JP2023518167A - ケーシング用の改良された密閉装置 - Google Patents

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グリヨン,ジル
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ポクラン イドロリク アンドゥストリ
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Abstract

第1固定セグメント(12)と、回転軸(X-X)に沿って回転移動可能な第2セグメント(14)と、を備える回転機械用のケーシング(1)であって、第1セグメント(12)および第2セグメント(14)が、密閉要素(40)を備えるインターフェースに沿って接触しており、密閉要素(40)が、一方ではケーシングの内部容積に接続され、他方では周囲媒体に接続されたハウジング(30)内に配置され、ハウジング(30)と周囲媒体との接続が、ダクト(50)を介して行われる、ケーシング(1)において、第1ケーシングセグメント(12)または第2ケーシングセグメント(14)が、ダクト(50)の外端部に配置されたプレーナ(60)、を備えることを特徴とする、ケーシング(1)。

Description

本開示は、特に複雑な環境での用途のための、回転機械のケーシング用の密閉装置に関する。
極限環境と呼ばれる環境で回転機械を使用する場合、密閉性に関して大きな問題が発生する。実際、本明細書では、汚染された環境で使用され、化学製品、または材料、破片、泥、雪、粒子の飛沫にさらされる可能性のある油圧機械が、考えられている。
回転機械の内部容積と外部媒体との間の良好な密閉性を確保するために、様々な密閉構造が提案されてきた。しかし、既知の解決策は、信頼性、特に経時的な信頼性の点で、問題が残っている。
前記油圧機械は、固定セグメントと、回転セグメントと、ケースの作動油密閉性を確保するためのシールシステムと、を含む。機械の耐用年数は、シールの耐用年数によって異なる。前記シールは、ゴム製であってもよいし、金属製であってもよい。前記シールが汚れから保護されていると、機械の耐用年数が向上する。特に、油密封式金属シールは頑丈であり、摩耗性粒子による汚染や腐食から保護されていれば、良好な耐用年数が得られる。粒子、例えば建設機械に付着した砂や泥は、シールの耐用年数に悪影響を及ぼす摩耗を引き起こし、特に金属シールの摩耗と腐食を引き起こす。
シールを凹部の底に隠すことは公知である。しかし、この凹部は、シールまで届くような微粒子で詰まる可能性があり、この微粒子は、出てくることなく2つの回転部分の間を非常に長い時間回転することになる。また、回転中に、粒子が継続的に凹部に押し込まれることがあり、時には加圧下で押され得る。
そこで、本開示は、これらの問題に少なくとも部分的に対処することを目的とする。
(発明の開示)
この目的のために、本開示は、第1固定ケーシングセグメントと、回転軸に沿って前記第1セグメントに対して回転移動可能な第2ケーシングセグメントと、を備える回転機械用のケーシングであって、前記第1ケーシングセグメントおよび前記第2ケーシングセグメントが、内部容積を画定しそしてインターフェースに沿って接触しており、前記第1ケーシングセグメントと第2ケーシングセグメントとの間の前記インターフェースには、密閉要素が設けられ、前記密閉要素が、一方では前記ケーシングの前記内部容積に接続され、他方では周囲媒体に接続されたハウジング内に配置され、前記ハウジングと前記周囲媒体との接続がダクトを介して行われる、ケーシングにおいて、前記第1ケーシングセグメントまたは前記第2ケーシングセグメントが、前記ダクトの外端部に配置されたプレーナ、を備えることを特徴とする、ケーシング、に関する。
1つの例によれば、前記密閉要素は、アキシャルシール(axial seal)である。
1つの例によれば、前記アキシャルシールは、第1金属リングと、第2金属リングと、第1エラストマーリングと、第2エラストマーリングとを含み、前記第1金属リングおよび前記第2金属リングは、前記回転軸によって画定される軸方向に沿って互いに対して支持して取り付けられ、前記第1エラストマーリングは、前記第1金属リングと前記第1ケーシングセグメントの壁との間で挟装され、前記第2エラストマーリングは前記第2金属リングと前記第2ケーシングセグメントの壁との間で挟装されている。
1つの例によれば、前記プレーナは、前記第1ケーシングセグメント上に形成されている。
1つの例によれば、前記プレーナは、前記回転軸に対して傾斜した前記第1ケーシングセグメントの壁によって、形成されている。
1つの例によれば、前記ハウジングを周囲媒体に接続する前記ダクトは、前記ハウジングから周囲媒体への前記回転軸に対して径方向に沿って連続して延在する、第1部分と、第2部分と、第3部分とを含み、前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分は、それぞれ前記回転軸に対して径方向に延在し、2つの連続する部分が回転軸に対して径方向に整列しないように形成されている。
前記ダクトの前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分は、典型的には、S1>S2>S3となるように、それぞれ断面S1、S2およびS3を有する。
1つの例によれば、前記ダクトは、前記ダクト内にバッフルを形成するように前記第1ケーシングセグメントおよび前記第2ケーシングセグメントにおいて形成されたリブ(ribs)、を備え、前記第1ケーシングセグメントおよび/または前記第2ケーシングセグメントは、前記ハウジングと周囲媒体との間に通路を画定するように前記リブに形成されたボア(bores)、を有する。
前記第1ケーシングセグメントおよび前記第2ケーシングセグメントは、典型的には、前記リブに形成されたボアを有し、それぞれ外側穴および内側穴を形成し、前記外側穴および前記内側穴が整列したときに前記ハウジングと周囲媒体との間の通路を画定する。
一つの例によれば、前記プレーナは、前記油圧機械の回転中に、前記ケーシングの前記外側穴の周りに径方向に配置されたシリンダ部を掃除(scan)するように構成されている。
一つの例によれば、前記外側穴および前記内側穴は、前記回転軸に対して径方向に延在する回転の円筒形断面を有する。
一つの例によれば、前記ケーシングは、前記プレーナの両側に配置された2組の外側穴、を有する。
本開示はまた、無限軌道(track)を駆動するための上述のケーシングを有する油圧機械を備え、前記油圧機械の泥圧密領域に対して前記プレーナが対称的に配置される、無限軌道車両、に関する。
一つの例によれば、前記外側穴の全部または一部は、重力方向に対して前記ケーシングの下方に向くように形成されている。
本発明およびその利点は、非限定的な例として与えられる本発明の様々な実施形態の以下に与えられる詳細な説明を読むことにより、よりよく理解されるであろう。
回転機ケーシングの概観図である。 本発明の1つの態様による密閉要素の断面図である。 本発明の1つの態様による密閉要素の別の断面図である。 本発明の1つの態様による密閉要素の別の断面図である。 本発明の1つの態様によるケーシングの軸方向断面図である。
全ての図において、共通の要素には同一の符号が付されている。
(実施形態の説明)
以下、本発明の例示的な1つの実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1は、回転機械のケーシング(すなわちケース)10の概観図を示している。前記ケーシングは、第1固定セグメント12と、回転軸X-Xに沿って前記第1固定セグメント12に対して回転移動可能な第2セグメント14と、を備える。前記ケーシング1は、内部容積を画定する。以下の説明において、「径方向」および「軸方向」という呼称は、特に明記しない限り、回転軸X-Xを基準として定義される。
前記ケーシング10は、例えば油圧機械、例えば油圧ポンプまたは油圧モータ(ラジアルピストンを有する油圧機械またはアキシャルピストンを有する油圧機械であり得る)用のケーシングである。前記ケーシング10は、典型的には、例えば変位部材、車輪または無限軌道の主油圧トランスミッションまたは補助油圧トランスミッション(assistance)を確保するために、あるいは例えば負荷(load)、アーム、タレット、連結装置(hitch)の作動を確保するために、車両、装置または機械に取り付けられる。
前記第1セグメント12と前記第2セグメント14との間には、インターフェースが画定され、これは、前記ケーシング1の前記第1セグメント12と前記第2セグメント14との間の接触面に相当する。周囲媒体に対して前記ケーシング1の内部容積を隔離するために、前記第1セグメント12と前記第2セグメント14との間のこのインターフェースにおける密閉を確保する必要があることが、理解される。
図2は、本発明の1つの態様による密閉構造の1つの例を示す断面図である。
この図は、前記ケーシング1の前記第1セグメント12と前記第2セグメント14との間の前記インターフェースに形成されたハウジング30を示している。前記ハウジング30内には、密閉要素40が配置されている。示される例では、前記密閉要素40は、一般にフローティングシールと呼ばれるアキシャルシールであり、しばしばduo-cone(商品名)と呼ばれる。前記密閉要素40は、例えば、金属製のフローティングシール、または、リップリングであり得る。
前記密閉要素40は、ここでは、金属材料で作製された第1金属リング41と第2金属リング43とを含み、これらは、回転軸X-Xに対して径方向に延在する平面に対して、典型的には対称的である。また、前記密閉要素は、エラストマー材料で作製された第1エラストマーリング42と第2エラストマーリング44とを含む。
前記第1金属リング41および前記第2金属リング43は、回転軸X-Xによって画定される軸方向に沿って、互いに支持している。
前記第1エラストマーリング42は、一方では前記第1金属リング41に対して、他方では前記ケーシング1の前記第1セグメント12の仕切り13に対して、支持して取り付けられている。
前記第2エラストマーリング44は、一方では前記第2金属リング43に対して、他方では前記ケーシング1の前記第2セグメント14の仕切り15に対して、支持して取り付けられている。
前記第1エラストマーリング42および第2エラストマーリング44は、典型的には、前記第1エラストマーリング42および前記第2エラストマーリング44に対して、径方向外側に配置される。前記第1エラストマーリング42および前記第2エラストマーリング44は、前記第1エラストマーリング42および前記第2エラストマーリング44を、前記第1セグメント12および前記第2セグメント14のそれぞれの前記仕切り13および前記仕切り15に押し付け、こうして、密閉された接続が、確保される。
前記第1金属リング41、および前記第2金属リング43、ならびに前記第1セグメント12および前記第2セグメント14のそれぞれの前記仕切り13および前記仕切り15は、典型的には、前記第1エラストマーリング42および前記第2エラストマーリング44が、前記第1金属リング41および前記第2金属リング43を、回転軸X-Xによって画定される軸方向に沿って互いに対して移動させやすいように、形成されている。
前記ハウジング30は、前記ハウジング30の周囲に典型的に径方向に延在するダクト50を介して、周囲媒体に接続されている。
示された前記ダクト50は、3つの連続する径方向部分;第1部分51と、第2部分52と、第3部分53とを備え、これらは前記ハウジング30と周囲媒体との間で連続して延在している。これらの径方向部分は、典型的には、軸方向部分によって接続されている。
前記第1部分51、前記第2部分52および前記第3部分53は、2つの連続する部分が径方向に整列しないように形成されている。図示された例では、前記第1部分51および前記第3部分53は、径方向に整列しており、前記第2部分52は、前記ダクト50に肩部を形成するように、前記第1部分51に対しておよび前記第3部分53に対してオフセットしている。
前記ダクト50は、粒子が前記密閉要素40に接触するのを防止するための保護バッフルを形成している。しかし、前記ダクト50の幅よりも微小な粒子は、前記ダクト50を通過する可能性がある。その粒子は、砂、土、または非常に細かい塵、または導入時には液体であるが前記ダクト50で詰まって乾燥する可能性がある泥、であり得る。バッフルを形成する前記ダクト50はまた、水噴流のような流体の直接噴霧から前記密閉要素40を保護することも目的としている。前記第1部分51と前記第3部分53との間で、前記ダクト50は、典型的には、1mm程度の厚さを有し、前記厚さは、前記ダクトの軸方向部分については径方向に沿って測定され、前記ダクトの径方向部分については軸方向に沿って測定される。
さらに、前記第1部分51、前記第2部分52および前記第3部分53は、典型的には、それぞれ断面S1、S2およびS3を有する。これらの断面は、典型的には、S1>S2>S3であり、これにより、前記ハウジング30内に存在する粒子を周囲媒体に向けて排出することができるが、周囲媒体から前記ハウジング30に向かう粒子の浸入を低減させることができる。
前記第2部分52および前記第3部分53は、互いに貫通する軸方向に沿う低壁または突出部を形成するリブによって、作られている。これらの低壁または突出部は、後述する穴70を形成するために凹部を有している。
前記ダクト50の外端部には、プレーナ60が設けられている。「前記ダクト50の外端部」は、前記ハウジング30内に開口するその内端部とは対照的に、周囲媒体に開口する前記ダクト50の端部を指す。前記外端部は、典型的には、前記第3部分53の延長部にある。
提示された前記ケーシング1は、このように、前記密閉要素40のためのハウジング30を有し、このハウジングは、バッフルと、次いでプレーナ60とを連続的に有するダクト50によって、周囲媒体に接続されている。
前記プレーナ60は、例えば、径方向に対して傾斜した平面によって、形成されている。
前記プレーナ60は、典型的には、前記ケーシング1の前記第1セグメント12、すなわち前記ケーシング1の固定セグメントに、形成される。次に、同様のまたは同一の傾斜を有する表面16が、典型的には、他のケーシングセグメント、本明細書では前記第2セグメント14において、前記プレーナ60に面して形成される。
前記プレーナ60および前記表面16は、典型的にはS4<S3となるような断面S4を有する通路を、画定する。操作において、前記プレーナ60および前記表面16は、例えば1mmに等しい、典型的には一定である、クリアランスを有する。
前記ケーシング1の前記セグメント12および前記セグメント14の相対回転時に前記プレーナ60の前方で前記表面16が相対移動することにより、回転中の前記セグメントに付着していた泥が剥がれ、前記ダクト50内の進入方向とは反対方向に排出される。
このように、前記プレーナ60は、前記ダクト50の入口に堆積または蓄積する不純物を除去することができるスクレーパー、を形成する。前記プレーナ60は、特に、前記ケーシング1が埋め込まれている機械または装置が静止しているときに、例えば乾燥した物質の堆積物(典型的には泥または砂)を排除することを、可能にする。
前記プレーナ60は、典型的には、回転軸X-Xを中心として1°~30°、例えば5°~20°で構成される角度セクタにおいて、形成される。
前記プレーナ60は、典型的には、無限軌道を備えた車両用の用途の場合、無限軌道駆動の角度セクタと反対側の角度セクタに形成される。前記プレーナ60は、典型的には、前記ケーシングが装置または車両に取り付けられる場合に、垂直方向に対して30~60°、より具体的には40~50°、あるいは45°に等しい角度で傾斜するように、形成される。
図3は、前記プレーナ60を含まない断面に沿った断面図の一例を表す。上記で定義されたバッフルを画定するダクト50がここに示されており、前記プレーナ60を含む前記ケーシング1の前記第1セグメント12の部分は、ここでは欠けている。
前記プレーナ60は、典型的には、それが形成されるケーシングセグメントと一緒に鋳造される。
前記プレーナ60は、一般に典型的には、地球の重力方向に対して油圧機械の下方に向けられ、このことにより粒子が前記ダクト50の入口から遠ざけられる。前記プレーナ60は、前記穴70を有する外部低壁の半径よりも大きい半径にわたるシリンダ部に堆積した材料を、掻き出す。
無限軌道機械の場合、前記プレーナ60の近傍において軌道の動きによって泥を押し込まないように、前記プレーナ60は、典型的には、前記ケーシング1を備える油圧機械が搭載するスプロケットに無限軌道が接合する領域から下方に離れて、典型的には反対方向に向けられる。泥をプレーナ60のウィンドウから遠ざける傾向のあるトラックビット(track bit)の動きから恩恵を受けるために、前記プレーナ60は、典型的には、下向きに、および前記スプロケットから離れる無限軌道の側に向けられる。
前記プレーナ60は、典型的には対称的に、無限軌道用の泥圧密領域を通る対称軸の両側に配置されるので、左側でも右側でも動作可能である。前記プレーナ60は、多かれ少なかれ長いものであっても、2つの別々の部分であってもよく、掻き出し面は、前記泥圧密領域の前記対称軸に対して対称的である。
前記プレーナ60は、典型的には、5~15°、例えば10°に等しい角度セクタにわたって、増肉部を有する前記第1ケーシングセグメント12の領域において作製される。前記プレーナ60は、典型的には、前記第1ケーシングセグメント12の増肉部における円形機械加工によって作製される。
前記プレーナ60は、典型的には、前記ケーシング1に付随する固定ネジ、ボルトまたはナットと接触しないような寸法に設定される。
前記ケーシング1は、右側機械および左側機械を形成するように、2つのプレーナ60を備え得、これにより、装置または車両の両側に、同様の油圧機械を設けることができる。
上記に示したように、前記穴70は、前記ケーシング1において、前記第1セグメント12および前記第2セグメント14の低壁または突出部に形成され、周囲媒体と、前記ダクト50に対して増加した断面を有するハウジング30との間の通路を画定するボア、である。前記穴70は、特に、バッフルまたは障害物を形成する部分を欠いている。
図4は、前記穴70の1つの例示的な実施形態を示す。この図では、前記ダクト50を画定する前記ケーシング1の第1セグメント12の部分および第2セグメント14の部分が欠けていることが分かる。図示の例では、前記第1セグメント12における欠けた部分が外側穴72を画定し、前記第2セグメント14における欠けた部分が内側穴74を画定している。前記欠けた部分は、図4において点線で示されている。前記外側穴72および前記内側穴74を形成する前記欠けた部分は、鋳造によって、または機械加工によって、形成され得る。
前記内側穴74および前記外側穴72が整列しているとき、それらは、図4に示されるように、前記ケーシング1の前記第1セグメント12および前記第2セグメント14の前記欠けた部分が整列しているときに概して矩形の断面を有するダクトを、画定する。
前記内側穴74および前記外側穴72が整列していない場合、前記ダクト50内にバッフルの形態が存在し、S2またはS3に等しい最小断面が存在し、このことで、前記ダクト50を通る汚染の侵入を防ぐことができる。
前記ケーシング1の前記第1固定セグメント12に形成された前記外側穴72の全部または一部は、典型的には、前記ケーシングが車両または装置に取り付けられるときに、典型的には重力方向を中心とする45°の角度セクタで、または車両上の前記ケーシング1の固定フランジによって画定される方向に沿って、下方を向くように構成されている。
例えば、前記ケーシング1の前記第1セグメント12は、前記プレーナ60の両側に分布する外側穴72を画定する欠けた部分を有し、例えば、前記プレーナ60の両側に3つの欠けた部分を有する。前記ケーシング1の前記第2セグメント14は、例えば、回転軸X-Xを中心として均等に分布する内側穴74を画定する欠けた部分を、有し得る。
図5は、構成の一例を示す、前記回転軸X-Xに直交する平面に沿ったケーシング1の断面図である。
この図は、車両軌道C2を駆動させるためのセクタC1を模式的に表したものである。この駆動セクタC1は、ここでは重力によって画定される方向、または車両上の前記ケーシング1の固定フランジによって画定される方向に相当する軸線Z-Zによって概略的に示される垂直方向に対して、45°傾斜した平面Pcを、中心とする。前記駆動セクタC1は、典型的には、無限軌道車両の場合には、泥蓄積領域に相当する。
図に見られるように、前記プレーナ60は、前記駆動セクタC1と径方向で対向しており、典型的には平面Pcを中心とする。
この図から、前記ケーシング1が、前記プレーナ60の両側に分布する2組の3つの外側穴72と、回転軸X-Xを中心に均等に分布する8つの内側穴74と、を有することがわかる。図5で示されるように、前記外側穴72は駆動セクタC1から間隔をあけて配置されており、このことで、駆動セクタC1に蓄積する可能性のある泥が前記外側穴72に到達するのを防止することができる。
前記内側穴74および前記外側穴72は、典型的には、回転軸X-Xに対して径方向に沿った回転の円筒状の断面を有し、径方向外側に開口している。図4に示される例では、前記外側穴72は、円弧または楕円もしくは放物線のセグメントを形成する壁を有する。前記穴70は、一般に、径方向の溝の形状を有し、材料の排出を容易にするために周囲媒体に向けられたレリーフを有する。
穴70は、それにもかかわらず前記ハウジング30に侵入した残留物または粒子を確実に排出する機能を有する。各低壁または突出部は、開口部を有する。回転中、前記第2部分52の開口部が前記第3部分53の開口部に面しているとき、前記ダクト50内に存在する粒子は、排出され得る。
乾燥した泥や微粒子が前記ダクト50内に入り込む場合、それらは油圧機械の再始動時に分解し、穴70を通過して下方に流れ、これによりダクト50内が空になる。さらに、これにより、ダクト50を水流から保護することができる。
前記ケーシング1を機械の右側と左側の両方で使用できるように、機械のフレーム上の前記ケーシング1の前記固定部分12の固定クランプの対称軸に対して対照的に、穴が配置される。
提示されたケーシングは、特に、汚染物質、粒子および摩耗に関して過酷な環境に曝される機械、装置または車両において回転駆動を実行することを目的とした油圧機械を備えることを、意図している。提示されたケーシングを備える油圧機械は、建設機械、農業機械、装置または車両の並進駆動に特に適しており、より特に無限軌道式トランスミッションの駆動に、適している。
本発明は、特定の例示的な実施形態を参照して説明されてきたが、特許請求の範囲によって定義される本発明の一般的な範囲から逸脱することなく、これらの例示に修正および変更を加えることができることは明らかである。特に、図示/言及された異なる実施形態の個々の特徴は、追加の実施形態において組み合わせることができる。従って、本記載および図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で考慮されるべきである。
1つの方法を参照して説明したすべての特徴は、単独でまたは組み合わせて、1つの装置に転置することができ、逆に、1つの装置を参照して説明したすべての特徴は、単独でまたは組み合わせて、1つの方法に転置され得ることも明らかである。

Claims (14)

  1. 第1ケーシングセグメント(12)と、
    回転軸(X-X)に沿って前記第1ケーシングセグメント(12)に対して回転移動可能な第2ケーシングセグメント(14)と、を備える回転機械用のケーシング(1)であって、
    前記第1ケーシングセグメント(12)および前記第2ケーシングセグメント(14)が、内部容積を画定し、そしてインターフェースに沿って接触しており、
    前記第1ケーシングセグメント(12)と前記第2ケーシングセグメント(14)との間の前記インターフェースには、密閉要素(40)が設けられ、
    前記密閉要素(40)が、一方では前記ケーシングの前記内部容積に接続され、他方では周囲媒体に接続されたハウジング(30)、内に配置され、
    前記ハウジング(30)と前記周囲媒体との接続が、ダクト(50)を介して行われる、ケーシング(1)において、
    前記第1ケーシングセグメント(12)または前記第2ケーシングセグメント(14)が、前記ダクト(50)の外端部に配置されたプレーナ(60)、を備えることを特徴とする、ケーシング(1)。
  2. 前記密閉要素(40)が、アキシャルシールである、請求項1に記載のケーシング(1)。
  3. 前記アキシャルシールが、第1金属リング(41)と、第2金属リング(43)と、第1エラストマーリング(42)と、第2エラストマーリング(44)とを含み、前記第1金属リング(41)および前記第2金属リング(43)が、前記回転軸(X-X)によって画定される軸方向に沿って互いに対して支持して取り付けられ、前記第1エラストマーリング(42)が、前記第1金属リング(41)と前記第1ケーシングセグメント(12)の壁(13)との間で挟装され、前記第2エラストマーリング(44)が、前記第2金属リング(43)と前記第2ケーシングセグメント(14)の壁(15)との間で挟装されている、請求項2に記載のケーシング(1)。
  4. 前記プレーナ(60)が、前記第1ケーシングセグメント(12)上に形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のケーシング(1)。
  5. 前記プレーナ(60)が、前記回転軸(X-X)に対して傾斜した前記第1ケーシングセグメント(12)の壁によって、形成されている、請求項4に記載のケーシング(1)。
  6. 前記ハウジング(30)を周囲媒体に接続する前記ダクト(50)が、前記ハウジング(30)から周囲媒体への前記回転軸(X-X)に対して径方向に沿って連続して延在する、第1部分(51)と、第2部分(52)と、第3部分(53)とを含み、前記第1部分(51)、前記第2部分(52)および前記第3部分(53)が、それぞれ前記回転軸に対して径方向に延在し、2つの連続する部分が前記回転軸(X-X)に対して径方向に整列しないように形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のケーシング(1)。
  7. 前記ダクト(50)の前記第1部分(51)、前記第2部分(52)および前記第3部分(53)が、S1>S2>S3となるように、それぞれ断面S1、S2およびS3を有する、請求項6に記載のケーシング(1)。
  8. 前記ダクト(50)が、前記ダクト(50)内にバッフルを形成するように前記第1ケーシングセグメント(12)および前記第2ケーシングセグメント(14)において形成されたリブ、を備え、前記第1ケーシングセグメント(12)および/または前記第2ケーシングセグメント(14)が、前記ハウジング(30)と周囲媒体との間に通路を画定するように前記リブに形成されたボア、を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のケーシング(1)。
  9. 前記第1ケーシングセグメント(12)および前記第2ケーシングセグメント(14)が、前記リブに形成されたボアを有し、それぞれ外側穴(72)および内側穴(74)を形成し、前記外側穴(72)および前記内側穴(74)が整列したときに前記ハウジング(30)と周囲媒体との間の通路を画定する、請求項8に記載のケーシング(1)。
  10. 前記プレーナ(60)が、油圧機械の回転中に、前記ケーシング(1)の前記外側穴(72)の周りに径方向に配置されたシリンダ部を掃除するように構成されている、請求項9に記載のケーシング(1)。
  11. 前記外側穴(72)および前記内側穴(74)が、前記回転軸(X-X)に対して径方向に延在する回転の円筒形断面を有する、請求項9または10のいずれか1項に記載のケーシング(1)。
  12. 前記プレーナ(60)の両側に配置された2組の外側穴(72)を有する、請求項9から11のいずれか1項に記載のケーシング(1)。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載のケーシング(1)を有する油圧機械を備え、前記油圧機械の泥圧密領域に対して前記プレーナ(60)が対称的に配置される、無限軌道車両。
  14. 前記油圧機械が、請求項9から12のいずれか1項に記載のケーシングを備え、前記外側穴(72)の全部または一部が、重力方向に対して前記ケーシング(1)の下方に向くように形成されている、請求項13に記載の車両。
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