以下に記載される実施形態は、当業者が本実施形態を実践することができるようにするための情報を表し、本実施形態を実践する最良のモードを示す。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書では特に扱われないこれらの概念の適用例を認識されよう。これらの概念および適用例は、本開示の範囲内に入ることを理解されたい。
無線ノード:本明細書で使用される「無線ノード」は、無線アクセスノードまたは無線通信デバイスのいずれかである。
無線アクセスノード:本明細書で使用される「無線アクセスノード」または「無線ネットワークノード」または「無線アクセスネットワークノード」は、信号を無線で送信および/または受信するように動作する、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)における任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの例は、限定はしないが、基地局(たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(New Radio:NR)基地局(gNB)、あるいは3GPP Long Term Evolution(LTE)ネットワークにおける拡張またはエボルブドノードB(eNB))、高電力またはマクロ基地局、低電力基地局(たとえば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNBなど)、リレーノード、基地局の機能の部分を実装するネットワークノード(たとえば、gNB中央ユニット(gNB-CU)を実装するネットワークノード、またはgNB分散ユニット(gNB-DU)を実装するネットワークノード)あるいは何らかの他のタイプの無線アクセスノードの機能の部分を実装するネットワークノードを含む。
コアネットワークノード:本明細書で使用される「コアネットワークノード」は、コアネットワークにおける任意のタイプのノード、またはコアネットワーク機能を実装する任意のノードである。コアネットワークノードのいくつかの例は、たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービス能力公開機能(SCEF)、ホーム加入者サーバ(HSS)などを含む。コアネットワークノードのいくつかの他の例は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク公開機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)、ポリシ制御機能(PCF)、統合データ管理(UDM)などを実装するノードを含む。
通信デバイス:本明細書で使用される「通信デバイス」は、アクセスネットワークへのアクセスを有する任意のタイプのデバイスである。通信デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、モバイルフォン、スマートフォン、センサーデバイス、メーター、車両、家庭用器具、医療器具、メディアプレーヤ、カメラ、または任意のタイプの家庭用電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビジョン、無線機、照明装置、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータ(PC)を含む。通信デバイスは、無線または有線接続を介して音声および/またはデータを通信することを可能にされた、ポータブル、ハンドヘルド、コンピュータ具備、または車載型モバイルデバイスであり得る。
無線通信デバイス:通信デバイスの1つのタイプは、無線ネットワーク(たとえば、セルラネットワーク)へのアクセスを有する(すなわち、無線ネットワークによってサーブされる)任意のタイプの無線デバイスであり得る、無線通信デバイスである。無線通信デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、3GPPネットワークにおけるユーザ機器デバイス(UE)と、マシン型通信(MTC)デバイスと、モノのインターネット(IoT)デバイスとを含む。そのような無線通信デバイスは、モバイルフォン、スマートフォン、センサーデバイス、メーター、車両、家庭用器具、医療器具、メディアプレーヤ、カメラ、または任意のタイプの家庭用電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビジョン、無線機、照明装置、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはPCであり得るか、あるいはそれらに統合され得る。無線通信デバイスは、無線接続を介して音声および/またはデータを通信することを可能にされた、ポータブル、ハンドヘルド、コンピュータ具備、または車載型モバイルデバイスであり得る。
ネットワークノード:本明細書で使用される「ネットワークノード」は、セルラ通信ネットワーク/システムのRANまたはコアネットワークのいずれかの一部である任意のノードである。
本明細書で与えられる説明は3GPPセルラ通信システムに焦点を当て、したがって、3GPP専門用語または3GPP専門用語に類似した専門用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。
本明細書の説明では、「セル」という用語に対して、参照が行われ得ることに留意されたい。しかしながら、特に5G NR概念に関して、ビームがセルの代わりに使用されることがあり、したがって、本明細書で説明される概念は、セルとビームの両方に等しく適用可能であることに留意することが重要である。
図4は、本開示の実施形態が実装され得るセルラ通信システム400の一例を示す。本明細書で説明される実施形態では、セルラ通信システム400は、NR RANまたはLTE RAN(すなわち、拡張ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)RAN)を含む5Gシステム(5GS)である。この例では、RANは、5G NRにおいてgNB(たとえば、gn-eNBと呼ばれる、5Gコア(5GC)に接続されたLTE RANノード)と呼ばれる、基地局402-1および402-2を含み、これらは対応する(マクロ)セル404-1および404-2を制御する。基地局402-1および402-2は、概して、本明細書では、まとめて基地局402と呼ばれ、個別に基地局402と呼ばれる。同様に、(マクロ)セル404-1および404-2は、概して、本明細書では、まとめて(マクロ)セル404と呼ばれ、個別に(マクロ)セル404と呼ばれる。RANは、対応するスモールセル408-1~408-4を制御する、いくつかの低電力ノード406-1~406-4をも含み得る。低電力ノード406-1~406-4は、(ピコ基地局またはフェムト基地局などの)小さい基地局、またはリモート無線ヘッド(RRH)などであり得る。特に、示されていないが、スモールセル408-1~408-4のうちの1つまたは複数は、基地局402によって代替的に提供され得る。低電力ノード406-1~406-4は、概して、本明細書では、まとめて低電力ノード406と呼ばれ、個別に低電力ノード406と呼ばれる。同様に、スモールセル408-1~408-4は、概して、本明細書では、まとめてスモールセル408と呼ばれ、個別にスモールセル408と呼ばれる。セルラ通信システム400は、5GSにおいて5Gコア(5GC)と呼ばれる、コアネットワーク410をも含む。基地局402(および、随意に低電力ノード406)は、コアネットワーク410に接続される。
基地局402および低電力ノード406は、対応するセル404および408中の無線通信デバイス412-1~412-5にサービスを提供する。無線通信デバイス412-1~412-5は、概して、本明細書では、まとめて無線通信デバイス412と呼ばれ、個別に無線通信デバイス412と呼ばれる。以下の説明では、無線通信デバイス412は、しばしばUEであるが、本開示はそれに限定されない。
ダウンリンク送信は動的にスケジュールされ得、すなわち、各スロット中で、gNBは、データがどのUEに送信されるべきであるか、ならびにデータが現在のダウンリンクスロット中のどのRBおよびOFDMシンボル上で送信されるかに関するダウンリンク制御情報(DCI)をPDCCH上で送信する。PDCCHは、一般に、NRにおいて各スロット中の最初の数個のOFDMシンボル中で送信される。UEデータはPDSCH上で搬送される。
NRにおいてPDSCHをスケジュールするために規定される3つのDCIフォーマット、すなわち、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、およびDCIフォーマット1_2がある。DCIフォーマット1_0は、DCI1_1よりも小さいサイズを有し、UEがネットワークに接続されないときに使用され得、DCIフォーマット1_1は、最高2つのトランスポートブロック(TB)をもつMIMO(多入力多出力)送信をスケジュールするために使用され得る。DCIフォーマット1_2は、DCI中のいくつかのビットフィールドのための設定可能なサイズをサポートするためにNRリリース16(Rel-16)において導入される。
以下のビットフィールド、すなわち、周波数領域リソース割り振り(FDRA)、時間領域リソース割り振り(TDRA)、変調符号化方式(MCS)、新データインジケータ(NDI)、冗長バージョン(RV)、HARQプロセスナンバ、PUCCHリソースインジケータ(PRI)、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータ(K1)、(1つまたは複数の)アンテナポート、および送信設定指示(TCI)のうちの1つまたは複数が、DCI中に含まれ得る。
UEが最初にPDCCHを検出および復号し、復号が成功した場合、UEは、次いで、PDCCH中で搬送される復号されたDCIに基づいて、対応するPDSCHを復号する。PDSCH復号ステータスは、PRIによって指示されたPUCCHリソース中で、HARQ確認応答の形態でgNBに返送される。一例が図3に示されている。DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットT1が、DCI中のTDRA中で指示される、スロットオフセットおよびPDSCHの開始シンボルによって決定される。DL DCIの受信と、対応するHARQ ACKとの間の時間オフセットT2が、DCI中のPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータによって提供される。
時間領域リソース割り当て
UEが、DCIによってPDSCHを受信するようにスケジュールされるとき、DCIの時間領域リソース割り振り(TDRA)フィールド値mが、行インデックスm+1を時間領域リソース割り当てテーブルに提供する。DCIが検出されるとき、PDSCH時間領域リソース割り当ては、UE固有PDSCH設定pdsch-Config中で提供されるRRCパラメータpdsch-TimeDomainAllocationListによるRRC設定されたTDRAリストに従う。TDRAリスト中の各TDRAエントリが、PDSCHとPDSCHをスケジュールするPDCCHとの間のスロットオフセットK0、開始および長さインジケータSLIV、PDSCH受信において仮定されるべきPDSCHマッピングタイプ(タイプAまたはタイプBのいずれか)、ならびに随意に、繰返し数RepNumR16を規定する。
TCI状態
復調用参照信号(DM-RS)が、PDSCHのコヒーレント復調のために使用される。DM-RSは、関連するPDSCHを搬送するリソースブロックに限られ、受信機が時間/周波数選択性フェージング無線チャネルを効率的にハンドリングすることができるようにNRにおけるOFDM時間周波数グリッドの割り当てられたリソースエレメント(RE)上にマッピングされる。PDSCHが、アンテナポートに各々関連する、1つまたは複数のDMRSを有することができる。PDSCHのために使用されるアンテナポートは、PDSCHをスケジュールするDCI中で指示される。
いくつかの信号が、同じロケーションにおける異なるアンテナポートから送信され得る。これらの信号は、たとえば、受信機において測定されるときの、ドップラーシフト/拡散、平均遅延拡散、または平均遅延に関して、同じ大規模特性を有することができる。これらのアンテナポートは、その場合、擬似コロケートされる(QCL)と言われる。次いで、ネットワークは、2つのアンテナポートがQCLされることをUEにシグナリングすることができる。あるパラメータ(たとえば、ドップラー拡散)に関して2つのアンテナポートがQCLされることをUEが知っている場合、UEは、それらのアンテナポートのうちの1つ上で送信された参照信号に基づいてそのパラメータを推定し、他のアンテナポート上で別の参照信号または物理チャネルを受信するときにその推定値を使用することができる。一般に、第1のアンテナポートは、(ソースRSとして知られる)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)などの測定参照信号によって表され、第2のアンテナポートは、PDSCH受信のための(ターゲットRSとして知られる)DMRSである。
NRでは、PDSCH中の復調用参照信号(DMRS)と他の参照信号との間のQCL関係が、TCI状態によって記述される。UEは、UE能力に応じて、周波数範囲2(FR2)における最高128個のTCI状態およびFR1における最高8つのTCI状態で、RRCシグナリングを通して設定され得る。各TCI状態は、PDSCH受信の目的で、QCL情報を含んでいる。UEは、PDSCHをスケジュールするDCI中のTCIフィールド中で1つまたは2つのTCI状態を動的にシグナリングされ得る。
PDCCH中のDMRSと他の参照信号との間のQCL関係が、PDCCHがその上で送信される制御リソースセット(CORESET)のTCI状態によって記述される。UEに設定された各CORESETについて、TCI状態のリストがRRC設定され、それらのうちの1つが、MAC CEによってアクティブ化される。NR Rel-15では、帯域幅部分(BWP)ごとの最高3つのCORESETが、UEのために設定され得る。NR Rel-16では、BWPごとの最高5つのCORESETが、能力に応じて、UEに設定され得る。
複数の送信ポイントまたはパネル(TRP)上のPDSCH送信
1つのシナリオでは、ダウンリンクデータが、異なるMIMOレイヤが異なるTRP上で送信される複数のTRP上で送信される。これは、非コヒーレントジョイント送信(NC-JT)と呼ばれる。別のシナリオでは、異なる時間/周波数リソースが、異なるTRPに割り当てられ得、1つまたは複数のPDSCHが、異なるTRP上で送信される。マルチTRP送信をスケジュールする2つのやり方、すなわち、マルチPDCCHベースマルチTRP送信および単一PDCCHベースマルチTRP送信が、NR Rel-16において指定されている。マルチPDCCHベースマルチTRP送信および単一PDCCHベースマルチTRP送信は、UEへのダウンリンクeMBBトラフィックならびにダウンリンクURLLCトラフィックをサーブするために使用され得る。
複数の送信ポイント(TRP)上のマルチPDCCHベースDLデータ送信
2つのTRP上でデータがUEに送られ、各TRPが、1つのコードワードにマッピングされた1つのTBを搬送する一例が図5に示されている。UEが4つの受信アンテナを有するが、TRPの各々が2つの送信アンテナのみを有するとき、UEは、最高4つのMIMOレイヤをサポートすることができるが、各TRPは、最大で2つのMIMOレイヤを送信することができる。この場合、UEに2つのTRP上でデータを送信することによって、2つのTRPからの最高4つのアグリゲートされたレイヤが使用され得るので、UEへのピークデータレートが増加され得る。これは、トラフィック負荷、したがってリソース利用が各TRPにおいて低いとき、有益である。この例では、単一のスケジューラが、2つのTRP上でデータをスケジュールするために使用される。1つのPDCCHが、スロット中で2つのTRPの各々から送信され、その各々が1つのPDSCHをスケジュールする。これは、UEが、2つのTRPからスロット中で2つのPDCCHおよび関連する2つのPDSCHを受信する、マルチPDCCHまたはマルチDCI方式と呼ばれる。
NR仕様3GPP TS38.211では、以下の記述の制限がある。
「UEは、同じCDMグループ内のPDSCH DM-RSが、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、および空間Rxに関して擬似コロケートされると仮定し得る。」
UEがCDMグループ内のすべてのDMRSポートでスケジュールされるとは限らない場合、そのCDMグループの残りのポートを使用して、同時にスケジュールされる別のUEがあり得る。UEは、次いで、コヒーレント干渉抑圧を実施するために、その別のUEのためのチャネル(したがって干渉信号)を推定することができる。したがって、これは、MU-MIMOスケジューリングおよびUE干渉抑圧において有用である。
UEが、異なるTRPから送信される複数のPDCCHを介してPDSCHを受信する、マルチTRPシナリオの場合、TRPが空間的に分離され得るので、異なるTRPから送信される信号は、たいがい疑似配列されて(quasi-collocated)いない。この場合、異なるTRPから送信されるPDSCHは、それらに関連する異なるTCI状態を有する。さらに、3GPP TS38.211からの上記の制限によれば、2つのTRPに関連する2つのPDSCH DM-RSが、異なるDM-RS CDMグループに属しなければならない(2つのPDSCH DM-RSがQCLされていないので、それらのPDSCH DM-RSは同じDM-RS CDMグループに属することができない)。図6は、複数PDCCHマルチTRPシナリオの場合の、TCI状態とDM-RS CDMグループとの間の例示的な関係を示す図である。本例では、PDSCH1がTCI状態pに関連し、PDSCH2がTCI状態qに関連する。異なるTRPからのPDSCH DM-RSは、それらが疑似配列されていないので、異なるDM-RS CDMグループにも属する。本例では、PDSCH1のためのDMRSはCDMグループuに属し、PDSCH2のためのDMRSはCDMグループvに属する。
複数の送信ポイント(TRP)上での単一PDCCHベースDLデータ送信
PDSCHが、複数のTRPからUEに送信され得る。異なるTRPが、異なる物理ロケーション中にあり、および/または異なるビームを有し得るので、伝搬チャネルは異なり得る。異なるTRPまたはビームからPDSCHデータを受信することを容易にするために、UEが、DCI中のTCIフィールドの単一のコードポイントによって、各々がTRPまたはビームに関連する2つのTCI状態で指示され得る。
単一のコードワード(たとえば、CW0)をもつPDSCHの異なるレイヤが、2つのTRP上で送られ、各々が、異なるTCI状態に関連する、単一のDCIを使用する2つのTRP上でのPDSCH送信の一例が図7に示されている。この場合、2つのCDMグループ中の、各レイヤについて1つの、2つのDMRSポートもUEにシグナリングされる。第1のTCI状態が、第1のCDMグループ中のDMRSポートに関連し、第2のTCI状態が、第2のCDMグループ中のDMRSポートに関連する。この手法は、しばしば、NR Rel-16 3GPP議論においてNC-JT(非コヒーレントジョイント送信)または方式1aと呼ばれる。
複数のTRP上でPDSCHを送信することはまた、URLLCアプリケーションのためにPDSCH送信信頼性を改善するために使用され得る。「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、「TDMSchemeA」、およびスロットベースTDM方式を含む、いくつかの手法が、NR Rel-16において導入される。方式4という専門用語が、NR Rel-16 3GPP議論におけるスロットベースTDM方式を伴う議論において使用されることに留意されたい。
PDSCHが、PRG(プリコーディングRBグループ){0,2,4}中でTRP1上で、およびPRG{1,3,5}中でTRP2上で送られる、FDMSchemeAを用いたマルチTRP PDSCH送信の一例が、図8に示されている。TRP1からの送信は、TCI状態1に関連し、TRP2からの送信は、TCI状態2に関連する。FDMSchemeAの場合、TRP1からの送信とTRP2からの送信とが重複しないので、DMRSポートは同じであり得る(すなわち、DMRSポート0が両方の送信のために使用される)。PDSCHは、TRP1上で送られるPDCCHによってスケジュールされる。
図9は、PDSCH#1が、TRP1からのPRG{0,2,4}中で送信され、同じTBをもつPDSCH#2が、TRP2からのPRG{1,3,5}中で送信されるFDMSchemeBを用いた例示的なデータ送信を示す。TRP1からの送信は、TCI状態1に関連し、TRP2からの送信は、TCI状態2に関連する。FDMSchemeBの場合、TRP1からの送信とTRP2からの送信とが重複しないので、DMRSポートは同じであり得る(すなわち、DMRSポート0が両方の送信のために使用される)。より信頼できる受信を達成するためにUEが2つのPDSCHのソフトコンバイニングを行うことができるように、2つのPDSCHは、同じ符号化されたデータペイロードであるが、同じまたは異なる冗長バージョン(RV)をもつものを搬送する。
図10は、PDSCH繰返しが、スロット内の4つのOFDMシンボルのミニスロット中で行われるTDMSchemeAを用いた例示的なデータ送信を示す。各PDSCHが、同じまたは異なるRVに関連し得る。TRP1からのPDSCH#1の送信は、第1のTCI状態に関連し、TRP2からのPDSCH#2の送信は、第2のTCI状態に関連する。
同じTBのための4つのPDSCHが、2つのTRP上でおよび4つの連続するスロット中で送信される、スロットベースTDM方式を用いた例示的なマルチTRPデータ送信が、図11に示されている。各PDSCHが、異なるRVに関連する。TRP1からの奇数番号のPDSCHの送信は、第1のTCI状態に関連し、TRP2からの偶数番号のPDSCHの送信は、第2のTCI状態に関連する。
すべての単一PDCCHベースDLマルチTRP PDSCH方式について、1つのTRPから送信された単一のDCIが、2つのTRP上での複数のPDSCH送信をスケジュールするために使用される。ネットワークは、RRCを介して複数のTCI状態でUEを設定し、新しいMAC CEが、NR Rel-16において導入された。このMAC CEは、TCIフィールド中のコードポイントを1つまたは2つのTCI状態にマッピングするために使用され得る。
(1つまたは複数の)デフォルトTCI状態
単一のTRP送信
TCIコードポイントが2つの異なるTCI状態にマッピングされず、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、上位レイヤによって設定されたしきい値timeDurationForQCLよりも小さい場合、PDSCHをスケジュールするDCI中のTCIフィールド中で指示されるTCI状態を使用する代わりに、UEは、UEによって監視されるサービングセルのアクティブBWP中の最新のスロット中の1つまたは複数のCORESETの間の最も低いControlResourceSetIdをもつCORESETのためにアクティブ化されたTCI状態によって、PDSCHのためのTCI状態が与えられると仮定し得る。そのTCI状態は、ここではデフォルトTCI状態と呼ばれる。スケジュールされたPDSCHのサービングセルのための設定されたTCI状態のいずれも「QCL-TypeD」を含んでいない場合、UEは、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットにかかわらず、そのスケジュールされたPDSCHのためにDCIによって指示されるTCI状態から他のQCL仮定を取得するものとする。
マルチTRP送信
DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間のオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも小さく、スケジュールされたPDSCHのサービングセルのための少なくとも1つの設定されたTCI状態が、「QCL-TypeD」を含んでおり、少なくとも1つのTCIコードポイントが、2つのTCI状態で設定された場合、UEは、PDSCHのためのTCI状態が、2つの異なるTCI状態を含んでいるTCIコードポイントの間の最も低いコードポイントに対応するTCI状態によって与えられると仮定し得る。この場合、2つのTCI状態は、デフォルトTCI状態である。
デフォルトTCI状態は、対応するDCIが復号される前にPDSCHを受信する(およびバッファする)ためにUEによって使用されるRxビームに対応する(DCI復号の前に、UEは、PDSCHを受信するためにどんな(1つまたは複数の)TCI状態が必要とされるかを知らないため)。場合によっては、間違ったRxビームが使用され得、PDSCHは、DCIが復号される前に知られていない、DCIとPDSCHとの間の時間オフセットがしきい値を下回る場合、失われ得る。
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)
CSI測定およびフィードバックでは、CSI-RSが規定される。CSI-RSは、各送信アンテナ(またはアンテナポート)上で送信され、送信アンテナポートの各々と各受信アンテナとの間のダウンリンクチャネルを測定するためにUEによって使用される。アンテナポートは、CSI-RSポートとも呼ばれる。NRにおけるアンテナポートのサポートされる数は、{1、2、4、8、12、16、24、32}である。受信されたCSI-RSを測定することによって、UEは、無線伝搬チャネルおよびアンテナ利得を含めて、CSI-RSが横断しているチャネルを推定することができる。上記の目的のためのCSI-RSは、非0電力(NZP)CSI-RSとも呼ばれる。
NZP CSI-RSは、スロット中のいくつかのRE中でおよびいくつかのスロット中で送信されるように設定され得る。図12は、ポートごとのRBごとの1つのREが示されている、12個のアンテナポートのためのCSI-RS REの一例を示す。
さらに、UEが干渉を測定するためのCSI干渉測定リソース(CSI-IM)も、NRにおいて規定される。CSI-IMリソースは、4つのRE、すなわち、同じOFDMシンボルにおける周波数における4つの隣接するRE、またはスロットにおける時間と周波数の両方における2×2の隣接するREのいずれかを含んでいる。NZP CSI-RSに基づくチャネルとCSI-IMに基づく干渉の両方を測定することによって、UEは、CSI、すなわちランク、プリコーディング行列、およびチャネル品質を決定するための、有効チャネルおよび雑音プラス干渉を推定することができる。
NRでは、CSI-RSは、非周期CSI-RSと、半永続CSI-RSと、周期的CSI-RSとであり得る。非周期CSI-RS送信は、一般に、UL DCI(すなわち、DCIフォーマット0_1およびDCIフォーマット0_2)によってトリガされる。
NRにおけるCSIフレームワーク
NRでは、UEは、(各々が、関連する識別情報ReportConfigIDをもつ上位レイヤパラメータCSI-ReportConfigによって表される)複数のCSI報告セッティング、および(各々が、関連する識別情報CSI-ResourceConfigIdをもつ上位レイヤパラメータCSI-ResourceConfigによって表される)複数のCSIリソースセッティングで設定され得る。各CSIリソースセッティングは、(各々が、チャネル測定のための関連する識別情報NZP-CSI-RS-ResourceSetIdをもつ上位レイヤパラメータNZP-CSI-RS-ResourceSetによって、または干渉測定のための関連する識別情報CSI-IM-ResourceSetIdをもつ上位レイヤパラメータCSI-IM-ResourceSetによって表される)複数のCSIリソースセットを含んでいることがあり、チャネル測定のための各NZP CSI-RSリソースセットは、最高8つのNZP CSI-RSリソースを含んでいることがある。各CSI報告セッティングについて、UEは、設定された報告量に応じて、CWごとのCSI-RSリソースインジケータ(CRI)、RI、PMI、およびCQIのうちの1つまたは複数を含み得る、CSIのセットをフィードバックする。
各CSI報告セッティングにおいて、それは、以下の情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
・ NZP CSI-RSリソースに基づくチャネル測定のためのCSIリソースセッティング(上位レイヤパラメータresourcesForChannelMeasurementによって表される)
・ CSI-IMリソースに基づく干渉測定のためのCSIリソースセッティング(上位レイヤパラメータcsi-IM-ResourcesForInterferenceによって表される)
・ 随意に、NZP CSI-RSリソースに基づく干渉測定のためのCSIリソースセッティング(上位レイヤパラメータnzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceによって表される)
・ 時間領域挙動、すなわち周期的、半永続、または非周期的報告(上位レイヤパラメータreportConfigTypeによって表される)
・ 周波数グラニュラリティ、すなわち広帯域またはサブバンド
・ リソースセット中の複数のNZP CSI-RSリソースの場合の、RI、PMI、CQI、L1RSRP/L1_SINRおよびCRIなど、報告されるべきCSIパラメータがチャネル測定のために使用される(「cri-RI-PMI-CQI」「cri-RSRP」、または「ssb-Index-RSRP」など、上位レイヤパラメータreportQuantityによって表される)
・ 報告される場合のコードブックタイプ、すなわちタイプIまたはII、およびコードブックサブセット制限
・ 測定制限
周期的および半静的CSI報告では、チャネル測定のために1つのNZP CSI-RSリソースセットのみが設定され得、干渉測定のために1つのCSI-IMリソースセットが設定され得る。非周期CSI報告では、チャネル測定のためのCSIリソースセッティングが、チャネル測定のための2つ以上のNZP CSI-RSリソースセットを含んでいることがある。チャネル測定のためのCSIリソースセッティングが非周期CSI報告のための複数のNZP CSI-RSリソースセットを含んでいる場合、1つのNZP CSI-RSリソースセットのみが選択され、UEに指示され得る。非周期CSI報告では、(上位レイヤパラメータCSI-AperiodicTriggerStateListによって与えられる)トリガ状態のリスト。CSI-AperiodicTriggerStateList中の各トリガ状態は、チャネルのための、および随意に、干渉のためのリソースセットIDを指示する関連するCSI-ReportConfigsのリストを含んでいる。上位レイヤパラメータCSI-AperiodicTriggerStateListで設定されたUEでは、CSI-ReportConfigにリンクされたリソースセッティングが複数の非周期リソースセットを有する場合、リソースセッティングからの非周期CSI-RSリソースセットのうちの1つのみが、トリガ状態に関連し、UEは、リソースセッティングからの1つのNZP CSI-RSリソースセットを選択するための、リソースセッティングごとのトリガ状態ごとに設定された上位レイヤである。
2つ以上のNZP CSI-RSリソースがチャネル測定のための選択されたNZP CSI-RSリソースセット中に含まれているとき、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)が、選択されたNZP CSI-RSリソースに関連するRI、PMIおよびCQIとともに、リソースセット中の1つの選択されたNZP CSI-RSリソースに関してgNBに指示するために、UEによって報告される。このタイプのCSIは、PDSCHが単一の送信受信ポイント(TRP)から送信されると仮定し、CSIは単一TRP CSIとも呼ばれる。
非周期CSI-RSがPDSCHと衝突するときの既存のNR UE挙動
以下のUE挙動は、PDSCHと衝突する非周期CSI-RSに関しては、TS38.214における既存のNR仕様において指定されている。
トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットが、[TS38.306]において規定されている、UE報告しきい値beamSwitchTimingよりも小さい場合、
・ 指示されたTCI状態をもつPDSCHがCSI-RSと同じシンボル中にあり、ここで、そのPDSCHが、しきい値timeDurationForQCLよりも大きいかまたはそれに等しいスケジューリングオフセットでスケジュールされた場合、UEは、非周期CSI-RSを受信するときも、PDSCHのQCL仮定を適用する。
・ 他の場合、非周期CSI-RSを受信するとき、UEは、サービングセルのアクティブBWP内の1つまたは複数のCORESETが監視される最新のスロットにおける最も低いcontrolResourceSetIdをもつ監視された検索空間に関連するCORESETのために使用されるQCL仮定を適用する。
現在、いくつかの課題が存在する。既存のNR規格は、PDSCHが単一のTCI状態で指示されるときに非周期CSI-RSがPDSCHと衝突するときのUE挙動を規定する。非周期CSI-RSがDCI中の2つのTCI状態で指示される(1つまたは複数の)PDSCHと衝突するとき、非周期CSI-RSを受信するために、UEがどのように挙動するか(すなわち、UEがどんなQCL仮定を行うか)は、現在のNR仕様において規定されておらず、これは、解決される必要がある未解決の問題である。詳細には、PDSCHが以下の方式、すなわち、単一PDCCHベースNC-JT方式、「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、「TDMSchemeA」のうちの1つを使用するときのこのUE挙動は規定されていない。
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信と重複する非周期(AP)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)のための送信設定指示(TCI)状態を決定するためのシステムおよび方法が提供される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のAP CSI-RSを受信するためのTCI状態を決定するための、無線デバイスによって実施される方法が、DCI中で指示される2つのTCI状態をもつDCIによってスケジュールされる(1つまたは複数の)ダウンリンク送信と同じ(1つまたは複数の)シンボル中で1つまたは複数のAP CSI-RSを受信することと、1つまたは複数のAP CSI-RSのトリガリングを、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとAP CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、受信することであって、スケジューリングオフセットが無線デバイス報告しきい値よりも小さい、1つまたは複数のAP CSI-RSのトリガリングを受信することと、「TDMSchemeA」と、「FDMSchemeA」と、「FDMSchemeB」と、ダウンリンク送信のレイヤの異なるセットが異なるTCI状態で受信される方式とからなるグループのうちの1つに従って、ダウンリンク送信がスケジュールされたと決定することとのうちの1つまたは複数を含む。いくつかの実施形態では、状況に応じて、無線デバイスは、AP CSI-RSを受信するときにPDSCH送信機会のためのQCL仮定を適用する。
図13は、1つまたは複数のAP CSI-RSを受信するためのTCI状態を決定するための、無線デバイスによって実施される方法を示す。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、DCI中で指示される2つのTCI状態をもつDCIによってスケジュールされる(1つまたは複数の)ダウンリンク送信と同じ(1つまたは複数の)シンボル中で1つまたは複数のAP CSI-RSを受信すること(ステップ1300)と、1つまたは複数のAP CSI-RSのトリガリングを、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとAP CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、受信することであって、スケジューリングオフセットが無線デバイス報告しきい値よりも小さい、1つまたは複数のAP CSI-RSのトリガリングを受信すること(ステップ1302)と、「TDMSchemeA」と、「FDMSchemeA」と、「FDMSchemeB」と、ダウンリンク送信のレイヤの異なるセットが異なるTCI状態で受信される方式とからなるグループのうちの1つに従って、ダウンリンク送信がスケジュールされたと決定すること(ステップ1304)とのうちの1つまたは複数を実施する。いくつかの実施形態では、状況に応じて、無線デバイスは、AP CSI-RSを受信するときにPDSCH送信機会のためのQCL仮定を適用する(ステップ1306)。いくつかの実施形態では、これは、PDSCHが2つのTCI状態で指示されるときに非周期CSI-RSがPDSCHと衝突するときの、非周期CSI-RSを受信するためのUE挙動(すなわち、UEがどんなQCL仮定を行うか)を規定する。1つの利益は、提案されるソリューションが、以前にNRにおいて規定されていない、衝突する非周期CSI-RSがどのQCL特性を伴って受信されるべきであるかを規定することである。提案されるソリューションを用いると、非周期CSI-RSは、単一PDCCHベースNC-JT方式「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、および「TDMSchemeA」のうちの1つに従ってスケジュールされたPDSCHとの重複するシンボル中でフレキシブルにトリガされ得る。
図14は、1つまたは複数のAP CSI-RSを受信するためのTCI状態を指示するための、基地局によって実施される方法を示す。いくつかの実施形態では、基地局は、無線デバイスに、DCI中で指示される2つのTCI状態をもつDCIによってスケジュールされる(1つまたは複数の)ダウンリンク送信と同じ(1つまたは複数の)シンボル中で1つまたは複数のAP CSI-RSを送信すること(ステップ1400)と、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとAP CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、1つまたは複数のAP CSI-RSをトリガすることであって、スケジューリングオフセットが無線デバイス報告しきい値よりも小さい、1つまたは複数のAP CSI-RSをトリガすること(ステップ1402)と、「TDMSchemeA」と、「FDMSchemeA」と、「FDMSchemeB」と、ダウンリンク送信のレイヤの異なるセットが、異なるTCI状態で受信される方式と、からなるグループのうちの1つに従って、ダウンリンク送信をスケジュールすること(ステップ1404)とのうちの1つまたは複数を実施する。いくつかの実施形態では、状況に応じて、基地局は、無線デバイスが、AP CSI-RSを受信するときにPDSCH送信機会のためのQCL仮定を適用すると仮定する(ステップ1406)。いくつかの実施形態では、これは、PDSCHが2つのTCI状態で指示されるときに非周期CSI-RSがPDSCHと衝突するときの、非周期CSI-RSを受信するためのUE挙動(すなわち、UEがどんなQCL仮定を行うか)を規定する。1つの利益は、提案されるソリューションが、以前にNRにおいて規定されていない、衝突する非周期CSI-RSがどのQCL特性を伴って受信されるべきであるかを規定することである。提案されるソリューションを用いると、非周期CSI-RSは、単一PDCCHベースNC-JT方式「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、および「TDMSchemeA」のうちの1つに従ってスケジュールされたPDSCHとの重複するシンボル中でフレキシブルにトリガされ得る。
AP CSI-RSが、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHと衝突し、スケジューリングオフセットがしきい値を上回るシナリオについての実施形態1。
この実施形態では、UEは、「TDMSchemeA」に従ってPDSCHを受信するように設定され、DCI中の2つのTCI状態で指示され、ここで、第1の指示されたTCI状態が、(PDSCH1として示された)PDSCH送信機会1に適用され、第2の指示されたTCI状態が、(PDSCH2として示された)PDSCH送信機会2に適用される。これは、DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルからPDSCH1の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも大きいかまたはそれに等しい場合に対応する。
さらに、この実施形態では、非周期CSI-RS(AP CSI-RS)が、UE報告しきい値beamSwitchTimingよりも小さい、トリガリングDCI(すなわち、AP CSI-RSをトリガするDCI)を搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、別のDCIによってUEにトリガされる。この場合、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態1の第1の例を示す図15に示されている2つの可能性がある。
図15Aに示されているように、AP CSI-RSがPDSCH1と同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに(DCI中の第1の指示されたTCI状態によって与えられる)PDSCH1のQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第1の指示されたTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCH1を受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
図15Bに示されているように、AP CSI-RSがPDSCH2と同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに(DCI中の第2の指示されたTCI状態によって与えられる)PDSCH2のQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第2の指示されたTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCH2を受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態1の第2の例を示す図16に示されている第3の可能性もある。図に示されているように、この第3の可能性では、AP CSI-RSは、PDSCH1とPDSCH2の両方のシンボルと重複する。この場合、単一のAP CSI-RSリソースのCSI-RSが1つのTRPから送信されるので、2つの異なるQCL仮定を使用して単一のAP CSI-RSリソースのCSI-RSを受信することが可能でなく、UEは、これをエラーケースと見なし、AP CSI-RSをドロップする(すなわち、AP CSI-RSを受信しない)。
AP CSI-RSが、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHと衝突し、1つのスケジューリングオフセットがしきい値を下回るシナリオについての実施形態2。
この実施形態では、UEは、「TDMSchemeA」に従ってPDSCHを受信するように設定され、DCI中の2つのTCI状態で指示される。この場合、PDCCHの最後のシンボルからPDSCH1の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットは、しきい値timeDurationForQCLよりも小さいが、PDCCHの最後のシンボルからPDSCH2の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットは、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しい。この場合、第1のデフォルトTCI状態が、PDSCH1に適用され、第2の指示されたTCI状態が、PDSCH2に適用される。PDSCHのためのデフォルトTCI状態は、NR Rel-16仕様に従って、2つの異なるTCI状態を含んでいるTCIコードポイントの間の最も低いコードポイントに対応するTCI状態によって与えられる。したがって、第1のデフォルトTCI状態は、最も低いそのようなコードポイントに対応する2つの異なるTCI状態のうちの第1のものとして規定される。
さらに、この実施形態では、非周期CSI-RS(AP CSI-RS)が、UE報告しきい値beamSwitchTimingなどのしきい値よりも小さい、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、別のDCIによってUEにトリガされる。この場合、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態2の第1の例を示す図17に示されている2つの可能性がある。
図17Aに示されているように、AP CSI-RSがPDSCH1と同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに(第1のデフォルトTCI状態によって与えられる)PDSCH1のQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、第1のデフォルトTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCH1を受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
図17Bに示されているように、AP CSI-RSがPDSCH2と同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに(DCI中の第2の指示されたTCI状態によって与えられる)PDSCH2のQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第2の指示されたTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCH2を受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態2の第2の例を示す図18に示されている第3の可能性もある。図に示されているように、この第3の可能性では、AP CSI-RSは、PDSCH1とPDSCH2の両方のシンボル間で重複する。この場合、2つの異なるQCL仮定を使用して単一のAP CSI-RSリソースの異なるCSI-RSを受信することが可能でないので、UEは、AP CSI-RSをドロップする(すなわち、AP CSI-RSを受信しない)。
AP CSI-RSが、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHと衝突し、両方のスケジューリングオフセットがしきい値を下回るシナリオについての実施形態3。
この実施形態では、UEは、「TDMSchemeA」に従ってPDSCHを受信するように設定され、DCI中の2つのTCI状態で指示される。この場合、PDCCHの最後のシンボルからPDSCH1の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットは、しきい値timeDurationForQCLよりも小さく、および/またはPDCCHの最後のシンボルからPDSCH2の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットは、しきい値timeDurationForQCLよりも小さい。
この場合、第1のデフォルトTCI状態は、PDSCH1に適用され、第2のデフォルトTCI状態は、PDSCH2に適用される。PDSCHのためのデフォルトTCI状態は、NR Rel-16仕様に従って、2つの異なるTCI状態を含んでいるTCIコードポイントの間の最も低いコードポイントに対応するTCI状態によって与えられる。したがって、第1のデフォルトTCI状態および第2のデフォルトTCI状態は、それぞれ最も低いそのようなコードポイントに対応する2つの異なるTCI状態のうちの第1のものおよび第2のものに対応する。
さらに、この実施形態では、非周期CSI-RS(AP CSI-RS)が、UE報告しきい値beamSwitchTimingよりも小さい、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、UEにトリガされる。この場合、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態3の第1の例を示す図19に示されている2つの可能性がある。
図19Aに示されているように、AP CSI-RSがPDSCH1と同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに(第1のデフォルトTCI状態によって与えられる)PDSCH1のQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、第1のデフォルトTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCH1を受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
図19Bに示されているように、AP CSI-RSがPDSCH2と同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに(第2のデフォルトTCI状態によって与えられる)PDSCH2のQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、第2のデフォルトTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCH2を受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態3の第2の例を示す図20に示されている第3の可能性もある。図に示されているように、この第3の可能性では、AP CSI-RSは、PDSCH1とPDSCH2の両方のシンボル間で重複する。この場合、2つの異なるQCL仮定を使用して単一のAP CSI-RSリソースの異なるCSI-RSを受信することが可能でないので、UEは、AP CSI-RSをドロップする(すなわち、AP CSI-RSを受信しない)。
AP CSI-RSが、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHと衝突し、スケジューリングオフセットがしきい値を上回るシナリオについての実施形態4。
この実施形態では、UEは、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってPDSCHを受信するように設定され、DCI中の2つのTCI状態で指示され、ここで、PDSCHに対応するレイヤの異なるセットを受信するために、2つの指示されたTCI状態が使用される(すなわち、レイヤの第1のセットが第1のTCI状態に対応し、レイヤの第2のセットが第2のTCI状態に対応する)。これは、PDCCHの最後のシンボルからPDSCHの最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも大きいかまたはそれに等しい場合に対応する。
さらに、ある場合には、非周期CSI-RS(AP CSI-RS)が、UE報告しきい値beamSwitchTimingよりも小さい、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、別のDCIによってUEにトリガされる。図21は、第1のTCI状態が、AP CSI-RSのために仮定される、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態4の第1の例を示す。非周期CSI-RSは、図21に示されているようにPDSCHシンボルと重複する。
この場合、AP CSI-RSが図21に示されているようにPDSCHと同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第1の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第1の指示されたTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCHを受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
第2の場合では、2つのAP CSI-RS(たとえば、異なるTRPから送信される各AP CSI-RS)が、UE報告しきい値beamSwitchTimingよりも小さい、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの(1つまたは複数の)最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、UEにトリガされる。図22は、第1のTCI状態および第2のTCI状態が、それぞれ第1のAP CSI-RSおよび第2のAP CSI-RSのために仮定される、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態4の第2の例を示す。2つの非周期CSI-RSは、図22に示されているようにPDSCHシンボルと重複する。
この場合、第1のAP CSI-RSについて、UEは、第1のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第1の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第1の指示されたTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCHを受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、第1のAP CSI-RSを受信する。
第2のAP CSI-RSについて、UEは、第2のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第2の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第2の指示されたTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCHを受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、第2のAP CSI-RSを受信する。
第1のAP CSI-RSリソースおよび第2のAP CSI-RSリソースは、AP CSI-RSリソースが属する、CSI-RSリソースIDまたはCSI-RSリソースセットID(すなわち、NZP-CSI-RS-ResourceSetId)のいずれかを使用して規定される。たとえば、2つのAP CSI-RSリソースが、異なるCSI-RSリソースセットID中にある場合、最も小さいNZP-CSI-RS-ResourceSetIdをもつAP CSI-RSリソースが、第1のAP CSI-RSリソースであり、最も大きいNZP-CSI-RS-ResourceSetIdをもつAP CSI-RSリソースが、第2のAP CSI-RSリソースである。第1のAP CSI-RSリソースおよび第2のAP CSI-RSリソースの同様の規定が、CSI-RSリソースセットIDの代わりにCSI-RSリソースIDを使用することによって達成され得る。
この実施形態は、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHの観点から書かれるが、それは、「FDMSchemeA」または「FDMSchemeB」のいずれかを介してスケジュールされたPDSCHに容易に拡張され得る。
AP CSI-RSが、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHと衝突し、スケジューリングオフセットがしきい値を下回るシナリオについての実施形態5。
この実施形態では、UEは、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってPDSCHを受信するように設定され、DCI中の2つのTCI状態で指示され、ここで、PDSCHに対応する異なるレイヤを受信するために、2つのデフォルトTCI状態が使用される。これは、PDCCHの最後のシンボルからPDSCHの最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも小さい場合に対応する。PDSCHのためのデフォルトTCI状態は、NR Rel-16仕様に従って、2つの異なるTCI状態を含んでいるTCIコードポイントの間の最も低いコードポイントに対応するTCI状態によって与えられる。
さらに、ある場合には、非周期CSI-RS(AP CSI-RS)が、UE報告しきい値beamSwitchTimingよりも小さい、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、UEにトリガされる。図23は、第1のデフォルトTCI状態が、AP CSI-RSのために仮定される、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態5の第1の例を示す。非周期CSI-RSは、図23に示されているようにPDSCHシンボルと重複する。
この場合、AP CSI-RSが図23に示されているようにPDSCHと同じシンボル中にあるとき、UEは、AP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第1のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、第1のデフォルトTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCHを受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、AP CSI-RSを受信する。
第2の場合では、2つのAP CSI-RS(たとえば、異なるTRPから送信される各AP CSI-RS)が、UE報告しきい値beamSwitchTimingよりも小さい、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルと非周期CSI-RSリソースの(1つまたは複数の)最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、UEにトリガされる。図24は、第1のデフォルトTCI状態および第2のデフォルトTCI状態が、それぞれ第1のAP CSI-RSおよび第2のAP CSI-RSのために仮定される、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHとのAP CSI-RS衝突を考慮する実施形態5の第2の例を示す。2つの非周期CSI-RSは、図24に示されているようにPDSCHシンボルと重複する。
この場合、第1のAP CSI-RSについて、UEは、第1のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのための第1のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第1のデフォルトTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCHを受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、第1のAP CSI-RSを受信する。
第2のAP CSI-RSについて、UEは、第2のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのための第2のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用する。言い換えれば、UEは、DCI中の第2の指示されたTCI状態によってその空間QCL特性が与えられるPDSCHを受信するために使用されるものと同じ受信ビームを使用して、第2のAP CSI-RSを受信する。
第1のAP CSI-RSリソースおよび第2のAP CSI-RSリソースは、AP CSI-RSリソースが属する、CSI-RSリソースIDまたはCSI-RSリソースセットID(すなわち、NZP-CSI-RS-ResourceSetId)のいずれかを使用して規定される。たとえば、2つのAP CSI-RSリソースが、異なるCSI-RSリソースセットID中にある場合、最も小さいNZP-CSI-RS-ResourceSetIdをもつAP CSI-RSリソースが、第1のAP CSI-RSリソースであり、最も大きいNZP-CSI-RS-ResourceSetIdをもつAP CSI-RSリソースが、第2のAP CSI-RSリソースである。第1のAP CSI-RSリソースおよび第2のAP CSI-RSリソースの同様の規定が、CSI-RSリソースセットIDの代わりにCSI-RSリソースIDを使用することによって達成され得る。
この実施形態は、単一PDCCHベースNC-JT方式に従ってスケジュールされたPDSCHの観点から書かれるが、それは、「FDMSchemeA」または「FDMSchemeB」のいずれかを介してスケジュールされたPDSCHに容易に拡張され得る。
図25は、本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノード2500の概略ブロック図である。随意の特徴が、点線ボックスによって表される。無線アクセスノード2500は、たとえば、基地局402または406、あるいは、本明細書で説明される基地局402またはgNBの機能の全部または一部を実装するネットワークノードであり得る。示されているように、無線アクセスノード2500は、1つまたは複数のプロセッサ2504(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)と、メモリ2506と、ネットワークインターフェース2508とを含む制御システム2502を含む。1つまたは複数のプロセッサ2504は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。さらに、無線アクセスノード2500は、各々が、1つまたは複数のアンテナ2516に結合された1つまたは複数の送信機2512と1つまたは複数の受信機2514とを含む、1つまたは複数の無線ユニット2510を含み得る。無線ユニット2510は、無線インターフェース回路と呼ばれるか、または無線インターフェース回路の一部であり得る。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)無線ユニット2510は、制御システム2502の外部にあり、たとえば、有線接続(たとえば、光ケーブル)を介して制御システム2502に接続される。しかしながら、いくつかの他の実施形態では、(1つまたは複数の)無線ユニット2510および潜在的に(1つまたは複数の)アンテナ2516は、制御システム2502とともに一体化される。1つまたは複数のプロセッサ2504は、本明細書で説明される無線アクセスノード2500の1つまたは複数の機能を提供するように動作する。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)機能は、たとえば、メモリ2506に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ2504によって実行される、ソフトウェアで実装される。
図26は、本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノード2500の仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。この説明は、他のタイプのネットワークノードに等しく適用可能である。さらに、他のタイプのネットワークノードは、同様の仮想化されたアーキテクチャを有し得る。ここでも、随意の特徴が、点線ボックスによって表される。
本明細書で使用される「仮想化された」無線アクセスノードは、無線アクセスノード2500の機能の少なくとも一部分が、(たとえば、(1つまたは複数の)ネットワークにおける(1つまたは複数の)物理処理ノード上で実行する(1つまたは複数の)仮想マシンを介して)(1つまたは複数の)仮想構成要素として実装される無線アクセスノード2500の一実装形態である。示されているように、この例では、無線アクセスノード2500は、上記で説明されたように、制御システム2502および/または1つまたは複数の無線ユニット2510を含み得る。制御システム2502は、たとえば、光ケーブルなどを介して(1つまたは複数の)無線ユニット2510に接続され得る。無線アクセスノード2500は、(1つまたは複数の)ネットワーク2602に結合されるか、または(1つまたは複数の)ネットワーク2602の一部として含まれる、1つまたは複数の処理ノード2600を含む。存在する場合、制御システム2502または(1つまたは複数の)無線ユニットは、ネットワーク2602を介して(1つまたは複数の)処理ノード2600に接続される。各処理ノード2600は、1つまたは複数のプロセッサ2604(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ2606と、ネットワークインターフェース2608とを含む。
この例では、本明細書で説明される無線アクセスノード2500の機能2610は、1つまたは複数の処理ノード2600において実装されるか、または1つまたは複数の処理ノード2600および制御システム2502および/または(1つまたは複数の)無線ユニット2510にわたって任意の所望の様式で分散される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で説明される無線アクセスノード2500の機能2610の一部または全部は、(1つまたは複数の)処理ノード2600によってホストされる(1つまたは複数の)仮想環境において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装される。当業者によって諒解されるように、(1つまたは複数の)処理ノード2600と制御システム2502との間の追加のシグナリングまたは通信が、所望の機能2610のうちの少なくともいくつかを行うために使用される。特に、いくつかの実施形態では、制御システム2502が含まれないことがあり、その場合、(1つまたは複数の)無線ユニット2510は、(1つまたは複数の)適切なネットワークインターフェースを介して(1つまたは複数の)処理ノード2600と直接通信する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される実施形態のいずれかに従って、少なくとも1つのプロセッサに、仮想環境における無線アクセスノード2500の機能2610のうちの1つまたは複数を実装する無線アクセスノード2500またはノード(たとえば、処理ノード2600)の機能を行わせる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を備えるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
図27は、本開示のいくつかの他の実施形態による、無線アクセスノード2500の概略ブロック図である。無線アクセスノード2500は、1つまたは複数のモジュール2700を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール2700は、本明細書で説明される無線アクセスノード2500の機能を提供する。この説明は、モジュール2700が処理ノード2600のうちの1つにおいて実装されるか、あるいは複数の処理ノード2600にわたって分散され、ならびに/または(1つまたは複数の)処理ノード2600および制御システム2502にわたって分散され得る、図26の処理ノード2600に等しく適用可能である。
図28は、本開示のいくつかの実施形態による、無線通信デバイス2800の概略ブロック図である。示されているように、無線通信デバイス2800は、1つまたは複数のプロセッサ2802(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ2804と、各々が、1つまたは複数のアンテナ2812に結合された1つまたは複数の送信機2808および1つまたは複数の受信機2810を含む、1つまたは複数のトランシーバ2806とを含む。(1つまたは複数の)トランシーバ2806は、当業者によって諒解されるように、(1つまたは複数の)アンテナ2812と(1つまたは複数の)プロセッサ2802との間で通信される信号を調整するように設定された、(1つまたは複数の)アンテナ2812に接続された無線フロントエンド回路を含む。プロセッサ2802は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。トランシーバ2806は、本明細書では無線回路とも呼ばれる。いくつかの実施形態では、上記で説明された無線通信デバイス2800の機能は、たとえば、メモリ2804に記憶され、(1つまたは複数の)プロセッサ2802によって実行される、ソフトウェアで完全にまたは部分的に実装され得る。無線通信デバイス2800は、たとえば、1つまたは複数のユーザインターフェース構成要素(たとえば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、(1つまたは複数の)スピーカーなどを含む入出力インターフェース、ならびに/あるいは、無線通信デバイス2800への情報の入力を可能にする、および/または無線通信デバイス2800からの情報の出力を可能にするための任意の他の構成要素)、電力供給源(たとえば、バッテリーおよび関連する電力回路)など、図28に示されていない追加の構成要素を含み得ることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される実施形態のいずれかに従って、少なくとも1つのプロセッサに無線通信デバイス2800の機能を行わせる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を備えるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
図29は、本開示のいくつかの他の実施形態による、無線通信デバイス2800の概略ブロック図である。無線通信デバイス2800は、1つまたは複数のモジュール2900を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール2900は、本明細書で説明される無線通信デバイス2800の機能を提供する。
図30を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、RANなどのアクセスネットワーク3002とコアネットワーク3004とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク3000を含む。アクセスネットワーク3002は、ノードB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイント(AP)など、複数の基地局3006A、3006B、3006Cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア3008A、3008B、3008Cを規定する。各基地局3006A、3006B、3006Cは、有線接続または無線接続3010を介してコアネットワーク3004に接続可能である。カバレッジエリア3008C中に位置する第1のUE3012が、対応する基地局3006Cに無線で接続するか、または対応する基地局3006Cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア3008A中の第2のUE3014が、対応する基地局3006Aに無線で接続可能である。この例では複数のUE3012、3014が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局3006に接続している状況に等しく適用可能である。
通信ネットワーク3000は、それ自体、ホストコンピュータ3016に接続され、ホストコンピュータ3016は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアで、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ3016は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク3000とホストコンピュータ3016との間の接続3018および3020が、コアネットワーク3004からホストコンピュータ3016に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク3022を介して進み得る。中間ネットワーク3022は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク3022は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク3022は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
図30の通信システムは全体として、接続されたUE3012、3014とホストコンピュータ3016との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続3024として説明され得る。ホストコンピュータ3016および接続されたUE3012、3014は、アクセスネットワーク3002、コアネットワーク3004、任意の中間ネットワーク3022、および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続3024を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続3024は、OTT接続3024が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局3006は、接続されたUE3012にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ3016から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局3006は、UE3012から発生してホストコンピュータ3016に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局、およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図31を参照しながら説明される。通信システム3100では、ホストコンピュータ3102が、通信システム3100の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース3106を含む、ハードウェア3104を備える。ホストコンピュータ3102は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路3108をさらに備える。特に、処理回路3108は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ3102は、ホストコンピュータ3102に記憶されるかまたはホストコンピュータ3102によってアクセス可能であり、処理回路3108によって実行可能である、ソフトウェア3110をさらに備える。ソフトウェア3110は、ホストアプリケーション3112を含む。ホストアプリケーション3112は、UE3114およびホストコンピュータ3102において終端するOTT接続3116を介して接続するUE3114など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション3112は、OTT接続3116を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム3100は、通信システム中に提供される基地局3118をさらに含み、基地局3118は、基地局3118がホストコンピュータ3102およびUE3114と通信することを可能にするハードウェア3120を備える。ハードウェア3120は、通信システム3100の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース3122、ならびに基地局3118によってサーブされるカバレッジエリア(図31に図示せず)中に位置するUE3114との少なくとも無線接続3126をセットアップおよび維持するための無線インターフェース3124を含み得る。通信インターフェース3122は、ホストコンピュータ3102への接続3128を容易にするように設定され得る。接続3128は直接であり得るか、あるいは接続3128は、通信システムのコアネットワーク(図31に図示せず)を、および/または通信システムの外側の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局3118のハードウェア3120は、処理回路3130をさらに含み、処理回路3130は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局3118は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア3132をさらに有する。
通信システム3100は、すでに言及されたUE3114をさらに含む。UE3114のハードウェア3134は、UE3114が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続3126をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース3136を含み得る。UE3114のハードウェア3134は、処理回路3138をさらに含み、処理回路3138は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE3114は、UE3114に記憶されるかまたはUE3114によってアクセス可能であり、処理回路3138によって実行可能である、ソフトウェア3140をさらに備える。ソフトウェア3140は、クライアントアプリケーション3142を含む。クライアントアプリケーション3142は、ホストコンピュータ3102のサポートを伴って、UE3114を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ3102では、実行しているホストアプリケーション3112は、UE3114およびホストコンピュータ3102において終端するOTT接続3116を介して、実行しているクライアントアプリケーション3142と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション3142は、ホストアプリケーション3112から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続3116は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション3142は、クライアントアプリケーション3142が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
図31に示されているホストコンピュータ3102、基地局3118、およびUE3114は、それぞれ、図30のホストコンピュータ3016、基地局3006A、3006B、3006Cのうちの1つ、およびUE3012、3014のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図31に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図30のものであり得る。
図31では、OTT接続3116は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局3118を介したホストコンピュータ3102とUE3114との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ルーティングは、UE3114からまたはホストコンピュータ3102を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方から隠れるように設定され得る。OTT接続3116がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判定を行い得る。
UE3114と基地局3118との間の無線接続3126は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続3126が最後のセグメントを形成するOTT接続3116を使用して、UE3114に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、たとえば、データレート、レイテンシ、電力消費などを改善し、それにより、たとえば、低減されたユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、より良い応答性、延長されたバッテリー寿命などの利益を提供し得る。
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシ、および他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ3102とUE3114との間のOTT接続3116を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続3116を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ3102のソフトウェア3110およびハードウェア3104でまたはUE3114のソフトウェア3140およびハードウェア3134で、またはその両方で実装され得る。いくつかの実施形態では、OTT接続3116が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア3110、3140が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続3116の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局3118に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局3118に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ3102の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア3110および3140が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア3110および3140が、OTT接続3116を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実装され得る。
図32は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図32への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ3200において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ3200の(随意であり得る)サブステップ3202において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3204において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ3206において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ3208において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
図33は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図33への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ3300において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3302において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して通り得る。(随意であり得る)ステップ3304において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
図34は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図34への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ3400において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ3402において、UEはユーザデータを提供する。ステップ3400の(随意であり得る)サブステップ3404において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3402の(随意であり得る)サブステップ3406において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ3408において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ3410において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図35は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図35への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ3500において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ3502において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ3504において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
図におけるプロセスが本開示のいくつかの実施形態によって実施される動作の特定の順序を示し得るが、そのような順序は例示的である(たとえば、代替実施形態が、異なる順序で動作を実施する、いくつかの動作を組み合わせる、いくつかの動作を重ね合わせる、などを行い得る)ことを理解されたい。
実施形態
グループAの実施形態
実施形態1: 1つまたは複数の非周期(AP)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を受信するための送信設定指示(TCI)状態を決定するための、無線デバイスによって実施される方法であって、方法は、DCI中で指示される2つのTCI状態をもつDCIによってスケジュールされる(1つまたは複数の)ダウンリンク送信と同じ(1つまたは複数の)シンボル中で1つまたは複数のAP CSI-RSを受信すること(1300)と、1つまたは複数のAP CSI-RSのトリガリングを、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとAP CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、受信すること(1302)であって、スケジューリングオフセットが無線デバイス報告しきい値よりも小さい、1つまたは複数のAP CSI-RSのトリガリングを受信すること(1302)と、「TDMSchemeA」と、「FDMSchemeA」と、「FDMSchemeB」と、ダウンリンク送信のレイヤの異なるセットが異なるTCI状態で受信される方式とからなるグループのうちの1つに従って、ダウンリンク送信がスケジュールされたと決定すること(1304)とのうちの1つまたは複数を含む、方法。
実施形態2: (1つまたは複数の)ダウンリンク送信が、(1つまたは複数の)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を備える、実施形態1に記載の方法。
実施形態3: 無線デバイス報告しきい値が、beamSwitchTiming値を備える、実施形態1または2に記載の方法。
実施形態4: PDSCHが、「FDMSchemeA」と、「FDMSchemeB」と、PDSCHのレイヤの異なるセットが異なるTCI状態で受信される方式とからなるグループのうちの1つに従ってスケジュールされる、実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
実施形態5: PDCCHの最後のシンボルからPDSCHの最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも大きいかまたはそれに等しい、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
実施形態6: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、AP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第1の指示されたTCI状態によって与えられる擬似コロケートされた(QCL)仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
実施形態7: 2つのトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、それぞれ第1のAP CSI-RSおよび第2のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第1の指示されたTCI状態および第2の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
実施形態8: 第1のトリガされたAP CSI-RSおよび第2のトリガされたAP CSI-RSが、対応するCSI-RSリソース識別子の分類、または2つのAP CSI-RSが属する対応するCSI-RSリソースセット識別子の分類に従う、実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
実施形態9: PDCCHの最後のシンボルからPDSCHの最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも小さい、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態10: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、AP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのための第1のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
実施形態11: 2つのトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、それぞれ第1のAP CSI-RSおよび第2のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのための第1のデフォルトTCI状態および第2のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12: 第1のトリガされたAP CSI-RSおよび第2のトリガされたAP CSI-RSが、対応するCSI-RSリソース識別子の分類、または2つのAP CSI-RSが属する対応するCSI-RSリソースセット識別子の分類に従う、実施形態1から11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態13: PDSCHが、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされる、実施形態1から12のいずれか1つに記載の方法。
実施形態14: PDCCHの最後のシンボルから第1のPDSCH送信機会の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも大きいかまたはそれに等しい、実施形態1から13のいずれか1つに記載の方法。
実施形態15: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第1のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、AP CSI-RSを受信するときに、第1のPDSCH送信機会のためのDCI中の第1の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第2のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、AP CSI-RSを受信するときに、第2のPDSCH送信機会のためのDCI中の第2の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から15のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17: PDCCHの最後のシンボルから第1のPDSCH送信機会の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットとPDCCHの最後のシンボルから第2のPDSCH送信機会の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットとは、両方ともしきい値timeDurationForQCLよりも小さい、実施形態1から16のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第1のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、AP CSI-RSを受信するときに、第1のPDSCH送信機会のためのDCI中の第1のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から17のいずれか1つに記載の方法。
実施形態19: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第2のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、AP CSI-RSを受信するときに、第2のPDSCH送信機会のためのDCI中の第2の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すること(1306)をさらに含む、実施形態1から18のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20: ユーザデータを提供することと、基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることとをさらに含む、実施形態1から19のいずれか1つに記載の方法。
グループBの実施形態
実施形態21: 1つまたは複数の非周期(AP)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を受信するための送信設定指示(TCI)状態を指示するための、基地局によって実施される方法であって、方法が、無線デバイスに、DCI中で指示される2つのTCI状態をもつDCIによってスケジュールされる(1つまたは複数の)ダウンリンク送信と同じ(1つまたは複数の)シンボル中で1つまたは複数のAP CSI-RSを送信すること(1400)と、トリガリングDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとAP CSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットで、1つまたは複数のAP CSI-RSをトリガすること(1402)であって、スケジューリングオフセットが無線デバイス報告しきい値よりも小さい、1つまたは複数のAP CSI-RSをトリガすること(1402)と、「TDMSchemeA」と、「FDMSchemeA」と、「FDMSchemeB」と、ダウンリンク送信のレイヤの異なるセットが異なるTCI状態で受信される方式とからなるグループのうちの1つに従って、ダウンリンク送信をスケジュールすること(1404)とのうちの1つまたは複数を含む、方法。
実施形態22: (1つまたは複数の)ダウンリンク送信が、(1つまたは複数の)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を備える、実施形態21に記載の方法。
実施形態23: 無線デバイス報告しきい値が、beamSwitchTiming値を備える、実施形態21または22に記載の方法。
実施形態24: PDSCHが、「FDMSchemeA」と、「FDMSchemeB」と、PDSCHのレイヤの異なるセットが異なるTCI状態で受信される方式とからなるグループのうちの1つに従ってスケジュールされる、実施形態21から23のいずれか1つに記載の方法。
実施形態25: PDCCHの最後のシンボルからPDSCHの最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも大きいかまたはそれに等しい、実施形態21から24のいずれか1つに記載の方法。
実施形態26: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、AP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第1の指示されたTCI状態によって与えられる擬似コロケートされた(QCL)仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から25のいずれか1つに記載の方法。
実施形態27: 2つのトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、それぞれ第1のAP CSI-RSおよび第2のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのためのDCI中の第1の指示されたTCI状態および第2の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態28: 第1のトリガされたAP CSI-RSおよび第2のトリガされたAP CSI-RSが、対応するCSI-RSリソース識別子の分類、または2つのAP CSI-RSが属する対応するCSI-RSリソースセット識別子の分類に従う、実施形態21から27のいずれか1つに記載の方法。
実施形態29: PDCCHの最後のシンボルからPDSCHの最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも小さい、実施形態21から28のいずれか1つに記載の方法。
実施形態30: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、AP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのための第1のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から29のいずれか1つに記載の方法。
実施形態31: 2つのトリガされたAP CSI-RSが、PDSCHと同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、それぞれ第1のAP CSI-RSおよび第2のAP CSI-RSを受信するときに、PDSCHのための第1のデフォルトTCI状態および第2のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から30のいずれか1つに記載の方法。
実施形態32: 第1のトリガされたAP CSI-RSおよび第2のトリガされたAP CSI-RSが、対応するCSI-RSリソース識別子の分類、または2つのAP CSI-RSが属する対応するCSI-RSリソースセット識別子の分類に従う、実施形態21から31のいずれか1つに記載の方法。
実施形態33: PDSCHが、「TDMSchemeA」に従ってスケジュールされる、実施形態21から32のいずれか1つに記載の方法。
実施形態34: PDCCHの最後のシンボルから第1のPDSCH送信機会の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットが、しきい値timeDurationForQCLよりも大きいかまたはそれに等しい、実施形態21から33のいずれか1つに記載の方法。
実施形態35: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第1のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、AP CSI-RSを受信するときに、第1のPDSCH送信機会のためのDCI中の第1の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から34のいずれか1つに記載の方法。
実施形態36: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第2のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、AP CSI-RSを受信するときに、第2のPDSCH送信機会のためのDCI中の第2の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から35のいずれか1つに記載の方法。
実施形態37: PDCCHの最後のシンボルから第1のPDSCH送信機会の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットとPDCCHの最後のシンボルから第2のPDSCH送信機会の最初のシンボルまでのスケジューリングオフセットとは、両方ともしきい値timeDurationForQCLよりも小さい、実施形態21から36のいずれか1つに記載の方法。
実施形態38: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第1のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、AP CSI-RSを受信するときに、第1のPDSCH送信機会のためのDCI中の第1のデフォルトTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から37のいずれか1つに記載の方法。
実施形態39: 単一のトリガされたAP CSI-RSが、第2のPDSCH送信機会と同じシンボル中にあるとき、無線デバイスが、AP CSI-RSを受信するときに、第2のPDSCH送信機会のためのDCI中の第2の指示されたTCI状態によって与えられるQCL仮定を適用すると仮定すること(1406)をさらに含む、実施形態21から38のいずれか1つに記載の方法。
実施形態40: ユーザデータを取得することと、ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスにフォワーディングすることとをさらに含む、実施形態21から39のいずれか1つに記載の方法。
グループCの実施形態
実施形態41: 1つまたは複数の非周期(AP)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を受信するための送信設定指示(TCI)状態を決定するための無線デバイスであって、無線デバイスが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、無線デバイス。
実施形態42: 1つまたは複数の非周期(AP)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を受信するための送信設定指示(TCI)状態を指示するための基地局であって、基地局が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、基地局に電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、基地局。
実施形態43: 1つまたは複数の非周期(AP)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を受信するための送信設定指示(TCI)状態を決定するためのユーザ機器(UE)であって、UEは、無線信号を送り、受信するように設定されたアンテナと、アンテナと処理回路とに接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路であって、処理回路が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、無線フロントエンド回路と、処理回路に接続され、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースと、処理回路に接続され、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースと、処理回路に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリーとを備える、ユーザ機器(UE)。
実施形態44: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、セルラネットワークが、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
実施形態45: 基地局をさらに含む、実施形態44に記載の通信システム。
実施形態46: UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態44または45に記載の通信システム。
実施形態47: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える、実施形態44から46のいずれか1つに記載の通信システム。
実施形態48: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、基地局が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
実施形態49: 基地局においてユーザデータを送信することをさらに含む、実施形態48に記載の方法。
実施形態50: ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、実施形態48または49に記載の方法。
実施形態51: 基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、実施形態48から50のいずれか1つに記載の方法を実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路とを備える、ユーザ機器(UE)。
実施形態52: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの構成要素が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
実施形態53: セルラネットワークが、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む、実施形態52に記載の通信システム。
実施形態54: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された、実施形態52または53に記載の通信システム。
実施形態55: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
実施形態56: UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態55に記載の方法。
実施形態57: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの処理回路が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
実施形態58: UEをさらに含む、実施形態57に記載の通信システム。
実施形態59: 基地局をさらに含み、基地局が、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える、実施形態57または58に記載の通信システム。
実施形態60: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定された、実施形態57から59のいずれか1つに記載の通信システム。
実施形態61: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それにより要求データを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、実施形態57から60のいずれか1つに記載の通信システム。
実施形態62: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
実施形態63: UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含む、実施形態62に記載の方法。
実施形態64: UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより、送信されるべきユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することとをさらに含む、実施形態62または63に記載の方法。
実施形態65: UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供される、入力データを受信することとをさらに含み、送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、実施形態62から64のいずれか1つに記載の方法。
実施形態66: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、基地局が、無線インターフェースと処理回路とを備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
実施形態67: 基地局をさらに含む、実施形態66に記載の通信システム。
実施形態68: UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態66または67に記載の通信システム。
実施形態69: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、実施形態66から68のいずれか1つに記載の通信システム。
実施形態70: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
実施形態71: 基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態70に記載の方法。
実施形態72: 基地局において、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに含む、実施形態70または71に記載の方法。
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示で使用され得る。略語間の不整合がある場合、その略語が上記でどのように使用されるかが選好されるべきである。以下で複数回リストされる場合、最初のリスティングが(1つまたは複数の)後続のリスティングよりも選好されるべきである。
・ 3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
・ 5G 第5世代
・ 5GC 第5世代コア
・ 5GS 第5世代システム
・ AF アプリケーション機能
・ AMF アクセスおよびモビリティ機能
・ AN アクセスネットワーク
・ AP アクセスポイント
・ ASIC 特定用途向け集積回路
・ AUSF 認証サーバ機能
・ CPU 中央処理ユニット
・ DN データネットワーク
・ DSP デジタル信号プロセッサ
・ eNB 拡張またはエボルブドノードB
・ EPS エボルブドパケットシステム
・ E-UTRA 拡張ユニバーサル地上無線アクセス
・ FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
・ gNB 新無線基地局
・ gNB-DU 新無線基地局分散ユニット
・ HSS ホーム加入者サーバ
・ IoT モノのインターネット
・ IP インターネットプロトコル
・ LTE Long Term Evolution
・ MME モビリティ管理エンティティ
・ MTC マシン型通信
・ NEF ネットワーク公開機能
・ NF ネットワーク機能
・ NR 新無線
・ NRF ネットワーク機能リポジトリ機能
・ NSSF ネットワークスライス選択機能
・ OTT オーバーザトップ
・ PC パーソナルコンピュータ
・ PCF ポリシ制御機能
・ P-GW パケットデータネットワークゲートウェイ
・ QoS サービス品質
・ RAM ランダムアクセスメモリ
・ RAN 無線アクセスネットワーク
・ ROM 読取り専用メモリ
・ RRH リモート無線ヘッド
・ RTT ラウンドトリップタイム
・ SCEF サービス能力公開機能
・ SMF セッション管理機能
・ UDM 統合データ管理
・ UE ユーザ機器
・ UPF ユーザプレーン機能
当業者は、本開示の実施形態に対する改善および修正を認識されよう。すべてのそのような改善および修正は、本明細書で開示される概念の範囲内で考慮される。