JP2023535554A - 消毒組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも80重量%の水及びカチオン性界面活性剤を含む消毒組成物に関する。組成物は、局所的に適用された後、及びエタノールをほとんど又は全く含まずに製剤化された場合でも、優れた抗ウイルス活性を同時に提供しながら、優れた抗菌効果を提供する。

Description

本発明は、消毒組成物に関する。より詳細には、本発明は、少なくとも80重量%の水及びカチオン性界面活性剤を含む消毒組成物に関する。本発明の組成物は、予想外にも、局所的に適用された場合、優れた抗ウイルス活性を同時にもたらしながら、優れた抗菌効果を提供する。そのような組成物は、エタノールをほとんど又は全く含まずに製剤化された場合であっても、局所適用後3分未満で少なくとも2の細菌log死滅及び少なくとも2のウイルスlog不活性化をもたらす。本発明の消毒組成物は、皮膚に対して特に穏やかである。
微生物及びウイルス汚染に関連する消費者の懸念は、通常高い。これは、鋭敏な消費者が、そのような汚染物質が健康に及ぼし得る負の影響を認識しているために当てはまる。実際、副鼻腔、耳及び喉の感染症並びに気管支炎、肺炎及び百日咳などの病気はすべて、原因として細菌に関連する。寄生虫であるウイルスは、典型的には、風邪、インフルエンザ及び特定の肺炎に関連している。
消費者は、病気になる危険性を最小限に抑えるために、定期的に手指を清潔にし、顔に触れないことが一般的に良い慣行であることを知っている。エボラによって引き起こされるもの、及びインフルエンザ、コレラ、及びHIV/AIDSによって引き起こされるもののようなパンデミックなどの流行の間、消費者は、これらの深刻な感染症が、医療処置、社会的距離の確保、フェイスマスクの使用、及び広範な手指洗いを含むレジメンによって最も効果的に打ち負かされることを十分に認識している。Centers for Disease Control and Preventionによって提供された情報は、COVID-19(コロナウイルス)パンデミックが、インフルエンザよりも効率的で重症であり、かつ呼吸器飛沫を介して人から人へと急速に拡散するウイルスの直接的な結果であることを示唆している。そのようなパンデミックの間、消費者は、定期的に手指を洗浄し消毒することが彼らの最善の利益であることを知っている。
消毒製品は市販されており、典型的には、少なくとも60重量%以上のエタノールを有するゲルとして供給される。このような製品は、塗布後に良好な抗細菌効果をもたらすことが知られているが、特定の消費者は、このような製品が皮膚を乾燥させ、表皮バリアを弱め、老化プロセスを促進する可能性があるため、高エタノール系製品を使用しなかった。
優れた抗菌性及び抗ウイルス性の効果を提供すると同時に、1日を通して無制限の量を使用するのに十分に安全かつ穏やかである消毒組成物を開発することに対する関心が高まっている。消費者の要求を考慮すると、局所的に適用されたときに鎮静効果及び保湿効果ももたらし、顔及び最も繊細な消費者である乳児に使用するのに十分に穏やかな消毒組成物を開発することに対する関心が高まっている。したがって、本発明は、少なくとも80重量%の水及びカチオン性界面活性剤を含む組成物に関する。本発明の組成物は、予想外にも、局所的に適用された場合、優れた抗ウイルス活性を同時にもたらしながら、優れた抗菌効果を提供する。そのような組成物は、エタノールをほとんど又は全く含まずに製剤化された場合であっても、局所適用後3分未満で少なくとも2の細菌log死滅及び少なくとも2のウイルスlog不活性化をもたらす。本発明の組成物は、テーブルトップ、キッチンカウンタ、衣類などの無生物表面を消毒するのにも適している。
追加情報
抗菌効果を提供する組成物を製造するための取り組みが開示されている。米国特許第4,374,126号及び第5,417,968号には、抗菌効果を付与する組成物が記載されている。
抗菌効果を提供する組成物を製造するための他の取り組みが開示されている。国際公開第08061375号には、4炭素アルキルアルコール及び乳酸を用いた手指消毒剤が記載されている。
抗菌効果を提供する組成物を製造するための更に他の取り組みが開示されている。米国特許第9,044,403号には、過酢酸を用いた手指消毒剤が記載されている。
抗菌効果を提供する組成物を製造するための更に他の取り組みが開示されている。米国特許出願第2013202484号には、亜塩素酸塩溶液を含む手指消毒剤が記載されている。
追加情報のいずれも、本発明において特許請求されるような消毒組成物を記載していない。
米国特許第4,374,126号 米国特許第5,417,968号 国際公開第08061375号 米国特許第9,044,403号 米国特許出願第2013202484号
第1の態様では、本発明は、消毒前駆体あって、
a)15重量%未満の水と、
b)カチオン性界面活性剤と、を含み、
消毒前駆体が、局所適用後3分未満で少なくとも2の細菌log死滅及び少なくとも2のウイルスlog不活性化に達することができ、少なくとも80重量%の水を含む消毒組成物を生成するように希釈されるのに適しており、更に組成物はエタノールを実質的に含まず、組成物中の総界面活性剤が4.5重量%を超え、組成物中のカチオン性界面活性剤が塩化セトリモニウムと塩化ベンザルコニウムの両方の組み合わせを含む場合、塩化ベンザルコニウムは組み合わせの少なくとも16.5重量%を構成する、消毒前駆体に関する。
第2の態様では、本発明は、消毒前駆体であって、
a)少なくとも80重量%の水と、
b)カチオン性界面活性剤とを含み、
組成物は、局所適用後3分未満で少なくとも2の細菌log死滅及び少なくとも2のウイルスlog不活性化を送達することができ、更に組成物はエタノールを実質的に含まず、組成物中の総界面活性剤が4.5重量%を超え、組成物中のカチオン性界面活性剤が塩化セトリモニウムと塩化ベンザルコニウムの両方の組み合わせを含む場合、塩化ベンザルコニウムは組み合わせの少なくとも16.5重量%を構成する、に関する。
第3の態様では、本発明は、表面を本発明の第2の態様の組成物と接触させる工程を含む、表面を消毒する方法に関する。
第4の態様では、本発明は、表面を消毒するための本発明の第2の態様の組成物の使用に関する。
第5の態様では、本発明は、個人用保護具の下で組成物を皮膚に局所適用することによって有害皮膚反応(座瘡発生など)を予防するための本発明の第2の態様の組成物の使用に関する。
本発明の他のすべての態様は、以下の説明及び実施例からより容易に明らかになるであろう。
本明細書で使用される皮膚は、腕(脇の下を含む)、顔、足、首、胸、手指、脚、臀部及び頭皮(毛髪を含む)の皮膚を含むことを意味する。本明細書で使用される消毒とは、表面への局所適用後3分未満で少なくとも2の細菌log死滅及び少なくとも2のウイルスlog不活性化(両方とも達成される)を意味する。消毒前駆体は、濃縮物であり、すぐに使用できる消毒組成物を製造するために水で希釈(又は水和)されるのに適した組成物を意味する。組み合わせは、本明細書で使用される場合、塩化セトリモニウム+塩化ベンザルコニウムの総重量を意味する。皮膚有益剤とは、皮膚の特性を改善するのに適した成分を意味する。本明細書で使用される表面は、テーブルトップ、コンピュータモニタ、ドアノブ、便座、ショッピングカートのハンドル、又は衣類の衣類などの無生物の皮膚又は表面を含む。表面はまた、イヌ及びネコの毛などの動物の毛を含むことを意味する。本明細書で使用される場合、表面は、好ましくはヒトの皮膚、特に顔及び手指の皮膚を意味する。本明細書で使用されるジモニウム及びトリモニウム化合物は、それらの塩、特にそれらの塩化物及び臭化物を含むことを意味する。カチオン性界面活性剤は、本明細書で使用される場合、例えばポリクオタニウム-6などのポリクオタニウム材料を含むことを意味する。本発明の一実施形態では、本発明の消毒組成物は、消毒を必要とする衣類及び室内装飾物を噴霧するのに適した洗濯スプレー組成物のようなホームケア組成物である。ホームケア組成物はまた、消毒用キッチン又はバスルームスプレー組成物であり得る。好ましい実施形態では、本発明の組成物は、皮膚上の細菌及びウイルスの量を有意に減少させることによって消毒のために皮膚に適用するための局所組成物である。本発明の組成物は、皮膚軟化剤、ビタミン及び/又はその誘導体、レゾルシノール、レチノイン酸前駆体、着色剤、保湿剤又は湿潤剤、香料、日焼け止め剤、それらの混合物などの皮膚有益剤を添加してもよい。皮膚有益成分は、水溶性又は油溶性であり得る。したがって、消毒組成物は、3.0~8.2のpHを有する水性ベースの組成物であり、組成物は水連続性である。本明細書で使用される粘度は、特に明記しない限り、Brookfield RVスピンドル6を用いて、20rpmで、25℃で30秒間測定される。更に別の実施形態では、本発明の組成物は、30,000cps未満の粘度を有する水連続性液体である非治療用及び非薬用組成物(ただし、本質的に化粧品を含む)である。特に明記しない限り、本明細書に記載のすべての範囲は、その中に包含されるすべての範囲を含むことを意味する。本明細書で使用される場合、実質的に含まないとは、重量で10%未満を意味する。抗菌効果は、3分未満で少なくとも2log死滅を意味し、抗菌評価は、時間死滅手順を使用して水混和性化合物の抗菌活性を測定するための手順を記載する試験方法ASTM-E2783-11(再承認2016)によって測定される。ウイルス(又はウイルス)不活性化は、ASTM-1052-20に記載されているように、ウイルスに対する殺微生物剤の影響を評価することによって決定される。含む(comprising)という用語は、本質的にからなる(consisting essentially of)及びからなる(consisting of)という用語を包含することを意味する。誤解を避けるために、及び説明のために、水、カチオン性界面活性剤及び防腐剤を含む組成物は、本質的にそれらからなる組成物及びそれらからなる組成物を含むことを意味する。操作比較例を除いて、又は他に明示的に示されている場合を除いて、材料若しくは条件の量若しくは比、並びに/又は材料及び/若しくは使用の物理的特性を示す本明細書のすべての数字は、「約」という語によって修飾されると理解されるべきである。
使用に適したカチオン性界面活性剤に関して、それは、界面活性剤がヒトの皮膚への局所適用に使用され得る範囲に限定される。このようなカチオン性界面活性剤は、典型的には、7.5~28、好ましくは8~25、最も好ましくは9~20のHLB(親水性-親油性バランス)を有し、その中に包含されるすべての範囲を含む。本発明の一実施形態では、使用されるカチオン性界面活性剤は、分岐又は直鎖アルキルトリモニウム化合物、アルカノールトリモニウム化合物又はそれらの混合物を含む。使用に適したアルカノールトリモニウム化合物には、ラウロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、パルミトイルエチルトリモニウムメトサルフェート、ステアロイルエチルトリモニウムメトサルフェート、カルニチン、パルミトイルカルニチン、それらの混合物などが含まれる。しばしば望ましい実施形態では、使用されるトリモニウム化合物は、塩化セトリモニウム、臭化セトリモニウム、塩化ミトリモニウム、臭化ミトリモニウム、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ココトリモニウムメトサルフェート、塩化ベヘントリモニウム、臭化ベヘントリモニウム、塩化ステアルトリモニウム、臭化ステアルトリモニウム、塩化ラウルトリモニウム、臭化ラウルトリモニウム、それらの混合物などを含むアルキルトリモニウム化合物である。本発明の別の実施形態では、使用されるカチオン性界面活性剤は、塩化セトリモニウム、臭化セトリモニウム、塩化ミトリモニウム、臭化ミトリモニウム、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ココトリモニウムメトサルフェート、又はそれらの混合物を含む。本発明の更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、塩化セトリモニウム、臭化セトリモニウム又はそれらの混合物を含む。更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は塩化セトリモニウムを含む。誤解を避けるために、本発明で使用されるカチオン性界面活性剤は、上述の界面活性剤の任意の組み合わせから本質的になるか、又はそれからなることができる。
ジモニウム化合物を含むカチオン性界面活性剤としては、ジステアリルジモニウムクロリド、ジデシルジモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド、それらの混合物などのジアルキルジモニウム化合物が挙げられる。使用に適した他のジモニウム化合物としては、塩化ベンゼトニウム及び/又は塩化ベンザルコニウムが挙げられる。
本発明においてカチオン性界面活性剤としての使用に適したポリクオタニウム材料としては、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-16、ポリクオタニウム-32、ポリクオタニウム-37、ポリクオタニウム-39、ポリクオタニウム-45、ポリクオタニウム-48、ポリクオタニウム-53、アクリルアミドプロピル-トリモニウムクロリド/アクリレート(又はアクリルアミド)コポリマー、それらの混合物などが挙げられる。
本発明で使用されるカチオン性界面活性剤は、多くの場合、少なくとも50重量%のトリモニウム及び/又はジモニウム化合物である。本発明の一実施形態では、本発明で使用されるカチオン性界面活性剤は、少なくとも70重量%のトリモニウム及び/又はジモニウム化合物である。本発明の更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、少なくとも85~100重量%のトリモニウム化合物、ジモニウム化合物又はその両方である。本発明の更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、90~100重量%のトリモニウム化合物、ジモニウム化合物又はその両方である。本発明の更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、95~100重量%のトリモニウム化合物、ジモニウム化合物又はその両方である。本発明の更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、98~100重量%のトリモニウム化合物、好ましくは100重量%のトリモニウム化合物である。好ましい実施形態では、本発明で使用されるカチオン性界面活性剤は、90~100重量%の塩化セトリモニウム、より好ましくは98~100重量%の塩化セトリモニウム、最も好ましくは100重量%の塩化セトリモニウムである。
前述のように、組成物中の総界面活性剤が4.5重量%を超え、組成物中のカチオン性界面活性剤が塩化セトリモニウムと塩化ベンザルコニウムの両方の組み合わせを含む場合、塩化ベンザルコニウムは組み合わせの総重量の少なくとも16.5重量%を構成する。本発明の一実施形態では、組成物中の総界面活性剤が重量で5%を超え、組成物中のカチオン性界面活性剤が塩化セトリモニウムと塩化ベンザルコニウムの両方の組み合わせを含む場合、塩化ベンザルコニウムは組み合わせの重量の少なくとも16.5%、好ましくは組み合わせの重量の少なくとも18%、最も好ましくは20~60%(更に好ましくは、30~55%)を構成する。更に別の実施形態では、組成物中の総界面活性剤が重量で5.65%超(好ましくは6%超)であり、組成物中のカチオン性界面活性剤が塩化セトリモニウムと塩化ベンザルコニウムの両方の組み合わせを含む場合、塩化ベンザルコニウムは組み合わせの重量で少なくとも16.5%、好ましくは組み合わせの重量で少なくとも18%、最も好ましくは組み合わせの重量で20~30%を構成する。
本発明の組成物に使用されるカチオン性界面活性剤(すなわち、カチオン性トリモニウム、ジモニウム及び/又はポリクオタニウム界面活性剤)の量は、組成物の総重量に基づいて、典型的には0.007~18%、好ましくは0.01~13%、最も好ましくは0.05~10重量%であり、その中に包含されるすべての範囲を含む。本発明の一実施形態では、カチオン性界面活性剤は、組成物の0.07~4重量%を構成する。更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、組成物の0.07~3重量%を構成する。本発明の更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤が組成物の0.08~1重量%を構成する。更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤が組成物の0.07~0.8重量%を構成する。更に別の実施形態では、カチオン性界面活性剤は、組成物の0.08~0.4重量%を構成する。
トリモニウム及びジモニウム界面活性剤の両方が使用される場合、それらは、1:99~99:1、好ましくは15:85~85:15、最も好ましくは30:70~70:30の重量比で使用されることが多く、ただし、組成物中の総界面活性剤が4.5重量%を超え、組成物中のカチオン性界面活性剤が塩化セトリモニウムと塩化ベンザルコニウムの両方の組み合わせを含む場合、塩化ベンザルコニウムは組み合わせの少なくとも16.5重量%を構成する。
本発明の別の実施形態では、本発明で使用されるカチオン性界面活性剤は、少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90重量%のトリモニウム化合物である。本発明の更に別の実施形態では、組成物中の全カチオン性界面活性剤の92~100重量%がトリモニウム化合物である。更に別の実施形態では、全カチオン性界面活性剤の95~100重量%がトリモニウム化合物である。更に別の実施形態では、本発明の組成物中に存在するカチオン性界面活性剤の100重量%がトリモニウム化合物である。
更に別の好ましい実施形態では、本発明の組成物は、重量で0.3%未満、好ましくは0.2%未満の塩化ベンザルコニウム及び/又は塩化ベンゼトニウムを有し、好ましくは塩化ベンザルコニウム及び/又は塩化ベンゼトニウムを有さない(0.0重量%)。
本発明の更に別の実施形態では、ジモニウム及び/又はトリモニウム化合物(最も好ましくは塩化セトリモニウム)は、消毒組成物中の界面活性剤の総重量の少なくとも4%、好ましくは少なくとも4.5%、最も好ましくは少なくとも5重量%を構成する。
水は、典型的には、組成物の少なくとも80重量%、好ましくは組成物の少なくとも82重量%、最も好ましくは消毒組成物の少なくとも84重量%を構成する。本発明の一実施形態では、水は、組成物の85~99.5%、好ましくは87~98.8%、最も好ましくは89~97重量%(その中に包含されるすべての範囲を含む)を構成する。
本発明の消毒組成物は、エタノールを実質的に含まず(すなわち、10重量%未満)、好ましくは6重量%未満のエタノール、最も好ましくは2.5~5.5重量%のエタノールを含む。本発明の一実施形態では、本発明の組成物は、1重量%未満のエタノールを有し得る。別の望ましい実施形態では、組成物はエタノールを含まなくてもよい(0.0重量%)。更に、エタノールを除き、ジオール及びポリオールを含まず、本発明の組成物は、8%未満、好ましくは6.5%未満、最も好ましくは5重量%未満の脂肪族アルコールを含む。本発明の更に別の実施形態では、本発明の消毒組成物は、0.001~2.5重量%の脂肪族アルコールを含んでもよく、又は脂肪族アルコールを含まなくてもよい(0.0重量%)。
本明細書に記載のカチオン性界面活性剤と共に任意の界面活性剤を含むことは、本発明の範囲内である。任意の界面活性剤としては、両性である(pHに応じて双性イオン性であり得る)界面活性剤を挙げることができる。使用に適した例示的な任意選択の両性界面活性剤としては、一般に、アシルアンホアセテート酸ナトリウム、アシルアンホプロピオン酸ナトリウム、アシルアンホジアセテート二ナトリウム及びアシルアンホジプロピオン酸二ナトリウムが挙げられ、アシル(すなわち、アルカノイル基)は、C-C18アルキル部分を含むことができる。使用され得る両性界面活性剤の例示的な例としては、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、それらの混合物などが挙げられる。
本発明の消毒組成物に使用され得る双性イオン性界面活性剤に関して、そのような界面活性剤は、典型的には、少なくとも1つの酸基を含む。このような酸基は、カルボン酸基又はスルホン酸基であってもよい。それらはしばしば第四級窒素を含み、したがって第四級アミノ酸であり得る。それらは、一般に、7~18個の炭素原子のアルキル又はアルケニル基を含むはずであり、一般に、全体的な構造式:
--[--C(O)--NH(CH--]--N(R)(R)A--B(式中、Rは炭素数7~18のアルキル又はアルケニルであり;R及びRは、それぞれ独立して、1~3個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシアルキル又はカルボキシアルキルであり、qは2~4であり、rは0~1であり、Aは、ヒドロキシルで置換されていてもよい炭素原子1~3個のアルキレンであり、Bは、--CO--又は--SO--である)に準拠する。
本発明及び上記一般式内での使用に適した双性イオン界面活性剤には、式:
--N(R)(R)-CHCO
の単純なベタイン、及び
式:
--CONH(CH--N--(R)(R)CHCO (式中、tは2又は3である)
のアミドベタインが含まれる。
両方の式において、R、R及びRは先に定義した通りである。Rは、特に、R基の少なくとも半分、好ましくは少なくとも4分の3が10~14個の炭素原子を有するように、ヤシ油由来のC12及びC14アルキル基の混合物であってもよい。R及びRは、好ましくはメチルである。
さらなる可能性は、双性イオン性界面活性剤が式:
--N(R)(R)-(CHSO
又は
--CONH(CH--N(R)(R)-(CHSO
(式中、uは2若しくは3であるか、又は(CHSO が--CHC(OH)(H)CHSO で置き換えられたこれらの変異体である)である。
これらの式において、R、R及びRは先に定義した通りである。
任意の使用に適した双性イオン性界面活性剤の実例としては、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン及びラウリルアミドプロピルベタインなどのベタインが挙げられる。使用に適した追加の双性イオン界面活性剤としては、ココアミドプロピルスルタインが挙げられる。このような界面活性剤は、Stepan Companyのような供給業者から市販されており、それらの混合物を任意に使用することは本発明の範囲内である。
本発明の消毒組成物に使用され得る非イオン性界面活性剤としては、特に、疎水性基及び反応性水素原子を有する化合物、例えば脂肪族アルコール、酸、アミド又はアルキルフェノールとアルキレンオキシド、特にエチレンオキシド単独又はプロピレンオキシドとの反応生成物が挙げられる。具体的な非イオン性界面活性剤化合物は、アルキル(C-C22)フェノールエチレンオキシド縮合物、脂肪族(C-C18)第一級又は第二級直鎖又は分岐アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物、及びエチレンオキシドとプロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物との縮合によって製造される生成物である。他の非イオン性界面活性剤としては、長鎖第三級アミンオキシド、長鎖第三級ホスフィンオキシド、ジアルキルスルホキシドなどが挙げられる。
本発明の一実施形態では、任意の非イオン性界面活性剤としては、以下の構造a)HOCH(CH(CHCHO) H又はb)HOOC(CH(CHCHO) H(式中、s及びvはそれぞれ独立して18以下の整数であり、c及びdは、それぞれ独立して、1以上の整数である)を有する脂肪酸/アルコールエトキシレートが挙げられる。本発明の一実施形態では、s及びvはそれぞれ独立して6~18である。c及びdは、それぞれ独立して、1~30である。非イオン性界面活性剤の他の選択肢としては、式HOOC(CH-CH=CH--(CH(CHCHO) H(式中、i、kはそれぞれ独立して5~15であり、zは5~50である)を有するものが挙げられる。本発明の別の実施形態では、i及びkは、それぞれ独立して、6~12であり、zは15~35である。
任意の非イオン性物質は、多糖アミドなどの糖アミドも含み得る。具体的には、界面活性剤は、1995年2月14日発行の「Compositions Comprising Nonionic Glycolipid Surfactants」と題されたAuらによる米国特許第No.5,389,279号に記載されたラクトビオナミドの1つであってよく、これは参照により本明細書に組み込まれ、又はそれは、1991年4月23日発行の、参照により本出願に組み込まれる「Use of N-Poly Hydroxyalkyl Fatty Acid Amides as Thickening Agents for Liquid Aqueous Surfactant Systems」と題されたケルケンベルクによる米国特許第5,009,814号に記載されている糖アミドの1つであってよい。
本発明の界面活性剤系及び最終用途組成物に使用され得る更に他の任意選択の非イオン性界面活性剤としては、ラウロイルメチルグルカミド、ミリストイルメチルグルカミド、ココイルメチルグルカミド、カプリロイル/カプロイルメチルグルカミド、ヒマワリ油メチルグルカミド、それらの混合物などの非イオン性グルカミドが挙げられる。
使用に適した更に他の任意選択の非イオン性界面活性剤としては、ポリグリセロールエステル、例えば、ポリグリセロール-10カプリレート、ポリグリセロール-10カプレート、ポリグリセロール-10ラウレート、ポリグリセロール-10ミリステート、ポリグリセロール-10パルミテート、ポリグリセロール-10ステアレート、ポリグリセロール-10オレエート、ポリグリセロール-10ココエート又はそれらの混合物が挙げられる。
本発明の更に別の実施形態では、任意に使用される非イオン性界面活性剤は、脂肪酸の添加前のソルビタンのエトキシル化によって形成される界面活性剤を含むことができる。これらには、ポリソルベート20、60及び80(例えば、それぞれOxiteno及びCroda Internationalのような供給業者によって市販されている、Alkest(登録商標)及びTween 20、60及び80の名称で販売されている)並びにPEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド(例えば、それぞれIOI Oleo及びCroda Internationalによって市販されているSoftigen(登録商標)及びGlycerox(商標)の名称で販売されている)が含まれる。他の多くの場合望ましい非イオン性界面活性剤には、ココイルグルコシド、デシルグルコシド、ヒドロキシステアリルグルコシド、セテアリルグルコシド、ラウリルグルコシド、セテアリルイソノナノエート、cetearth-20、セテアリルアルコール、ステアリン酸グリセリル、セテアレス-12又はそれらの混合物のようなアルキルポリグルコシドが含まれる。
本発明の消毒組成物における使用に適した任意選択のカチオン性界面活性剤としては、複素環式アンモニウム塩、例えば、セチル又はステアリルピリジニウムクロリド、アルキルアミドエチルピリリニウムメチルサルフェート及びラピリウムクロリドが挙げられる。
テトラアルキルアンモニウム塩は、使用に適した別の有用なクラスのカチオン性界面活性剤である。例としては、セチル又はステアリルトリメチルアンモニウムクロリド又はブロミドが挙げられる。水素化パーム又はタロートリメチルアンモニウムハライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムハライド又はメチルサルフェート、デシルイソノニルジメチルアンモニウムハライド、ジタロウ(又はジステアリル)ジメチルアンモニウムハライド、及びベヘニルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
使用され得るカチオン性界面活性剤の更に他のタイプは、様々なエトキシル化第四級アミン及びエステル第四級アミンである。例としては、PEG-5ステアリルアンモニウムラクテート(例えば、Clariant社製Genamin KSL)、PEG-2ココアンモニウムクロリド、PEG-15水素化牛脂アンモニウムクロリド、PEG15ステアリルアンモニウムクロリド、ジパルミトイルエチルメチルアンモニウムクロリド、ジパルミトイルヒドロキシエチルメチルサルフェート及びステアリルアミドプロピルジメチルアミンラクテートが挙げられる。
使用に適した更に他の有用なカチオン性界面活性剤には、絹、小麦、及びケラチンタンパク質の四級化加水分解物が含まれ、上述のカチオン性界面活性剤の混合物を使用することは本発明の範囲内である。
使用される場合、任意要素の界面活性剤は、まとめて、典型的には、消毒組成物の10.0%以下(多くの場合、好ましくは8%以下)を構成する。存在する場合、任意要素の界面活性剤は、好ましくは、消毒組成物の5重量%以下を構成する。多くの場合、それらは、その中に包含されるすべての範囲を含めて、消毒組成物の0.001~4.5%、より典型的には0.01~4.0重量%を構成する。本発明の一実施形態において、任意要素の界面活性剤は、消毒組成物の0.1~2重量%を構成する。
本発明の別の実施形態では、使用される任意の界面活性剤は、組成物の0.0~4%、好ましくは0.1~2%、最も好ましくは0.3~1.5重量%を構成し、その中に包含されるすべての範囲を含む非イオン性界面活性剤である。本発明の更に別の実施形態では、任意選択の界面活性剤として非イオン性界面活性剤のみが使用される。好ましくは、使用される非イオン性界面活性剤は、ポリソルベート、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、アルキルポリグルコシド又はそれらの混合物である。
更に別の実施形態では、酸化ラウラミンは、組成物の0.1~10%、好ましくは0.2~8%、最も好ましくは0.5~5重量%で本発明の組成物に使用される界面活性剤である。
本発明の消毒組成物は、0.5%未満、好ましくは0.1重量%未満のアニオン性界面活性剤を含み、最も好ましくは、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム及び/又はパレス硫酸ナトリウムのようなアニオン性界面活性剤を含まない(0.0重量%)。したがって、本発明の消毒組成物は、最も好ましくは硫酸塩を含まない。
本発明の消毒組成物のpHは、典型的には3.0~8.2、好ましくは3.1~7.5、最も好ましくは3.2~7.0である。本発明の一実施形態では、消毒組成物のpHは、3.3~6.5、好ましくは3.3~5.5である。本発明の消毒組成物のpHを調整するのに適した調整剤を使用してもよい。そのようなpH調整剤としては、トリエチルアミン、NaOH、KOH、HSO4、HCl、C(すなわち、クエン酸)又はそれらの混合物が挙げられる。pHを安定化するための酸化カリウムのような緩衝剤も使用に適している。組成物のpHは、Thermo Scientific(登録商標)から市販されているpH計などの従来の機器を使用することによって評価される。
任意選択の皮膚有益剤に関して、これらは水溶性及び/又は油溶性であってよく、好ましくは水溶性である。水溶性ポリオールのような湿潤剤が一般に望ましい。これらには、ソルビトール、グリセロール(又はグリセリン)、マンニトール、キシリトール、マルチトール又はそれらの混合物が含まれる。他の湿潤剤としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(例えば、PPG-9)、ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-オクタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、イソプレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール及びそれらの混合物が挙げられる。グリセリン、プロピレングリコール又はそれらの混合物が最も好ましい。本発明の一実施形態では、使用されるポリオールは、消毒組成物に使用されるポリオールの総重量に基づいて、少なくとも50重量%のグリセロールである。本発明の別の実施形態では、使用されるポリオールは、グリセロールとヘキシレングリコールとの混合物であり、重量比が1:5~5:1、好ましくは4:1~1:4、最も好ましくは3:1~1:3であり、その中に包含されるすべての比を含む。
水溶性保湿剤は、任意の使用に適している。これらには、炭酸ジカプリリル並びにヒドロキシメチル尿素、ヒドロキシエチル尿素、ヒドロキシプロピル尿素、ビス(ヒドロキシメチル)尿素、ビス(ヒドロキシエチル)尿素、ビス(ヒドロキシプロピル)尿素、N,N’-ジヒドロキシメチル尿素、N,N’-ジヒドロキシエチル尿素、N,N’-ジ-ヒドロキシプロピル尿素、N,N,N’-トリヒドロキシエチル尿素、テトラ(ヒドロキシメチル)尿素、テトラ(ヒドロキシエチル)尿素、テトラ(ヒドロキシプロピル尿素、N-メチル、N’-ヒドロキシエチル尿素、N-エチル-N’-ヒドロキシエチル尿素、N-ヒドロキシプロピル-N’-ヒドロキシエチル尿素及びN,N’ジメチル-N-ヒドロキシエチル尿素又はそれらの混合物などの置換尿素が含まれる。ヒドロキシプロピルという用語が現れる場合、その意味は、3-ヒドロキシ-n-プロピル、2-ヒドロキシ-n-プロピル、3-ヒドロキシ-i-プロピル又は2-ヒドロキシ-i-プロピル基のいずれかにおいて一般的である。任意の使用に最も好ましいのはヒドロキシエチル尿素である。同じものが、Hydrovance(登録商標)の商標でNouryonから50%水性液体として入手可能である。
本発明の消毒組成物に使用するのに適したさらなる任意選択の水溶性皮膚有益剤には、アルギニン、バリン又はヒスチジンなどのアミノ酸のような酸が含まれる。ビタミンB、ピコリンアミド、ナイアシンアミド(ビタミンB)、パンテノール(ビタミンB)、ビタミンB、ビタミンC、それらの混合物などのようなビタミンを使用することができる。誘導体、特にそのようなビタミンの水溶性誘導体も使用することができる。例えば、テトライソパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム及びアスコルビルグリコシドなどのビタミンC誘導体は、単独で又は互いに組み合わせて使用することができる。使用に適した他の皮膚有益剤としては、ヒアルロン酸及びその塩(それらのNa+及びK+塩のような)4-エチルレゾルシノール、セージ、アロエベラ、緑茶、サトウキビ、柑橘類、ブドウ種子、タイム、カモミール、ノコギリソウ、キュウリ、甘草、ローズマリー抽出物又はそれらの混合物のような抽出物が挙げられる。NaCl及び/又はKClなどの電解質と同様に、エンスリゾールのような水溶性日焼け止め剤も使用することができる。本発明の組成物中に存在する場合の任意選択の水溶性有益剤(混合物を含む)の総量は、消毒組成物の総重量に基づいて、0.0001~10%、好ましくは0.001~6.5%、最も好ましくは0.01~3.5重量%の範囲であってよく、その中に包含されるすべての範囲を含む。本発明の好ましい実施形態では、グリセロールは、消毒組成物中に0.05~2.0%の量で使用されてもよく、Hydrovanceのようなヒドロキシエチル尿素系保湿剤は、組成物の総重量に基づいて、0.05~1.5%の量で使用されてよく、ヘキシレングリコールは、1~4重量%の量で使用されてよく、その中に包含されるすべての範囲を含む。
しばしば望ましい実施形態では、本発明の消毒組成物は、消毒組成物の総重量に基づいて、0.5~10%、好ましくは0.6~7%、最も好ましくは0.8~3.5%の重量のナイアシンアミドを含む(抗菌効果がより長く持続するため)。更に別の実施形態では、ナイアシンアミドは、組成物の0.7~1.4重量%で存在する。
油溶性有益剤を含み得ることも本発明の範囲内である。本発明の消毒組成物において使用され得る油溶性有益剤の種類の例示的な例としては、ステアリン酸のような成分、ビタミンA、D、E及びKのようなビタミン(及びそれらの油溶性誘導体)、エチルヘキシルメトキシシンナメートのような日焼け止め剤、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニル-2-プロパン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、3,3,5トリメチルシクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-ヒドロキシベンゾエート又はそれらの混合物が挙げられる。
使用に適した他の任意選択の油溶性有益剤としては、4-ヘキシルレゾルシノール、4-フェニルエチルレゾルシノール、4-シクロペンチルレゾルシノール、4-シクロヘキシルレゾルシノール4-イソプロピルレゾルシノール又はそれらの混合物のようなレゾルシノールが挙げられる。また、4-シクロヘキシル-5-メチルベンゼン-1,3-ジオール、4-イソプロピル-5-メチルベンゼン-1,3-ジオール、それらの混合物などの5-置換レゾルシノールを使用してもよい。5-置換レゾルシノール及びそれらの合成は、同一出願人による米国特許出願公開第2016/0000669A1号に記載されている。
使用に適した更に他の油溶性有益剤としては、可溶性オメガ-3脂肪酸、オメガ-6脂肪酸、クリンバゾール、マグノロール、ホノキオール、ファルネソール、ウルソール酸、ミリスチン酸、ゲラニルゲラニオール、オレイルベタイン、ココイルヒドロキシエチルイミダゾリン、ヘキサノイルスフィンゴシン、12-ヒドロキシステアリン酸、ペトロセリン酸、共役リノール酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、テルピネオール、チモール必須成分、リモネン、ピネン、カンフェン、シメン、シトロネロール、シトロネラール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、ロジノール、ボルネオール、イソボルネオール、メントン、カンフル、サフロール、イソサフロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ティーツリー油、ユーカリ油、ペパーミント油、ニーム油、レモングラス油、オレンジ油、ベルガモット油、それらの混合物などから選ばれる溶解助剤が挙げられる。
使用され得る別の任意選択の油溶性有益剤は、レチノイン酸前駆体である。本発明の一実施形態では、レチノイン酸前駆体は、レチノール、レチナール、プロピオン酸レチニル、パルミチン酸レチニル、酢酸レチニル又はそれらの混合物である。プロピオン酸レチニル、パルミチン酸レチニル及びそれらの混合物が典型的に好ましい。使用に適した更に別のレチノイン酸前駆体は、Molecular Design Internationalによって供給されるRetextra(登録商標)という名称で市販されているヒドロキシアナサチルレチノエートである。同じものを、本明細書に記載の油溶性有益剤との混合物中で使用することができる。
任意の(すなわち、0.0~1.5重量%)油溶性有益剤が本発明の消毒組成物の中で使用される場合、それは典型的には、重量で最終用途組成物の総重量の0.001~1.3%、別の実施形態では0.05~1.2%、更に別の実施形態では0.1~0.5%を構成し、その中に包含されるすべての範囲を含む。
本発明の組成物には、皮膜形成剤を使用することができる。任意であるが、そのような薬剤は、それらが塗布される表面に接着する組成物を助けることができる。皮膜形成剤としては、親水性を有するものが挙げられ、ポリビニルピロリドン(PVP)、アクリレート、アクリルアミド及びそれらの共重合体を含む材料が挙げられる。オルガノシロキサンのような堆積剤も使用することができる。使用される場合、そのような薬剤は、消毒組成物の0.001~1重量%を構成する。
組成物での使用に適した他の任意選択の成分は、ユーカリ油、ラベンダー油、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド(DEET)、それらの混合物などの防蚊剤である。使用され得る更に他の成分としては、オクトピロックス(ピロクトン)、亜鉛ピリチオン、クロロキシレノール、トリクロサン、セチルピリジニウムクロリド、並びに酸化銀、硝酸銀、硫酸銀、リン酸銀、炭酸銀、酢酸銀、安息香酸銀、それらの混合物などを含む銀化合物が挙げられる。使用される場合、これらの他の成分は、典型的には、消毒組成物の0.001~1.6%、好ましくは0.01~1.2重量%を構成する。
本発明の消毒組成物には、防腐剤を使用することができる。消毒前駆体を調製し、例えば要求に応じて水で希釈する場合、防腐剤を含めることができるが、消毒組成物は調製後すぐに使用されるので、防腐剤は必要ではない。しかしながら、前駆体が水で希釈され、得られた消毒組成物が補充パッケージ(持続可能な補充スプレーボトルなど)に充填される場合、防腐剤が典型的に推奨される。前駆体は、典型的には、消毒前駆体の総重量に基づいて、15重量%未満の水、好ましくは10重量%未満の水、最も好ましくは1~7重量%の水を有し、その中に包含されるすべての範囲を含む。
消毒前駆体を水で希釈し、混合又は撹拌すると、少なくとも80重量%の水を含む得られた本発明の消毒組成物が回収又は調製され、局所適用後3分未満で少なくとも2の細菌log死滅及び少なくとも2のウイルスlog不活性化を送達することができる。
使用に適した例示的な防腐剤としては、これらには、安息香酸ナトリウム、ヨードプロピニルブチルカルバメート、フェノキシエタノール、ヒドロキシアセトフェノン、エチルヘキシルグリセリン、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウム、ジメチル-ジメチル(DMDM)ヒダントイン及びベンジルアルコール又はそれらの混合物が含まれる。使用に適した他の防腐剤としては、デヒドロ酢酸ナトリウム、クロロフェネシン及びデシレングリコールが挙げられる。防腐剤は、好ましくは、消毒組成物の総重量の0.01%~2.0重量%の範囲の量(その中に包含されるすべての範囲を含む)で使用される。ヒドロキシアセトフェノン単独又は他の防腐剤との混合物を含む防腐剤系も好ましい。
香料、定着剤、乳白剤(二酸化チタンのような)、キレート剤(EDTAのような)が、本発明の消毒組成物に含まれていてもよい。これらの物質の各々は、その中に包含されるすべての範囲を含めて、消毒組成物の総重量の約0.03~3%、好ましくは0.1~2.6重量%の範囲であり得る。
使用に適した別の任意選択の添加剤としては、2.5~25重量%のカンナビゲロール及び/又は0.5~10重量%のカンナビジオールを含む大麻油が挙げられる。使用される場合、そのような油は、消毒組成物の0.0001~1.5重量%、好ましくは、使用される場合には消毒組成物の0.01~1重量%を構成し、その中に包含されるすべての範囲を含む。
予想外にも、本発明の消毒組成物は、ブドウ球菌、大腸菌及びキューティバクテリウムアクネスのうちの少なくとも1つを有する細菌コロニーで、適用後(すなわち、接触)3分未満で少なくとも2のlog死滅、好ましくは2分未満で少なくとも3のlog死滅、最も好ましくは1.2分未満で少なくとも4.7のlog死滅を少なくとももたらす。更に、アデノウイルスによる表面への局所適用後、3分未満で少なくとも2、好ましくはアデノウイルスへの局所適用後1.5分未満で少なくとも2.4のウイルスlog不活性化が観察された。
本発明の消毒組成物は、驚くべきことに、表面との接触時に優れた抗菌活性及びウイルス活性の低下を提供するミセル水(水中でミセルを形成する界面活性剤、好ましくはカチオン性界面活性剤)として提供することができる。本発明の前駆体又は消毒組成物を製造する場合、成分は、大気条件下、20~65℃の温度で中程度の剪断で混合される。所望の体積に応じて、前駆体(15重量%未満の水を含む)を水と混合し、続いて適度に撹拌して、所望の消毒組成物を生成すべきである。
典型的には、消毒組成物の粘度は30,000cps未満である。多くの場合、消毒組成物の粘度は、0~25,000、好ましくは0~18,000、最も好ましくは0~14,000cpsであり、その中に包含されるすべての範囲を含む。本発明の一実施形態では、消毒組成物の粘度は1~3,000cpsであり、本発明の更に別の実施形態では、消毒組成物の粘度は1~2,000cpsである。本発明の更に別の実施形態では、消毒組成物の粘度は1~250cpsである。
消毒組成物の粘度を調整するために、増粘剤を含み得ることは本発明の範囲内である。場合により、本発明の消毒組成物における使用に適しているのは、多糖類として分類される増粘剤である。例としては、繊維、デンプン、天然/合成ゴム及びセルロースが挙げられる。デンプンの代表例は、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸ナトリウム及びアルミニウムデンプンオクテニルスクシネートなどの化学修飾デンプンである。タピオカデンプンが、マルトデキストリンと同様に、しばしば好ましい。適切なガムとしては、キサンタン、タラ、スクレロチウム、ペクチン、カラヤ、アラビア、寒天、グアー(アカシアセネガルグアーを含む)、カラギーナン、アルギネート及びそれらの組み合わせが挙げられる。適切なセルロース系としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(セルロースガム/カルボキシメチルセルロース)及びセルロース(例えば、セルロースミクロフィブリル、セルロースナノ結晶又は微結晶セルロース)が挙げられる。セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコールなどの脂肪アルコールも使用することができる。セルロースミクロフィブリルの供給源には、二次細胞壁材料(例えば、木材パルプ、綿)、細菌セルロース、及び一次細胞壁材料が含まれる。好ましくは、一次細胞壁材料の供給源は、果実、根、球根、塊茎、種子、葉及びそれらの組み合わせからの実質組織から選択される。より好ましくは、柑橘類果実、トマト果実、モモ果実、カボチャ果実、キウィフルーツ、リンゴ果実、マンゴー果実、サトウダイコン、ビート根、カブ、パースニップ、トウモロコシ、エンバク、コムギ、エンドウ及びそれらの組み合わせから選択される。更により好ましくは、柑橘類果実、トマト果実及びそれらの組み合わせから選択される。一次細胞壁材料の最も好ましい供給源は、柑橘類果実由来の実質組織である。Herbacel(登録商標)によってAQ Plusとして入手可能なものなどの柑橘類繊維も、セルロースミクロフィブリルの供給源として使用することができる。セルロース源は、Colloidal Polymer Science、Kaliaら、「Nanofibrillated cellulose:surface modification and potential applications」(2014)、Vol292、5-31ページに記載されているものを含む公知の方法のいずれかによって表面修飾することができる。
合成ポリマーは、更に別の種類の有効な増粘剤である。このカテゴリーには、Carbomer、アクリレートコポリマー、アクリレート/アクリレート(C10-C30)アルキルアクリレートクロスポリマー、Sepigel(登録商標)305などのポリアクリルアミド、並びにSimulgel(登録商標)EG及びAristoflex(登録商標)AVCなどのタウレートコポリマーなどの架橋ポリアクリレートが含まれ、コポリマーは、それぞれのINCI命名法によって、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム及びアクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム/ビニルピロリドンコポリマーとして識別されている。増粘に適した別の好ましい合成ポリマーは、Seppicによって市販され、Simulgel INS100の名称で販売されているアクリレート系ポリマーである。炭酸カルシウム、ヒュームドシリカ、及びマグネシウム-アルミニウム-ケイ酸塩も使用することができる。
増粘剤の量は、使用される場合、消毒組成物の0.001~5重量%の範囲であり得る。マルトデキストリン、キサンタンガム、及びカルボキシメチルセルロースは、しばしば好ましい増粘剤である。多くの場合所望される他の増粘剤は、ジリノレイル/ジメチルカーボネートコポリマー、ステアリルアルコニウムヘクトライト、セチル(セテアリル、ステアリル)脂肪アルコール、タラガム、ペンタエリスリチルテトラステアレート又はそれらの混合物である。
包装に関して、本発明の消毒組成物は、スプレーボトル、自己発泡機構/ポンプを備えたボトルに包装することができ、又は綿棒、ワイプ、ウェットティッシュ、化粧品基材シート(米国特許第6,294,182号に記載されているものなど)などに含浸湿潤剤として提供することができる。増粘剤と共に粘度が増加するにつれて、消毒組成物は、スクイズボトル、ポンプ付きボトル、又はチューブでゲル組成物として消費者に提供され得る。スプレーボトルはまた、金属であってもよく、消毒組成物は、従来のエアロゾルパッケージング技術を介して提供されてもよく、エアインバッグ放出キャニスタ、機構及びアクチュエータを利用するものを含む。消毒組成物を発泡体として放出することができるように発泡剤(例えば、双性イオン性及び/又は両性界面活性剤)を含むことも本発明の範囲内である。本発明の一実施形態では、消毒組成物は、スプレーアクチュエータを備えた標準的なスプレーボトルに供給され、殺菌を必要とする表面、特に皮膚に噴霧される。本発明の消毒組成物は、個人用保護具(パンツ、ガウン、及び特に保護フェイスマスクを含む)の下に集まる微生物によって引き起こされる有害皮膚反応(座瘡発生など)を防止するのに特に有用である。したがって、本発明の消毒組成物は、個人用保護具を着用する前に(そして個人用保護具が着用されている1日を通しても)皮膚に適用することが望ましい。
本発明の消毒組成物には、細菌死滅及びウイルス活性低下のために、皮膚などの表面に組成物を適用する(好ましくは噴霧する)ための説明書が供給されるべきである。前駆体は、好ましくは生分解性包装で提供され、使用される包装は、好ましくは再充填可能又は再利用可能であり、生分解性であり、及び/又は少なくとも50%、好ましくは少なくとも100%が消費者使用後再生樹脂から作られる。
以下の実施例は、本発明の理解を更に説明するために提供される。実施例は、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
[実施例]
表に示す成分を、30℃に設定した温度の大気条件下で中程度の剪断を用いて混合した。得られた式を回収し、評価した。以下に要約するように、特定されたASTM法に精通した専門家によって試験を行った。
ASTM E2783-11(再承認2016):相溶性化合物の抗菌活性を評価するために使用される試験方法
試験材料の希釈/アリコートを、以下に定義される指定された期間、温度が25℃である場合に既知の試験生物集団(黄色ブドウ球菌及び大腸菌)と接触させた。試験材料の活性を、Tween 80(10%)及びレシチン(1%)の溶液を用いた適切な中和技術を用いて、指定されたサンプリング間隔でクエンチした。
試験材料/生物を同定された時点で中和し、生存している微生物を列挙した。初期微生物集団からのパーセント及びlog10減少を計算した。
ASTM E1052-20:懸濁液中のウイルスに対して殺菌剤を評価するために使用される試験方法
アデノウイルスを充填したウイルス懸濁液を9部の試験物質に添加した。得られた混合物を、同定された接触時間にわたって25℃の温度で保持し、次いで、宿主系において生存ウイルスについてアッセイした。対照として、ウイルス及び任意の宿主細胞に無害な9部の緩衝剤にウイルスの1部を添加する。細胞培養、細胞傷害性及びウイルス感受性対照を各試験に含めた。
[実施例1]
以下の消毒組成物を本発明に従って作製した。使用したトリモニウム化合物は塩化セトリモニウムであった。組成物は約100cpsの粘度を有し、スプレーボトルを介してパネリストの手指に塗布された。組成物は、適用後に穏やかで非刺激性であった。
Figure 2023535554000001
[実施例2]
以下の消毒組成物を本発明に従って製造した。使用したトリモニウム化合物は塩化セトリモニウムであった。組成物は約100cpsの粘度を有し、ポリエステルワイプ/タオルに含浸された。ワイプ/小型ペーパータオルを介してパネラーの手指及び顔に塗布した後、組成物は穏やかで非刺激性であった。
Figure 2023535554000002
[実施例3]
香料を有する本発明の消毒組成物
Figure 2023535554000003
[実施例4]
本発明の消毒組成物、無香料
Figure 2023535554000004
[実施例5]
組成物の評価
Figure 2023535554000005
表Aのデータは、予想外にも、組成物中の水の重量が0.1%及び80%を超えるトリモニウム化合物であっても、接触の30秒後に3.94のLog10平均減少、99.99%の黄色ブドウ球菌減少、及び接触の60秒後に4.93のLog10平均減少、99.99%の黄色ブドウ球菌減少を示す。
Figure 2023535554000006
表Bのデータは、予想外にも、組成物中の水の重量が0.1%及び80%を超えるトリモニウム化合物であっても、接触の30秒後に5.53のLog10平均減少、99.99%の大腸菌減少、及び接触の60秒後に5.83のLog10平均減少、99.99%の大腸菌減少を示す。
Figure 2023535554000007
表Cのデータは、予想外にも、組成物中の水の重量が0.1%及び80%を超えるトリモニウム化合物であっても、接触の30秒後に3.91のLog10平均減少、99.99%の黄色ブドウ球菌減少、及び接触の60秒後に4.82のLog10平均減少、99.99%の黄色ブドウ球菌減少を示す。
Figure 2023535554000008
表Dのデータは、予想外にも、組成物中の水の重量が0.1%及び80%を超えるトリモニウム化合物であっても、接触の30秒後に5.64のLog10平均減少、99.99%の大腸菌減少、及び接触の60秒後に5.83のLog10平均減少、99.99%の大腸菌減少を示す。
Figure 2023535554000009
表Eのデータは、予想外にも、トリモニウム化合物(例えば、臭化セトリモニウム(CTAB))が、驚くべきことに、60秒の時点で塩化セチルピリジニウム(CPC)で観察されたものに匹敵するLog10 TCID法によるアデノウイルスの不活性化を有したことを示す。
[実施例6]
塩化セトリモニウムの代わりに、0.05重量%の塩化ベンザルコニウム及び塩化ジデシルジモニウムの両方を使用したことを除いて、実施例3で作製したものと同様の組成物を調製した。
上述のASTM試験を使用して得られたデータは、予想外にも、接触の10秒後に約4.6のLog10減少、99.99%の大腸菌減少、及び接触の60秒後に5のLog10減少、99.99%を超える大腸菌減少を示した。
データはまた、接触の10秒後に約4のLog10減少、99.99%の黄色ブドウ球菌の減少、及び接触の60秒後に約4.9のLog10減少、99.99%の黄色ブドウ球菌の減少を明らかにした。
[実施例7]
塩化セトリモニウムの代わりに0.15重量%の塩化ベンザルコニウムを使用した以外は実施例3と同様の組成物を調製した。
驚くべきことに、組成物は、3分未満で2を超えるLog10 TCIDウイルス不活性化減少を有した。

Claims (19)

  1. a)少なくとも80重量%の水と、
    b)カチオン性界面活性剤と、
    を含む組成物であって、
    前記組成物が、局所適用後3分未満で少なくとも2の細菌log死滅及び少なくとも2のウイルスlog不活性化に達することができ、
    更に前記組成物が、エタノールを実質的に含まず(すなわち、10重量%未満)、
    前記組成物中の総界面活性剤が4.5重量%を超え、前記組成物中のカチオン性界面活性剤が塩化セトリモニウム及び塩化ベンザルコニウムの両方の組み合わせを含む場合、塩化ベンザルコニウムが、前記組み合わせの少なくとも16.5重量%を構成し、
    前記組成物が、0.3重量%未満の塩化ベンザルコニウム及び/又は塩化ベンゼトニウムを有し、
    前記カチオン性界面活性剤が、95~100重量%のトリモニウム化合物、ジモニウム化合物、又はその両方であり、
    前記組成物が、脂肪族アルコールを含まず(0.0重量%)(エタノールを除き、かつジオール及びポリオールを含まない)、
    前記トリモニウム化合物が、塩化セトリモニウム、臭化セトリモニウム、塩化ミトリモニウム、臭化ミトリモニウム、メト硫酸ベヘントリモニウム、ココトリモニウムメトサルフェート、塩化ベヘントリモニウム、臭化ベヘントリモニウム、塩化ステアルトリモニウム、臭化ステアルトリモニウム、塩化ラウトリモニウム、臭化ラウトリモニウム又はそれらの混合物を含むアルキルトリモニウム化合物であり、
    前記ジモニウム化合物が、塩化ジステアリルジモニウム、塩化ジデシルジモニウム、塩化ジココジモニウム、それらの混合物又は塩化ベンゼトニウム及び/又は塩化ベンザルコニウムである、組成物。
  2. 前記カチオン性界面活性剤が、塩化セトリモニウム、臭化セトリモニウム又はそれらの混合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記カチオン性界面活性剤が、塩化セトリモニウムである、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記組成物が、非イオン性界面活性剤を更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物が、ポリオールを更に含み、
    前記ポリオールが、ソルビトール、グリセロール、マンニトール、キシリトール、マルチトールジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-オクタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、イソプレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール又はそれらの混合物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記組成物が、可溶性オメガ-3脂肪酸、オメガ-6脂肪酸、クリンバゾール、マグノロール、ホノキオール、ファルネソール、ウルソール酸、ミリスチン酸、ゲラニルゲラニオール、オレイルベタイン、ココイルヒドロキシエチルイミダゾリン、ヘキサノイルスフィンゴシン、12-ヒドロキシステアリン酸、ペトロセレン酸、共役リノール酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、テルピネオール、チモール必須成分、リモネン、ピネン、カンフェン、シメン、シトロネロール、シトロネラール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、ロジノール、ボルネオール、イソボルネオール、メントン、カンフル、サフロール、イソサフロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ティーツリー油、ユーカリ油、ペパーミント油、ニーム油、レモングラス油、オレンジ油、ベルガモット油又はそれらの混合物から選ばれる溶解助剤を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物が、アルギニン、バリン、ヒスチジン、ビタミンB、ナイアシンアミド(ビタミンB)、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンC、テトライソパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビルグリコシド、ヒアルロン酸及びその塩、4-エチルレゾルシノール、セージ、アロエベラ、緑茶、サトウキビ、柑橘類、ブドウ種子、タイム、カモミール、ノコギリソウ、キュウリ、甘草、ローズマリー、エンスリゾール、NaCl、KCl又はそれらの混合物を更に含む、請求項1~6のいずれかに記載の組成物。
  8. 前記組成物が、ヒドロキシメチル尿素、ヒドロキシエチル尿素、ヒドロキシプロピル尿素、ビス(ヒドロキシメチル)尿素、ビス(ヒドロキシエチル)尿素、ビス(ヒドロキシプロピル)尿素、N,N’-ジヒドロキシメチル尿素、N,N’-ジヒドロキシエチル尿素、N,N’-ジ-ヒドロキシプロピル尿素、N,N,N’-トリヒドロキシエチル尿素、テトラ(ヒドロキシメチル)尿素、テトラ(ヒドロキシエチル)尿素、テトラ(ヒドロキシプロピル尿素、N-メチル、N’-ヒドロキシエチル尿素、N-エチル-N’-ヒドロキシエチル尿素、N-ヒドロキシプロピル-N’-ヒドロキシエチル尿素及びN,N’ジメチル-N-ヒドロキシエチル尿素又はそれらの混合物を更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記組成物が、プレユーカリ油、ラベンダー油、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド(DEET)、オクトピロックス(ピロクトン)、亜鉛ピリチオン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、クロロキシレノール、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、酸化銀、硝酸銀、硫酸銀、リン酸銀、炭酸銀、酢酸銀、安息香酸銀又はそれらの混合物を更に含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記組成物が、少なくとも82%の水を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記組成物が、85~99.5重量%の水及び5重量%未満のエタノールを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記カチオン性界面活性剤が、前記組成物の0.01~13%、好ましくは、より好ましくは、0.05~10重量%、最も好ましくは、0.07~4重量%を構成する、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. グリセロールを更に含み、30,000cps未満の粘度を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記組成物が、防蚊剤、オクトピロックス、亜鉛ピリチオン、クロロキシレノール、トリクロサン、セチルピリジニウムクロリド、又は、酸化銀、硝酸銀、硫酸銀、リン酸銀、炭酸銀、酢酸銀、安息香酸銀若しくはそれらの混合物である銀化合物を更に含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 抗菌性及び抗ウイルス性消毒組成物としての、請求項1~14のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  16. 表面を消毒するための方法であって、消毒を必要とする表面を識別し、前記表面を請求項1~14のいずれか一項に記載の組成物と接触させる工程を含む、方法。
  17. 前記表面が、皮膚又は無生物表面である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記表面が手指又は顔の皮膚であり、前記組成物が噴霧可能な消毒組成物又はゲル組成物である、請求項17に記載の方法。
  19. 個人用保護具を着用する前に、請求項1に記載の消毒組成物を皮膚に適用する工程を含む、個人用保護具の下に集まる微生物によって引き起こされる有害皮膚反応を予防する方法。
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