刺激アセンブリ。
（項目１０）
前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の右心室である、項目１に記載の刺激アセンブリ。
（項目１１）
前記第１の心室は、前記心臓の右心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の左心室である、項目１に記載の刺激アセンブリ。
（項目１２）
患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、前記刺激アセンブリは、
本体と、
少なくとも部分的に前記本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、前記音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
前記電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
前記本体から延びている複数のタインと
を備え、
前記タインは、少なくとも部分的に圧縮された送達位置から拡張された展開位置に移動するように構成され、
前記圧縮された送達位置において、前記タインは、互いに略平行に延び、
前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記心臓の隔壁に係合し、前記電極を前記隔壁の組織と接触して固定するように構成され、
前記電極は、前記電気エネルギーを前記隔壁の前記組織に送達するようにさらに構成されている、刺激アセンブリ。
（項目１３）
前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記本体が、前記心臓の左心室内に位置付けられるように、前記隔壁に係合するように構成されている、項目１２に記載の刺激アセンブリ。
（項目１４）
前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記本体が、前記心臓の右心室内に位置付けられるように、前記隔壁に係合するように構成されている、項目１２に記載の刺激アセンブリ。
（項目１５）
前記電極は、複数の電極のうちの１つであり、前記電極の各々は、前記タインのうちの対応するものに結合され、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、項目１２に記載の刺激アセンブリ。
（項目１６）
前記拡張された展開位置において、前記電極は、前記隔壁の組織内に位置付けられるように構成されている、項目１５に記載の刺激アセンブリ。
（項目１７）
前記拡張された展開位置において、前記電極は、前記隔壁の表面上に位置付けられるように構成されている、項目１５に記載の刺激アセンブリ。
（項目１８）
前記表面は、前記隔壁の右心室表面であり、前記本体は、前記左心室内に位置付けられるように構成されている、項目１７に記載の刺激アセンブリ。
（項目１９）
前記表面は、前記隔壁の左心室表面であり、前記本体は、前記右心室内に位置付けられるように構成されている、項目１７に記載の刺激アセンブリ。
（項目２０）
前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記心臓の第１の心室から前記心臓の第２の心室まで、前記隔壁を通して延びているように構成されている、項目１２に記載の刺激アセンブリ。
（項目２１）
前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記隔壁内に埋め込まれるように構成されている、項目１２に記載の刺激アセンブリ。
（項目２２）
前記圧縮された送達位置において、前記タインは、ある軸と略平行に延び、
前記拡張された展開位置において、前記タインの各々の少なくとも一部は、前記軸から離れるように偏向するように構成されている、項目１２に記載の刺激アセンブリ。
（項目２３）
患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、前記刺激アセンブリは、
遠位表面を有する本体であって、前記遠位表面は、前記心臓の第１の心室内の前記心臓の隔壁に隣接して位置付けられるように構成されている、本体と、
少なくとも部分的に前記本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、前記音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
前記電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
前記遠位表面から延び、前記心臓の前記第１の心室から第２の心室まで、前記隔壁を通して延びているように構成された細長い部材と、
前記心臓の第２の心室内の針に固定され、前記電極を前記隔壁の組織と接触して固定するように構成されたアンカ部材と
を備え、
前記電極は、前記電気エネルギーを前記隔壁の前記組織に送達するようにさらに構成されている、刺激アセンブリ。
（項目２４）
前記アンカ部材および前記本体の前記遠位表面は、前記隔壁に圧縮力を及ぼすように構成されている、項目２３に記載の刺激アセンブリ。
（項目２５）
前記電極は、前記本体の前記遠位表面に位置付けられている、項目２３に記載の刺激アセンブリ。
（項目２６）
前記本体は、前記遠位表面と垂直に延びている縦軸を有し、前記縦軸は、前記細長い部材と一致し、前記電極は、前記縦軸から離れて位置付けられている、項目２５に記載の刺激アセンブリ。
（項目２７）
前記電極は、前記細長い部材上に位置付けられている、項目２３に記載の刺激アセンブリ。
（項目２８）
前記細長い部材は、電極材料を備え、前記刺激アセンブリは、前記電極材料上の絶縁コーティングをさらに備え、前記絶縁コーティングは、前記電極を画定する開口部を有する、項目２３に記載の刺激アセンブリ。
（項目２９）
前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の右心室である、項目２３に記載の刺激アセンブリ。
（項目３０）
前記第１の心室は、前記心臓の右心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の左心室である、項目２３に記載の刺激アセンブリ。
（項目３１）
刺激アセンブリを患者の心臓の隔壁の標的部位に埋め込む方法であって、前記刺激アセンブリは、細長い部材と、電極とを含み、前記隔壁は、前記心臓の第１の心室を前記心臓の第２の心室から分離し、前記方法は、
前記第１の心室から前記第２の心室まで、前記標的部位に近接した隔壁に縫合糸を通すことと、
前記縫合糸の第１の端部部分を前記刺激アセンブリに取り付けることと、
前記縫合糸を引くことによって、前記刺激アセンブリを前記第１の心室の中に引き込み、前記細長い部材が前記第１の心室から前記第２の心室まで前記隔壁を通して延びているようにすることと、
前記第２の心室内の前記細長い部材にアンカ部材を固定することによって、前記隔壁の組織と接触して前記電極を固定することと、
前記電極を用いて、前記隔壁の組織に電気エネルギーを送達することと
を含む、方法。
（項目３２）
前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の右心室である、項目３１に記載の方法。
（項目３３）
前記第１の心室は、前記心臓の右心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の左心室である、項目３１に記載の方法。
（項目３４）
前記隔壁に前記縫合糸を通すことは、前記縫合糸のループを前記第２の心室内に位置付けることを含み、前記方法は、前記縫合糸のループをフック機構を用いて捕捉することをさらに含む、項目３１に記載の方法。
（項目３５）
前記縫合糸を引くことは、シースを通して前記フック機構および前記縫合糸のループを後退させることを含む、項目３１に記載の方法。
（項目３６）
前記方法は、（ａ）前記アンカ部材を前記細長い部材に固定する前、かつ、（ｂ）前記縫合糸を引くことによって、前記細長い部材が前記隔壁を通して延びているようにした後、前記刺激アセンブリを回転させ、前記電極を前記隔壁に沿って移動させることをさらに含む、項目３１に記載の方法。
本開示の多くの側面が、以下の図面を参照してより深く理解されることができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りではない。代わりに、本開示の原理を明確に図示することに重点が置かれている。

Claims (36)

1. 患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、前記刺激アセンブリは、
   本体と、
   少なくとも部分的に前記本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、前記音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
   前記電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
   前記本体に結合されたアンカと
   を備え、
   前記アンカは、前記本体に結合され、（ａ）前記本体が隔壁によって前記心臓の第２の心室から分離された前記心臓の第１の心室内に位置付けられ、（ｂ）前記電極が前記隔壁の組織に係合するように、前記心臓の前記隔壁に係合するように構成され、
   前記電極は、前記電気エネルギーを前記隔壁の前記組織に送達するようにさらに構成されている、刺激アセンブリ。
2. 前記アンカは、コルク栓抜き形状を有する、請求項１に記載の刺激アセンブリ。
3. 前記電極は、前記アンカ上に位置付けられている、請求項２に記載の刺激アセンブリ。
4. 前記電極は、前記アンカ上に位置付けられた一対の二極電極のうちの１つであり、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、請求項３に記載の刺激アセンブリ。
5. 前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記本体は、前記左心室内の前記隔壁に隣接して位置付けられるように構成された遠位表面を有し、前記アンカは、前記遠位表面から延びている針を備えている、請求項１に記載の刺激アセンブリ。
6. 前記電極は、複数の電極のうちの１つであり、前記電極は、前記針上に位置付けられ、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、請求項５に記載の刺激アセンブリ。
7. 前記電極は、前記針に沿って線形に位置付けられ、前記針は、前記隔壁の前記組織内に埋め込まれるように構成され、前記回路網は、前記電気エネルギーを前記電極のうちの標的のものに選択的に送達するようにさらに構成されている、請求項５に記載の刺激アセンブリ。
8. 前記電極は、複数の電極のうちの１つであり、前記電極は、前記本体上に位置付けられ、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、請求項１に記載の刺激アセンブリ。
9. 前記回路網は、選択された刺激パターンに従って、前記電気エネルギーの前記一部を前記電極に選択的に送達するようにさらに構成されている、請求項８に記載の刺激アセンブリ。
10. 前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の右心室である、請求項１に記載の刺激アセンブリ。
11. 前記第１の心室は、前記心臓の右心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の左心室である、請求項１に記載の刺激アセンブリ。
12. 患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、前記刺激アセンブリは、
    本体と、
    少なくとも部分的に前記本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、前記音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
    前記電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
    前記本体から延びている複数のタインと
    を備え、
    前記タインは、少なくとも部分的に圧縮された送達位置から拡張された展開位置に移動するように構成され、
    前記圧縮された送達位置において、前記タインは、互いに略平行に延び、
    前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記心臓の隔壁に係合し、前記電極を前記隔壁の組織と接触して固定するように構成され、
    前記電極は、前記電気エネルギーを前記隔壁の前記組織に送達するようにさらに構成されている、刺激アセンブリ。
13. 前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記本体が、前記心臓の左心室内に位置付けられるように、前記隔壁に係合するように構成されている、請求項１２に記載の刺激アセンブリ。
14. 前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記本体が、前記心臓の右心室内に位置付けられるように、前記隔壁に係合するように構成されている、請求項１２に記載の刺激アセンブリ。
15. 前記電極は、複数の電極のうちの１つであり、前記電極の各々は、前記タインのうちの対応するものに結合され、前記電極の各々は、前記電気エネルギーの一部を受信し、前記電気エネルギーの前記一部を前記隔壁の前記組織に送達するように構成されている、請求項１２に記載の刺激アセンブリ。
16. 前記拡張された展開位置において、前記電極は、前記隔壁の組織内に位置付けられるように構成されている、請求項１５に記載の刺激アセンブリ。
17. 前記拡張された展開位置において、前記電極は、前記隔壁の表面上に位置付けられるように構成されている、請求項１５に記載の刺激アセンブリ。
18. 前記表面は、前記隔壁の右心室表面であり、前記本体は、前記左心室内に位置付けられるように構成されている、請求項１７に記載の刺激アセンブリ。
19. 前記表面は、前記隔壁の左心室表面であり、前記本体は、前記右心室内に位置付けられるように構成されている、請求項１７に記載の刺激アセンブリ。
20. 前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記心臓の第１の心室から前記心臓の第２の心室まで、前記隔壁を通して延びているように構成されている、請求項１２に記載の刺激アセンブリ。
21. 前記拡張された展開位置において、前記タインは、前記隔壁内に埋め込まれるように構成されている、請求項１２に記載の刺激アセンブリ。
22. 前記圧縮された送達位置において、前記タインは、ある軸と略平行に延び、
    前記拡張された展開位置において、前記タインの各々の少なくとも一部は、前記軸から離れるように偏向するように構成されている、請求項１２に記載の刺激アセンブリ。
23. 患者の心臓内に埋め込み可能な刺激アセンブリであって、前記刺激アセンブリは、
    遠位表面を有する本体であって、前記遠位表面は、前記心臓の第１の心室内の前記心臓の隔壁に隣接して位置付けられるように構成されている、本体と、
    少なくとも部分的に前記本体内に位置付けられ、音響エネルギーを外部源から受信し、前記音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された回路網と、
    前記電気エネルギーを受信するように構成された電極と、
    前記遠位表面から延び、前記心臓の前記第１の心室から第２の心室まで、前記隔壁を通して延びているように構成された細長い部材と、
    前記心臓の第２の心室内の針に固定され、前記電極を前記隔壁の組織と接触して固定するように構成されたアンカ部材と
    を備え、
    前記電極は、前記電気エネルギーを前記隔壁の前記組織に送達するようにさらに構成されている、刺激アセンブリ。
24. 前記アンカ部材および前記本体の前記遠位表面は、前記隔壁に圧縮力を及ぼすように構成されている、請求項２３に記載の刺激アセンブリ。
25. 前記電極は、前記本体の前記遠位表面に位置付けられている、請求項２３に記載の刺激アセンブリ。
26. 前記本体は、前記遠位表面と垂直に延びている縦軸を有し、前記縦軸は、前記細長い部材と一致し、前記電極は、前記縦軸から離れて位置付けられている、請求項２５に記載の刺激アセンブリ。
27. 前記電極は、前記細長い部材上に位置付けられている、請求項２３に記載の刺激アセンブリ。
28. 前記細長い部材は、電極材料を備え、前記刺激アセンブリは、前記電極材料上の絶縁コーティングをさらに備え、前記絶縁コーティングは、前記電極を画定する開口部を有する、請求項２３に記載の刺激アセンブリ。
29. 前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の右心室である、請求項２３に記載の刺激アセンブリ。
30. 前記第１の心室は、前記心臓の右心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の左心室である、請求項２３に記載の刺激アセンブリ。
31. 刺激アセンブリを患者の心臓の隔壁の標的部位に埋め込む方法であって、前記刺激アセンブリは、細長い部材と、電極とを含み、前記隔壁は、前記心臓の第１の心室を前記心臓の第２の心室から分離し、前記方法は、
    前記第１の心室から前記第２の心室まで、前記標的部位に近接した隔壁に縫合糸を通すことと、
    前記縫合糸の第１の端部部分を前記刺激アセンブリに取り付けることと、
    前記縫合糸を引くことによって、前記刺激アセンブリを前記第１の心室の中に引き込み、前記細長い部材が前記第１の心室から前記第２の心室まで前記隔壁を通して延びているようにすることと、
    前記第２の心室内の前記細長い部材にアンカ部材を固定することによって、前記隔壁の組織と接触して前記電極を固定することと、
    前記電極を用いて、前記隔壁の組織に電気エネルギーを送達することと
    を含む、方法。
32. 前記第１の心室は、前記心臓の左心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の右心室である、請求項３１に記載の方法。
33. 前記第１の心室は、前記心臓の右心室であり、前記第２の心室は、前記心臓の左心室である、請求項３１に記載の方法。
34. 前記隔壁に前記縫合糸を通すことは、前記縫合糸のループを前記第２の心室内に位置付けることを含み、前記方法は、前記縫合糸のループをフック機構を用いて捕捉することをさらに含む、請求項３１に記載の方法。
35. 前記縫合糸を引くことは、シースを通して前記フック機構および前記縫合糸のループを後退させることを含む、請求項３１に記載の方法。
36. 前記方法は、（ａ）前記アンカ部材を前記細長い部材に固定する前、かつ、（ｂ）前記縫合糸を引くことによって、前記細長い部材が前記隔壁を通して延びているようにした後、前記刺激アセンブリを回転させ、前記電極を前記隔壁に沿って移動させることをさらに含む、請求項３１に記載の方法。

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