JP2023169794A - 水中光無線通信装置および水中光無線通信システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、水中光無線通信装置および水中光無線通信システムに関し、特に、水中において双方向の光無線通信を行う水中光無線通信装置および水中光無線通信システムに関する。
従来、水中において双方向の光無線通信を行う水中光無線通信装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、第1光無線通信装置と、第2光無線通信装置とを備える水中光通信システムが開示されている。上記特許文献1に開示されている第1光無線通信装置は、青色の信号光を照射するとともに、緑色の信号光を受光するように構成されている。また、上記特許文献1に開示されている第2光無線通信装置は、緑色の信号光を照射するとともに、青色の信号光を受光するように構成されている。すなわち、上記特許文献に開示されている水中光通信システムは、第1光無線通信装置と第2光無線通信装置とにおいて、互いに異なる色の信号光を用いて、双方向の光無線通信を行うように構成されている。上記特許文献1に開示されている第1光無線通信装置は、青色の光を発光するとともに、緑色の光を受光するように構成されている。また、上記特許文献1に開示されている第2光無線通信装置は、緑色の光を発光し、青色の光を受光するように構成されている。
ここで、水中において青色の光と緑色の光とを用いて双方向の無線通信を行う場合、第1光無線通信装置(第1光無線通信装置)が受光する緑色の光において、第2光無線通信装置(第2光無線通信装置)が発光する緑色の光(第2光)以外の緑色の光が混信することがある。この場合、本願発明者が鋭意検討した結果、第1光無線通信装置が発する青色の光(第1光)の発光に起因して第2光以外の緑色の光が発生しており、これがノイズとなって通信精度を低下させるほどの影響を持つということを見出した。なお、このような緑色の光に起因して生じるノイズを緑色光ノイズと呼ぶ。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、通信相手から受光する緑色の光である第2光以外の緑色の光に起因する緑色光ノイズによって、通信精度が経過することを抑制することが可能な水中光無線通信装置および水中光無線通信システムを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における水中光無線通信装置は、水中で光無線通信を行う水中光無線通信装置であって、青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光する発光部と、緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する受光部と、第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える。
また、上記目的を達成するために、この発明の第2の局面における水中光無線通信システムは、水中で光無線通信を行う水中光無線通信システムであって、青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光するとともに、緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する第1水中光無線通信装置と、第2光を発光するとともに、第1光を受光する第2水中光無線通信装置と、を備え、第1水中光無線通信装置は、第1光を発光する発光部と、第2光を受光する受光部と、第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える。
本発明の第1の局面による水中光無線通信装置では、上記のように、第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部を備える。これにより、ノイズ抑制部によって、第1光に起因して発生する緑色光によるノイズが抑制されるので、緑色光ノイズによって第2光のSN比(signal-to-noise ratio)が低下することを抑制することができる。その結果、通信相手から受光する緑色の光である第2光以外の緑色の光に起因する緑色光ノイズによって、通信精度が低下することを抑制することができる。
また、本発明の第2の局面による水中光無線通信システムでは、上記のように、第1光無線通信装置が、第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部を備える。これにより、上記第1の局面による水中光無線通信装置と同様に、通信相手から受光する緑色の光である第2光以外の緑色の光に起因する緑色光ノイズによって、通信精度が低下することを抑制することが可能な水中光無線通信システムを提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2を参照して、一実施形態による第1通信装置1、および、水中光無線通信システム100の構成について説明する。なお、第1通信装置1は、特許請求の範囲の「水中光無線通信装置」、および、「第1水中光無線通信装置」の一例である。
図1に示すように、水中光無線通信システム100は、水中で光無線通信を行う水中光無線通信システムである。水中光無線通信システム100は、第1通信装置1と、第2通信装置2とを備える。第1通信装置1および第2通信装置2の各々は、水中で光無線通信を行う光無線通信である。第1通信装置1と第2通信装置2とは、同時に双方向の光通信が可能なように構成されている。言い換えると、第1通信装置1および第2通信装置2は、水中において光(通信光)を用いた全二重通信が可能なように構成されている。なお、信号光とは、所定のタイミングで光源の強度を変化させることによって情報を伝達するための光である。また、第2通信装置2は、特許請求の範囲の「第2水中光無線通信装置」の一例である。
第1通信装置1は、水中に配置されている。具体的には、第1通信装置1は、水中を移動する移動体80に設けられている。移動体80は、たとえば、AUV(Autonomous Underwater Vehicle:自律型無人潜水機)を含む。
第2通信装置2は、水中に配置されている。具体的には、第2通信装置2は、水中に固定された固定体81に設けられている。固定体81は、保持部材82を介して海底90に設置されることにより、水中に固定されている。
(第1光無線通信装置)
次に、図2を参照して、第1通信装置1の構成について説明する。
次に、図2を参照して、第1通信装置1の構成について説明する。
図2に示すように、第1通信装置1は、送信部(第1発光部10)と、受信部(第1受光部11)と、ノイズ抑制部と、第1制御部13と、第1記憶部14と、吸収型緑色透過フィルタ15と、第1窓16と、第2窓17と、第1収容部18と、を含む。なお、第1発光部10および第1受光部11は、それぞれ、特許請求の範囲の「発光部」および「受光部」の一例である。
第1通信装置1は、送信部(第1発光部10)から第1透光部18fおよび第1窓16を介して信号光(第1光30)を出射して、通信相手(第2通信装置2(図3参照))に対して光信号(情報)を送信するように構成されている。また、第1通信装置1は、第2通信装置2からの信号光(第2光31)を、第2窓17および第2透光部122aを介して受信部(第1受光部11)によって受光し、光信号(情報)を受信するように構成されている。また、第1制御部13は、第2通信装置2に対して送信するデータを電気信号に変換し、第1発光部10の第1光30の出射を制御する。また、第1制御部13は、第1受光部11の動作を制御することにより、第1受光部11の受光信号33(図8参照)をデータに変換する。
第1発光部10は、青色の波長帯域に含まれる第1波長40(図5参照)を中心波長とする第1光30を発光するように構成されている。第1波長40は、たとえば、440nmから455nmの範囲の波長帯域に含まれる。本実施形態では、第1波長40は、たとえば、448nmである。また、第1光30は、第1波長40を中心波長とし、赤色などは含まず、青色および緑色を含む波長帯域の光である。第1発光部10は、第1光30を発生する第1レーザ光源10aを含む。第1レーザ光源10aは、たとえば、半導体レーザ光源である。
第1受光部11は、緑色の波長帯域に含まれる第2波長41(図4参照)を中心波長とする第2光31を受光するように構成されている。具体的には、第1受光部11は、後述する第2発光部20(図3参照)から発光された第2光31を受光するように構成されている。第1受光部11は、たとえば、光電子増倍管を含む。
ノイズ抑制部は、第1光30に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するように構成されている。具体的には、ノイズ抑制部は、第1光30に起因して発生する緑色光によるノイズである緑色光ノイズを除去する緑色光ノイズ除去部12a、および、緑色光ノイズの発生を抑制する緑色光ノイズ発生抑制部12bの少なくともいずれかを含む。本実施形態では、ノイズ抑制部は、緑色光ノイズ除去部12aおよび緑色光ノイズ発生抑制部12bの両方を含む。
緑色光ノイズは、第1光30に起因して生じる緑色の光である緑色ノイズ光50a(図6(A)参照)、および、緑色ノイズ光50aが第1受光部11によって電気信号に変換された緑色光ノイズ信号50b(図7参照)の少なくともいずれかを含む。本実施形態では、緑色光ノイズは、緑色ノイズ光50aおよび緑色光ノイズ信号50bの両方を含む。緑色ノイズ光50aの詳細については、後述する。
緑色光ノイズ除去部12aは、緑色光ノイズ信号除去回路120、および、緑色ノイズ光除去フィルタ121の少なくともいずれかを含む。本実施形態では、緑色光ノイズ除去部12aは、緑色光ノイズ信号除去回路120、および、緑色ノイズ光除去フィルタ121の両方を含む。
緑色光ノイズ信号除去回路120は、緑色光ノイズ信号50b(図7参照)を電気的に除去する回路である。緑色光ノイズ信号除去回路120が緑色光ノイズ信号50bを除去する構成の詳細については、後述する。なお、本明細書において、電気的に除去するとは、信号がノイズとならない程度に除去することを意味する。すなわち、電気的に除去するとは、信号を完全に(100%)除去することには限定されない。
緑色ノイズ光除去フィルタ121は、緑色ノイズ光50a(図6参照)を光学的に除去する。緑色ノイズ光除去フィルタ121の詳細については、後述する。
緑色光ノイズ発生抑制部12bは、第3緑色光ノイズ発生抑制部(第2光路形成部材122)、および、第4緑色光ノイズ発生抑制部材(反射型緑色透過フィルタ123)の少なくともいずれかを含む。本実施形態では、緑色光ノイズ発生抑制部12bは、第3緑色光ノイズ発生抑制部(第2光路形成部材122)、および、第4緑色光ノイズ発生抑制部材(反射型緑色透過フィルタ123)の両方を含む。第3緑色光ノイズ発生抑制部(第2光路形成部材122)および第4緑色光ノイズ発生抑制部材(反射型緑色透過フィルタ123)の詳細については、後述する。
第1制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、および、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されたコンピュータ、プロセッサ、または、回路(Circuitry)である。第1制御部13は、第1記憶部14に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより、第1通信装置1の各部を制御する制御部として機能する。また、ハードウェアとしての第1制御部13は、ソフトウェア(プログラム)の機能ブロックとして、第1信号処理部13aを含む。第1制御部13は、第1記憶部14に記憶されたプログラムを実行することにより、第1信号処理部13aとして機能する。
第1信号処理部13aは、第2通信装置2(図1参照)から照射され、第1受光部11によって受光された第2光31をデータに変換するように構成されている。
第1記憶部14は、第1制御部13が実行する各種プログラムを記憶するように構成されている。また、第1記憶部14は、後述する遅延時間35(図7参照)を記憶するように構成されている。第1記憶部14は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、または、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶装置である。
吸収型緑色透過フィルタ15は、第2光31の波長帯域の光を含み、第1光30の所定波長帯域の光を含まない光を選択的に透過させるように構成されている。また、吸収型緑色透過フィルタ15は、第1受光部11の前段に配置される。具体的には、吸収型緑色透過フィルタ15は、第1受光部11と反射型緑色透過フィルタ123との間の位置に配置されている。吸収型緑色透過フィルタ15が透過する波長帯域の詳細については、後述する。
第1通信装置1は、第1窓16を介して第1光30を発光するように構成されている。また、第1通信装置1は、第2窓17を介して第2光31を受光するように構成されている。第1窓16および第2窓17は、たとえば、ガラス板、または、アクリル板などによって形成されている。
第1収容部18は、第1光路形成部材18aと、第1周壁部18bと、第1窓16に塞がれた第1開口部18cと、第2窓17に塞がれた第2開口部18dと、を有している。第1周壁部18bと、第1開口部18cを塞ぐ第1窓16と、第2開口部18dを塞ぐ第2窓17とによって、水密状態にシールされた閉じた第1内部空間18eを構成している。
図2に示すように、第1発光部10および緑色ノイズ光除去フィルタ121は、第1収容部18内において、第1光路形成部材18aによって保持される。
第1光路形成部材18aは、第1発光部10を保持するとともに、第1光30の光路である第1光路を形成する。本実施形態では、第1光路形成部材18aは、第1発光部10とともに、緑色ノイズ光除去フィルタ121を保持するように構成されている。第1光路形成部材18aは、円筒形状を有している。また、第1光路形成部材18aは、金属材料により形成される。金属材料は、たとえば、アルミ材料である。すなわち、第1光路形成部材18aは、光を透過しない。
また、第1光路形成部材18aのうちの第1窓16に対向する面には、第1透光部18fが設けられている。第1透光部18fは、たとえば、ガラス板、または、アクリル材料により形成されている。したがって、第1発光部10から発光された第1光30は、第1透光部18fおよび第1窓16を介して、第1通信装置1の外部に照射される。
図2に示すように、緑色ノイズ光除去フィルタ121は、第1光路形成部材18aにおいて、第1発光部10の後段に配置される。具体的には、緑色ノイズ光除去フィルタ121は、第1発光部10と第1窓16との間の位置に配置される。
また、図2に示すように、第1受光部11、吸収型緑色透過フィルタ15、および、反射型緑色透過フィルタ123は、第1収容部18内において、第2光路形成部材122によって保持されている。第2光路形成部材122は、第1受光部11を保持するとともに、第2光31の光路である第2光路を形成する。本実施形態では、第2光路形成部材122は、第1受光部11とともに、吸収型緑色透過フィルタ15、および、反射型緑色透過フィルタ123を保持している。第2光路形成部材122は、円筒形状を有している。
また、第2光路形成部材122のうちの第2窓17に対向する面には、第2透光部122aが設けられている。第2透光部122aは、たとえば、ガラス板、または、アクリル材料により形成されている。したがって、第2窓17を介して第1通信装置1に入射された第2光31は、第2透光部122aを介して、第1受光部11に入射される。
図2に示すように、吸収型緑色透過フィルタ15は、第2光路形成部材122において、第1受光部11の前段に配置されている。具体的には、吸収型緑色透過フィルタ15は、第1受光部11と反射型緑色透過フィルタ123との間の位置に配置されている。また、第4緑色光ノイズ発生抑制部材(反射型緑色透過フィルタ123)は、第2光路形成部材122において、吸収型緑色透過フィルタ15の前段に配置されている。具体的には、反射型緑色透過フィルタ123は、吸収型緑色透過フィルタ15と第2窓17との間の位置に配置されている。
(第2光無線通信装置)
次に、図3を参照して、第2通信装置2の構成について説明する。
次に、図3を参照して、第2通信装置2の構成について説明する。
図3に示すように、第2通信装置2は、第2発光部20と、第2受光部21と、第2制御部22と、第2記憶部23と、第3光路形成部材24と、反射型青色透過フィルタ25と、第4光路形成部材26と、第3窓27と、第4窓28と、第2収容部29と、を含む。
第2通信装置2は、送信部(第2発光部20)から第3透光部24aおよび第3窓27を介して信号光(第2光31)を出射して、通信相手(第1通信装置1(図2参照))に対して光信号(情報)を送信するように構成されている。また、第2通信装置2は、第1通信装置1からの信号光(第1光30)を、第4窓28および第4透光部26aを介して受信部(第2受光部21)によって受光し、光信号(情報)を受信する。また、第2制御部22は、第1通信装置1に対して送信するデータを電気信号に変換し、第2発光部20の第2光31の出射を制御する。また、第2制御部22は、第2受光部21の動作を制御することにより、第2受光部21の受光信号をデータに変換する。
第2発光部20は、第2光31を信号光として発光するように構成されている。第2光31は、緑色の波長帯域である第2波長41(図4参照)を中心波長とする光である。第2波長41は、たとえば、518nmから532nmの波長帯域に含まれる。本実施形態では、第2波長41は、たとえば、525nmである。また、第2光31は、第2波長41を中心波長とし、赤色などは含まず、緑色を含む波長帯域の光である。第2発光部20は、第2光31を発生する第2レーザ光源20aを含む。第2レーザ光源20aは、たとえば、半導体レーザ光源である。
第2受光部21は、第1発光部10(図2参照)から発光された第1光30を受光するように構成されている。第2受光部21は、たとえば、光電子増倍管を含む。
第2制御部22は、CPU、ROM、および、RAMなどを含んで構成されたコンピュータ、プロセッサ、または、回路(Circuitry)である。第2制御部22は、第2記憶部23に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより、第2通信装置2の各部を制御する制御部として機能する。また、ハードウェアとしての第2制御部22は、ソフトウェア(プログラム)の機能ブロックとして、第2信号処理部22aを含む。第2制御部22は、第2記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより、第2信号処理部22aとして機能する。
第2信号処理部22aは、第1通信装置1(図2参照)から照射され、第2受光部21によって受光された第1光30をデータに変化するように構成されている。
第2記憶部23は、第2制御部22が実行する各種プログラムを記憶するように構成されている。第2記憶部23は、たとえば、HDD、または、SSDなどの不揮発性の記憶装置である。
第3光路形成部材24は、第2収容部29内において、第2受光部21および反射型青色透過フィルタ25を保持するように構成されている。第3光路形成部材24は、円筒形状を有している。また、第3光路形成部材24は、金属材料により形成されている。金属材料は、たとえば、アルミ材料である。したがって、第3光路形成部材24は、光を透過しないように構成されている。
反射型青色透過フィルタ25は、第2受光部21に入射する光のうち、第1光30を選択的に透過させるように構成されている。また、図3に示すように、反射型青色透過フィルタ25は、第2受光部21の前段に設けられている。具体的には、反射型青色透過フィルタ25は、第2受光部21と第3窓27との間に配置されている。反射型青色透過フィルタ25の詳細な構成については、後述する。
第4光路形成部材26は、第2収容部29内において、第2発光部20を保持するように構成されている。第4光路形成部材26は、円筒形状を有している。また、第4光路形成部材26は、金属材料により形成されている。したがって、第4光路形成部材26は、光を透過しないように構成されている。
第2通信装置2は、第3窓27を介して第1光30を受光するように構成されている。また、第4窓28を介して第2光31を発光するように構成されている。第3窓27および第4窓28は、たとえば、ガラス板、または、アクリル板、などによって形成されている。
また、第3光路形成部材24のうちの、第3窓27と対向する面には、第3透光部24aが設けられている。第3透光部24aは、たとえば、ガラス板、または、アクリル材料により形成されている。したがって、第3窓27を介して第2通信装置2に入射された第1光30は、第3透光部24aを介して、第2受光部21に入射される。
また、第4光路形成部材26のうちの、第4窓28と対向する面には、第4透光部26aが設けられている。第4透光部26aは、たとえば、ガラス板、または、アクリル材料により形成されている。したがって、第2発光部20から発光された第2光31は、第4透光部26aおよび第4窓28を介して、第2通信装置2の外部に照射される。
第2収容部29は、第2周壁部29aと、第3窓27に塞がれた第3開口部29bと、第4窓28に塞がれた第4開口部29cと、を有している。第2周壁部29aと、第3開口部29bを塞ぐ第3窓27と、第4開口部29cを塞ぐ第4窓28とによって、水密状態にシールされた閉じた第2内部空間29dを構成している。
本実施形態では、水中光無線通信システム100(図1参照)は、第1通信装置1(図2参照)から発光された第1光30を第2通信装置2が受光することにより、第1通信装置1と第2通信装置2とにおいて通信を行うとともに、第2通信装置2から発光された第2光31を第1通信装置1が受光することにより、第2通信装置2と第1通信装置1とにおいて通信を行うように構成されている。
本実施形態では、移動体80(図1参照)が海中を移動することにより、たとえば、海底90に敷設された構造物などの検査を行う。第2通信装置2は、移動体80に設けられた検知部(図示せず)によって取得された検査結果を、第2光31によって第1通信装置1に送信するように構成されている。また、第1通信装置1は、第2通信装置2から送信された検査結果を受信するとともに、受信した検査結果を、陸上、または、母船などに設けられた通信装置に送信するように構成されている。なお、第1通信装置1と第2通信装置2とにおいて通信を行う場合には、移動体80を通信可能領域まで移動させ、通信を行う。
また、第1光30と第2光31とは、互いに色が異なる光である。したがって、第1通信装置1および第2通信装置2は、第1光30と、第2光31とを、同時に発光することにより、双方向の通信を行う、多重光通信が可能なように構成されている。
(吸収型緑色透過フィルタおよび反射型青色透過フィルタ)
次に、図4および図5を参照して、吸収型緑色透過フィルタ15(図2参照)および反射型青色透過フィルタ25(図3参照)について説明する。
次に、図4および図5を参照して、吸収型緑色透過フィルタ15(図2参照)および反射型青色透過フィルタ25(図3参照)について説明する。
図4は、吸収型緑色透過フィルタ15(図2参照)が透過させる所定波長帯域を示すグラフ60である。グラフ60は、縦軸が透過率、横軸が波長である。
図4に示す透過率変化曲線60aは、吸収型緑色透過フィルタ15(図2参照)における光の波長と透過率との関係を表す曲線である。透過率変化曲線60aに示すように、本実施形態では、吸収型緑色透過フィルタ15は、第2波長41よりも短い波長の光を吸収するように構成されている。すなわち、吸収型緑色透過フィルタ15は、第2光31(図2参照)の波長帯域の光を含み、第1光30(図2参照)の所定波長帯域の光を含まない光を選択的に透過させる、いわゆる、吸収型のロングパスフィルタである。なお、吸収型のロングパスフィルタとは、所定波長領域以外の光を吸収し、熱に変換するフィルタである。
吸収型緑色透過フィルタ15(図2参照)は、第2波長41を中心波長とする第1透過帯200と、第1透過帯200よりも短波長側の第1下側阻止域201とを有する。本実施形態では、第2光31が緑色の光であるため、第1透過帯200は、緑色の波長帯域を透過させることが可能な範囲で設定される。また、第2発光部20から発光される第2光31は、製品誤差によって多少の波長のずれが生じる。そのため、第1透過帯200の下限は、500nmよりも所定の波長分だけ短波長側に設定される。
第1通信装置1(図2参照)が吸収型緑色透過フィルタ15を有しているため、第2窓17(図2参照)を介して入射する第2光31(図2参照)を選択的に透過させ、第1受光部11(図2参照)に入射させることができる。
図5は、反射型青色透過フィルタ25(図3参照)が透過させる波長帯域を示すグラフ61である。グラフ61は、縦軸が透過率、横軸が波長である。
図5に示す透過率変化曲線61aは、反射型青色透過フィルタ25(図3参照)における光の波長と透過率との関係を表す曲線である。透過率変化曲線61aに示すように、本実施形態では、反射型青色透過フィルタ25は、第1波長40を含み、かつ、第2波長41を含まない所定波長帯域の光を選択的に透過させるように構成されている。反射型青色透過フィルタ25は、たとえば、第1波長40を含む波長帯域以外の波長の光を反射させることにより、第1波長40を含む波長帯域の光を選択的に透過させる、いわゆる、反射型のバンドパスフィルタである。反射型のバンドパスフィルタとは、所定の波長帯域以外の波長帯域の波長の光を反射させ、所定の波長帯域の波長の光を反射させずに透過させることにより、所定の波長帯域の波長の光を選択的に透過させるフィルタである。
反射型青色透過フィルタ25(図3参照)には、第1波長40を中心波長とする第2透過帯202と、第2透過帯202よりも短波長側の第2下側阻止域203と、第2透過帯202よりも長波長側の第2上側阻止域204とを有する。本実施形態では、第1光30が青色の光であるため、第2透過帯202は、青色の波長帯域を透過させることが可能な範囲で構成される。また、第1発光部10(図2参照)から発光される第1光30は、製品誤差によって多少の波長のずれが生じる。そのため、第2透過帯202の下限は、440nmよりも所定の波長分だけ短波長側の波長に設定される。また、第2透過帯202の上限は、450nmよりも所定の波長分だけ長波長側の波長に設定される。
第2通信装置2(図3参照)が反射型青色透過フィルタ25(図3参照)を有しているため、第3窓27(図3参照)を介して入射する第1光30(図3参照)を選択的に透過させ、第2受光部21(図3参照)に入射させることができる。
(緑色ノイズ光)
ここで、本発明の発明者が鋭意検討した結果、第1通信装置1(図2参照)が受光する緑色の光において、第2通信装置2(図3参照)が発光する緑色の光である第2光31(図3参照)以外の緑色の光(緑色ノイズ光50a)が含まれることを見出した。
ここで、本発明の発明者が鋭意検討した結果、第1通信装置1(図2参照)が受光する緑色の光において、第2通信装置2(図3参照)が発光する緑色の光である第2光31(図3参照)以外の緑色の光(緑色ノイズ光50a)が含まれることを見出した。
具体的には、図6(A)~図6(D)に示すように、本発明の発明者は、第2光31(図3参照)以外の緑色の光として、緑色ノイズ光50aが含まれることを見出した。緑色ノイズ光50aは、たとえば、第1緑色ノイズ光51a~第4緑色ノイズ光51dを含む。
図6(A)に示すように、第1緑色ノイズ光51aは、第1光30(図2参照)が水中においてラマン散乱することにより生じる緑色のラマン散乱光である。第1光30のように、青色の光を水中に照射した場合、ラマン散乱によって、長波長側に波長帯域がシフトした緑色の光(第1緑色ノイズ光51a)が発生する。第1緑色ノイズ光51aが生じた場合、第1緑色ノイズ光51aは、吸収型緑色透過フィルタ15(図2参照)を透過する。そのため、第1緑色ノイズ光51aによって、第2光31(図2参照)のSN比が低下する。
図6(B)に示すように、第1発光部10から照射される光には、青色の光である第1光30と、緑色の光が含まれる。すなわち、第2緑色ノイズ光51bは、第1光30(図2参照)とともに第1発光部10から発光される緑色の光である。第2緑色ノイズ光51bが、第1光30とともに第1発光部10(図2参照)から発光された後、第1通信装置1(図2参照)内、または、水中などにおいて反射または散乱することにより、第1受光部11(図2参照)に入射される場合がある。この場合、第2緑色ノイズ光51bによって、第2光31(図2参照)のSN比が低下する。
図6(C)に示すように、光路形成部材などが、樹脂部材3によって形成されている場合、樹脂部材3に青色の光である第1光30が照射された場合、緑色の蛍光が発生する。すなわち、第3緑色ノイズ光51cは、第1光30(図2参照)が樹脂部材3に照射された際に樹脂部材3から発せられる緑色の蛍光である。第3緑色ノイズ光51cが第1受光部11(図2参照)に入射されると、第3緑色ノイズ光51cによって、第2光31(図2参照)のSN比が低下する。
図6(D)に示すように、吸収型緑色透過フィルタ15に青色の光である第1光30が照射された場合、緑色の蛍光が発生する。すなわち、第4緑色ノイズ光51dは、第1光30が吸収型緑色透過フィルタ15に照射された際に吸収型緑色透過フィルタ15から発せられる緑色の蛍光である。吸収型緑色透過フィルタ15の後段には、第1受光部11(図2参照)が設けられている。そのため、吸収型緑色透過フィルタ15に第1光30が照射されることにより発生した第4緑色ノイズ光51dは、第1受光部11に入射される。第4緑色ノイズ光51dが第1受光部11に入射されると、第4緑色ノイズ光51dによって、第2光31のSN比が低下する。
そこで、本実施形態では、緑色光ノイズ信号除去回路120(図2参照)、緑色ノイズ光除去フィルタ121(図2参照)、第2光路形成部材122(図2参照)、および、反射型緑色透過フィルタ123(図2参照)によって、第1緑色ノイズ光51a~第4緑色ノイズ光51dに起因して、第2光31の通信精度が低下することを抑制する。
(第1緑色ノイズ光に起因する緑色光ノイズ信号の除去)
図7~図10を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120(図7参照)が、第1緑色ノイズ光51a(図7参照)に起因して生じる緑色光ノイズ信号50bを除去する構成について説明する。
図7~図10を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120(図7参照)が、第1緑色ノイズ光51a(図7参照)に起因して生じる緑色光ノイズ信号50bを除去する構成について説明する。
第1緑色ノイズ光51a(図7参照)は、第1発光部10(図2参照)が発光した第1光30(図2参照)が、水中においてラマン散乱することにより生じる緑色の光である。緑色光ノイズ信号除去回路120は、第1光30が発光されるタイミングを第1制御部13(図2参照)より取得することが可能であるため、第1緑色ノイズ光51aが生じるタイミングを取得することができる。
そこで、本実施形態では、図7および図8に示すように、緑色光ノイズ信号除去回路120は、第1発光部10(図2参照)が第1光30(図2参照)を発光する際の駆動信号32に基づいて、第1受光部11(図2参照)における受光信号33(図10参照)に含まれる第1緑色ノイズ光51a(図7参照)に基づく緑色光ノイズ信号50bを除去するように構成されている。
緑色光ノイズ信号除去回路120が緑色光ノイズ信号50bを除去する処理には、緑色光ノイズ信号除去回路120が、キャリブレーション時に遅延時間35および緑色光ノイズ信号の波形情報36を取得する処理と、第2光31を受光している際に、第1光30(図2参照)を発光した場合に、遅延時間35および緑色光ノイズ信号の波形情報36に基づいて補償信号34を生成し、生成した補償信号34によって緑色光ノイズ信号50bを除去する処理とを含む。
(補償信号および遅延時間の取得)
まず、図7を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120が遅延時間35および緑色光ノイズ信号の波形情報36を取得する構成について説明する。緑色光ノイズ信号除去回路120は、第1受光部11が第2光31(図2参照)を受光していない状態のキャリブレーション時において、補償信号34を取得する。補償信号34は、第1発光部10(図2参照)が第1光30(図2参照)を発光した際に第1受光部11で受光された光の電気信号である。また、緑色光ノイズ信号除去回路120は、キャリブレーション時において、第1光30が発光されてから、第1緑色ノイズ光51aが検知されるまでの遅延時間35を取得する。
まず、図7を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120が遅延時間35および緑色光ノイズ信号の波形情報36を取得する構成について説明する。緑色光ノイズ信号除去回路120は、第1受光部11が第2光31(図2参照)を受光していない状態のキャリブレーション時において、補償信号34を取得する。補償信号34は、第1発光部10(図2参照)が第1光30(図2参照)を発光した際に第1受光部11で受光された光の電気信号である。また、緑色光ノイズ信号除去回路120は、キャリブレーション時において、第1光30が発光されてから、第1緑色ノイズ光51aが検知されるまでの遅延時間35を取得する。
図7に示すように、緑色光ノイズ信号除去回路120は、AD変換部120aと、遅延時間取得部120bと、緑色光ノイズ情報取得部120cと、を含む。
AD変換部120aは、第1受光部11が受光した第1緑色ノイズ光51aのアナログ信号を、デジタル信号である緑色光ノイズ信号50bに変換するように構成されている。AD変換部120aは、たとえば、AD変換回路を含む。AD変換部120aは、変換した緑色光ノイズ信号50bを、遅延時間取得部120bに対して出力する。また、AD変換部120aは、変換した緑色光ノイズ信号50bを、緑色光ノイズ情報取得部120cに対して出力する。
遅延時間取得部120bと、緑色光ノイズ情報取得部120cとは、緑色光ノイズ信号除去回路120が第1記憶部14に記憶されたプログラムを実行することにより機能する機能ブロックである。
遅延時間取得部120bは、駆動信号32と緑色光ノイズ信号50bとに基づいて、遅延時間35を取得するように構成されている。具体的には、遅延時間取得部120bは、第1制御部13から第1発光部10(図2参照)を駆動するための駆動信号32を取得する。また、遅延時間取得部120bは、AD変換部120aから、緑色光ノイズ信号50bを取得する。遅延時間取得部120bは、駆動信号32の立ち上がりの時間t1(図10参照)と、緑色光ノイズ信号50bの立ち上がりの時間t2(図10参照)との差分を、遅延時間35として取得する。そして、遅延時間取得部120bは、取得した遅延時間35を、第1記憶部14に対して出力する。
また、緑色光ノイズ情報取得部120cは、AD変換部120aから取得した緑色光ノイズ信号50bから、緑色光ノイズ信号の波形情報36を取得する。緑色光ノイズ信号の波形情報36は、たとえば、緑色光ノイズ信号50bの波形、および、振幅などの情報を含む。緑色光ノイズ情報取得部120cは、取得した緑色光ノイズ信号の波形情報36を、第1記憶部14に対して出力する。
第1記憶部14は、遅延時間取得部120bから入力された遅延時間35を記憶する。また、第1記憶部14は、緑色光ノイズ情報取得部120cから入力された緑色光ノイズ信号の波形情報36を記憶する。
本実施形態では、第1通信装置1(図1参照)は、水中を移動する移動体80(図1参照)に設けられており、水中を移動可能である。そのため、補償信号34は、移動体80の周囲の環境に応じて、振幅などが変化し得る。そのため、本実施形態では、緑色光ノイズ信号除去回路120は、予め設定された時間間隔毎に、補償信号34を生成(更新)するように構成されている。
(緑色光ノイズ信号の除去)
次に、図8を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120が緑色光ノイズ信号50b(図7参照)を除去する構成について説明する。
次に、図8を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120が緑色光ノイズ信号50b(図7参照)を除去する構成について説明する。
本実施形態では、緑色光ノイズ信号除去回路120は、駆動信号32が出力されてから、補償信号34が入力されるまでに要する時間を取得する。そして、緑色光ノイズ信号除去回路120は、補償信号34が入力されるまでに要する時間分、遅延させた補償信号34によって、緑色光ノイズ信号50bを除去するように構成されている。なお、補償信号34が入力されるまでに要する時間とは、キャリブレーション時に取得され、第1記憶部14に記憶されている遅延時間35である。
具体的には、図8に示すように、緑色光ノイズ信号除去回路120は、補償信号生成部120dと、DA変換部120eと、第1緑色ノイズ光除去部120fと、をさらに備える。補償信号生成部120dは、緑色光ノイズ信号除去回路120が第1記憶部14に記憶されたプログラムを実行することにより機能する機能ブロックである。また、DA変換部120eは、デジタル信号である補償信号34を、アナログ信号である補償波形34aに変換するように構成されている。DA変換部120eは、たとえば、DA変換回路を含む。また、第1緑色ノイズ光除去部120fは、たとえば、差動増幅器を含む。
第1制御部13が駆動信号32を出力した際、駆動信号32は、第1発光部10(図2参照)、および、補償信号生成部120dに対して入力される。駆動信号32が入力された場合、補償信号生成部120dは、第1記憶部14から、遅延時間35および緑色光ノイズ信号の波形情報36を取得する。そして、補償信号生成部120dは、緑色光ノイズ信号の波形情報36に基づいて、補償信号34を生成する。また、補償信号生成部120dは、駆動信号32が入力された後、遅延時間35だけ遅延させて、補償信号34をDA変換部120eに対して出力する。なお、補償信号生成部120dは、駆動信号32がオンのときだけ、補償信号34の生成および出力を行う。また、補償信号生成部120dは、駆動信号32がオフの場合には、補償信号34の生成および出力は行わない。
DA変換部120eは、補償信号生成部120dから入力されたデジタル信号である補償信号34を、アナログ信号である補償波形34aに変換する。そして、DA変換部120eは、変換した補償波形34aを、第1緑色ノイズ光除去部120fに対して出力する。
第1緑色ノイズ光除去部120fには、第1受光部11から、受光信号33aが入力される。受光信号33aは、第1緑色ノイズ光51a(図7参照)を含む第2光31の電気信号である。また、第1緑色ノイズ光除去部120fには、DA変換部120eから補償波形34aが入力される。第1緑色ノイズ光除去部120fは、受光信号33aから、第1緑色ノイズ光51aを除去することにより、第2光31を取得する。具体的には、第1緑色ノイズ光除去部120fは、受光信号33aから補償波形34aを差分することにより、第1緑色ノイズ光51aが除去された第2光31の電気信号である受光信号33を取得する。第1緑色ノイズ光除去部120fは、取得した受光信号33を、第1信号処理部13aに対して出力する。
図9は、駆動信号32および緑色光ノイズ信号50bの波形を示すグラフ62である。グラフ62は横軸が時間である。
グラフ62に示すように、駆動信号32が立ち上がる時間t1と、緑色光ノイズ信号50bが立ち上がる時間t2とには、差異がある。時間t1と時間t2との差異は、駆動信号32が立ち上がり、第1発光部10(図2参照)から発光された第1光30(図2参照)がラマン散乱して第1緑色ノイズ光51a(図6(A)参照)となり、第1受光部11(図2参照)に受光されてから、電気信号に変換されるまでに要する時間の差異である。なお、第1緑色ノイズ光51aは、第1光30が発光された後に、瞬時に発生するため、時間t1と時間t2との差異は、主に、第1緑色ノイズ光51aが電気信号に変換されるまでに要する時間である。また、時間t1と時間t2との差異は、上記したように、遅延時間35(図7参照)である。
また、グラフ62に示すように、駆動信号32が立ち下がる時間t3と、緑色光ノイズ信号50bが立ち下がる時間t4とにも、差異が生じる。この差異も、遅延時間35と同様の時間間隔である。したがって、グラフ62に示すように、第1通信装置1(図2参照)が第1光30によって通信する場合には、駆動信号32が立ち上がってから、遅延時間35が経過した後、緑色光ノイズ信号50bが立ち上がり、駆動信号32が立ち下がってから遅延時間35が経過した後に、緑色光ノイズ信号50bが立ち下がることを繰り返す。
図10(A)は、第1緑色ノイズ光51a(図7参照)を含む第2光31a(図8参照)の受光信号33aを示すグラフ63である。また、図10(B)は、補償信号34を示すグラフ64である。また、図10(C)は、第1緑色ノイズ光51aを除去後の第2光31(図8参照)の受光信号33を示すグラフ65である。グラフ63~グラフ65の各々の縦軸は、信号強度であり、横軸は、時間である。
グラフ63に示すように、第1緑色ノイズ光51a(図7参照)を含む第2光31a(図8参照)の受光信号33aには、第2光31(図8参照)の信号成分31bと、緑色光ノイズ信号50bとが含まれる。なお、グラフ63では、簡単のため、第2光31の信号成分31bと、緑色光ノイズ信号50bとに、互いに異なるハッチングを付している。
グラフ63に示す受光信号33aから、グラフ64に示す補償信号34を差分すると、グラフ65に示すように、緑色光ノイズ信号50bが除去された受光信号33を得ることができる。
(第2緑色ノイズ光の除去)
次に、図11を参照して、緑色ノイズ光除去フィルタ121が、第2緑色ノイズ光51bを除去する構成について説明する。
次に、図11を参照して、緑色ノイズ光除去フィルタ121が、第2緑色ノイズ光51bを除去する構成について説明する。
緑色ノイズ光除去フィルタ121は、反射型青色透過フィルタ25(図3参照)と同様の光学特性を有し、緑色の波長帯域の光を透過させず、青色の波長帯域の光を選択的に透過させるように構成されている。すなわち、緑色ノイズ光除去フィルタ121は、第2緑色ノイズ光51bは透過させず、第1光30を選択的に透過させるように構成されている。したがって、図11に示すように、第1発光部10から発光された第1光30と、第1光30に含まれる緑色の光である第2緑色ノイズ光51bとのうち、第1光30のみが、第1窓16(図2参照)を介して、第1通信装置1(図2参照)の外部に照射される。
(第3緑色ノイズ光の発生の抑制)
次に、図12を参照して、第3緑色光ノイズ発生抑制部(第2光路形成部材122)が、第3緑色ノイズ光51cの発生を抑制する構成について説明する。第3緑色光ノイズ発生抑制部(第2光路形成部材122)は、第2光路形成部材122に照射された第1光30に起因して第3緑色ノイズ光51cが発生することを抑制するように構成されている。具体的には、第2光路形成部材122は、金属材料により形成される。金属材料は、たとえば、アルミ材料である。したがって、第2光路形成部材122は、光を透過しない。
次に、図12を参照して、第3緑色光ノイズ発生抑制部(第2光路形成部材122)が、第3緑色ノイズ光51cの発生を抑制する構成について説明する。第3緑色光ノイズ発生抑制部(第2光路形成部材122)は、第2光路形成部材122に照射された第1光30に起因して第3緑色ノイズ光51cが発生することを抑制するように構成されている。具体的には、第2光路形成部材122は、金属材料により形成される。金属材料は、たとえば、アルミ材料である。したがって、第2光路形成部材122は、光を透過しない。
ここで、アルミ材料などの金属材料は、青色の光が照射された場合でも、緑色の蛍光が発生しにくい。そのため、図12に示すように、アルミ材料などの金属材料である第2光路形成部材122に対して青色の光である第1光30が照射されたとしても、緑色の蛍光である第3緑色ノイズ光51cの発生が抑制される。なお、図12では、第3緑色ノイズ光51cの発生が抑制されることを、第3緑色ノイズ光51cを破線で図示することにより表現している。
(第4緑色ノイズ光の発生の抑制)
次に、図13および図14を参照して、第4緑色ノイズ光51d(図6(D)参照)が生じることを抑制する構成について説明する。第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、第4緑色ノイズ光51dの発生を抑制するように構成されている。第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、第4緑色ノイズ光51dの発生を抑制する反射型緑色透過フィルタ123である。
次に、図13および図14を参照して、第4緑色ノイズ光51d(図6(D)参照)が生じることを抑制する構成について説明する。第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、第4緑色ノイズ光51dの発生を抑制するように構成されている。第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、第4緑色ノイズ光51dの発生を抑制する反射型緑色透過フィルタ123である。
図13に示すように、吸収型緑色透過フィルタ15の前段に反射型緑色透過フィルタ123を設けることにより、第2窓17(図2参照)および第2透光部122a(図2参照)を介して第1光30および第2光31が吸収型緑色透過フィルタ15に向けて入射した場合でも、第1光30が反射型緑色透過フィルタ123によって除去される。そのため、第1光30が吸収型緑色透過フィルタ15に対して照射されることを抑制することができる。したがって、吸収型緑色透過フィルタ15に対して第1光30が照射されることによって、吸収型緑色透過フィルタ15から第4緑色ノイズ光51d(図6参照)が発生することを抑制することができる。なお、図13では、吸収型緑色透過フィルタ15の前段に、1枚の反射型緑色透過フィルタ123を設ける構成の例を示している。
図14は、反射型緑色透過フィルタ123(図13参照)が透過させる所定波長帯域を示すグラフ66である。グラフ66は、縦軸が透過率、横軸が波長である。
図14に示す透過率変化曲線66aは、反射型緑色透過フィルタ123における光の波長と透過率との関係を表す曲線である。透過率変化曲線66aに示すように、本実施形態では、第4緑色光ノイズ発生抑制部材(反射型緑色透過フィルタ123(図13参照))は、吸収型緑色透過フィルタ15(図2参照)に照射された第1光30(図2参照)に起因して第4緑色ノイズ光51d(図6参照)が発生することを抑制するように構成されている。具体的には、反射型緑色透過フィルタ123は、第1光30の波長帯域の光を反射させることにより、第1光30の波長帯域を含まない所定波長帯域の光を選択的に透過させるである。反射型緑色透過フィルタ123は、たとえば、第2波長41を含む波長帯域以外の波長の光を反射させることにより、第2波長41を含む波長帯域の光を選択的に透過させる、いわゆる、反射型のバンドパスフィルタである。したがって、第1波長40を含む波長帯域の光である第1光30は、反射型緑色透過フィルタ123によって反射される。
反射型緑色透過フィルタ123には、第2波長41を中心波長とする第3透過帯205と、第3透過帯205よりも短波長側の第3下側阻止域206と、第3透過帯205よりも長波長側の第3上側阻止域207とを有する。本実施形態では、第2光31が青色の光であるため、第3透過帯205は、緑色の波長帯域を透過させることが可能な範囲で構成される。また、第2発光部20(図3参照)から発光される第2光31(図13参照)は、製品誤差によって多少の波長のずれが生じる。そのため、第3透過帯205の下限は、518nmよりも所定の波長分だけ短波長側の波長に設定される。また、第3透過帯205の上限は、532nmよりも所定の波長分だけ長波長側の波長に設定される。
(反射型緑色透過フィルタ保持部材)
図15(A)に示すように、本実施形態では、第1通信装置1は、反射型緑色透過フィルタ123を挟み込むことにより反射型緑色透過フィルタ123を保持する一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124を備える。一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124は、一方側保持部材124aおよび他方側保持部材124bを含む。また、一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124は、U字状形状を有する。具体的には、一方側保持部材124aは、他方側保持部材124bに向けて突出する突出部125aを有する。そのため、一方側保持部材124aは、反射型緑色透過フィルタ123の側面123b方向から見て、U字状形状を有する。なお、図15(A)および図15(B)に示す例は、他方側保持部材124bの方向から第1光30(図2参照)が照射される場合を想定した図である。
図15(A)に示すように、本実施形態では、第1通信装置1は、反射型緑色透過フィルタ123を挟み込むことにより反射型緑色透過フィルタ123を保持する一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124を備える。一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124は、一方側保持部材124aおよび他方側保持部材124bを含む。また、一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124は、U字状形状を有する。具体的には、一方側保持部材124aは、他方側保持部材124bに向けて突出する突出部125aを有する。そのため、一方側保持部材124aは、反射型緑色透過フィルタ123の側面123b方向から見て、U字状形状を有する。なお、図15(A)および図15(B)に示す例は、他方側保持部材124bの方向から第1光30(図2参照)が照射される場合を想定した図である。
また、他方側保持部材124bは、一方側保持部材124aに向けて突出する突出部125bを有する。そのため、他方側保持部材124bは、反射型緑色透過フィルタ123の側面123b方向から見て、U字状形状を有する。
一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124は、反射型緑色透過フィルタ123の側面123a(図15(A)参照)方向から見て、互いに重畳する領域70を形成可能に構成されている。具体的には、図15(B)に示すように、一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124によって反射型緑色透過フィルタ123を保持する場合には、一方側保持部材124aおよび他方側保持部材124bによって、反射型緑色透過フィルタ123を挟み込んだ状態で、一方側保持部材124aおよび他方側保持部材124bが固定される。この際、一方側保持部材124aの突出部125a、および、他方側保持部材124bの突出部125bが、反射型緑色透過フィルタ123の側面123a方向から見て、互いに重畳し、領域70を形成する。
領域70は、一方側保持部材124aおよび他方側保持部材124bによって、第1光30(図2参照)が照射されない領域である。したがって、たとえば、領域70に接着剤126を塗布することにより、一方側保持部材124aおよび他方側保持部材124bを固定した場合でも、接着剤126に第1光30が照射されることを抑制することができる。そのため、接着剤126に対して第1光30が照射されることにより、緑色の蛍光が発生することを抑制することができる。また、領域70は、反射型緑色透過フィルタ123の側面123a(図15(A)参照)方向から見て、互いに重畳している。そのため、第1光30が反射型緑色透過フィルタ保持部材124内で多重散乱した場合でも、第1光30は、突出部125aの内面までしか到達しない。したがって、本実施形態では、反射型緑色透過フィルタ保持部材124は、接着剤126に第1光30が照射されることを抑制することができる。
(キャリブレーション処理)
次に、図16を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120(図7参照)が、遅延時間35(図7参照)を取得する処理について説明する。
次に、図16を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120(図7参照)が、遅延時間35(図7参照)を取得する処理について説明する。
ステップ101において、第1制御部13(図7参照)は、駆動信号32(図7参照)を第1発光部10(図2参照)に対して出力することにより、第1光30(図2参照)を発光する。
ステップ102において、遅延時間取得部120b(図7参照)は、第1制御部13から駆動信号32を取得する。なお、駆動信号32は、第1制御部13から第1発光部10に対して出力された際に、遅延時間取得部120bに対しても出力される。したがって、遅延時間取得部120bは、第1発光部10から第1光30が発光されたタイミングを取得することができる。
ステップ103において、遅延時間取得部120bは、緑色光ノイズ信号50bを取得する。
ステップ104において、遅延時間取得部120bは、遅延時間35(図7参照)を取得する。具体的には、遅延時間取得部120bは、ステップ102において取得した駆動信号32と、ステップ103において取得した緑色光ノイズ信号50bとに基づいて、遅延時間35を取得する。
ステップ105において、第1記憶部14は、遅延時間35を記憶する。
ステップ106において、緑色光ノイズ情報取得部120c(図7参照)は、緑色光ノイズ信号の波形情報36を取得する。
ステップ107において、第1記憶部14は、緑色光ノイズ信号の波形情報36を記憶する。その後、処理は、終了する。
なお、ステップ102~ステップ104の処理と、ステップ106およびステップ107の処理は、どちらが先に行われてもよい。また、ステップ102~ステップ104の処理と、ステップ106およびステップ107の処理とを、並列的に実行してもよい。
(緑色光ノイズ信号除去処理)
次に、図17を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120(図8参照)が、緑色光ノイズ信号50b(図8参照)を除去する処理について説明する。なお、図17に示す処理は、補償信号生成部120d(図8参照)が、第1制御部13(図8参照)から駆動信号32(図8参照)を取得した際に開始される。
次に、図17を参照して、緑色光ノイズ信号除去回路120(図8参照)が、緑色光ノイズ信号50b(図8参照)を除去する処理について説明する。なお、図17に示す処理は、補償信号生成部120d(図8参照)が、第1制御部13(図8参照)から駆動信号32(図8参照)を取得した際に開始される。
ステップ110において、補償信号生成部120dは、駆動信号32(図8参照)が出力されたか否かを判定する。駆動信号32が出力された場合、処理は、ステップ111へ進む。駆動信号32が出力されていない場合、処理は、終了する。
ステップ111において、補償信号生成部120dは、第1記憶部14(図8参照)から、遅延時間35(図8参照)および緑色光ノイズ信号の波形情報36(図8参照)を取得する。
ステップ112において、補償信号生成部120dは、補償信号34(図8参照)を生成する。
ステップ113において、補償信号生成部120dは、駆動信号32を取得してから、遅延時間35だけ遅延させた状態で、補償信号34を出力する。
ステップ114において、第1緑色ノイズ光除去部120f(図8参照)は、第1緑色ノイズ光51a(図7参照)を含む第2光31(図3参照)の受光信号33a(図8参照)から補償信号34を差分することにより、第2光31の受光信号33(図8参照)を取得する。すなわち、第1緑色ノイズ光除去部120fは、第1緑色ノイズ光51aを含む第2光31aから、緑色光ノイズ信号50b(図7参照)を除去する。
ステップ115において、補償信号生成部120dは、駆動信号32が停止されたか否かを判定する。駆動信号32が停止されていない場合、処理は、ステップ114へ進む。駆動信号32が停止された場合、処理は、ステップ116へ進む。
ステップ116において、補償信号生成部120dは、補償信号34の出力を停止する。なお、駆動信号32の出力が停止した場合、第1光30(図2参照)の発光は停止される。しかしながら、第1光30の発光が停止した場合でも、第1受光部11(図2参照)に受光された第1緑色ノイズ光51aは、緑色光ノイズ信号50bに変換される。そのため、駆動信号32の出力が停止した場合でも、遅延時間35分だけ遅延した後に、緑色光ノイズ信号50bが取得される。したがって、緑色光ノイズ信号除去回路120は、駆動信号32の出力が停止した後も、遅延時間35分は、緑色光ノイズ信号50bを除去する処理を継続する。その後、処理は、終了する。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、水中光無線通信装置(第1通信装置1)は、水中で光無線通信を行う水中光無線通信装置であって、青色の波長帯域に含まれる第1波長40を中心波長とする第1光30を発光する第1発光部10と、緑色の波長帯域に含まれる第2波長41を中心波長とする第2光31を受光する第1受光部11と、第1光30に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える。
これにより、ノイズ抑制部によって、第1光30に起因して発生する緑色光によるノイズが抑制されるので、第2光31のSN比が低下することを抑制することができる。その結果、通信相手(第2通信装置2)から受光する緑色の光である第2光31以外の緑色の光に起因する緑色光ノイズによって、通信精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、水中光無線通信システム100は、水中で光無線通信を行う水中光無線通信システムであって、青色の波長帯域に含まれる第1波長40を中心波長とする第1光30を発光するとともに、緑色の波長帯域に含まれる第2波長41を中心波長とする第2光31を受光する第1水中光無線通信装置(第1通信装置1)と、第2光31を発光するとともに、第1光30を受光する第2水中光無線通信装置(第2通信装置2)と、を備え、第1水中光無線通信装置(第1通信装置1)は、第1光30を発光する第1発光部10と、第2光31を受光する第1受光部11と、第1光30に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える。
これにより、水中光無線通信装置(第1通信装置1)と同様に、通信相手(第2通信装置2)から受光する緑色の光である第2光31以外の緑色の光に起因する緑色光ノイズによって、通信精度が低下することを抑制することが可能な水中光無線通信システム100を提供することができる。
また、上記実施形態では、以下のように構成したことによって、下記のような更なる効果が得られる。
すなわち、本実施形態では、上記のように、ノイズ抑制部は、第1光30に起因して発生する緑色光によるノイズである緑色光ノイズを除去する緑色光ノイズ除去部12a、および、緑色光ノイズの発生を抑制する緑色光ノイズ発生抑制部12bの少なくともいずれかを含む。これにより、たとえば、ノイズ抑制部が緑色光ノイズ除去部12aを含む場合には、第1受光部11に受光される光に起因して緑色光ノイズが生じた場合でも、緑色光ノイズ除去部12aによって緑色光ノイズが除去されるので、緑色光ノイズに起因して第2光31の通信精度が低下することを抑制することができる。また、たとえば、ノイズ抑制部が緑色光ノイズ発生抑制部12bを含む場合には、緑色光ノイズ発生抑制部12bによって緑色光ノイズの発生が抑制されるので、緑色光ノイズの量を低源することができる。その結果、第2光31に対する緑色光ノイズの割合が上昇することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緑色光ノイズは、第1光30に起因して生じる緑色の光である緑色ノイズ光50a、および、緑色ノイズ光50aが第1受光部11によって電気信号に変換された緑色光ノイズ信号50bの少なくともいずれかを含み、緑色光ノイズ除去部12aは、緑色光ノイズ信号50bを電気的に除去する緑色光ノイズ信号除去回路120、および、緑色ノイズ光50aを光学的に除去する緑色ノイズ光除去フィルタ121の少なくともいずれかを含む。これにより、たとえば、緑色光ノイズが緑色光ノイズ信号50bを含み、かつ、緑色光ノイズ除去部12aが緑色光ノイズ信号除去回路120を含む場合には、第1受光部11に受光した光に緑色ノイズ光50aが含まれていた場合でも、緑色光ノイズ信号除去回路120によって、緑色光ノイズ信号50bが除去される。そのため、緑色光ノイズ信号50bに起因して、第2光31の通信精度が低下することを抑制することができる。また、たとえば、緑色光ノイズが緑色ノイズ光50aを含み、かつ、緑色光ノイズ除去部12aが緑色ノイズ光除去フィルタ121を含む場合には、第1受光部11に緑色ノイズ光50aが入射することを抑制することができる。その結果、緑色ノイズ光50aに起因する緑色光ノイズの量を低減することが可能となるので、第2光31に対する緑色光ノイズの割合が上昇することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緑色ノイズ光50aは、第1光30が水中においてラマン散乱することにより生じる緑色のラマン散乱光である第1緑色ノイズ光51a、および、第1光30に含まれる緑色の光である第2緑色ノイズ光51bの少なくともいずれかである。これにより、緑色光ノイズの原因となる第1緑色ノイズ光51aおよび第2緑色ノイズ光51bの少なくともいずれかに起因して、第2光31の通信精度が低下することを抑制することが可能な水中光無線通信装置(第1通信装置1)を提供することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緑色光ノイズ信号除去回路120は、第1発光部10が第1光30を発光する際の駆動信号32に基づいて、第1受光部11における受光信号33に含まれる第1緑色ノイズ光51aに基づく緑色光ノイズ信号50bを除去するように構成されている。これにより、受光信号33に緑色光ノイズ信号50bが含まれている場合でも、緑色光ノイズ信号除去回路120によって緑色光ノイズ信号50bが除去される。そのため、第1緑色ノイズ光51aが第1受光部11に入射した場合でも、第1緑色ノイズ光51aに基づく緑色光ノイズ信号50bによって、第2光31の通信精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緑色光ノイズ信号除去回路120は、第1受光部11が第2光31を受光していない状態のキャリブレーション時において、第1発光部10が第1光30を発光した際に第1受光部11で受光された光の電気信号である補償信号34と、駆動信号32が出力されてから、補償信号34が入力されるまでに要する時間(遅延時間35)と、を取得するとともに、補償信号34が入力されるまでに要する時間分、遅延させた補償信号34によって、緑色光ノイズ信号50bを除去するように構成されている。これにより、第1通信装置1が第2通信装置2と通信する際に、キャリブレーション時に取得した補償信号34と、遅延時間35とによって、緑色光ノイズ信号50bを容易に除去することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1発光部10を保持するとともに、第1光30の光路である第1光路を形成する第1光路形成部材18aをさらに備え、緑色ノイズ光除去フィルタ121は、第1光路形成部材18aにおいて、第1発光部10の後段に配置され、第2緑色ノイズ光51bは透過させず、第1光30を選択的に透過させるように構成されている。これにより、第1光路形成部材18aから、第2緑色ノイズ光51bが照射されることを抑制することができる。したがって、第2緑色ノイズ光51bが、水中、または、第1通信装置1内において反射(または、散乱)し、第2受光部21に照射されることを抑制することができる。その結果、第2緑色ノイズ光51bに起因する緑色光ノイズの量を低減することが可能となるので、第2光31に対する緑色光の割合が上昇することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1受光部11の前段に配置され、第1光30の波長帯域の光を吸収することにより、第2光31の波長帯域の光を含み、第1光30の所定波長帯域の光を含まない光を選択的に透過させる吸収型緑色透過フィルタ15と、第1受光部11を保持するとともに、第2光31の光路である第2光路を形成する第2光路形成部材122と、をさらに備え、緑色ノイズ光50aは、第1光30が樹脂部材3に照射された際に樹脂部材3から発せられる緑色の蛍光である第3緑色ノイズ光51c、および、第1光30が吸収型緑色透過フィルタ15に照射された際に吸収型緑色透過フィルタ15から発せられる緑色の蛍光である第4緑色ノイズ光51dの少なくともいずれかである。これにより、緑色光ノイズの原因となる第3緑色ノイズ光51cおよび第4緑色ノイズ光51dの少なくともいずれかに起因して、第2光31に対する緑色光ノイズの割合が上昇することを抑制することが可能な水中光無線通信装置(第1通信装置1)を提供することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緑色光ノイズ発生抑制部12bは、第2光路形成部材122に照射された第1光30に起因して第3緑色ノイズ光51cが発生することを抑制する第3緑色光ノイズ発生抑制部を含む。ここで、第2光路形成部材122が樹脂部材3によって形成されているなど、第3緑色光ノイズ発生抑制部を含まない場合、第1光30が照射された際に、緑色の蛍光である第3緑色ノイズ光51cを発する。そのため、第1受光部11に対して、樹脂材料から発せられた第3緑色ノイズ光51cがノイズとなり、第2光31に対する緑色光ノイズの割合が上昇する。そこで、上記のように、第2光路形成部材122が第3緑色ノイズ光抑制部を含むことにより、第2光路形成部材122に対して第1光30が照射された場合でも、第2光路形成部材122から第3緑色ノイズ光51cが発生することを抑制することができる。その結果、ノイズとなる第3緑色ノイズ光51cが第2光路形成部材122から発生することを抑制することが可能となるので、第2光31に対する緑色光ノイズが上昇することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第3緑色光ノイズ発生抑制部は、金属材料により形成された第2光路形成部材122である。ここで、金属材料は、青色の光である第1光30が照射された場合でも、緑色の蛍光が発生しにくい。そのため、上記のように、第2光路形成部材122を金属材料によって形成することにより、第2光路形成部材122に対して第1光30が照射された場合でも、第2光路形成部材122から蛍光が発生することを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緑色光ノイズ発生抑制部12bは、吸収型緑色透過フィルタ15に照射された第1光30に起因して第4緑色ノイズ光51dが発生することを抑制する第4緑色光ノイズ発生抑制部材を含む。これにより、第4緑色ノイズ光発生抑制部材により、吸収型緑色透過フィルタ15から第4緑色ノイズ光51dが発生することが抑制されるので、第4緑色ノイズ光51dによって第2光31に対する緑色光ノイズの割合が上昇することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、吸収型緑色透過フィルタ15は、第2光路形成部材122において、第1受光部11の前段に配置されており、第2波長41よりも短い波長の光を吸収するように構成されており、第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、第2光路形成部材122において、吸収型緑色透過フィルタ15の前段に配置され、第1光30の波長帯域の光を反射させることにより、第1光30の波長帯域を含まない所定波長帯域の光を選択的に透過させる反射型緑色透過フィルタ123である。これにより、吸収型緑色透過フィルタ15の前段に反射型緑色透過フィルタ123が配置されるので、吸収型緑色透過フィルタ15に対して第1光30の波長帯域の光が照射されることを抑制することができる。その結果、吸収型緑色透過フィルタ15から第4緑色ノイズ光51dが発生することを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、U字状形状を有し、反射型緑色透過フィルタ123を挟み込むことにより反射型緑色透過フィルタ123を保持する一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124をさらに備え、一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124は、反射型緑色透過フィルタ123の側面123a方向から見て、互いに重畳する領域70を形成可能に構成されている。これにより、一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124によって反射型緑色透過フィルタ123を保持する際に、たとえば、領域70に塗布された接着剤126によって一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124を固定する場合でも、接着剤126に第1光30が照射されることを防止することができる。その結果、一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材124を固定する接着剤126に起因して、緑色の蛍光が発生することを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、ノイズ抑制部が、緑色光ノイズ除去部12a、および、緑色光ノイズ発生抑制部12bの両方を含む構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ノイズ抑制部は、緑色光ノイズ除去部12aおよび緑色光ノイズ発生抑制部12bのいずれかを含んでいればよい。しかしながら、ノイズ抑制部が緑色光ノイズ除去部12aおよび緑色光ノイズ発生抑制部12bのいずれか一方のみを含む構成の場合、ノイズ抑制部が緑色光ノイズ除去部12aおよび緑色光ノイズ発生抑制部12bの両方を含む場合と比較して、緑色光ノイズに起因して第2光31の通信精度が低下する。したがって、ノイズ抑制部は、緑色光ノイズ除去部12aおよび緑色光ノイズ発生抑制部12bの両方を含むことが好ましい。
また、上記実施形態では、緑色光ノイズが、緑色ノイズ光50aおよび緑色光ノイズ信号50bの両方を含み、緑色光ノイズ除去部12aが、緑色光ノイズ信号除去回路120および緑色ノイズ光除去フィルタ121の両方を備える構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。緑色光ノイズ除去部12aは、緑色光ノイズ信号除去回路120および緑色ノイズ光除去フィルタ121の両方を含んでいなくてもよい。緑色光ノイズが緑色ノイズ光50aのみの場合は、緑色光ノイズ除去部12aは、緑色ノイズ光除去フィルタ121を備えていればよい。また、緑色光ノイズが緑色光ノイズ信号50bを含む場合には、緑色光ノイズ除去部12aは、緑色光ノイズ信号除去回路120を備えていればよい。
また、上記実施形態では、緑色ノイズ光50aが、第1緑色ノイズ光51aおよび第2緑色ノイズ光51bの両方を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。緑色ノイズ光50aとして、第1緑色ノイズ光51aのみが含まれ得る。また、緑色ノイズ光50aとして、第2緑色ノイズ光51bのみが含まれ得る。緑色ノイズ光50aが第1緑色ノイズ光51aのみを含む場合には、緑色光ノイズ除去部12aは、緑色光ノイズ信号除去回路120を含んでいればよい。また、緑色ノイズ光50aが第2緑色ノイズ光51bのみを含む場合には、緑色光ノイズ除去部12aは、緑色ノイズ光除去フィルタ121を含んでいればよい。
また、上記実施形態では、緑色光ノイズ信号除去回路120が、駆動信号32に基づいて、受光信号33から緑色光ノイズ信号50bを除去する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。受光信号33から緑色光ノイズ信号50bを除去することが可能であれば、緑色光ノイズ信号除去回路120は、どのように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、緑色ノイズ光50aが、第3緑色ノイズ光51cおよび第4緑色ノイズ光51dの両方を含み、緑色光ノイズ発生抑制部12bが、金属材料で形成された第2光路形成部材122、および、反射型緑色透過フィルタ123の両方を含む構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、緑色ノイズ光50aとして、第3緑色ノイズ光51cのみが発生する場合には、緑色光ノイズ発生抑制部12bは、金属材料で形成された第2光路形成部材122のみを含んでいればよい。また、緑色ノイズ光50aとして、第4緑色ノイズ光51dのみが発生する場合には、緑色光ノイズ発生抑制部12bは、反射型緑色透過フィルタ123のみを含んでいてもよい。しかしながら、第2光路形成部材122が樹脂材料の場合、第1光30などの青色の光が照射されると、第3緑色ノイズ光51cが発生する。また、第1受光部11の前段に吸収型緑色透過フィルタ15を配置する場合、吸収型緑色透過フィルタ15に対して第1光30などの青色の光が照射されると、第4緑色ノイズ光51dが発生する。したがって、緑色光ノイズ発生抑制部12bは、金属材料で形成された第2光路形成部材122、および、反射型緑色透過フィルタ123の両方を含んでいることが好ましい。
また、上記実施形態では、第1光路形成部材18aおよび第2光路形成部材122が、金属材料として、アルミ材料により形成される構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1光路形成部材18aおよび第2光路形成部材122は、アルミ材料以外の金属材料により構成されていてもよい。しかしながら、重量、加工性などの観点から、第1光路形成部材18aおよび第2光路形成部材122は、アルミ材料により形成されることが好ましい。
また、上記実施形態では、1枚の反射型緑色透過フィルタ123が吸収型緑色透過フィルタ15の前段に設けられる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、吸収型緑色透過フィルタ15の前段に、複数枚の反射型緑色透過フィルタ123が設けられていてもよい。たとえば、複数の反射型緑色透過フィルタ123として、2枚の反射型緑色透過フィルタ123が設けられてもよい。
また、上記実施形態では、反射型緑色透過フィルタ保持部材124が、U字状形状を有する一対の保持部材である構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。反射型緑色透過フィルタ123を固定する際に、第1光30に起因して緑色の蛍光が発生することを抑制可能であれば、反射型緑色透過フィルタ保持部材124の形状などは問わない。
また、上記実施形態において説明した第1発光部10、第2発光部20、吸収型緑色透過フィルタ15、反射型青色透過フィルタ25、緑色ノイズ光除去フィルタ121、および、反射型緑色透過フィルタ123の波長帯域、透過率などの光学特性は、あくまでも例示であり、上述した光学特性には限られない。
また、上記実施形態では、第2通信装置2が、固定体81に設けられる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第2通信装置2は、第1通信装置1が設けられた移動体80とは異なる移動体に設けられていてもよい。
[態様]
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
水中で光無線通信を行う水中光無線通信装置であって、
青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光する発光部と、
緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する受光部と、
前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える、水中光無線通信装置。
水中で光無線通信を行う水中光無線通信装置であって、
青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光する発光部と、
緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する受光部と、
前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える、水中光無線通信装置。
(項目2)
前記ノイズ抑制部は、前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズである緑色光ノイズを除去する緑色光ノイズ除去部、および、前記緑色光ノイズの発生を抑制する緑色光ノイズ発生抑制部の少なくともいずれかを含む、項目1に記載の水中光無線通信装置。
前記ノイズ抑制部は、前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズである緑色光ノイズを除去する緑色光ノイズ除去部、および、前記緑色光ノイズの発生を抑制する緑色光ノイズ発生抑制部の少なくともいずれかを含む、項目1に記載の水中光無線通信装置。
(項目3)
前記緑色光ノイズは、前記第1光に起因して生じる緑色の光である緑色ノイズ光、および、前記緑色ノイズ光が前記受光部によって電気信号に変換された緑色光ノイズ信号の少なくともいずれかを含み、
前記緑色光ノイズ除去部は、前記緑色光ノイズ信号を電気的に除去する緑色光ノイズ信号除去回路、および、前記緑色ノイズ光を光学的に除去する緑色ノイズ光除去フィルタの少なくともいずれかを含む、項目2に記載の水中光無線通信装置。
前記緑色光ノイズは、前記第1光に起因して生じる緑色の光である緑色ノイズ光、および、前記緑色ノイズ光が前記受光部によって電気信号に変換された緑色光ノイズ信号の少なくともいずれかを含み、
前記緑色光ノイズ除去部は、前記緑色光ノイズ信号を電気的に除去する緑色光ノイズ信号除去回路、および、前記緑色ノイズ光を光学的に除去する緑色ノイズ光除去フィルタの少なくともいずれかを含む、項目2に記載の水中光無線通信装置。
(項目4)
前記緑色ノイズ光は、前記第1光が水中においてラマン散乱することにより生じる緑色のラマン散乱光である第1緑色ノイズ光、および、前記第1光に含まれる緑色の光である第2緑色ノイズ光の少なくともいずれかである、項目3に記載の水中光無線通信装置。
前記緑色ノイズ光は、前記第1光が水中においてラマン散乱することにより生じる緑色のラマン散乱光である第1緑色ノイズ光、および、前記第1光に含まれる緑色の光である第2緑色ノイズ光の少なくともいずれかである、項目3に記載の水中光無線通信装置。
(項目5)
前記緑色光ノイズ信号除去回路は、前記発光部が前記第1光を発光する際の駆動信号に基づいて、前記受光部における受光信号に含まれる前記第1緑色ノイズ光に基づく前記緑色光ノイズ信号を除去するように構成されている、項目4に記載の水中光無線通信装置。
前記緑色光ノイズ信号除去回路は、前記発光部が前記第1光を発光する際の駆動信号に基づいて、前記受光部における受光信号に含まれる前記第1緑色ノイズ光に基づく前記緑色光ノイズ信号を除去するように構成されている、項目4に記載の水中光無線通信装置。
(項目6)
前記緑色光ノイズ信号除去回路は、前記受光部が前記第2光を受光していない状態のキャリブレーション時において、前記発光部が前記第1光を発光した際に前記受光部で受光された光の電気信号である補償信号と、前記駆動信号が出力されてから、前記補償信号が入力されるまでに要する時間と、を取得するとともに、前記補償信号が入力されるまでに要する時間分、遅延させた前記補償信号によって、前記緑色光ノイズ信号を除去するように構成されている、項目5に記載の水中光無線通信装置。
前記緑色光ノイズ信号除去回路は、前記受光部が前記第2光を受光していない状態のキャリブレーション時において、前記発光部が前記第1光を発光した際に前記受光部で受光された光の電気信号である補償信号と、前記駆動信号が出力されてから、前記補償信号が入力されるまでに要する時間と、を取得するとともに、前記補償信号が入力されるまでに要する時間分、遅延させた前記補償信号によって、前記緑色光ノイズ信号を除去するように構成されている、項目5に記載の水中光無線通信装置。
(項目7)
前記発光部を保持するとともに、前記第1光の光路である第1光路を形成する第1光路形成部材をさらに備え、
前記緑色ノイズ光除去フィルタは、前記第1光路形成部材において、前記発光部の後段に配置され、前記第2緑色ノイズ光は透過させず、前記第1光を選択的に透過させるように構成されている、項目4~6のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。
前記発光部を保持するとともに、前記第1光の光路である第1光路を形成する第1光路形成部材をさらに備え、
前記緑色ノイズ光除去フィルタは、前記第1光路形成部材において、前記発光部の後段に配置され、前記第2緑色ノイズ光は透過させず、前記第1光を選択的に透過させるように構成されている、項目4~6のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。
(項目8)
前記受光部の前段に配置され、前記第1光の波長帯域の光を吸収することにより、前記第2光の波長帯域の光を含み、前記第1光の所定波長帯域の光を含まない光を選択的に透過させる吸収型緑色透過フィルタと、
前記受光部を保持するとともに、前記第2光の光路である第2光路を形成する第2光路形成部材と、をさらに備え、
前記緑色ノイズ光は、前記第1光が樹脂部材に照射された際に前記樹脂部材から発せられる緑色の蛍光である第3緑色ノイズ光、および、前記第1光が前記吸収型緑色透過フィルタに照射された際に前記吸収型緑色透過フィルタから発せられる緑色の蛍光である第4緑色ノイズ光の少なくともいずれかである、項目3~7のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。
前記受光部の前段に配置され、前記第1光の波長帯域の光を吸収することにより、前記第2光の波長帯域の光を含み、前記第1光の所定波長帯域の光を含まない光を選択的に透過させる吸収型緑色透過フィルタと、
前記受光部を保持するとともに、前記第2光の光路である第2光路を形成する第2光路形成部材と、をさらに備え、
前記緑色ノイズ光は、前記第1光が樹脂部材に照射された際に前記樹脂部材から発せられる緑色の蛍光である第3緑色ノイズ光、および、前記第1光が前記吸収型緑色透過フィルタに照射された際に前記吸収型緑色透過フィルタから発せられる緑色の蛍光である第4緑色ノイズ光の少なくともいずれかである、項目3~7のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。
(項目9)
前記緑色光ノイズ発生抑制部は、前記第2光路形成部材に照射された前記第1光に起因して前記第3緑色ノイズ光が発生することを抑制する第3緑色光ノイズ発生抑制部を含む、項目8に記載の水中光無線通信装置。
前記緑色光ノイズ発生抑制部は、前記第2光路形成部材に照射された前記第1光に起因して前記第3緑色ノイズ光が発生することを抑制する第3緑色光ノイズ発生抑制部を含む、項目8に記載の水中光無線通信装置。
(項目10)
前記第3緑色光ノイズ発生抑制部は、金属材料により形成された前記第2光路形成部材である、項目9に記載の水中光無線通信装置。
前記第3緑色光ノイズ発生抑制部は、金属材料により形成された前記第2光路形成部材である、項目9に記載の水中光無線通信装置。
(項目11)
前記緑色光ノイズ発生抑制部は、前記吸収型緑色透過フィルタに照射された前記第1光に起因して前記第4緑色ノイズ光が発生することを抑制する第4緑色光ノイズ発生抑制部材を含む、項目8~10のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。
前記緑色光ノイズ発生抑制部は、前記吸収型緑色透過フィルタに照射された前記第1光に起因して前記第4緑色ノイズ光が発生することを抑制する第4緑色光ノイズ発生抑制部材を含む、項目8~10のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。
(項目12)
前記吸収型緑色透過フィルタは、前記第2光路形成部材において、前記受光部の前段に配置されており、前記第2波長よりも短い波長の光を吸収するように構成されており、
前記第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、前記第2光路形成部材において、前記吸収型緑色透過フィルタの前段に配置され、前記第1光の波長帯域の光を反射させることにより、前記第1光の波長帯域を含まない所定波長帯域の光を選択的に透過させる反射型緑色透過フィルタである、項目11に記載の水中光無線通信装置。
前記吸収型緑色透過フィルタは、前記第2光路形成部材において、前記受光部の前段に配置されており、前記第2波長よりも短い波長の光を吸収するように構成されており、
前記第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、前記第2光路形成部材において、前記吸収型緑色透過フィルタの前段に配置され、前記第1光の波長帯域の光を反射させることにより、前記第1光の波長帯域を含まない所定波長帯域の光を選択的に透過させる反射型緑色透過フィルタである、項目11に記載の水中光無線通信装置。
(項目13)
U字状形状を有し、前記反射型緑色透過フィルタを挟み込むことにより前記反射型緑色透過フィルタを保持する一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材をさらに備え、
一対の前記反射型緑色透過フィルタ保持部材は、前記反射型緑色透過フィルタの側面方向から見て、互いに重畳する領域を形成可能に構成されている、項目12に記載の水中光無線通信装置。
U字状形状を有し、前記反射型緑色透過フィルタを挟み込むことにより前記反射型緑色透過フィルタを保持する一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材をさらに備え、
一対の前記反射型緑色透過フィルタ保持部材は、前記反射型緑色透過フィルタの側面方向から見て、互いに重畳する領域を形成可能に構成されている、項目12に記載の水中光無線通信装置。
(項目14)
水中で光無線通信を行う水中光無線通信システムであって、
青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光するとともに、緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する第1通信装置と、
前記第2光を発光するとともに、前記第1光を受光する第2水中光無線通信装置と、を備え、
前記第1水中光無線通信装置は、
前記第1光を発光する発光部と、
前記第2光を受光する受光部と、
前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える、水中光無線通信システム。
水中で光無線通信を行う水中光無線通信システムであって、
青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光するとともに、緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する第1通信装置と、
前記第2光を発光するとともに、前記第1光を受光する第2水中光無線通信装置と、を備え、
前記第1水中光無線通信装置は、
前記第1光を発光する発光部と、
前記第2光を受光する受光部と、
前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える、水中光無線通信システム。
1 第1通信装置(水中光無線通信装置、第1水中光無線通信装置)
2 第2通信装置(第2水中光無線通信装置)
10 第1発光部(発光部)
11 第1受光部(受光部)
12a 緑色光ノイズ除去部
12b 緑色光ノイズ発生抑制部
15 吸収型緑色透過フィルタ
30 第1光
31 第2光
32 駆動信号
33 受光信号
34 補償信号
35 遅延時間
40 第1波長
41 第2波長
50a 緑色ノイズ光
50b 緑色光ノイズ信号
51a 第1緑色ノイズ光
51b 第2緑色ノイズ光
51c 第3緑色ノイズ光
51d 第4緑色ノイズ光
70 領域(互いに重畳する領域)
80 移動体
100 水中光無線通信システム
120 緑色光ノイズ信号除去回路
121 緑色ノイズ光除去フィルタ
122 第2光路形成部材(第3緑色光ノイズ発生抑制部)
123 反射型緑色透過フィルタ(第4緑色光ノイズ発生抑制部材)
123 側面(反射型緑色透過フィルタの側面)
124 反射型緑色透過フィルタ保持部材
2 第2通信装置(第2水中光無線通信装置)
10 第1発光部(発光部)
11 第1受光部(受光部)
12a 緑色光ノイズ除去部
12b 緑色光ノイズ発生抑制部
15 吸収型緑色透過フィルタ
30 第1光
31 第2光
32 駆動信号
33 受光信号
34 補償信号
35 遅延時間
40 第1波長
41 第2波長
50a 緑色ノイズ光
50b 緑色光ノイズ信号
51a 第1緑色ノイズ光
51b 第2緑色ノイズ光
51c 第3緑色ノイズ光
51d 第4緑色ノイズ光
70 領域(互いに重畳する領域)
80 移動体
100 水中光無線通信システム
120 緑色光ノイズ信号除去回路
121 緑色ノイズ光除去フィルタ
122 第2光路形成部材(第3緑色光ノイズ発生抑制部)
123 反射型緑色透過フィルタ(第4緑色光ノイズ発生抑制部材)
123 側面(反射型緑色透過フィルタの側面)
124 反射型緑色透過フィルタ保持部材
Claims (14)
- 水中で光無線通信を行う水中光無線通信装置であって、
青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光する発光部と、
緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する受光部と、
前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える、水中光無線通信装置。 - 前記ノイズ抑制部は、前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズである緑色光ノイズを除去する緑色光ノイズ除去部、および、前記緑色光ノイズの発生を抑制する緑色光ノイズ発生抑制部の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の水中光無線通信装置。
- 前記緑色光ノイズは、前記第1光に起因して生じる緑色の光である緑色ノイズ光、および、前記緑色ノイズ光が前記受光部によって電気信号に変換された緑色光ノイズ信号の少なくともいずれかを含み、
前記緑色光ノイズ除去部は、前記緑色光ノイズ信号を電気的に除去する緑色光ノイズ信号除去回路、および、前記緑色ノイズ光を光学的に除去する緑色ノイズ光除去フィルタの少なくともいずれかを含む、請求項2に記載の水中光無線通信装置。 - 前記緑色ノイズ光は、前記第1光が水中においてラマン散乱することにより生じる緑色のラマン散乱光である第1緑色ノイズ光、および、前記第1光に含まれる緑色の光である第2緑色ノイズ光の少なくともいずれかである、請求項3に記載の水中光無線通信装置。
- 前記緑色光ノイズ信号除去回路は、前記発光部が前記第1光を発光する際の駆動信号に基づいて、前記受光部における受光信号に含まれる前記第1緑色ノイズ光に基づく前記緑色光ノイズ信号を除去するように構成されている、請求項4に記載の水中光無線通信装置。
- 前記緑色光ノイズ信号除去回路は、前記受光部が前記第2光を受光していない状態のキャリブレーション時において、前記発光部が前記第1光を発光した際に前記受光部で受光された光の電気信号である補償信号と、前記駆動信号が出力されてから、前記補償信号が入力されるまでに要する時間と、を取得するとともに、前記補償信号が入力されるまでに要する時間分、遅延させた前記補償信号によって、前記緑色光ノイズ信号を除去するように構成されている、請求項5に記載の水中光無線通信装置。
- 前記発光部を保持するとともに、前記第1光の光路である第1光路を形成する第1光路形成部材をさらに備え、
前記緑色ノイズ光除去フィルタは、前記第1光路形成部材において、前記発光部の後段に配置され、前記第2緑色ノイズ光は透過させず、前記第1光を選択的に透過させるように構成されている、請求項4~6のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。 - 前記受光部の前段に配置され、前記第1光の波長帯域の光を吸収することにより、前記第2光の波長帯域の光を含み、前記第1光の所定波長帯域の光を含まない光を選択的に透過させる吸収型緑色透過フィルタと、
前記受光部を保持するとともに、前記第2光の光路である第2光路を形成する第2光路形成部材と、をさらに備え、
前記緑色ノイズ光は、前記第1光が樹脂部材に照射された際に前記樹脂部材から発せられる緑色の蛍光である第3緑色ノイズ光、および、前記第1光が前記吸収型緑色透過フィルタに照射された際に前記吸収型緑色透過フィルタから発せられる緑色の蛍光である第4緑色ノイズ光の少なくともいずれかである、請求項3~6のいずれか1項に記載の水中光無線通信装置。 - 前記緑色光ノイズ発生抑制部は、前記第2光路形成部材に照射された前記第1光に起因して前記第3緑色ノイズ光が発生することを抑制する第3緑色光ノイズ発生抑制部を含む、請求項8に記載の水中光無線通信装置。
- 前記第3緑色光ノイズ発生抑制部は、金属材料により形成された前記第2光路形成部材である、請求項9に記載の水中光無線通信装置。
- 前記緑色光ノイズ発生抑制部は、前記吸収型緑色透過フィルタに照射された前記第1光に起因して前記第4緑色ノイズ光が発生することを抑制する第4緑色光ノイズ発生抑制部材を含む、請求項9に記載の水中光無線通信装置。
- 前記吸収型緑色透過フィルタは、前記第2光路形成部材において、前記受光部の前段に配置されており、前記第2波長よりも短い波長の光を吸収するように構成されており、
前記第4緑色光ノイズ発生抑制部材は、前記第2光路形成部材において、前記吸収型緑色透過フィルタの前段に配置され、前記第1光の波長帯域の光を反射させることにより、前記第1光の波長帯域を含まない所定波長帯域の光を選択的に透過させる反射型緑色透過フィルタである、請求項11に記載の水中光無線通信装置。 - U字状形状を有し、前記反射型緑色透過フィルタを挟み込むことにより前記反射型緑色透過フィルタを保持する一対の反射型緑色透過フィルタ保持部材をさらに備え、
一対の前記反射型緑色透過フィルタ保持部材は、前記反射型緑色透過フィルタの側面方向から見て、互いに重畳する領域を形成可能に構成されている、請求項12に記載の水中光無線通信装置。 - 水中で光無線通信を行う水中光無線通信システムであって、
青色の波長帯域に含まれる第1波長を中心波長とする第1光を発光するとともに、緑色の波長帯域に含まれる第2波長を中心波長とする第2光を受光する第1水中光無線通信装置と、
前記第2光を発光するとともに、前記第1光を受光する第2水中光無線通信装置と、を備え、
前記第1水中光無線通信装置は、
前記第1光を発光する発光部と、
前記第2光を受光する受光部と、
前記第1光に起因して発生する緑色光によるノイズを抑制するノイズ抑制部と、を備える、水中光無線通信システム。
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2022
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